JP2018041864A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】市場での不具合が発生するリスクを低減できる電子部品を提供する。【解決手段】電子部品は、互いに対向する2つの端面および2つの端面の間に接続された底面を含む素体と、素体内に設けられたコイルと、素体に設けられ、コイルに電気的に接続された外部電極とを有する。素体の2つの端面および底面に交差する第1断面において、外部電極は、素体の端面および底面のうちの一方の第1面に沿って延在する第1部分を有し、第1部分は、第1面から露出するように素体に埋め込まれ、コイルは、コイルの外周縁が素体の第1面に対向するように、配置され、コイルの外周縁と素体の第1面との最短距離は、第1面に直交する方向における第1部分の最小幅よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品に関する。
従来、電子部品としては、特開2014−39036号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この電子部品は、底面を含む素体と、素体内に設けられたコイルと、素体に設けられ、コイルに電気的に接続された外部電極とを有する。外部電極は、素体の底面から露出するように素体に埋め込まれている。
特開2014−39036号公報
ところで、前記従来のような電子部品を実際に製造して使用しようとすると、次の問題があることを見出した。まず、このような電子部品は製造効率の観点から、電子部品となる部分を行列状に複数個形成するマザー積層体形成工程と、形成したマザー積層体を電子部品単位に個片化するカット工程とを備える。電子部品の外部電極は、マザー積層体形成工程で予め形成され、カット工程により、必要な部分を素体に残しつつ、素体の底面から露出させる。このとき、カット工程において、カットずれが生ずると、外部電極が削り取られて、外部電極の素体内への埋め込み量が減少する。
このように、外部電極の素体内への埋め込み量が減少すると、外部電極と素体との接触面積が減少して、外部電極と素体との密着力が低下する。そして、電子部品を基板に実装する時や実装後に、電子部品に応力が加わると、外部電極と素体との間で剥離が発生するおそれがある。したがって、基板に対する電子部品の固着強度を確保することができず、基板のたわみに対する電子部品の耐性を確保できない。また、このような外部電極と素体との密着力が低下した状態であっても、外部電極は素体へ埋め込まれており、素体の底面に露出する形状は変わらないため、上記密着力が低下した状態の電子部品を外観によって選別できない。したがって、電子部品が上記状態であることは、基板への実装時以降に問題が発生して初めて判明するため、市場での不具合が発生するリスクが高くなる。
そこで、本発明の課題は、市場での不具合が発生するリスクを低減できる電子部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様である電子部品は、
互いに対向する2つの端面および前記2つの端面の間に接続された底面を含む素体と、
前記素体内に設けられたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された外部電極と
を備え、
前記素体の前記2つの端面および前記底面に交差する第1断面において、
前記外部電極は、前記素体の前記端面および前記底面のうちの一方の第1面に沿って延在する第1部分を有し、前記第1部分は、前記第1面から露出するように前記素体に埋め込まれ、
前記コイルは、前記コイルの外周縁が前記素体の第1面に対向するように、配置され、
前記コイルの外周縁と前記素体の第1面との最短距離は、前記第1面に直交する方向における前記第1部分の最小幅よりも小さい。
前記電子部品によれば、市場での不具合が発生するリスクを低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記外部電極は、前記素体の前記端面および前記底面のうちの他方の第2面に沿って延在する第2部分を有し、前記第2部分は、前記第2面から露出するように前記素体に埋め込まれ、
前記コイルは、前記コイルの外周縁が前記素体の第2面に対向するように、配置され、
前記コイルの外周縁と前記素体の第2面との最短距離は、前記第2面に直交する方向における前記第2部分の最小幅よりも小さい。
前記実施形態によれば、市場での不具合が発生するリスクをさらに低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記第1部分の最小幅a1と、前記コイルと前記第1部分との重なり幅b2とは、(1/3)×a1≦b2を満たす。
ここで、コイルと第1部分との重なり幅b2とは、第1面に沿った方向においてコイルと第1部分とが重なる部分の第1面に直交する方向の幅をいう。
前記実施形態によれば、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記第2部分の最小幅c1と、前記コイルと前記第2部分との重なり幅d2とは、(1/3)×c1≦d2を満たす。
ここで、コイルと第2部分との重なり幅d2とは、第2面に沿った方向においてコイルと第2部分とが重なる部分の第2面に直交する方向の幅をいう。
前記実施形態によれば、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記第1部分の最小幅a1と、前記コイルの外周縁と前記素体の第1面との最短距離b1とは、b1<(2/3)×a1を満たす。
前記実施形態によれば、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記第2部分の最小幅c1と、前記コイルの外周縁と前記素体の第2面との最短距離d1とは、d1<(2/3)×c1を満たす。
前記実施形態によれば、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記コイルと前記第1部分との重なり幅b2は、b2≧3μmを満たす。
前記実施形態によれば、外部電極の第1部分の埋め込み量が3μm付近に減少した場合に電子部品の外観で判別することができる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記素体の前記第1断面において、
前記コイルと前記第2部分との重なり幅d2は、d2≧3μmを満たす。
前記実施形態によれば、外部電極の第2部分の埋め込み量が3μm付近に減少した場合に電子部品の外観で判別することができる。
また、電子部品の一実施形態では、前記コイルの軸は、前記素体の前記第1断面に交差する。
前記実施形態によれば、コイルにより発生する磁束が、外部電極の第1部分により遮られる割合を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記素体は、前記素体の前記第1断面に交差する方向に積層される複数の絶縁層からなり、前記コイルは、前記絶縁層上に巻回されたコイル導体層を含む。
前記実施形態によれば、電子部品の小型化、低背化を図れる。
また、電子部品の一実施形態では、前記コイルは、互いに電気的に直列に接続され、巻回数が1周未満の複数の前記コイル導体層が積層された構成を有する。
前記実施形態によれば、コイルをヘリカル形状とすることができる。
また、電子部品の一実施形態では、前記外部電極は、それぞれ前記コイルの一端および他端に電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極の2つからなり、前記第1外部電極は、前記2つの端面の一方および前記底面から露出し、前記第2外部電極は、前記2つの端面の他方および前記底面から露出する。
前記実施形態によれば、2つのL字状の外部電極の両方が露出する底面を実装面とした電子部品を構成することができる。
また、電子部品の一実施形態では、前記外部電極は、前記素体に埋め込まれた複数の外部電極導体層が積層された構成を有し、前記外部電極導体層は、前記端面および前記底面に沿って延在する部分を有する。
前記実施形態によれば、電子部品の小型化を図ることができる。
本発明の電子部品によれば、市場での不具合が発生するリスクを低減できる。
電子部品の一実施形態を示す透視斜視図である。 電子部品の分解斜視図である。 電子部品の断面図である。 素体の底面側においてカットずれが生じた場合を示す断面図である。 素体の底面側においてカットずれが生じた場合を示す底面図である。 素体の第1端面側においてカットずれが生じた場合を示す断面図である。 素体の第1端面側においてカットずれが生じた場合を示す端面図である。 外部電極の他の形状を説明する説明図である。
以下、本発明の一態様である電子部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(実施形態)
図1は、電子部品の一実施形態を示す透視斜視図である。図2は、電子部品の分解斜視図である。図3は、電子部品の断面図である。図1と図2と図3に示すように、電子部品1は、素体10と、素体10の内部に設けられた螺旋状のコイル20と、素体10に設けられコイル20に電気的に接続された第1外部電極30および第2外部電極40とを有する。図1では、素体10は、構造を容易に理解できるよう、透明に描かれているが、半透明や不透明であってもよい。
電子部品1は、第1、第2外部電極30,40を介して、図示しない回路基板の配線に電気的に接続される。電子部品1は、例えば、高周波回路のインピーダンス整合用コイル(マッチングコイル)として用いられ、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクス、医療用・産業用機械などの電子機器に用いられる。ただし、電子部品1の用途はこれに限られず、例えば、同調回路、フィルタ回路や整流平滑回路などにも用いることもできる。
素体10は、複数の絶縁層11を積層して構成される。絶縁層11は、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする材料や、フェライト、樹脂などの材料からなる。なお、素体10は、焼成などによって、複数の絶縁層11同士の界面が明確となっていない場合がある。素体10は、略直方体状に形成されている。素体10の表面は、第1端面15と、第1端面15の反対側に位置する第2端面16と、第1端面15と第2端面16の間に接続された底面17とを有する。第1端面15と第2端面16は、絶縁層11の積層方向Aに直交する方向に対向している。ここで、本願における「直交」とは、厳密な直交関係に限定されず、現実的なばらつきの範囲を考慮し、実質的な直交関係も含む。
図3の断面は、本実施形態の第1断面の一例として、図2の上から4番目の絶縁層11の上面を示しており、当該断面は素体10の第1端面15、第2端面16および底面17に直交する。このとき、複数の絶縁層11は、当該断面に、直交する方向に積層される。
第1外部電極30および第2外部電極40は、例えば、Ag、Cu、Auやこれらを主成分とする合金などの導電性材料から構成される。第1外部電極30は、第1端面15と底面17に跨がって設けられたL字形状である。第2外部電極40は、第2端面16と底面17に跨がって設けられたL字形状である。
なお、第1外部電極30および第2外部電極40は、素体10に埋め込まれた複数の外部電極導体層33,34が積層された構成を有している。外部電極導体層33は、第1端面15および底面17に沿って延在する部分を有するL字形状であり、外部電極導体層43は、第2端面16および底面17に沿って延在する部分を有するL字形状である。これにより、素体10内に外部電極30,40を埋め込むことができるため、素体10に外部電極を外付けする構成に比べて、電子部品の小型化を図ることができる。また、コイル20と外部電極30,40を同一工程で形成することができ、コイル20と外部電極30,40との間の位置関係のばらつきを低減することで、電子部品1の電気的特性のばらつきを低減することができる。
コイル20は、例えば、第1、第2外部電極30,40と同様の導電性材料から構成される。コイル20は、絶縁層11の積層方向Aに沿って、螺旋状に巻き回されている。コイル20の一端は、第1外部電極30に接触し、コイル20の他端は、第2外部電極40に接触している。なお、本実施形態では、コイル20と第1、第2外部電極30,40とは一体化されており、明確な境界は存在しないが、これに限られず、コイルと外部電極とが異種材料や異種工法で形成されることにより、境界が存在していても良い。
コイル20の軸は、素体10の第1断面に直交する。なお、コイル20の軸とは、コイル20の螺旋形状の中心軸を意味する。
コイル20は、絶縁層11上に巻回された複数のコイル導体層21を含む。このように、コイル20が微細加工可能なコイル導体層21で構成されることにより電子部品1の小型化、低背化を図れる。積層方向Aに隣り合うコイル導体層21は、絶縁層11を厚み方向に貫通するビア導体を介して、電気的に直列に接続される。このように、複数のコイル導体層21は、互いに電気的に直列に接続されながら、螺旋を構成している。具体的には、コイル20は、互いに電気的に直列に接続され、巻回数が1周未満の複数のコイル導体層21が積層された構成を有し、コイル20はヘリカル形状である。このとき、コイル導体層21内で発生する寄生容量やコイル導体層21間で発生する寄生容量を低減でき、電子部品1のQ値を向上させることができる。
図3に示すように、素体10の第1断面において、第1外部電極30は、素体10の底面17に沿って延在する第1部分31と、素体10の第1端面15に沿って延在する第2部分32とを有する。本実施形態において、底面17は、第1面の一例であり、第1端面15は、第2面の一例である。なお、底面17が、第1面の一例であり、第1端面15が、第2面の一例であってもよい。
第1部分31は、底面17から露出するように素体10に埋め込まれている。第1部分31の露出面は、底面17と同一平面(面一)に位置する。第2部分32は、第1端面15から露出するように素体10に埋め込まれている。第2部分32の露出面は、第1端面15と同一平面(面一)に位置する。
第2外部電極40は、第1外部電極30と同様に、底面17(第1面の一例)に沿って延在する第1部分41と、第2端面16(第2面の一例)に沿って延在する第2部分42とを有する。第2外部電極40の第1部分41は、第1外部電極30の第1部分31と同様の構成である。第2外部電極40の第2部分42は、第1外部電極30の第2部分32と同様の構成である。ここで、コイル20の軸は、第1断面と交差している。これはすなわち、コイル20の軸は、第1、第2外部電極30,40の第1部分31,41が延在する方向及び第2部分32,42が延在する方向と平行であることを意味する。これにより、第1、第2外部電極30,40付近に発生するコイル20の磁束は第1部分31,41及び第2部分32,42に平行となる。したがって、該磁束のうち、第1部分31,41及び第2部分32,42により遮られる割合を低減でき、第1、第2外部電極30,40により発生する渦電流損が低減するため、コイル20のQ値の低下を抑えることができる。
以下、第1断面における第1外部電極30とコイル20との関係について図3に基づいて説明するが、第2外部電極40とコイル20との関係についても第2面の一例を第1端面15から第2端面16に置き換えることにより同様である。
コイル20は、コイル20の外周縁20aが素体10の底面17および第1、第2端面15,16に対向するように、配置されている。外周縁20aは、半円形に形成されている。外周縁20aの形状は、半円形に限らず、楕円を含む円形、円弧、多角形およびこれらの組み合わせであってもよい。外周縁20aは、底面17および第1、第2端面15,16から露出しないで、素体10に埋め込まれている。なお、コイル20の外周縁20aとは、コイル20の軸方向から見たときのコイル20の外周縁を指す。
コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1は、底面17に直交する方向における第1部分31の最小幅a1よりも小さい。
コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1は、第1端面15に直交する方向における第2部分32の最小幅c1よりも小さい。なお、本実施形態では、第1部分31、第2部分32の線幅が先端まで一定(矩形状)であったが、第1部分31の第2端面16側の先端面や、第2部分32の底面17と反対側の先端面が、例えば湾曲しまたは底面17や第1端面15に対して傾斜している場合、この先端面を除く部分の最小幅を最小幅a1とする。
前記電子部品1によれば、素体10の第1断面において、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1は、素体10の底面17に直交する方向における第1外部電極30の第1部分31の最小幅a1よりも小さい。
これにより、例えば図4Aに示すように、カット工程におけるカットずれ量が、外部電極30の第1部分31が完全には削り取られない程度(底面17における外部電極30の露出形状が変わらない程度)であっても、一定量を超えると、素体10の底面17にコイル20の外周縁20aが露出する。よって、外周縁20aが素体10から露出するカットずれ量を適切に設定することにより、埋め込み量が不足して外部電極30と素体10との密着力が低下した電子部品1を底面17の外観で選別できるようになる。
これにより、第1外部電極30と素体10との密着力を確保した電子部品1を選別出荷でき、電子部品1を基板に実装する時または実装後に、電子部品1に応力が加わっても、第1外部電極30と素体10との間の剥離を抑制できる。したがって、基板に対する電子部品1の固着強度を確保することができ、基板のたわみに対する電子部品1の耐性を確保できる。このように、電子部品1によると、市場での不具合が発生するリスクを低減できる。
なお、上記においては、電子部品1の外観について、素体10の底面17にコイル20の外周縁20aが露出することで選別する方法を記載したが、素体10の構成、材質によっては、外周縁20aが底面17に完全に露出しない状態でも外観で判別可能となる場合がある。例えば、素体10が多少の光透過性を有する場合は、外周縁20aと底面17との距離が十分小さくなると、素体10の底面17に外周縁20aが透けて見える。したがって、例えば、外観選別の際、底面17に現れる外周縁20aと他の部分とのコントラストについて、画像認識装置における良品判定の閾値を適切に設定することにより、第1外部電極30の埋め込み量が不十分な電子部品1を選別することができる。したがって、電子部品1では、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1が0より大きい範囲についても、外観選別可能である。
また、電子部品1では、最短距離b1が最小幅a1以上である場合に比べて、コイル20の外周縁20aを素体10の底面17に近づけることができるため、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をより大きくすることができる。このように、コイル20の内径を大きくすることで、L値、Q値の取得効率が向上する。
前記電子部品1によれば、素体10の第1断面において、コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1は、素体10の第1端面15に直交する方向における第1外部電極30の第2部分32の最小幅c1よりも小さい。
これにより、例えば図5Aに示すようにカット工程におけるカットずれ量が、外部電極30の第2部分32が完全には削り取られない程度(第1端面15における外部電極30の露出形状が変わらない程度)であっても、一定量を超えると、素体10の第1端面15にコイル20の外周縁20aが露出する。よって、外周縁20aが素体10から露出するカットずれ量を適切に設定することにより、埋め込み量が不足して外部電極30と素体10との密着力が低下した電子部品1を第1端面15の外観で選別できるようになる。
これにより、第1外部電極30と素体10との密着力を確保した電子部品1を選別出荷でき、電子部品1を基板に実装する時または実装後に、電子部品1に応力が加わっても、第1外部電極30と素体10との間の剥離を抑制できる。したがって、基板に対する電子部品1の固着強度を確保することができ、基板のたわみに対する電子部品1の耐性を確保できる。このように、電子部品1によると、市場での不具合が発生するリスクを低減できる。
なお、電子部品1では、最短距離b1は、最小幅a1よりも小さく、かつ、最短距離d1は、最小幅c1よりも小さい。これにより、電子部品1では、底面17に直交する方向におけるカットずれ、第1端面15に直交する方向のカットずれのいずれについても、外部電極30と素体10との密着力が低下した場合に、電子部品1の外観で選別できるため、市場での不具合が発生するリスクをより低減できる。
また、電子部品1では、最短距離d1が最小幅c1以上である場合に比べて、コイル20の外周縁20aを素体10の第1端面15に近づけることができるため、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をより大きくすることができる。このように、コイル20の内径を大きくすることで、L値、Q値の取得効率が向上する。特に、電子部品1では、外周縁20aを素体10の底面17および第1端面15の両方に近づけることができるため、L値、Q値の取得効率がより向上する。
好ましくは、素体10の第1断面において、第1部分31の最小幅a1と、コイル20と第1部分31との重なり幅b2とは、(1/3)×a1≦b2を満たす。このとき、外部電極30の底面17に直交する方向の素体10への埋め込み量a1に対して、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1は、(2/3)×a1よりも小さくなる。したがって、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をさらに大きくすることができ、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
好ましくは、素体10の第1断面において、第2部分32の最小幅c1と、コイル20と第2部分32との重なり幅d2とは、(1/3)×c1≦d2を満たす。このとき、外部電極30の第1端面15に直交する方向の素体10への埋め込み量c1に対して、コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1は、(2/3)×c1よりも小さくなる。したがって、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をさらに大きくすることができ、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
なお、コイル20と第1部分31との重なり幅b2とは、図3に示すように、素体10の第1断面において、底面17(第1面)に平行な方向に関して、コイル20と第1部分31とが重なる(同一直線上に並ぶ)範囲の底面17に直交する方向の幅である。また、コイル20と第2部分32との重なり幅d2とは、図3に示すように、素体10の第1断面において、第1端面15(第2面)に平行な方向に関して、コイル20と第1部分31とが重なる(同一直線上に並ぶ)範囲の底面17に直交する方向の幅である。
好ましくは、素体10の第1断面において、第1部分31の最小幅a1と、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1とは、b1<(2/3)×a1を満たす。このように、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1を、一定量よりも小さくすることで、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をさらに大きくすることができ、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
好ましくは、素体10の第1断面において、第2部分32の最小幅c1と、コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1とは、d1<(2/3)×c1を満たす。このように、コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1を、一定量よりも小さくすることで、外形サイズを大きくすることなく、コイル20の内径をさらに大きくすることができ、L値、Q値の取得効率がさらに向上する。
好ましくは、素体10の第1断面において、底面17に沿った方向のコイル20と第1部分31との重なり幅b2は、b2≧3μmを満たす。これにより、第1外部電極30の第1部分31の埋め込み量が3μm付近に減少した場合に電子部品1の外観で判別することができる。
好ましくは、素体10の第1断面において、第1端面15に沿った方向のコイル20と第2部分32との重なり幅d2は、d2≧3μmを満たす。これにより、第1外部電極30の第2部分32の埋め込み量が3μm付近に減少した場合に電子部品1の外観で判別することができる。なお、第1部分31、第2部分32の埋め込み量が3μm未満となった場合、第1外部電極30と素体10との間で剥離が発生するおそれがある。
以上、第1外部電極30とコイル20との関係による効果について説明したが、第2外部電極40とコイル20との関係による効果についても同様である。なお、本実施形態では、第2外部電極40とコイル20との関係が、第1外部電極30とコイル20との関係と同じであったが、この関係が異なっていてもよい。すなわち、第1外部電極30および第2外部電極40の少なくとも一方が、コイル20と上記関係を満たしていればよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
前記実施形態では、外部電極30,40は、第1部分31,41と第2部分32,42とを有しているが、第1部分31,41に相当する部分または第2部分32,42に相当する部分のみを有する側面電極または底面電極であってもよい。また、前記実施形態では、第1部分31,41と第2部分32,42の両方がコイル軸と平行に延在する構成であったが、少なくとも第1部分又は第2部分の一方がコイル軸と平行に延在すれば、渦電流損を低減できる。
前記実施形態では、素体10の第1断面において、コイル20の外周縁20aと素体10の底面17との最短距離b1は、第1部分31の最小幅a1よりも小さく、かつ、コイル20の外周縁20aと素体10の第1端面15との最短距離d1は、第2部分32の最小幅c1よりも小さいが、必ずしもこの構成に限られない。例えば、コイルの外周縁と素体の底面との最短距離が第1部分の最小幅よりも小さいか、または、コイルの外周縁と素体の第1端面との最短距離が第2部分の最小幅よりも小さいかのいずれか一方のみを満たす構成であってもよい。
そして、コイルの外周縁と素体の底面との最短距離が、第1部分の最小幅よりも小さい場合、コイルの外周縁を素体の底面に対向するように配置するとき、コイルの軸が、第1端面と第2端面とに直交するようにしてもよい。
一方、コイルの外周縁と素体の第1端面との最短距離が、第2部分の最小幅よりも小さい場合、コイルの外周縁を素体の第1端面に対向するように配置するとき、コイルの軸が、底面に直交するようにしてもよい。なお、前記実施形態では、コイル20の軸が、第1断面に直交していたが、コイルの軸は、少なくとも第1断面に交差していればよい。
また、前記実施形態では、図3の断面を第1断面の一例としたが、第1断面は第1端面、第2端面および底面に直交する他の断面で合っても良い。具体的には、第1断面は、図2のコイル導体層21、外部電極導体層33,43が配置された複数の絶縁層11の上面のいずれかであってもよい。また、前記実施形態では、図2のコイル導体層21、外部電極導体層33,43が配置された複数の絶縁層11のすべての上面(第1断面)で上記関係を満たしているが、一部の上面(第1断面)のみで上記関係を満たしていてもよい。さらに、第1断面は第1端面、第2端面および底面に直交する断面に限られず、第1端面、第2端面および底面に交差する断面であってもよい。また、積層方向Aは、第1断面に直交する方向に限られず、第1断面に交差する方向であってもよい。
前記実施形態では、コイル20は、積層されたコイル導体層21から構成されているが、絶縁被覆された銅線などのワイヤによって構成されていてもよい。なお、前記実施形態では、コイル20は、巻回数が1周未満の複数のコイル導体層21が積層された構成であったが、コイル導体層21の巻回数は1周以上であってもよい。すなわち、コイル20がスパイラル形状であってもよい。
前記実施形態では、外部電極30,40は、それぞれコイル20の一端および他端に接続された第1外部電極30および第2外部電極40の2つからなり、第1外部電極30は第1端面15および底面17から露出し、第2外部電極は第2端面16および底面17から露出する。これにより、第1外部電極30、第2外部電極40がともに露出する底面17を基板と対向する実装面とすることができる。
前記実施形態では、外部電極30,40は、第1部分31,41および第2部分32,42により構成されるL字形状であるが、図6の(a)〜(n)に示すように、さらに第3部分を含む形状であってもよい。なお、図6では、第1外部電極の形状について説明するが、第2外部電極の形状については第1外部電極と同様であってもよく、または、異なっていてもよい。また、図6では、第1部分31および第2部分32については第1外部電極30と同じ構成であるため、説明を省略または簡略化する。
図6(a)に示すように、第1外部電極30Aは、L字形状の第1部分31および第2部分32に加えて、第3部分35を有する。第3部分35は、第1部分31の先端と第2部分32の先端とを接続する凹曲面を含む。
図6(b)に示すように、第1外部電極30Bの第3部分35は、第1部分31の先端と第2部分32の先端とを接続する凹状の円弧の帯形状に形成されている。図6(c)に示すように、第1外部電極30Cの第3部分35は、第1部分31の先端と第2部分32の先端とを接続する直線の帯形状に形成されている。
図6(d)に示すように、第1外部電極30Dの第3部分35は、第1部分31の先端と第2部分32とを接続する傾斜面を有し、傾斜面の中央部にはV字状の切り欠きが形成されている。図6(e)に示すように、第1外部電極30Eの第3部分35は、傾斜面に複数のV字状の切り欠きが形成されている。
図6(f)に示すように、第1外部電極30Fの第3部分35は、第1部分31の中間部と第2部分32の中間部とを接続する凸状の円弧の帯形状に形成されている。図6(g)に示すように、第1外部電極30Gの第3部分35は、第1部分31と第2部分32との接続部から略1/4円形に突出している。図6(h)に示すように、第1外部電極30Hの第3部分35は、第1部分31の中間部と第2部分32の中間部とを接続する凸状の円弧の帯形状に形成され、さらに、円弧の帯形状の中間部に円形部を有している。
図6(i)に示すように、第1外部電極30Iの第3部分35は、第1部分31と第2部分32との接続部から四角形状に突出している。図6(j)に示すように、第1外部電極30Jの第3部分35は、階段状に形成されている。
図6(k)に示すように、第1外部電極30Kの第3部分35は、第1外部電極30Iの第3部分35の内側をくり抜いた形状である。図6(l)に示すように、第1外部電極30Lの第3部分35は、第1外部電極30Jの第3部分35の内側を複数くり抜いた形状である。
図6(m)に示すように、第1外部電極30Mの第3部分35は、第1部分31の中間部から突出する円形部と、第2部分32の中間部から突出する円形部とを含む。図6(n)に示すように、第1外部電極30Nの第3部分35は、第1部分31と第2部分32との接続部分から第1部分と第2部分の間の角度の二等分線上に沿って延在した延在部と、延在部の先端に接続された半円とを含む。
ここで、例えば図6(a)に示すように、外部電極30A〜30Nにおいて、第1部分31の最小幅a1、第2部分32の最小幅c1は、それぞれ、第1部分31、第2部分32の先端部での幅となる。なお、第1外部電極30A〜30Nでは、第1部分31、第2部分32、第3部分35が全く別の部材として明確な境界を有していてもよいし、第1部分31、第2部分32、第3部分35が一体化され、明確な境界を有していなくてもよい。
(実施例)
以下、電子部品1の製造方法の実施例を説明する。
まず、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷によりキャリアフィルム等の基材上に塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。なお、基材は任意の工程にて絶縁層から剥がされ、電子部品状態では残らない。
その後、絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び外部電極導体層を形成する。具体的には、絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これによりコイル導体層および外部電極導体層が絶縁層上に形成される。この時、フォトマスクによりコイル導体層および外部電極導体層は所望のパターンに描くことができる。この際、コイル導体層(コイル)の外周縁と絶縁層の外縁となる箇所との最短距離を、外部電極導体層(外部電極)の幅よりも小さくなるように形成する。
そして、絶縁層上に感光性絶縁ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、開口及びビアホールが設けられた絶縁層を形成する。具体的には、絶縁層上に感光性絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して感光性絶縁ペースト層を形成する。さらに、感光性絶縁ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。この時、フォトマスクにより外部電極導体層の上方に開口を、コイル導体層の端部にビアホールを、それぞれ設けるよう、感光性絶縁ペースト層をパターニングする。
その後、開口及びビアホールが設けられた絶縁層上に感光性導電ペースト層を塗布形成し、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層及び電極導体層を形成する。具体的には、開口及びビアホールを埋めるように絶縁層上にAgを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を形成する。さらに、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、開口を介して下層側の外部電極導体層に接続された外部電極導体層と、ビアホールを介して下層側のコイル導体層と接続されたコイル導体層とが絶縁層上に形成される。
上記のような絶縁層とコイル導体層及び外部電極導体層を形成する工程を繰り返すことにより、複数の絶縁層上に形成されたコイル導体層からなるコイル及び複数の絶縁層上に形成された外部電極導体層からなる外部電極が形成される。さらに、コイル及び外部電極が形成された絶縁層上に、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布することを繰り返して、絶縁層を形成する。この絶縁層は、コイル導体層よりも外側に位置する外層用絶縁層となる。なお、以上の工程において絶縁層上にコイル及び外部電極の組を行列状に形成すれば、マザー積層体を得ることができる。
その後、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体にカットする。マザー積層体のカット工程では、カットにより形成されるカット面において外部電極をマザー積層体から露出させる。この際、一定量以上のカットずれが生じると、上記工程で形成されたコイル導体層の外周縁が端面または底面に出現する。
そして、未焼成の積層体を所定条件で焼成しコイルおよび外部電極を含む素体を得る。この素体に対してバレル加工を施して適切な外形サイズに研磨するとともに、外部電極が積層体から露出している部分に、2μm〜10μmの厚さを有するNiめっき及び2μm〜10μmの厚さを有するSnめっきを施す。以上の工程を経て、0.4mm×0.2mm×0.2mmの電子部品が完成する。
さらに、この後に、電子部品の外観検査を行い、端面または底面にコイル導体層の外周縁が露出または透けて見える電子部品を選別する。このとき、電子部品の外部電極の第1部分・第2部分の最小幅、外周縁と素体の端面・底面との最短距離の各設計値に対して、コイルと第1部分・第2部分との重なり幅や、外観検査における選別の閾値などを適切に設定する。これにより、外部電極と素体との密着力が低下した電子部品を選別することができる。したがって、市場での不具合が発生するリスクを低減できる。
なお、電子部品の形成工法は上記に限定されるものではなく、例えば、コイル導体層及び外部電極導体層の形成方法は、導体パターン形状に開口したスクリーン版による導体ペーストの印刷積層工法でも良いし、スパッタ法や蒸着法、箔の圧着等により形成した導体膜をエッチングまたはメタルマスクによりパターン形成する方法であっても良いし、セミアディティブ法のようにネガパターンを形成してめっき膜により導体パターンを形成した後、不要部を除去する方法であっても良い。また、電子部品の素体となる絶縁層とは別の基板上にパターン形成した導体を、絶縁層上に転写する方法を用いても良い。
また、絶縁層ならびに開口、ビアホールの形成方法は上記に限定されるものではなく、絶縁材料シートの圧着やスピンコート、スプレー塗布後、レーザーやドリル加工によって開口される方法でも良い。
また、絶縁層の絶縁材料は上記のようなガラス、フェライトなどのセラミックス材料に限定されるものではなく、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリマー樹脂のような有機材料でも良いし、ガラスエポキシ樹脂のような複合材料でも良いが、電子部品を高周波でのマッチングコイル用途で使用する際は誘電率、誘電損失の小さいものが望ましい。
また、電子部品のサイズは、上記に限定されるものではない。また、外部電極の形成方法について、カットにより露出させた外部電極にめっき加工を施す方法に限定されるものではなく、カットにより露出させた外部電極にさらに導体ペーストのディップやスパッタ法等によって被膜を形成してもよいし、さらにその上にめっき加工を施す方法でもよい。なお、上記被膜やめっきが形成される場合のように、外部電極は電子部品の外部へ露出している必要はない。このように、外部電極の素体からの露出とは、外部電極が素体に覆われていない部分を有することを意味し、当該部分は電子部品の外部へ露出していてもよいし、他の部材へ露出していてもよい。
1 電子部品
10 素体
11 絶縁層
15 第1端面
16 第2端面
17 底面
20 コイル
20a 外周縁
21 コイル導体層
30,30A〜30N 第1外部電極
31 第1部分
32 第2部分
33 外部電極導体層
40 第2外部電極
41 第1部分
42 第2部分
43 外部電極導体層

Claims (13)

  1. 互いに対向する2つの端面および前記2つの端面の間に接続された底面を含む素体と、
    前記素体内に設けられたコイルと、
    前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された外部電極と
    を備え、
    前記素体の前記2つの端面および前記底面に交差する第1断面において、
    前記外部電極は、前記素体の前記端面および前記底面のうちの一方の第1面に沿って延在する第1部分を有し、前記第1部分は、前記第1面から露出するように前記素体に埋め込まれ、
    前記コイルは、前記コイルの外周縁が前記素体の第1面に対向するように、配置され、
    前記コイルの外周縁と前記素体の第1面との最短距離は、前記第1面に直交する方向における前記第1部分の最小幅よりも小さい、電子部品。
  2. 前記素体の前記第1断面において、
    前記外部電極は、前記素体の前記端面および前記底面のうちの他方の第2面に沿って延在する第2部分を有し、前記第2部分は、前記第2面から露出するように前記素体に埋め込まれ、
    前記コイルは、前記コイルの外周縁が前記素体の第2面に対向するように、配置され、
    前記コイルの外周縁と前記素体の第2面との最短距離は、前記第2面に直交する方向における前記第2部分の最小幅よりも小さい、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記素体の前記第1断面において、
    前記第1部分の最小幅a1と、前記コイルと前記第1部分との重なり幅b2とは、(1/3)×a1≦b2を満たす、請求項1に記載の電子部品。
  4. 前記素体の前記第1断面において、
    前記第2部分の最小幅c1と、前記コイルと前記第2部分との重なり幅d2とは、(1/3)×c1≦d2を満たす、請求項2に記載の電子部品。
  5. 前記素体の前記第1断面において、
    前記第1部分の最小幅a1と、前記コイルの外周縁と前記素体の第1面との最短距離b1とは、b1<(2/3)×a1を満たす、請求項1に記載の電子部品。
  6. 前記素体の前記第1断面において、
    前記第2部分の最小幅c1と、前記コイルの外周縁と前記素体の第2面との最短距離d1とは、d1<(2/3)×c1を満たす、請求項2に記載の電子部品。
  7. 前記素体の前記第1断面において、
    前記コイルと前記第1部分との重なり幅b2は、b2≧3μmを満たす、請求項1に記載の電子部品。
  8. 前記素体の前記第1断面において、
    前記コイルと前記第2部分との重なり幅d2は、d2≧3μmを満たす、請求項2に記載の電子部品。
  9. 前記コイルの軸は、前記素体の前記第1断面に交差する、請求項1に記載の電子部品。
  10. 前記素体は、前記素体の前記第1断面に交差する方向に積層される複数の絶縁層からなり、前記コイルは、前記絶縁層上に巻回されたコイル導体層を含む、請求項9に記載の電子部品。
  11. 前記コイルは、互いに電気的に直列に接続され、巻回数が1周未満の複数の前記コイル導体層が積層された構成を有する、請求項10に記載の電子部品。
  12. 前記外部電極は、それぞれ前記コイルの一端および他端に電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極の2つからなり、
    前記第1外部電極は、前記2つの端面の一方および前記底面から露出し、前記第2外部電極は、前記2つの端面の他方および前記底面から露出する、請求項10に記載の電子部品。
  13. 前記外部電極は、前記素体に埋め込まれた複数の外部電極導体層が積層された構成を有し、前記外部電極導体層は、前記端面および前記底面に沿って延在する部分を有する、請求項10に記載の電子部品。
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