JP2018050734A - 医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法 - Google Patents

医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】穿刺する位置を容易に把握でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法を提供する。【解決手段】生体管腔内に挿入されて卵円窩Oを穿刺し、形成した孔を広げた状態で保持するための医療システム10であって、遠位側端部の外径が遠位側に向かって徐々に減少するダイレータ40と、ダイレータ40を挿入可能な外シース50と、ダイレータ40に軸方向へ移動可能に配置され、ダイレータ40よりも遠位側へ突出可能な位置決め部20と、ダイレータ40の第1のルーメン45に挿入可能な穿刺デバイス60と、を有し、位置決め部20は、穿刺デバイス60のダイレータ40からの突出方向と異なる方向へ突出する。【選択図】図3

Description

本発明は、生体組織を穿刺するための医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法に関する。
心臓は、刺激伝導系と呼ばれる心筋組織に電流が流れることで、適切なタイミングで収縮および拡張を繰り返し、血液を循環させている。この刺激伝導系を流れる電気信号の発生や伝達が正常でなくなると、適切なタイミングで収縮および拡張ができなくなり、不整脈が生じる。
不整脈の治療方法として、不整脈を引き起こす信号の伝導経路を、加熱または冷却によりアブレーションして遮断する方法が知られている。この治療方法を行うためのデバイスとして、経皮的に左心房まで挿入し、肺静脈口に位置する信号の伝導経路をアブレーション可能なデバイスが知られている。このようなアブレーションデバイスは、低侵襲で高い効果が得られるとして盛んに用いられている。
左心房でアブレーションを行う際には、右心房から心房中隔の卵円窩という肉薄な隔壁に針を刺して、右心房から左心房へ通じる孔を開ける、心房中隔穿刺(Brockenbrough法)という手技が必要となる(例えば、特許文献1を参照)。この手技は、目標位置と異なる部位に誤穿刺すると、心タンポナーデ(心膜と心筋の間に血液が貯留し心機不全が起こる状態)という重篤な合併症を伴う可能性がある。このため、穿刺手技の際には、心腔内心エコーカテーテル(ICE:Intra cardiac echo catheter)というカテーテルを右心房に別途挿入し、予め卵円窩の位置を特定する必要がある。
国際公開第2007/147060号明細書
特許文献1に記載のデバイスは、穿刺した後、穿刺針がダイレータから突出した状態が維持される。このため、鋭利な穿刺針による誤穿刺の可能性が生じる。また、心腔内心エコーカテーテルを必要とすると、手技者の手間がかかるとともに、患者の身体的・経済的な負担が大きい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、穿刺する位置を容易に把握でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する医療システムは、生体管腔内に挿入されて生体組織を穿刺し、穿刺して形成した孔を広げた状態で保持するための医療システムであって、少なくとも1つのルーメンが設けられ、遠位側端部の外径が遠位側に向かって徐々に減少するダイレータと、前記ダイレータを挿入可能な内腔を有する外シースと、前記ダイレータ、前記ダイレータと前記外シースの間または前記外シースに軸方向へ移動可能に配置され、前記ダイレータよりも遠位側へ突出可能な位置決め部と、前記ダイレータのルーメンに挿入可能である長尺な穿刺デバイスと、を有し、前記位置決め部は、前記穿刺デバイスの前記ダイレータからの突出方向と異なる方向へ突出する。
上記目的を達成する医療デバイスは、生体管腔内に挿入されて生体組織の孔を広げるための医療デバイスであって、軸方向へ貫通する第1のルーメンが形成され、遠位側端部に外径が遠位側に向かって減少する縮径部を有するダイレータと、前記ダイレータに当該ダイレータの軸方向へ移動可能に配置され、前記ダイレータよりも遠位側へ、前記縮径部から突出可能な位置決め部と、を有し、前記位置決め部、前記第1のルーメンと異なる方向へ突出する。
上記目的を達成する処置方法は、上記の医療システムを使用して生体内で生体組織を穿刺し、形成した孔を広げた状態で保持するための処置方法であって、前記ダイレータおよび外シースを生体管腔内に挿入するステップと、前記位置決め部を生体組織の凹部の辺縁部に当接させるステップと、前記穿刺デバイスを前記ダイレータのルーメンから遠位側へ突出させて生体組織を穿刺して孔を形成するステップと、前記ダイレータおよび外シースを前記生体組織に形成した孔に挿入するステップと、前記外シースから前記ダイレータを抜去するステップと、を有する。
上記のように構成した医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法は、ダイレータを押し込むことで、ダイレータから突出している位置決め部を生体組織の凹部の辺縁部に当接させることができる。これにより、穿刺する位置を容易に把握でき、ダイレータを生体組織の凹部の辺縁部から適度に離れた適切な位置に位置決めできる。このため、適切な位置を穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。
実施形態に係る医療システムを示す平面図である。 実施形態に係る医療システムを示す断面図である。 実施形態に係る医療システムの各デバイスを組み合わせた状態を示す断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 医療システムの遠位部を示す斜視図である。 医療システムの遠位部を示す側面図であり、(A)は収容状態、(B)は突出状態、(C)は撓み状態を示す。 医療システムの遠位部を示す上面図であり、(A)は収容状態、(B)は突出状態、(C)は撓み状態を示す。 心臓の内部を示す部分断面図である。 実施形態に係る医療システムによる手技を説明するための断面図であり、(A)はガイドワイヤに沿ってシース組立体を右心房に挿入した状態、(B)は位置決め部を突出させた状態、(C)はダイレータを位置決めした状態、(D)は穿刺デバイスにより穿刺した状態を示す。 実施形態に係る医療システムによる手技を説明するための平面図であり、(A)はガイドワイヤに沿ってシース組立体を右心房に挿入した状態、(B)は位置決め部を突出させた状態、(C)は穿刺デバイスにより卵円窩を穿刺した状態を示す断面図である。 実施形態に係る医療システムによる手技を説明するための断面図であり、(A)は位置決め部を後退させた状態、(B)は穿刺デバイスに沿って卵円窩の孔にダイレータおよびシースを挿入した状態、(C)は外シースからダイレータおよび穿刺デバイスを引き抜いた状態を示す。 医療システムの第1の変形例を示す断面図である。 医療システムの変形例を示す断面図であり、(A)は第2の変形例、(B)は第3の変形例、(C)は第4の変形例を示す。 医療システムの変形例を示す断面図であり、(A)は第5の変形例、(B)は第6の変形例を示す。 医療システムの第7の変形例を示す側面図である。 医療システムの第8の変形例を示す上面図であり、(A)は支持部が突出した状態、(B)は支持部が撓んだ状態を示す。 医療システムの第8の変形例を示す側面図であり、(A)は支持部が突出した状態、(B)は支持部が撓んだ状態を示す。 医療システムの第9の変形例を示す側面図であり、(A)は支持部が突出した状態、(B)は支持部が撓んだ状態を示す。 医療システムの第10の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。
本発明の実施形態に係る医療システム10は、右心房Rから心房中隔の卵円窩Oに孔を開け(図8を参照)、右心房Rから左心房Lへ通じる孔を広げた状態で保持するために用いられる。卵円窩Oに孔がある場合、経皮的に大静脈に挿入したアブレーションカテーテルを右心房Rへ導いた後、孔を介して左心房へ挿入し、例えば肺静脈口の周囲をアブレーションすることができる。すなわち、医療システム10は、卵円窩Oにアブレーションカテーテルのアクセスルートを形成するためのデバイスである。
第1実施形態に係る医療システム10は、図1〜5に示すように、穿刺デバイス60と、ダイレータ40と、外シース50と、位置決め部20とを有している。ダイレータ40および位置決め部20は、連結されて1つの医療デバイスを構成する。
穿刺デバイス60は、卵円窩Oに孔を形成するためのデバイスである。穿刺デバイス60は、長尺な線材部62と、線材部62の遠位側端部に設けられる鋭利な穿刺針61とを有している。なお、穿刺デバイス60は、鋭利な穿刺針61を有さなくてもよい。穿刺デバイスは、例えば、高周波電流、電磁波、レーザ、冷却等を利用して生体組織を変性して穿刺するデバイスであってもよい。
ダイレータ40は、穿刺デバイス60により開けられた卵円窩Oの孔を広げるために用いられる。ダイレータ40は、外径が略一定のダイレータ中央部41と、ダイレータ中央部41の遠位側に位置するテーパ部42(縮径部)と、ダイレータ中央部41の近位側に位置するダイレータ近位部43とを有している。ダイレータ中央部41は、外径が略一定の管体である。テーパ部42は、遠位側に向かってテーパ状に縮径する外径を有している。テーパ部42の中心軸に対する傾斜角度α1は、適宜設定されるが、例えば1〜80度、より好ましくは1〜30度、さらに好ましくは1〜10度である。ダイレータ近位部43は、外周面に、Yコネクタと連結可能な雄コネクタ44を有している。
また、ダイレータ40は、穿刺デバイス60を移動可能に収容する第1のルーメン45と、位置決め部20を移動可能に収容する2つの第2のルーメン46を有する。第1のルーメン45は、ダイレータ40の中心軸と垂直な断面において、ダイレータ40の中心部に位置する。第1のルーメン45は、ダイレータ40を軸方向へ貫通している。第1のルーメン45は、テーパ部42の最も縮径した遠位側の端部で開口している。第2のルーメン46は、ダイレータ40の中心軸と垂直な断面において、第1のルーメン45から径方向外側へ離れて位置する。各々の第2のルーメン46の第1のルーメン45からの距離は、等しい。2つの第2のルーメン46は、近位側の開口部の近傍を除き、ダイレータ40の中心軸と平行である。なお、2つの第2のルーメン46は、ダイレータ40の中心軸と平行でなくてもよい。ダイレータ40の中心軸と平行な第2のルーメン46の両方の中心軸を通る平面Pは、第1のルーメン45の中心軸から離れている。第2のルーメン46の近位部は、近位側へ向かってダイレータ40の中心軸から離れる方向へ傾斜し、ダイレータ40の外周面で開口している。
2つの第2のルーメン46は、テーパ部42の傾斜しているテーパ面42Aで開口する。ダイレータ40は、テーパ部42に、第2のルーメン46が開口する収容部47を有する。収容部47は、テーパ部42のテーパ面42Aに沿って2つの第2のルーメン46の両方の開口を接続する凹形状の部位である。収容部47は、位置決め部20の遠位側の端部を収容できる。収容部47は、収容する位置決め部20をテーパ面42Aよりも内側に収容可能な大きさの空間を形成する。テーパ面42Aよりも内側とは、テーパ面42Aが一部を構成する円錐の外周面よりも内側を意味する。なお、収容部47は、収容する位置決め部20をテーパ面42Aよりも内側に収容可能でなくてもよい。収容部47は、テーパ部42の軸方向の全長よりも短い範囲、かつ周方向の180度未満の範囲で、遠位側および径方向外側へ向かって開くように切り欠かれている。収容部47は、遠位側へ向く第1の面47Aと、径方向外側へ向く第2の面47Bを有する。第2のルーメン46は、第1の面47Aで開口している。収容部47は、第2のルーメン46から広がる空間を有している。収容部47が、遠位側および径方向外側へ向かって開いているため、収容部47に収容される位置決め部20は、ダイレータ40の遠位側および径方向外側へ向かって、テーパ部42から容易に突出できる。
第1のルーメン45は、遠位側の遠位側ルーメン45Aと、遠位側ルーメン45Aよりも内径の大きい近位側ルーメン45Bと、遠位側ルーメン45Aと近位側ルーメン45Bの間で内径が変化する中央ルーメン45Cを備えている。近位側ルーメン45Bの内径は、穿刺デバイス60の外径よりも十分に大きい。このため、近位側ルーメン45Bに挿入した穿刺デバイス60は、ダイレータ40の内周面に沿って滑らかに移動可能である。中央ルーメン45Cは、遠位側ルーメン45Aを通る穿刺デバイス60を、近位側ルーメン45Bへ円滑に誘導する。遠位側ルーメン45Aの内径は、穿刺デバイス60が小さいクリアランスで接触しつつ摺動可能な内径である。これにより、ダイレータ40は、遠位側ルーメン45Aを移動して外部へ突出する穿刺デバイス60の位置を正確に規定できる。
ダイレータ40は、外力が作用しない自然状態において、遠位部に所定の角度で曲がった曲げ部48を有する。曲げ部48は、右心房Rに挿入した穿刺デバイス60の穿刺針61を、卵円窩Oへ向ける役割を果たす。ダイレータ40の近位部に対する曲げ部48の角度β1は、特に限定されないが、例えば10〜90度、より好ましくは30〜80度、さらに好ましくは40〜70度である。ダイレータ40の遠位側端部から曲げ部48までの長さは、適宜設定されるが、例えば10〜150mm、より好ましくは15〜90mm、さらに好ましくは20〜70mmである。
ダイレータ40の軸方向の長さは、適宜設定されるが、例えば500〜800mmである。ダイレータ40の外径は、適宜設定されるが、例えば1.0〜10.0mmである。遠位側ルーメン45Aの内径は、適宜設定されるが、例えば0.3〜5.0mmである。遠位側ルーメン45Aの内周面と穿刺デバイス60の外周面の間のクリアランスは、適宜設定されるが、例えば0.01〜1.00mmである。第2のルーメン46の内径は、収容する位置決め部20の外径に応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜2.0mm、より好ましくは0.2〜1.0mm、さらに好ましくは0.3〜0.7mmである。
ダイレータ40の構成材料は、可撓性を有することが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド、形状記憶合金、ステンレス、タンタル、チタン、プラチナ、金、タングステンなどの金属などが好適に使用できる。また、ダイレータ40は、X線造影性材料や超音波造影性材料を含んでもよい。
位置決め部20は、ダイレータ40から遠位側へ突出し、生体組織に接触可能である。これにより、位置決め部20は、穿刺デバイス60が突出するダイレータ40を、適切な位置に位置決めする。位置決め部20は、ダイレータ40を貫通する長尺体21と、長尺体21の近位部に設けられる操作部30とを有する。長尺体21は、弾性的に変形可能な1本の線材が、遠位部で折り返されて構成される。長尺体21は、線材が折り返される部位に位置する当接部22と、当接部22から近位側へ延在する2つの支持部23を有する。2つの支持部23は、第2のルーメン46を貫通する。当接部22は、ダイレータ40の収容部47に収容可能である。位置決め部20の長尺体21は、湾曲して形状づけられている。長尺体21は、第2のルーメン20内では直線状(第2のルーメン46の形状)となるが、第2のルーメン46の開口部から突出することで湾曲し、穿刺デバイス60のダイレータ40からの突出方向と異なる方向へ突出する。
操作部30は、ダイレータ40の近位部に固定されるケーシング31と、スライド部32とを有している。スライド部32は、ダイレータ40の軸方向に沿ってスライド可能にケーシング31に配置される。スライド部32は、第2のルーメン46から近位側へ導出された支持部23が固定されている。このため、スライド部32をケーシング31に対して近位側へ移動させると、支持部23が、第2のルーメン46内を近位側へ移動する。これにより、支持部23の遠位側に位置する当接部22が、収容部47に収容される(図6(A)、図7(A)を参照)。スライド部32をケーシング31に対して遠位側へ移動させると、支持部23が、第2のルーメン46内を遠位側へ移動する。これにより、当接部22が、収容部47から遠位側へ突出する(図6(B)、図7(B)を参照)。ケーシング31の外面には、図1に示すように、スライド部32の移動可能な範囲に沿って、目盛り等の第1の表示部33が設けられる。また、スライド部32の外面には、第1の表示部33と対をなす第2の表示部34が設けられる。これにより、ケーシング31に対するスライド部32の位置を容易に把握できる。このため、ケーシング31に対するスライド部32の位置から、位置決め部20のダイレータ40からの突出量を把握できる。なお、ケーシング31およびスライド部32に設けられる第1の表示部33および第2の表示部34は、目盛りでなくてもよく、例えば記号、図形、文字等であってもよい。また、第1の表示部33は、ケーシング31ではなく、ダイレータ40の外周面に設けられてもよい。
支持部23の遠位部および当接部22は、図6(A)、図7(A)に示すように、ダイレータ40に収容可能である。このとき、当接部22は、ダイレータ40の収容部47に位置する。この収容状態において、支持部23および当接部22は、弾性的に変形して、ダイレータ40に収容されている。
支持部23は、図6(B)、図7(B)に示すように、ダイレータ40から突出した突出状態において、平面Pから離れる方向へ曲がる支持曲げ部24を有する。平面Pに対して支持曲げ部24の曲がる方向は、ダイレータ40が曲がる方向と逆方向である(図1を参照)。2つの支持部23は、突出状態において、ダイレータ40の遠位部の中心軸に対して(平面Pに対して)角度θを有している。ダイレータ40の遠位部の中心軸は、ダイレータ40から突出する穿刺デバイス60の突出方向と一致する。したがって、突出状態における支持部23は、穿刺デバイス60のダイレータ40からの突出方向と異なる方向へ延在する。なお、支持部23は、支持曲げ部24のみで平面Pから離れる方向へ曲がるのではなく、全体的に平面Pから離れる方向へ湾曲してもよい。2つの支持部23は、第2のルーメン46から突出することで、自己の弾性力(復元力)により、互いに離れるように広がる。これにより、ダイレータ40から突出した支持部23および当接部22は、略U字形状となる。突出状態における当接部22は、ダイレータ40の遠位側端部よりも遠位側に位置する。また、突出状態における当接部22は、ダイレータ40の遠位部の中心軸から、ダイレータ40の径方向外側へ離れて位置する。
当接部22が接触対象物に突き当たると、図6(C)、図7(C)に示すように、近位側へ向かう力が当接部22に作用し、支持部23が撓む。撓む方向は、穿刺デバイス60のダイレータ40からの突出方向や突出状態における支持部23の延在方向と、異なる方向である。例えば、撓む方向は、ダイレータ40の中心軸および支持部22の延在方向に対して、垂直方向(2つの支持部23が離れる方向)である。2つの支持部23は、突出状態において、図7(B)に示すように離れるように広がっている。このため、当接部22が接触対象物に突き当たることで、図7(C)に示すように、2つの支持部23は、さらに離れるように変形する。これにより、当接部22および支持部23が接触対称物の形状に沿って変形することができる。また、2つの支持部23は、突出状態において、図6(B)に示すように、ダイレータ40の遠位部の中心軸に対して角度θを有している。このため、当接部22が接触対象物に突き当たることで、2つの支持部23は、図6(C)に示すように、平面Pから離れる方向へさらに曲がる。これにより、ダイレータ40の遠位側の端部を、当接部22から離れた位置に位置決めできる。
長尺体21の角度θは、適宜設定されるが、例えば0度を超えて80度以下、より好ましくは0〜70度、さらに好ましくは0〜60度である。
長尺体21の構成材料は、可撓性を有することが好ましく、例えば、熱処理により形状記憶効果や超弾性が付与される形状記憶合金、ステンレス、タンタル、チタン、プラチナ、金、タングステンなどの金属、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミドなどが好適に使用できる。形状記憶合金は、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系などが好適に使用できる。また、長尺体21は、X線造影性材料を含んでもよい。X線造影性材料は、例えば、金、白金、イリジウム、タングステンあるいはそれらの合金、銀―パラジウム合金からなる群のうち少なくともいずれか1つの金属もしくは2つ以上の合金から形成されたものが好適である。また、長尺体21は、超音波造影性材料を含んでもよい。超音波造影性材料は、上述したX線造影性材料の他、ステンレスなども使用できる。
外シース50は、図1〜5に示すように、アブレーションカテーテルのアクセスルートを提供する。外シース50は、シース本体51と、シース本体51の近位部に連結されるハブ54と、ハブ54に連通するポート部56と、ハブ54の内部の弁体55とを有している。
シース本体51は、ダイレータ40を軸方向へ移動可能に収容する長尺な管体である。シース本体51は、ダイレータ40と円滑に摺動する内周面を有する。シース本体51は、自然状態において、遠位部に所定の角度で曲がったシース曲げ部52を有する。シース本体51の近位部に対するシース曲げ部52の角度β2は、特に限定されないが、例えば0〜90度、より好ましくは20〜70度、さらに好ましくは30〜60度である。シース曲げ部52は、右心房Rに挿入した穿刺デバイス60の穿刺針61を、卵円窩Oへ向ける役割を果たす。
シース本体51は、遠位側端部に、遠位側に向かってテーパ状に縮径するシーステーパ部53を有している。シース本体51の内腔は、シーステーパ部53の最も縮径した端部で開口している。シーステーパ部53の中心軸に対する傾斜角度α2は、適宜設定されるが、例えば1〜15度、より好ましくは2〜10度、さらに好ましくは3〜7度である。外シース50にダイレータ40を挿入したシース組立体80において、シーステーパ部53は、ダイレータ40のテーパ部42の近位側に位置し、テーパ部42と連続するように位置することができる。シース本体51の内周面は、ダイレータ40の外周面が摺動可能に接するように、ダイレータ40の外周面との間に適切なクリアランスを有することが好ましい。
シース本体51は、その全長にわたってダイレータ40が貫通可能である。したがって、シース本体51の軸方向の長さは、ダイレータ40よりも短い。
シース本体51の軸方向の長さは、適宜設定されるが、例えば400〜790mmである。シース本体51の外径は、適宜設定されるが、例えば1.1〜11.0mmである。シース本体51の内径は、適宜設定されるが、例えば1.05〜10.95mmである。シース本体51の内周面とダイレータ40の外周面の間のクリアランスは、適宜設定されるが、例えば0.01〜1.00mmである。
シース本体51の構成材料は、可撓性がある材質であることが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミドなどが好適に使用できる。
ハブ54は、シース本体51の近位部に設けられ、シース本体51の内腔と連通する。ハブ54には、ダイレータ40が貫通する。ポート部56は、ハブ54に連結され、ハブ54の内腔を介してシース本体51の内腔と連通する。ポート部56は、端部に三方活栓57を有している。三方活栓57にシリンジ等を接続することで、シース本体51の内腔をプライミングしたり、シース本体51に造影剤や薬剤等を注入したりすることができる。
弁体55は、ハブ54およびシース本体51の内腔を封止するための部材である。弁体55は、柔軟に変形可能であり、ハブ54の内周面に配置される。弁体55は、ダイレータ40の外周面と摺動可能に接触する。また、弁体55は、ダイレータ40が挿入された状態で、弾性力によりダイレータ40を押圧し、ダイレータ40と外シース50を固定することができる。なお、弁体55で固定されても、ダイレータ40と外シース50を把持して力を作用させることで、軸方向へ相対的に移動させることは可能である。また、ダイレータ40をハブ54から引き抜くことで、弁体55のダイレータ40が挿入された孔部は閉じ、ハブ54の内腔を近位側から封止する。弁体55は、例えば円盤状の弾性体の中央に切れ目を入れた部材である。弾性体は、例えば天然ゴム、シリコーンゴム、各種エラストマー等である。弁体55は、ダイレータ40の抜き差しを許容しつつ、外シース50を介して血液が漏れることを抑制するとともに、体内へ空気が混入することを抑制する。
ダイレータ40および外シース50を組み合わせた状態において、曲げ部48およびシース曲げ部52の位置、曲げ方向および曲げ角度は、一致または略一致することが好ましい。これにより、穿刺針61および位置決め部20を望ましい方向へ突出させることができる。
次に、実施形態に係る医療システム10を用いて、卵円窩Oに孔を開けてアブレーションカテーテルのためのアクセスルートを設ける方法を説明する。
始めに、セルジンガー法などによりカテーテルイントロデューサーを経皮的に血管に穿刺する。次に、外シース50の内部にダイレータ40を挿入したシース組立体80を準備する。なお、支持部23および当接部22は、ダイレータ40に収容されている。当接部22は、収容部47に位置している。次に、ダイレータ40の第1のルーメン45にガイドワイヤ90を挿入する。次に、シース組立体80を、カテーテルイントロデューサーに挿入し、血管内に挿入する。続いて、ガイドワイヤ90を先行させつつ、シース組立体80の遠位部を右心房Rまで徐々に押し進める。次に、ダイレータ40を、ガイドワイヤ90に沿って右心房Rから上大静脈内へ、一旦挿入する。続いて、ダイレータ40を後退させて右心房R内へ引き込むと、図8、図9(A)、図10(A)に示すように、ダイレータ40の遠位側端部が、卵円窩Oの近傍へ自然と導かれる。この後、ガイドワイヤ90をシース組立体80から抜去する。
次に、X線透視画像で支持部23および当接部22の位置を確認しつつ、操作部30のスライド部32を遠位側へ移動させる。これにより、図9(B)、図10(B)に示すように、支持部23および当接部22がダイレータ40から突出する。このとき、スライド部32のケーシング31に対する移動量を、第1の表示部33および第2の表示部34(図1を参照)により把握しつつ調節することで、支持部23および当接部22の突出量を調節することができる。支持部23および当接部22をダイレータ40から突出させると、支持部23は、平面Pから離れる方向へ曲がる。さらに、2つの支持部23は、互いに離れるように広がる。
次に、ダイレータ40を遠位側へ押し込む。これにより、図9(C)、図10(C)に示すように、当接部22が、卵円窩Oの辺縁部に当接する。卵円窩Oの辺縁部は、心房中隔の肉薄の卵円窩Oと肉厚の部位の境界に位置して、厚さが段差状に大きく変化する部位である。当接部22が卵円窩Oの辺縁部に突き当たると、近位方向の力が当接部22に作用し、支持部23が撓む。2つの支持部23は、当接部22が卵円窩Oの辺縁部に突き当たることで、離れるように変形する。これにより、当接部22および支持部23が卵円窩Oの辺縁部に沿って変形する。さらに、当接部22が卵円窩Oの辺縁部に突き当たることで、2つの支持部23は、平面Pから離れる方向、すなわち近位側へ向かってさらに曲がる。当接部22は、近位側へ移動しつつ、ダイレータ40の中心軸から離れる方向へ移動する。これにより、ダイレータ40の遠位側の端部を、卵円窩Oの辺縁部から所定の距離だけ離れた最適な位置へ突き当てることができる。そして、支持部23および当接部22の形状を、X線造影画像で確認する。支持部23および当接部22は、卵円窩Oの辺縁部に沿って変形している。このため、X線透視下で支持部23および当接部22の形状を確認することで、卵円窩Oの辺縁部の形状を把握できる。また、支持部23および当接部22は、卵円窩Oの辺縁部に広い範囲で接触するため、生体への負担を低減できる。そして、支持部23および当接部22が変形して広がった形状をX線透視画像で確認することで、ダイレータ40が望ましい位置に配置されたことを認識できる。したがって、心腔内心エコーカテーテル(ICE)を用いる必要がない。なお、より安全性を高めるために、心腔内心エコーカテーテルを併用してもよい。
ダイレータ40の卵円窩Oに対する適切な位置は、手技によって異なる。ここで説明する手技においては、アブレーションカテーテルを左心房Lの肺静脈へ導きやすいように、卵円窩Oの下方を穿刺することが好ましい。また、例えば僧帽弁の治療を行う手技においては、カテーテルを僧帽弁に導きやすいように、卵円窩Oの上方を穿刺することが好ましい。本医療システム10は、支持部23および当接部22の突出量、卵円窩に対する角度、形状、右心房R内での位置等を調節することで、ダイレータ40を、手技に応じた適切な位置に位置決めできる。
続いて、ダイレータ40を遠位側へ押し込むと、卵円窩Oは、左心房L側へ押されて突出した状態となる。このとき、外シース50およびダイレータ40の遠位部が曲がっているため、ダイレータ40の遠位側の端部が、卵円窩Oへ向きやすい。なお、卵円窩Oを、左心房L側へ突出した状態としなくてもよい。
次に、図9(D)、図10(C)に示すように、ダイレータ40の近位側から第1のルーメン45に穿刺デバイス60を挿入し、ダイレータ40の遠位側の端部から突出させる。これにより、穿刺針61が卵円窩Oを穿刺する。このとき、ダイレータ40の遠位側の端部が、適切な位置に位置決めされている。このため、穿刺針61が目的外の位置を誤穿刺することを抑制できる。また、支持部23および当接部22が卵円窩Oの形状に一致することで、支持部23および当接部22の卵円窩Oからの位置ずれが抑制される。これにより、ダイレータ40の位置もずれ難くなり、誤穿刺を抑制できる。
穿刺針61が卵円窩Oを貫通すると、卵円窩Oを左心房L側へ押圧していたダイレータ40の遠位側端部の一部が、卵円窩Oに開けられた孔に入り込む。なお、ダイレータ40の一部が、卵円窩Oの孔に入り込まなくてもよい。
次に、図11(A)に示すように、体外に位置するスライド部32を近位側へ移動させる。これにより、支持部23および当接部22が、弾性的に変形してダイレータ40に収容される。
次に、穿刺デバイス60に沿ってダイレータ40を遠位側へ押し込む。これにより、図11(B)に示すように、ダイレータ40のテーパ部42および外シース50のシーステーパ部53が、卵円窩Oの孔を押し広げつつ卵円窩Oを通過し、左心房Lに到達する。このとき、テーパ部42およびシーステーパ部53が、遠位側へ縮径しているため、卵円窩Oの孔を滑らかに広げることができる。また、穿刺針61により卵円窩Oを穿刺した際に、ダイレータ40のテーパ部42の一部が、卵円窩Oの孔に入り込んでいる。このため、ダイレータ40および外シース50を、卵円窩Oの孔に押し込むことが容易である。また、当接部22は、収容部47に収容され、テーパ面42Aよりも内側に位置している。このため、当接部22は、ダイレータ40を孔へ押し込む際の妨げとならない。
次に、穿刺デバイス60をダイレータ40から抜去する。続いて、図11(D)に示すように、外シース50を残して、ダイレータ40を体外へ抜去する。ダイレータ40により広げられた卵円窩Oの孔は、外シース50により維持される。外シース50からダイレータ40を抜去すると、弁体55が閉じ、血液の漏えいや、血管内への空気等の混入を抑制できる。この後、外シース50の近位側から、弁体55を介してアブレーションカテーテルを挿入する。これにより、卵円窩Oを貫通する外シース50を利用して、アブレーションカテーテルを左心房Lへ挿入することができる。アブレーションカテーテルにより左心房Lにてアブレーションを行った後、アブレーションカテーテルおよび外シース50を体外に抜去すると、卵円窩Oの孔が収縮する。これにより、手技が完了する。
以上のように、第1実施形態に係る医療システム10は、生体管腔(血管、脈管等)内に挿入されて心房中隔(生体組織)を穿刺し、穿刺して形成した孔を広げた状態で保持するための医療システム10であって、少なくとも1つのルーメンが設けられ、遠位側端部の外径が遠位側に向かって徐々に減少するダイレータ40と、ダイレータ40を挿入可能な内腔を有する外シース50と、ダイレータ40に軸方向へ移動可能に配置され、ダイレータ40よりも遠位側へ突出可能な位置決め部20と、ダイレータ40の第1のルーメン45に挿入可能である長尺な穿刺デバイス60と、を有し、位置決め部20は、穿刺デバイス60のダイレータ40からの突出方向と異なる方向へ突出する。
上記のように構成した医療システム10は、位置決め部20をダイレータ40よりも遠位側へ突出させ、心房中隔の卵円窩O(凹部)の辺縁部に当接させることができる。このとき、位置決め部20が穿刺デバイス60の突出方向と異なる方向へ突出しているため、ダイレータ40を押し込むことで、位置決め部20が卵円窩Oの辺縁部に当接し、位置決め部20がダイレータ40から離れて位置する。このため、ダイレータ40を押し込むことで、ダイレータ40を卵円窩Oの辺縁部から適度に離れた適切な位置に位置決めできる。このため、適切な位置を穿刺デバイス60によって穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。また、X線透視画像または手の感覚により、位置決め部20の位置を把握することで、ダイレータ40を卵円窩Oに対して正確に位置決めできる。このため、心腔内心エコーカテーテル(ICE)を用いなくても、誤穿刺を抑制できる。これにより、手技が簡便になるとともに、必要なデバイスが減少し、患者の身体的な負担および経済的な負担を低減できる。
また、位置決め部20は、ダイレータ40から突出可能であって弾性的に変形可能な長尺な支持部23と、支持部23の遠位部に支持される当接部22と、を有する。これにより、位置決め部20をダイレータ40よりも遠位側へ突出させ、支持部23を弾性的に変形させつつ当接部22を心房中隔の卵円窩Oの辺縁部に沿わせることができる。このとき、支持部23が穿刺デバイス60の突出方向と異なる方向へ突出しているため、ダイレータ40を押し込むことで、当接部22が卵円窩Oの辺縁部に当接し、支持部23がダイレータ40から離れるように撓む。このため、ダイレータ40を押し込むことで、ダイレータ40を卵円窩Oの辺縁部から適度に離れた適切な位置に位置決めできる。このため、適切な位置を穿刺デバイス60によって穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。また、X線透視画像または手の感覚により、支持部23または当接部22の形状変化を把握することで、ダイレータ40を卵円窩Oに対して正確に位置決めできる。このため、心腔内心エコーカテーテル(ICE)を用いなくても、誤穿刺を抑制できる。これにより、手技が簡便になるとともに、必要なデバイスが減少し、患者の身体的な負担および経済的な負担を低減できる。
また、ダイレータ40は、遠位側に向かって一方側へ曲がる曲げ部48を有し、支持部23の延在方向が穿刺デバイス60の突出方向に対して傾く方向は、曲げ部48が遠位側へ向かって曲がる方向と逆方向である。これにより、当接部22を卵円窩Oの辺縁部に沿わせた際に、ダイレータ40が卵円窩Oに適切な角度で突き当たる。このため、穿刺デバイス60は、卵円窩Oの適切な位置を、適切な方向へ穿刺できる。
また、位置決め部20は、遠位部で折り返された長尺体21により形成され、長尺体21の折り返される部位は、当接部22を形成し、長尺体21の折り返された部位から近位側へ延在する2つの長尺な部位は、支持部23を形成する。これにより、位置決め部20を突出させた状態で遠位側へ押し込むことで、支持部23および当接部22の両方が、一本の長尺体21として撓みつつ、卵円窩Oの辺縁部に沿って変形する。このため、位置決め部20は、卵円窩Oの辺縁部に一致するように自然に接触し、ダイレータ40を適切な位置に位置決めできる。
また、ダイレータ40は、位置決め部20を移動可能に収容する第2のルーメン46が形成される。これにより、第2のルーメン46に位置決め部20が収容され、位置決め部20が穿刺デバイス60等の他のデバイスと干渉することを抑制できる。
また、ダイレータ40の遠位部の外周面に、当接部22を収容可能な凹形状の収容部47が形成され、第2のルーメン46が収容部47で開口している。これにより、穿刺デバイス60により卵円窩Oに形成された孔にダイレータ40を挿入する際に、当接部22を収容部47に収容できる。このため、当接部22がダイレータ40の孔への挿入を妨げることを抑制できる。したがって、ダイレータ40が、卵円窩Oに形成された孔へ円滑に挿入可能である。
また、本実施形態に含まれる医療デバイスは、生体管腔(血管、脈管等)内に挿入されて卵円窩O(生体組織)の孔を広げるための医療デバイスであって、軸方向へ貫通する第1のルーメン45が形成され、遠位側端部に外径が遠位側に向かって減少するテーパ部42(縮径部)を有するダイレータ40と、ダイレータ40に当該ダイレータ40の軸方向へ移動可能に配置され、ダイレータ40よりも遠位側へ、テーパ部42から突出可能な位置決め部20と、を有し、位置決め部20は、第1のルーメン45と異なる方向へ突出延在する。
上記のように構成した医療デバイスは、位置決め部20をダイレータ40よりも遠位側へ突出させ、心房中隔の卵円窩O(凹部)の辺縁部に当接させることができる。このとき、位置決め部20が第1のルーメン45と異なる方向へ突出しているため、ダイレータ40を押し込むことで、位置決め部20が卵円窩Oの辺縁部に当接し、位置決め部20がダイレータ40から離れて位置する。このため、ダイレータ40を押し込むことで、ダイレータ40を卵円窩Oの辺縁部から適度に離れた適切な位置に位置決めできる。このため、第1のルーメン45から穿刺デバイス60を突出させることで、適切な位置を穿刺デバイス60によって穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。また、X線透視画像または手の感覚により、位置決め部20の位置を把握することで、ダイレータ40を卵円窩Oに対して正確に位置決めできる。このため、心腔内心エコーカテーテル(ICE)を用いなくても、誤穿刺を抑制できる。これにより、手技が簡便になるとともに、必要なデバイスが減少し、患者の身体的な負担および経済的な負担を低減できる。また、位置決め部20は、テーパ部42から突出可能であるため、テーパ部42の遠位部に位置して卵円窩Oと接触する部位を、高精度に位置決めできる。また、位置決め部20は、テーパ部42から突出可能であることで、遠位側へ向かいつつ、第1のルーメン45と異なる方向へ突出しやすい。また、位置決め部20は、テーパ部42から突出可能であることで、ダイレータ40を収容する外シース50と干渉することを抑制できる。
また、ダイレータ40は、中心軸に沿って第2のルーメン46が形成されている。これにより、第2のルーメン46が位置決め部20に収容され、位置決め部20が穿刺デバイス60等の他のデバイスと干渉することを抑制できる。
また、テーパ部42(縮径部)に、当接部22を収容可能な凹形状の収容部47が形成され、第2のルーメン46が収容部47で開口している。これにより、卵円窩Oに形成された孔にダイレータ40を挿入する際に、位置決め部20の当接部22を収容部47に収容できる。このため、位置決め部20が挿入の妨げとなることを抑制できる。したがって、ダイレータ40を卵円窩Oに形成された孔へ円滑に挿入できる。
また、医療デバイスのダイレータ40は、遠位側に向かって一方側へ曲がる曲げ部48を有し、ダイレータ40から突出した支持部23の延在方向が第1のルーメン45の延在方向に対して傾く方向は、曲げ部48が遠位側へ向かって曲がる方向と逆方向である。これにより、当接部22をダイレータ40から突出させて卵円窩Oの辺縁部に沿わせた際に、ダイレータ40が卵円窩Oに適切な角度で突き当たる。このため、第1のルーメン45から突出する穿刺デバイス60は、卵円窩Oの適切な位置を、適切な方向へ穿刺できる。
また、本実施形態に含まれるダイレータ40は、軸方向へ貫通する第1のルーメン45が形成され、卵円窩O(生体組織)に形成した孔を広げるためのダイレータ40であって、ダイレータ40の中心軸に沿って第2のルーメン46が形成され、ダイレータ40の遠位部の外周面に、第2のルーメン46が開口する凹形状の収容部47が形成されている。
上記のように構成したダイレータ40は、第1のルーメン45に穿刺デバイス60を移動可能に収容できるとともに、第2のルーメン46に位置決め部20を移動可能に収容できる。このため、適切な位置を穿刺デバイス60によって穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。また、第2のルーメン46が収容部47で開口しているため、穿刺デバイス60により卵円窩Oに形成された孔にダイレータ40を挿入する際に、位置決め部20の遠位側の部位(当接部22)を収容部47に収容できる。このため、位置決め部20が挿入の妨げとなることを抑制できる。したがって、ダイレータ40を卵円窩Oに形成された孔へ円滑に挿入できる。
また、ダイレータ40は、遠位側に向かって一方側へ曲がる曲げ部48を有し、ダイレータ40の中心軸に対して収容部47が位置する方向は、曲げ部48が遠位側へ向かって曲がる方向と逆方向である。これにより、当接部22を収容部47から突出させて卵円窩Oの辺縁部に沿わせた際に、ダイレータ40が卵円窩Oに適切な角度で突き当たる。このため、穿刺デバイス60は、卵円窩Oの適切な位置を、適切な方向へ穿刺できる。
また、本発明は、上述の医療システム10を使用して生体内で卵円窩O(生体組織)を穿刺し、形成した孔を広げた状態で保持するための処置方法(治療方法)をも含む。当該処置方法は、ダイレータ40および外シース50を生体管腔内に挿入するステップと、位置決め部20を卵円窩Oの辺縁部に当接させるステップと、穿刺デバイス60をダイレータ40の第1のルーメン45から遠位側へ突出させて卵円窩Oを穿刺して孔を形成するステップと、ダイレータ40および外シース50を卵円窩Oに形成した孔に挿入するステップと、外シース50からダイレータ40を抜去するステップと、を有する。
上記のように構成した処置方法は、位置決め部20をダイレータ40よりも遠位側へ突出させ、卵円窩Oの辺縁部に沿わせることができる。このとき、位置決め部20が穿刺デバイス60の突出方向と異なる方向へ突出しているため、ダイレータ40を押し込むことで、ダイレータ40を卵円窩Oの辺縁部から適度に離れた適切な位置に位置決めできる。このため、卵円窩Oの適切な位置を穿刺デバイス60によって穿刺でき、誤穿刺を抑制して安全性を高めることができる。また、X線透視画像または手の感覚により、ダイレータ40を卵円窩Oに対して正確に位置決めできるため、心腔内心エコーカテーテル(ICE)を用いなくても、誤穿刺を抑制できる。このため、手技が簡便になるとともに、必要はデバイスが減少し、患者の身体的な負担および経済的な負担を低減できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、上述した医療システム10は、卵円窩O以外の生体組織を穿刺するために用いられてもよい。
また、位置決め部20の支持部23は、外力が作用しない自然状態において、平面Pから離れるように曲がっていなくてもよい。すなわち、支持部23は、自然状態において直線状であってもよい。この場合、図12に示す第1の変形例のように、ダイレータ40の第2のルーメン46Aが、遠位側の開口部の近傍で、ダイレータ40の中心軸から離れる方向へ曲がっていてもよい。これにより、支持部23は、第2のルーメン46Aの内部でダイレータ40の内周面により強制的に曲げられつつ、ダイレータ40の中心軸から離れる方向へ突出できる。すなわち、支持部23は、自然状態において直線状であっても、支持部23が直線的に突出することを妨げる部位(非直線状の第2のルーメン46A)により、ダイレータ40の中心軸から離れる方向へ突出できる。
また、支持部23は、図13(A)に示す第2の変形例のように、ダイレータ40の外周面の溝49に収容されてもよい。また、図13(B)に示す第3の変形例のように、2つの支持部23が収容される第2のルーメン46Bは、2つの支持部23をまとめて収容できる1つのルーメンであってもよい。この場合、当接部22を第2のルーメン46Bの内部に収容することもできる。また、図13(C)に示す第4の変形例のように、支持部23は、ダイレータ40の内周面の溝46Cに収容されてもよい。
また、支持部23は、図14(A)に示す第5の変形例のように、外シース50に形成される第2のルーメン58に収容されてもよい。また、支持部23は、図14(B)に示す第6の変形例のように、外シース50の内周面に形成される溝59に収容されてもよい。また、位置決め部20は、ダイレータ40の外周面の溝および外シース50の内周面の溝の両方に収容されてもよい。
また、図15に示す第7の変形例のように、位置決め部20がダイレータ40から突出する位置は、テーパ部42でなくてもよい。そして、ダイレータ40が曲がることで、突出状態における当接部22が、ダイレータ40の遠位部の中心軸に対して、角度θを有してもよい。
また、当接部22は、図16(A)、17(A)に示す第8の変形例のように、支持部23と異なる部材であってもよい。当接部22Aは、支持部23よりも曲げ剛性が高い。卵円窩Oの辺縁部は、個体差があり、心房中隔の組織の奥へ深く形成されることがある。この場合、当接部22Aの剛性が高いことで、当接部22Aが変形し難くなり、当接部22が奥へ入りすぎることを抑制できる。当接部22Aが奥へ入りすぎないことで、図16(B)、17(B)に示すように、支持部23が適切に撓み、ダイレータ40を適切に位置決めできる。なお、形状が異なる支持部23と当接部22Aは、別部材であってもよいが、一本の線材を加工することで、異なる形状としてもよい。
また、図18(A)に示す第9の変形例のように、当接部22Bは、2本の支持部23の遠位部に設けられる当接部22Bが、2つの支持部23が位置する面に対して角度γで傾斜してもよい。この場合、当接部22Bが延在する方向は、ダイレータ40の遠位部の軸方向に対して、90度を超える角度を有する可能性がある。この場合、当接部22Bが卵円窩Oの辺縁部に広い面で接触し、辺縁部の奥へ入りすぎることを抑制できる。これにより、図18(B)に示すように、支持部23が適切に撓み、ダイレータ40を適切に位置決めできる。当接部22は、支持部23と別部材でもよいが、同じ部材(線材)で構成されてもよい。
また、図19に示す第10の変形例のように、収容部70は、支持部23および当接部22の湾曲した形状に沿う形状であってもよい。収容部70は、テーパ部42の外表面に、遠位側で折り返される略U字形状の空間を形成する。これにより、収容部70に収容された支持部23および当接部22は、テーパ面42Aにおける凹部および凸部をできるだけ減少させることができる。このため、卵円窩Oに形成された孔にダイレータ40を挿入する際に、位置決め部20が挿入の妨げとなることを抑制できる。したがって、ダイレータ40を卵円窩Oに形成された孔へ円滑に挿入できる。
また、ダイレータの収容部は、ダイレータに形成される第2のルーメンまたは溝の一部であってもよい。すなわち、第2のルーメンまたは溝が開口する収容部は、第2のルーメンまたは溝に対して、空間が広がっていなくてもよい。
また、支持部は、2本に限定されず、1本や3本以上であってもよい。また、支持部および当接部が、自然状態において直線状または湾曲した1本の線材であってもよい。
10 医療システム、
20 位置決め部、
21 長尺体、
22 当接部、
23 支持部、
24 支持曲げ部、
40 ダイレータ、
42 テーパ部(縮径部)、
42A テーパ面、
45 第1のルーメン、
46、46A、46B、58 第2のルーメン、
46C、49、59 溝、
47、70 収容部、
48 曲げ部、
50 外シース、
60 穿刺デバイス、
O 卵円窩(凹部)、
L 左心房、
R 右心房、
θ 角度。

Claims (12)

  1. 生体管腔内に挿入されて生体組織を穿刺し、形成した孔を広げた状態で保持するための医療システムであって、
    少なくとも1つのルーメンが設けられ、遠位側端部の外径が遠位側に向かって減少するダイレータと、
    前記ダイレータを挿入可能な内腔を有する外シースと、
    前記ダイレータ、前記ダイレータと前記外シースの間または前記外シースに軸方向へ移動可能に配置され、前記ダイレータよりも遠位側へ突出可能な位置決め部と、
    前記ダイレータのルーメンに挿入可能である長尺な穿刺デバイスと、を有し、
    前記位置決め部は、前記穿刺デバイスの前記ダイレータからの突出方向と異なる方向へ突出する請求項1に記載の医療システム。
  2. 前記位置決め部は、前記ダイレータまたは外シースから突出可能であって弾性的に変形可能な長尺な支持部と、前記支持部の遠位部に支持される当接部と、を有する請求項1に記載の医療システム。
  3. 前記ダイレータは、遠位側へ向かって一方側へ曲がる曲げ部を有し、
    前記ダイレータから突出した前記支持部の突出方向が前記穿刺デバイスの突出方向に対して傾く方向は、前記曲げ部が遠位側へ向かって曲がる方向と逆方向である請求項2に記載の医療システム。
  4. 前記位置決め部は、遠位部で折り返された線材により形成され、
    前記線材の折り返される部位は、前記当接部を形成し、
    前記線材の前記折り返された部位から近位側へ延在する2つの長尺な部位は、前記支持部を形成する請求項2または3に記載の医療システム。
  5. 前記ダイレータは、前記位置決め部を移動可能に収容する第2のルーメンまたは溝が形成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療システム。
  6. 前記ダイレータの遠位部の外周面に、前記当接部を収容可能な凹形状の収容部が形成され、
    前記第2のルーメンまたは溝が前記収容部で開口している請求項5に記載の医療システム。
  7. 生体管腔内に挿入されて生体組織の孔を広げるための医療デバイスであって、
    軸方向へ貫通する第1のルーメンが形成され、遠位側端部に外径が遠位側に向かって減少する縮径部を有するダイレータと、
    前記ダイレータに当該ダイレータの軸方向へ移動可能に配置され、前記ダイレータよりも遠位側へ、前記縮径部から突出可能な位置決め部と、を有し、
    前記位置決め部は、前記第1のルーメンと異なる方向へ突出する医療デバイス。
  8. 前記位置決め部は、前記ダイレータから突出可能であって弾性的に変形可能な長尺な支持部と、前記支持部の遠位部に支持される当接部と、を有する請求項7に記載の医療デバイス。
  9. 前記ダイレータは、中心軸に沿って第2のルーメンまたは溝が形成されている請求項9に記載の医療デバイス。
  10. 前記縮径部に、前記当接部を収容可能な凹形状の収容部が形成され、
    前記第2のルーメンまたは溝が前記収容部で開口している請求項8または9に記載の医療デバイス。
  11. 前記ダイレータは、遠位側へ向かって一方側へ曲がる曲げ部を有し、
    前記ダイレータから突出した前記支持部の延在方向が前記第1のルーメンの延在方向に対して傾く方向は、前記曲げ部が遠位側へ向かって曲がる方向と逆方向である請求項8〜10のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  12. 請求項1に記載の医療システムを使用して生体内で生体組織を穿刺し、形成した孔を広げた状態で保持するための処置方法であって、
    前記ダイレータおよび外シースを生体管腔内に挿入するステップと、
    前記位置決め部を生体組織の凹部の辺縁部に当接させるステップと、
    前記穿刺デバイスを前記ダイレータのルーメンから遠位側へ突出させて生体組織を穿刺して孔を形成するステップと、
    前記ダイレータおよび外シースを前記生体組織に形成した孔に挿入するステップと、
    前記外シースから前記ダイレータを抜去するステップと、を有する処置方法。
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