JP2018034735A - 車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】回転側フランジのうち円周方向に関して不等間隔となる複数箇所に透孔を設ける場合でも、前記回転側フランジを有するハブの回転アンバランスを抑える事ができると共に、この回転側フランジのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける事ができる構造を実現する。【解決手段】回転側フランジ11aの軸方向内側面の円周方向複数箇所に設けるリブ20a、20bのうち、透孔19a、19aに近い第1リブ20a、20aの体積を、同じく透孔19a、19aから遠い第2リブ20b、20bの体積よりも大きくする。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットの改良に関する。
図5、6は、自動車の懸架装置に対して車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットとして、特許文献1に記載された従来構造の1例を示している。車輪支持用転がり軸受ユニット1は、静止側軌道輪である外輪2と、回転側軌道輪であるハブ3と、複数個の玉4、4とを備える。
このうちの外輪2は、内周面に複列の外輪軌道5a、5bを、外周面に静止側フランジ6を、それぞれ有している。この様な外輪2は、前記静止側フランジ6の円周方向複数箇所に形成されたねじ孔7に螺合したボルトにより、懸架装置を構成するナックルに結合固定される為、使用時にも回転しない。
前記ハブ3は、ハブ本体8と内輪9とを結合固定して成るもので、外周面に複列の内輪軌道10a、10bと回転側フランジ11とを有し、使用時に、この回転側フランジ11に結合固定した車輪及び制動用回転部材と共に回転する。
前記ハブ本体8は、外周面のうち、軸方向外端寄り部分に前記回転側フランジ11が、軸方向中間部に前記複列の内輪軌道10a、10bのうちの外側列の内輪軌道10aが、軸方向内端寄り部分に小径段部12が、それぞれ直接形成されている。
尚、本明細書及び特許請求の範囲で、軸方向に関して「外」とは、車体への組み付け状態で車両の幅方向外側となる、図1、5の左側を言い、反対に、車体への組み付け状態で車両の幅方向中央側となる、図1、5の右側を、軸方向に関して「内」と言う。
前記内輪9は、外周面に、前記複列の内輪軌道10a、10bのうちの内側列の内輪軌道10bが直接形成されている。この様な内輪9は、前記ハブ本体8の小径段部12に外嵌固定された状態で、軸方向内端面を、前記ハブ本体8の軸方向内端部に形成したかしめ部13により抑え付けられる事で、前記ハブ本体8に対し結合固定されている。
前記各玉4、4は、前記複列の外輪軌道5a、5bと前記複列の内輪軌道10a、10bとの間に、保持器14、14に保持された状態で、各列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。
又、従来構造の場合には、前記回転側フランジ11の軸方向内側面のうち、円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では5箇所)に、それぞれ放射状に伸長したリブ20、20が設けられている。この様な回転側フランジ11は、円周方向に関して前記各リブ20、20に対応する部分が厚肉部15、15となっており、同じく対応しない部分が薄肉部16、16となっている。つまり、前記回転側フランジ11は、円周方向に関して厚肉部15と薄肉部16とを交互に有している。
又、前記回転側フランジ11の円周方向等間隔となる複数箇所で、且つ、円周方向に関して前記各リブ20、20(厚肉部15、15)とそれぞれ整合する部分に、軸方向に貫通する状態で、取付孔17、17が形成されている。そして、これら各取付孔17、17に、その一部にセレーション部を有する複数本のスタッド18の基端部を圧入し、前記回転側フランジ11に、車輪を構成するホイール及びディスクロータやドラムブレーキ等の制動用回転部材を支持固定可能としている。
又、前記回転側フランジ11の円周方向等間隔となる複数箇所で、且つ、円周方向に関して前記各リブ20、20(厚肉部15、15)からそれぞれ外れた部分(前記各薄肉部16、16とそれぞれ整合する部分)に、軸方向に貫通する状態で、透孔19、19が設けられている。これら各透孔19、19は、例えば、前記回転側フランジ11の軽量化を図る目的や、前記ナックル等の相手部材に対して前記外輪2やブレーキ部品を結合する作業などを行う目的で設けられている。
一般に、前記各透孔19、19は、前記回転側フランジ11を有するハブ3の回転アンバランスを抑制すると共に、この回転側フランジ11のモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける為に、円周方向に関して等間隔に設けられている。
しかしながら、例えば、前記各透孔19、19のそれぞれに工具を挿通し、これら各工具によって前記相手部材に対する前記外輪2や前記ブレーキ部品の結合などの作業を効率良く行う為には、対象となる作業環境に応じて、前記各透孔19、19が円周方向に関して不等間隔に設けられている方が、都合が良い場合がある。
但し、前記各透孔19、19を円周方向に関して不等間隔に設けると、これに伴って、前記回転側フランジ11を有するハブ3の回転アンバランスが増大すると共に、この回転側フランジ11のモーメント剛性が全周に亙り不均一になると言う問題が生じる。
この様な問題の対応策としては、例えば、回転側フランジの円周方向一部分に重錘を取り付ける事が考えられる。
しかしながら、この様な対応策では、回転側フランジを有するハブの回転アンバランスを抑える事はできても、回転側フランジのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける事はできない。
特開2008−55984号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、回転側フランジの円周方向に関して不等間隔となる複数箇所で、且つ、円周方向に関して複数のリブから外れた部分に、それぞれ透孔を設ける場合にも、前記回転側フランジを有する回転側軌道輪の回転アンバランスを抑える事ができると共に、この回転側フランジのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける事ができる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットは、静止側軌道輪と、回転側軌道輪と、複数個の転動体とを備える。
このうちの静止側軌道輪は、周面に1乃至複数の静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持固定されて回転しない。
又、前記回転側軌道輪は、周面に1乃至複数の回転側軌道を有すると共に、車輪及び制動用回転部材(例えばディスクロータやドラムブレーキ)を固定する為の外向フランジ状で略円輪状の回転側フランジを有し、使用時にこの車輪と共に回転する。
又、前記各転動体は、前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に設けられている。尚、この様な転動体としては、玉や円すいころ、円筒ころなどを使用する事ができる。
又、前記回転側フランジの軸方向内側面には、円周方向に関して等間隔となる複数箇所に、放射状に伸長したリブがそれぞれ設けられている。
又、前記回転側フランジは、前記各リブと整合する部分に、前記回転側フランジに前記車輪を固定するのに用いる結合部材(例えばスタッド、ハブボルト等)を取り付ける為の取付孔がそれぞれ設けられていると共に、円周方向に関して不等間隔となる複数箇所で且つ円周方向に関して前記各リブから外れた部分に、透孔がそれぞれ設けられている。
又、円周方向に関して前記透孔に近いリブである第1リブの体積(重量)が、円周方向に関して前記透孔から遠いリブである第2リブの体積(重量)よりも大きくなっている。これにより、前記第1リブのモーメント剛性が、前記第2リブのモーメント剛性よりも大きくなっている。
本発明を実施する場合には、例えば、前記第1リブの径方向(放射方向)に関する長さ寸法が、前記第2リブの径方向に関する長さ寸法よりも大きくなっている構成を採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば、前記第1リブの円周方向に関する幅寸法が、前記第2リブの円周方向に関する幅寸法よりも大きくなっている構成を採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば、前記第1リブの軸方向に関する厚さ寸法が、前記第2リブの軸方向に関する厚さ寸法よりも大きくなっている構成を採用する事ができる。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合には、回転側フランジの円周方向に関して不等間隔となる複数箇所で、且つ、円周方向に関して複数のリブから外れた部分に、透孔がそれぞれ設けられた構造でありながら、円周方向に関して透孔に近いリブである第1リブの体積が、円周方向に関して透孔から遠いリブである第2リブの体積よりも大きくなっている為、回転側フランジを有する回転側軌道輪の回転アンバランスを抑える事ができると共に、この回転側フランジのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、車輪支持用転がり軸受ユニットの断面図。 同じくハブ本体を取り出して、軸方向内側から見た図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図2と同様の図。 従来構造の車輪支持用転がり軸受ユニットの1例を示す断面図。 同じくハブ本体を取り出して、軸方向内側から見た図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜2を参照しつつ説明する。
本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、懸架装置を構成するナックル21に対し、駆動輪である車輪を構成するホイール22及び制動用回転部材(ディスクロータ)23を回転自在に支持する為のもので、特許請求の範囲に記載した静止側軌道輪に相当する外輪2aの内径側に、同じく回転側軌道輪に相当するハブ3aを、同じく転動体に相当する複数個の玉4a、4aを介して、回転自在に支持している。
前記外輪2aは、例えば中炭素鋼製で、全体が略円筒状に構成されており、内周面に複列の外輪軌道5c、5dを、外周面に静止側フランジ6aを、それぞれ有している。この様な外輪2aは、この静止側フランジ6aの円周方向複数箇所に形成されたねじ孔7aに螺合した複数本のボルト24により、前記ナックル21に固定される。
前記ハブ3aは、ハブ本体8aと内輪9aとを結合固定して成るもので、外周面に複列の内輪軌道10c、10dと回転側フランジ11aとを有している。そして、使用時に、前記ハブ3aは、このうちの回転側フランジ11aに結合固定した前記ホイール22及び前記制動用回転部材23と共に回転する。
前記ハブ本体8aは、例えば中炭素鋼等の素材に鍛造加工を施す事により造られている。又、このハブ本体8aの外周面のうち、軸方向外端寄り部分に外向フランジ状の前記回転側フランジ11aが、軸方向中間部に前記複列の内輪軌道10c、10dのうちの外側列の内輪軌道10cが、軸方向内端寄り部分に小径段部12aが、それぞれ直接形成されている。
前記内輪9aは、例えば軸受鋼製で、全体が円筒状に構成されており、その外周面に、前記複列の内輪軌道10c、10dのうちの内側列の内輪軌道10dが形成されている。この様な内輪9aは、前記ハブ本体8aの小径段部12aに外嵌固定された状態で、その軸方向内端面をこのハブ本体8aの軸方向内端部に形成したかしめ部13aにより抑え付ける事で、このハブ本体8aに対し結合固定されている。
前記各玉4a、4aは、例えば軸受鋼製やセラミック製で、前記複列の外輪軌道5c、5dと前記複列の内輪軌道10c、10dとの間に、保持器14a、14aに保持された状態で、各列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。この状態で、複列に配置された前記各玉4a、4aには、予圧と共に背面組み合わせ型の接触角が付与されている。これにより、前記ハブ3aを前記外輪2aの内径側に、がたつきなく、且つ、ラジアル荷重及びアキシアル荷重を支承しつつ回転可能に支持している。又、前記各玉4a、4aが設置された円筒状の空間の軸方向両端開口は、それぞれシールリング25a、25bにより密閉されている。
更に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、駆動輪(FF車の前輪、FR車及びRR車の後輪、4WD車の全車輪)用である為、前記ハブ3a(ハブ本体8a)の中心部に、スプライン孔26を形成している。そして、このスプライン孔26に、等速ジョイント用外輪27の外端面に固設したスプライン軸28を挿入している。これと共に、このスプライン軸28の先端部にナット29を螺合し、更に締め付ける事により、前記ハブ本体8aを、このナット29と前記等速ジョイント用外輪27との間で挟持している。
又、前記回転側フランジ11aの外周面は、前記ハブ本体8aの中心軸を中心とする円筒形状になっている。又、前記回転側フランジ11aの軸方向外側面は、前記ハブ本体8aの中心軸に対して直交する平坦面となっている。これに対し、前記回転側フランジ11aの軸方向内側面は、円周方向に関する凹凸面となっている。即ち、この回転側フランジ11aの軸方向内側面には、円周方向等間隔となる複数の位置に、放射状に伸長した第1リブ20a及び第2リブ20bが、円周方向に関して交互に配置(図示の例では2+2の4箇所に配置)されている。それぞれのリブ20a、20bは、前記回転側フランジ11aの径方向内端部から径方向外端寄り部分に亙る範囲に一体に設けられている。この様な回転側フランジ11aは、円周方向に関して前記第1リブ20a及び第2リブ20bに対応する部分が厚肉部15a、15bとなっており、同じく対応しない部分が薄肉部16a、16aとなっている。つまり、前記回転側フランジ11aは、円周方向に関して厚肉部15a(15b)と薄肉部16aとを交互に有している。又、前記回転側フランジ11aのうち、前記各厚肉部15a、15bよりも径方向外側には、これら各厚肉部15a、15bの円周方向両側に配置された1対の薄肉部16a、16a同士を連続させる外径側薄肉部30、30が設けられている。
又、前記第1リブ20a及び第2リブ20bの軸方向に関する厚さ寸法(薄肉部16aからの膨出寸法)Tは、それぞれ同じである。従って、前記各厚肉部15a、15bの軸方向に関する厚さ寸法も、それぞれ同じである。更に、前記各薄肉部16a、16a及び前記各外径側薄肉部30、30の軸方向に関する厚さ寸法も、それぞれ同じである。但し、本例の場合、前記第1リブ20a及び第2リブ20bの径方向に関する長さ寸法(La、Lb)は、第1リブ20a、20aと第2リブ20b、20bとで互いに異なっている(La>Lb)。この点に就いては、後で具体的に説明する。
又、前記回転側フランジ11aの円周方向に関して等間隔となる複数箇所(図示の例では4箇所)で、且つ、円周方向に関して前記第1リブ20a及び第2リブ20b(厚肉部15a、15b)とそれぞれ整合する部分のうち、特にこれら第1リブ20a及び第2リブ20bの円周方向中央に位置する部分に、軸方向に貫通する状態で、取付孔17a、17aが設けられている。これら各取付孔17a、17aは、それぞれ同じ大きさの円孔(又は雌ねじ孔)であり、それぞれ同一のピッチ円上に位置する、前記第1リブ20a及び第2リブ20bの径方向外端寄り部分に設けられている。そして、この様な取付孔17a、17aに、その一部にセレーション部を有する複数本のスタッド18aの基端部を圧入している。そして、前記ホイール22及び前記制動用回転部材23にそれぞれ形成された通孔内に、前記各スタット18aの先端部を挿通した後、ナット31を螺合する事により、前記回転側フランジ11aの軸方向外側面に、前記制動用回転部材23及び前記ホイール22を固定している。
又、前記回転側フランジ11aの円周方向複数箇所(図示の例では4箇所)で、且つ、円周方向に関して前記第1リブ20a及び第2リブ20b(厚肉部15a、15b)からそれぞれ外れた部分(前記各薄肉部16a、16aとそれぞれ整合する部分)に、軸方向に貫通する状態で、透孔19a、19aが設けられている。本例の場合、これら各透孔19a、19aは、それぞれ同じ大きさの円孔であり、それぞれ同一のピッチ円上に設けられている。これら各透孔19a、19aは、例えば、前記回転側フランジ11aの軽量化を図る目的や、前記ナックル21等の相手部材に対して前記外輪2aや図示しないブレーキ部品を結合する作業などを行う目的で設けられている。
尚、本発明を実施する場合、回転側フランジに設ける複数の透孔(19a)の軸方向から見た形状は、図2に示す様な円形に限られず、各種の形状(例えば楕円形や扇形やその他の多角形など)を採用する事ができる。又、これら複数の透孔(19a)同士で、互いの大きさを異ならせる事もできる。
又、本例の場合には、前記各透孔19a、19aのそれぞれに工具を挿通し、これら各工具によって前記相手部材に対する前記外輪2aや前記ブレーキ部品の結合などの作業を効率良く行える様にする為に、対象となる作業環境に応じて、前記各透孔19a、19aを円周方向に関して不等間隔に設けている。具体的には、前記各透孔19a、19aを、それぞれの円周方向の両側に位置する2つのリブ20a、20bのうち、第1リブ20aに近い位置であって、第2リブ20bから遠い位置としている。
又、これに伴い、本例の場合には、前記第1リブ20aの体積(重量、モーメント剛性)を、前記第2リブ20bの体積(重量、モーメント剛性)よりも大きくしている。
この為に、具体的には、前記第1リブ20a、20aの径方向に関する長さ寸法Laを、前記第2リブ20b、20bの径方向に関する長さ寸法Lbよりも大きくしている(La>Lb)。別な言い方をすれば、前記第1リブ20a、20aの径方向外端部を、前記第2リブ20b、20bの径方向外端部に比べて、図2の鎖線α(第2リブ20bに相当する部分)よりも径方向外側に位置する分だけ、径方向外側に延長している。
そして、本例の場合には、上述の様に第1リブ20a、20aの体積を第2リブ20b、20bの体積よりも大きくする構成を採用する事によって、前記各透孔19a、19aの周辺部の重量を、前記第1リブ20a、20aの重量により補うと共に、前記各透孔19a、19aの周辺部のモーメント剛性を、前記第1リブ20a、20aのモーメント剛性により補う事で、前記回転側フランジ11aを有するハブ3aの回転アンバランスを抑えると共に、この回転側フランジ11aのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける様にしている。
以上の様に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニットによれば、前記回転側フランジ11aの円周方向に関して不等間隔となる複数箇所で、且つ、円周方向に関して前記各リブ20a、20bから外れた部分に、透孔19a、19aをそれぞれ設けた構造でありながら、前記回転側フランジ11aを有するハブ3aの回転アンバランスを抑える事ができると共に、この回転側フランジ11aのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける事ができる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図3を参照しつつ説明する。
本例の場合も、回転側フランジ11bに設けた複数の第1リブ20a及び第2リブ20c(厚肉部15a、15c)のうち、それぞれが円周方向両側に位置する透孔19a、19aに近い第1リブ20aの体積を、それぞれが円周方向両側に位置する透孔19a、19aから遠い第2リブ20cの体積よりも大きくしている。
この為に、本例の場合には、上述した実施の形態の第1例の場合とは異なり、前記第1リブ20a、20aの円周方向に関する幅寸法Waを、前記第2リブ20c、20cの円周方向に関する幅寸法Wcよりも大きくしている(Wa>Wc)。別な言い方をすれば、前記第1リブ20a、20aの円周方向両端部を、前記第2リブ20c、20cの円周方向両端部に比べて、図3の鎖線β、β(第2リブ20cに相当する部分)よりも円周方向両側に位置する分だけ、円周方向両側に延長している。
そして、本例の場合も、上述の様に第1リブ20a、20aの体積を第2リブ20c、20cの体積よりも大きくする構成を採用する事によって、前記各透孔19a、19aの周辺部の重量を、前記第1リブ20a、20aの重量により補うと共に、前記各透孔19a、19aの周辺部のモーメント剛性を、前記第1リブ20a、20aのモーメント剛性により補う事で、前記回転側フランジ11bを有するハブ3aの回転アンバランスを抑えると共に、この回転側フランジ11bのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける様にしている。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図4を参照しつつ説明する。
本例の場合には、回転側フランジ11cの軸方向内側面の円周方向複数箇所に設ける第1リブ20d及び第2リブ20e(回転側フランジ11cの円周方向複数箇所に設ける厚肉部15d、15e)の数、及び、前記回転側フランジ11cの円周方向に関して等間隔となる複数箇所で且つ円周方向に関して前記各リブ20d、20eと整合する部分に設ける取付孔17a、17aの数を、それぞれ前述した実施の形態の第1例の場合よりも多い、5つずつとしている。
又、本例の場合、前記回転側フランジ11cを構成する薄肉部16a、16aに対し、円周方向に関して不等間隔に設ける透孔19a、19aの数を、前述した実施の形態の第1例の場合と同様、4つとしている。これら4つの透孔19a、19aは、前記5つの第1リブ20d及び第2リブ20eのうち、図4に於ける上端部から外れた部分に位置する4つの第1リブ20d、20dに対し、それぞれ1つずつ、円周方向に関して近い位置に配置されている。一方、前記各透孔19a、19aは、図4に於ける上端部に位置する1つの第2リブ20eに対し、それぞれ円周方向に関して遠い位置に配置されている。
又、本例の場合も、前記第1リブ20dの体積を、前記第2リブ20eの体積よりも大きくしている。
この為に、本例の場合には、前述した実施の形態の第1例の場合とは異なり、前記第1リブ20d、20dの円周方向に関する幅寸法Wdを、前記第2リブ20eの円周方向に関する幅寸法Weよりも大きくしている(Wd>We)。別な言い方をすれば、前記第1リブ20d、20dの円周方向片側又は他側(自身に近い透孔19a側)の端部を、前記第2リブ20eの円周方向片側又は他側の端部に比べて、図4の鎖線γ(第2リブ20eに相当する部分)よりも円周方向片側又は他側に位置する分だけ、円周方向片側又は他側に延長している。
そして、本例の場合も、上述の様に第1リブ20d、20dの体積を第2リブ20eの体積よりも大きくする構成を採用する事によって、前記各透孔19a、19aの周辺部の重量を、前記第1リブ20d、20dの重量により補うと共に、前記各透孔19a、19aの周辺部のモーメント剛性を、前記第1リブ20d、20dのモーメント剛性により補う事で、前記各リブ20d、20eの体積をそれぞれ同じ大きさにする場合に比べて、前記回転側フランジ11cを有するハブ3aの回転アンバランスを抑えると共に、この回転側フランジ11cのモーメント剛性を全周に亙り均一に近づける様にしている。
その他の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明は、上述した各実施の形態の構造を、適宜組み合わせて実施する事もできる。
又、本発明は、複数のリブ(厚肉部)の体積を互いに異ならせる為に、これら各リブの軸方向に関する厚さ寸法T(図1参照)を互いに異ならせる事もできる。即ち、透孔に近いリブの、スタッド18aの頭部が当接する部分以外の軸方向に関する厚さ寸法TAを、透孔から遠いリブの軸方向に関する厚さ寸法TBよりも大きくする(TA>TBとする)事によって、総てのスタッド18aのサイズを共通化しつつ、透孔に近いリブの体積を、透孔から遠いリブの体積よりも大きくする事もできる。
本発明は、実施の形態の各例に示した様な、内輪回転型の車輪支持用転がり軸受ユニットだけでなく、外輪回転型の車輪支持用転がり軸受ユニットにも適用する事ができる。又、同様に、本発明は、駆動輪用の車輪支持用転がり軸受ユニットだけでなく、図5に示した様な、従動輪用の車輪支持用転がり軸受ユニットにも適用する事ができる。
1、1a 車輪支持用転がり軸受ユニット
2、2a 外輪
3、3a ハブ
4、4a 玉
5a、5b、5c、5d 外輪軌道
6、6a 静止側フランジ
7、7a ねじ孔
8、8a ハブ本体
9、9a 内輪
10a〜10d 内輪軌道
11、11a〜11c 回転側フランジ
12、12a 小径段部
13、13a かしめ部
14、14a 保持器
15、15a〜15e 厚肉部
16、16a 薄肉部
17、17a 取付孔
18、18a スタッド
19、19a 透孔
20a〜20e リブ
21 ナックル
22 ホイール
23 制動用回転部材
24 ボルト
25a、25b シールリング
26 スプライン孔
27 等速ジョイント用外輪
28 スプライン軸
29 ナット
30 外径側薄肉部
31 ナット

Claims (4)

  1. 周面に静止側軌道を有し、使用時に懸架装置に支持固定されて回転しない静止側軌道輪と、
    周面に回転側軌道を有すると共に、車輪を固定する為の外向フランジ状の回転側フランジを有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
    を備え、
    前記回転側フランジの軸方向内側面には、円周方向に関して等間隔となる複数箇所に、放射状に伸長したリブがそれぞれ設けられており、
    前記回転側フランジは、前記各リブと整合する部分に、前記回転側フランジに前記車輪を固定するのに用いる結合部材を取り付ける為の取付孔がそれぞれ設けられていると共に、円周方向に関して不等間隔となる複数箇所で且つ円周方向に関して前記各リブから外れた部分に、透孔がそれぞれ設けられており、
    円周方向に関して前記透孔に近いリブである第1リブの体積が、円周方向に関して前記透孔から遠いリブである第2リブの体積よりも大きくなっている
    車輪支持用転がり軸受ユニット。
  2. 前記第1リブの径方向に関する長さ寸法が、前記第2リブの径方向に関する長さ寸法よりも大きくなっている
    請求項1に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  3. 前記第1リブの円周方向に関する幅寸法が、前記第2リブの円周方向に関する幅寸法よりも大きくなっている
    請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  4. 前記第1リブの軸方向に関する厚さ寸法が、前記第2リブの軸方向に関する厚さ寸法よりも大きくなっている
    請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
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WO2024024645A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 Ntn株式会社 車輪用軸受装置

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