以下、添付図面を参照して、決済端末およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。実施形態では、POS端末を販売データ処理装置の一例として説明する。なお、以下に説明する実施形態は、決済端末及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。本実施形態は、スーパーマーケット等の店舗に導入された、POS端末で売上登録処理された商品の決済処理を行う決済端末への適用例である。また、実施形態では、POS端末と接続された決済端末として説明するが、POS端末と接続されない決済端末であってもよい。
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、POSシステム1は、POS端末2と決済端末3と電子マネー端末4とサーバ5と駐車管理装置6を備える。決済端末3は、通信回線T1を介してPOS端末2と通信可能に接続される。また、決済端末3は、通信回線T2を介してクレジット会社や銀行等に設置されたサーバと相互に通信可能なサーバ5と接続される。また、決済端末3は、通信回線T3を介して駐車管理装置6と通信可能に接続される。また、決済端末3は、通信回線T4を介して電子マネー端末4と通信可能に接続している。
決済端末3は、ICカードや磁気カード等で構成される各種カード(ポイントカード、クレジットカード、デビットカード等)からカード情報を読み出して、サーバ5を介してカード会社や銀行のサーバと通信することでカードによる決済処理を実行する。
電子マネー端末4は、電子的に金銭情報を記憶した非接触型の電子マネーカードに対し、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術を用いてアクセスし、カードに記憶された決済可能な金額(以降「カード金額」という)を用いて決済処理を実行する端末である。電子マネー端末4は、電子マネーカードからカード金額を読み出して、決済端末3に送信する。決済端末3は、電子マネー端末4から受信した電子マネー情報に基づいて、決済処理を実行する。
決済端末3は、ポイントを蓄積するポイントカードからポイント情報を読み出して、ポイントを使用した決済処理を実行する。なお、決済端末3は、ポイントカードに記憶された顧客特定情報に基づいて、図示しないポイントサーバから当該顧客のポイントを取得して、ポイントを使用した決済処理を実行するようにしてもよい。
POS端末2は、顧客が購入する商品の売上登録処理を行う装置である。売上登録処理とは、商品を特定する商品コードに基づいて当該商品の商品名や価格(総称して「商品情報」という)を商品マスタから読み出して表示するとともに、読み出した商品情報を記憶する処理をいう。顧客との取引を終了する場合は、記憶した商品情報に基づいて顧客が購入した合計金額を算出し、税額を上乗せした顧客の支払金額を算出する。すべての支払いを現金以外のメディアで決済する場合は、POS端末2は、上記支払金額を決済金額として生成して、通信回線T1を介して決済端末3に送信する。また、一部を現金で支払い、残りを現金以外のメディアで決済する場合は、POS端末2は、上記支払金額から現金で支払った額を減額した決済金額を生成して、当該決済金額を通信回線T1を介して決済端末3に送信する。
POS端末2は、図1に示すように、本体21の上部に、店員用の表示部22と客用の表示部23とを備えている。各表示部22、23は、LCD(Liquid Crystal Display)あるいはタッチパネルを表面に配設したLCDによって構成され、商品名や商品の金額、一取引の合計金額等を表示する。また、本体21の上面には、キーボード24が配設されており、現金決済又は他のメディアでの決済等の決済方法を選択する現金決済キーやカード決済キー等が設けられている。さらに、本体21の内部にはレシート等を印刷するプリンタ25が設けられている。プリンタ25によって印刷されたレシート用紙は、本体21の上部に設けられたレシート発行口26から発行される。レシート発行口26は、売上登録した商品の商品情報を印字したレシートを発行する。
サーバ5は、決済端末3からの決済処理の認証要求に対し、例えばカードのネガティブチェック等のチェックを行い、その後、認証を実行するためのコマンドを決済端末3に送信する。サーバ5は、決済端末3が決済処理をしようとしているメディアでの決済が可能か否かを、カード会社や銀行に問い合わせる。サーバ5は、決済端末3が決済処理した決済情報を、カード会社や銀行に設置されたサーバに送信する。
次に、決済端末3について詳細に説明する。図2は、決済端末3の外観を示す図である。図2に示すように、決済端末3の本体31の側部には電源スイッチ36が設けられている。また、本体31の上部には、本体31に対して開閉可能な上面パネル37が設けられている。上面パネル37を開放することで、本体31の内部にロール状のレシート用紙をセットすることができる。また、この上面パネル37の表面には、操作部33であるタッチパネルを表面に配設した表示部32が設けられている。
本体31の側面上部には、決済用のカードから当該カードに格納されている情報を磁気的に読み取るカード読取部34が設けられている。決済用のカードとしては、例えば、クレジットカードやデビットカードやポイントカード等を用いることができる。なお、カード読取部34は、挿入されたカードに内蔵されたICチップと電気的に接触して、カード(ICチップ)に記憶された情報を電気的に読み取る構成であってもよい。
本体31の内部には、上述のレシート用紙に決済に関する情報や売上レポート等を印字する印字部57(図4参照)が備えられている。印字後のレシート用紙は、本体31と上面パネル37との間に設けられているレシート発行口35から発行される。
続いて、図3のブロック図を用いて、POS端末2のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、POS端末2は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)61を備える。POS端末2は、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)62を備える。またPOS端末2は、CPU61のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)63を備える。またPOS端末2は、各種プログラムを記憶するHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等で構成されたメモリ部64等を備える。CPU61、ROM62、RAM63、メモリ部64は、互いにデータバス65を介して接続されている。
CPU61、ROM62、RAM63は、制御部600を構成する。制御部600は、CPU61が、メモリ部64の制御プログラム部641に記憶されRAM63に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
RAM63は、各種データも記憶する。RAM63は、商品情報部631を備える。商品情報部631は、POS端末2で売上登録処理した商品の商品情報を記憶する。
メモリ部64は、制御プログラム部641、商品マスタ642を備える。制御プログラム部641は、POS端末2を制御するプログラムを記憶する。商品マスタ642は、商品を特定する商品コード毎に商品情報(商品名、価格等)を記憶する。
制御部600は、データバス65およびコントローラ66を介して、締めキー671を備えた操作部67、表示部22、表示部23、キーボード24、プリンタ25と接続している。締めキー671は、取引の決済処理を実行する際に操作する。また、制御部600は、データバス65を介して、通信I/F(Interface)27を制御部600に接続しており、通信I/F27は通信回線T1を介して決済端末3と接続している。
図4は、決済端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、決済端末3は、各部を制御するための制御部100を備えている。制御部100は、図4に示すように、各部を集中的に制御するCPU51に、アドレスバス、データバス等のバスライン55を介して、ROM52と、RAM53とを接続して構成されている。また、制御部100には、メモリ部54とコントローラ56が、バスライン55を介して接続されている。制御部100は、CPU51が、メモリ部54に記憶されRAM53に展開された制御プログラム541に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
メモリ部54は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであって、制御プログラム541を含むプログラム等を記憶する。またメモリ部54は、図5で示す記憶部542を記憶する。また、RAM53は、メモリ部54から読み出した情報を一時的に記憶する。
また、コントローラ56は、表示部32、操作部33と接続している。コントローラ56は、制御部100からの指令に基づいて各種制御を実行する。表示部32は、キーの画像を含む各種情報を表示する。操作部33は、表示部32上に設けられたタッチパネルであり、表示部32に表示された例えば数値を入力する置数キー等のキーに対応する位置のタッチパネルをタッチすることで、各種のキー操作を実行する。
また、コントローラ56は、印字部57とカード読取部34を接続している。印字部57は、本体31の内部に収納したレシート用紙の先端を引き出して、例えばサーマルヘッドを使用して商品情報や決済情報等をレシート用紙に印字する。カード読取部34は、磁気的あるいは電気的に決済カードに記憶されているカード情報を読み取る。
また、バスライン55は、通信I/F59、60、61、62を接続している。通信I/F59は、通信回線T1を介してPOS端末2と接続している。通信I/F60は、通信回線T4を介して電子マネー端末4と接続している。通信I/F61は、通信回線T2を介してサーバ5と接続している。通信I/F62は、通信回線T3を介して駐車管理装置6と接続している。決済端末3は、各通信I/F59、60、61、62を介して、POS端末2や電子マネー端末4やサーバ5や駐車管理装置6と情報の送受信を行う。
駐車管理装置6は、駐車場に入庫した車の入庫時刻を記憶した駐車券を発行する。
図5は、決済端末3のメモリ部54の記憶部542を示すメモリマップである。図5において、記憶部542は、決済金額部5421、決済処理金額部5422、駐車料金部5423を備える。
決済金額部5421は、POS端末2から受信した決済金額を記憶する。決済処理金額部5422は、メディアで決済処理された金額(ポイント数を含む)を、決済処理したメディアの種類に対応付けて記憶する。駐車料金部5423は、後述する算出された駐車料金を記憶する。
次に、図6を用いて、表示部32に表示されるメディアを選択するための選択画面について説明する。図6において、表示部32は、チャージキー84を含む業務の種類を示す業務キー81、82、83、84、85を表示する。チャージキー84は、電子マネー決済において、カードに金額をチャージするためにカード金額を更新する場合に使用する。また表示部32は、決済するメディアの種類をエリア91に表示する。図6の例では、エリア91に、クレジット決済部86、デビット決済部87、ポイント決済部88、電子マネー決済部89の4種類のメディアの決済ボタンを表示している。クレジット決済部86は、クレジットカードで決済する場合に操作する。デビット決済部87は、デビットカードで決済する場合に操作する。ポイント決済部88は、ポイントを使用した決済をする場合に操作する。電子マネー決済部89は、電子マネーカードで決済する場合に操作する。
ここで、メモリ部54は、クレジット決済処理プログラム、デビット決済処理プログラム、ポイント決済処理プログラム、電子マネー決済処理プログラムの4種類の決済処理プログラムを記憶している。クレジット決済処理プログラムは、クレジット決済部86が操作されたときに起動するプログラムである。デビット決済処理プログラムは、デビット決済部87が操作されたときに起動するプログラムである。ポイント決済処理プログラムは、ポイント決済部88が操作されたときに起動するプログラムである。電子マネー決済処理プログラムは、電子マネー決済部89が操作されたときに起動するプログラムである。
なお、参照番号90は、POS端末2が決済端末3に接続されている場合に表示される。また、上記のメディアは一例として実施形態に使用したものであり、上記メディアに限らず他のメディアであってもよい。
ここからは、実施形態に係るPOS端末2の制御について説明する。図7は、POS端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。図7において、制御部600は、商品コードを取得したか否かを判断する(S71)。商品コードは、商品に付されているコードシンボルを読み取って取得する。商品コードを取得したと判断した場合には(S71のYes)、制御部600は、取得した商品コードに基づいて商品マスタ642から商品情報を読み出す。そして制御部600は、読み出した商品情報に基づいて当該商品の売上登録処理を実行し、商品情報を商品情報部631に記憶する(S72)。そして制御部600は、S71に戻る。
また、商品コードを取得していないと判断した場合には(S71のNo)、制御部600は、締めキー671が操作されたか否かを判断する(S73)。締めキー671が操作されたと判断した場合には(S73のYes)、制御部600は、商品情報部631に記憶されている商品情報に基づいて当該取引に係る決済処理を実行する(S74)。この決済処理において、当該取引に係る決済金額を算出する。そして制御部600は、算出した決済金額を決済端末3に送信する(S75)。そして制御部600は、S71に戻る。なお、締めキー671は操作されていないと判断した場合には(S73のNo)、制御部600はS71に戻る。
ここからは、図8〜図10を用いて、実施形態の決済端末3の制御について説明する。図8は、決済端末3の機能構成を示す機能ブロック図である。決済端末3は、制御部100がメモリ部54に記憶された制御プログラム541等のプログラムに従い動作することで、入力受付手段101、決済手段102、記憶手段103、発行手段104、メディア受付手段105として機能する。
入力受付手段101は、決済処理を行う決済金額の入力を受け付ける機能を有する。
決済手段102は、一または複数のメディアを使用して、決済処理を実行する機能を有する。
記憶手段103は、決済手段102が決済処理した決済処理金額を記憶する機能を有する。
発行手段104は、決済処理金額の合計が決済金額に到達したことを条件に、記憶された決済処理金額を含む決済情報を印字したレシートを発行する機能を有する。
メディア受付手段105は、複数のメディアから選択された一つのメディアを受け付ける機能を有する。
図9は、決済端末3の制御処理の流れを示すフローチャートである。POS端末2は、支払金額に基づく決済金額を算出して、決済端末3に送信する。図9において、制御部100(入力受付手段101)は、決済金額が入力されたか否かを判断する(S11)。具体的には、制御部100は、POS端末2から決済金額を受信したか否かを判断する。決済金額が入力されるまで待機する(S11のNo)。決済金額が入力されたと判断した場合には(S11のYes)、制御部100は、入力された決済金額を決済金額部5421に記憶する(S12)。そして制御部100は、表示部32に、図6に示すメディアを選択するための選択画面を表示する(S13)。
決済端末3の操作者は、顧客から決済に用いるメディアを聞いて、該当するメディアのボタンを操作する。まず制御部100(メディア受付手段105)は、ポイント決済部88が選択されて操作されたか否かを判断する(S21)。ポイント決済部88が操作されたと判断した場合には(S21のYes)、制御部100は、顧客から申し出があった、今回の決済に使用するポイント数を操作部33を用いて入力する(S22)。続いて制御部100は、入力されたポイント数についての照会処理を実行する(S23)。すなわち、制御部100は、入力されたポイント数と、カード読取部34を走査されたポイントカードに記憶されているポイント数を照会する。次に制御部100は、入力されたポイント数とポイントカードに記憶されているポイントとを数比較して、入力されたポイント数がポイントカードに記憶されているポイント数以下であるか否かを判断する(S24)。
入力されたポイント数がポイントカードに記憶されているポイント数以下であると判断した場合には(S24のYes)、制御部100(決済手段102)は、ポイントカードに記憶されているポイント数から入力されたポイント数を減算処理する決済処理を実行する(S25)。そして制御部100(記憶手段103)は、入力されたポイント数を決済に使用したポイント数(決済処理金額)として決済処理金額部5422に記憶する(S61)。この際、制御部100は、決済処理金額と決済処理したメディア(ポイントカード)とを対応付けて記憶する。
また、S24において、入力されたポイント数がポイントカードに記憶されているポイント数より大きいと判断した場合には(S24のNo)、制御部100は、エラー処理を実行する(S26)。そして制御部100は、S21に戻る。
一方、ポイント決済部88は操作されていないと判断した場合には(S21のNo)、制御部100(メディア受付手段105)は、クレジット決済部86が選択されて操作されたか否かを判断する(S31)。クレジット決済部86が操作されたと判断した場合には(S31のYes)、制御部100は、顧客から申し出があったクレジットカードで決済する金額を操作部33を用いて入力する(S32)。続いて制御部100は、入力された金額についての照会処理を実行する(S33)。すなわち、制御部100は、入力された金額でクレジットカードによる決済処理が可能であるかを、クレジット会社に照会する。次に制御部100は、照会に対する応答に基づいて、入力された金額でのクレジットカードによる決済処理が可能であるか否かを判断する(S34)。
クレジットカードによる決済処理が可能であると判断した場合には(S34のYes)、制御部100(決済手段102)は、入力された金額に基づいてクレジットカードによる決済処理を実行する(S35)。そして制御部100(記憶手段103)は、決済処理された金額(決済処理金額)を決済処理金額部5422に記憶する(S61)。この際、制御部100は、決済処理金額と決済処理したメディア(クレジットカード)とを対応付けて記憶する。
また、S34において、入力された金額に基づいてクレジット決済処理が不可であると判断した場合には(S34のNo)、制御部100は、エラー処理を実行する(S26)。そして制御部100は、S21に戻る。
一方、クレジット決済部86は操作されていないと判断した場合には(S31のNo)、制御部100(メディア受付手段105)は、電子マネー決済部89が選択されて操作されたか否かを判断する(S41)。電子マネー決済部89が操作されたと判断した場合には(S41のYes)、制御部100は、顧客から申し出があった電子マネーで決済する金額を操作部33を用いて入力する(S42)。続いて制御部100は、入力された金額についての照会処理を実行する(S43)。すなわち、制御部100は、電子マネー端末4上に載置された電子マネーカードから、チャージされているカード金額を照会する。次に制御部100は、入力された金額とカード金額とを比較して、電子マネーカードでの決済処理が可能であるか否かを判断する(S44)。チャージされているカード金額が入力された金額以上である場合に、制御部100は、電子マネーカードでの決済処理が可能であると判断する。
電子マネーカードでの決済処理が可能であると判断した場合には(S44のYes)、制御部100(決済手段102)は、チャージされているカード金額から入力された金額を減算する電子マネー決済処理を実行する(S45)。そして制御部100(記憶手段103)は、電子マネー決済処理された金額(決済処理金額)を決済処理金額部5422に記憶する(S61)。この際、制御部100は、決済処理金額と決済処理したメディア(電子マネーカード)とを対応付けて記憶する。
また、S44において、入力された金額に基づいて電子マネーでの決済処理が不可であると判断した場合には(S44のNo)、制御部100は、エラー処理を実行する(S26)。そして制御部100は、S21に戻る。
一方、電子マネー決済部89は操作されていないと判断した場合には(S41のNo)、制御部100(メディア受付手段105)は、デビット決済部87が選択されて操作されたか否かを判断する(S51)。デビット決済部87が操作されたと判断した場合には(S51のYes)、制御部100は、顧客から申し出があったデビットカードで決済する金額を操作部33を用いて入力する(S52)。続いて制御部100は、入力された金額についての照会処理を実行する(S53)。すなわち、制御部100は、入力された金額でデビットカードでの処理が可能であるかを、銀行に照会する。次に制御部100は、照会に対する応答に基づいて、入力された金額でのデビットカードでの決済処理が可能であるか否かを判断する(S54)。
デビットカードでの決済処理が可能であると判断した場合には(S54のYes)、制御部100(決済手段102)は、入力された金額に基づいてデビット決済処理を実行する(S55)。そして制御部100(記憶手段103)は、デビット決済処理された金額(決済処理金額)を決済処理金額部5422に記憶する(S61)。この際、制御部100は、決済処理金額と決済処理したメディア(デビットカード)とを対応付けて記憶する。
また、S54において、入力された金額に基づいてデビット決済処理が不可であると判断した場合には(S54のNo)、制御部100は、エラー処理を実行する(S26)。そして制御部100は、S21に戻る。
S61の処理後、制御部100は、決済金額部5421に記憶された決済金額と決済処理金額部5422に記憶された決済処理金額の合計額とを比較して、決済処理が終了したか否かを判断する(S62)。決済処理金額の合計額が決済金額に到達した場合に、制御部100は、決済処理が終了したと判断する。決済処理金額が決済金額に到達していない(すなわち、決済処理金額が決済金額より少ない)場合は、制御部100は、決済処理は終了していないと判断する。なお、決済処理は終了していないと判断した場合には(S62のNo)、制御部100は、S21に戻り、更なる決済処理を実行する。
決済処理が終了したと判断した場合には(S62のYes)、制御部100は、決済処理した金額に応じたポイントを付与する(S63)。次に制御部100は、決済処理された金額をメモリ部54に記憶するメモリ処理を実行する(S64)。
次に制御部100は、駐車券がカード読取部34を走査されたか否かを判断する(S65)。駐車券を所持している顧客は、操作者に対して、駐車券の処理を要求する。駐車券の処理とは、入庫時刻から決済処理が終了する時刻によって求められる駐車料金から、決済処理した金額に応じた値引きを行う処理をいう。駐車券を渡された操作者は、駐車券を走査する。駐車券が走査されたと判断した場合には(S65のYes)、制御部100は、駐車券から読み出した入庫時刻と決済処理が終了した時刻とに基づいて駐車料金を算出し、さらに決済処理した金額に基づいて駐車料金を値引く駐車料金処理を実行する(S66)。このようにして算出された駐車料金は駐車券に記憶される。顧客は、駐車場を出庫する際に駐車券を駐車管理装置6に挿入する。駐車管理装置6は駐車券に記憶されている駐車料金を表示する。駐車管理装置6は、駐車料金が支払われたら遮断していたゲートを開放する。
なお、駐車券がカード読取部34を走査されていないと判断した場合には(S65のNo)、制御部100はS67の処理を実行する。また、S51において、デビット決済部87は操作されていないと判断した場合には(S51のNo)、制御部100はS21に戻る。
次に制御部100(発行手段104)は、決済処理金額部5422に記憶された決済処理金額に基づいて、決済端末3が決済処理した決済処理金額を含む決済情報を、印字部57を用いてレシート用紙に印字して、レシート発行口35からレシートとして発行する(S67)。すなわち、複数のメディアで決済を行った場合は、S62において決済処理が終了したと判断したことを条件に、決済処理したすべての決済情報を印字したレシートを発行する。なお、決済処理したメディアの種類と決済処理金額とを含む決済情報を、通信回線T1を介してPOS端末2に送信する。POS端末2は、商品情報と決済情報を印字部57で印字したレシートを発行する。
図10は、制御部100が決済処理した決済金額に係るレシートRの一例を示す。図10において、レシートRは、店名ロゴ部R1、日付R2、決済事項R3、合計金額部R6、駐車料金R7、端末番号R8を印字する。店名ロゴ部R1は、店名を示すロゴである。日付R2は、決済処理した日時である。
決済事項R3は、決済処理したメディア別に、当該メディアの種類と当該メディアで決済処理をした決済処理金額である。図10の例の場合、決済処理したメディアであるポイントカードとポイントカードによる決済処理金額R31、決済処理したメディアであるクレジットカードとクレジットカードによる決済処理金額R32、決済処理したメディアである電子マネーカードと電子マネーカードによる決済処理金額R33である。この場合、R31において、ポイントカードとポイントカードによる決済処理金額は関連付けて印字される。また、R32において、クレジットカードとクレジットカードによる決済処理金額は関連付けて印字される。また、R33において、電子マネーカードと電子マネーカードによる決済処理金額は関連付けて印字される。
合計金額部R6は、決済処理金額の合計額である。また、駐車料金R7は、駐車料金処理された駐車料金である。端末番号R8は、決済処理した端末を特定する端末番号である。
このような実施形態では、決済端末3は、決済処理金額が決済金額に等しくなるまで決済情報を印字したレシートを発行しない。そして決済処理金額が決済金額に等しくなったことを条件に、決済情報を印字した1枚のレシートを発行する。そのため、複数のメディアで決済処理を行ってもレシートの取り扱いが面倒にならない。
なお、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施形態では、決済端末3はPOS端末2と別体として説明したが、両者の筐体が一体であってもよい。また、決済端末3と電子マネー端末4とが一体であってもよい。
また、実施形態では、POS端末2が送信した決済金額を決済端末3が受信するようにしたが、決済端末3において、操作部33から決済金額を置数して入力するようにしてもよい。
実施形態の決済端末3で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の決済端末3で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、決済端末3で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、実施形態の決済端末3で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。