JP2018049823A - 耐振接続構造を有する蓄電モジュール - Google Patents

耐振接続構造を有する蓄電モジュール Download PDF

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Koichi Hiraoka
浩一 平岡
正人 齋藤
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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、接続部の耐振動性に優れ、低抵抗を維持し、かつ重量エネルギー密度を向上させた蓄電モジュールを提供することである。【解決手段】蓄電モジュール(7)が、複数の扁平形状を有する蓄電素子(1)を積層して成るセルスタック(2)と、隣り合う複数の蓄電素子(1)から個別に突出している複数の電極タブ(5)がL字又はコの字接続端子(4又は6)を介して接続されている接続部とを有し、かつ隣り合う複数の電極タブ(5)は、互いに略平行である。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
太陽光発電又は風力発電等の負荷平準化装置、瞬時電圧低下対策装置、電気自動車又はハイブリッド自動車のエネルギー回生装置などのような蓄電システムにおいては、エネルギー容量が大きくて且つ急速充放電が可能な蓄電素子が必要とされている。
近年、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタ等の蓄電素子を用いた蓄電モジュールが開発されている。これらの蓄電モジュールは、複数の蓄電素子が直列又は並列接続された蓄電体を含み、かつ高電圧又は大容量の状態で充放電することができるため、電源装置として様々な用途に用いられている。
このような蓄電モジュールは、ハイブリッド自動車のような車載用途としても脚光を浴びており、その中に含まれる蓄電素子としての性能が良いだけでなく、蓄電モジュールとしてもより高い水準の性能及び耐久性が求められている。
さらに、蓄電モジュールには複数の蓄電素子を繋ぐ金属接続部が存在するため、この接続部分の性能を上げることが蓄電モジュールの性能及び耐久性を向上させることに繋がる。特に、車載用途では低抵抗及び耐振動性を備えた接続部を有する蓄電モジュールが求められている。
特開2013−012458号公報
特許文献1に記載されている蓄電モジュールに依れば、複数の二次電池の正負タブを、直方体の形状をしたバスバー(bus bar)を介して直列接続している。特許文献1に記載の蓄電モジュールは、直方体のバスバーを用いているため、接合部の重量が大きく、重量エネルギー密度の観点で、不利である。また、バスバーの幅が、電池端面に略垂直に配置されたときの正負タブ間の距離よりも短いため、電池端面に略垂直な正負タブの取出し方向を維持することができず、接続後の正負タブはハの字に湾曲している(特許文献1の段落0042及び図8B参照)。このため、特許文献1に記載の蓄電モジュールは、外部からの振動が加わった時に、正負タブに応力が集中し易く、タブ破断の恐れがある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、接続部の耐振動性に優れ、低抵抗を維持し、かつ重量エネルギー密度を向上させた蓄電モジュールを提供することである。
上記で説明された課題は、以下の技術的手段により解決される。
[1]
扁平形状を有する蓄電素子を複数積層して成るセルスタックと、
隣り合う複数の前記蓄電素子から個別に突出している複数の電極タブがL字又はコの字接続端子を介して互いに略平行に接続されている接続部と、
を有する蓄電モジュール。
[2]
隣り合う複数の前記電極タブ間の距離が、前記L字又はコの字接続端子のいずれか1辺の長さと略同等である、[1]に記載の蓄電モジュール。
[3]
前記L字又はコの字接続端子と接続する前記電極タブが、シート状である、[1]または[2]に記載の蓄電モジュール。
[4]
前記電極タブと前記L字又はコの字接続端子との接合面が、複数の前記蓄電素子の積層方向に垂直な平面と略平行である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
[5]
前記蓄電モジュールは、前記セルスタックと、電気的に接続された前記接続部と、前記複数の電極タブ間が電気的に接続されていない非接続部とを有し、かつ前記非接続部の空間に、緩衝材が挿入されている、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
[6]
前記緩衝材は、重量密度が80g/L以上300g/L以下である、[5]に記載の蓄電モジュール。
[7]
前記緩衝材は、ヤング率が0.2MPa以上100MPa以下である、[5]または[6]に記載の蓄電モジュール。
本発明に係る蓄電モジュールにおいて、隣り合う複数の電極タブの取り出し方向を維持しながら、固定することで、外部からの振動に強い接合部を形成することができる。また、電極タブの取出し方向が維持されることで、接合部への応力が軽減され、接合部のひずみによる電気的な抵抗値の上昇もなく低抵抗を維持することができる。さらに、隣り合う複数の電極タブの間にL字又はコの字接続端子を用いることで、接続部の軽量化にも貢献可能である。
すなわち、本発明によれば、接続部の耐振動性に優れ、低抵抗を維持し、かつ重量エネルギー密度を向上させた蓄電モジュールを提供することができる。
図1(a)はL字接続端子の斜視図であり、図1(b)はL字接続端子の側面図であり、図1(c)はコの字接続端子の斜視図であり、かつ図1(d)はコの字接続端子の側面図である。 図2は、隣り合う複数の蓄電素子において一対の電極タブ同士を、L字接続端子を介して接続した場合の接続部の側面図である。 図3は、隣り合う複数の蓄電素子において一対の電極タブ同士を、コの字接続端子を介して接続した場合の接続部の側面図である。 図4は、L字接続端子を用いた接続方法で構成した蓄電モジュールの側面図を示す。 図5は、コの字接続端子を用いた接続方法で構成した蓄電モジュールの側面図を示す。 図6は、L字接続端子を用い、かつ電極タブ間の非接続部に緩衝剤を挿入した接続方法で構成した蓄電モジュールの側面図を示す。 図7は、コの字接続端子を用い、かつ電極タブ間の非接続部に緩衝剤を挿入した接続方法で構成した蓄電モジュールの側面図を示す。
以下、本発明の実施形態につき詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されない。
<実施形態1>
実施形態1では、L字接続端子を介して少なくとも一対の電極タブ同士を接続した場合の、蓄電モジュールについて詳細を説明する。
実施形態1に係る蓄電モジュールは、以下の構成要素:
複数の扁平状蓄電素子を積層して成るセルスタックと、
隣り合う複数の蓄電素子から個別に突出している複数の電極タブ同士がL字接続端子を介して互いに略平行に接続されている接続部と、
を有する。
一般に、蓄電モジュールは、バッテリーモジュール、キャパシタモジュール、コンデンサモジュール、組蓄電池又は組電池とも呼ばれ、かつ蓄電素子は、キャパシタ、蓄電セル又は蓄電池とも呼ばれる。
図4は、実施形態1に係る蓄電モジュールの側面図である。
セルスタック(2)は、扁平形状を有する複数の蓄電素子(1)を、それらの間に必要に応じて保持板又はスペ―サー(8)を配置しながら、積層することにより形成される。隣り合う複数の蓄電素子(1)からそれぞれ突出している複数の電極タブ(5)のうち、隣り合う一対の電極タブ(5)同士を、それらの間に配置されたL字接続端子(4)を介して、互いに略平行になるように接続することにより、実施形態1に係る接続部が形成される。なお、接続部は、蓄電素子(1)又はセルスタック(2)の電圧測定、温度測定または状態監視を行うために、外部回路基板用コネクタ(図示せず)とさらに接続されることができる。
図4で示される蓄電モジュール(7)では、複数の蓄電素子(1)で形成されるセルスタック(2)が、その両端に配置された一対のエンドプレート(3)によって保護されているが、セルスタック(2)を保護するエンドプレートの数は限定されるものではなく、また蓄電モジュール(7)は、単数又は複数のエンドプレートを収容する外装ケース(図示せず)を有してもよい。このようなエンドプレート及び外装ケースは、樹脂材または金属材などによって形成されてよい。
所望により、セルスタックは、複数の蓄電素子の間に、複数の蓄電素子同士の位置ズレを抑制するために保持板を有したり、セルスタックの外形又は寸法を制御するためにスペ―サーを有したりしてもよい。保持板及びスペ―サーは、上記で説明したとおりに作用する既知の材料、例えば、粘着性樹脂、絶縁性樹脂などで形成されることができる。
図4では、説明の便宜上、セルスタック(2)が8個の蓄電素子(1)の積層体として示されているが、蓄電素子(1)を積層する個数を限定するものではない。
また、蓄電モジュールの用途に応じて、セルスタックは、複数の蓄電素子の比較的表面積の大きい面同士を重ねることにより形成される素子配置(図4)、又は複数の蓄電素子の比較的表面積の小さい面(いわゆる端部)同士を重ねることにより形成される素子配置(図示せず)を有してよい。
蓄電素子、L字接続端子、電極タブとL字接続端子の接合、及び蓄電モジュールの詳細を以下に説明する。
[蓄電素子]
蓄電素子は、例えばリチウムイオンを含む有機電解液および電極積層体が密封された、例えばアルミ箔を樹脂フィルムでラミネートした金属ラミネート樹脂フィルムの気密性軟包装材料を外装とする。また、電極積層体に電気的に接続された電極タブを有している。
電極タブは、導電性の優れた銅またはアルミニウムを主成分とする金属から構成されることが望ましい。尚、本実施形態では、主成分とは、金属の90%以上を構成する成分をいう。
また、電極タブの表面には、メッキ層が存在していてもよい。メッキ層にはニッケル、錫または金等を主成分とする金属が好適である。
電極タブは、蓄電素子の任意の部分から、任意の方向に突出することができる。
後述される電極タブとL字接続端子の接合の観点では、電極タブは、蓄電素子から、好ましくは蓄電素子の表面積が最も大きい面と略平行な方向に、より好ましくは蓄電素子の厚み方向以外の方向に、さらに好ましくは複数の蓄電素子の積層方向に垂直な平面と略平行な方向に、突出することが好ましい。
[L字接続端子]
L字接続端子の形状は、図1(a)及び(b)に示す。L字接続端子は、側面から見たときにL字になっていることが特徴であって、L字の奥行方向(x)の長さには、特に制限はない。ただし、L字平面においては、少なくとも1辺の長さが、蓄電モジュールを構成した時の隣り合う複数の電極タブ間の距離とほぼ同等であることが望ましい。L字接続端子の上記で述べた1辺を有する部分を、電極タブ間の距離に一致させるように接続させることで、電極タブの取り出し方向を維持しながら固定できるため、電極タブに加わる応力を軽減することができ、外部からの振動に強い接続部分を形成することができる。また、応力軽減により、電極タブのひずみが減少し、電極タブの断面積の変化を最小限に抑制できるため、抵抗上昇を防ぐことができる。一般に、金属材料のひずみと電気抵抗の変化率には相関があり、この特性はひずみゲージ等に応用されている。ただし、本発明は、蓄電モジュールに関するものなので、抵抗の変化は抑制できる方が望ましいため、上記のように電極タブの取出し方向を維持するという思想は重要となってくる。
L字接続端子は、銅またはアルミニウムを主成分とする金属から構成されることが望ましい。銅またはアルミニウムであれば、電気伝導度の高い材料であるため、抵抗の増加を抑制した接合部分を実現することができる。また、材料自体の強度も高いため、耐振動性を考慮した接合部分を提供することもできる。
また、L字接続端子の表面には、メッキ層が存在していてもよい。メッキ層には、ニッケル、錫または金等を主成分とする金属が好適である。
L字接続端子を電極タブ間に介在させる場合には、例えば、図2のように、2個のL字接続端子(4)を対向させて重ねることで接合部分を構築する。この2個のL字接続端子の結合には、レーザー溶接、超音波溶接、抵抗溶接またはネジ止めのうち、1つまたは複数の方法を用いて接合するのが望ましい。ネジ止めで接合する場合は、図1(a)に示されるように、L字接続端子に1個以上の貫通孔を有していることが望ましい。
L字接続端子は、簡素な形状であり、軽量であるため、蓄電モジュールの軽量化にも貢献することができる。すなわち、L字接続端子は、蓄電モジュールの重量エネルギー密度及び重量パワー密度を向上させることができるため、有用な接続部品であると言える。
[電極タブとL字接続端子の接合]
蓄電素子に備わる電極タブも、蓄電素子間を繋ぐ役割のL字接続端子も、大電流が流れることを想定した部品であって、それらの接合状態の良し悪しが、例えば蓄電モジュールの性能に直接的に影響を与える。
蓄電モジュールを構成する蓄電素子の性能を十分に発揮するためには、電極タブとL字接続端子の接合部分は、低抵抗である必要がある。接合部分の抵抗が低ければ、電流又は電圧の損失を抑制することができ、蓄電素子の元来有するエネルギーとパワーを発揮することができる。
また、上記で述べた接合部分は、各蓄電素子を繋いで固定する役割も有するため、外部からの振動による応力が集中することも考えられる。そのため、簡単には外れない強度を有する接合が必要である。
以上を鑑みた結果、電極タブとL字接続端子の接合には、レーザー溶接、超音波溶接、抵抗溶接等の溶接を用いることが望ましいと考えられる。溶接であれば、低抵抗であり、かつ高強度な接合が実現可能である。
また、一般に溶接により得られた接合は、接合面に対して垂直方向に引張した時と、接合面に対して平行方向に引張した時とでは、垂直方向に引張した時の方が高い強度を示す。これは、材料の引張強度がせん断強度よりも高いことに起因する。本発明では、接合面が複数の蓄電素子の積層方向に垂直な平面と略平行になるようにモジュールを組立てることで、共振し易い方向である蓄電素子の積層方向の振動に対して、耐久性のある接合部を実現することができる。これは下記で述べるコの字接続端子についても同様のことが言える。
[蓄電モジュール]
上記の接合方法で、図4に示すように、実施形態1に係る蓄電モジュール(7)を構成することができる。
<実施形態2>
実施形態2では、コの字接続端子を介して少なくとも一対の電極タブ同士を接続した場合の、蓄電モジュールについて詳細を説明する。
実施形態2に係る蓄電モジュールは、L字接続端子ではなくコの字接続端子を介して少なくとも一対の電極タブ同士を接続することにより接合部を形成すること以外は、実施形態1と同様の構成を有することができる。
実施形態2について、蓄電素子、コの字接続端子、コの字接続端子と電極タブの接合、及び蓄電モジュールの詳細を以下に説明する。
[蓄電素子]
実施形態1と同様の蓄電素子である。
[コの字接続端子]
コの字接続端子の形状は、図1(c)及び(d)に示す。コの字接続端子は、側面から見たときにコの字になっていることが特徴であって、コの字の奥行方向(x)の長さには、特に制限はない。ただし、コの字平面においては、少なくとも1辺の長さが、蓄電モジュールを構成した時の隣り合う複数の電極タブ間の距離とほぼ同等であることが望ましい。コの字接続端子の上記で述べた1辺を有する部分を、電極タブ間の距離に一致させるように接続を形成することで、電極タブの取り出し方向を維持して固定できるため、電極タブに加わる応力を軽減することができ、外部からの振動に強い接続部分を形成することができる。また、応力軽減により、電極タブのひずみが減少し、電極タブの断面積の変化を最小限に抑制できるため、抵抗上昇を防ぐことができる。
コの字接続端子は、L字接続端子と同様の理由で銅またはアルミニウムを主成分とする金属から構成されることが望ましい。また、L字接続端子と同様に、表面にはメッキ層が存在していてもよい。メッキ層には、ニッケル、錫または金等を主成分とする金属が好適である。
コの字接続端子を電極タブ間に介在させる場合には、図3のように、対向する一対の電極タブ(5)の間にコの字接続端子(6)を配置することが望ましい。コの字接続端子の結合には、レーザー溶接、超音波溶接、抵抗溶接またはネジ止めのうち、1つあるいは複数の方法を用いて接合するのが望ましい。
コの字接続端子は、簡素な形状であり、軽量であるため、蓄電モジュールの軽量化にも貢献することができる。すなわち、コの字接続端子は、蓄電モジュールの重量エネルギー密度、重量パワー密度を向上させることができるため、有用な接続部品であると言える。
[コの字接続端子と電極タブの接合]
実施形態1のL字接続端子と電極タブの接合の項で述べた理由と同様の理由により、実施形態2の電極タブとコの接続端子の接合には、レーザー溶接、超音波溶接、抵抗溶接等の溶接を用いることが望ましいと考えられる。溶接であれば、低抵抗であり高強度な接合が実現可能である。
[蓄電モジュール]
上記の接合方法で、図5に示すように、実施形態2に係る蓄電モジュールを構成することができる。
<非接続部の耐振動性付与>
実施形態1又は2では、隣り合う蓄電素子の電極タブ同士が電気的に接続された接続部にL字端子又はコの字端子が存在するため、電極タブを平行に取り出すことができる。一方で、複数の電極タブが電気的に接続されていない非接続部には、空間が存在し、電極タブが揺れる余地があるため、非接続部の電極タブにおいて平行を維持できないことがある。実施形態1又は2では、この非接続部の空間に緩衝材を挿入することで、さらなる耐振動性の向上を可能とすることができる。
図6は、非接続部の空間に緩衝材を挿入することにより構成された実施形態1に係る蓄電モジュールの側面図である。例えば、図6で示されるように、蓄電モジュール(7)が、セルスタック(2)と、複数の電極タブ(5)がL字接続端子(4)を介して電気的に接続された接続部と、複数の電極タブ(5)間が電気的に接続されていない非接続部とを有し、かつ非接続部の空間に緩衝剤(9)が挿入されている。
図7は、非接続部の空間に緩衝材を挿入することにより構成された実施形態2に係る蓄電モジュールの側面図である。例えば、図7で示されるように、蓄電モジュール(7)が、セルスタック(2)と、複数の電極タブ(5)がコの字接続端子(6)を介して電気的に接続された接続部と、複数の電極タブ(5)間が電気的に接続されていない非接続部とを有し、かつ非接続部の空間に緩衝剤(9)が挿入されている。
[緩衝材の絶縁性]
緩衝材としては、電気的に絶縁できる材料を使用してよい。緩衝材としては、直流500Vで10MΩ以上の抵抗値を持つ材料が好ましく、より好ましくは直流500Vで100MΩ以上である。緩衝材が直流500Vで10MΩ以上の抵抗値を有していれば、隣り合う蓄電素子の電気的な短絡を防ぐことができる。
[緩衝材の重量密度]
緩衝材の重量密度は、80g/L以上、300g/L以下であることが好ましく、より好ましくは100g/L以上、200g/L以下であり、さらに好ましくは110g/L以上、180g/L以下である。緩衝材の重量密度が80g/L以上であれば、緩衝材の強度を保つことができ、300g/L以下であれば、蓄電モジュールの重量エネルギー密度の低下を抑制することができる。
[緩衝材のヤング率]
緩衝材のヤング率は、0.2MPa以上、100MPa以下であることが好ましく、より好ましくは、10MPa以上、80MPa以下であり、さらに好ましくは、20MPa以上、50MPa以下である。緩衝材のヤング率が0.2MPa以上であれば、緩衝材は十分な剛性を有し、蓄電モジュールの共振点を高周波数側へシフトさせることができ、そのため、蓄電モジュールの実用途における振動周波数範囲内で共振を回避でき、耐振動性が向上する。ヤング率が100MPa以下であれば、電極タブに生じる溶接痕又は電極タブのひずみを許容するための柔軟性を有し、電極タブに対して、局所的に圧力が印加されることを防ぐ。
緩衝材の材料としては、樹脂材料、発泡性樹脂材料、又はそれらの混合材料が挙げられる。
<その他の実施形態>
隣り合う複数の蓄電素子から個別に突出している複数の電極タブを、L字接続端子及びコの字接続端子を併用して、互いに略平行になるように接続している蓄電モジュールも本発明の別の実施形態(図示せず)である。本実施形態では、一対の電極タブの間にL字接続端子及びコの字接続端子の両方を介在させて1つの接続部を形成してもよいし、特定の一対の電極タブをL字接続端子を介して接続し、かつ別の一対の電極タブをコの字接続端子を介して接続して少なくとも2つの接続部を形成してもよい。
本発明の実施形態を以下の実施例において詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、種々変形されることができる。
<実施形態1>
[実施例1]
[蓄電モジュールの作製]
図4に示すように蓄電モジュール(7)を構成したところ、蓄電モジュール(7)の直流内部抵抗は、30.1mΩであり、積層した複数の蓄電素子(1)の内部抵抗の総和が、30.0mΩであったため、接合部分による抵抗増加率は、1%未満であり、低抵抗であった。また、この蓄電モジュールにおける複数の蓄電素子の積層方向に、1G及び50Hzの振動を3時間印加した後、内部抵抗を測定したところ、抵抗値は30.2mΩであり、抵抗増加率は1%未満であった。
これに対して、L字接続端子の1辺の長さを10%短くし、タブの取出し方向が平行にならない接合状態で、上記と同様な試験をしたところ、1G及び50Hzの振動印加時に、抵抗値は31.0mΩとなり抵抗増加率は1%を超えた。
[蓄電モジュールの振動試験]
蓄電モジュールの非接続部にヤング率0.3MPa、重量密度120g/Lの緩衝材(発泡ポリエチレンとポリエステルの混合剤)を挿入し、10G及び100Hzの振動を3時間印加した後、電極タブの状態を目視で観察したところ、溶接外れ又はクラックが無かったことを確認した。
[実施例2〜5、比較例1〜5]
ヤング率と重量密度の異なる緩衝材を用いて振動試験を実施した。ただし、比較例1では、緩衝材を挿入せずに振動試験を実施した。
実施例1〜5及び比較例1〜5の結果を下記表1に示す。
Figure 2018049823
<実施形態2>
[実施例6〜10、比較例6〜10]
[蓄電モジュールの作製]
図5に示すように蓄電モジュールを構成したところ、蓄電モジュール(7)の直流内部抵抗は、30.1mΩであり、積層した複数の蓄電素子(1)の内部抵抗の総和が、30.0mΩであったため、接合部分による抵抗増加率は、1%未満であり、低抵抗であった。また、この蓄電モジュールの蓄電素子の積層方向に、1G及び50Hzの振動を与えながら、内部抵抗を測定したところ、抵抗値は30.2mΩであり、抵抗増加率は1%未満であった。
これに対して、コの字接続端子の1辺の長さを10%短くし、タブの取出し方向が平行にならない接合状態で、上記と同様な試験をしたところ、1G及び50Hzの振動印加時に、抵抗値は31.3mΩとなり抵抗増加率は1%を超えた。
[蓄電モジュールの振動試験]
実施例1〜5で使用した緩衝材と同様の緩衝材を、それぞれ実施例6〜10で作製された蓄電モジュールに使用して、10G及び100Hzの振動を3時間印加した後、電極タブの状態を目視で観察した。その結果を下記表2に示す。
比較例6では、上記で作製した蓄電モジュールに緩衝材を挿入せずに、振動試験を実施した。比較例2〜5で使用した緩衝材と同様の緩衝材を、それぞれ比較例7〜10で作製された蓄電モジュールに使用して、10G及び100Hzの振動を3時間印加した後、電極タブの状態を目視で観察した。
実施例6〜10及び比較例6〜10の結果を下記表2に示す。
Figure 2018049823
表1と表2の対比から、実施形態2に係る蓄電モジュールも実施形態1に係る蓄電モジュールと同様の結果が得られたことが分かる。
本発明の蓄電素子及び蓄電モジュールは、例えば、自動車における内燃機関、燃料電池、又はモーターと、蓄電素子と、を組み合わせたハイブリット駆動システムの分野;瞬間電力ピーク時のアシスト電源用途等として、好適に利用することができる。
1 蓄電素子
2 セルスタック
3 エンドプレート
4 L字接続端子
5 電極タブ
6 コの字接続端子
7 蓄電モジュール
8 保持板又はスペ―サー
9 緩衝材
x 奥行方向

Claims (7)

  1. 扁平形状を有する蓄電素子を複数積層して成るセルスタックと、
    隣り合う複数の前記蓄電素子から個別に突出している複数の電極タブがL字又はコの字接続端子を介して互いに略平行に接続されている接続部と、
    を有する蓄電モジュール。
  2. 隣り合う複数の前記電極タブ間の距離が、前記L字又はコの字接続端子のいずれか1辺の長さと略同等である、請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記L字又はコの字接続端子と接続する前記電極タブが、シート状である、請求項1または2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記電極タブと前記L字又はコの字接続端子との接合面が、複数の前記蓄電素子の積層方向に垂直な平面と略平行である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記蓄電モジュールは、前記セルスタックと、電気的に接続された前記接続部と、前記複数の電極タブ間が電気的に接続されていない非接続部とを有し、かつ前記非接続部の空間に、緩衝材が挿入されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記緩衝材は、重量密度が80g/L以上300g/L以下である、請求項5に記載の蓄電モジュール。
  7. 前記緩衝材は、ヤング率が0.2MPa以上100MPa以下である、請求項5または6に記載の蓄電モジュール。
JP2017175067A 2016-09-14 2017-09-12 耐振接続構造を有する蓄電モジュール Pending JP2018049823A (ja)

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