JP2018030549A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐クラック性、耐ウェット性、及び接着力のバランスを高いレベルで保持することができる、空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部の外表面に配設され、タイヤ周方向に延在するゴム層を有する空気入りタイヤであって、前記ゴム層におけるゴム組成物は、該ゴム組成物中のゴム成分を100質量部とした場合に、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)30質量部以下と、ブタジエンゴム(BR)10質量部〜25質量部と、スチレンブタジエンゴム(SBR)45質量部〜64質量部とを含む、ことを特徴とする、空気入りタイヤ。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来より、(i)タイヤのオゾンクラック防止のため、非ジエン系ゴムを含むゴム組成物をサイドウォールに適用することや、(ii)耐酸化老化性を高めて、製品の耐久性を向上させるため、非ジエン系ゴムを含むゴム組成物をコード端部被覆用ゴム組成物として適用することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1には、天然ゴム80重量%以下と、残部としての、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)よりなる群から選択する少なくとも1種のゴムを有するゴム成分100重量部に対して、硫黄を1.5〜4.5重量部配合したコード端部被覆用ゴム組成物が開示されている。
本発明者らは、走行時における負荷の低減、及び耐ウェット性の向上(即ち、摩擦係数μの向上)が要求されるトレッドの表面に、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)に優れる非ジエン系ゴムを含むゴム組成物からなるゴム層を貼り付けることを検討した。その結果、トレッドとしての性能が悪化するという問題や、接着力が低いために、ゴム層がめくれてしまうなどの問題があった。
また、耐ウェット性を向上させるために、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)を、非ジエン系ゴムとしてのエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を含むゴム組成物に配合した。
しかしながら、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)とスチレン−ブタジエンゴム(SBR)とは、溶解パラメーター(SP値)が大きく異なり、相溶性が低いため、混合しても良好な分散状態が得られず、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)が、大きいセグメント状態で表面に析出して、接着性が低下してしまうという問題がある。
特開平11−189676号公報
そこで、本発明の目的は、耐クラック性、耐ウェット性、及び接着力のバランスを高いレベルで保持することができる、空気入りタイヤを提供することにある。
なお、本明細書において、「耐クラック性」とは、「初期クラック(オゾンクラック)」及び「歪入力クラック(歪が入力されることにより拡がるクラック)」の両方に対する耐性を意味する。
即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の外表面に配設され、タイヤ周方向に延在するゴム層を有する空気入りタイヤであって、前記ゴム層におけるゴム組成物は、該ゴム組成物中のゴム成分を100質量部とした場合に、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)30質量部以下と、ブタジエンゴム(BR)10質量部〜25質量部と、スチレンブタジエンゴム(SBR)45質量部〜64質量部とを含む、ことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤによれば、耐クラック性、耐ウェット性、及び接着力のバランスを高いレベルで保持することができる。
さらに、本発明の空気入りタイヤでは、前記ゴム組成物中におけるエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)の含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、15質量部〜25質量部であることが好ましい。この構成によれば、耐クラック性及び接着力を向上させることができる。
さらにまた、本発明の空気入りタイヤでは、前記ゴム組成物中におけるブタジエンゴム(BR)の含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、15質量部〜25質量部であることが好ましい。この構成によれば、接着力を向上させることができる。
さらにまた、本発明の空気入りタイヤでは、前記ゴム組成物が、カーボンブラック及び/又はシリカをさらに含み、前記ゴム組成物中における前記カーボンブラック及び前記シリカの合計含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、40質量部〜70質量部であることが好ましい。この構成によれば、耐破壊性を向上させることができる。
本発明によれば、耐クラック性、耐ウェット性、及び接着力のバランスを高いレベルで保持することができる、空気入りタイヤを提供することができる。
図1は、本発明に従った一実施形態の空気入りタイヤを示す部分断面図である。
(空気入りタイヤ)
以下に、本発明の空気入りタイヤを、その一実施形態に基づき詳細に例示説明する。
本発明の空気入りタイヤにおいては、トレッド部の外表面に配設され、タイヤ周方向に延在するゴム層を有する。
図1は、本発明に従った一実施形態の空気入りタイヤを示す部分断面図である。この空気入りタイヤでは、図示する片側のトレッド部1の踏面部には、排水性確保に寄与する周方向主溝2と、これら周方向主溝2によって画成された中央リブ3と、ショルダー部4とが形成されている。ここで、このショルダー部4にはラグ溝は存在していない。
さらに、図1中、本実施形態の空気入りタイヤは、トレッド部1に配設されたトレッドゴム1aの外表面に配設され、タイヤ周方向に延在するゴム層5と、2層のベルト層からなるベルト6と、カーカスプライ7とをさらに有している。
なお、図1では、ゴム層5は、ショルダー部4にまで延在し、中央リブ3のみならずショルダー部4をも覆っているが、これに限定されるものではなく、ショルダー部4にまで延在しないで、ショルダー部4を覆っていなくてもよい。
本実施形態では、ゴム層5は、タイヤ周方向に延在して、タイヤ全周に亘って配設されているが、これに限定されるものではなく、必ずしも、タイヤ全周に亘って配設されていなくてもよい。
<ゴム層>
上記ゴム層におけるゴム組成物は、少なくとも、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)と、ブタジエンゴム(BR)と、スチレンブタジエンゴム(SBR)との3成分を含むゴム成分が含まれてなり、さらに、必要に応じて、フィラー、軟化剤、その他の成分とが含まれてなる。
また、ゴム層におけるゴム組成物は、少なくとも、1種の非ジエン系ゴムと、2種以上のジエン系ゴムを含んでいてもよい。
未加硫のゴム組成物を加硫した加硫後のゴム組成物が、加硫後のゴム層である。
上記ゴム層のタイヤ径方向の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01mm〜2mmが好ましく、0.1mm〜1.0mmがより好ましく、0.1mm〜0.5mmが特に好ましい。ゴム層を上記厚みに調整することで、高応力且つ高頻度の歪入力があっても、物性の異なる隣接部材との接合性を向上させ、接着剥離を防止することができる。
上記ゴム層の厚みが、0.01mm以上であると、耐クラック性を向上させることができ、さらに、2mm以下であると、耐摩耗性を向上させることができる。
上記ゴム層の厚みが、0.1mm以上であると、耐クラック性をより向上させることができ、さらに、1.0mm以下であると、耐摩耗性をより向上させることができる。
上記ゴム層の厚みが、0.5mm以下であると、耐摩耗性をさらにより向上させることができる。
なお、上記ゴム層の未加硫状態のタイヤ径方向の厚みとしては、目的に応じて適宜選択することができるが、0.4mm〜0.5mmが好ましい。
<<エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)>>
上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)は、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)及び耐候性を向上させる機能を有する。
上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を、上記ゴム組成物に配合させることにより、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)を向上させることができる。
上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)の含有量としては、上記ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対して、30質量部以下である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15質量部〜25質量部が好ましい。
上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、30質量部以下であることにより、接着力を向上させることができる。
上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、15質量部以上であると、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)を向上させることができ、さらに、25質量部以下であると、接着力をより向上させることができる。
<<ブタジエンゴム(BR)>>
上記ブタジエンゴム(BR)は、上記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)と、後述するスチレンブタジエンゴム(SBR)との相溶性を向上させる機能を有する。理由としては、推測ではあるが、上記ブタジエンゴム(BR)の溶解パラメーター(SP値)が、適切であるからである、という点が考えられる。
上記ブタジエンゴム(BR)を、上記ゴム組成物に配合させることにより、接着力を向上させることができる。
上記ブタジエンゴム(BR)の含有量としては、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部〜25質量部である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15質量部〜25質量部が好ましい。
上記ブタジエンゴム(BR)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であると、接着力を向上させることができ、さらに、25質量部以下であると、耐ウェット性を向上させることができる。
上記ブタジエンゴム(BR)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、15質量部以上であると、接着力をより向上させることができる。
<<スチレンブタジエンゴム(SBR)>>
上記スチレンブタジエンゴム(SBR)は、耐ウェット性を向上させる機能を有する。
上記スチレンブタジエンゴム(SBR)を、上記ゴム組成物に配合させることにより、耐ウェット性を向上させることができる。
上記スチレンブタジエンゴム(SBR)の含有量としては、上記ゴム成分100質量部に対して、45質量部〜64質量部である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50質量部〜60質量部が好ましい。
上記スチレンブタジエンゴム(SBR)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、45質量部以上であると、耐ウェット性を向上させることができ、さらに、64質量部以下であると、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)を向上させることができる。
上記スチレンブタジエンゴム(SBR)の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、50質量部以上であると、耐ウェット性をより向上させることができ、さらに、60質量部以下であると、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)をより向上させることができる。
<<フィラー>>
上記フィラーは、耐破壊性を向上させる機能を有する。
上記フィラーは、カーボンブラック及びシリカの少なくとも1種であればよいが、カーボンブラック及びシリカの混合物が好ましい。
上記フィラーの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上記ゴム成分100質量部に対して、40質量部〜70質量部が好ましい。
上記フィラーの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、40質量部以上であると、耐破壊性を向上させることができ、さらに、70質量部以下であると、耐クラック性を向上させることができる。
<<軟化剤>>
上記軟化剤は、柔らかくして、耐クラック性を向上させる機能を有する。
上記軟化剤としては、オイル及び樹脂の少なくとも1種であればよいが、オイル及び樹脂の混合物が好ましい。
上記軟化剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上記ゴム成分100質量部に対して、40質量部〜70質量部が好ましい。
上記軟化剤の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、40質量部以上であると、耐クラック性を向上させることができ、さらに、70質量部以下であると、耐破壊性を向上させることができる。
−オイル−
上記オイルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロセスオイル、スピンドルオイル、アロマ系オイル、オクチルオレート、トリオクチルフォスフォネート、大豆油、ひまわり油、オレンジオイル、などが挙げられる。
−樹脂−
上記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、C5系樹脂、C9系樹脂、C5−C9系樹脂、テルペンフェノール樹脂、αメチルスチレン系樹脂、クマロン・インデン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、ロジン系樹脂、などが挙げられる。
<<その他の成分>>
上記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸、老化防止剤、ワックス、シランカップリング剤、亜鉛華(酸化亜鉛)、加硫促進剤、硫黄、などが挙げられる。
<<老化防止剤>>
上記老化防止剤を配合することにより、耐老化性及び耐オゾンクラック性を向上させることができる。
上記老化防止剤の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD)、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記老化防止剤の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上記ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部〜4質量部、が好ましい
<<ワックス>>
上記ワックスを配合することにより、耐クラック性を向上させることができる。
上記ワックスの具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリン系ワックス、天然系(カルナバワックス)、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記ワックスの配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上記ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部〜2質量部、が好ましい。
<<シランカップリング剤>>
上記シランカップリング剤を配合することにより、シリカとポリマーを反応させゴムを補強することができる。
上記シランカップリング剤の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記シランカップリング剤の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、シリカに対して6質量%〜18質量%が好ましい。
<<加硫促進剤>>
上記加硫促進剤を配合することにより、ゴムを加硫促進することができる。
上記加硫促進剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グアニジン系、チウラム系、チアゾール系、スルフェンアミド系、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記加硫促進剤の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、上記ゴム成分100質量部に対して、1質量部〜4質量部、が好ましい。
<<ゴム層の貼付け方法>>
上記ゴム層の貼付け方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トレッド表面に未加硫状態のゴム層を巻き付けて加硫する方法、などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例になんら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
表1に示す各配合内容に基づき、各ゴム組成物を調製した。表1の配合における数字は質量部を示す。
表1に記載の各ゴム組成物について、下記の測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
<接着力評価>
<<供試タイヤの作製方法>>
まず、常法にて供試タイヤ前駆体を準備した。次いで、各ゴム組成物からなるゴム層を未加硫状態で、供試タイヤ前駆体のトレッドの表面に貼り付けて、160℃で15分間加硫し、供試タイヤを作製した。各実施例及び比較例のゴム層のタイヤ径方向の厚みを表1に示す。
<<接着力測定>>
上記方法で作製した各供試タイヤからトレッドゴムを切り出して、踏面又は溝底からサンプル5mm×5cmを表面から切り出した。そこからサンプルを界面に沿って切り出し、持ち手を作製し、JIS K6256−1に従って接着力を測定した。
なお、表1における値が大きいほど、接着力が大きく良好であることを示す。
<耐ウェット性(摩擦係数μ)評価>
上記方法で作製した各供試タイヤをリム7.5J17に組み付け、内圧230kPaを付与した後、実車(4名乗車)に装着して、水深10mmの濡れたアスファルト路面のテストコースにて時速40km/hからフル制動したときの制動距離を測定した。結果は、表1においては比較例2の制動性能(制動距離の逆数)を100として指数表示した。
なお、表1における値が大きいほど、耐ウェット性が良好であることを示す。
<耐クラック性評価(耐歪入力クラック性評価)>
各ゴム組成物を160℃にて15分間加硫して、加硫ゴムを得た。この加硫ゴムからダンベル状1号型試験片を作製した。この試験片を、JIS K6259:2004に従い、オゾン発生装置を備えた恒温槽中、40℃にて20%の歪で繰り返し疲労を与え、48時間経過した後の亀裂の状態をJIS K6259:2004附属書1に従って判定した。1<2<3<4<5の順で亀裂の数が多く、数字が大きいほど亀裂が大きく、耐クラック性が低いことを示す。
<耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)評価>
試験は、サイズが275/80R22.5の実施例タイヤ及び比較例タイヤを、サイズが8.25×22.5のリムに装着して、内圧を900kPaとし、試験荷重:3000kg、試験速度:50km/h、走行距離:50000kmの条件の下、オゾンドラム試験機を用いて行った。オゾンクラック数の計測領域は、主溝、ラグ溝とする。1<2<3<4<5の順で亀裂の数が多く、数字が大きいほど亀裂が大きく、耐初期クラック性(耐オゾンクラック性)が低いことを示す。
Figure 2018030549
*1:宇部興産株式会社、商品名:UBEPOL150L
*2:油添SBRの100/134(質量)がSBR:JSR株式会社製、商品名:E−SBR 0122
*3:JSR株式会社製、商品名:EP35
*4:東海カーボン株式会社製、商品名:シースト7HM
*5:東ソーシリカ株式会社製、商品名:ニプシールVN3
*7:日本ゼオン株式会社製、商品名:Quintone G100B
*8:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD):大内新興化学株式会社製、商品名:アンチゲン6C
*9:マイクロクリスタリンワックス:日本精蝋株式会社製、商品名:オゾエース0701
*10:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド
*11:三新化学工業株式会社製、商品名:サンセラーCM−G
1 トレッド部
1a トレッドゴム
2 周方向主溝
3 中央リブ
4 ショルダー部
5 ゴム層
6 ベルト
7 カーカスプライ

Claims (4)

  1. トレッド部の外表面に配設され、タイヤ周方向に延在するゴム層を有する空気入りタイヤであって、
    前記ゴム層におけるゴム組成物は、該ゴム組成物中のゴム成分を100質量部とした場合に、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)30質量部以下と、ブタジエンゴム(BR)10質量部〜25質量部と、スチレンブタジエンゴム(SBR)45質量部〜64質量部とを含む、ことを特徴とする、空気入りタイヤ。
  2. 前記ゴム組成物中におけるエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)の含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、15質量部〜25質量部であることを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴム組成物中におけるブタジエンゴム(BR)の含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、15質量部〜25質量部であることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ゴム組成物が、カーボンブラック及び/又はシリカをさらに含み、
    前記ゴム組成物中における前記カーボンブラック及び前記シリカの合計含有量が、前記ゴム成分を100質量部とした場合に、40質量部〜70質量部であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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