JP2018036539A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤の流動性が低下しても現像剤の剤面の上昇を抑制できるACR方式の現像装置の提供。【解決手段】第一排出口50と第二排出口51の2個の排出口が設けられる。そして、底面部(11a、12a)が傾斜角αで傾斜され、第二排出口51の下端51aが第一排出口50の下端50aよりも角度βだけ高い位置にあるように、現像容器2の同じ一端側に第一排出口50と第二排出口51とが設けられる。こうすると、補給剤の補給に伴い生じる余剰現像剤の排出は第一排出口50から行われる一方で、現像剤の流動性の低下に伴い剤面が上昇した場合の現像剤の排出は第二排出口51から行われる。こうして現像剤の流動性が低下した場合に第二排出口51から現像剤が排出されるようにしたので、剤面の上昇が抑制される。【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を用いた画像形成装置に好適な現像装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置は、感光ドラム上に形成した静電潜像を現像剤により現像して、可視像化する現像装置を備えている。現像装置では、非磁性トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が用いられる。現像剤は、搬送スクリューにより撹拌されながら現像容器内を循環搬送される。そして、トナーは画像形成時に消費され、キャリアは消費されずに繰り返し使用される。ただし、長期にわたって繰り返し使用されたキャリアは、トナーに対する帯電性能が劣化し、そうしたキャリアを多く含む現像剤がそのまま用い続けられると、濃度ムラやかぶり等の画像不良が生じやすくなる。
そこで、消費されたのとほぼ同量のトナーを補充し、またキャリアの劣化を抑制するため、トナーとキャリアを含む補給剤を補給する一方で余剰分の現像剤を排出させる、キャリアリフレッシュ方式(ACR方式)が提案されている(特許文献1、特許文献2)。ACR方式の現像装置では、現像容器に設けられた排出口から余剰分の現像剤(余剰現像剤)が溢れ出すように、つまりは現像剤の剤面が排出口の下端を超えた(オーバーフローした)場合に、現像剤が排出口から排出されるようにしている。
しかしながら、従来のACR方式の現像装置では、現像剤の流動性が低くなるにつれ、排出口から現像剤が排出され難くなる。これは、現像剤の流動性が高いほど排出口の下端を超えるとすぐに現像剤が崩れる一方で、現像剤の流動性が低いほど排出口の下端を超えてもすぐには現像剤が崩れずに、剤面がより高くなるからである。それ故、現像剤の流動性が低い場合には、補給剤が補給される度に現像剤量が増え、剤面が搬送スクリューの上端よりも高くなり得る。そうなると、搬送スクリューが現像剤に埋もれてしまい、搬送スクリューの現像剤撹拌能力が低下するので、撹拌不良による濃度変動などの画像不良が生じ得る。また、現像剤を搬送する際に搬送スクリューにかかる負荷が増すので、搬送スクリューを駆動するモータ等が故障し得る。あるいは、現像剤が現像容器外へ漏れ得る。
これは、特許文献1や特許文献2に記載されたような排出口では、現像剤の流動性の低下に伴う剤面の調整が難しいからである。剤面の調整が難しい故に、現像剤の流動性が低下した場合に、補給剤の補給の度に現像容器内(撹拌室内)の現像剤量が増え、剤面上昇を引き起こすのである。そこで、現像剤の流動性が低下しても剤面の上昇を抑制可能なACR方式の現像装置が望まれていたが、未だそうした装置は提案されていない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、現像剤の流動性が低下しても現像剤の剤面の上昇を抑制できるACR方式の現像装置の提供を目的とする。
本発明に係る現像装置は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、前記第一室に配置され、前記第一室で第一方向に現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され、前記第二室で前記第一方向と反対の第二方向に現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一室と前記第二室との間で現像剤を受け渡す受け渡し部が形成された隔壁と、を備え、前記現像容器は、少なくとも前記受け渡し部が形成された範囲の底面部が、前記第一室と前記第二室のいずれか一方の室から他方の室へと向かって下方へと傾斜するように形成され、前記第一室と前記第二室のいずれか一方の室に設けられ、前記一方の室を搬送される現像剤をオーバーフローさせて排出する第一排出口と、前記第一室と前記第二室のいずれか他方の室に設けられ、前記他方の室を搬送される現像剤をオーバーフローさせて排出する第二排出口と、を有し、前記第一排出口と前記第二排出口は、前記現像容器の前記受け渡し部の範囲の側壁に、一方の下端が他方の下端と同じ高さかそれ以上の高さとなるように設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ACR方式の現像装置に関し、現像剤の流動性が低下し現像剤の剤面が上昇しやすい場合に、第一排出口及び第二排出口からの現像剤の排出により現像剤の剤面が調整され、現像剤の剤面の上昇が抑制される。
以下、本実施形態の現像装置について説明する。まず、本実施形態の現像装置を適用した画像形成装置の構成について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、中間転写ベルト25に沿って画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
[画像形成装置]
画像形成部PYでは、感光ドラム10Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム10Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム10C、10Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。中間転写ベルト25に転写された四色のトナー像は、二次転写部(二次転写ニップ部)T2へ搬送されて記録材S(用紙、OHPシートなどのシート材など)へ一括二次転写される。
画像形成部PYでは、感光ドラム10Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム10Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム10C、10Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト25に転写される。中間転写ベルト25に転写された四色のトナー像は、二次転写部(二次転写ニップ部)T2へ搬送されて記録材S(用紙、OHPシートなどのシート材など)へ一括二次転写される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置1Y、1M、1C、1Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部PY、PM、PC、PKの区別を表す符号末尾のY、M、C、Kを省略して、画像形成部PY〜PKの構成及び動作を説明する。
画像形成部Pには、像担持体としての感光ドラム10を囲んで、一次帯電ローラ21、露光装置22、現像装置1、転写ローラ23、ドラムクリーニング装置24が配置されている。感光ドラム10は、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層が形成されたものであり、所定のプロセススピードで図1の矢印R1方向に回転される。
一次帯電ローラ21は、帯電バイアス電圧が印加されて感光ドラム10に接触することで、感光ドラム10を一様な負極性の暗部電位に帯電させる。露光装置22は、各色の分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム10の表面に画像の静電像を書き込む。現像装置1は、トナーを感光ドラム10に供給して静電像をトナー像に現像する。現像装置1については詳細を後述する。
転写ローラ23は中間転写ベルト25を押圧し、感光ドラム10と中間転写ベルト25との間にトナー像の一次転写部(一次転写ニップ部)を形成する。転写ローラ23にトナーの帯電極性と逆極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム10に担持されたトナー像が中間転写ベルト25へ一次転写される。ドラムクリーニング装置24は、感光ドラム10にクリーニングブレードを摺擦して、一次転写後に感光ドラム10上に僅かに残る一次転写残トナーを除去する。
中間転写ベルト25は、テンションローラ26、二次転写内ローラ27及び駆動ローラ28等のローラに掛け渡して支持され、駆動ローラ28に駆動されて図1の矢印R2方向に回転される。二次転写部T2は、二次転写外ローラ29に支持された中間転写ベルト25に二次転写内ローラ27を当接して形成される記録材Sへのトナー像転写ニップ部である。二次転写部T2では、二次転写内ローラ27に所定の二次転写電圧が印加されることで、トナー像が中間転写ベルト25から二次転写部T2に挟持搬送される記録材Sへ二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト25に付着したまま残る二次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置30が中間転写ベルト25を摺擦することにより除去される。ベルトクリーニング装置30は、中間転写ベルト25にクリーニングブレードを摺擦させて二次転写残トナーを除去する。
上述のようにして二次転写部T2により四色のトナー像が転写された記録材Sは、定着装置31へと搬送される。定着装置31は、対向するローラもしくはベルト等による圧力と、一般的にはヒータ等の熱源(不図示)による熱を加えて記録材S上にトナー像を溶融固着する。こうして表面にトナー像が定着された記録材Sは、機体外に排出される。
<第一実施形態>
第一実施形態の現像装置1について、図2及び図3を用いて説明する。現像装置1は、図2に示すように、ハウジングを形成する現像容器2、現像剤担持体としての現像スリーブ3、規制ブレード5、第一搬送スクリューとしての現像スクリュー13、第二搬送スクリューとしての撹拌スクリュー14などを備える。
第一実施形態の現像装置1について、図2及び図3を用いて説明する。現像装置1は、図2に示すように、ハウジングを形成する現像容器2、現像剤担持体としての現像スリーブ3、規制ブレード5、第一搬送スクリューとしての現像スクリュー13、第二搬送スクリューとしての撹拌スクリュー14などを備える。
現像容器2には、二成分現像剤(以下、現像剤)が収容されている。現像剤は、負帯電特性の非磁性トナーと正帯電特性の磁性キャリアとを含む。非磁性トナーはポリエステル、スチレンアクリル等の樹脂に着色料、ワックス成分などを内包し、粉砕あるいは重合によって粉体(樹脂粉体)としたものに、酸化チタン、シリカ等の微粉末を表面に添加したものである。磁性キャリアは、フェライト粒子や磁性粉を混錬した樹脂粒子からなるコアの表層に樹脂コートを施したものである。画像形成に用いられていない初期状態の現像剤中のトナー濃度(現像剤中に含まれるトナーの重量比)は、本実施例では例えば8%である。
現像容器2は感光ドラム10に対向した一部分が開口しており、この開口部に一部が露出するようにして現像剤担持体としての現像スリーブ3が回転可能に配置されている。現像スリーブ3は、アルミニウム合金などの非磁性材料で円筒状に形成され、図2の矢印R3方向に回転駆動される。現像スリーブ3の内側には、複数の磁極により構成される磁界発生手段としてのマグネットローラ4が回転不能に配置されている。また、現像スリーブ3は、図3に示すように、回転軸線方向中間部に現像剤を担持可能なコート領域H(担持領域)を有する。コート領域Hは、表面に凹凸が形成されている。現像スリーブ3の回転軸線方向両端部でコート領域Hから外れた非担持領域は、凹凸が形成されていない平滑面である。
現像スリーブ3は、図2に示すように、所定のプロセススピードで矢印R3方向に回転し、マグネットローラ4により吸着した現像剤を規制ブレード5方向へ担持搬送する。現像スリーブ3に担持搬送される現像剤は、規制ブレード5とのギャップを通過する際に規制ブレード5によってその量が規制される。これにより、現像スリーブ3上には所定の層厚の現像剤層が形成される。形成された現像剤層は感光ドラム10と対向する現像領域に担持搬送され、磁気穂を形成した状態で感光ドラム10の表面に形成されている静電潜像を現像する。現像に供された後の現像剤は、無磁力帯によって現像スリーブ3より剥離されて現像室11に戻される。
現像容器2は、第一室としての現像室11と第二室としての撹拌室12と、現像室11と撹拌室12との間に設けられ、現像室11と撹拌室12とを区画する隔壁15とを有する。隔壁15は、現像スリーブ3の回転軸線方向(長手方向)に延在している。本実施形態の現像装置1は、現像室11と撹拌室12とが高低差を有して配置されている。
隔壁15は、図3に示すように、長手方向両端側にそれぞれ現像室11と撹拌室12とを連通させる受け渡し部としての第一連通部17と第二連通部18とを有する。本実施形態の場合、隔壁15の両端は、現像容器2の長手方向両端部の内壁までは達しておらず、これにより現像室11から撹拌室12へ現像剤を受け渡す第一連通部17と、撹拌室12から現像室11へ現像剤を受け渡す第二連通部18が形成される。第一連通部17及び第二連通部18は、現像スリーブ3のコート領域Hの範囲外に形成される。
現像室11には、現像室11で現像剤を所定の第一方向に搬送する現像スクリュー13が配設されている。撹拌室12には、撹拌室12で現像スクリュー13の現像剤搬送方向(第一方向)と反対の第二方向に現像剤を搬送する撹拌スクリュー14が配設されている。現像スクリュー13及び撹拌スクリュー14は、それぞれ回転軸13a、14aの周囲に羽根13b、羽根14bを螺旋状に形成することで構成される。回転軸13a、14aの両端部は、それぞれ現像容器2に対して軸受けにより回転自在に支持されている。本実施形態では、図2に示すように、撹拌スクリュー14が現像スクリュー13よりも重力方向上方側に配置されている。
なお、以下の説明で、特に断りなく現像室11の上流又は下流といった場合、現像スクリュー13の現像剤搬送方向上流又は下流を指すこととする。同様に、撹拌室12の上流又は下流といった場合、撹拌スクリュー14の現像剤搬送方向上流又は下流を指すこととする。
図3に示すように、撹拌スクリュー14の現像剤搬送方向下流端部には、返しスクリュー141が撹拌スクリュー14の回転軸14aと同軸上に設けられている。返しスクリュー141は、回転軸14a上に羽根14bと逆方向に巻かれた羽根141bを有し、撹拌室12で撹拌スクリュー14の現像剤搬送方向(第二方向)と反対の第一方向に現像剤を搬送する。
現像スリーブ3、現像スクリュー13、撹拌スクリュー14(返しスクリュー141を含む)はそれぞれ不図示のギア列によって連結駆動される構成になっていて、不図示の駆動モータからのギア列を介してそれぞれ回転する。図2に示すように、現像スクリュー13は隔壁15と反対側の現像室11の側壁側で下方から上方に向けて図2の矢印R5方向に回転し、撹拌スクリュー14は隔壁15と反対側の撹拌室12の側壁側で下方から上方に向けて図2の矢印R4方向に回転する。このように現像スクリュー13及び撹拌スクリュー14が回転することで、現像剤は図3の矢印で示すように循環搬送される。このとき、撹拌スクリュー14の現像剤搬送方向(第二方向)に関し、第二方向上流側の第一連通部17で現像剤が現像室11から撹拌室12に、第二方向下流側の第二連通部18で現像剤が撹拌室12から現像室11に、それぞれ現像剤が受け渡される。これにより、現像室11と撹拌室12とで現像剤の循環経路を形成し、現像剤はこの循環経路を循環することで混合撹拌される。
既に述べたように、現像剤を用いて現像を行う場合、画像形成に伴いキャリアのトナーに対する帯電性能が低下する。そうなると、トナーの帯電量が低下してしまうので、画像不良が生じやすくなる。そこで、画像形成時に消費されたのとほぼ同量のトナーを補充すると共に、キャリアの帯電性能を回復するために、例えばトナーとキャリアの混合比が9:1つまりトナー濃度90%の補給剤が補給される。本実施形態では、撹拌室12の上流側の現像容器2の鉛直方向上方に補給口42が形成されており、この補給口42に接続された不図示の現像剤補給装置から補給剤が補給される。なお、本実施形態の場合、補給口42は、図3に示すように、撹拌室12の隔壁15の中央から第一連通部17までの間に形成されている。
補給剤の補給に伴い現像容器2内の現像剤が多くなり過ぎて現像剤の撹拌が不十分であると、画像不良が生じ得る。そこで、現像容器2内の現像剤が多くなり過ぎないように、余剰現像剤が排出口から現像容器2外へ排出されるようにしていることは既に述べた通りである。本実施形態の場合には、現像容器2に2個の排出口(第一排出口50及び第二排出口51)が設けられる。これら第一排出口50及び第二排出口51については後述する。なお、第一排出口50及び第二排出口51から排出された現像剤は、現像容器2の側壁2a内に形成された搬送路19(図2参照)を落下して現像容器2外へ排出される。現像容器2外へ排出された現像剤は、搬送機構70によって画像形成装置100に着脱自在に設けられている回収ボックス(不図示)に搬送され回収される。なお、搬送路19は開口出口が1つにまとめられ、第一排出口50や第二排出口51から排出される現像剤がまとめて搬送機構70に送られるようになっている。
ところで、現像容器2内を循環搬送される現像剤が長期にわたって繰り返し使用された場合、現像剤の流動性が低下する。現像剤の流動性が低下するのは、現像剤が繰り返し撹拌されることによって、トナーの樹脂粉体に外添された酸化チタンやシリカなどの微粉末が粉体から離脱したりあるいは粉体に埋没したりするからである。本来ならば補給剤の補給に伴い流動性の高いトナーが補給されることにより、現像容器2内を循環搬送される現像剤の流動性は維持される。ただし、画像の印字率が低い画像形成が続けて行われたような場合は、消費されるトナーが少ない故に補給剤が補給されず、トナーの入れ替わりが行われないまま現像剤が撹拌され続けるので、次第に流動性が低下する。
従来のように、仮に1個の排出口が現像容器2に設けられている場合に、現像剤の流動性が低下すると、1個の排出口だけでは現像剤の剤面を調整するのが難しい。即ち、現像剤の流動性が低下した場合には、例え補給剤が補給されても排出口から現像剤が排出され難くなるために、現像容器2内の現像剤量が増加して剤面が大きく上昇する。現像剤はいずれ崩れて排出口から排出されるが、排出が開始される剤面は流動性が低くなるほど高くなる。こうして、1個の排出口を設けた場合には、補給剤の補給を重ねるにつれ現像剤量が増加し、剤面がどうしても高くなりがちである。そして、剤面が撹拌スクリュー14(あるいは現像スクリュー13)の上端よりも高くなると、撹拌不良に起因する画像不良を生じさせ得る。また、撹拌スクリュー14を駆動するモータ等(不図示)が現像剤による負荷増大により故障したり、あるいは現像剤が現像容器2外へ漏れたりし得る。このように、排出口を1個だけ設けても、1個の排出口によっては現像剤の流動性の低下に伴って変動する現像剤の剤面を所定高さに調整することが難しい。
上記点に鑑み、本実施形態の現像装置1では、現像容器2の一端側に2個の排出口(第一排出口50、第二排出口51)が設けられている。また、これら2個の排出口が設けられた現像容器2の一端側(詳しくは第一連通部17又は第二連通部18の連通範囲)では、底面部が傾斜状に形成されている。以下、説明する。
[底面部]
上述のように、本実施形態の現像装置1は、現像室11と撹拌室12とが高低差を有して配置されている。そして、現像容器2の底面のうち、第一連通部17が形成された連通範囲の底面部(11a、12a)は、図2に示すように、撹拌室12から現像室11に向かって下るように所定範囲内の傾斜角αで傾斜している。撹拌室12の底面部12aと現像室11の底面部11aとは、連通範囲において一体的に滑らかな底面を形成している。それ故、現像剤は、自重によって撹拌室12から現像室11へと底面部(11a、12a)を滑り落ちていきやすい。底面部(11a、12a)は、水平方向に対して初期状態の現像剤の崩壊角以上42°以下の範囲内の傾斜角αで傾斜している。
上述のように、本実施形態の現像装置1は、現像室11と撹拌室12とが高低差を有して配置されている。そして、現像容器2の底面のうち、第一連通部17が形成された連通範囲の底面部(11a、12a)は、図2に示すように、撹拌室12から現像室11に向かって下るように所定範囲内の傾斜角αで傾斜している。撹拌室12の底面部12aと現像室11の底面部11aとは、連通範囲において一体的に滑らかな底面を形成している。それ故、現像剤は、自重によって撹拌室12から現像室11へと底面部(11a、12a)を滑り落ちていきやすい。底面部(11a、12a)は、水平方向に対して初期状態の現像剤の崩壊角以上42°以下の範囲内の傾斜角αで傾斜している。
一般的に、粉体の流動性を示す指数としては、「安息角」と「崩壊角」が用いられる。安息角は現像剤を所定高さから落下させた場合に、つもった現像剤により形成される現像剤の山の裾の角度である。崩壊角は、所定の衝撃が加えられることによって安息角で形成されていた山が崩された場合に形成される、現像剤の山の裾の角度である。
現像剤の安息角及び崩壊角について、図4を用いて説明する。現像剤の崩壊角及び現像剤の安息角は、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製:PT−N型)を用いて測定可能である。測定のために、例えば246μmの篩(不図示)をセットした振動台200の中に現像剤を約250cc入れ、振動台200を約180秒間振動させた。振動台200から篩にかけられ落下した現像剤は、図4に示すように、測定用テーブル201上に堆積して山を形成するので、この現像剤の山の斜面と水平面とのなす角(θ)を角度測定アーム(不図示)等により測定し、これを現像剤の安息角と呼ぶ。その後、測定用テーブル201上に重量450g程度のショッカー(不図示)が約1cmの高さから繰り返し落とされる(例えば3回)。そうすると、測定用テーブル201が振動することから、現像剤の山は部分的に崩壊し得る。こうして崩壊した後の現像剤の山の斜面と水平面とのなす角(θ)を角度測定アーム等により測定し、これを現像剤の崩壊角と呼ぶ。
発明者らが実際に計測したところによれば、現像装置1で用いる現像剤は、初期状態で安息角γ=26°〜27°、崩壊角δ=17°〜18°であり、最も劣化が進んだ状態で安息角γ=44°〜47°、崩壊角δ=38°〜42°であった。現像容器2内を現像剤が循環搬送されることに鑑みれば、底面部(11a、12a)での現像剤の流動性を示す指数として、崩壊角δを採用するのがよい。そして、本実施形態の場合、底面部(11a、12a)の傾斜角αは、初期状態の崩壊角δと最も劣化が進んだ状態の崩壊角δとの範囲内の角度(例えば25°)に設定される。こうすると、底面部(11a、12a)上の現像剤は、剤面と底面部(11a、12a)とのなす角がその時々の現像剤の状態における崩壊角δ以下であるにも関わらず、撹拌室12から現像室11へと滑り落ちやすくなる。なお、ここで言う最も劣化が進んだ状態とは、例えば45℃、30%RHの環境下で画像形成を行うことなく現像スクリュー13及び撹拌スクリュー14を数時間にわたって空回転させ、安息角γがほぼ変化しない程度まで流動性を低下させた状態である。
[第一排出口と第二排出口]
現像剤をオーバーフローさせて排出するため、現像容器2には第一排出口50及び第二排出口51が設けられている。これら第一排出口50及び第二排出口51は、現像容器2の長手方向の配置位置に関し、図3に示すように、受け渡し部の範囲(連通範囲)の側壁のうち現像容器2の端部(現像容器端部)の同じ一端側の側壁2aに設けられる。本実施形態では、第一排出口50が現像室11の下流側端部の側壁2aに設けられ、第二排出口51が撹拌室12の上流側端部の同じ側壁2aに設けられている。また、第二排出口51は補給口42よりも撹拌室12の上流側に形成されている。
現像剤をオーバーフローさせて排出するため、現像容器2には第一排出口50及び第二排出口51が設けられている。これら第一排出口50及び第二排出口51は、現像容器2の長手方向の配置位置に関し、図3に示すように、受け渡し部の範囲(連通範囲)の側壁のうち現像容器2の端部(現像容器端部)の同じ一端側の側壁2aに設けられる。本実施形態では、第一排出口50が現像室11の下流側端部の側壁2aに設けられ、第二排出口51が撹拌室12の上流側端部の同じ側壁2aに設けられている。また、第二排出口51は補給口42よりも撹拌室12の上流側に形成されている。
第一排出口50は、鉛直方向の配置位置に関し、現像室11から余剰現像剤を排出可能な高さ位置に設けられる。第一排出口50は、図2に示すように、下端50aが現像スクリュー13の回転軸中心以上で、現像スクリュー13の羽根13bの上端部以下の範囲に設けられる。この範囲は、現像スリーブ3にトナーを安定的に供給するのに必要な量を、現像容器2内の現像剤量が下回ることがない範囲である。第一排出口50からは、補給剤の補給に伴い現像容器2内の現像剤量が増えた場合に、現像剤の一部が余剰現像剤となってオーバーフローして排出される。
第二排出口51は、鉛直方向の配置位置に関し、現像剤の流動性の低下に起因する剤面の上昇に応じて現像容器2から現像剤をオーバーフローさせて排出可能な高さ位置に設けられる。第二排出口51は、図2に示すように、下端51aが第一排出口50の下端50aよりも高くなるように設けられる。下端51aの位置は、仮に第一排出口50から排出開始され得る量で初期状態の現像剤が収容されている場合であっても、第二排出口51からは現像剤が排出されない高さである。これは、現像剤の流動性が最も高い初期状態で、必要以上に現像剤が排出されてしまい、現像容器2内の現像剤量が現像スリーブ3にトナーを安定的に供給可能な量を下回るのを避けるためである。また、仮に第二排出口51の下端51aが第一排出口50の下端50aよりも低い位置に設けられると、第一排出口50よりも第二排出口51から現像剤が排出されやすくなり、現像容器2内の現像剤量が想定以上に減る。上記のことからも、第二排出口51は、下端51aが第一排出口50の下端50aよりも高い位置に設けられる。具体的に、第一排出口50と第二排出口51は、下端50aと下端51aとが最も近接している点(図2の点Q、点O)を結ぶ線が、水平方向に対して底面部(11a、12a)の傾斜角α以下(傾斜角以下)の角度βを形成するように配置される。
本実施形態における現像剤の排出について、図5を用いて説明する。底面部(11a、12a)が傾斜角αで傾斜されている場合でも、例えば初期状態の現像剤では、図5に「流動性高」と記した一点鎖線で示すように、底面部(11a、12a)が傾斜されていない場合と同じに、剤面がほぼ水平に近くなる。これは、現像剤の流動性が高いと、現像剤が傾斜された底面部(11a、12a)を滑り落ちやすく、底面部(11a、12a)の重力方向上方側に現像剤が留まり難いからである。
他方、現像剤が劣化して流動性が低くなると、現像剤が傾斜された底面部(11a、12a)を滑り落ち難くなる。すると、現像剤が底面部(11a、12a)の重力方向上方側に留まりやすくなることから、図5に「流動性低」と記した点線で示すように、剤面が水平方向に対して傾斜角αに近づくように傾く。即ち、第一排出口50付近(現像室11の下流側)での剤面の上昇量に比較して、第二排出口51付近(撹拌室12の上流側)での剤面の上昇量が大きく、第二排出口51付近で第一排出口50付近に比べて剤面が大きく上昇しやすい。そうなると、底面部(11a、12a)の重力方向上方側と下方側とで現像剤の崩落の差が発生するため、第二排出口51から排出される現像剤の排出量が、第一排出口50から排出される現像剤の排出量よりも多くなる。これにより、第二排出口51からは、現像剤の流動性の低下に起因して剤面が想定以上に高くなる前に、言い換えれば、剤面が上述の撹拌不良や負荷増大が生じるほどまでに高くなる前に、現像剤は第二排出口51からオーバーフローして排出される。
上述のようにして、本実施形態では、現像剤の流動性が低下して第一排出口50からの現像剤の排出性が低下した場合に、第二排出口51から現像剤が補助的に排出される。第二排出口51から現像剤が補助的に排出されるためには、第二排出口51の下端51aが第一排出口50の下端50aよりも角度βだけ高い位置にあるように、第一排出口50と第二排出口51とが設けられる。ただし、角度βが底面部(11a、12a)の傾斜角αよりも大きいと、第二排出口51付近で第一排出口50付近に比べて剤面が大きく上昇しても、第二排出口51から現像剤が排出される前に、現像剤が傾斜された底面部(11a、12a)を滑り落ちる。そうなれば、第二排出口51から現像剤が補助的に排出され難くなる。そこで、本実施形態の場合、角度βは傾斜角α以下に設定される。
以上のように、本実施形態では、第一排出口50と第二排出口51の2個の排出口が設けられる。そして、底面部(11a、12a)が傾斜角αで傾斜され、第二排出口51の下端51aが第一排出口50の下端50aよりも角度βだけ高い位置にあるように、現像容器2の同じ一端側に第一排出口50と第二排出口51とが設けられる。こうすると、上述したように、補給剤の補給に伴い生じる余剰現像剤の排出は第一排出口50から行われる一方で、現像剤の流動性の低下に伴い剤面が上昇した場合の現像剤の排出は第二排出口51から行われる。こうして現像剤の流動性が低下した場合に第二排出口51から現像剤が排出されるようにしたので、剤面の上昇が抑制される。従って、剤面が撹拌スクリュー14の上端よりも高くならず、撹拌不良に起因する画像不良が生じ難い。また、撹拌スクリュー14を駆動するモータ等(不図示)が現像剤による負荷増大により故障したり、あるいは現像剤が現像容器2外へ漏れたりすることもない。
なお、本実施形態では、第一排出口50が現像室11の下流側端部に、第二排出口51が撹拌室12の上流側端部に設けられているが(図3において下側)、これに限られない。第一排出口50が現像室11の上流側端部に、第二排出口51が撹拌室12の下流側端部に設けられてもよい(図3において上側)。その場合、現像容器2の底面のうち、第二連通部18が形成された連通範囲の底面部が、撹拌室12から現像室11に向かって下るように傾斜角αで傾斜している。なお、第一連通部17が形成された連通範囲の底面部と、第二連通部18が形成された連通範囲の底面部は、第一排出口50と第二排出口51が設けられた側の底面部が傾斜していればよい。
<第二実施形態>
第二実施形態について、図6及び図7を用いて説明する。ただし、図6及び図7に示す第二実施形態の現像装置1Aにおいて、上述した第一実施形態の現像装置1と同じ構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
第二実施形態について、図6及び図7を用いて説明する。ただし、図6及び図7に示す第二実施形態の現像装置1Aにおいて、上述した第一実施形態の現像装置1と同じ構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
第二実施形態の現像装置1Aは、現像室11と撹拌室12とが高低差を有して配置されているが、図2に示した第一実施形態の現像装置1と異なり、現像室11と撹拌室12とが上下で入れ替えられている。この場合、現像容器2の底面のうち、第二連通部18が形成された連通範囲の底面部(11a、12a)は、図6に示すように、現像室11から撹拌室12に向かって下るように傾斜角αで傾斜している。撹拌室12の底面部12aと現像室11の底面部11aとは、連通範囲において一体的に滑らかな底面を形成している。それ故、現像剤は、自重によって現像室11から撹拌室12へと底面部(11a、12a)を滑り落ちていきやすい。本実施形態の場合でも、底面部(11a、12a)は、水平方向に対して初期状態の現像剤の崩壊角以上42°以下の範囲内の傾斜角αで傾斜している。なお、本実施形態では、現像スクリュー13が撹拌スクリュー14よりも重力方向上方側に配置されている。
現像剤をオーバーフローさせて排出するため、現像容器2には第一排出口50及び第二排出口51が設けられている。これら第一排出口50及び第二排出口51は、現像容器2の長手方向の配置位置に関し、図7に示すように、第一排出口50が現像室11の上流側端部の側壁2bに設けられ、第二排出口51が撹拌室12の下流側端部の側壁2bに設けられる。これら第一排出口50及び第二排出口51は、第二連通部18と少なくとも一部が重なるように設けられていればよいが、全部が第二連通部18と重なるように設けられるのが好ましい。なお、側壁2bは、受け渡し部の範囲(連通範囲)の側壁のうち隔壁15に対向する側の側壁である。
また、第二排出口51は、鉛直方向の配置位置に関し、撹拌室12から余剰現像剤を排出可能な高さ位置に設けられる。第二排出口51は、図6に示すように、下端51aが撹拌スクリュー14の回転軸中心以上で、撹拌スクリュー14の羽根14bの上端部以下の範囲に設けられる。第二排出口51からは、補給剤の補給に伴い現像容器2内の現像剤量が増えた場合に、現像剤の一部が余剰現像剤となってオーバーフローして排出される。
第一排出口50は、鉛直方向の配置位置に関し、現像剤の流動性の低下に起因する剤面の上昇に応じて現像容器2から現像剤をオーバーフローさせて排出可能な高さ位置に設けられる。第一排出口50は、図6に示すように、下端50aが第二排出口51の下端51aよりも高くなるように設けられる。具体的に、第一排出口50と第二排出口51は、下端50aと下端51aとが最も近接している点(図2の点Q、点O)を結ぶ線が、水平方向に対して底面部(11a、12a)の傾斜角α以下の角度βを形成するように配置される。
第二実施形態の現像装置1Aの場合、補給剤の補給に伴い生じる余剰現像剤の排出は第二排出口51から行われる一方で、現像剤の流動性の低下に伴い剤面が上昇した場合の現像剤の排出は第一排出口50から行われる。こうして現像剤の流動性が低下した場合に第一排出口50から現像剤が排出されるようにしたので、剤面の上昇が抑制される。つまり、上述した第一実施形態の現像装置1と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、第一排出口50が現像室11の上流側に、第二排出口51が撹拌室12の下流側に設けられているが(図7において上側)、これに限られない。第一排出口50が現像室11の下流側に、第二排出口51が撹拌室12の上流側に設けられてもよい(図7において下側)。その場合、現像容器2の底面のうち、第一連通部17が形成された連通範囲の底面部が、現像室11から撹拌室12に向かって下るように傾斜角αで傾斜している。
<第三実施形態>
第三実施形態について、図3を参照しながら図8を用いて説明する。第三実施形態の現像装置1Bは、機能分離型の現像装置である。なお、図8において、上述した第一実施形態の現像装置1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第三実施形態について、図3を参照しながら図8を用いて説明する。第三実施形態の現像装置1Bは、機能分離型の現像装置である。なお、図8において、上述した第一実施形態の現像装置1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図8に示す機能分離型の現像装置1Bの場合、現像スクリュー13と撹拌スクリュー14は、水平方向から視て少なくとも一部が重なるようにして配置されていればよい。そして、隔壁15の上部には、現像スリーブ3に近接するように延設され、現像スリーブ3から回収された現像剤を撹拌室12内に案内する案内部材16が設けられている。
現像室11内の現像剤は、現像スクリュー13により搬送されて現像スリーブ3に供給される。そして、現像スリーブ3より剥離された現像剤は、案内部材16に案内されて現像室11に戻されることなく撹拌室12に収容される。撹拌室12では、現像剤を回収しつつ、回収された現像剤が撹拌スクリュー14により搬送される。現像スリーブ3上の現像剤は、撹拌室12の長手方向に渡って回収される。そのため、撹拌室12では撹拌スクリュー14の現像剤搬送方向の上流から下流に向かって剤面が漸次に高くなり、現像室11では現像スクリュー13の現像剤搬送方向の上流から下流に向かって剤面が漸次に低くなる。
機能分離型の現像装置1Bの場合にも、現像剤をオーバーフローさせて排出するため、現像容器2には第一排出口50及び第二排出口51が設けられる。ただし、現像容器2の長手方向の配置位置に関し、第一排出口50は現像室11の上流側端部の側壁2aに設けられ、第二排出口51は撹拌室12の下流側端部の側壁2aに設けられるのが好ましい。即ち、剤面が高くなる第二連通部18側に、第一排出口50及び第二排出口51が設けられるとよい。第一排出口50及び第二排出口51の鉛直方向の配置位置に関しては、上述した第一実施形態と同様であってよいことから、ここでの説明を省略する。
なお、第一排出口50及び第二排出口51は、現像容器2の長手方向の配置位置に関し、上述した第二実施形態のように、剤面が高くなる第二連通部18と少なくとも一部が重なるように側壁2b(図3参照)に設けられてもよい。
<他の実施形態>
なお、上述した各実施形態では、各色の感光ドラム10Y〜10Kから中間転写ベルト25に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材Sに各色の複合トナー像を一括して二次転写する中間転写方式の画像形成装置100を説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される記録材Sに感光ドラム10Y〜10Kから直接転写する直接転写方式の画像形成装置に、上述した各実施形態の現像装置を適用してよい。
なお、上述した各実施形態では、各色の感光ドラム10Y〜10Kから中間転写ベルト25に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材Sに各色の複合トナー像を一括して二次転写する中間転写方式の画像形成装置100を説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される記録材Sに感光ドラム10Y〜10Kから直接転写する直接転写方式の画像形成装置に、上述した各実施形態の現像装置を適用してよい。
1(1Y〜1K、1A、1B)…現像装置、2…現像容器、2a(2b)…側壁、3…現像剤担持体(現像スリーブ)、11…第一室(現像室)、12…第二室(撹拌室)、13…第一搬送スクリュー(現像スクリュー)、14…第二搬送スクリュー(撹拌スクリュー)、13a(14a)…底面部、15…隔壁、17…受け渡し部(第一連通部)、18…受け渡し部(第二連通部)、50…第一排出口、51…第二排出口
Claims (6)
- 非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、
前記第一室に配置され、前記第一室で第一方向に現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、
前記第二室に配置され、前記第二室で前記第一方向と反対の第二方向に現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、
前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一室と前記第二室との間で現像剤を受け渡す受け渡し部が形成された隔壁と、を備え、
前記現像容器は、少なくとも前記受け渡し部が形成された範囲の底面部が、前記第一室と前記第二室のいずれか一方の室から他方の室へと向かって下方へと傾斜するように形成され、前記第一室と前記第二室のいずれか一方の室に設けられ、前記一方の室を搬送される現像剤をオーバーフローさせて排出する第一排出口と、前記第一室と前記第二室のいずれか他方の室に設けられ、前記他方の室を搬送される現像剤をオーバーフローさせて排出する第二排出口と、を有し、
前記第一排出口と前記第二排出口は、前記現像容器の前記受け渡し部の範囲の側壁に、一方の下端が他方の下端と同じ高さかそれ以上の高さとなるように設けられている、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記第一排出口と前記第二排出口は、前記隔壁に対向する側壁に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記第一排出口と前記第二排出口は、前記現像容器端部の側壁に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記底面部は、水平方向に対して初期状態の現像剤の崩壊角以上42°以下の傾斜角で傾斜している、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第一排出口と前記第二排出口とは、前記第一排出口の下端と前記第二排出口の下端の最も近い点を結ぶ線が、水平方向に対して前記底面部の傾斜角以下となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。 - 前記第一搬送スクリューと前記第二搬送スクリューは、水平方向から視て少なくとも一部が重なるように一方が他方よりも上方に配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。
Priority Applications (1)
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CN111103776A (zh) * | 2018-10-25 | 2020-05-05 | 夏普株式会社 | 显影装置及图像形成装置 |
-
2016
- 2016-08-31 JP JP2016170337A patent/JP2018036539A/ja active Pending
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CN111103776B (zh) * | 2018-10-25 | 2022-10-14 | 夏普株式会社 | 显影装置及图像形成装置 |
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