JP2018030679A - 媒体取引装置及び媒体収納庫 - Google Patents

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裕輔 山下
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Abstract

【課題】本体部に対し着脱可能な媒体収納庫を簡素に構成しながら、該媒体収納庫から媒体が不正に取り出されることを未然に防止し得るようにする。
【解決手段】紙幣出金機1では、束搬送ユニット3の後部ガイド24に取り付けた発光部61及び受光部62と、リジェクトカセット17の第1ガイド面41に取り付けたプリズム63とにより紙幣束検知部60を構成し、その光軸X1及びX2を仮想的な最短円弧CSよりも下流側に位置させるようにした(図5)。これにより紙幣出金機1では、着脱されるリジェクトカセット17を簡素な構成としながら、閉塞異常予備状態の紙幣束W、すなわちシャッタ45の閉塞時に第1ガイド面41との間に挟まれる恐れがある紙幣束Wの存在を確実に検知でき、保守作業の実施を促すことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は媒体取引装置及び媒体収納庫に関し、例えば媒体としての紙幣を出金する紙幣出金機に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される紙幣出金機においては、利用者(例えば金融機関の顧客)からの要求に応じて紙幣や硬貨等の現金を出金するものが広く普及している。
紙幣出金機としては、例えば紙幣を収納する紙幣収納庫と、紙幣を搬送する搬送部と、紙幣を鑑別する鑑別部と、出金可能な紙幣を集積し紙幣束とする集積部と、出金すべきで無いリジェクト紙幣を収納するリジェクト収納庫と、紙幣束を搬送する束搬送部と、利用者に紙幣束を引き渡す出金口とを有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5156097号公報(第1図)
ところで紙幣出金機のなかには、利用者が出金口から取り忘れた紙幣束(以下これを取忘紙幣束と呼ぶ)を取り込んで束搬送部により出金時と反対方向へ搬送し、該束搬送部の下側に設けられた収納庫(以下これを取忘収納庫又はリトラクト庫とも呼ぶ)へ投下して収納させるものもある。
このような紙幣出金機では、リトラクト庫内に収納された紙幣束の回収作業を効率化する等の観点から、該リトラクト庫を本体部に対して着脱可能に構成する場合がある。この場合、リトラクト庫の束搬送部側に形成された受入口に開閉可能なシャッタを配置し、該リトラクト庫の着脱に応じて該シャッタを自動的に開閉させる機構を設けることにより、取り外されたリトラクト庫から紙幣束が不正に取り出されることを未然に防止できる。
しかしながら紙幣出金機では、例えばリトラクト庫内において紙幣束が様々な姿勢で収納された場合等に、該紙幣束の一部が受入口から該リトラクト庫の外部へはみ出た状態となる可能性がある。このような場合、紙幣出金機では、本体部からリトラクト庫を取り外す際に、シャッタを閉塞させようとしても、該シャッタと受入口との間に紙幣束が挟まり、正常に閉塞できなくなる。このため紙幣出金機では、取り出されたリトラクト庫から悪意ある者により紙幣が不正に抜き取られてしまう恐れがある、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、本体部に対し着脱可能な媒体収納庫を簡素に構成しながら、該媒体収納庫から媒体が不正に取り出されることを未然に防止し得る媒体取引装置及び媒体収納庫を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体取引装置においては、紙葉状の媒体を集積してなる媒体束を利用者に引き渡す本体部と、装置本体部に対し着脱可能に構成され、利用者に引き渡されなかった媒体束を収納する媒体収納庫とを設け、本体部は、媒体束を媒体収納庫よりも上側で搬送すると共に、該媒体束を媒体収納庫へ落下させる束搬送部と、検知光を発光する発光部と、検知光を受光する受光部とを具え、媒体収納庫は、本体部の束搬送部から落下される媒体束を取り込む取込孔と、取込孔よりも下側に設けられ、媒体束を収納する収納空間と、取込孔と収納空間とを連通させ、媒体束を通過させる連通空間と、取込孔を開放又は閉塞するシャッタと、連通空間を挟んで本体部の発光部及び受光部と対向する位置に設けられ、本体部の発光部から出射された検知光を、受光部へ向けて進行させる導光部とを設け、発光部、受光部及び導光部は、シャッタによる取込孔の閉塞を阻害する位置にある媒体束により検知光が遮られるよう、それぞれ配置されているようにした。
また本発明の媒体収納庫においては、紙葉状の媒体を集積してなる媒体束を利用者に引き渡す本体部に対し、着脱可能に構成された媒体収納庫であって、本体部において媒体収納庫の上側で媒体束を搬送する束搬送部から落下される該媒体束を取り込む取込孔と、取込孔よりも下側に設けられ、媒体束を収納する収納空間と、取込孔と収納空間とを連通させ、媒体束を通過させる連通空間と、取込孔を開放又は閉塞するシャッタと、本体部に設けられ所定の検知光を発光する発光部及び該検知光を受光する受光部に対し、連通空間を挟んで対向する位置に設けられ、発光部から出射された検知光を、受光部へ向けて進行させる導光部とを設け、導光部は、シャッタによる取込孔の閉塞を阻害する位置にある媒体束により検知光が遮られるよう、配置されているようにした。
本発明は、媒体収納庫に電子部品を設ける必要や、電力供給や通信のための配線等を設ける必要無く、本体部の発光部から出射され連通空間を通過した検知光の進行方向を媒体収納庫の導光部で変化させて、本体部の受光部へ進行させて受光させることができる。このため本発明では、連通空間において媒体束により検知光が遮られた場合、受光部における該検知光の受光結果を基に検知できるので、シャッタが開放された状態のまま、該媒体束の存在により該シャッタを正常に閉塞できない恐れがあることを認識でき、これを作業員等に通知してこの状態を解消させることができる。
本発明によれば、本体部に対し着脱可能な媒体収納庫を簡素に構成しながら、該媒体収納庫から媒体が不正に取り出されることを未然に防止し得る媒体取引装置及び媒体収納庫を実現できる。
紙幣出金機の構成を示す略線図である。 リジェクトカセットの構成を示す略線図である。 リジェクトカセットにおける蓋体の開放を示す略線図である。 第1の実施の形態による束搬送部及びリジェクトカセットの構成を示す略線図である。 光学センサ及びプリズムの位置を示す略線図である。 リジェクトカセットにおける紙幣束の収納状態を示す略線図である。 第2の実施の形態による束搬送部及びリジェクトカセットの構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による束搬送ガイドの構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による紙幣束への力の作用を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.紙幣出金機の構成]
図1に模式的な側面図を示すように、第1の実施の形態による紙幣出金機1は、いわゆるキャッシュディスペンサとなっており、例えば金融機関や各種商業施設等に設置され、利用者(すなわち金融機関や商業施設の顧客等)の操作に応じて、媒体としての紙幣を出金するようになっている。この紙幣出金機1は、大きく分けて下側の収納ユニット2及び上側の束搬送ユニット3により構成されており、さらに全体を制御する制御部4が組み込まれている。
制御部4は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、出金処理等の処理を行う。また制御部4は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
以下では、紙幣出金機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−1−1.収納ユニットの構成]
収納ユニット2は、直方体状の収納筐体10内に、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。この収納筐体10内には、4個の紙幣カセット11、搬送部13、鑑別部14、切替部15、集積部16及びリジェクトカセット17が設けられている。
紙幣カセット11は、収納筐体10の後側における上下方向の中央から下側にかけて、互いに積み重なるように取り付けられ、それぞれに対して予め定められた金種の紙幣を収納する。各紙幣は、長辺を左右方向に沿わせると共に短辺を上下方向に沿わせた姿勢で、前後方向に沿って集積された状態で収納されている。また紙幣カセット11の前側下部には、収納されている紙幣を1枚ずつに分離して繰り出す繰出部が設けられている。
搬送部13は、図示しないローラやベルト、或いはこれらを駆動するモータ等により、紙幣を搬送する経路である搬送路を構成している。この搬送路は、図中に実線で示すように、各紙幣カセット11の繰出部と接続され、各紙幣カセット11の前側を上下方向に沿って進行し、さらに最も上方に位置する紙幣カセット11の上側における前後方向の中央付近まで到達するように配設されている。
鑑別部14は、最も上側に位置する紙幣カセット11の前側に、搬送部13の搬送路に沿って設けられている。この鑑別部14は、内部に厚みセンサ等のセンサが組み込まれており、このセンサから得られた情報を基に、搬送される紙幣の金種や走行状態等を鑑別し、その鑑別結果を制御部4へ供給する。制御部4は、得られた鑑別結果を基に、各紙幣の搬送先を決定する。具体的に制御部4は、出金すべき正常な紙幣の搬送先を集積部16に、搬送不良等により出金すべきで無い紙幣(以下これをリジェクト紙幣と呼ぶ)の搬送先をリジェクトカセット17に、それぞれ決定する。
切替部15は、最も上側に位置する紙幣カセット11の上側における前後方向のほぼ中央に配置されており、制御部4の制御に基づき、紙幣に当接して進行方向を変化させるブレード(図中三角形で示す)の傾斜角度を変更することにより、紙幣の搬送経路を切り替える。また切替部15は、搬送部13により、下側の鑑別部14、前側の集積部16及び後側のリジェクトカセット17とそれぞれ接続されている。この切替部15は、下方から搬送されてきた紙幣それぞれの進行方向を、制御部4において決定された搬送先に応じて切り替え、前側の集積部16又は後側のリジェクトカセット17へ進行させる。
集積部16は、収納筐体10内における最も上側の前側に位置しており、内部に紙幣を集積する集積空間16Sを形成している。この集積部16は、集積空間16S内に、上面に紙幣を集積するためのステージ16Tを有している。
また集積部16における後側上寄りには、切替部15から搬送されてきた紙幣を集積空間16S内へ放出する放出部が設けられている。集積部16は、切替部15から搬送されてきた紙幣を放出部により集積空間16S内へ放出し、ステージ16T上に束状に集積させていく。このため以下では、このように積み重ねられた紙幣を紙幣束Wとも呼ぶ。因みに紙幣束Wは、紙帯等により施封されたものでは無く、単純に積み重ねられている。
さらにステージ16Tは、図示しないステージ移動機構により、上下方向へ移動することができる。また集積部16の上面には、集積空間16Sに相当する範囲に渡り、上下方向に貫通する集積孔16Hが穿設されている。この集積孔16Hは、収納筐体10の上面も貫通しており、集積空間16Sと収納筐体10よりも上側の空間とを連通させている。このため集積部16は、ステージ16Tに紙幣を集積した状態で当該ステージ16Tを上方へ移動させることにより、当該ステージ16T及び集積した束状の紙幣(紙幣束W)を収納筐体10の上面よりも上側、すなわち束搬送ユニット3の内部まで持ち上げることができる。
媒体収納庫としてのリジェクトカセット17は、収納筐体10内における最も上側の後側に位置しており、内部に紙幣及び紙幣束Wを収納する空間を有している。リジェクトカセット17は、前面のやや下寄りに、紙幣を1枚ずつ通過させる通過孔17Uが設けられており、また上面に取込孔17Hが形成されている。このためリジェクトカセット17は、切替部15から搬送され通過孔17Uを通過した紙幣(すなわちリジェクト紙幣)を内部に収納することができる。またリジェクトカセット17は、上方に位置する束搬送ユニット3から紙幣束Wが落下してきた場合、この紙幣束Wを取込孔17Hから取り込んで内部に収納することができる(詳しくは後述する)。
さらに紙幣カセット11及びリジェクトカセット17は、収納筐体10に対し後方向へ引き抜かれることにより、当該収納筐体10から取り外すことができ、また当該収納筐体10に対し位置を合わせて前方向へ押し込まれることにより、当該収納筐体10に装着することができる。
[1−1−2.束搬送ユニットの構成]
束搬送部としての束搬送ユニット3は、全体として、上下方向に短く前後方向に長い、扁平な直方体状に形成されており、その前後方向の長さが収納ユニット2よりも長くなっている。束搬送ユニット3は、直方体状の束搬送筐体20内に組み込まれた種々の部材により、紙幣束Wを搬送するときに当該紙幣束Wが通過する経路である束搬送路3Yを形成している。また束搬送筐体20の前端、すなわち束搬送路3Yの前端には、紙幣束Wを利用者に引き渡す引渡口としての出金口26が形成されている。
因みに束搬送路3Yにおける複数の箇所、例えば出金口26の近傍等には、それぞれ紙幣束Wを検知するためのセンサが設けられている。このセンサは、所定の検知光を発光する発光素子及びこの検知光を受光する受光素子を組み合わせた光学センサとなっており、当該検知光の光路を束搬送路3Yと交差させており、当該検知光の受光結果を制御部4に通知する。制御部4は、この受光結果を基に、束搬送路3Y上における各箇所にそれぞれ紙幣束Wがあるか否かを判断することができる。
束搬送筐体20内における上側部分には、上搬送ベルト21が設けられている。上搬送ベルト21は、後端近傍及び前端近傍にそれぞれ配置されたローラの周囲に掛け回されており、制御部4の制御に基づき所定のモータ(図示せず)によってローラが回転されると、その下面を前後方向に沿って走行させる。説明の都合上、以下では、上搬送ベルト21における下面部分の走行方向を、当該上搬送ベルト21の走行方向と見なす。
束搬送筐体20内における上搬送ベルト21の下側部分、すなわち束搬送路3Yを挟んで上搬送ベルト21の反対側には、束搬送ガイド22及び下搬送ベルト23が設けられている。束搬送ガイド22は、上下方向に薄い板状に形成されており、その上面を上搬送ベルト21の下面と対向ないし当接させている。また束搬送ガイド22は、収納ユニット2における収納筐体10の上面に対し、図示しない移動機構を介して、前後方向へ移動可能に取り付けられている。この束搬送ガイド22は、後方へ移動した場合、集積孔16Hを開放して集積部16内の空間と束搬送路3Yとを連通させる。また束搬送ガイド22は、前方へ移動した場合、取込孔17Hを開放しリジェクトカセット17内の空間と束搬送路3Yとを連通させる。
下搬送ベルト23は、上搬送ベルト21を前後方向に短縮したような構成となっている。この下搬送ベルト23における上面部分は、束搬送ガイド22の上面と同等に揃えられ、上搬送ベルト21の下面と対向ないし当接している。また下搬送ベルト23の上面は、上搬送ベルト21の下面と同様、前後方向に走行する。説明の都合上、以下では、下搬送ベルト23における上面部分の走行方向を、当該下搬送ベルト23の走行方向と見なす。
また集積部16のステージ16Tは、束搬送ガイド22が前方へ移動された状態(図1)において、上方へ移動されることにより、その上面の高さを、束搬送ガイド22とほぼ同等に揃える。このときステージ16Tは、束搬送路3Yの一部を形成することになる。
束搬送ガイド22の後側には、後部ガイド24が設けられている。後部ガイド24の前側面24Fは、上側よりも下側が後側に位置する傾斜面となっており、且つその下端が取込孔17Hの後端近傍に位置している。また束搬送ユニット3では、束搬送ガイド22が前方へ移動された場合(図1)、束搬送路3Yの後下側であると共に前側面24Fの前側であり、さらに取込孔17Hの上側となる箇所に、搬送路後下空間28が形成される。
ラッセル部25は、束搬送ガイド22、下搬送ベルト23及びステージ16Tの上面に沿って、紙幣束Wを押すことにより前後方向へ移動させる。これにより紙幣束Wは、各紙幣の短辺を前後方向に沿わせた姿勢で、束搬送路3Yに沿って搬送方向である前後方向へ進行することができる。
[1−2.リジェクトカセットの構成]
次に、リジェクトカセット17の構成について説明する。図2に示すように、リジェクトカセット17は、下側部分を占める収納体31と、上側部分を占める蓋体32とが回動部33を介して接続された構成となっている。
収納体31及び蓋体32は、何れも直方体状に形成されており、前後方向及び左右方向の長さを互いに一致させている。回動部33は、中心軸を左右方向に向けた回動機構となっており、収納体31における前面の上端近傍及び蓋体32における前面の下端近傍にそれぞれ取り付けられている。この回動部33は、収納体31に対し蓋体32を図の時計回りとなる矢印R1方向又はその反対の矢印R2方向へ回動させることができる。
すなわちリジェクトカセット17は、図2に示すように収納体31の真上に蓋体32を重ねた状態(以下これを閉塞状態と呼ぶ)から収納体31を矢印R1方向へ回動させることにより、図3に示すように収納体31の前上方に蓋体32を位置させた状態(以下これを開放状態と呼ぶ)に遷移することができる。またリジェクトカセット17は、開放状態(図3)から蓋体32が矢印R2方向へ回動されることにより、当該蓋体32を収納体31の真上に重ねた閉塞状態(図2)に戻ることができる。このとき蓋体32は、収納体31の内部を外部から遮断することになる。
また収納体31の後面には、鍵K1により施錠又は解錠される錠34が設けられている。この錠34は、蓋体32が閉塞状態であるときに施錠されると、この閉塞状態を維持して開放状態への遷移を禁止する。また錠34は、鍵K1により解錠されると、蓋体32の開放状態への遷移を許容する。
収納体31は、中空の直方体状に形成されると共に、その上側に内部の内部空間と外部とを連通させる連通孔31H(図4)が形成されている。収納体31の内部空間は、前後方向のほぼ中央に位置する板状の仕切板35により、前側の第1収納部36と、後側の第2収納部37とに区切られている。この第1収納部36及び第2収納部37は、何れも内部に紙幣を収納する第1収納空間36S及び第2収納空間37Sが形成されており、またその上側が開放されている。このためリジェクトカセット17は、開放状態(図3)にされると、第1収納部36S及び第2収納空間37Sを水平に並べた状態で、同時に開放できるので、それぞれの内部にアクセスさせることができる。
収納体31の前面には、上述したように切替部15(図1)から搬送されてくる紙幣を通過させるための通過孔17U及び放出部38が設けられている。この放出部38は、複数のローラ等により構成されており、通過孔17Uを介して搬送されてきた紙幣を後方の第1収納空間36S内へ放出する。因みに放出部38は、収納筐体10側に設けられたモータ(図示せず)から所定のギア(図示せず)等を介して駆動力が伝達されるようになっている。このためリジェクトカセット17には、モータ等の電気部品が設けられていない。
蓋体32は、全体的として周囲が閉塞された直方体状に形成されており、その上面における中央よりも前側に、取込孔17Hが形成されている。また蓋体32の内部には、この取込孔17Hと、閉塞状態(図2)であるときに該取込孔17Hの後下方に位置する第2収納空間37Sとを結ぶ内側面として、前側の第1ガイド面41及び後側の第2ガイド面42が設けられている。
第1ガイド面41は、蓋体の上面に対して後側を下降させるよう傾斜された平面、すなわち水平方向及び鉛直方向のいずれに対しても傾斜された平面であり、閉塞状態(図2)において、その下端が仕切板35の後面とほぼ同等となっている。因みに第1ガイド面41の傾斜角度は、束搬送ユニット3(図1)の後部ガイド24における前側面24Fの傾斜角度とほぼ同等となっている。
第2ガイド面42は、第1ガイド面41と同等の傾斜角度で傾斜された平面となっている。また第1ガイド面41及び後側の第2ガイド面42の間には、取込孔17Hの上側、すなわちリジェクトカセット17の外側と、第2収納空間37Sの内部とを連通させる連通空間43が形成されている。またリジェクトカセット17では、第1ガイド面41及び第2ガイド面42を、それぞれ連通空間43の下側面及び上側面とみなすこともできる。
これを他の観点から見ると、リジェクトカセット17は、第1収納空間36S及び第2収納空間37Sを水平に並べたことにより、両者に容易にアクセスさせることができる。その一方でリジェクトカセット17は、束搬送ユニット3における搬送路後下空間28との関係で、取込孔17Hが第1収納部36Sのほぼ真上に位置している。このためリジェクトカセット17は、連通空間43や第1ガイド面41等を水平方向及び鉛直方向に対して傾斜された状態とし、紙幣束Wを後ろ斜め下方へ落下させるようにしている。
さらに蓋体32の上面近傍には、シャッタ45が設けられている。シャッタ45は、上下方向に薄い板状に形成されており、前後方向及び左右方向の長さが取込孔17Hよりもそれぞれ大きくなっている。このシャッタ45は、前後方向へ移動可能に構成されている。すなわちシャッタ45は、前方へ移動された場合には、図2に実線で示したように、連通空間43の上端近傍である取込孔17Hを閉塞し、後方へ移動された場合には、図1に示すと共に図2に破線で示したように、この取込孔17Hを開放する。
またシャッタ45は、収納ユニット2の収納筐体10に対するリジェクトカセット17の着脱と連動して開閉するようになっている。すなわちシャッタ45は、収納筐体10(図1)にリジェクトカセット17が装着されるときに、後方へ移動されて取込孔17Hを開放する。またシャッタ45は、収納筐体10からリジェクトカセット17が取り外されるときに、前方へ移動されて取込孔17Hを閉塞する。
また蓋体32には、収納ユニット2の収納筐体10に対するリジェクトカセット17の着脱と連動してシャッタ45をロックし、或いはそのロックを解除するロック機構(図示せず)が組み込まれている。このロック機構は、リジェクトカセット17が収納筐体10から取り外されてシャッタ45が前方へ移動されて取込孔17Hを閉塞すると、該シャッタ45の位置をロックする。またこのロック機構は、リジェクトカセット17が収納筐体10に装着されるときに、このロックを解除してシャッタ45を移動させ得るようにする。
このためリジェクトカセット17は、収納筐体10から取り外されてシャッタ45により取込孔17Hを閉塞している状態であれば、ロック機構により該シャッタ45をロックしているため、手作業により該シャッタ45を後方へ移動すること、すなわち取込孔17Hを開放することが極めて困難となる。
[1−3.出金動作及び取込動作]
紙幣出金機1(図1)は、図示しない操作部により利用者から出金の指示及び出金額を受け付けると、出金動作を開始する。具体的に紙幣出金機1の制御部4は、紙幣カセット11から出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を順次繰り出させ、当該紙幣の短辺に沿った方向を進行方向として搬送部13により上方へ搬送し、鑑別部14により鑑別させる。このとき制御部4は、鑑別部14から得られる鑑別結果を基に、紙幣が出金可能であるか否かに応じて、その搬送先を集積部16又はリジェクトカセット17に決定する。
続いて制御部4は、鑑別部14により鑑別された紙幣を、搬送部13により後方及び上方へ搬送して切替部15に到達させる。切替部15は、制御部4の制御に基づき、紙幣それぞれについて決定された搬送先に応じて進行方向を切り替え、集積部16又はリジェクトカセット17へ進行させる。リジェクトカセット17(図2)は、切替部15(図1)から搬送されてきた紙幣(すなわちリジェクト紙幣)を通過孔17Uから内部に取り込み、放出部38により第1収納空間36S内へ放出して集積させる。
集積部16は、搬送されてきた紙幣を放出部により集積空間16S内へ放出し、ステージ16T上に集積させる。制御部4は、搬送先を集積部16とした紙幣、すなわち集積部16に集積した紙幣の金種及び枚数を逐次集計しており、集計した金額が出金額に到達した段階で、紙幣カセット11からの紙幣の繰出を中止する。この結果、集積部16のステージ16T上には、出金額の紙幣が束状に集積された紙幣束Wが載置される。
次に制御部4は、束搬送ガイド22を後方へ移動させることにより集積部16の集積孔16Hを開放すると共に取込孔17Hを閉塞してから、ステージ16Tを上方へ移動させることにより、紙幣束Wを持ち上げて束搬送路3Y内に位置させる。さらに制御部4は、上搬送ベルト21を前方へ走行させると共にラッセル部25を前方へ移動させることにより、紙幣束Wを束搬送路3Yに沿って前方へ進行させていく。このとき制御部4は、紙幣束Wが下搬送ベルト23の上面に当接する位置に到達すると、上搬送ベルト21及び当該下搬送ベルト23により当該紙幣束Wを上下から挟持し、両ベルトの走行により前方へ搬送させる。
やがて制御部4は、図示しないセンサからの通知を基に紙幣束Wが出金口26に到達したことを検知すると、上搬送ベルト21及び下搬送ベルト23の走行を停止させる。さらに制御部4は、ラッセル部25を束搬送路3Yの前端近傍へ到達させることにより、退避機構(図示せず)によって束搬送路3Yの上方に退避させる。
このように制御部4は、出金口26から紙幣束Wの一部を露出させ、且つ上搬送ベルト21及び下搬送ベルト23により当該紙幣束Wの後端近傍を挟持した状態として、出金動作を終了する。これにより紙幣出金機1は、利用者にこの紙幣束Wを取り出させることができる。
ここで制御部4は、センサ(図示せず)からの通知を基に、出金口26から紙幣束Wが取り出されたか否かを監視している。そこで所定の待機時間(例えば30秒間)が経過しても紙幣束Wが取り出されなかった場合、制御部4は、紙幣束Wの取り忘れが発生したものと見なし、この紙幣束Wを取り込む取込動作を開始する。以下、このように利用者が取り忘れた紙幣を取忘紙幣若しくはリトラクト紙幣とも呼ぶ。
具体的に制御部4は、ラッセル部25を上方へ退避させた状態のまま上搬送ベルト21及び下搬送ベルト23を後方へ走行させることにより、紙幣束Wを束搬送路3Y内に取り込み、当該束搬送路3Yに沿って後方へ進行させていく。このとき制御部4は、図示しないセンサにより紙幣束Wがラッセル部25よりも後方に到達したことを検知すると、当該ラッセル部25を後方へ移動させ紙幣束Wの前側で束搬送路3Y内へ復帰させてから、さらに後方へ移動させることにより、紙幣束Wの後方への搬送を補助する。
やがて制御部4は、紙幣束Wが取込孔17Hの上方に到達すると、この紙幣束Wを束搬送路3Yから落下させる。このとき紙幣束Wは、後部ガイド24の前側面24Fにより後下方向へ案内されながら、搬送路後下空間28内を後下方向へ下降し、やがて取込孔17Hからリジェクトカセット17内へ入り込む。リジェクトカセット17内において紙幣束Wは、その下面を第1ガイド面41に当接させて摺動しながら、連通空間43内を後下方へ下降し、やがて第2収納空間37Sに到達して収納される。
なお説明の都合上、以下では、互いに連通されている搬送路後下空間28内及び連通空間43内において、紙幣束Wが進行する方向である後下方向を下流側とも呼び、その反対側である前上側を上流側とも呼ぶ。
このようにリジェクトカセット17は、利用者が取り忘れた紙幣束W(すなわち取忘紙幣の束)を取込孔17Hから取り込み、連通空間43内を第1ガイド面41に沿って下降させ、第2収納空間37Sに到達させて収納する。
[1−4.紙幣束検知部の構成]
かかる構成に加えて紙幣出金機1には、図4に示すように、束搬送ユニット3及びリジェクトカセット17の境界部分にまたがるような位置に、紙幣束Wの有無を検知する紙幣束検知部60が設けられている。この紙幣束検知部60は、いわゆる光学センサであり、所定の検知光を用い、該光軸上における対象物(例えば紙幣束W)の有無等を検知し得るようになっている。
[1−4−1.各部の構成及び基本動作]
紙幣束検知部60は、束搬送ユニット3側に設けられた発光部61及び受光部62と、リジェクトカセット17側に設けられたプリズム63とにより構成されている。発光部61は、束搬送ユニット3の後部ガイド24における前側面24Fの後上側において、左右方向の中央よりも左側に取り付けられている。また発光部61は、制御部4(図1)や図示しない電源回路等と電気的に接続されており、前側面24Fの法線方向である前下方向へ向けて検知光L(以下これを第1検知光L1とも呼ぶ)を出射する。因みに前側面24Fには、該第1検知光L1を通過させるための貫通孔(図示せず)が形成されている。
第1検知光L1は、前側面24Fに形成された貫通孔(図示せず)を介して、束搬送ユニット3内における前側面24Fよりも前側の空間である搬送路後下空間28内を進行した後、やがて取込孔17Hを通過し、リジェクトカセット17側の連通空間43内を進行した後、第1ガイド面41に到達する。第1ガイド面41には、前側面24Fと同様、第1検知光L1を通過させるための貫通孔(図示せず)が形成されており、この検知光Lを前下側へ進行させる。
第1ガイド面41の前下側であって、第1検知光L1が進行してくる箇所、すなわち発光部61に対し前側面24Fの法線方向側となる箇所には、プリズム63が取り付けられている。プリズム63は、左右方向に十分な長さを有すると共に、光を反射する反射面が複数形成されている。このためプリズム63は、前下方向へ向けて進行してきた検知光L(第1検知光L1)の進行方向を右方向に変化させ、所定距離だけ進行させた後、さらにその進行方向を後上方向に変化させる。以下、後上方向に向かう検知光Lを第2検知光L2と呼ぶ。
因みにプリズム63は、第1検知光L1の光軸X1に対し、連通空間43内におけるほぼ左右対称となる箇所に第2検知光L2の光軸X2を位置させるよう、各反射面の位置や角度等が調整されている。また第1ガイド面41には、第1検知光L1に対応する箇所と同様、第2検知光L2に対応する箇所にも、該第2検知光L2を通過させるための貫通孔(図示せず)が形成されている。
第2検知光L2は、第1ガイド面41の貫通孔を通過した後、連通空間43内を進行して取込孔17Hを通過し、束搬送ユニット3側の搬送路後下空間28内を進行した後、前側面24Fに形成された貫通孔(図示せず)を通過して、該前側面24Fの後上側に到達する。
前側面24Fの後上側において第2検知光L2が到達する箇所、すなわち発光部61の右側であって、該発光部61とほぼ左右対称となる箇所には、受光部62が取り付けられている。受光部62は、発光部61と同様、制御部4(図1)や図示しない電源回路等と電気的に接続されており、第2検知光L2を受光すると、その受光量(すなわち光強度)に応じた信号レベル(すなわち電圧)の受光信号を生成し、これを制御部4へ供給する。
制御部4は、この受光信号の信号レベルを基に、検知光Lが受光部62に到達したか否かを認識した上で、紙幣束検知部60による紙幣束Wの検知結果を判断する。具体的に制御部4は、検知光Lが受光部62に到達した場合、第1検知光L1及び第2検知光L2の何れもが紙幣束Wにより遮られていないため、紙幣束検知部60において該紙幣束Wを検知しなかったものと判断する。また制御部4は、検知光Lが受光部62に到達しなかった場合、第1検知光L1及び第2検知光L2の少なくとも一方が紙幣束Wにより遮られているため、紙幣束検知部60において該紙幣束Wを検知したものと判断する。
[1−4−2.各部の詳細な配置]
次に、紙幣出金機1における発光部61及び受光部62並びにプリズム63の詳細な配置について、図5(A)を参照しながら詳細に説明する。
紙幣出金機1のリジェクトカセット17では、シャッタ45を正常に閉塞させた場合、図中に破線で示すように、その前端を第1ガイド面41に当接若しくは極めて近接させる。これによりリジェクトカセット17は、該シャッタ45と第1ガイド面41との間に殆ど隙間を形成せず、第2収納空間37S内から外部へ紙幣を抜き出すことを防止できる。
ここで、第1ガイド面41の上端近傍であって、閉塞されたシャッタ45(図中細い破線で示す)と交差する位置を点P1と定義する。また、紙幣出金機1において取り扱われる紙幣のうち、短辺方向の長さが最も短い紙幣(以下これを最短紙幣と呼ぶ)が束状に集積されてなる紙幣束Wを、最短紙幣束WSとする。また以下では、最短紙幣束WSを最短媒体束とも呼ぶ。
そのうえで、リジェクトカセット17において、この最短紙幣束WSが他の紙幣束WAに乗り上げる等して、その紙面を第1ガイド面41と当接させ、且つその上端を点P1に位置させている状態を想定する。さらに、このとき最短紙幣束WSの下端が位置する箇所を、点P2と定義する。点P1及び点P2の間の距離である長さDPは、最短紙幣における短辺の長さと同等である。
リジェクトカセット17は、仮にこの状態でシャッタ45を閉塞した場合、該シャッタ45の前端と第1ガイド面41との間に最短紙幣束WSを挟み込むため、該シャッタ45を正しく閉塞できず、この最短紙幣束WSや第2収納空間37S内の他の紙幣が外部へ抜き取られる可能性がある。これを換言すれば、このときの最短紙幣束WSは、シャッタ45による取込孔17Hの閉塞を阻害する位置にある。
次に、図中に太い破線で示すように、最短紙幣束WSが下端を点P2に位置させる一方で、上端を第1ガイド面41上の点P1から後上方へ離れた箇所に位置させている場合、すなわち紙面をほぼ前後方向へ向けて「立っている」場合を想定する。この最短紙幣束WSは、その上端が束搬送ユニット3側の搬送路後下空間28内に位置しており、またシャッタ45が開閉時に通過する軌跡(すなわち図中の細い破線)と交差している。
このため最短紙幣束WSは、シャッタ45が閉塞されるべく前方へ移動する場合、このシャッタ45から前方へ向かう力を受け、点P2を支点として回動するように前方へ倒れる。この結果、最短紙幣束WSは、実線で示したように、その上端を点P1に位置させた状態となり、前述した場合と同様、該シャッタ45の前端と第1ガイド面41との間に挟まれる。
このように紙幣出金機1では、最短紙幣束WSの下端が点P2に位置している場合、その紙面が第1ガイド面41に当接した姿勢及び立った姿勢の何れであっても、シャッタ45を正常に閉塞できなくなる。そこで紙幣出金機1では、点P2を中心として長さDPを半径とする仮想的な円弧である最短円弧CSを規定する。また紙幣出金機1では、この最短円弧CSが後部ガイド24の前側面24Fと交差する箇所を点Q1と定義し、さらに前側面24Fの下端を点Q2と定義する。
そうすると紙幣出金機1では、仮に最短紙幣束WSの上端がこの最短円弧CSよりも下流側(すなわち後下側であり、図中に斜線で示した部分)に位置している場合、シャッタ45を正常に閉塞できることになる。また紙幣出金機1では、仮に最短紙幣束WSの上端が最短円弧CSよりも上流側(すなわち前上側)に位置している場合、シャッタ45を正常に閉塞できず、該最短紙幣束WSを第1ガイド面41との間に挟み込むことになる。
このことから紙幣出金機1では、最短紙幣束WSの上端が最短円弧CSよりも上側(すなわち斜線の部分)に位置していることを検知できれば、シャッタ45を実際に閉塞する前の段階で、該シャッタ45を正常に閉塞し得ないことを事前に認識できることになる。
ここで紙幣出金機1では、仮に最短円弧CSよりも下側に直線状の光軸が位置するように光学センサを配置した場合、最短紙幣束WSの上端が最短円弧CSよりも上側に位置していれば、該最短紙幣束WSが光軸と交差して検知光を遮光することになる。このため紙幣出金機1では、この光学センサにおいて最短紙幣束WSにより検知光が遮光された場合、該最短紙幣束WSの上端が、少なくともこの光学センサの光軸よりも上側に位置していることになり、さらには最短円弧CSよりも上側に位置している可能性が高くなる。
すなわち紙幣出金機1では、最短紙幣束WSについて、最短円弧CSよりも下側に光軸が位置するように光学センサを配置すれば、該最短紙幣束WSによりシャッタ45を正常に閉塞し得ない可能性があることを、漏れなく検知できる。
次に、紙幣出金機1において取り扱われる紙幣のうち、短辺方向の長さが最も長い紙幣(以下これを最長紙幣と呼ぶ)が束状に集積されてなる紙幣束Wを、最長紙幣束WLとする。その上で、図5(B)に示すように、紙幣出金機1において最長紙幣束WLの上端が点P1に位置する場合を想定し、このとき該最長紙幣束WLの下端が位置する箇所を点P2Lと定義する。この点P2Lは、点P2よりも下流側に位置することになる。また以下では、点P1から点P2Lまでの長さ、すなわち最長紙幣における短辺の長さを長さDPLとする。
その上で、最短紙幣束WSの場合と同様、最長紙幣束WLについても、その下端が位置する点P2Lを中心として長さDPLを半径とする仮想的な円弧である最長円弧CLを規定する。そうすると紙幣出金機1では、最短紙幣束WSの場合と同様、最長紙幣束WLの上端が最長円弧CLの上側に位置する場合に、該最長紙幣束WLがシャッタ45及び第1ガイド面41に挟まれることになる。
この最長円弧CLは、幾何学的な関係により、最短円弧CSよりも上流側に位置しており、また点Q1よりも上流側に位置する点Q1Lにおいて後部ガイド24の前側面24Fと交差する。このため紙幣出金機1では、光学センサの光軸が最短円弧CSよりも下側に位置していれば、この光軸が最長円弧CLよりも下側に位置していることにもなる。
従って紙幣出金機1では、紙幣束Wを構成する紙幣の長短に拘わらず、上端が最短円弧CSよりも上側に位置している紙幣束Wを検知することにより、シャッタ45を閉塞した場合に該紙幣束Wを第1ガイド面41との間に挟む可能性があることを、確実に検知することができる。
そこで紙幣出金機1では、上述した紙幣束検知部60において、第1検知光L1の光軸X1及び第2検知光L2の光軸X2のうち搬送路後下空間28及び連通空間43の内側にある部分の全範囲を、何れも最短円弧CSよりも下流側に位置させるよう、発光部61、受光部62及びプリズム63をそれぞれ配置した。
具体的に紙幣出金機1では、光軸X1及びX2のうち第1ガイド面41と交差する点(以下これを交点XPと呼ぶ)を点P1及び点P2の間に位置させるようにした。これと共に紙幣出金機1では、光軸X1及びX2のうち後部ガイド24の前側面24Fと交差する点(以下これを交点XQと呼ぶ)を点Q1及び点Q2の間に位置させるようにした。さらに紙幣出金機1では、光軸X1及びX2を第1ガイド面41の法線とほぼ平行とした。
これにより紙幣出金機1では、紙幣の長短に拘わらず、シャッタ45を閉塞した場合に紙幣束Wを第1ガイド面41との間に挟んでしまう状態であることを、確実に検知することができる。説明の都合上、以下では、このように紙幣束Wの一部が光軸X1及びX2の少なくとも一方を横切っており、シャッタ45を閉塞した場合に第1ガイド面41との間に該紙幣束Wを挟む可能性がある状態を、閉塞異常予備状態と呼ぶ。
因みに紙幣出金機1では、シャッタ45を閉塞した場合に第1ガイド面41との間に挟まない紙幣束W、すなわち何ら問題がない紙幣束Wも検知してしまう可能性がある。しかしながら紙幣出金機1では、閉塞異常予備状態の紙幣束Wについては、確実に検知することができる。すなわち紙幣出金機1では、閉塞異常予備状態を検知し損なうこと、いわゆる検知漏れを排除する観点から、シャッタ45を閉塞できる場合も検知してしまうこと、すなわち過剰に検知することを許容している。
[1−5.効果等]
以上の構成において、第1の実施の形態による紙幣出金機1では、リジェクトカセット17の連通空間43及び束搬送ユニット3の搬送路後下空間28の接続部分に紙幣束検知部60を設けた(図4及び図5)。特に紙幣出金機1では、紙幣束検知部60における第1検知光L1の光軸X1及び第2検知光L2の光軸X2を最短円弧CSよりも下流側に位置させるように、発光部61、受光部62及びプリズム63をそれぞれ配置した(図5)。
このため紙幣束検知部60は、例えば図6に示すように、紙幣束Wを構成する紙幣における短辺の長短や該紙幣束Wの姿勢に拘わらず、閉塞異常予備状態の紙幣束W、すなわちシャッタ45を閉塞した場合に第1ガイド面41との間に挟まれる可能性がある紙幣束Wを、漏れなく検知できる。これにより制御部4(図1)は、この紙幣束検知部60により紙幣束Wを検知した場合に、例えばこのことを金融機関の職員等に通知して保守作業の実施を促すことにより、閉塞異常予備状態として検知された紙幣束Wの除去や第2収納空間内への収納を行わせることができる。
この結果、紙幣出金機1では、リジェクトカセット17が収納筐体10から取り外される際に、シャッタ45が完全に閉塞されず第1ガイド面41との間に紙幣束Wを挟んだ状態となり、悪意ある者によりこの紙幣束Wや第2収納空間内の紙幣が抜き取られることを、未然に回避することができる。また紙幣出金機1では、シャッタ45を完全に閉塞できない状態のまま、収納筐体10からリジェクトカセット17が強引に取り外されることによる各部の破損や、該シャッタ45及び第1ガイド面41との間に挟まった紙幣束Wが他の部品等に引っ掛かり損傷すること等も未然に防止できる。
また紙幣出金機1では、紙幣束検知部60を構成する部品のうち、電気部品である発光部61及び受光部62を束搬送ユニット3の後部ガイド24に取り付けると共に、通電や通信が不要な光学部品であるプリズム63をリジェクトカセット17の第1ガイド面41に取り付けた(図4)。
このため紙幣出金機1では、収納筐体10(図1)から取り外された後に運搬され、衝撃が加えられる恐れがあるリジェクトカセット17側に電子部品を設ける必要が無く、また該収納筐体10及び該リジェクトカセット17の間で電気的な接続及び切断を実現するためのコネクタ等を設ける必要も無い。この結果、紙幣出金機1では、リジェクトカセット17の構成を簡素化でき、その小型化や軽量化にも寄与できるので、運搬作業や着脱作業における作業者等の負担を極力小さく抑えることができ、さらには該リジェクトカセット17のコスト削減に繋げることもできる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による紙幣出金機1では、束搬送ユニット3の後部ガイド24に取り付けた発光部61及び受光部62と、リジェクトカセット17の第1ガイド面41に取り付けたプリズム63とにより紙幣束検知部60を構成し、その光軸X1及びX2を仮想的な最短円弧CSよりも下流側に位置させるようにした(図5)。これにより紙幣出金機1では、着脱されるリジェクトカセット17を簡素な構成としながら、閉塞異常予備状態の紙幣束W、すなわちシャッタ45の閉塞時に第1ガイド面41との間に挟まれる恐れがある紙幣束Wの存在を確実に検知でき、保守作業の実施を促すことができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による紙幣出金機101(図1)は、第1の実施の形態による紙幣出金機1と比較して、束搬送ユニット3及び制御部4に代わる束搬送ユニット103及び制御部104を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
図4と対応する図7に示すように、束搬送ユニット103は、第1の実施の形態による束搬送ユニット3と比較して、束搬送ガイド22に代わる束搬送ガイド122を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。束搬送ガイド122は、図8に示すように、本体部171の下面における後寄りの部分に、下方へ向けて突出した複数の突出部172が離散的に設けられている。突出体としての突出部172は、左右方向から見て直角三角形状に形成されており、前側がほぼ鉛直である一方、後側が傾斜されている。
制御部104は、第1の実施の形態による制御部4と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、出金処理等の処理を行う。ただしこの制御部104では、紙幣束検知部60により紙幣束Wの存在を検知した場合の処理が、制御部4と一部相違している。
具体的に制御部104は、紙幣束検知部60により閉塞異常予備状態の紙幣束Wを検知した場合、図9に示すように、束搬送ガイド122を後側へ移動させた後、前後方向へ数回往復させる。これにより制御部104は、突出部172を紙幣束Wに当接させて前方向または後方向へ向かう力を加え、この力の作用により、他の紙幣束Wの上に乗り上げる等といった閉塞異常予備状態の解消、すなわち紙幣束検知部60の光軸X1及びX2を横切る状態の解消を図る。
ここで制御部104は、紙幣束検知部60から再度検知結果を取得し、閉塞異常予備状態の紙幣束Wを検知するか否かを確認する。ここで制御部104は、紙幣束Wの存在を検知しなくなった場合、閉塞異常予備状態が解消されたものと判断し、金融機関の職員等への通知を行わない。一方、制御部104は、紙幣束Wの存在を再び検知した場合、閉塞異常予備状態が継続しているものと判断し、金融機関の職員等への通知を行い、この紙幣束Wの除去を促す。
すなわち紙幣出金機101は、紙幣束検知部60により紙幣束Wの存在を検知した場合、束搬送ガイド122を前後方向に移動させることにより、閉塞異常予備状態の解消を図ることができる。これにより紙幣出金機101は、金融機関の職員等により保守作業を行わせる頻度を低減でき、作業負担を軽減できると共に、該紙幣出金機101を正常に運用できる度合、いわゆる可用性を高めることができる。
また束搬送ガイド122は、本体部171の下面のうち、後側のみに突出部172を設けた。これにより束搬送ガイド122は、前側に移動されて集積部16(図1)における集積空間16Sの上側を閉塞している場合に、放出部から放出された紙幣が引っ掛かる等の悪影響を及ぼすこと無く集積させることができ、また後側へ移動された場合に閉塞異常予備状態の解消を図ることができる。
その他の点においても、紙幣出金機101は、第1の実施の形態による紙幣出金機1と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による紙幣出金機101では、紙幣束検知部60を設け、その光軸X1及びX2を仮想的な最短円弧CSよりも下流側に位置させるようにした(図5)。これにより紙幣出金機1では、着脱されるリジェクトカセット17を簡素な構成としながら、閉塞異常予備状態の紙幣束Wの存在を確実に検知でき、保守作業の実施を促すことができる。これに加えて紙幣出金機101では、束搬送ガイド122における本体部171の下面に突出部172を設けたため(図8)。該束搬送ガイド122を前後方向へ移動させることにより、閉塞異常予備状態の解消を図ることができる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、リジェクトカセット17において取込孔17Hよりも後側に第2収納空間37Sを形成し、両者を連通させる連通空間43の側面である第1ガイド面41を鉛直方向に対し傾斜させる場合について述べた(図2)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば取込孔17Hの真下に第2収納空間37Sを形成し、連通空間43を上下方向に沿って形成し、第1ガイド面41を鉛直方向に沿った平面としても良い。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、紙幣束検知部60において、第1検知光L1の光軸X1及び第2検知光L2の光軸X2のうち搬送路後下空間28及び連通空間43の内側にある部分の全範囲を、何れも最短円弧CSよりも下流側に位置させる場合について述べた(図5(A))。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば交点XQ、すなわち光軸X1及びX2が後部ガイド24の前側面24Fと交差する点を点Q1よりも上側に位置させ、該光軸X1及びX2の一部を最短円弧CSよりも上側に位置させても良い。これにより、紙幣束Wが閉塞異常予備状態である場合のうち一部の場合を検知できない恐れがあるものの、紙幣束Wが閉塞異常予備状態でない場合を閉塞異常予備状態として誤検知する頻度を低減させることができる。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、プリズム63を第1ガイド面41の前下側に取り付け、第1検知光L1及び第2検知光L2の通過部分に貫通孔をそれぞれ形成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第1ガイド面41に比較的大きな貫通孔を形成してプリズム63の一部又は全部を埋め込むようにして取り付けても良い。この場合、光軸X1及びX2が第1ガイド面41の法線方向に沿っていることにより、プリズム63の表面が該第1ガイド面41とほぼ平行となる。これによりプリズム63は、紙幣束Wの少なくとも一部が第1ガイド面41に沿って摺動しながら下降する場合に、その表面に付着した塵や埃等が払い落とされるため、第1検知光L1及び第2検知光L2がこの塵や埃等により減衰若しくは遮断される可能性を低減させることができる。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣束検知部60において前下方向へ向かう第1検知光L1の進行方向を変更して、後上方向へ向かう第2検知光L2とするための光学部品としてプリズム63を用い、これを第1ガイド面41に取り付ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば2枚以上の鏡を組み合わせてなる光学部品等、種々の光学部品を第1ガイド面41に取り付けても良い。要は、電源の供給や通信等を必要とせず、前下方向へ向かう第1検知光L1の進行方向を変更して、後上方向へ向かう第2検知光L2とすることができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、左右方向から見て光軸X1及びX2が重なるような位置に、紙幣束検知部60の発光部61、受光部62及びプリズム63をそれぞれ配置する場合について述べた(図5(A))。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば光軸X1に対し光軸X2を上流側又は下流側に位置させても良く、また第1ガイド面41に対する光軸X1の角度及び光軸X2の角度を互いに相違させても良い。すなわち光軸X1及びX2は、第1ガイド面41の法線と異なる角度に傾斜させても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、シャッタ45を開放時に取込孔17Hの後側、すなわち連通空間43及び取込孔17Hを挟んで第1ガイド面41と反対側へ移動(スライド)させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばシャッタ45を開放時に取込孔17Hの前側へ移動させるようにしても良く、或いは所定の回動軸を中心として回動させる等、他の種々の方式により該シャッタ45を取込孔17Hに対し開閉させるようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、束搬送ガイド122に設ける突出部172を、左右方向から見て直角三角形状に形成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば左右方向から見て二等辺三角形状や半楕円状等、種々の形状としても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙葉状の媒体である紙幣を束状に集積して紙幣束Wとして出金する紙幣出金機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば証券や金券、或いは商品券や入場券等、種々の紙葉状の媒体を集積してなる媒体束を取り扱う種々の装置に適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、本体部としての収納筐体10及び束搬送ユニット3と、媒体収納庫としてのリジェクトカセット17とにより媒体取引装置を構成する場合について述べた。この場合、本体部を、束搬送部としての束搬送ユニット3と、発光部としての発光部61と、受光部としての受光部62とにより構成し、媒体収納庫を、取込孔としての取込孔17Hと、収納空間としての第2収納空間37Sと、連通空間としての連通空間43と、シャッタしてのシャッタ45と、導光部としてのプリズム63とにより構成した。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる本体部と、媒体収納庫とにより媒体取引装置を構成し、本体部を、その他種々の構成でなる束搬送部と、発光部と、受光部とにより構成し、媒体収納庫を、その他種々の構成でなる取込孔と、収納空間と、連通空間と、シャッタと、導光部とにより構成しても良い。
本発明は、例えば紙幣を束状に集積して紙幣束Wとして出金する紙幣出金機1において、該紙幣束Wを収納するリジェクトカセット17を収納筐体10に対し着脱可能とする場合に利用できる。
1、101……紙幣出金機、2……収納ユニット、3、103……束搬送ユニット、3Y……束搬送路、4、104……制御部、10……収納筐体、11……紙幣カセット、17……リジェクトカセット、17H……取込孔、17U……通過孔、22、122……束搬送ガイド、24……後部ガイド、24F……前側面、28……搬送路後下空間、37S……第2収納空間、41……第1ガイド面、42……第2ガイド面、43……連通空間、45……シャッタ、60……紙幣束検知部、61……発光部、62……受光部、63……プリズム、171……本体部、172……突出部、CS……最短円弧、L……検知光、L1……第1検知光、L2……第2検知光、W……紙幣束、WS……最短紙幣束、X1、X2……光軸。

Claims (6)

  1. 紙葉状の媒体を集積してなる媒体束を利用者に引き渡す本体部と、
    前記本体部に対し着脱可能に構成され、前記利用者に引き渡されなかった前記媒体束を収納する媒体収納庫と
    を具え、
    前記本体部は、
    前記媒体束を前記媒体収納庫よりも上側で搬送すると共に、該媒体束を前記媒体収納庫へ落下させる束搬送部と、
    検知光を発光する発光部と、
    前記検知光を受光する受光部と
    を具え、
    前記媒体収納庫は、
    前記本体部の前記束搬送部から落下される前記媒体束を取り込む取込孔と、
    前記取込孔よりも下側に設けられ、前記媒体束を収納する収納空間と、
    前記取込孔と前記収納空間とを連通させ、前記媒体束を通過させる連通空間と、
    前記取込孔を開放又は閉塞するシャッタと、
    前記連通空間を挟んで前記本体部の前記発光部及び前記受光部と対向する位置に設けられ、前記本体部の前記発光部から出射された前記検知光を、前記受光部へ向けて進行させる導光部と
    を具え、
    前記発光部、前記受光部及び前記導光部は、前記シャッタによる前記取込孔の閉塞を阻害する位置にある前記媒体束により前記検知光が遮られるよう、それぞれ配置されている
    ことを特徴とする媒体取引装置。
  2. 前記媒体収納庫は、前記連通空間の下側面であり、水平方向及び鉛直方向に対し傾斜され、前記媒体束を案内するガイド面をさらに具え、
    前記収納空間は、前記取込孔に対し水平方向に異なる位置に設けられ、
    前記導光部は、前記ガイド面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  3. 前記発光部、前記受光部及び前記導光部は、
    前記ガイド面に対し前記媒体束が紙面を当接させ、且つ該媒体束の上端が前記シャッタと前記取込孔との間に挟まれる場合における該媒体束の下端を中心として、該媒体束における上端及び下端を結ぶ辺の長さを半径として前記連通空間において描いた仮想的な円弧よりも下側に、前記検知光の光軸のうち前記連通空間内に位置する部分の全範囲を位置させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体取引装置。
  4. 前記発光部、前記受光部及び前記導光部は、
    取り扱われる媒体のうち前記上端及び前記下端を結ぶ前記辺の長さが最も短い最短媒体束が集積されてなる最短媒体束における、当該辺の長さを半径として描いた仮想的な円弧である最短円弧よりも下側に、前記検知光の光軸のうち前記連通空間内に位置する部分の全範囲を位置させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体取引装置。
  5. 前記本体部は、
    前記束搬送部における前記取込孔の上側において、前記媒体束の搬送方向に沿って移動することにより該束搬送部と該取込孔との間を連通させ又は遮断する束搬送ガイドと、
    前記束搬送ガイドにおける前記取込孔と対向する箇所に設けられ、前記取込孔へ向けて突出した突出体と
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  6. 紙葉状の媒体を集積してなる媒体束を利用者に引き渡す本体部に対し、着脱可能に構成された媒体収納庫であって、
    前記本体部において前記媒体収納庫の上側で前記媒体束を搬送する束搬送部から落下される該媒体束を取り込む取込孔と、
    前記取込孔よりも下側に設けられ、前記媒体束を収納する収納空間と、
    前記取込孔と前記収納空間とを連通させ、前記媒体束を通過させる連通空間と、
    前記取込孔を開放又は閉塞するシャッタと、
    前記本体部に設けられ所定の検知光を発光する発光部及び該検知光を受光する受光部に対し、前記連通空間を挟んで対向する位置に設けられ、前記発光部から出射された前記検知光を、前記受光部へ向けて進行させる導光部と
    を具え、
    前記導光部は、前記シャッタによる前記取込孔の閉塞を阻害する位置にある前記媒体束により前記検知光が遮られるよう、配置されている
    ことを特徴とする媒体収納庫。
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