JP2018065099A - 潤滑剤塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤塗布装置をできるだけ簡素な構成とする。【解決手段】ワークWを載せるパレット21と、パレット21を移動させる移送装置23と、パレット21を潤滑剤塗布位置と塗布後待機位置にそれぞれ停止させるストッパ装置22と、ワークWに潤滑剤を吐出する塗布ヘッド12と、塗布ヘッド12をワークWに対して接離する方向へ移動自在に支持するノズル支持装置10と、塗布ヘッド12がワークWへの塗布可能位置に接近しようとする力に抗して塗布ヘッド12をワークWから離れた退避位置に保持するロック部32と、ロック部32による塗布ヘッド12の保持を解除するロック解除機構30とを備え、ロック解除機構30は、潤滑剤塗布位置に到着するパレット21に押圧されて動作する作用部材31と、作用部材31の動作をロック部32による保持を解除させる動作に変換してロック部32に入力する動作変換部33とを備える潤滑剤塗布装置とした。【選択図】図1

Description

この発明は、作業ラインに流れてくるワークに対して、グリス等の潤滑剤を自動的に塗布する潤滑剤塗布装置に関する。
各種分野の機械製品の製造工程や組立工程等において、その工程の作業ラインの途中で、ワークに対してグリス等の潤滑剤を塗布する場合がある。
潤滑剤の塗布には、一般的に、ノズルを具備した塗布ガンが用いられる。ノズルをワークの要潤滑部に宛がい、ポンプで送り出された潤滑剤がノズルから吐出されることで、潤滑剤がワークに塗布される。
このような潤滑剤の塗布は、作業ラインの途中で作業者が手作業で行う場合が多い。しかし、作業ライン上のワークの移動に合わせて、自動的に潤滑剤の塗布を行うようにして、コストの削減や、塗布位置及び塗布量の精度の向上を図った潤滑剤塗布装置の技術も開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平7−265770号公報 特開平9−239305号公報
上記特許文献1、2に記載された潤滑剤塗布装置では、潤滑剤塗布装置のノズルをワークに宛がったり、ワークから離したりするために、ノズルの移動装置が必要である。この移動装置は、ノズルを移動させる動作機構と、その動作機構に駆動力を付与するためにモータ等の駆動源が必要となる。しかし、潤滑剤塗布装置のために専用の駆動源を設けることは、装置の複雑化、メンテナンスの複雑化、コスト高の要因となる。このため、潤滑剤塗布装置はできるだけ簡素な構成であることが望ましい。
そこで、この発明の課題は、潤滑剤塗布装置をできるだけ簡素な構成とすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、ワークを載せるパレットと、前記パレットを作業ラインに沿って移動させる移送装置と、前記パレットを前記作業ライン上における潤滑剤塗布位置と前記潤滑剤塗布位置の下流側に設定される塗布後待機位置にそれぞれ停止させるストッパ装置と、前記潤滑剤塗布位置における前記パレット上の前記ワークに潤滑剤を吐出する塗布ヘッドと、前記塗布ヘッドを前記ワークに対して接離する方向へ移動自在に支持するノズル支持装置と、前記塗布ヘッドが前記ワークへの塗布可能位置に接近しようとする力に抗して前記塗布ヘッドを前記ワークから離れた退避位置に保持するロック部と、前記ロック部による前記塗布ヘッドの保持を解除するロック解除機構とを備え、前記ロック解除機構は、前記潤滑剤塗布位置に到着する前記パレットに押圧されて動作する作用部材と、前記作用部材の動作を前記ロック部による保持を解除させる動作に変換して前記ロック部に入力する動作変換部とを備える潤滑剤塗布装置とした。
ここで、前記ノズル支持装置は、前記塗布ヘッドを支持する支持アームと、前記支持アームに接続された操作アームとを備え、前記ロック部は、前記操作アームに係合する係合部と、前記動作変換部により変換された動作が入力される解除動作入力部とを備える構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記動作変換部は、前記作用部材に隣接して配置される第一リンク部と、前記第一リンク部と前記ロック部との間に配置される第二リンク部とを備えたリンク機構で構成され、前記第一リンク部は、フレームに軸回り回動自在に支持された第一中心軸部と前記第一中心軸部に接続された第一入力アーム部及び第一出力アーム部を備え、前記第二リンク部は、フレームに軸回り回動自在に支持された第二中心軸部と前記第二中心軸部に接続された第二入力アーム部及び第二出力アーム部を備え、前記作用部材の動作が前記第一入力アーム部へ入力されて前記第一出力アーム部は前記第一中心軸部の軸回りに回動し、前記第一出力アーム部の動作が前記第二入力アーム部へ入力されて前記第二出力アーム部は前記第二中心軸部の軸回りに回動し、前記第二出力アーム部の動作が前記ロック部に入力される構成を採用することができる。
このとき、前記第一出力アーム部と前記第二入力アーム部との接続部には、前記第一中心軸部の軸回り方向及び前記第二中心軸部の軸回り方向にがたつきが設定されている構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記塗布ヘッドを前記塗布可能位置から前記退避位置へ戻す復帰機構を備え、前記復帰機構は、前記ストッパ装置により停止している前記パレットを下流側へ押し出して前記ストッパ装置による移動の停止を解除するパレット払出しシリンダと、前記パレット払出しシリンダの動作を前記塗布ヘッドが前記塗布可能位置から前記退避位置へ復帰する動作として伝達する復帰動作伝達部とを備える構成を採用することができる。
前記パレット払出しシリンダは、前記塗布後待機位置にある前記パレットを下流側へ押し出すものである構成を採用することができる。
前記復帰動作伝達部は、前記パレット払出しシリンダのロッドにその一端が直接又は間接的に接続されたケーブルと、前記ケーブルの他端が接続され前記ケーブルを巻回可能なバランサと、前記ケーブルの途中に配置された張力調整機構とを備え、前記ケーブルが前記操作アームを引くことにより前記塗布ヘッドを前記塗布可能位置から前記退避位置へ戻すようになっている構成を採用することができる。
また、前記張力調整機構により前記ケーブルに作用させている引張り力は、前記バランサが前記ケーブルに作用させている引張り力よりも大きく設定されている構成を採用することができる。
この発明は、塗布ヘッドのロック解除機構を、パレットの動きを活用して動作させるようにしたので、塗布ヘッドをワークに対して接近させるための駆動装置が不要である。このため、潤滑剤塗布装置をできるだけ簡素な構成とすることができる。
また、この発明は、塗布ヘッドをロック状態に戻す復帰機構を、パレットの動きを活用して動作させるようにしたので、塗布ヘッドをワークから離反させるための駆動装置が不要である。このため、潤滑剤塗布装置をできるだけ簡素な構成とすることができる。
この発明の一実施形態を示し、ワークを載せたパレットが潤滑剤塗布位置に到着する前の状態を示す斜視図である。 ワークを載せたパレットが潤滑剤塗布位置で停止し、塗布ヘッドがワークへの塗布可能位置に降りた状態を示す斜視図である。 塗布ヘッドがワークの塗布可能位置から退避位置へ復帰した状態を示す斜視図である。 潤滑剤塗布装置の要部を示し、塗布ヘッドが退避位置にロックされた状態を示す正面図である。 塗布ヘッドの退避位置へのロックが解除されようとしている状態を示す正面図である。 塗布ヘッドが塗布可能位置に至った状態を示す正面図である。 塗布ヘッドが塗布可能位置から退避位置へ復帰しようとしている状態を示す正面図である。
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態は、軸受を取り付ける箇所を備えた自動車部品(以下、ワークと称する。)を扱う作業ライン20に配置され、そのワークWの要潤滑部に対して、グリス等の潤滑剤を自動的に塗布する潤滑剤塗布装置1である。この実施形態では、潤滑剤としてグリスを扱っているが、グリス以外にも増ちょう剤を含まない潤滑油等を採用することもできる。
潤滑剤塗布装置1は、図1に示すように、ワークWを移動させる作業ライン20の途中に配置される。作業ライン20は、ワークWを載せるパレット21と、パレット21を作業ライン20に沿って移動させる移送装置23とを備える。移送装置23として、多数のローラを備えたコンベヤが採用されている。駆動力によってローラが回転することによって、そのローラ上に載置されたパレット21が、作業ライン20に沿って上流側から下流側へ向かって移動していき、順次、ワークWに対する作業が行われていく。
移送装置23の流れ方向に沿って、パレット21を停止させるストッパ装置22が複数設けられている。ローラは常時回転しており、ストッパ装置22は、作業ライン20上において、ワークWへの作業のためにパレット21の移動を停止させる必要がある場所や、ワークWが次工程へ進むまでの待ち時間が設定されている場合に、その待ち時間の間に待機する場所等に設けられる。
この実施形態では、ストッパ装置22は、ワークWに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布位置(図2の符号A参照。以下、潤滑剤塗布位置Aと称する。)と、その潤滑剤塗布位置Aの下流側に設定される塗布後待機位置(図2の符号B参照。以下、塗布後待機位置Bと称する。)にそれぞれ設けられている。
(ノズル支持装置10)
潤滑剤塗布装置1は、潤滑剤を吐出する塗布ヘッド12を、ワークWに対して接離する方向へ移動自在に支持するノズル支持装置10を備える。
ノズル支持装置10は、塗布ヘッド12と、その塗布ヘッド12を支持する支持アーム11と、その支持アーム11に接続された操作アーム13を備える。塗布ヘッド12は支持アーム11の先端に設けられ、操作アーム13は支持アーム11の後端に設けられる。支持アーム11のアームの伸びる方向と、操作アーム13のアームの伸びる方向は、互いに交差する方向となっており、この実施形態では、支持アーム11及び操作アーム13は、互いに90度の角度に設定されている。
また、支持アーム11及び操作アーム13は、作業ライン20の流れ方向(上流側と下流側を結ぶ方向)に対して、交差する方向に揺動自在である。ここでは、支持アーム11及び操作アーム13を支える揺動軸は、移送装置23の流れ方向に平行な向きに配置され、すなわち、支持アーム11の先端が降下した際に、支持アーム11の伸びる方向は、移送装置23の流れ方向に直交する方向となっている。
塗布ヘッド12には、一般的なノズルを具備した塗布ガンを採用している。ノズルをワークWの要潤滑部に宛がうかあるいは対向させ、その状態で、所定のタンクからポンプで送り出された潤滑剤をノズルで吐出される。これにより、潤滑剤がワークWの要潤滑部に塗布される。なお、ポンプの動作は、潤滑剤塗布位置Aに到着したパレット21が、リミットスイッチ26を作動させることにより、自動的に行われるようになっている。
図2において、パレット21b及びワークW2は潤滑剤塗布位置Aにあり、潤滑剤塗布位置Aに到着して潤滑剤の塗布を受けている。なお、パレット21a及びワークW1は塗布後待機位置Bにあり、既に潤滑剤の塗布を終えて、次工程への搬出を待っている状態である。
ストッパ装置22は、潤滑剤塗布位置Aのパレット21bに対応してストッパ装置22bが配置され、塗布後待機位置Bのパレット21aに対応してストッパ装置22aが配置されている。各ストッパ装置22は、作業ライン20に沿って進行してくるパレット21の進行状況をセンサ等により検出し、その進行状況に合わせて、パレット21の動きを止めるために上方へ突出する。ストッパ装置22が下方へ退去すれば、パレット21は移送装置23によって移動を再開する。なお、パレット21を下流側へ向かって強く押せばストッパ装置22は下方へ退去し、ストッパ装置22によるパレット21の停止状態は解除されるようになっている。
(ロック部32及びロック解除機構30)
潤滑剤塗布装置1は、塗布ヘッド12が、ワークWへの潤滑剤の塗布が可能な位置(塗布可能位置)に接近しようとする力に抗して、塗布ヘッド12をワークWから離れた位置(退避位置)に保持するロック部32と、そのロック部32による塗布ヘッド12の保持を解除するロック解除機構30を備えている。
ノズル支持装置10の塗布ヘッド12は支持アーム11の先端に設けられているので、支持アーム11は、塗布ヘッド12等の自重でその先端が降下しようとする。すなわち、塗布ヘッド12が降下して、塗布可能位置に接近しようとする。
ここで、ロック部32は、塗布ヘッド12が塗布可能位置に接近しようとする力に抗して、その塗布ヘッド12を退避位置に保持(ロック)することができる。ロック部32は、支持アーム11又は操作アーム13に係合して、その支持アーム11及び操作アーム13の回動を規制する。これにより、支持アーム11が上方へ向いた状態、すなわち、塗布ヘッド12がワークWから離れた退避位置に保持される。
ロック部32は、図4に示すように、フレーム32fに設けられた支持軸32bと、その支持軸32bの軸周りに回動可能なロック片32eを備える。ロック片32eは、その一端に係合部32aを、他端に解除動作入力部32cを備える。ロック片32eは、弾性部材32dによって、係合部32aが操作アーム13に係合する方向へ付勢されている。
ここで、ロック部32は、支持アーム11に係合するようにしてもよいし、操作アーム13に係合するようにしてもよい。
ロック解除機構30は、図1及び図2に示すように、潤滑剤塗布位置Aに到着するパレット21に押圧されて動作する作用部材31と、作用部材31の動作を、ロック部32による保持を解除させる動作に変換して、そのロック部32に入力する動作変換部33とを備える。
動作変換部33により変換された動作が、ロック部32の解除動作入力部32cに入力されると、支持アーム11の上方へ向いた状態へのロック、すなわち、塗布ヘッド12の退避位置へのロックが解除される。図4はロック状態、図5はロックが解除されつつある状態、図6はロック解除状態を示している。
作用部材31は、図4に示すように、フレームに設けられた回動軸31bと、その回動軸31bの軸周りに回動可能な回動片31aを備える。回動片31aが、潤滑剤塗布位置Aに到着するパレット21に押圧されて回動動作すると、回動片31aの動作は、動作変換部33に入力される。
動作変換部33は、作用部材31に隣接して配置される第一リンク部34と、第一リンク部34とロック部32との間に配置される第二リンク部35とを備えたリンク機構で構成される。
第一リンク部34は、フレームに軸回り回動自在に支持された第一中心軸部34aと、第一中心軸部34aの一方の端部に接続された第一入力アーム部34d、及び、第一中心軸部34aの他方の端部に第一出力アーム部34bを備える。
第一入力アーム部34dの先端には、作用部材31に接触する第一入力部34eが設けられる。また、第一出力アーム部34bの先端には、第二リンク部35への接続部となる第一出力部34cが設けられる。
第二リンク部35は、フレームに軸回り回動自在に支持された第二中心軸部35aと、第二中心軸部35aの一方の端部に接続された第二入力アーム部35b、及び、第二中心軸部35aの他方の端部に接続された第二出力アーム部35dを備える。
第二入力アーム部35bの先端には、第一リンク部34への接続部となる第二入力部35cが設けられる。また、第二出力アーム部35dの先端には、ロック部32の解除動作入力部32cに接触する第二出力部35eが設けられる。
パレット21が、図4に示す位置から図5へ示す位置へと移動し、作用部材31は、図5に示す鎖線位置から実線位置へと回動動作する。この回動動作が、第一リンク部34の第一入力アーム部34dへ入力されて、第一入力アーム部34dは、図中の鎖線位置から実線位置へと第一中心軸部34aの軸回りに回動する。
同時に、第一出力アーム部34bは第一中心軸部34aの軸回りに回動し、その回動は、第二リンク部35へ伝達される。図1及び図2に示すように、第一リンク部34の第一出力部34cと第二リンク部35の第二入力部35cとは互いに接続されて、第一リンク部34と第二リンク部35との接続部となっている。
第一出力アーム部34bの動作が第二入力アーム部35bへ入力されて、第二出力アーム部35dは第二中心軸部35aの軸回りに回動動作する。この第二出力アーム部35dの回動動作が、図5に示すように、第二出力部35eを通じて、ロック部32の解除動作入力部32cに入力される。
第二出力部35eは板状片であり、第二出力アーム部35dの回動とともに、第二出力部35eの先端縁が解除動作入力部32cの傾斜面に摺接しながら、ロック片32eを係合解除方向へ回動させる。これにより、図6に示すように、ロック部32による操作アーム13の係合が解除される。なお、板状片からなる第二出力部35eは、第二出力アーム部35dの先端にピン支持されているので、後述の図7に示す復帰の際に、第二出力部35eは、適宜ピン周りに揺動してロック部32を避けることができる。このため、円滑に元の状態に復帰することができる。
また、第一出力アーム部34bと第二入力アーム部35bとの接続部には、第一出力アーム部34bにおける第一中心軸部34aの軸回り方向、及び、第二入力アーム部35bにおける第二中心軸部35aの軸回り方向に、それぞれがたつきが設定されている。このため、第一出力アーム部34bの回動が第二入力アーム部35bに伝達される際に多少の遊びがあるので、リンク機構の部材同士の噛み込み等が防止され、その動作の伝達が円滑である。また、作用部材31の動作を、ロック部32に対して適切に伝達するための調整作業も容易である。
この実施形態では、第一リンク部34の第一出力部34cを軸部材を環状に曲げて形成し、その環状の部材の中央の空間に、第二リンク部35の第二入力部35cを隙間をもって挿入することで、第一リンク部34と第二リンク部35の接続部にがたつきを設定している。これを逆にして、第二リンク部35の第二入力部35cを軸部材を環状に曲げて形成し、その環状の部材の中央の空間に、第一リンク部34の第一出力部34cを隙間をもって挿入する構成としてもよい。
また、この実施形態では、第一リンク部34の回動中心である第一中心軸部34aの軸心と、第二リンク部35の回動中心である第二中心軸部35aの軸心とは平行に設定されているので、第一リンク部34と第二リンク部35の接続部におけるがたつきの度合い、隙間の管理が容易である。
さらに、第一リンク部34と第二リンク部35という複数の部材でリンク機構を構成したので、互いに高さが異なる作用部材31からロック部32への動作の伝達を、より簡素な構造で実現できる。また、動作変換部33の構造を複雑にすることなく、作業ライン20の周囲に存在する他の機器を避けることができ、より簡素な動作変換部33とするための設計上の自由度が高められている。
(復帰機構18)
さらに、潤滑剤塗布装置1は、塗布ヘッド12を塗布可能位置から退避位置へ戻す復帰機構18を備えている。
復帰機構18は、図3に示すように、ストッパ装置22により停止しているパレット21を下流側へ押し出して、ストッパ装置22による移動の停止を解除するパレット払出しシリンダ25と、パレット払出しシリンダ25の動作を、塗布ヘッド12が塗布可能位置から退避位置へ復帰する動作として伝達する復帰動作伝達部19とを備えている。
この実施形態では、パレット払出しシリンダ25としては、塗布後待機位置Bにあるパレット21aを下流側へ押し出すものを、復帰機構18の一部として採用しているが、潤滑剤塗布位置Aにあるパレット21bを下流側へ押し出すパレット払出しシリンダ25を配置している場合は、その潤滑剤塗布位置Aのパレット払出しシリンダ25を、復帰機構18の一部として採用してもよい。
パレット払出しシリンダ25は、流体の圧力、すなわち、作動油等の液圧や空気等の気圧の作用により、シリンダ本体から突出するロッドの突出量が伸縮するシリンダ装置である。
パレット払出しシリンダ25のロッドには、パレット払出し押圧片24が接続されている。ロッドが伸長してパレット払出し押圧片24が押し出されると、パレット21は下流側へ向かって押圧される。パレット21が下流側へ押圧されることで、ストッパ装置22は下方へ退去し、パレット21は、図3に鎖線で示す位置から実線で示す位置へと下流側へ移動し、その後も移送装置23によって下流側へ移動していく。
復帰動作伝達部19は、パレット払出しシリンダ25のロッドにその一端が直接又は間接的に接続されたケーブル14と、ケーブル14の他端が接続されそのケーブル14を巻回可能なバランサ16と、ケーブル14の途中に配置された張力調整機構15とを備えている。ケーブル14は、所定の強度を有する樹脂や繊維、あるいは、金属等からなり、自在に湾曲可能な紐状、長手状の部材で構成することができる。
この実施形態では、ケーブル14の一端はパレット払出し押圧片24に接続されており、ケーブル14は、パレット払出しシリンダ25のロッドに対して間接的に接続された構成となっているが、これを、ケーブル14の一端がパレット払出しシリンダ25のロッドに直接接続された構成とすることもできる。
張力調整機構15は、ケーブル14の途中に配置された対の錘支持用定滑車15a,15bと、その対の錘支持用定滑車15a,15b間に配置された錘支持用動滑車15c、及び、錘支持用動滑車15cに接続された錘15dとを備えている。張力調整機構15を備えたことにより、ケーブル14に弛みが生じることが防止される。
バランサ16は、ケーブル14の他端を所定の引張り力で保持する機能を有する。ケーブル14の一端側からの引張り力が弱いときには、ケーブル14の一端をバランサ16内のロールに巻回し、ケーブル14の一端側からの引張り力が強いときには、巻回されたケーブル14の幾らかがバランサ16内のロールから引き出される。
なお、ケーブル14の途中は、中継滑車17a,17b,17c等により、その取り回しが案内されている。また、ケーブル14は、操作アーム13の後端に設けた挿通部13aに通されている。
パレット払出しシリンダ25のロッドの伸長によりケーブル14が一端側へ引張られると、ケーブル14が挿通された操作アーム13が退避位置側へ引張られる。
これは、塗布ヘッド12が塗布可能位置にある際には、操作アーム13の挿通部13aは、バランサ16と最も他端側にある中継滑車17aとを直線で結ぶラインよりもワークW側に離れて位置しているのに対し、塗布ヘッド12が退避位置にある際には、操作アーム13の挿通部13aは、バランサ16と中継滑車17aとを直線で結ぶライン上にあるか、あるいは、そのラインに近い位置にあるからである。すなわち、塗布可能位置にある場合よりも退避位置にある場合の方が、バランサ16から挿通部13a、及び、挿通部13aから中継滑車17aを経由するルートの合計距離が短いからである。
このケーブル14の一端側への引張りにより、操作アーム13及び支持アーム11は回動して、塗布ヘッド12は塗布可能位置から退避位置へ戻される。
このとき、張力調整機構15によりケーブル14に作用させている引張り力(張力)は、バランサ16がケーブル14に作用させている引張り力(張力)よりも大きく設定されている。また、パレット払出しシリンダ25のロッドの伸長によりケーブル14に作用させている引張り力(張力)は、バランサ16がケーブル14に作用させている引張り力(張力)よりも大きく設定されている。
操作アーム13及び支持アーム11が退避位置へ戻されると、図7に示すように、操作アーム13は、ロック片32eの係合部32aの傾斜面を、弾性部材32dの付勢力に抗して側方へ押し出し、さらに操作アーム13が降下すると、ロック片32eは、弾性部材32dの付勢力によって元の位置に回動して、係合部32aは操作アーム13に係合する。これにより、塗布ヘッド12は退避位置にロックされ、次なるワークWを載せたパレット21の到着を待つことになる。
この実施形態では、動作変換部33を、第一リンク部34と第二リンク部35とを備えたリンク機構で構成されるようにしたが、他の構成からなるリンク機構を採用してもよい。また、リンク機構以外にも、作用部材31からロック部32へ動作を伝達する種々の機構、例えば、ギヤやベルト等を用いた動作変換部33を用いることも可能である。
また、この実施形態では、ノズル支持装置10の塗布ヘッド12は、その自重でワークWの要潤滑部に接近するようにしたが、これを、別途設けた弾性部材の付勢力により、ワークWの要潤滑部に接近するようにしてもよい。
さらに、この実施形態では、軸受を取り付ける箇所を備えた自動車部品をワークWとしたが、ワークWの種別はこの実施形態には限定されない。例えば、各種分野の機械製品をワークWとして、その製造工程や組立工程等において、この発明の潤滑剤塗布装置を適用できる。
1 潤滑剤塗布装置
10 ノズル支持装置
11 支持アーム
12 塗布ヘッド
13 操作アーム
13a 挿通部
14 ケーブル
15 張力調整機構
15a,15b 錘支持用定滑車
15c 錘支持用動滑車
15d 錘
16 バランサ
17a,17b,17c 中継滑車
18 復帰機構
19 復帰動作伝達部
20 作業ライン
21;21a,21b パレット
22;22a,22b ストッパ装置
23 移送装置(コンベヤ)
24 パレット払出し押圧片
25 パレット払出しシリンダ
26 リミットスイッチ
30 ロック解除機構
31 作用部材
31a 回動片
31b 回動軸
32 ロック部
32a 係合部
32b 支持軸
32c 解除動作入力部
32d 弾性部材
32e ロック片
32f フレーム
33 動作変換部(リンク機構)
34 第一リンク部
34a 第一中心軸部
34b 第一出力アーム部
34c 第一出力部
34d 第一入力アーム部
34e 第一入力部
35 第二リンク部
35a 第二中心軸部
35b 第二入力アーム部
35c 第二入力部
35d 第二出力アーム部
35e 第二出力部
W、W1,W2 ワーク

Claims (8)

  1. ワークを載せるパレットと、
    前記パレットを作業ラインに沿って移動させる移送装置と、
    前記パレットを前記作業ライン上における潤滑剤塗布位置と前記潤滑剤塗布位置の下流側に設定される塗布後待機位置にそれぞれ停止させるストッパ装置と、
    前記潤滑剤塗布位置における前記パレット上の前記ワークに潤滑剤を吐出する塗布ヘッドと、
    前記塗布ヘッドを前記ワークに対して接離する方向へ移動自在に支持するノズル支持装置と、
    前記塗布ヘッドが前記ワークへの塗布可能位置に接近しようとする力に抗して前記塗布ヘッドを前記ワークから離れた退避位置に保持するロック部と、
    前記ロック部による前記塗布ヘッドの保持を解除するロック解除機構と、
    を備え、
    前記ロック解除機構は、
    前記潤滑剤塗布位置に到着する前記パレットに押圧されて動作する作用部材と、
    前記作用部材の動作を前記ロック部による保持を解除させる動作に変換して前記ロック部に入力する動作変換部と、
    を備える潤滑剤塗布装置。
  2. 前記ノズル支持装置は、
    前記塗布ヘッドを支持する支持アームと、
    前記支持アームに接続された操作アームと、
    を備え、
    前記ロック部は、
    前記操作アームに係合する係合部と、
    前記動作変換部により変換された動作が入力される解除動作入力部と、
    を備える請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記動作変換部は、
    前記作用部材に隣接して配置される第一リンク部と、
    前記第一リンク部と前記ロック部との間に配置される第二リンク部と、
    を備えたリンク機構で構成され、
    前記第一リンク部は、フレームに軸回り回動自在に支持された第一中心軸部と前記第一中心軸部に接続された第一入力アーム部及び第一出力アーム部を備え、
    前記第二リンク部は、フレームに軸回り回動自在に支持された第二中心軸部と前記第二中心軸部に接続された第二入力アーム部及び第二出力アーム部を備え、
    前記作用部材の動作が前記第一入力アーム部へ入力されて前記第一出力アーム部は前記第一中心軸部の軸回りに回動し、
    前記第一出力アーム部の動作が前記第二入力アーム部へ入力されて前記第二出力アーム部は前記第二中心軸部の軸回りに回動し、
    前記第二出力アーム部の動作が前記ロック部に入力される
    請求項1又は2に記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記第一出力アーム部と前記第二入力アーム部との接続部には、前記第一中心軸部の軸回り方向及び前記第二中心軸部の軸回り方向にがたつきが設定されている
    請求項3に記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記塗布ヘッドを前記塗布可能位置から前記退避位置へ戻す復帰機構を備え、
    前記復帰機構は、
    前記ストッパ装置により停止している前記パレットを下流側へ押し出して前記ストッパ装置による移動の停止を解除するパレット払出しシリンダと、
    前記パレット払出しシリンダの動作を前記塗布ヘッドが前記塗布可能位置から前記退避位置へ復帰する動作として伝達する復帰動作伝達部と、
    を備える請求項1〜4の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 前記パレット払出しシリンダは、前記塗布後待機位置にある前記パレットを下流側へ押し出すものである
    請求項5に記載の潤滑剤塗布装置。
  7. 前記復帰動作伝達部は、
    前記パレット払出しシリンダのロッドにその一端が直接又は間接的に接続されたケーブルと、
    前記ケーブルの他端が接続され前記ケーブルを巻回可能なバランサと、
    前記ケーブルの途中に配置された張力調整機構と、
    を備え、
    前記ケーブルが前記操作アームを引くことにより前記塗布ヘッドを前記塗布可能位置から前記退避位置へ戻すようになっている
    請求項5又は6に記載の潤滑剤塗布装置。
  8. 前記張力調整機構により前記ケーブルに作用させている引張り力は、前記バランサが前記ケーブルに作用させている引張り力よりも大きく設定されている
    請求項7に記載の潤滑剤塗布装置。
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