JP2018065593A - シュリンクフィルム付き台紙及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物品の一部分を直接視認できるようにしつつ、物品がケース部にて保護された包装体を提供する。【解決手段】 台紙2Aと、シュリンクフィルム3Aが物品8に熱収縮装着されたフィルム付き物品9Aと、を有する包装体であって、台紙2Aが、台紙本体と、ケース部と、を有し、ケース部が、台紙本体から延設された背面壁52Aと、背面壁の端部から起立された側壁51Aと、側壁の上方部及び下方部から延設された帯壁41A,43Aと、を有し、フィルム付き物品の上方部が、上方の帯壁41A、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われ、フィルム付き物品の下方部が、下方の帯壁43A、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われ、フィルム付き物品の上下方向中間部の正面及び反対側の側面が開放されており、側壁の面内には、ミシン目線71A,72Aが一対形成されており、シュリンクフィルムには、ミシン目線31Aが形成されている。【選択図】 図10

Description

本発明は、台紙にシュリンクフィルムが取り付けられたシュリンクフィルム付き台紙及び包装体に関する。
従来、筒状のシュリンクフィルムが台紙に取り付けられたシュリンクフィルム付き台紙が知られている。
例えば、特許文献1には、台紙と、台紙の表面に貼付された筒状のシュリンクフィルムと、台紙の幅方向における下側に延設され且つ前記シュリンクフィルムを周回するように略4角柱状に折られる表示用片と、を有するPOP付シュリンク台紙が開示されている。このPOP付シュリンク台紙の使用時には、シュリンクフィルムに物品を取り付けた後、表示用片を略4角柱状に折り曲げていき、その表示用片の先端部を、シュリンクフィルムと台紙とが接着されていない部分における台紙とシュリンクフィルムの間に挿入する。このようにして、シュリンクフィルムに取り付けられた物品の下方部が、略4角柱状の表示用片からなるケース部で包囲された包装体が得られる。
しかしながら、特許文献1のシュリンクフィルム付き台紙にあっては、平坦状の表示用片を略4角柱状に折り曲げることによってケース部を形成しなければならず、その折り曲げ作業が煩雑である。加えて、表示用片を折り曲げた後に、表示用片の先端部を台紙とシュリンクフィルムの間に挿入しなければならない。
また、特許文献1のシュリンクフィルム付き台紙を使用した包装体は、シュリンクフィルムに取り付けられた物品の下方部が略4角柱状の表示用片で包囲されているので、物品の全部がケース部にて覆われず、物品を直接視認できる。しかしながら、特許文献1の包装体は、物品の上方部が露出されているため、物品の上方部に異物が当たり、物品が汚れたり、或いは、物品を台紙に取り付けるためのシュリンクフィルムが台紙から剥がれるおそれがある。
実用新案登録第3059378号公報
本発明の第1の目的は、物品を包囲するケース部を容易に形成できるシュリンクフィルム付き台紙を提供することである。
本発明の第2の目的は、物品の一部分を直接視認できるようにしつつ、物品がケース部にて保護された包装体を提供することである。
本発明のシュリンクフィルム付き台紙は、台紙本体と物品の一部分を覆うケース部を形成可能なケース形成部位とを有する台紙と、前記ケース形成部位に取り付けられた筒状のシュリンクフィルムと、を有するシュリンクフィルム付き台紙であって、前記台紙のケース形成部位が、重ねられた表シート片及び裏シート片を有し、前記裏シート片の面内に、裏シート片の上縁から下縁にまで上下方向に延びる折り罫線が形成され、前記裏シート片が、前記折り罫線を基準にして裏第1面部及び裏第2面部に区画されており、前記裏第1面部が、前記台紙本体の左側又は右側に延出されていると共に、前記折り罫線にて前記裏第2面部に対して折曲げ可能とされ、前記表シート片が、上下方向において少なくとも2つの面部に分割されており、前記表シート片の2つの面部のうち表第1面部が、前記裏シート片の折り罫線に跨がって延在されており、その表第1面部の左右方向一方端部が前記裏第1面部の端部に連結され且つ左右方向反対端部が前記裏第2面部の端部に連結されていると共に、前記表第1面部の左右方向両端部以外が前記裏第1面部及び裏第2面部に対して非接着とされており、前記表シート片の2つの面部のうち表第2面部の裏面が、前記裏シート片の表面に接着され、前記表第2面部の表面に、前記シュリンクフィルムの軸方向を上下方向として、前記シュリンクフィルムが取り付けられている。
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記表シート片が、上下方向において順に前記表第1面部、前記表第2面部及び表第3面部に分割されており、前記表第3面部が、前記裏シート片の折り罫線に跨がって延在されており、その表第3面部の左右方向一方端部が前記裏第1面部の端部に連結され且つ左右方向反対端部が裏第2面部の端部に連結されていると共に、前記表第3面部の左右方向両端部以外が前記裏第1面部及び裏第2面部に対して非接着とされている。
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記シュリンクフィルムが、前記表第1面部及び表第3面部に重ならないようにして、前記表第2面部の表面に取り付けられている。
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記裏第1面部の上下方向端部又は前記表第1面部の上下方向端部に、蓋シート片が延設されている。
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記裏第1面部の面内には、左右方向に延びるミシン目線が上下方向に離れて一対形成されている。
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記筒状のシュリンクフィルムが扁平状に折り畳まれており、前記扁平状に折り畳まれたシュリンクフィルムが、前記折り罫線に対応する部分を跨ぐように配置され、前記表第2面部の表面に取り付けられている。
本発明の別の局面によれば、包装体を提供する。
本発明の包装体は、台紙と、シュリンクフィルムが物品に熱収縮装着されたフィルム付き物品と、を有し、前記シュリンクフィルムの軸方向を上下方向として前記フィルム付き物品の背面が台紙に取り付けられている包装体であって、前記台紙が、台紙本体と、前記フィルム付き物品の一部分を覆うケース部と、を有し、前記ケース部が、前記フィルム付き物品の背面に対面するように、前記台紙本体から延設された背面壁と、前記フィルム付き物品の一方の側面に対面するように、前記背面壁の端部から起立された側壁と、前記フィルム付き物品の正面及び反対側の側面に対面するように、前記側壁の上方部及び下方部からそれぞれ独立して延設された帯壁と、を有し、前記フィルム付き物品の上方部の周囲が、前記上方の帯壁、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われ、且つ前記フィルム付き物品の下方部の周囲が、前記下方の帯壁、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われていると共に、前記フィルム付き物品の上下方向中間部の正面及び反対側の側面が開放されており、前記側壁の面内には、前記帯壁を有さない端縁部を始点として前記背面壁の端部へ延びるミシン目線が上下方向に離れて一対形成されており、前記シュリンクフィルムには、前記側壁に対面する位置に、フィルムの軸方向に延びるミシン目線が形成されている。
本発明の好ましい包装体は、前記フィルム付き物品のシュリンクフィルムの軸方向端部には、摘み部が設けられており、前記ミシン目線が、前記摘み部の基部を始点として軸方向に延びて形成されており、前記摘み部が前記側壁に形成された上下一対のミシン目線の間に位置するように、前記フィルム付き物品が取り付けられている。
本発明のシュリンクフィルム付き台紙は、裏第1面部を折り罫線にて裏第2面部に対して表面側に折り曲げることにより、表第1面部が起立し、物品を包囲するケース部を容易に形成できる。かかるシュリンクフィルム付き台紙のシュリンクフィルムに物品を熱収縮装着させることにより、シュリンクフィルムにて物品が台紙に保持された包装体が得られる。
また、本発明の包装体は、フィルム付き物品の上下方向中間部の正面及び反対側の側面が開放されているので、そこからフィルム付き物品を直接的に視認できる。さらに、上下の帯壁、背面壁及び側壁を有するケース部でフィルム付き物品が覆われているので、物品が適切に保護された包装体を提供できる。
本発明のシュリンクフィルム付き台紙の正面図(シュリンクフィルム付き台紙の表面側から見た平面図)。 同背面図(裏面側から見た平面図)。 図1のIII−III線で切断した断面図。 図1のIV−IV線で切断した断面図。 台紙を展開したシート材を示す平面図。 シュリンクフィルム付き台紙のケース形成部位を立体的に起立させる途中を示す斜視図。 ケース部を形成した後のシュリンクフィルム付き台紙を右上方から見た斜視図。 ケース部を形成した後のシュリンクフィルム付き台紙を左下方から見た斜視図。 同シュリンクフィルム付き台紙のシュリンクフィルムに物品を挿入する途中を左下方から見た斜視図。 本発明の包装体を右上方から見た斜視図。 同包装体を左下方から見た斜視図。 同包装体の右側面図。 図10のXIII−XIII線で切断した断面図。 図10のXIV−XIV線で切断した断面図。 図10のXV−XV線で切断した断面図。 開封時の包装体の右側面図。 開封時の包装体を右上方から見た斜視図。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、用語の初めに「第1」、「第2」などを付す場合があるが、これらは、用語を区別するために付加されたものであり、その順序や優劣などを意味しない。台紙の「表面」は、台紙を図1に示す正面(台紙の面を直視する方向)から見たときに、見る者に近い側にある面を指し、「裏面」は、その反対側の面を指す。平面視形状は、台紙の表面又は裏面に対して鉛直方向から見たときの形状である。方向性を示す用語として、上、下、左、右を使用するが、これらは、台紙の任意の一辺を水平面上に置いて包装体を立てた状態を仮想して、その台紙の表面に対して鉛直方向から見たときの方向を指す。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。さらに、本発明において、台紙という用語は、それが紙製であるという限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
<シュリンクフィルム付き台紙>
図1乃至図4に示すように、シュリンクフィルム付き台紙1は、物品の一部分を覆うケース部を形成可能なケース形成部位を有する台紙2と、前記ケース形成部位に取り付けられた筒状のシュリンクフィルム3と、を有する。シュリンクフィルム付き台紙1は、保管又は運搬の便のため、通常、扁平状の台紙2に取り付けられた筒状のシュリンクフィルム3は扁平状に折り畳まれている。このシュリンクフィルム3は熱収縮させる前のものである。
なお、各図において、一点鎖線は、折り罫線を示し(折り罫線にて折り曲げられていない状態の折り罫線を示し)、折り罫線にて折り曲げられたときには、折り罫線を実線で示している(図5も同様)。
台紙2を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルム及び/又は金属蒸着層が積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、発泡樹脂シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙を用いることが好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリプロピレン製シートが好ましい。
シート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。また、台紙2の表面又は/及び裏面には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などによって表示されていてもよい。
台紙2は、物品の一部分を覆うケース部を形成するためのケース形成部位と、ケース形成部位以外の部分である台紙本体と、から構成されている。なお、ケース形成部位と台紙本体を判り易くするため、図1及び図2において、台紙本体の部分に無数のドットを便宜上付加している。
台紙2は、全体として扁平状であるが、シュリンクフィルム付き台紙1の使用時には、ケース形成部位が立体的に起立される。
前記ケース形成部位は、表裏に重ねられた2枚のシート片4,5から構成されている。ケース形成部位を構成する2枚のシート片4,5を、表シート片及び裏シート片という。台紙本体は、1枚のシート片から構成されていてもよく、2枚のシート片から構成されていてもよい。
表シート片4及び裏シート片5は、台紙本体の側方に延出されている。図示例では、表シート片4及び裏シート片5は、正面視で、台紙本体の右側に延出されている。もっとも、表シート片4及び裏シート片5は、正面視で、台紙本体の左側に延出されていてもよい。
表シート片4及び裏シート片5の平面視形状は、特に限定されないが、例えば、略矩形状である。表シート片4及び裏シート片5は重ねられている。裏シート片5の面内には、裏シート片5の上縁から下縁にまで上下方向に延びる折り罫線61が形成されている。前記折り罫線61は、裏シート片5の左右方向の略中央部において上下方向に延設されている。つまり、裏シート片5は、折り罫線61にて左右に略均等に2分されている。なお、前記左右方向は、シート片の面内において上下方向と直交する方向である。
本明細書において、折り罫線は、台紙2を構成するシート片を折り曲げやすくするためにシート片に形成された線である。この折り罫線は、特に限定されず、例えば、シート片の厚み方向に貫通する小孔が断続的に形成されたミシン目線、シート片を厚み方向に押し込んだ凹状の押し線、シート片の厚み方向に切り込んだVノッチ線などが挙げられる。
裏シート片5の左右方向の略中央部に折り罫線61を形成することにより、後述する裏第1面部の左右方向長さと裏第2面部の左右方向長さが同じとなり、下面視略正方形状のケース部が形成される。もっとも、折り罫線61は、裏シート片5の左右方向の略中央部に形成されている場合に限られず、裏シート片5の左右方向一方寄りに形成されていてもよい。この場合、左右方向長さが異なる裏第1面部51と裏第2面部52が生じ、下面視略長方形状のケース部が形成される。
以下、裏シート片5の面内に形成された折り罫線61を「第1折り罫線」という。
前記裏シート片5は、前記第1折り罫線61を基準にして左右方向に2つの領域に区画されている。第1折り罫線61を基準にして図2の左側の領域を裏第1面部51といい、右側の領域を裏第2面部52という。
裏第1面部51は、裏第2面部52に対して前記第1折り罫線61にて折り曲げ可能である。
また、裏第1面部51の面内には左右方向に延びるミシン目線71,72が形成されている。このミシン目線71,72は、上下方向に間隔をあけて、互いに離れて一対設けられている。前記一対のミシン目線71,72としては、直線状の小さい切り目が断続的に形成されたもの、円形状又は楕円形状の孔が断続的に形成されたもの、平面視略への字状の切り目が断続的に形成されたもの、などが挙げられる。図示例では、ミシン目線71,72として、平面視略への字状の断続的な切り目が形成されている場合を例示している。
前記上下のミシン目線71,72は、それぞれ左右方向に略平行に延びて形成されていてもよく、或いは、傾斜しつつ左右方向に延びて形成されていてもよい。
図示例では、上方のミシン目線71は、第1折り罫線61に向かうに従って上方に傾斜しつつ左右方向に延びて形成され、下方のミシン目線72は、左右方向と略平行に延びて形成されている。
一方、表シート片4は、上下方向において少なくとも2つの面部に分割されている。
前記表シート片4の2つの面部のうち表第1面部41は、前記裏シート片5の第1折り罫線61に跨がって延在されている。前記表第1面部41の左右方向一方端部は、前記裏第1面部51の端部に連結され、前記表第1面部41の左右方向反対端部は、前記裏第2面部52の端部に連結されていると共に、前記表第1面部41の左右方向両端部以外が前記裏第1面部51及び裏第2面部52(裏シート片5)に対して非接着とされている。
一方、前記表シート片4の2つの面部のうち表第2面部42の裏面は、前記裏シート片5の表面に接着されている。
なお、本明細書において、「非接着」は、2つのものが接着されておらず、2つのものを離したり或いは近づけたりすることができる状態にあることをいい、「接着」は、2つのものが、直接的に又は接着剤などの接着材料を介して、物理的に連結されていることをいう。
具体的には、表シート片4は、例えば、前記裏シート片5と同形同大である。かかる表シート片4の面内には、左右方向に延びる切込み線78,79が形成されている。切込み線78,79は、表シート片4を分断する線である。前記左右方向に延びる切込み線78,79は、上下に間隔をあけて一対形成されている。前記上下の切込み線78,79は、それぞれ左右方向に略平行に延びて形成されていてもよく、或いは、傾斜しつつ左右方向に延びて形成されていてもよい。
図1に示すように、上方の切込み線78は、裏第1面部51の端部に向かうに従って上方に傾斜しつつ左右方向に延びて形成され、下方の切込み線79は、裏第1面部51の端部に向かうに従って下方に傾斜しつつ左右方向に延びて形成されている。
前記上下一対の切込み線78,79により、表シート片4は、上下方向に並んだ3つの面部に分割されている。前記3つの面部は、上方から順に、表第1面部41、表第2面部42及び表第3面部43である。表第1面部41と表第2面部42は、上方の切込み線78を介して上下に隣接しており、表第2面部42と表第3面部43は、下方の切込み線79を介して上下に隣接している。
表第1面部41及び表第3面部43は、左右方向に延びており、前記表第1面部41及び表第3面部43の左右方向一方端部は、それぞれ裏第1面部51の端部に連結され、前記表第1面部41及び表第3面部43の左右方向反対端部は、それぞれ裏第2面部52の端部に連結されている。
また、前記表第1面部41及び表第3面部43は、その両端部を除いて、裏第1面部51及び裏第2面部52(裏シート片5)に対して非接着とされている。
表第2面部42は、裏シート片5に対して接着されている。表第2面部42は、その全体が裏シート片5に接着されていてもよく、一部分が裏シート片5に接着されていてもよい。表第2面部42の一部分が裏シート片5に接着される場合、裏第1面部51及び裏第2面部52に双方に表第2面部42の一部分がそれぞれ接着されていることが好ましい。なお、表第2面部42と裏シート片5は、通常、接着剤(又は粘着剤)、両面粘着テープなどの接着材料を介して接着される。なお、図3及び図4においては、表第2面部42と裏シート片5の間に介在する前記接着剤などの接着材料を図示していない。
なお、必要に応じて、表第1面部41、表第2面部42及び表第3面部43の面内には、第1折り罫線61に対応する位置に、それぞれ折り罫線62,63,64が形成される。以下、表第1面部41の面内に形成された折り罫線62を「第2折り罫線」といい、表第2面部42の面内に形成された折り罫線63を「第3折り罫線」といい、表第3面部43の面内に形成された折り罫線64を「第4折り罫線」という。第2折り罫線62、第3折り罫線63及び第4折り罫線64は、第1折り罫線61と同様に、上下方向に延設されている。
また、必要に応じて、表第1面部41及び表第3面部43の左右方向反対端部には、上下方向に延びる折り罫線65,66がそれぞれ形成されている。以下、表第1面部41の反対端部に形成された折り罫線65を「第5折り罫線」といい、表第3面部43の反対端部に形成された折り罫線66を「第6折り罫線」という。
さらに、裏第1面部51の上端部には、蓋シート片28が延設されている。蓋シート片28と裏第1面部51の境界部分には、必要に応じて、折り罫線が形成される。
一方、表第1面部41の上端部には、前記蓋シート片28と協働して蓋部を成す補助フラップ片29が延設されている。補助フラップ片29と表第1面部41の境界部分には、必要に応じて、折り罫線が形成される。
また、表第1面部41の面内であって第2折り罫線62と第5折り罫線65の間には、前記蓋シート片28に形成された差し込み部28aを差し入れるための差し入れ口27が形成されている。差し入れ口27は、例えば、表第1面部41の面内に形成された略円弧状などの切込み線からなる。
もっとも、蓋シート片28は、裏第1面部51の上端部に設けられている場合に限られず、蓋シート片28が表第1面部41の上端部に設けられていてもよい(図示せず)。また、蓋シート片28は、上端部に設けられている場合に限られず、蓋シート片28が裏第1面部51の下端部又は表第3面部43の下端部に設けられていてもよい(図示せず)。
前記表第2面部42の表面には、シュリンクフィルム3の軸方向を上下方向として、シュリンクフィルム3が取り付けられている。
シュリンクフィルム3は、筒状に形成した熱収縮性フィルムを有し、扁平状に折り畳まれている。
筒状のシュリンクフィルム3を構成する熱収縮性フィルムは、柔軟性を有し、さらに、少なくとも第1方向(第1方向は、筒状に形成された際に軸周り方向となる)に熱収縮性を有するフィルムであれば特に限定されず、従来公知のフィルムを用いることができる。なお、前記熱収縮性は、所定の温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。前記熱収縮性フィルムとして、第2方向(第2方向は、熱収縮性フィルムの面内で前記第1方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するフィルムを用いてもよい。熱収縮性フィルムは、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。
前記熱収縮性フィルムは、不透明のフィルムでもよいが、包装する物品のデザインを透視できることから、無色透明又は有色透明のフィルムを用いることが好ましい。前記熱収縮性フィルムは、単層でもよいし、複数の層が積層一体化された積層フィルムでもよい。前記熱収縮性フィルムの形成材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などを主成分として含む樹脂組成物が挙げられる。熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜100μmである。
熱収縮性フィルムには、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。デザインの印刷層(図示せず)は、熱収縮性フィルムの内面又は外面の何れに設けられていてもよいが、傷付き防止の観点から、熱収縮性フィルムの内面に設けることが好ましい。
シュリンクフィルム3は、従来と同様に、前記熱収縮性フィルムの第1方向が軸周り方向となるようにそのフィルムを丸め、その一側端部を他側端部に重ね合わせ、その両側端部を溶剤又は接着剤で互いに接着することにより、筒状に形成されている。
物品を挿入するために、筒状のシュリンクフィルム3の内周長さは、物品の外周長さよりも少し大きい。筒状のシュリンクフィルム3の上下方向の長さは、物品の上下方向の長さと同じ若しくはそれよりも小さい又はそれよりも大きくてもよい。
好ましくは、シュリンクフィルム3の上下方向長さは、表第1面部41と表第3面部43との間の上下方向長さの最小値(換言すると、表第2面部42の上下方向長さの最小値)よりも小さい。
また、シュリンクフィルム3の上縁には、摘み部32が延設されている。さらに、シュリンクフィルム3の面内には、軸方向に延びるミシン目線31が形成されている。前記ミシン目線31は、1本でもよく、シュリンクフィルム3の周方向に間隔を開けて2本以上設けられていてもよい。図示例では、シュリンクフィルム3の周方向に所望間隔(例えば、3mm〜15mm、好ましくは5mm〜10mm)を開けて2本のミシン目線31,31が形成されている。
前記ミシン目線31の配置は特に限定されないが、摘み部32を形成している本実施形態においては、ミシン目線31は、摘み部32の基部から上下方向に延設されていることが好ましい。2本のミシン目線31,31が形成される場合、2本のミシン目線31,31が、摘み部32の両基部から上下方向に延設されていることが好ましい。
なお、図示例では、ミシン目線31は、シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで形成されているが、下縁にまで形成されている場合に限定されず、シュリンクフィルム3の上縁から上下方向中途部まで形成されていてもよい。
筒状のシュリンクフィルム3は、向かい合う2つの折り目で折り畳まれて扁平状とされている。
例えば、シュリンクフィルム3は、摘み部32が周方向において2つ折りとなるように扁平状に折り畳まれている。
扁平状に折り畳まれたシュリンクフィルム3は、軸方向を上下方向にして、表第2面部42に取り付けられている。図示例では、シュリンクフィルム3は、表第2面部42のうち第3折り罫線63を基準にして左側領域(この左側領域は、台紙本体に近い側である)の一部分に取り付けられている。
好ましくは、扁平状に折り畳まれたシュリンクフィルム3は、第1折り罫線61に対応する部分を跨ぐように配置され、表第2面部42の表面に取り付けられている。第1折り罫線61に対応して第3折り罫線63が形成されている表第2面部42にあっては、シュリンクフィルム3は、表第2面部42の第3折り罫線63を跨ぐようにして表第2面部42に取り付けられている。つまり、第3折り罫線63を基準にして表第2面部42を右方部と左方部に分けると、シュリンクフィルム3は、前記右方部と左方部の双方に重なるように取り付けられている。好ましくは、ミシン目線31の形成された周辺が表第2面部42の右方部に重なるようにしてシュリンクフィルム3が表第2面部42の表面に取り付けられている。
また、扁平状のシュリンクフィルム3は、表第1面部41及び表第3面部43に重ならないようにして、表第2面部42の表面に取り付けられている。例えば、シュリンクフィルム3の一部分が表第2面部42の表面に接着されている。
シュリンクフィルム3の表第2面部42に対する接着方法は、特に限定されず、例えば、シュリンクフィルム3が直接的に表第2面部42に接着されていてもよく、或いは、接着剤(又は粘着剤)、両面粘着テープなどの接着材料を介して接着されていてもよい。通常、図3及び図4に示すように、接着材料からなる接着部26がシュリンクフィルム3と表第2面部42の間に設けられ、シュリンクフィルム3の一部分が表第2面部42に接着される。
なお、台紙本体は、ケース形成部位の一部分に連続して設けられている。図示例では、台紙本体は、ケース形成部位の上方及び側方に連続して設けられている。換言すると、第1裏面部51を含むケース形成部位は、台紙本体の側方から延び出るように連続して設けられており、図示例では、正面視で台紙本体の右側に延出されている。
また、台紙本体は、1枚のシート片から構成されていてもよく、或いは、2枚以上のシート片から構成されていてもよい。図示例では、台紙本体は、裏シート片5に連続したシート片と表シート片4に連続したシート片とからなり、その2枚のシート片は接着されている。詳しくは、台紙本体は、裏第2面部52の上方及び側方に連続したシート片と、表第1面部乃至表第3面部41,42,43の側方に連続し且つ表第1面部41の上方にまで延設されたシート片と、からなる。これらの2枚のシート片は、その一部分又は全体が接着剤(又は粘着剤)にて接着されて一体化されている。なお、図3及び図4においては、台紙本体を構成する2枚のシート片の間に介在する前記接着剤などの接着材料を図示していない。
図5は、台紙2を形成するためのシート材を展開した状態を示す。
図5の展開シート材に、シュリンクフィルム付き台紙1の各部分に対応する符号を付している。さらに、図5の展開シート材のうち、台紙本体となる部分に無数のドットを便宜上付加している。
かかる展開シート材は、裏シート片5の裏第1面部51の端部と表シート片4の一方端部が連結されているものであり、前記裏第1面部51の端部と表シート片4の一方端部の境界部分に、上下方向に延びる第7折り罫線67が形成されている。
この第7折り罫線67を基準にして、展開シート材の右方部を左方部の裏面側に、第7折り罫線にて180度に折り曲げて右方部と左方部を重ね合わせ、表第2面部42を裏シート片5に接着すると共に、台紙本体を構成するシート片同士を接着することにより、上記のような扁平状の台紙2が得られる。
この台紙2の表第2面部42の表面に扁平状のシュリンクフィルム3を取り付けることにより、図1乃至図4に示すようなシュリンクフィルム付き台紙1が得られる。
<シュリンクフィルム付き台紙の使用>
上記シュリンクフィルム付き台紙1は、例えば、次のようにして使用される。
扁平状のシュリンクフィルム付き台紙1について、図6に示すように、裏第2面部52に対して裏第1面部51を表面側に折り曲げる。裏第1面部51と裏第2面部52の境界には、第1折り罫線61が形成されているので、裏第1面部51を容易に折り曲げることができる。裏第1面部51を折り曲げると、裏第1面部51の端部に連結され且つ裏シート片5(裏第1面部51及び裏第2面部52)に非接着とされた表第1面部41及び表第3面部43が裏シート片5から離れ、立体的に起立するようになる。特に、表第1面部41及び表第3面部43の面内に第2折り罫線62及び第4折り罫線64が形成され、表第1面部41及び表第3面部43の端部(表第1面部41及び表第3面部43と台紙本体の境界部分)には、第5折り罫線65及び第6折り罫線66が形成されているので、表第1面部41及び表第3面部43は、確実に立体的に立ち上がるようになる。
なお、表第2面部42は、裏シート片5に接着されているので、表第2面部42のうち裏第1面部51に対面する右方部は、裏第1面部51と共に折れ曲がる。特に、表第2面部42の面内には、第1折り罫線61に対応して第3折り罫線63が形成されているので、裏第1面部51を第1折り罫線61にて極めて容易に折り曲げることができる。
また、シュリンクフィルム3は第1折り罫線61に対応する部分を跨ぐように配置され且つ表第2面部42に取り付けられているので、裏第1面部51を折り曲げた際に、シュリンクフィルム3の右側方が裏第1面部51に押され、扁平状のシュリンクフィルム3の上下の開口が少し開くようになる(図6参照)。
そして、図7及び図8に示すように、裏第1面部51を裏第2面部52に対して略直角に起立させることにより、表第1面部41及び表第3面部43が、それぞれ第2折り罫線62及び第4折り罫線64において略直角に折れ曲がると共に、第5折り罫線65及び第6折り罫線66において裏第2面部52に対して略直角に起立する。
このようにして台紙2のケース形成部位を立体的に起立させることにより、台紙2の一部分にケース部を形成できる。
前記ケース部は、立体的に起立された表第1面部41、表第3面部43、裏第1面部51及び裏第2面部52から構成され、そのケース部内にシュリンクフィルム3が具備されている。
必要に応じて、補助フラップ片29を折り曲げ、その上に、蓋シート片28を折り曲げた後、蓋シート片28の差し込み部28aを差し入れ口27に係入することによって、ケース部の蓋部を形成する。
ケース部を形成した後、図9に示すように、前記シュリンクフィルム3を筒状に開き、例えば、下方の開口からシュリンクフィルム3内に物品8を挿入し、所定温度に加熱することにより、シュリンクフィルム3が周方向に熱収縮して物品8に密着する。シュリンクフィルム付き台紙1においては、シュリンクフィルム3が、表第1面部41及び表第3面部43に重ならずに取り付けられているので、シュリンクフィルム3の上縁又は下縁を摘み易く、シュリンクフィルム3を簡易に筒状に開くことができる。
このようにして、図10乃至図15に示すように、シュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3Aに物品8が保持された包装体を得ることができる。
なお、包装体の説明において、包装体の各部又は部材のうち、その元となったシュリンクフィルム付き台紙に対応するものには、同一数字の末尾に「A」を付けている。
<包装体>
本発明の包装体10Aは、図10乃至図15に示すように、台紙2Aと、シュリンクフィルム3Aが物品8に熱収縮装着されたフィルム付き物品9Aと、を有し、前記シュリンクフィルム3の軸方向を上下方向として前記フィルム付き物品9Aの背面が台紙2Aに取り付けられている。図10、図11及び図14において、物品のうちシュリンクフィルムに包囲された部分は隠れ線(破線)で表すべきところ、ミシン目線と区別し易くするために、便宜上、その部分を二点鎖線で表している(図16及び図17も同様)。
フィルム付き物品9Aは、物品8と、熱収縮済みのシュリンクフィルム3Aと、からなり、その物品8の周囲に熱収縮したシュリンクフィルム3Aが密着し、物品8とシュリンクフィルム3Aが一体化されているものである。
包装体10Aの台紙2Aは、台紙本体と、前記フィルム付き物品9Aの一部分を覆うケース部と、を有し、前記ケース部が、前記フィルム付き物品9Aの背面に対面するように、前記台紙本体から延設された背面壁52Aと、前記フィルム付き物品9Aの一方の側面に対面するように、前記背面壁52Aの端部から起立された側壁51Aと、前記フィルム付き物品9Aの正面及び反対側の側面に対面するように、前記側壁51Aの上方部及び下方部からそれぞれ独立して延設された帯壁41A,43Aと、を有する。
包装体10Aの台紙2Aのケース部は、上記シュリンクフィルム付き台紙1のケース形成部位を立体的に起立させた部分から構成されている。
このケース部の背面壁52Aは、上記シュリンクフィルム付き台紙1の裏第2面部52に相当し、ケース部の側壁51Aは、起立させた裏第1面部51に相当し、ケース部の上方の帯壁41Aは、起立させた表第1面部41に相当し、ケース部の下方の帯壁43Aは、表第3面部43に相当する。
ケース部は、上方の帯壁41A、背面壁52A及び側壁51Aによって構成された上方四角筒部21Aと、下方の帯壁43A、背面壁52A及び側壁51Aによって構成された下方四角筒部23Aと、を有する。
包装体10Aにおいて、フィルム付き物品9Aの上方部の周囲は、上方の帯壁41A、側壁51Aの一部及び背面壁52Aの一部(上方四角筒部21A)によって覆われ、且つフィルム付き物品9Aの下方部の周囲は、前記下方の帯壁43A、側壁51Aの一部及び背面壁52Aの一部(下方四角筒部23A)によって覆われている。また、フィルム付き物品9Aの上下方向中間部の正面及び反対側の側面は、開放された窓部24Aとされている。
前記ケース部の側壁51Aの面内には、前記帯壁41A,43Aを有さない端縁部を始点として前記背面壁52Aの端部へ延びるミシン目線71A,72Aが上下方向に離れて一対形成されている。このミシン目線71A,72Aは、上記シュリンクフィルム付き台紙1の裏第1面部51に形成された一対のミシン目線71,72に相当する。
フィルム付き物品9Aのシュリンクフィルム3Aには、前記側壁51Aに対面する位置に、フィルムの軸方向に延びるミシン目線31A,31Aが形成されている。さらに、前記フィルム付き物品9Aのシュリンクフィルム3の軸方向端部には、摘み部32Aが設けられており、前記ミシン目線31A,31Aが、前記摘み部32Aの基部を始点として軸方向に延びて形成されている。フィルム付き物品9Aは、前記摘み部32Aが前記側壁51Aに形成された上下一対のミシン目線71A,72Aの間に位置するように、ケース部の背面壁52Aに取り付けられている。
なお、ケース部の上方四角筒部21Aには、蓋部28Aが設けられており、上方四角筒部21Aの開口は、蓋部28Aにて閉塞されている。この蓋部28Aを設けることにより、上方四角筒部21Aの立体形状が維持されると共に、フィルム付き物品9Aの上面に粉塵などが溜まることを防止できる。この蓋部28Aは、上記シュリンクフィルム付き台紙1の蓋シート片28から構成される。
上記包装体10Aは、フィルム付き物品9Aの背面及び一方の側面に、背面壁52A及び側壁51Aが対面され、フィルム付き物品9Aの正面に、上下の帯壁41A,43Aが設けられている。かかる包装体10Aは、フィルム付き物品9Aの上方部が、上方四角筒部21Aで囲われ、且つ、フィルム付き物品9Aの下方部が、下方四角筒部23Aで囲われている、すなわち、フィルム付き物品9Aが、上方四角筒部21A及び下方四角筒部23Aで保護されているので、フィルム付き物品9Aに異物が接触し難く、さらに、落下時にフィルム付き物品9Aに加わる衝撃が緩和される。特に、下方の帯壁43Aが設けられているので、包装体10Aの自立安定性にも優れている。中でも、図示のように、下方の帯壁43Aの下端と容器8の下端とが一致するようにフィルム付き物品9Aが配置された包装体10Aは、より自立安定性に優れているので好ましい。
また、上下の帯壁41A,43Aの間には窓部24Aが設けられているので、フィルム付き物品9Aの上下方向中間部がケース部によって覆われず、物品8を直接的に視認でき、展示効果に優れた包装体10Aを提供できる。
本発明の包装体10Aは、背面壁52Aの端部へと延びる上下一対のミシン目線71A,72Aが側壁51Aに形成され、且つ、側壁51Aの端縁部の一部分には帯壁を有さない窓部24Aが形成されているので、帯壁を有さない側壁51Aの端縁部に指を掛け、側壁51Aを外側に引き出すことにより、ミシン目線71A,72Aにて側壁51Aを容易に分断できる(図16及び図17参照)。側壁51Aを分断すると、フィルム付き物品9Aの側方が現れ、シュリンクフィルム3Aのミシン目線31A,31Aが露出するので、このミシン目線31A,31Aを利用してシュリンクフィルム3Aを軸方向に分断することにより、フィルム付き物品9Aから物品8を容易に取り出すことができる。特に、シュリンクフィルム3Aの軸方向の上端部に摘み部32Aが設けられているので、図17に示すように、この摘み部32Aを指で摘むことにより、ミシン目線31A,31Aを利用してシュリンクフィルム3Aを容易に分断でき、物品の取り出しも極めて容易に行える。
なお、本発明の包装体10Aは、上記シュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に物品を挿入し、加熱してシュリンクフィルム3を熱収縮させることによって製造されたものに限られない。例えば、シュリンクフィルムを物品に熱収縮装着した後、そのシュリンクフィルムを台紙に貼り付けることによって包装体を製造してもよい。
1 シュリンクフィルム付き台紙
2 台紙
28 蓋シート片
3 シュリンクフィルム
31 シュリンクフィルムのミシン目線
32 シュリンクフィルムの摘み部
4 表シート片
41 表第1面部
42 表第2面部
43 表第3面部
5 裏シート片
51 裏第1面部
52 裏第2面部
61 裏シート片の折り罫線(第1折り罫線)
71,72 裏第1面部のミシン目線
8 物品
10A 包装体

Claims (8)

  1. 台紙本体と物品の一部分を覆うケース部を形成可能なケース形成部位とを有する台紙と、前記ケース形成部位に取り付けられた筒状のシュリンクフィルムと、を有するシュリンクフィルム付き台紙であって、
    前記台紙のケース形成部位が、重ねられた表シート片及び裏シート片を有し、
    前記裏シート片の面内に、裏シート片の上縁から下縁にまで上下方向に延びる折り罫線が形成され、前記裏シート片が、前記折り罫線を基準にして裏第1面部及び裏第2面部に区画されており、前記裏第1面部が、前記台紙本体の左側又は右側に延出されていると共に、前記折り罫線にて前記裏第2面部に対して折曲げ可能とされ、
    前記表シート片が、上下方向において少なくとも2つの面部に分割されており、
    前記表シート片の2つの面部のうち表第1面部が、前記裏シート片の折り罫線に跨がって延在されており、その表第1面部の左右方向一方端部が前記裏第1面部の端部に連結され且つ左右方向反対端部が前記裏第2面部の端部に連結されていると共に、前記表第1面部の左右方向両端部以外が前記裏第1面部及び裏第2面部に対して非接着とされており、
    前記表シート片の2つの面部のうち表第2面部の裏面が、前記裏シート片の表面に接着され、
    前記表第2面部の表面に、前記シュリンクフィルムの軸方向を上下方向として、前記シュリンクフィルムが取り付けられている、シュリンクフィルム付き台紙。
  2. 前記表シート片が、上下方向において順に前記表第1面部、前記表第2面部及び表第3面部に分割されており、
    前記表第3面部が、前記裏シート片の折り罫線に跨がって延在されており、その表第3面部の左右方向一方端部が前記裏第1面部の端部に連結され且つ左右方向反対端部が裏第2面部の端部に連結されていると共に、前記表第3面部の左右方向両端部以外が前記裏第1面部及び裏第2面部に対して非接着とされている、請求項1に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
  3. 前記シュリンクフィルムが、前記表第1面部及び表第3面部に重ならないようにして、前記表第2面部の表面に取り付けられている、請求項2に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
  4. 前記裏第1面部の上下方向端部又は前記表第1面部の上下方向端部に、蓋シート片が延設されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
  5. 前記裏第1面部の面内には、左右方向に延びるミシン目線が上下方向に離れて一対形成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
  6. 前記筒状のシュリンクフィルムが扁平状に折り畳まれており、
    前記扁平状に折り畳まれたシュリンクフィルムが、前記折り罫線に対応する部分を跨ぐように配置され、前記表第2面部の表面に取り付けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
  7. 台紙と、シュリンクフィルムが物品に熱収縮装着されたフィルム付き物品と、を有し、前記シュリンクフィルムの軸方向を上下方向として前記フィルム付き物品の背面が台紙に取り付けられている包装体であって、
    前記台紙が、台紙本体と、前記フィルム付き物品の一部分を覆うケース部と、を有し、
    前記ケース部が、前記フィルム付き物品の背面に対面するように、前記台紙本体から延設された背面壁と、前記フィルム付き物品の一方の側面に対面するように、前記背面壁の端部から起立された側壁と、前記フィルム付き物品の正面及び反対側の側面に対面するように、前記側壁の上方部及び下方部からそれぞれ独立して延設された帯壁と、を有し、
    前記フィルム付き物品の上方部の周囲が、前記上方の帯壁、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われ、且つ前記フィルム付き物品の下方部の周囲が、前記下方の帯壁、側壁の一部及び背面壁の一部によって覆われていると共に、前記フィルム付き物品の上下方向中間部の正面及び反対側の側面が開放されており、
    前記側壁の面内には、前記帯壁を有さない端縁部を始点として前記背面壁の端部へ延びるミシン目線が上下方向に離れて一対形成されており、
    前記シュリンクフィルムには、前記側壁に対面する位置に、フィルムの軸方向に延びるミシン目線が形成されている、包装体。
  8. 前記フィルム付き物品のシュリンクフィルムの軸方向端部には、摘み部が設けられており、
    前記ミシン目線が、前記摘み部の基部を始点として軸方向に延びて形成されており、
    前記摘み部が前記側壁に形成された上下一対のミシン目線の間に位置するように、前記フィルム付き物品が取り付けられている、請求項7に記載の包装体。
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