JP2018054981A - フレキソ印刷版の製造方法およびフレキソ印刷版の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも網点の微小化が可能なフレキソ印刷版の製造方法およびフレキソ印刷版の製造装置を提供すること。【解決手段】感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版における感光層の未硬化部分の除去を行う現像工程において、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって未硬化部分の除去を行うものとする。【選択図】図1
Description
本発明は、フレキソ印刷版の製造方法およびフレキソ印刷版の製造装置に関し、さらに詳しくは、感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版の製造方法およびフレキソ印刷版の製造装置に関するものである。
従来から、印刷版を用いて、包装材やラベル、雑誌等の被刷体に、凸版印刷、凹版印刷、あるいは、平版印刷が行われている。このうち、凸版印刷は、凸版を用いて行われる。この凸版には、材質が柔らかいことから被刷体を選ばず、種々の被刷体に適用可能なフレキソ印刷版がある。
フレキソ印刷版の製版工程における現像方法は、1)所定の画像を露光して一部が硬化された感光層の未硬化部分を現像液中でブラッシングにて掻き出す方法、2)所定の画像を露光して一部が硬化された感光層の未硬化部分を加熱溶融させ吸い取る方法、3)所定の画像に沿って樹脂層をレーザーで焼きつつ非凸部となる部分を焼き飛ばす方法、が知られている。
フレキソ印刷は、グラビア印刷に比べ解像度が低い。例えばグラビア印刷の解像度は350lpi−1%であるのに対し、フレキソ印刷の解像度は250lpi−1%である。フレキソ印刷においてさらに高画質化を図るためには、さらなる網点の微小化が必要である。
しかしながら、上記2)の現像方法では、従来よりも微小化された凸部の先端は現像時に吸引部材の押し付け圧によって変形するため、さらなる網点の微小化は困難である。また、上記3)の現像方法では、レーザー照射による加熱温度が500℃以上となるため、従来よりも微小化された凸部の先端も非凸部となる部分とともに焼き飛ぶため、さらなる網点の微小化は困難である。一方、上記1)の現像方法は、加熱溶融させたりレーザーで焼いたりする過程がないため、上記2)や3)の現像方法のような問題は生じない。しかし、従来の現像方法では、上記1)の現像方法においても、さらなる網点の微小化を達成することができていなかった。
本発明が解決しようとする課題は、従来よりも網点の微小化が可能なフレキソ印刷版の製造方法およびフレキソ印刷版の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係るフレキソ印刷版原版の製造方法は、感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版の製造方法であって、前記感光層の未硬化部分の除去を行う現像工程において、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって前記未硬化部分の除去を行うことを要旨とするものである。
前記水系現像液における前記バブルの気体含有率は、1.0〜30%の範囲内であることが好ましい。前記ブラシの毛先の直径は、5.0〜100μmの範囲内であることが好ましい。前記バブルの気体は、オゾン、空気、窒素、水素、二酸化炭素のいずれか1種または2種以上であることが好ましい。前記水系現像液は、直径10μm未満の小径バブルと直径10μm以上の大径バブルを含むことが好ましい。前記小径バブルと前記大径バブルの個数比は、小径:大径=2:8〜8:2であることが好ましい。前記ブラシの毛は、少なくとも表面が疎水性を有することが好ましい。
そして、本発明に係るフレキソ印刷版原版の製造装置は、感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版の製造装置であって、水系現像液を用いてフレキソ印刷版の現像を行う現像槽と、前記水系現像液にバブルを供給するバブル供給部と、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシと、を備え、バブルを含む水系現像液を用い、前記ブラシによって前記感光層の未硬化部分の除去を行うことを要旨とするものである。
前記ブラシの毛先の直径は、5.0〜100μmの範囲内であることが好ましい。前記バブル供給部は、オゾン、空気、窒素、水素、二酸化炭素のいずれか1種または2種以上の気体からなるバブルを供給可能であることが好ましい。前記バブル供給部は、直径10μm未満の小径バブルと直径10μm以上の大径バブルを供給可能であることが好ましい。前記ブラシの毛は、少なくとも表面が疎水性を有することが好ましい。
本発明に係るフレキソ印刷版原版の製造方法および製造装置によれば、感光層の未硬化部分の除去を行う現像工程において、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって未硬化部分の除去を行うことから、従来よりも網点の微小化が可能となり、従来よりも高精細な画像を形成することができる。
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明において用いられるフレキソ印刷版は、感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版である。感光層の硬化させた部分がレリーフ像となり、未硬化の部分は、現像工程で除去される。
本発明に係るフレキソ印刷版の製造方法(以下、本製造方法ということがある。)は、現像工程を有する。現像工程では、水系現像液を用い、ブラシによって感光層の未硬化部分の除去を行う。
本製造方法は、バブルを含む水系現像液を用いる。バブル破泡時のエネルギーにより、感光層から未硬化部分を剥離しやすくする。しかし、バブル破泡時のエネルギーだけでは、感光層の未硬化部内へ入り込むことまでは起きない為、十分に剥離することができず、従来よりも微小化された凸部の再現はできない。本製造方法は、バブル破泡時のエネルギーを最大限活用する為、従来のブラシ現像も併用する。しかし従来と同様のブラシ仕様では、350lpi−1%を再現するにはサイズや物性がマッチしていない。そこで我々は微細な凹凸(凸部径φ8μm)を掻き出しにより形成できるブラシ仕様の検討を行った。その結果、ブラシの毛は、版の微細な凹凸形状への追従性と掻き出し力が必要であることが判った。つまりブラシの毛には、しなやかさと強度を両立させた物性が必要であり、この物性を持ったブラシとバブルを併用することで感光層の微細形状部の未硬化部分を十分に剥離して、従来よりも微小化された凸部の再現を可能にする。ブラシの毛に追従性が必要な理由は凸部に沿うことがき、強度も持たせることで微小化された凸部を破壊せずに未硬化部分だけを除去することができる。ブラシの毛が単純に硬いものだと、微小化された凸部に深く食い込み破壊し、従来よりも微小化された凸部の再現ができない。よって、本製造方法は、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって未硬化部分の除去を行う。ブラシの毛の座屈強度は、毛の基端を固定し、毛の先端に測定子を当て、毛の軸方向に沿って毛を圧縮させるように測定子を移動させ、押込みストローク4mmまでの最大荷重(N)から求める。
バブルは、ブラシの毛に触れることで破泡しやすくなるが、ブラシがなくても、直径10μm以上の大径バブルは、収縮したときに表面エネルギーが凝縮しその表面エネルギーが放出される際に破泡する。つまり、大径バブルを含むことで破泡しやすくなる。この観点から、水系現像液は、直径10μm以上の大径バブルを含むことが好ましい。また、大径バブルは、寿命の観点から、直径80μm以下とすることが好ましい。
一方、直径10μm未満の小径バブルは、破泡しにくく高寿命で水系現像液に存在することができる。小径バブルは、感光層から剥離した未硬化部分に付着し、これを覆う。小径バブルに覆われることで、剥離した未硬化部分が形成された感光層や配管壁、現像槽壁などに付着するのを抑えることができる。これにより、メンテナンスの負荷を低減することができる。よって、この観点から、水系現像液は、直径10μm未満の小径バブルを含むことが好ましい。また、水系現像液は、直径10μm未満の小径バブルと直径10μm以上の大径バブルを含むことが好ましい。なお、小径バブルは、寿命の観点から、直径5.0μm以下とすることが好ましい。より好ましくは直径3.0μm以下である。
水系現像液が小径バブルと大径バブルの両方を含む場合、小径バブルと大径バブルの個数比は、特に限定されるものではないが、それぞれの効果を考慮して、小径:大径=2:8〜8:2の範囲内が好ましい。より好ましくは3:7〜7:3の範囲内、さらに好ましくは4:6〜6:4の範囲内である。大径バブルのほうが少ない構成は、比較的面積の大きいフレキソ印刷版の現像に適している。大径バブルのほうが多い構成は、比較的面積の小さいフレキソ印刷版の現像に適している。
水系現像液におけるバブルの気体含有率は、1.0〜30%の範囲内であることが好ましい。より好ましくは2.0〜20%の範囲内、さらに好ましくは5.0〜15%の範囲内である。バブルの気体含有率が1.0%以上であると、バブル破泡時のエネルギーを利用して感光層から未硬化部分を剥離しやすくする効果に優れる。バブルの気体含有率が30%以下であると、現像時の液温を一定温度に維持して安定させることができる。バブルの気体含有率は、水系現像液に対するバブルの供給量から算出することができる。
バブルの気体は、特に限定されるものではなく、適用可能な気体を適宜選択して用いればよい。バブルの気体としては、オゾン、空気、窒素、水素、二酸化炭素などが挙げられる。これらは、バブルの気体として1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、感光層から未硬化部分を剥離しやすくする効果により優れるなどの観点から、オゾン、空気がより好ましい。
ブラシは、細径のものがより好ましい。従来よりも微小化された凸部の再現をしやすくする。この観点から、ブラシの毛先の直径は5.0〜100μmの範囲内であることが好ましい。より好ましくは10〜70μmの範囲内、さらに好ましくは15〜50μmの範囲内である。ブラシの毛先の直径が10μm以上であると、感光層から未硬化部分を掻き出す効果により優れ、現像時間をより短くすることができる。また、未硬化部分が残りにくくなる。ブラシの毛先の直径が50μm以下であると、微小化された凸部の破壊が特に抑えられやすい。ブラシの毛の直径は、ブラシの毛の先端から軸方向に沿って50μm以内の位置における直径で表すことができる。
ブラシは、基端側の部分と先端側の部分の太さが異なっており、基端側よりも先端側が細くなっていることが好ましい。従来よりも微小化された凸部と凸部の間の未硬化部分を掻き出しやすくなる。また、柔軟なものになりやすい。
ブラシの毛は、少なくとも表面が疎水性を有することが好ましい。ブラシの毛は、全体が疎水性材料によって構成されていてもよいし、親水性材料の表面に撥水処理を施すことによって表面のみが疎水性を有するものであってもよい。ブラシの毛の少なくとも表面が疎水性を有すると、バブルで覆われた未硬化部分がブラシの毛に付着しにくく、メンテナンスの負荷を低減することができる。
本製造方法の現像工程は、本発明に係るフレキソ印刷版の製造装置(以下、本製造装置ということがある。)を用いて好適に実施することができる。以下に、本製造装置の一実施形態を説明する。図1は、本製造装置の一実施形態を示したものである。
本製造装置は、現像槽1と、バブル供給部2と、ブラシ3と、を備える。ブラシ3は、現像に用いるブラシであり、現像槽1内に設置されている。現像槽1には、水系現像液4が溜められる。現像槽1には、上方に接続された配管L1から、新たに調製された水系現像液、あるいは、現像廃液から回収・再利用された水系現像液が供給される。現像槽1内において、水系現像液4を用いてフレキソ印刷版の現像が行われる。ブラシ3は、本製造方法において説明したブラシが用いられる。水系現像液4は、本製造方法において説明したバブルを含む水系現像液が用いられる。
バブル供給部2は、バブル発生部5とガス発生部6とを有する。ガス発生部6は、市販のガス発生機やガス供給機などから構成され、バブル発生部5とガス発生部6の間に接続された配管L3を経由してバブル発生部5にガスを供給する。バブル発生部5は、市販のバブル発生機などから構成され、バブル発生部5と現像槽1との間に接続された配管L4を経由して現像槽1から水系現像液4を取り込み、ガス発生部6から供給されたガスと混合させてバブルを発生させ、バブルを含む水系現像液4を調製する。調製されたバブルを含む水系現像液4は、バブル発生部5と現像槽1との間に接続された配管L5を経由してバブル発生部5から現像槽1に送られる。現像槽1では、バブルを含む水系現像液4を用い、ブラシ3によって感光層の未硬化部分の除去が行われる。現像後には、現像廃液が下方に接続された配管L2から排出される。
市販のガス発生機としては、オゾン発生機、窒素ガス発生機、水素ガス発生機などがあり、市販のガス発生機によりオゾン、窒素、水素の供給が可能である。また、ガス供給機により、空気や二酸化炭素の供給が可能である。これら1種を単独で用いるか、2種以上組み合わせるなどにより、ガス発生部6はバブル発生部5にこれらの気体の1種または2種以上を供給可能である。そして、これにより、バブル発生部5においてこれらの気体の1種または2種以上の気体からなるバブルを供給可能である。
以上の構成の本製造方法および本製造装置によれば、感光層の未硬化部分の除去を行う現像工程において、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって未硬化部分の除去を行うことから、従来よりも網点の微小化が可能となり、従来よりも高精細な画像を形成することができる。そして、本製造方法および本製造装置によれば、フレキソ印刷版では従来達成できていなかった、高精細な画像の実現に求められる解像度350lpi−1%を達成し、網点サイズφ8μmの凸部を再現することができる。
また、バブルを利用することで、液の体積が増加するため、現像時における水系現像液の使用量を削減することができる。また、バブル破泡時のエネルギーにより感光層から未硬化部分を除去する速度が向上するため、現像速度を向上することができる。これによっても、現像時における水系現像液の使用量を削減することができる。また、バブル破泡時のエネルギーにより発熱効果が期待でき、保温性が向上するため、現像温度を常温よりも高い温度に維持し、現像効率を向上することができる。また、感光層から剥離した微細な未硬化部分をバブルで覆って形成された感光層から除去することができるため、水系現像液に界面活性剤を用いなくてもよくなる。これにより、水系現像液の廃液処理における水質調整の負荷を低減できる。また、リンス工程の削減ができる。
本発明において、フレキソ印刷版の原版は、感光層に所定の画像を露光して硬化させる前のものである。フレキソ印刷版の原版は、感光層を有し、水系現像液を用いて水現像できるものであれば特に限定されるものではない。フレキソ印刷版原版の一例として、図2に示すフレキソ印刷版原版について説明する。
フレキソ印刷版原版10は、支持体12と、接着剤層14と、感光層16と、を備える。支持体12の面上に、接着剤層14と感光層16とがこの順で積層されている。接着剤層14は、支持体12に接して設けられ、感光層16は、接着剤層14に接して設けられている。支持体12には、PETフィルムなどの樹脂製フィルムなどが用いられる。接着剤層14には、ポリエステル系接着剤などが用いられる。接着剤層14は、支持体12に感光層16を接着するものであり、支持体12の面上に感光層16を直接形成しても良好に密着するのであれば、接着剤層14はなくてもよい。
感光層16は、バインダーポリマーと、光重合性不飽和化合物と、光重合開始剤とを含有する感光性組成物で構成される。光重合性不飽和化合物を含有していることから、感光層16は光(紫外光)により硬化される。
感光層16のバインダーポリマーは、水現像可能にするなどの観点から、疎水性ゴムとともに親水性の水分散ラテックスを含有することが好ましい。水分散ラテックスとは、重合体粒子を分散質として水中に分散したものである。この水分散ラテックスから水を除去することにより、重合体が得られる。水分散ラテックスは、感光層16に水現像性を付与することができる。
水分散ラテックスとしては、ポリブタジエンラテックス、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリイソプレンラテックス、ポリウレタンラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ビニルピリジン重合体ラテックス、ブチル重合体ラテックス、チオコール重合体ラテックス、アクリレート重合体ラテックスなどの水分散ラテックス重合体やこれら重合体にアクリル酸やメタクリル酸などの他の成分を共重合して得られる重合体などが挙げられる。
疎水性ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、スチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)などが挙げられる。
光重合性不飽和化合物としては、エチレン性不飽和化合物が挙げられる。エチレン性不飽和化合物としては、(メタ)アクリルモノマー、(メタ)アクリルオリゴマー、(メタ)アクリル変性重合体などが挙げられる。(メタ)アクリル変性重合体としては、(メタ)アクリル変性ブタジエンゴム、(メタ)アクリル変性ニトリルゴムなどが挙げられる。
光重合開始剤は、光重合性不飽和化合物の光重合を開始させるものであれば特に限定されず、例えば、アルキルフェノン類、アセトフェノン類、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、アントラキノン類、ベンジル類、ビアセチル類等の光重合開始剤を挙げることができる。具体的には、例えば、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、メチル−O−ベンゾイルベンゾエート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどを挙げることができる。
感光層16は、これらの成分の他に、各種の添加剤を含んでいても良い。このような添加剤としては、界面活性剤、可塑剤、熱重合禁止剤(安定剤)、紫外線吸収剤、染料、顔料、消泡剤、香料などを挙げることができる。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤を挙げることができる。
感光層16の感光性組成物は、各成分を混練しながら脱水することにより調製できる。あるいは、予め水分散ラテックスを脱水した後、水分散ラテックスから得られた重合体と、これ以外の成分とを混練することにより調製できる。混練時に用いる混練機としては、2軸押出機、単軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを挙げることができる。
本発明に係るフレキソ印刷版原版10は、使用時に、感光層16の上にネガフィルム(すでに画像が形成されているもの)を密着させる、いわゆるアナログ方式のフレキソ印刷版原版であっても良いし、予め感光層16の上に赤外線アブレーション層が密着している、いわゆるCTP(Computer to plate)方式に含まれるLAM(Laser ablation mask)方式のフレキソ印刷版原版であっても良い。
赤外線アブレーション層は、感光層16の表面を覆うマスクとなる部分である。赤外線アブレーション層は、赤外線レーザにより除去され得る部分であるとともに、除去されなかった部分が紫外光を遮蔽(吸収)してその下の感光層16に紫外光が照射されないようにマスクする部分である。赤外線アブレーション層は、バインダーポリマーおよび赤外線吸収物質を含有する組成物で構成される。赤外線アブレーション層を有する、LAM方式のフレキソ印刷版原版では、赤外線アブレーション層側から赤外線レーザを照射して、赤外線アブレーション層の所定の部分を除去することにより、感光層16の上に所望のネガパターンを作製する描画工程が必要となる。
フレキソ印刷版の現像前においては、フレキソ印刷版原版の感光層に所定の画像を露光する(主露光を行う)。主露光の前には、裏露光を行うことが好ましい。
裏露光工程では、フレキソ印刷版原版の支持体側から紫外線を照射する。これにより、感光層の下側が全面にわたって硬化され、いわゆるレリーフ像のためのフロアが形成される。
主露光工程では、図3(a)に示すように、フレキソ印刷版原版10の感光層16の上に画像マスク18が設けられる。次いで、図3(b)に示すように、画像マスク18の上から感光層16に紫外線を照射する。これにより、感光層16の上側16bで画像マスク18に覆われていない部分16cが硬化される。感光層16には、硬化部分16a(フロア),16cと未硬化部分(16bのうち16cを除いた部分)とが生じている。
現像工程では、図3(c)に示すように、現像槽1においてバブルを含む水系現像液4中でブラシ3を用いて画像マスク18および感光層16の未硬化部分(16bのうち16cを除いた部分)を除去する。これにより、図3(d)に示すように、レリーフ像が形成されたフレキソ印刷版30が得られる。その後、必要に応じて、フレキソ印刷版30を乾燥させる乾燥工程や、乾燥させたフレキソ印刷版30全体に再度紫外線を照射する後露光工程を実施しても良い。
本発明において、水系現像液は、水を主成分とする現像液である。水系現像液は、水のみからなる液であってもよく、また、水を主成分とし水に可溶な化合物を添加した水溶液であってもよい。また、水に可溶な有機溶媒を含んでいてもよい。水に可溶な化合物としては、界面活性剤、酸、アルカリ、塩などが挙げられる。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が挙げられる。酸としては、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、マレイン酸、パラトルエンスルホン酸などの無機酸や有機酸が挙げられる。アルカリとしては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどが挙げられる。水に可溶な有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、セロソルブ、グリセリン、ポリエチレングリコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトンなどが挙げられる。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
<感光性組成物の調製>
水分散ラテックス54.6質量部(固形分としての重合体は30質量部)と、アクリル変性液状BR10質量部と、アクリルモノマー10質量部とを混合し、120℃に加熱した乾燥機で2時間水分を蒸発させて、水分散ラテックスから得られた重合体と光重合性モノマーとの混合物を得た。この混合物と、BR25質量部と、界面活性剤8質量部(固形分としての重合体は4質量部)と、可塑剤10質量部と、をニーダー中で45分間混練した。その後、ニーダー中に、熱重合禁止剤0.2質量部と、光重合開始剤を1質量部とを投入し、5分間混練して、感光性組成物を得た。
水分散ラテックス54.6質量部(固形分としての重合体は30質量部)と、アクリル変性液状BR10質量部と、アクリルモノマー10質量部とを混合し、120℃に加熱した乾燥機で2時間水分を蒸発させて、水分散ラテックスから得られた重合体と光重合性モノマーとの混合物を得た。この混合物と、BR25質量部と、界面活性剤8質量部(固形分としての重合体は4質量部)と、可塑剤10質量部と、をニーダー中で45分間混練した。その後、ニーダー中に、熱重合禁止剤0.2質量部と、光重合開始剤を1質量部とを投入し、5分間混練して、感光性組成物を得た。
以下に、本実施例において用いた成分を具体的に示す。
・水分散ラテックス(日本ゼオン株式会社製、ニポールLX111NF)から得られた重合体。
・BR:[日本ゼオン株式会社製、ニポールBR1220]
・アクリル変性液状BR:[大阪有機化学株式会社製、BAC−45]
・アクリルモノマー:[日油株式会社製、1,9−ノナンジオールジメタクリレート]
・光重合開始剤:[チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア651]
・界面活性剤:[日油社製、ニューレックスR]
・可塑剤:[エッソ石油株式会社製、クリストール70]
・熱重合禁止剤:[精工化学株式会社製、MEHQ(ハイドロキノンモノメチルエーテル)]
・水分散ラテックス(日本ゼオン株式会社製、ニポールLX111NF)から得られた重合体。
・BR:[日本ゼオン株式会社製、ニポールBR1220]
・アクリル変性液状BR:[大阪有機化学株式会社製、BAC−45]
・アクリルモノマー:[日油株式会社製、1,9−ノナンジオールジメタクリレート]
・光重合開始剤:[チバ・ジャパン株式会社製、イルガキュア651]
・界面活性剤:[日油社製、ニューレックスR]
・可塑剤:[エッソ石油株式会社製、クリストール70]
・熱重合禁止剤:[精工化学株式会社製、MEHQ(ハイドロキノンモノメチルエーテル)]
<フレキソ印刷版原版の作製>
このようにして得られた感光性組成物を、厚さ125μmのPETフィルムの片面に予め接着剤を塗布した基板と、厚さ100μmのPETフィルムの片面に予め粘着防止剤を塗布した保護フィルムとの間に挟み、感光性組成物の厚みが1mmになるように120℃に加熱したプレス機でプレスすることにより、基板上に、接着剤層、感光性組成物よりなる感光層、粘着防止剤層、保護フィルムがこの順で積層されたフレキソ印刷版原版を作製した。
このようにして得られた感光性組成物を、厚さ125μmのPETフィルムの片面に予め接着剤を塗布した基板と、厚さ100μmのPETフィルムの片面に予め粘着防止剤を塗布した保護フィルムとの間に挟み、感光性組成物の厚みが1mmになるように120℃に加熱したプレス機でプレスすることにより、基板上に、接着剤層、感光性組成物よりなる感光層、粘着防止剤層、保護フィルムがこの順で積層されたフレキソ印刷版原版を作製した。
(露光工程)
80Wのケミカル灯を15本並べた露光装置を用い、フレキソ印刷版原版の基板側から紫外線を照射して土台を形成した後、保護フィルムを剥がし、感光層の上に画像再現性評価用ネガフィルム(網点「350Lpi/1%」を有する)を真空密着させ、ネガフィルム上から上記露光装置で15cmの距離から6分間露光(主露光)した。その後、ネガフィルムを除去した。
80Wのケミカル灯を15本並べた露光装置を用い、フレキソ印刷版原版の基板側から紫外線を照射して土台を形成した後、保護フィルムを剥がし、感光層の上に画像再現性評価用ネガフィルム(網点「350Lpi/1%」を有する)を真空密着させ、ネガフィルム上から上記露光装置で15cmの距離から6分間露光(主露光)した。その後、ネガフィルムを除去した。
(現像工程)
図1に示すように、現像槽、ブラシ、バブル発生部を備えた製造装置を用い、界面活性剤(1質量%)の入った水系現像液にバブルを導入し、バブルを含む水系現像液を用い、ブラシによって所定時間、未硬化部分の除去を行った。その後、50℃の熱風で十分に乾燥させた。なお実施例12では界面活性剤を使用せずに現像を行った。以上により、フレキソ印刷版を作製した。バブルおよびブラシの構成は、表1に示す通りである。
図1に示すように、現像槽、ブラシ、バブル発生部を備えた製造装置を用い、界面活性剤(1質量%)の入った水系現像液にバブルを導入し、バブルを含む水系現像液を用い、ブラシによって所定時間、未硬化部分の除去を行った。その後、50℃の熱風で十分に乾燥させた。なお実施例12では界面活性剤を使用せずに現像を行った。以上により、フレキソ印刷版を作製した。バブルおよびブラシの構成は、表1に示す通りである。
(ブラシの毛の座屈強度)
図4に示すように、ブラシの毛7の基端7bを治具8で固定し、ブラシの毛7の先端7aに測定子9を当て、ブラシの毛7の軸方向に沿って圧縮させる方向に測定子9を移動させ、押込みストローク4mmまでの最大荷重(N)から求めた。
図4に示すように、ブラシの毛7の基端7bを治具8で固定し、ブラシの毛7の先端7aに測定子9を当て、ブラシの毛7の軸方向に沿って圧縮させる方向に測定子9を移動させ、押込みストローク4mmまでの最大荷重(N)から求めた。
(凸部再現性)
作製したフレキソ印刷版の表面観察をSEM写真で行い、凸部の再現性を評価した。独立点φ8μmに対し、凸部の外径が6.0〜8.5μmの範囲に収まっている場合を良好「○」とした。凸部の外径が5.0μm以下であり、凸部の一部が欠けていたり凸部が取れていたりする場合を不良「×1」とし、凸部の外径が8.6μm以上であり、未硬化部分の除去が不十分である場合を不良「×2」とした。
作製したフレキソ印刷版の表面観察をSEM写真で行い、凸部の再現性を評価した。独立点φ8μmに対し、凸部の外径が6.0〜8.5μmの範囲に収まっている場合を良好「○」とした。凸部の外径が5.0μm以下であり、凸部の一部が欠けていたり凸部が取れていたりする場合を不良「×1」とし、凸部の外径が8.6μm以上であり、未硬化部分の除去が不十分である場合を不良「×2」とした。
(現像時間)
凸部の再現にかかるブラッシング時間が5分以上10分未満の場合を特に良好「◎」、10分以上15分未満の場合を良好「○」、15分以上を不良「×」とした。
凸部の再現にかかるブラッシング時間が5分以上10分未満の場合を特に良好「◎」、10分以上15分未満の場合を良好「○」、15分以上を不良「×」とした。
比較例4は、毛先の太さは従来並みで硬いブラシで現像を行っているため、凸部の一部が欠けていたり凸部が取れていたりして凸部再現性に劣っていた。一方、比較例1は、毛先の柔らかいブラシで現像を行ったが、バブルを含む水系現像液を用いていないため、未硬化部分の除去が不十分であった。そして、比較例2は、バブルを含む水系現像液で現像を行ったが、毛先の柔らかいブラシを用いていないため、未硬化部分の除去が不十分であった。比較例3は、バブルを含む水系現像液で現像を行ったが、毛先の座屈強度が低いブラシを用いているため、未硬化部分の除去が不十分であった。また、比較例5は、太くて座屈強度の低いブラシを用いバブルを含む水系現像液で現像を行ったが、毛先が柔らかく且つサイズも大きい為、凸形状にバラツキが生じた。
これに対し、実施例は、バブルを含む水系現像液を用い、所定の柔軟性を備えた毛を有するブラシによって未硬化部分の除去を行ったので、従来よりも微細な網点の凸部再現性に優れていることがわかる。また、現像速度の面でも優れていることがわかる。また、実施例12から、バブルを含む水系現像液を用いたことで、界面活性剤を含まない現像液によっても現像可能であることがわかる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 現像槽
2 バブル供給部
3 ブラシ
4 水系現像液
5 バブル発生部
6 ガス発生部
10 フレキソ印刷版原版
12 支持体
14 接着剤層
16 感光層
2 バブル供給部
3 ブラシ
4 水系現像液
5 バブル発生部
6 ガス発生部
10 フレキソ印刷版原版
12 支持体
14 接着剤層
16 感光層
Claims (12)
- 感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版の製造方法であって、
前記感光層の未硬化部分の除去を行う現像工程において、バブルを含む水系現像液を用い、押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシによって前記未硬化部分の除去を行うことを特徴とするフレキソ印刷版の製造方法。 - 前記水系現像液における前記バブルの気体含有率が、1.0〜30%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 前記ブラシの毛先の直径が、5.0〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 前記バブルの気体が、オゾン、空気、窒素、水素、二酸化炭素のいずれか1種または2種以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 前記水系現像液は、直径10μm未満の小径バブルと直径10μm以上の大径バブルを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 前記小径バブルと前記大径バブルの個数比が、小径:大径=2:8〜8:2であることを特徴とする請求項5に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 前記ブラシの毛は、少なくとも表面が疎水性を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のフレキソ印刷版の製造方法。
- 感光層に所定の画像を露光して硬化した部分を浮き彫りにすることによりレリーフ像が形成されるフレキソ印刷版の製造装置であって、
水系現像液を用いてフレキソ印刷版の現像を行う現像槽と、
前記水系現像液にバブルを供給するバブル供給部と、
押込みストローク4mmまでの最大荷重で表される座屈強度0.03〜0.60Nの毛を有するブラシと、
を備え、バブルを含む水系現像液を用い、前記ブラシによって前記感光層の未硬化部分の除去を行うことを特徴とするフレキソ印刷版の製造装置。 - 前記ブラシの毛先の直径が、5.0〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項8に記載のフレキソ印刷版の製造装置。
- 前記バブル供給部は、オゾン、空気、窒素、水素、二酸化炭素のいずれか1種または2種以上の気体からなるバブルを供給可能であることを特徴とする請求項8または9に記載のフレキソ印刷版の製造装置。
- 前記バブル供給部は、直径10μm未満の小径バブルと直径10μm以上の大径バブルを供給可能であることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のフレキソ印刷版の製造装置。
- 前記ブラシの毛は、少なくとも表面が疎水性を有することを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載のフレキソ印刷版の製造装置。
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2016
- 2016-09-30 JP JP2016193019A patent/JP2018054981A/ja active Pending
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