JP2018044584A - 油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプールを駆動機構によってスムーズに軸方向に駆動することを可能とした油圧制御装置を提供する。【解決手段】スプール挿入孔21が内部に形成され、このスプール挿入孔21に連通する入力ポート23a、出力ポート23b、および、ドレインポート23cが設けられたバルブスリーブ20と、スプール挿入孔21に軸方向にスライド自在に挿入され、この軸方向の移動によって、各ポート間23a、23b、23cの連通と遮断を行うスプール30と、スプール30を軸方向の両方向に駆動する駆動機構40と、駆動機構40の駆動軸41をスプール30に向けて付勢する付勢部材55と、駆動軸41に対しスプール30を軸方向に傾斜させることが可能な傾斜機構60と、を備えた油圧制御装置を構成する。【選択図】図2

Description

この発明は、Vベルト式無段変速機の変速比切替用シリンダや、オートマチック・トランスミッションのクラッチを油圧制御する際に用いられる油圧制御装置に関する。
Vベルト式無段変速機(CVT)の変速比切替用シリンダや、オートマチック・トランスミッション(AT)のクラッチを油圧制御する際に用いられる油圧制御装置として、油圧ポンプから送られた作動油をCVTやATに送る入力ポートおよび出力ポートと、CVTなどに送った作動油をオイル溜まりに戻すドレインポートが形成されたバルブスリーブに、通油路が形成されたスプールを挿通し、バルブスリーブ内でスプールを軸方向に駆動して、油圧ポンプ、CVTなど、および、ドレイン管との間の流路の切り替えを行うタイプのものが採用されることがある。このスプールを軸方向に駆動する手段として、特許文献1に示すソレノイド式や、特許文献2に示す電動アクチュエータ式が採用されることが多い。
特許文献1に記載のソレノイド式の油圧制御装置(スプールバルブ装置)は、スプールの一端側にソレノイドの駆動軸を当接させるとともに、このスプールの他端側に付勢部材を設けた構成となっている(特許文献1の図3参照)。ソレノイドを駆動して付勢部材の付勢力に抗して駆動軸を突出すると、スプールが駆動軸の突出方向に移動する。この移動に伴って、入力ポートと出力ポートとの間の流路が開通して、CVTなどに油圧ポンプからの油圧が伝達され、これにより低速ギアから高速ギアへの切り替えが行われる。その一方で、ソレノイドへの通電を遮断すると、付勢部材の付勢力によってスプールがその付勢方向に移動する。この移動に伴って、出力ポートとドレインポートとの間の流路が開通して、CVTなどの装置に送られた油圧が逃がされ、高速ギアから低速ギアへの切り替えが行われる。
また、特許文献2に記載の電動アクチュエータ式の油圧制御装置(射出制御装置)は、スプールの一端側に電動アクチュエータの駆動軸を固定した構成となっている(特許文献2の図4参照)。電動アクチュエータを駆動してその駆動軸を軸方向に進退すると、これに伴って、スプールも軸方向に進退(押し込み、および、引き抜き)する。この進退に伴って、油圧ポンプ、CVTなどの装置、および、ドレイン管との間の流路が切り替わり、高速ギアと低速ギアとの間の切り替えが行われる。電動アクチュエータの駆動軸へのスプールの固定に際しては、両者を圧入などの方法で軸方向および径方向の両方においてガタつきなく行われるのが通常である。両者の間でガタつきがあると、走行中の車体の振動やスプールの押し込みまたは引き込みの際にバックラッシュが生じ、スプールの軸方向位置が正確に定まらず、変速のスムーズ性が低下する虞があるためである。
特許第4844563号公報 特開平10−58114号公報
特許文献1に係るスプールバルブ装置は、スプールの戻り側の移動は、付勢部材の付勢力によってなされるが、油路を流れる作動油の温度が低いときはその粘性が高く、大きな剪断抵抗が発生する。剪断抵抗が大きいと、スプールの移動速度が落ち、変速時の走行フィーリングの低下が生じやすい。また、経年摩耗によって摩耗粉やコンタミが作動油に混入すると、この摩耗粉などの噛み込みが生じて、付勢部材の付勢力でスプールが元の位置に戻り切らず、変速が不十分となる場合がある。
また、特許文献2に係る射出制御装置は、スプールの軸方向への進退(押し込み、および、引き抜き)が駆動機構(電動アクチュエータ)によって強制的に行われるため、特許文献1に係るソレノイド式のスプールバルブ装置と異なり、スプールのいずれの方向の進退も確実に行うことができるというメリットがある。しかしながら、スプールが、駆動機構の駆動軸に、軸方向および径方向の両方においてガタつきなく固定されているため、もし駆動機構(その駆動軸)に取付誤差があると、その誤差によってスプールもバルブスリーブの軸に対して傾斜する。すると、スプールの駆動時に、バルブスリーブとスプールとの間に大きなフリクションが生じ、このフリクションに抗してスプールを駆動するために、駆動機構を大型化しなければならないという問題があった。
そこで、この発明は、スプールを駆動機構によってスムーズに軸方向に駆動することを課題とする。
この課題を解決するために、この発明においては、スプール挿入孔が内部に形成され、このスプール挿入孔に連通する入力ポート、出力ポート、および、ドレインポートが設けられたバルブスリーブと、前記スプール挿入孔に軸方向にスライド自在に挿入され、この軸方向の移動によって、前記各ポート間の連通と遮断を行うスプールと、前記スプールを軸方向の両方向に駆動する駆動機構と、前記駆動機構の駆動軸を前記スプールに向けて付勢する付勢部材と、前記駆動軸に対し前記スプールを軸方向に傾斜させることが可能な傾斜機構と、備えた油圧制御装置を構成した。
このように、駆動機構によってスプールを軸方向の両方向に駆動可能とすることによって、スプールを戻すための付勢部材が不要となり、油路を流れる作動油の温度が低くその剪断抵抗が大きいときでも、常に所定の速度でスプールを軸方向に駆動することができる。また、経年磨耗による磨耗粉やコンタミの噛み込みが生じたときでも、駆動機構の駆動力によってスプールを駆動することができるため、確実に変速動作を行うことができる。
また、駆動機構の駆動軸をスプールに向けて付勢する付勢部材を設けたことによって、走行中の車体の振動やスプールの押し込みまたは引き込みの際にバックラッシュが生じるのを防止して、スプールの軸方向の位置制御を高めることができる。しかも、駆動軸に対しスプールを軸方向に傾斜させることが可能な傾斜機構を設けたことにより、駆動機構に取付誤差(軸方向への傾斜)が生じたときであっても、この傾斜機構によってこの傾斜が補正されてバルブスリーブとスプールの同軸が確保される。これにより、バルブスリーブとスプールとの間のフリクションが大幅に低減され、駆動機構の小型化を図ることができる。
前記構成においては、前記駆動軸が、前記スプールに対し径方向に隙間を有する、すきま嵌めとされている構成とするのが好ましい。このように、径方向に隙間を有するすきま嵌めとすることにより、駆動軸に対して、スプールの径方向の移動と相対傾斜が許容されるため、駆動機構の取付誤差をスムーズに吸収することができる。
前記各構成においては、前記傾斜機構が、前記スプールの前記駆動軸に臨む端部、または、前記駆動軸の前記スプールに臨む端部の少なくとも一方に形成された凸状球面部を有する構成、または、前記傾斜機構が、前記スプールの前記駆動軸に臨む端部と、前記駆動軸の前記スプールに臨む端部との間に介在して設けられた球体を有する構成とするのが好ましい。このように、スプールや駆動軸の端部に凸状球面部を形成したり、球体を介在して設けたりすることによって、駆動軸とスプールをスムーズに相対傾斜させることができる。
前記傾斜機構を球体とした構成においては、前記スプールまたは前記駆動軸の少なくとも一方に、前記球体が着座する凹部が形成された構成とするのが好ましい。このように、凹部を形成することにより、球体を安定的に保持することができ、駆動軸とスプールを一層安定的に相対傾斜することができる。
前記各構成においては、前記付勢部材が、前記スプールに作用する慣性力と、前記駆動機構の駆動力の合力の大きさよりも大きい最大付勢力を有する構成とするのが好ましい。スプールには、エンジンや車両走行時の路面からの振動に起因する慣性力が作用するとともに、駆動機構による引き込みの駆動力が作用する。この慣性力や駆動力の合力が付勢部材の付勢力よりも大きいと、付勢部材が縮んでスプールの軸方向の位置制御が低下する虞がある。そこで、この付勢部材の最大付勢力を、慣性力と駆動力の合力よりも大きくすることにより、車両の走行中に付勢部材が縮んで、スプールの軸方向の位置制御が低下するのを確実に防止することができる。
前記各構成においては、前記付勢部材が、軸方向に対する側面視において弓状をなす円環状部材であって、この円環状部材の周方向の一部に切欠き部を有する止め輪である構成とするのが好ましい。この止め輪は、軸方向長さがコイルばねと比較してコンパクトであるとともに、取付作業も非常に容易であるため、コスト低減を図ることが可能である。
この発明においては、バルブスリーブに挿入されたスプールを駆動機構の駆動力によって軸方向の両方向に移動させる油圧制御装置において、駆動機構の駆動軸をスプールに向けて付勢する付勢部材と、駆動軸に対しスプールを軸方向に傾斜させることが可能な傾斜機構を備えた油圧制御装置を構成した。この構成によると、駆動軸に対しスプールを軸方向に傾斜させることが可能となり、駆動機構に取付誤差(軸方向への傾斜)が生じたときであっても、この傾斜機構によってこの傾斜が補正されてバルブスリーブとスプールの同軸が確保される。これにより、バルブスリーブとスプールとの間のフリクションを大幅に低減して、スプールをスムーズに軸方向に駆動することができ、電動アクチュエータの小型化を図ることができる。
この発明に係る油圧制御装置を採用したVベルト式無段変速機の全体構成を示す縦断面図 図1に示す油圧制御装置の縦断面図 図1に示す油圧制御装置に採用されるスプールの斜視図 図1に示す油圧制御装置に採用される付勢部材の一例を示し、(a)は正面図、(b)は側面から見た縦断面図 図1に示す油圧制御装置に採用される傾斜機構の第一例を示す縦断面図 図5に示す傾斜機構の作用を示す縦断面図であって(a)は電動アクチュエータに取付誤差がない場合、(b)は電動アクチュエータに取付誤差がある場合 図1に示す油圧制御装置の要部を示す縦断面図であって、(a)は加圧位置、(b)は中立位置、(c)は減圧位置 図1に示す油圧制御装置に採用される傾斜機構の第二例を示す縦断面図
図1に、Vベルト式無段変速機(CVT)1の全体構成を示す。このCVT1は、図2に示す本願発明に係る油圧制御装置10と、変速装置本体70とから構成される。この実施形態においては、油圧制御装置10をCVT1に適用した例を示すが、オートマチック・トランスミッション(AT)のクラッチの油圧制御に適用することもできる。
この油圧制御装置10は、バルブスリーブ20、スプール30、駆動機構40、付勢部材55、および、傾斜機構60を主要な構成要素としている。
バルブスリーブ20は、スプール挿入孔21が内部に形成された筒状の部材である。スプール挿入孔21の内径面には、駆動機構40に近い側から順に、第一周溝22a、第二周溝22b、および、第三周溝22cが形成されている。バルブスリーブ20の外径面側には、第一周溝22aに対応して入力ポート23aが、第二周溝22bに対応して出力ポート23bが、第三周溝22cに対応してドレインポート23cが、それぞれスプール挿入孔21に連通して設けられている。入力ポート23aは、第一油路24aによって油圧ポンプ25に接続されている。また、出力ポート23bは、後述するように、第二油路24bによって変速装置本体70のシリンダ74に接続されている。ドレインポート23cは、一時的に作動油を溜めておくオイル溜まり(図示せず)に接続されている。
スプール30は、図3に示すように軸状をしており、バルブスリーブ20に形成されたスプール挿入孔21に、軸方向にスライド自在に挿入されている。このスプール30には、駆動機構40に近い側から順に、スプール挿入孔21の内径面に沿って摺動する第一ランド31aおよび第二ランド31bが形成されており、両ランド31a、31bの間は、周溝状の通油路32が形成されている。スプール30の駆動機構40に臨む端部には、凹状の受け部33が形成されている。また、この受け部33には、外周面から内周面に貫通する、付勢部材55を駆動機構40の駆動軸41に取り付けるためのスリット34(図5参照)が形成されている。
駆動機構40は、軸方向に駆動する駆動軸41を有し、この駆動軸41によって、スプール30を軸方向の両方向に駆動する。駆動軸41のスプール30に臨む端部には、突起状の挿込部41aが形成されている。また、駆動軸41には、付勢部材55が嵌合する嵌合周溝41bが形成されており、後述するように、この嵌合周溝41bに付勢部材55が嵌め込まれる。スプール30に形成された受け部33の内径は、駆動軸41に形成された挿込部41aの外径よりも若干大径に形成されている。このようにすることにより、受け部33に対して挿込部41aがすきま嵌め状態(スプール30がフローティング状態)となって、スプール30の径方向への移動と軸方向の相対傾斜が許容されるため、駆動機構40の取付誤差をスムーズに吸収することができる。
この駆動機構40として、電動アクチュエータ(以下において、駆動機構40と同じ符号を付する。)が採用されている。この電動アクチュエータ40は、電動モータ42と、電動モータ42の回転力を直線運動に変換する運動変換機構46とを備えている。
電動モータ42は、モータケース43と、その内部に収容されたモータ本体44とからなる。モータ本体44のモータ軸44aは、モータケース43の端板43aを貫通して、そのモータケース43の端部に接続された後述するナットケース48内に臨んでいる。
運動変換機構46は、ボールねじ47と、そのボールねじ47を覆うナットケース48からなる。ボールねじ47は、外周にねじ溝が形成された、ねじ軸47aと、そのねじ軸47aの外側に設けられたナット47bと、そのナット47bの内周に形成されたねじ溝とねじ軸47aのねじ溝間に組み込まれたボール47cとからなる。このねじ軸47aは、駆動機構40の駆動軸41として機能する。ナット47bは、閉塞端を有する筒状のナットホルダ49の開口端部内に嵌合されて、そのナットホルダ49と一体回転可能となっている。このナットホルダ49は、モータ本体44のモータ軸44aに接続されて、電動モータ42を駆動することにより回転駆動される。
ナットケース48の両端部内には転がり軸受50、50が組み込まれており、ナット47bおよびナットホルダ49は、この転がり軸受50、50によって回転自在に支持されている。
付勢部材55は、駆動機構40の駆動軸41(ねじ軸47a)をスプール30に向けて付勢する役目を有している。この付勢部材55は、図4(a)、(b)に示すように、軸方向に対する側面視で弓状をなし、円環状部材の周方向の一部に切欠き部を有する弓E形止め輪である。この付勢部材55は、スプール30に形成されたスリット34を通して、駆動軸41に形成された嵌合周溝41bに嵌め込まれる。この付勢部材55の嵌め込み状態において、駆動軸41はスプール30に向けて付勢され、この駆動軸41とスプール30との間の軸方向のガタつきが防止される。
この付勢部材55には、スプール30に作用する慣性力と、駆動機構40の駆動力の合力の大きさよりも大きい最大付勢力(この付勢部材55のセット時のばね荷重)を有するものが採用されている。スプール30には、エンジンや車両走行時の路面からの振動に起因する慣性力が作用するとともに、駆動機構40による引き込みの駆動力が作用する。この慣性力や駆動力の合力が付勢部材55の付勢力よりも大きいと、付勢部材55が縮んで、スプール30の軸方向の位置制御が低下することがある。そこで、この付勢部材55の最大付勢力を、慣性力と駆動力の合力よりも大きくすることにより、車両の走行中に付勢部材55が縮んで、スプール30の軸方向の位置制御が低下するのを確実に防止することができる。
傾斜機構60は、駆動軸41に対しスプール30を軸方向に傾斜させる機能を有する。この傾斜機構60は、図5、および、図6(a)に示すように、スプール30の駆動軸41に臨む端部(受け部33の底部)に形成された平面61と、駆動軸41のスプール30に臨む端部に形成された凸状球面部62とによって構成される。駆動機構40に取付誤差、すなわち、バルブスリーブ20に対する軸方向への傾斜があるときは、図6(b)に示すように、スプール30の端部に形成された平面61上を、駆動軸41の端部に形成された凸状球面部62が摺動しつつ回転して、スプール30と駆動軸41との間の軸方向の相対角度が変化する。これにより、バルブスリーブ20とスプール30との相対傾斜が補正される。
このように、バルブスリーブ20とスプール30との間の相対傾斜を補正することにより、バルブスリーブ20とスプール30の同軸が確保される。これにより、バルブスリーブ20とスプール30との間のフリクションを大幅に低減して、スプール30をスムーズに軸方向に駆動することができ、駆動機構40の小型化を図ることができる。
また、駆動軸41が、スプール30に対してすきま嵌めとされた構成としたので、駆動軸41に対して、スプール30の径方向の移動と相対傾斜が許容される。このため、駆動機構40の取付誤差を一層スムーズに吸収することができる。
上記の実施形態においては、スプール30の端部を平面61とする一方で、駆動軸41の端部に凸状球面部62を形成したが、これとは逆に、スプール30の端部に凸状球面部62を形成する一方で、駆動軸41の端部を平面61としたり、いずれの端部にも凸状球面部62を形成する構成としたりすることもできる。
変速装置本体70は、駆動プーリ71と、従動プーリ72と、両プーリ71、72に亘って架けられるVベルト73とを備えている。駆動プーリ71は、フィックスプーリ71aとスライドプーリ71bからなる。駆動プーリ71には、スライドプーリ71bをフィックスプーリ71aに接近または離間させるための作動油が供給されるシリンダ74が併設されている。このシリンダ74は、第二油路24bによって油圧制御装置10の出力ポート23bに接続されている。
図7(a)に示すように、スプール30に形成された通油路32が、第一周溝22aおよび第二周溝22bを跨ぐ加圧位置とした上で、油圧ポンプ25を駆動して、油圧制御装置10の入力ポート23aに接続された第一油路24a、および、出力ポート23bに接続された第二油路24bを経由して、図1に示したシリンダ74に作動油を送り込むことによって、スライドプーリ71bをフィックスプーリ71aに接近させることができる。この接近に伴って駆動プーリ71へのVベルト73の巻き径が大きくなり、低速ギアから高速ギアへの切り替えを行うことができる。
そして、スライドプーリ71bがフィックスプーリ71aに対して所定位置まで接近したら、図7(b)に示すように、通油路32が第二周溝22bのみを跨ぐ中立位置とすることによって、シリンダ74への作動油の送り込みを遮断して、前記所定位置を維持することができる。
その一方で、図7(c)に示すように、スプール30に形成された通油路32が、第二周溝22bおよび第三周溝22cを跨ぐ減圧位置とし、シリンダ74から出力ポート23bに接続された第二油路24bを経由してドレインポート23cに作動油を送り出すことによって、スライドプーリ71bをフィックスプーリ71aから離間させることができる。この離間に伴って駆動プーリ71へのVベルト73の巻き径が小さくなり、高速ギアから低速ギアへの切り替えを行うことができる。
上記の傾斜機構60は、図8に示すように、スプール30の駆動軸41に臨む端部(受け部33の底部)と、駆動軸41のスプール30に臨む端部との間に球体63を介在させた構成とすることもできる。このようにすることにより、上記において説明した傾斜機構60と同様に、バルブスリーブ20とスプール30との間の相対傾斜を補正して、バルブスリーブ20とスプール30の同軸を確保することができる。これにより、バルブスリーブ20とスプール30との間のフリクションを大幅に低減して、スプール30をスムーズに駆動することができ、駆動機構40の小型化を図ることができる。
スプール30の端部、および、駆動軸41の端部には、球体63が着座する凹部64(64a、64b)が形成されている。この凹部64を形成することにより、球体63を安定的に保持することができ、スプール30と駆動軸41を一層安定的に相対傾斜することができる。なお、図8に示した構成においては、スプール30の端部、および、駆動軸41の端部の両方に凹部64を形成した構成を示したが、いずれか一方にのみ凹部64を形成した構成とすることもできる。
この球体63として、焼入れ処理(所謂、「ずぶ焼き」)を施した鋼球を採用するのが好ましい。焼入れ処理を施すことにより、鋼球の所定の硬度が確保されて、押圧力が作用したときの変形が防止される。このため、駆動機構40に取付誤差があるときに、その取付誤差の大きさに対応して駆動軸41に対しスプール30を正確に所定の角度だけ傾斜させることができる。
上記の実施形態に係る油圧制御装置10はあくまでも例示に過ぎず、スプール30を駆動機構40によってスムーズに軸方向に駆動する、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状や配置を適宜変更することもできる。
20 バルブスリーブ
21 スプール挿入孔
23a 入力ポート
23b 出力ポート
23c ドレインポート
30 スプール
40 駆動機構(電動アクチュエータ)
41 駆動軸
55 付勢部材
60 傾斜機構
62 凸状球面部
63 球体
64(64a、64b) 凹部

Claims (7)

  1. スプール挿入孔(21)が内部に形成され、このスプール挿入孔(21)に連通する入力ポート(23a)、出力ポート(23b)、および、ドレインポート(23c)が設けられたバルブスリーブ(20)と、
    前記スプール挿入孔(21)に軸方向にスライド自在に挿入され、この軸方向の移動によって、前記各ポート(23a、23b、23c)間の連通と遮断を行うスプール(30)と、
    前記スプール(30)を軸方向の両方向に駆動する駆動機構(40)と、
    前記駆動機構(40)の駆動軸(41)を前記スプール(30)に向けて付勢する付勢部材(55)と、
    前記駆動軸(41)に対し前記スプール(30)を軸方向に傾斜させることが可能な傾斜機構(60)と、
    を備えた油圧制御装置。
  2. 前記駆動軸(41)が、前記スプール(30)に対し径方向に隙間を有する、すきま嵌めとされている請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記傾斜機構(60)が、前記スプール(30)の前記駆動軸(41)に臨む端部、または、前記駆動軸(41)の前記スプール(30)に臨む端部の少なくとも一方に形成された凸状球面部(62)を有する請求項1または2に記載の油圧制御装置。
  4. 前記傾斜機構(60)が、前記スプール(30)の前記駆動軸(41)に臨む端部と、前記駆動軸(41)の前記スプール(30)に臨む端部との間に介在して設けられた球体(63)を有する請求項1または2に記載の油圧制御装置。
  5. 前記スプール(30)または前記駆動軸(41)の少なくとも一方に、前記球体(63)が着座する凹部(64)が形成された請求項4に記載の油圧制御装置。
  6. 前記付勢部材(55)が、前記スプール(30)に作用する慣性力と、前記駆動機構(40)の駆動力の合力の大きさよりも大きい最大付勢力を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の油圧制御装置。
  7. 前記付勢部材(55)が、軸方向に対する側面視において弓状をなす円環状部材であって、この円環状部材の周方向の一部に切欠き部を有する止め輪である請求項1から6のいずれか1項に記載の油圧制御装置。
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