JP2018063183A - 被曝量管理装置及び被曝量管理方法 - Google Patents

被曝量管理装置及び被曝量管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象物上の部品ごとの被曝量を適切に管理するための技術を提供する。【解決手段】被曝量管理装置が、X線検査における線源と検査対象物の間の位置関係、及び、線源から照射されるX線の強度に基づいて、検査対象物の線源側の面である第1面における被曝量の分布と、検査対象物の線源とは反対側の面である第2面における被曝量の分布とを算出し、第1面及び第2面それぞれにおける被曝量の分布と複数の部品それぞれの配置に基づき、部品ごとの被曝量を算出する。【選択図】図5

Description

本発明は、産業用のX線検査装置に関し、特にX線検査による電子部品の被曝量を管理する技術に関する。
検査対象物にX線を照射し、その透過像やCT像を用いて工業製品の不良や欠陥の検出を行う産業用X線検査装置が知られている。このようなX線検査装置は、外観からは視認しづらい箇所や対象物内部の状態を非破壊で検査できるという利点を生かし、例えば、表面実装基板の接合不良の検査、部品の内部クラックやモールド不良の検査、電子機器の全数検査など、様々な検査に応用されている。
電子機器のような工業製品であっても、被曝量が許容限度を超えると性能劣化や故障を生じる可能性がある。それゆえ、メーカにおいては被曝量が許容限度を超えないよう、X線検査の線量、方法、回数などを適切に運用することが望まれる。
工業製品の中でも、電気・電子部品(以下、単に「部品」と呼ぶ)については、特に注意が必要である。部品は、部品メーカでの検査、デバイスメーカでの検査、最終製品メーカでの検査など、複数のX線検査工程を経ることが多いため、ある一つのメーカないし工程での被曝量が許容限度を下回っていたとしても、最終製品に至るまでの累積被曝量が多ければ不具合を生じる可能性があるからである。
また、検査対象物が複数の部品を含む物(例えば、表面実装基板、電子機器やそのモジュール、部品トレイ上に積載された部品群など)である場合、X線検査による被曝量は、検査対象物上のすべての部品で同じになるとは限らない。また、1回のX線検査の中で複数回のX線照射が行われる場合は、部品ごとにX線照射を受ける回数やその被曝量が異なることも想定される。
したがって、従来より、X線検査における被曝量を部品ごとに管理する方法が提案されている。例えば特許文献1には、部品データ、照射データ、各部品のX線許容線量データをサーバに保持しておき、部品データと照射データからX線照射予定線量を算出し、照射予定線量が許容線量を超えている場合に警告を行う機能を有するX線撮像装置が提案されている。また特許文献2には、撮像時に推定被曝量を部品ごとに集計し、対象基板について累積被曝量を計算する機能を有するX線被曝量管理システムが提案されている。
特開2002−350367号公報 特開2012−163352号公報
X線は透過性が高いため、基板の裏面に配置された部品も被曝する(本明細書では、便宜的に、検査対象物の線源側の面を「表面」又は「第1面」と呼び、線源とは反対側の面を「裏面」又は「第2面」と呼ぶ。)。ただし、表面部品やプリント基板自体を透過する際にX線のエネルギの一部が吸収され、X線が減衰するため、裏面部品の被曝量は表面部品よりも小さくなる。しかも、X線の減衰量は、基板の設計(例えば、プリント基板の厚さや材質、表面の部品の配置など)に依存する。しかしながら、従来技術では、基板の設
計に依存する裏面部品の被曝量の変動を一切考慮していなかったため、部品ごとの被曝量を正確に把握・管理することが困難であった。
本発明は上記実情に鑑みなされたものであって、検査対象物上の部品ごとの被曝量を適切に管理するための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、検査対象物の線源側の面における被曝量の分布と、線源とは反対側の面における被曝量の分布と、をそれぞれ計算するという構成を採用する。
具体的には、本発明は、検査対象物がX線検査により受ける被曝量を算出する被曝量算出部と、前記検査対象物の被曝量に関する情報を出力する情報出力部と、を有する被曝量管理装置において、前記検査対象物は、複数の部品を含んでおり、前記被曝量算出部は、前記X線検査における線源と前記検査対象物の間の位置関係、及び、前記線源から照射されるX線の強度に基づいて、前記検査対象物の前記線源側の面である第1面における被曝量の分布と、前記検査対象物の前記線源とは反対側の面である第2面における被曝量の分布とを算出し、前記第1面及び前記第2面それぞれにおける前記被曝量の分布と前記複数の部品それぞれの配置に基づき、部品ごとの被曝量を算出する被曝量管理装置を提供する。
この構成によれば、検査対象物の線源側の面(第1面)における被曝量の分布と線源とは反対側の面(第2面)における被曝量の分布に基づき各部品の被曝量を算出するので、第1面側の部品の被曝量も第2面側の部品の被曝量も精度良く算出することができる。したがって、本発明は、プリント基板と、前記プリント基板の前記第1面に配置された部品と、前記プリント基板の前記第2面に配置された部品と、を有する両面実装基板の被曝量管理に好ましく適用できる。
本発明は、被曝量の予測に用いてもよいし、被曝量の記録に用いてもよい。被曝量の予測とは、X線検査を実際に行う前に、検査対象物がX線検査で受けるであろう被曝量を見積もる処理であり、被曝量の記録とは、X線検査を実際に行った後に、検査対象物が受けた被曝量を計算する処理である。
前記被曝量算出部は、前記プリント基板によるX線の吸収、及び/又は、前記第1面に配置された部品によるX線の吸収を考慮して、前記第2面における被曝量の分布を算出するとよい。プリント基板や第1面側の部品によるX線の吸収を考慮することにより、第2面側に透過するX線の強度、すなわち第2面における被曝量を精度良く計算することができる。
1回のX線検査において複数回のX線照射が行われる場合に、前記被曝量算出部は、それぞれのX線照射による被曝量を算出し、それらを累積加算することにより、1回のX線検査による被曝量の分布を算出するとよい。この構成によれば、例えば、検査対象物を複数の視野に分割して検査する場合のように、複数回のX線照射が行われる場合においても、被曝量を精度良く算出することができる。
前記被曝量算出部により算出された部品ごとの被曝量に基づいて、許容量に収まっているか否かを部品ごとに判定する判定部をさらに有するとよい。例えば、X線検査を行う前に被曝量を予測し、もし許容量を超過する部品が検出された場合には、X線照射条件を変更したり、X線検査を中止するなどの対応を採ることができる。
前記検査対象物に対し過去に行われたX線検査の履歴を記憶する検査履歴記憶部と、前記履歴に基づいて、前記被曝量算出部によって算出された前記被曝量の分布及び/又は部品ごとの被曝量に、過去に行われたX線検査による被曝量を累積する被曝量更新部と、をさらに有するとよい。これにより、検査対象物が複数回のX線検査を受けている場合に、検査対象物における累積被曝量の分布や部品ごとの累積被曝量を把握・管理することができる。
前記情報出力部は、被曝量の分布を示す被曝量マップを表示装置に出力するとよい。また、前記情報出力部は、部品ごとの被曝量を示す情報を表示装置に出力するとよい。また、前記情報出力部は、部品ごとの被曝量が許容量であるか否かを示す情報を表示装置に出力するとよい。このような情報をユーザに提供することにより、検査対象物が有する各部品の被曝量の把握及び管理が容易になる。
なお、本発明は、上記構成ないし機能の少なくとも一部を有する被曝量管理装置として捉えることができる。また、本発明は、X線検査装置と被曝量管理装置を備えるX線検査システムとして捉えることもできる。また、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む被曝量管理方法又はX線検査方法として捉えることもできる。また、本発明は、これらの方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、又は、そのようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として捉えることもできる。上記構成及び処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、検査対象物上の部品ごとの被曝量を適切に管理することができる。
図1は、第1実施形態のX線検査システムの構成を示す図。 図2は、X線検査のフローチャート。 図3Aは基板の表面の平面図、図3Bは基板の裏面の平面図。 図4は、X線照射条件の一例を示す図。 図5A〜図5Cは、図4のX線照射条件に従ったX線照射の様子を示す図。 図6は、第1実施形態の被曝量の算出処理のフローチャート。 図7は、X線源情報の一例を示す図。 図8は、対象情報の一例を示す図。 図9A及び図9Bは、被曝量マップの表示例を示す図。 図10は、部品の被曝量と判定結果の表形式の表示例を示す図。 図11A及び図11Bは、部品の被曝量と判定結果の配置図形式の表示例を示す図。 図12は、第2実施形態のX線検査システムの構成を示す図。 図13は、第2実施形態の被曝量の算出処理のフローチャート。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を説明する。ただし、以下に記載されている各構成の説明は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
(X線検査システム)
図1は、第1実施形態に係るX線検査システムの構成を模式的に示す図である。
X線検査システム1は、概略、X線検査装置10と被曝量管理装置11を備えている。X線検査装置10は、X線を用いて検査対象物12の非破壊検査を行う装置である。本実施形態では、複数の部品が実装された実装基板を検査対象物とし、各部品のはんだ接合の検査を行うX線基板検査装置を例示する。被曝量管理装置11は、X線検査により検査対象物12が受ける被曝量を管理する装置である。X線検査装置10と被曝量管理装置11は一体の装置で構成されていてもよいし、それぞれ別体の装置で構成されていてもよい。
(X線検査装置)
X線検査装置10は、X線源100、X線検出器101、ステージ102、制御部103、検査部104、記憶部105などを有している。X線源100は、検査対象物12に対しX線を照射する手段であり、例えば、コーンビーム型ないしファンビーム型のX線発生器により構成される。X線検出器101は、検査対象物12を透過したX線を検出し、X線透過像のデータを出力する撮像手段であり、例えば、シンチレータと2次元CMOSセンサにより構成される。ステージ102は、検査対象物12を保持・搬送する手段であり、X線源100とX線検出器101からなる撮像系の視野と検査対象物12上の検査対象領域の位置合わせを行う。なお、撮像系の視野を移動する際には、ステージ102を移動してもよいし、撮像系を移動してもよいし、ステージ102と撮像系の両方を移動してもよい。
制御部103は、X線検査装置10の各部の動作(視野の移動、X線の照射、X線透過像の取り込み、検査部104での検査処理、外部装置との連携・データ伝送など)を制御するユニットである。検査部104は、X線検査装置10で取得したX線透過像を用いて、検査対象物12の検査を行うユニットである。ここで、制御部103及び検査部104の機能は、CPU(プロセッサ)とメモリを備えたコンピュータによるソフトウェア処理によって実現してもよいし、FPGAやASICなどの回路によって実現してもよい。
記憶部105は、X線検査装置10の設定ファイル、検査プログラム、X線透過像や検査結果などのデータを記憶するユニットである。設定ファイルは、検査対象物12に依存しない共通の情報(例えば、初期設定値、X線源100及びX線検出器101の仕様など)を記述したデータである。検査プログラムは、X線検査の手順を定義するデータであり、検査対象物12の種類ごとに予め作成し保存されている。検査プログラムには、検査対象物12の情報(例えば、基板のサイズ・厚さ・材質、部品ごとの基板上の位置・サイズ・被曝許容量など)、X線照射条件(例えば、照射位置(視野位置)、X線源と基板の距離、管電圧、管電流、照射時間など)、検査ロジック(例えば、画像から取得する特徴量、検査の判定基準(閾値、値域)、判定結果に応じた処理など)などの定義が含まれているとよい。記憶部105は、例えばフラッシュメモリやハードディスクなどの不揮発性の記憶デバイスにより構成される。
(X線検査の動作)
図2のフローチャートを参照して、X線検査装置10によるX線検査の動作の一例を説明する。
まず、制御部103が、記憶部105から設定ファイルを読み込み、X線検査装置10の初期設定を行う(ステップS20)。次に、制御部103が、検査対象物12の種類(例えば基板の品番)に応じた検査プログラムを記憶部105から読み込む(ステップS21)。検査対象物12の種類については、ユーザが入力してもよいし、基板に付されたバーコード、2次元コード、ICタグ、あるいは基板に印字された番号を読み取ることで認識してもよいし、外部装置(例えば、製造ラインを管理する上位システム)から通知を受けてもよい。
制御部103は、検査プログラムに定義されたX線照射条件に従って、撮像系の視野の移動、X線照射、透過像の取り込みを実行する(ステップS22〜S24)。検査プログラムにおいて複数のX線照射条件が設定されている場合には、X線照射条件を順に変更しながらステップS22〜S24の処理を繰り返し実行する(ステップS25)。
図3A及び図3Bに検査対象物12としての表面実装基板の一例を示す。図3Aは基板の表面の平面図であり、表面には5つの部品31〜35が配置されている。図3Bは基板の裏面の平面図(ただし、図3Aと同じ方向から視た透視図である)であり、裏面には2つの部品36、37が配置されている。図4は、この基板の検査プログラムに設定されたX線照射条件の一例を示す。図4は、X線の照射位置(視野位置)、X線源と基板の距離、X線源の管電圧と管電流の条件を変えながら、3回のX線照射を行う例である。なお、管電流の単位「uA」はマイクロアンペアの略記である。図5A〜図5Cは、図4のX線照射条件に従ったX線照射の様子を模式的に示す。各図の左側は側面図であり、右側は平面図であり、ハッチングがX線の照射範囲を示している。この操作により、番号1〜3の3つの視野に関するX線透過像が得られる。
続いて、検査部104が、検査プログラムに定義された検査ロジックに従って、X線透過像から必要な特徴量を抽出し、その特徴量の値を判定基準と比較することによって、基板上の部品のはんだ接合の良否を判定する(ステップS26)。検査部104による検査結果は表示装置や外部装置に出力される(ステップS27)。
(X線検査による被曝について)
前述したように、部品の被曝量が許容限度を超えると、性能劣化や故障を引き起こすおそれがある。また、一つの部品が、部品メーカでの検査、デバイスメーカでの検査、最終製品メーカでの検査など、複数のX線検査工程を経る場合が多いため、個々の工程での被曝量だけでなく、最終的な累積被曝量の把握を容易にすることが望まれる。そこで、本実施形態のX線検査システム1では、被曝量管理装置11により、X線検査装置10によるX線検査により検査対象物12上の個々の部品31〜37が受ける被曝量の予測、記録、出力を行う。「予測」とは、X線検査を行う前に、検査対象物12が受ける被曝量を見積もる処理である。この予測結果は、例えば、X線照射条件が適切かどうかの検証、検査対象物12のX線検査を実行してよいかどうかの判断などに用いることができる。「記録」とは、X線検査を行った場合に検査対象物12が実際に受けた被曝量を計算し、ログとして保存する処理である。記録されたログデータは、検査対象物12の被曝量を証明するエビデンスとして、後工程、納品先のメーカ、消費者などに開示される。
ここで、表面実装基板のように複数の部品を含む検査対象物12に関して、X線検査による被曝量を予測ないし記録するにあたっては、以下の点を考慮することが好ましい。
(1)1回のX線検査において、X線照射条件を変えながら複数回のX線照射が行われるケースが多い。その場合、部品によって被曝回数(X線照射を受ける回数)及び被曝量が異なり得る。例えば図5A〜図5Cの例では、部品31の被曝回数は1回であるが、部品34の被曝回数は2回である。したがって、部品ごとに、各回のX線照射で受ける被曝量を計算し、その合計量を算出する必要がある。
(2)照射範囲内の線量は一定ではない。X線の強度は伝播距離の二乗に反比例するため、例えば、一般的なコーンビーム型のX線源の場合であれば、照射範囲の中心の線量が最大であり、端部へ行くほど線量は小さくなる。照射範囲内の線量の分布は、X線源100の仕様(ビームの照射角度(広がり角度)など)、X線源100と検査対象物12の幾何学的な位置関係、X線源100の照射条件(管電圧、管電流、照射時間など)が分かれば、計算できる。
(3)X線は透過性が高いため、基板の裏面に配置された部品(図5Aの部品36,37)も被曝する。ただし、表面の部品やプリント基板を透過する際にX線のエネルギの一部が吸収され、X線が減衰するため、裏面部品の被曝量は表面部品よりも小さくなる。しかも、X線の減衰量は、プリント基板の厚さや材質、表面の部品の配置など、基板の設計に依存する(例えば、厚み1mmのガラスエポキシ基板を透過すると、被曝量は約60%減少する。)。したがって、裏面部品の被曝量は、プリント基板自体や表面部品によるX線の減衰を考慮して計算すべきである。
(4)部品の種類によって被曝許容量が異なる可能性がある。したがって、部品ごとに被曝量と許容量を管理することが好ましい。
(被曝量管理装置)
図1を参照して、被曝量管理装置11の構成を説明する。被曝量管理装置11は、その機能として、データ入力部110、被曝量算出部111、判定部112、情報出力部113を有している。データ入力部110は、被曝量算出に用いる各種のデータを取得する手段である。被曝量算出部111は、検査対象物がX線検査により受ける被曝量を算出する手段である。判定部112は、被曝量が許容量に収まっているか否かを部品ごとに判定する手段である。情報出力部113は、検査対象物の被曝量に関する情報を表示装置114又は外部装置(不図示)に出力する手段である。
被曝量管理装置11は、例えば、CPU(プロセッサ)、メモリ、ストレージ(ハードディスクなど)、入力装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)、表示装置114、通信I/Fなどを具備した汎用のコンピュータにより構成することができる。この場合、1つのコンピュータにより被曝量管理装置11を構成してもよいし、複数のコンピュータの協働により被曝量管理装置11を実現してもよい。例えば、分散型コンピューティングやクラウドコンピューティングの技術を利用してもよい。本実施形態の被曝量管理装置11の各機能は、CPUが必要なプログラムを実行することにより実現されるものである。ただし、機能の一部又は全部をASICやFPGAなどの回路で構成することも可能である。
(被曝量の算出)
図6のフローチャートを参照して、被曝量管理装置11による被曝量の算出処理の一例を説明する。ここでは、図3A及び図3Bに示す両面基板を例にとり、この両面基板に対し図4に示すX線照射条件に従ったX線検査を実施すると仮定した場合に、基板上の複数の部品31〜37が受ける被曝量を予測する。
まず、データ入力部110が、被曝量算出に必要なデータを取得する(ステップS60)。被曝量算出に必要なデータは、例えば、X線照射条件、X線源情報、対象情報などである。照射条件は、X線の照射位置及び強度を計算するための情報であり、図4に一例を示すように、1回のX線検査で実施される各X線照射における、照射位置、X線源100の距離、管電圧、管電流、照射時間などを含むとよい。X線源情報は、X線の照射範囲の形状、サイズ、強度分布を計算するための情報である。コーンビーム型やファンビーム型のX線源100の場合であれば、図7に一例を示すように、X線源情報としてビームの照射角度(広がり角度)を取得するとよい。対象情報は、X線検査の検査対象物12に関する情報である。図3A及び図3Bに示す両面基板に関する対象情報の一例を図8に示す。ここでは、プリント基板に関する情報として、基板のサイズ・厚さ・材質などが、また部品に関する情報として、部品の番号・基板の表/裏・基板上の位置・サイズ・被曝許容量などが、対象情報に含まれている。上述したX線照射条件、X線源情報、対象情報は、検査プログラム及び/又はX線検査装置10の設定ファイルから取得することができる。な
お、図1では、X線検査装置10の記憶部105からこれらの情報を取得しているが、他の装置(X線検査装置10の上位システム、データを格納するストレージなど)から情報を取得しても構わない。
次に、被曝量算出部111が、ステップS60で取得したX線源情報及びX線照射条件に基づき、基板の表面(線源側の面)の被曝量マップを算出する(ステップS61)。被曝量マップとは、基板上の位置ごとの被曝量を表すデータであり、例えば二次元画像データの形式で記録される。X線の強度は、X線源100からの距離の二乗に反比例し、管電圧の二乗に比例し、管電流に比例し、照射時間に比例する。したがって、基板上の位置ごとの被曝量の値は、X線源100と基板の間の位置関係、及び、X線源100から照射されるX線の強度に基づき、算出することができる。このとき、理論計算のみで被曝量を算出してもよいし、所定の条件の下であらかじめ測定した実測値に対し照射条件の違いに応じた修正を加えることで被曝量を算出してもよい。後者の例として、管電流100uAでの実測値が既知である場合に、管電流110uAでの被曝量を下記式のように算出する方法などが挙げられる。

管電流110uAでの被曝量=管電流100uAでの実測値×補正係数1.1
1回のX線検査の中で複数回のX線照射が行われる場合、つまり、X線照射条件の中に複数の視野に関する条件が含まれている場合には、それぞれのX線照射による被曝量マップを求め、それらを合成(累積加算)したものを最終的な被曝量マップとする。
次に、被曝量算出部111が、ステップS61で計算した表面の被曝量マップ、及び、対象情報に基づき、基板の裏面(線源とは反対側の面)の被曝量マップを算出する(ステップS62)。具体的には、被曝量算出部111は、基板の厚さ及び材質に基づいて基板による吸収線量を算出すると共に、表面の部品の配置に基づいて表面の部品による吸収線量を算出する。そして、被曝量算出部111は、ステップS61で計算した表面の被曝量の値から、基板による吸収線量と表面の部品による吸収線量を減算することで、基板裏面の被曝量の値を算出する。
なお、基板の吸収線量については、あらかじめ測定した実測値に基づいて算出してもよいし、基板上の部品が存在しない箇所を実際にX線撮影した結果から推定してもよい。また、各部品の吸収線量については、既定値(固定値)を一律に用いてもよいし、部品種別や部品サイズ(高さ)に応じて変えてもよいし(例えば部品種別ごとの吸収線量をデータベースから取得してもよい)、基板上の部品が存在する箇所を実際にX線撮影した結果から推定しておよい。
次に、基板上のすべての部品についてステップS63〜S65の処理が繰り返される(ステップS66)。以下、処理対象の部品を注目部品とよぶ。
ステップS63では、被曝量算出部111が、注目部品の被曝量を算出する。具体的には、被曝量算出部111は、注目部品の存在する面(表面又は裏面)の被曝量マップを用いて、注目部品が占める領域内の被曝量の代表値を算出し、その値を注目部品の被曝量とする。代表値としては、合計値、平均値、最大値、中間値などを用いることができる。なお、これらのうち複数個の値(例えば平均値と最大値の2つなど)を注目部品の被曝量を表す指標としても用いてもよい。
ステップS64では、被曝量算出部111が、対象情報から注目部品の被曝許容量(図8参照)を取得する。ただし、被曝許容量の取得方法はこれに限らない。例えば、全ての
部品について既定値(固定値)を一律に適用してもよいし、部品種別ごとの被曝許容量をデータベースから取得してもよいし、対象情報として入力された部品種、部品材質、サイズなどの情報に基づいて被曝許容量を算出してもよい。
ステップS65では、判定部112が、ステップS63で算出した注目部品の被曝量とステップS64で取得した注目部品の被曝許容量とを比較し、注目部品の被曝量が被曝許容量に収まっているか否かを判定する。
最後の部品の処理が終了したら(ステップS66;YES)、情報出力部113が、基板の表面及び裏面の被曝量マップ、各部品の被曝量とその判定結果などを表示装置114に出力する(ステップS67)。
図9Aは基板表面の被曝量マップの表示例であり、図9Bは基板裏面の被曝量マップの表示例である。この例では、被曝量の大きさを濃淡のグラデーションで表しており、白色に近いほど被曝量が小さく、黒色に近いほど被曝量が大きいことを示している。また、矩形枠は、表面と裏面それぞれの部品の配置を示している。このような被曝量マップにより、基板の表面/裏面それぞれの被曝量の分布、並びに、各部品の被曝量の大きさを直観的に理解することができる。特に、複数回のX線照射により被曝量が累積している箇所も容易に判別することができる。また、図9Bのように、基板や表面の部品の吸収線量を考慮した被曝量マップを示すことで、基板裏面の部品の被曝量についても正確に把握することができる。なお被曝量マップの図示方法は、この例に限らず、どのような方法を用いてもよい。例えば、被曝量の大きさを疑似色で表現したり(ヒートマップとも呼ばれる)、等高線グラフで表示してもよい。また、被曝量マップ(コンピュータグラフィクス)を基板の画像に重ねて表示してもよい。
図10は、各部品の被曝量と判定結果を表形式で表示する例である。部品ごとに、部品番号・基板の表/裏・被曝量・判定結果が示されている。被曝量が許容量を超えている部品については、部品番号5のように、ハイライトや点滅などの強調表示を行うことにより、ユーザにアラートを通知するとよい。
図11A及び図11Bは、各部品の被曝量と判定結果を配置図形式で表示する例である。基板の表面と裏面それぞれに各部品を示す矩形が示され、その部品矩形の中に被曝量が示されている。部品矩形の色(又は濃淡)は被曝量の大きさを表している。また、被曝量が許容量を超えている部品については、ハイライトや点滅などの強調表示を行うことにより、ユーザにアラートを通知するとよい。なお、図10と図11A及び図11Bの両方を表示してもよいし、図11A又は図11Bの部品矩形をユーザが指定(例えばクリック)すると、該当部品の詳細情報が表示されたり、図10の表の該当行が自動でハイライトされてもよい。
(本実施形態の利点)
以上述べた本実施形態の構成によれば、検査対象物の表面(線源側の面)における被曝量の分布と裏面(線源とは反対側の面)における被曝量の分布に基づき各部品の被曝量を算出するので、表面側の部品の被曝量も裏面側の部品の被曝量も精度良く算出することができる。しかも、プリント基板によるX線の吸収や表面の部品によるX線の吸収を考慮するので、裏面に配置された部品の被曝量を精度良く算出可能である。したがって、本実施形態の装置は、片面に部品が実装された片面実装基板は勿論、両面に部品が実装された両面実装基板の被曝量管理に対し、特に好ましく適用できる。
また、本実施形態では、検査対象物の表面と裏面それぞれの被曝量マップ、部品ごとの被曝量、部品ごとの被曝量が許容量であるか否かの判定結果などを表示装置に出力する。
このような情報をユーザに提供することにより、X線検査による各部品の被曝量の把握及び管理が容易になる。
<第2実施形態>
図12及び図13を参照して、本発明の第2実施形態に係るX線検査システムについて説明する。図12は第2実施形態のX線検査システムの構成を示す図であり、図13は第2実施形態の被曝量の算出処理のフローチャートである。上述した第1実施形態では、1回のX線検査での被曝量を算出したのに対し、第2実施形態では、同じ検査対象物に対し過去に行われたX線検査の履歴を参照することで、複数回のX線検査での累積被曝量を算出する。以下では第2実施形態に特有の構成及び処理についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構成及び処理については説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の被曝量管理装置11は、第1実施形態の機能構成に加え、検査履歴記憶部115及び被曝量更新部116を備える。検査履歴記憶部115は、検査対象物(本実施形態では基板)ごとに検査履歴を記憶しているデータベースである。検査履歴は、検査対象物に対し過去に行われたX線検査の履歴に関する情報である。当該検査対象物の累積被曝量を算出できる情報であればどのような情報でもよく、例えば、過去の検査回数、又は、過去の検査で受けた被曝量などを検査履歴として用いることができる。被曝量更新部116は、検査履歴に基づいて、被曝量算出部111によって算出される被曝量に、過去に行われたX線検査による被曝量を累積する手段である。
図13のフローチャートを参照して、本実施形態の被曝量の算出処理を説明する。なお、図13のフローチャートにおいて、第1実施形態(図6)と同じ処理ステップには同一のステップ番号を付し、詳しい説明は省略する。
まず、データ入力部110が、被曝量算出に必要なデータを取得する(ステップS60)。次に、被曝量算出部111が、ステップS60で取得したX線源情報及びX線照射条件に基づき、基板の表面(線源側の面)の被曝量マップを算出する(ステップS61)。また、被曝量算出部111が、ステップS61で計算した表面の被曝量マップ、及び、対象情報に基づき、基板の裏面(線源とは反対側の面)の被曝量マップを算出する(ステップS62)。ここまでの処理は第1実施形態と同様である。
次に、被曝量更新部116が、データ入力部110を介して検査対象物のIDを取得する(ステップS130)。検査対象物のID(識別番号)については、ユーザが入力してもよいし、基板に付されたバーコード、2次元コード、ICタグ、あるいは基板に印字された番号を読み取ることで認識してもよいし、外部装置(例えば、製造ラインを管理する上位システム)から通知を受けてもよい。
次に、被曝量更新部116が、検査履歴記憶部115から、検査対象物のIDに該当する検査履歴を取得する(ステップS131)。なお、本実施形態では装置内に設けられた検査履歴記憶部115から検査履歴を取得するが、外部のデータベースやX線検査装置や上位システムなどから検査履歴を取得しても構わない。
次に、被曝量更新部116は、検査対象物の検査履歴に基づいて、ステップS61及びS62で算出した表面と裏面それぞれの被曝量を更新する(ステップS132)。例えば、検査履歴として過去の検査回数が得られる場合、累積被曝量は、今回の被曝量(ステップS61、S62で算出した被曝量)と過去の検査回数とを用いて、

累積被曝量=今回の被曝量×(過去の検査回数+1)

のように計算できる。あるいは、検査履歴として過去の被曝量が得られる場合であれば、累積被曝量は、

累積被曝量=今回の被曝量+過去の被曝量

のように計算できる。なお、ここで挙げた更新方法は一例であり、他の計算方法により累積被曝量を求めてもよい。
以上の処理により、表面と裏面それぞれの累積被曝量マップが得られる。以降の処理(ステップS63〜S67)は、被曝量マップの代わりに累積被曝量マップを用いること以外は第1実施形態のものと同じである。
(本実施形態の利点)
以上述べた本実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の利点に加え、検査対象物が複数回のX線検査を受けている場合に、検査対象物における累積被曝量の分布や部品ごとの累積被曝量を把握・管理することができるという利点がある。
<その他の実施形態>
上述した実施形態の構成は本発明の一具体例を示したものにすぎない。本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では検査対象物として両面実装基板の例を挙げたが、部品トレイ上に積載された部品群の検査(トレイ検査)にも本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、上面にのみX線を照射する例を示したが、上面と下面の両側からX線を照射する検査にも本発明を適用できる。その場合は、上面から照射した場合と下面から照射した場合のそれぞれについて上述した被曝量算出処理を行い、それらを合計して累積被曝量を算出すればよい。
1:X線検査システム、10:X線検査装置、11:X被曝量管理装置、12:検査対象物、31〜37:部品、100:X線源、101:X線検出器、102:ステージ、103:制御部、104:検査部、105:記憶部、110:データ入力部、111:被曝量算出部、112:判定部、113:情報出力部、114:表示装置、115:検査履歴記憶部、116:被曝量更新部

Claims (13)

  1. 検査対象物がX線検査により受ける被曝量を算出する被曝量算出部と、
    前記検査対象物の被曝量に関する情報を出力する情報出力部と、を有する被曝量管理装置において、
    前記検査対象物は、複数の部品を含んでおり、
    前記被曝量算出部は、
    前記X線検査における線源と前記検査対象物の間の位置関係、及び、前記線源から照射されるX線の強度に基づいて、前記検査対象物の前記線源側の面である第1面における被曝量の分布と、前記検査対象物の前記線源とは反対側の面である第2面における被曝量の分布とを算出し、
    前記第1面及び前記第2面それぞれにおける前記被曝量の分布と前記複数の部品それぞれの配置に基づき、部品ごとの被曝量を算出する
    ことを特徴とする被曝量管理装置。
  2. 前記検査対象物は、プリント基板と、前記プリント基板の前記第1面に配置された部品と、前記プリント基板の前記第2面に配置された部品と、を有する両面実装基板を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の被曝量管理装置。
  3. 前記被曝量算出部は、前記プリント基板によるX線の吸収を考慮して、前記第2面における被曝量の分布を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の被曝量管理装置。
  4. 前記被曝量算出部は、前記第1面に配置された部品によるX線の吸収を考慮して、前記第2面における被曝量の分布を算出する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の被曝量管理装置。
  5. 1回のX線検査において複数回のX線照射が行われる場合に、前記被曝量算出部は、それぞれのX線照射による被曝量を算出し、それらを累積加算することにより、1回のX線検査による被曝量の分布を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  6. 前記被曝量算出部により算出された部品ごとの被曝量に基づいて、許容量に収まっているか否かを部品ごとに判定する判定部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  7. 前記検査対象物に対し過去に行われたX線検査の履歴を記憶する検査履歴記憶部と、
    前記履歴に基づいて、前記被曝量算出部によって算出された前記被曝量の分布及び/又は部品ごとの被曝量に、過去に行われたX線検査による被曝量を累積する被曝量更新部と、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  8. 前記情報出力部は、被曝量の分布を示す被曝量マップを表示装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  9. 前記情報出力部は、部品ごとの被曝量を示す情報を表示装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  10. 前記情報出力部は、部品ごとの被曝量が許容量であるか否かを示す情報を表示装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置。
  11. 検査対象物のX線検査を行うX線検査装置と、
    前記検査対象物が前記X線検査により受ける被曝量に関する情報を出力する、請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の被曝量管理装置と、
    を有するX線検査システム。
  12. 検査対象物がX線検査により受ける被曝量を算出する被曝量算出ステップと、
    前記検査対象物の被曝量に関する情報を出力する情報出力ステップと、を有する被曝量管理方法において、
    前記検査対象物は、複数の部品を含んでおり、
    前記被曝量算出ステップは、
    前記X線検査における線源と前記検査対象物の間の位置関係、及び、前記線源から照射されるX線の強度に基づいて、前記検査対象物の前記線源側の面である第1面における被曝量の分布と、前記検査対象物の前記線源とは反対側の面である第2面における被曝量の分布とを算出するステップと、
    前記第1面及び前記第2面それぞれにおける前記被曝量の分布と前記複数の部品それぞれの配置に基づき、部品ごとの被曝量を算出するステップと、を含む
    ことを特徴とする被曝量管理方法。
  13. 請求項12に記載の被曝量管理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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