JP2018028712A - 端末管理システム及び端末管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子マネーの不正入金を効率良く防止することができる端末管理システム及び端末管理方法を提供することを課題とする。【解決手段】電子マネー決済端末10に管理用カードIDを登録しておき、この管理用カードIDを含む残高照会を管理センタ20に行い、管理センタ20が、この管理用カードIDに対応する残高照会結果(ステータスを含む)を通知したならば、電子マネー決済端末10は、ステータスが利用可を示す場合には電子マネーの取引を可能にし、ステータスが利用不可を示す場合には電子マネーの取引を不能とする。【選択図】図1

Description

この発明は、電子マネーの不正入金を効率良く防止することができる端末管理システム及び端末管理方法に関する。
従来、カード又はおサイフ携帯などの記憶媒体に対して電子マネーを入金する電子マネー入金機が知られている。この種の電子マネー入金機には、データの読み書きを行うリーダライタが設けられ、このリーダライタを介して投入された貨幣の金額を記憶媒体の電子マネー残高に加算する処理を行うことで、電子マネーのチャージと呼ばれる入金処理を行っている。
ここで、かかる電子マネー入金機が、正常運用時における設置場所とは異なる場所に不正に持ち出されたならば、電子マネー入金機の内部に収納された貨幣が取り出されるだけではなく、記録媒体に電子マネーを繰り返し入金処理する不正がなされるおそれがある。
このため、特許文献1には、電子マネー入金機が設置されるべき位置の位置情報を管理装置に事前登録しておき、実際に配置された電子マネー入金機の位置情報が事前登録された位置情報と異なる場合に、電子マネーの入金処理を不能とすることで、電子マネーの不正入金を防止することができる電子マネー入金機が開示されている。
特開2008−234252号公報
しかしながら、上記特許文献1によれば、GPS(Glovel Positioning System)と呼ばれる衛星測位システムのモジュールを電子マネー入金機に付加し、このGPSモジュールで取得した位置情報を管理装置に送信して照合する処理を行う必要があるため、システム開発に多大の人的労力と費用が生ずるという問題がある。
特に、電子マネー入金機の電子マネー額と記憶媒体の識別情報を対応付けて管理装置で管理する場合には、管理装置において電子マネー額の確認及び更新処理を行う必要があるが、併せて各電子マネー入金機の位置確認処理をも行うこととすると、管理装置の処理負荷が過大となる。かかる処理負荷は、電子マネー入金機の設置台数が増加すればするほど、また位置確認を行う頻度が増えれば増えるほど累増する。
これらのことから、本発明は、電子マネー入金機を用いた電子マネーの不正入金を効率良く防止することができる端末管理システム及び端末管理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、電子マネー識別情報ごとに該電子マネー識別情報の利用可否に係る利用可否情報を管理する管理部と、所定の決済端末から処理要求を受け付けた場合に、該処理要求に含まれる電子マネー識別情報に対応する利用可否情報を通知する利用可否情報通知部とを有する管理装置と、自装置に付与された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う処理要求部と、前記管理装置から前記処理要求に応答して通知された利用可否情報に応じて自装置の動作状態を制御する状態制御部とを有する決済端末とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記管理部は、電子マネー識別情報に対応付けて前記利用可否情報及び電子マネー額を管理することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記状態制御部は、前記利用可否情報が利用可能である旨を示す場合には、前記処理要求部による利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を許容することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記状態制御部は、前記利用可否情報が利用不能である旨を示す場合には、前記処理要求部による利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を棄却することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記決済端末は、前記処理要求部による処理要求に対応する処理結果を所定の表示部に表示制御する表示制御部をさらに有することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記決済端末は、自装置に専用の記憶媒体に付与された電子マネー識別情報を記憶する記憶部をさらに有し、前記処理要求部は、所定の条件が成立した場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記処理要求部は、自装置の電源が起動された場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記処理要求部は、一定時間間隔ごとに、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記決済端末は、自装置において利用者が所持する記憶媒体に入金された累計額を算出する累計額算出部をさらに有し、前記処理要求部は、前記累計額算出部により算出された累計額が所定の値となった場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記処理要求は、電子マネーの残高照会又はチャージ要求であることを特徴とする。
また、本発明は、利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う決済端末と、電子マネー識別情報ごとに該電子マネー識別情報の利用可否に係る利用可否情報を管理する管理装置とを通信可能に接続した端末管理システムにおける端末管理方法であって、前記決済端末が、自装置に付与された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う処理要求工程と、前記管理装置が、前記決済端末から処理要求を受け付けた場合に、該処理要求に含まれる電子マネー識別情報に対応する利用可否情報を通知する利用可否情報通知工程と、前記決済端末が、前記管理装置から通知された利用可否情報に応じて自装置の動作状態を制御する状態制御工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、電子マネー入金機を用いた電子マネーの不正入金を効率良く防止することができる。特に、利用者の電子マネー識別情報に対応する残高確認を行う仕組みと、電子マネー入金機に付与した電子マネー識別情報とを用いて、電子マネーの不正入金を防止するよう構成したので、GPSモジュールを含む新たなシステム開発に伴う人的労力と費用を抑制することが可能となる。
図1は、本実施例1に係る端末管理システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、電子マネー決済端末の外観構成を示す図である。 図3は、電子マネー決済端末の本実施例に係る内部構成を示す機能ブロック図である。 図4は、管理センタの本実施例に係る内部構成について説明するための説明図である。 図5(a)は、管理用カードIDデータの例を示す図である。図5(b)は、累計額データの例を示す図である。図5(c)は、カードデータ25aの例を示す図である。 図6は、電子マネー決済端末における管理用カード登録処理に係る画面表示内容、操作内容及び処理内容を説明するための説明図(その1)である。 図7は、電子マネー決済端末における管理用カード登録処理に係る画面表示内容、操作内容及び処理内容を説明するための説明図(その2)である。 図8は、電子マネー決済端末における装置状態設定処理に係る画面表示内容、処理内容を説明するための説明図である。 図9は、電子マネー決済端末における取引処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例2に係る電子マネー決済端末における装置状態設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、実施例2に係る電子マネー決済端末における装置状態設定中の画面例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る端末管理システム及び端末管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、特定のブランドの電子マネーを関連付ける利用者のICカードを記憶媒体として用いる場合を示すこととする。
<実施例1に係る端末管理システムの概念>
まず、本実施例1に係る端末管理システムの概念について説明する。図1は、本実施例1に係る端末管理システムの概念を説明するための説明図である。図1に示す電子マネー決済端末10は、電子マネーの残高確認と入金処理(以下、単に「チャージ」と言う)を行う装置である。かかる「チャージ」は、利用者のICカード(以下、単に「利用者用カード」と言う)に関連付けられた電子マネーの残高を加算する処理を意味し、現金の投入金額に対応する電子マネー額が電子マネーの残高に加算される。なお、利用者用カードに関連付けられた所定のポイントを消費して電子マネーの残高にチャージ(加算)することもできる。
図1は、電子マネー決済端末10において残高確認を行う場合の一連の処理を示している。電子マネー決済端末10は、装置内部に特定のカードID(以下、「管理用カードID」と言う)を記憶する。例えば、電子マネー決済端末10の製造時点で管理用カードIDを取得し、電子マネー決済端末10の記憶部にあらかじめ管理用カードIDを記憶させる。また、電子マネー決済端末10が設置された後に、操作員が特定の係員操作を行って、電子マネー決済端末10の記憶部にあらかじめ管理用カードIDを記憶させることもできる。
なお、かかる管理用カードIDは、利用者用カードに付与されるカードID(以下、「利用者用カードID」と言う)と同様のものであり、特別な番号体系のカードIDが管理用カードIDとされるわけではない。また、この管理用カードIDに対応するICカード(以下、「管理用カード」と言う)は、電子マネー決済端末10の管理者により厳重に管理され、実際のチャージ取引に利用されることはない。
図1に示すように、電子マネー決済端末10の電源投入に伴って装置が起動されると(1)、電子マネー決済端末10が管理用カードIDを用いて管理センタ20に対して残高照会を行う(2)。管理センタ20は、残高照会に含まれる管理用カードIDに対応する残高情報(管理用カードIDの利用可否の状態を示すステータス(利用可、利用不可)を含む)を残高照会結果として電子マネー決済端末10に送信する(3)。
そして、電子マネー決済端末10は、管理センタ20からの残高照会結果を確認し、自装置の状態を設定する(4)。ここで、管理用カードIDは電子マネーの取引には利用されないが、管理センタ20側では管理用カードIDを利用者用カードIDと区別して取り扱わないため、管理センタ20が正常に応答する場合には、残高情報そのものが電子マネー決済端末10に通知される。なお、管理用カードIDに対して電子マネーがチャージされる状況は存在しないため、この場合の残高情報は「残高0」となる。
電子マネー決済端末10が、管理センタ20から残高照会結果として残高とともに「利用可」を受け取ったならば、管理センタ20による正常応答が確認できたとみなして自装置を正常に起動し、利用者カードを用いた電子マネーのチャージ取引が可能な状態とする。これに対して、管理センタ20からの残高照会結果として「利用不可」を受け取ったならば、電子マネーのチャージ取引が不可である旨を示す表示を行うとともに、自装置を電子マネーのチャージ取引ができない状態とする。
ここで、管理用カードIDを発行した時点では、この管理用カードIDには「利用可」が設定されているが、電子マネー決済端末10が盗難された場合には、管理者によって管理センタ20上で管理用カードIDに「利用不可」が設定される。なお、有効期限切れの場合にも、管理用カードIDに「利用不可」又は期限切れを示す「期限切れ」が設定される。
上記一連の処理を行うことにより、利用者用カードIDによる残高照会の仕組みを利用して電子マネー決済端末10の取引状態を制御できるため、既存の電子マネー管理システムに大きな改変を加えることなく、またGPSモジュール等を導入することなく、効率良く電子マネー決済端末10の盗難等に対応することが可能となる。特に、管理センタ20と電子マネー決済端末10との相互認証を行う従来技術では、電子マネーのチャージ取引が可能であるか否かが担保されているわけではなく、単に正常に相互認証が行われた事実のみを示しているため、その後に電子マネーの取引が可能であるか否かを確認せねばならないが、本実施例1によれば相互認証と取引可否を一度に確認することが可能となる。
<電子マネー決済端末10の外観構成>
次に、図1に示した電子マネー決済端末10の外観構成について説明する。図2は、図1に示した電子マネー決済端末10の外観構成を示す図である。図2に示すように、電子マネー決済端末10は、表示操作部11、音声出力部12、カードリーダライタ13、レシートプリンタ14及び紙幣処理ユニット15を有する。なお、ここでは説明の便宜上その詳細な説明を省略するが、硬貨を用いた電子マネーのチャージを行う場合の硬貨挿入口兼返却口等を設けることもできる。
表示操作部11は、画面の表示と画面上に表示されたボタン等の操作によって入力操作を受け付けるタッチパネルディスプレイ等の入出力デバイスである。音声出力部12は、音声による操作のガイドや注意メッセージなどを出力する出力デバイスである。
カードリーダライタ13は、利用者カードすなわち非接触式ICカードに記憶された情報の読み取り、利用者カードへのデータの書き込みを行うデバイスである。ここでは、カード挿入口から挿入された利用者カードを装置内部に取り込む接触式のICカードではなく、カードリーダライタ13上に利用者カードを載置するか又は近接させることによりデータの読み書きが可能になる非接触識ICカードを用いる場合を示している。なお、本実施例1では、説明の便宜上利用者カードが非接触式ICカードである場合を説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、非接触式ICチップを内蔵した携帯電話機などのカード形態以外であってもよく、接触式ICカードであってもよい。
レシートプリンタ14は、電子マネーのチャージや残高確認などの処理を行った場合に、必要に応じてレシートを発行する印字部である。紙幣処理ユニット15は、紙幣の投入を受け付けた場合に、金種識別を行った後に該紙幣を装置内部に収納する処理部である。なお、この紙幣処理ユニット15において紙幣の真偽判定等を行うこともできる。
<電子マネー決済端末10の内部構成>
次に、図2に示した電子マネー決済端末10の内部構成について説明する。図3は、図2に示した電子マネー決済端末10の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、電子マネー決済端末10は、表示操作部11と、音声出力部12と、カードリーダライタ13と、レシートプリンタ14と、紙幣処理ユニット15と、通信部16と、記憶部17と、制御部18とを有する。表示操作部11、音声出力部12、カードリーダライタ13、レシートプリンタ14及び紙幣処理ユニット15については、すでに説明を行ったため、その説明を省略する。
通信部16は、所定の通信回線を経由して管理センタ20等と通信するためのインタフェース部である。有線回線又は無線回線のいずれを用いることもできる。記憶部17は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。この記憶部17は、装置状態を管理するための管理用カードID17aと、チャージにより入金された金額の累計額を示す累計額データ17bとを記憶する。
制御部18は、電子マネー決済端末10を全体制御する制御部であり、装置残高照会処理部18a、利用者残高照会処理部18bと、チャージ前処理部18c、チャージ額決定部18d、チャージ実行部18e、表示制御部18f、装置状態管理部18g及び時刻管理部18hを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、装置残高照会処理部18a、利用者残高照会処理部18b、チャージ前処理部18c、チャージ額決定部18d、チャージ実行部18e、表示制御部18f、装置状態管理部18g及び時刻管理部18hにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
装置残高照会処理部18aは、自装置の起動時に記憶部17に記憶された管理用カードID17aを含む残高照会を管理センタ20に行う処理部である。このように、かかる装置残高照会処理部18aは、利用者用カードIDを用いた本来の残高照会を行うのではなく、既存の残高照会の仕組みを利用して電子マネーに関する処理の是非を問い合わせる処理部である。
利用者残高照会処理部18bは、利用者から残高照会を行う旨の操作(利用者用カードの近接及び残高照会操作)を受付けた場合に、管理センタ20に対して利用者用カードIDを含む残高照会を管理サーバ20に行い、この残高照会に応答して管理サーバ20から通知される残高照会結果に含まれる電子マネーの残高を表示操作部11に表示制御する処理部である。
チャージ前処理部18cは、利用者から電子マネーのチャージを行う旨の操作を受付けた場合に、チャージの前処理として最新の残高を特定する処理部である。具体的には、チャージ前処理部18cは、カードリーダライタ13が利用者用カードから取得した利用者用カードIDを管理センタ20に送信して残高照会を行う。そして、管理センタ20で管理された残高照会結果に含まれる残高を特定する。
チャージ額決定部18dは、チャージ前処理部18cにより特定された残高に基づいてチャージ額の上限を定め、この上限を超えない範囲でチャージ額の入力を受け付けて、チャージ額を決定する処理を行う。
現金によるチャージであれば、チャージ額の入力は、紙幣の投入により行うことができる。この場合に、チャージ額決定部18dは、紙幣の投入を一枚ずつ受け付け、投入された紙幣の金種及び枚数によってチャージ額を決定する。また、ポイントを用いたチャージを行う場合には、チャージ額自体を入力するほか、使用するポイント数の入力によりチャージ額を決定する。この場合、チャージ額決定部18dは、チャージに使用するポイント数の入力を表示操作部11から受け付け、受け付けたポイント数を金額換算することでチャージ額を決定する。
チャージ実行部18eは、電子マネーのチャージを実行する処理部である。具体的には、チャージ実行部18eは、チャージ額決定部18dによりチャージ額が決定されたならば、カードリーダライタ13に再度利用者用カードIDを読み取らせ、読み取った利用者用カードIDが残高照会に用いた利用者用カードIDと一致するか否かを判定する。チャージ実行部18eは、利用者用カードIDが一致することを条件に、チャージ額を電子マネーの残高に加算する要求を管理センタ20に通知し、管理センタ20から加算完了を受信すると、表示操作部11の残高表示を更新する。その後、加算完了を表示して、チャージ処理を終了する。
表示制御部18fは、待機時のメニューの表示を行い、顧客によって処理内容が選択されたならば対応する機能処理部を起動して、起動した機能処理部の指示に従って表示操作部11への画面の表示や表示操作部11からの入力操作を受け付ける。
装置状態管理部18gは、後述する管理用カードID17aの登録処理を制御するとともに、記憶部17に管理用カードID17aが記憶されている場合には、管理用カードID17aに基づいて装置状態設定処理を行う。この装置状態設定処理は、管理用カード以外の利用者用カードを用いて電子マネーの取引処理(チャージ処理、残高照会)が可能な状態もしくは不可能な状態を設定する処理である。その詳細な説明は後述することとする。
時刻管理部18hは、RTC(リアルタイムクロック)回路を有し、現在の時刻情報を管理する管理部である。この時刻管理部18hが管理する時刻情報は、装置残高照会処理部18aによって管理用カードIDを用いた残高照会を行うタイミング(例えば、1時間毎)を特定する際に利用することができる。
<管理センタ20の内部構成>
次に、図1に示した管理センタ20の内部構成について説明する。図4は、図1に示した管理センタ20の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、管理センタ20は、表示部21と、操作部22と、通信部23と、制御部24と、記憶部25とを有する。
表示部21は、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなり、操作者への情報表示に用いられる。操作部22は、マウスやキーボード等からなり、操作者からの入力操作を受け付ける。通信部23は、所定の通信回線を経由して電子マネー決済端末10と通信するためのインタフェース部である。制御部24は、管理センタ20を全体制御する制御部であり、チャージ処理部24a及びカードステータス制御部24bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、チャージ処理部24a及びカードステータス制御部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
チャージ処理部24aは、電子マネー決済端末10からの要求により、チャージ処理又は残高照会処理を実行する。電子マネー決済端末10からチャージ要求を受け付けた場合には、後述するカードデータ25a中の指定されたカードIDの電子マネー残高に要求額を加算する処理を行い、正常に完了すれば、加算完了と完了後の電子マネー額を電子マネー決済端末10に返信する。電子マネー決済端末10から残高照会を受け付けた場合には、後述するカードデータ25a中の指定されたカードIDの電子マネー残高を電子マネー決済端末10に返信する。
ここで、指定されたカードIDに対応するカードデータ25aに記憶されたカードステータスが「利用不可」である場合には、電子マネー決済端末10からの要求がチャージによる加算要求信号であっても残高照会の要求信号であっても、「利用不可」を返信し、対応する処理は行わない。カードステータス制御部24bは、カードデータ25aにおけるカードIDに対応するカードステータスについて「利用可」または「利用不可」を操作部22での操作に基づいて更新記憶させる制御部である。
記憶部25は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部25は、カードIDと対応付けられた有価価値や、最終利用期日、利用可/不可などのカードステータスを含むカードデータ25aを記憶する。
なお、記憶部25のカードデータ25aには、管理者または電子マネーの利用者が、自身が保持する携帯端末やパーソナルコンピュータから、公衆回線(インターネット等)を介してその一部にアクセス可能となっている。
また、図示省略したが、管理センタ20は、電子マネー決済端末10との取引内容や、電子マネー決済端末10の装置状態(取引中、取引停止中、通信不可等)を管理しており、これらの状態を出力(表示等)することが可能である。
<データの一例>
次に、電子マネー決済端末10に記憶する管理用カードID17a、電子マネー決済端末10に記憶する累計額データ17b、管理センタ20に記憶するカードデータ25aの一例についてそれぞれ説明する。
図5(a)は、電子マネー決済端末10の記憶部17に記憶された管理用カードID17aの一例を示す図である。同図には、管理用カードのカードIDが「001234567」であり、このカードの残高として指定された指定残高が「0」である状況を示している。後述する装置状態設定処理では、この管理用カードID17aに記憶された管理用カードIDについての残高照会処理を行う。
図5(b)は、電子マネー決済端末10の記憶部17に記憶された累計額データ17bの一例を示す図である。同図には、累計額が「30000」であり、最終取引時刻が「13時50分」であり、最終取引が「チャージ」であった状況が記憶されている。累計額は、チャージ取引において入金された加算金額の累計額であり、所定のリセット処理が行われるまでは、入金が行われるたびに加算される。最終取引時刻は、管理センタ20との通信により取引(チャージ、残高照会)を行った最終時刻を記憶している。最終取引は、管理センタ20との通信により行った最終の取引種別(チャージ、残高照会)を示すデータである。
図5(c)は、管理センタ20の記憶部25に記憶されたカードデータ25aの一例を示す図である。同図には、カードID「001234567」のカードが一番直近に取引された日時は「2016年7月15日06時00分」であり、取引種別が「残高照会」であり、残高が「0」であり、カードのステータスが「利用可」である状況を示している。また、カードID「123456789」のカードについては、「2016年7月15日13時15分」に取引され、取引種別が「チャージ」であり、残高が「3000」であり、カードのステータスが「利用可」である状況を示している。また、カードID「567891011」については、「2016年7月14日12時15分」に「残高照会」がなされ、カードのステータスが「利用不可」である状況を示している。また、ここでは図示省略したが、カードIDごとにポイントも管理されている。
<電子マネー決済端末10の表示例>
次に、図6及び図7を用いて電子マネー決済端末10の装置状態管理部18gが行う管理用カード登録処理に係る画面表示内容、操作内容及び処理内容を説明する。まず、メンテナンスモードで電子マネー決済端末10を起動すると、画面D1に示すように、メンテナンス用のトップメニューが表示される。このメンテナンスモードで電子マネー決済端末10を起動するには、例えば図示しない装置内のスイッチをメンテナンス位置にセットした状態で電源をオン(ON)にする。
メンテナンス用のトップメニューには、「管理用カード登録」、「取引ログ操作」、「時刻設定」などが表示される。「管理用カード登録」は、電子マネー決済端末10を管理するための管理用カードID17aを記憶部17に格納させるための項目である。「取引ログ操作」は、電子マネー決済端末10で行われたチャージ取引、残高照会処理の履歴を参照したり、参照した履歴を印刷するための項目である。「時刻設定」は、電子マネー決済端末10が認識する時刻情報を設定するための項目である。時刻情報の設定は、管理センタ20との通信により設定することもできる。
そして、画面D1で「管理用カード登録」が選択され、管理用カードが指定されていない場合には、画面D2のように、登録するカードの読取りを促す画面が表示される。この場合、管理用カードが既に登録されている場合には、管理用カードのカードIDと残高が表示され、同様に登録するカードの読取りを促す画面が表示される。そして、電子マネー決済端末10のカードリーダライタ13は、ICカードの読取りを待機する。そして、この状態において所定時間カードリーダライタ13にICカードの読み取りが行われない場合には、カードリーダライタ13の待機状態がリセットされ、画面はトップメニューに復帰する。一方、所定時間以内にカードリーダライタ13にICカードの読み取りがされた場合には、図7に示す画面D3が表示される。
画面D3では、カードリーダライタ13によって読み取られたカードIDが表示されている。画面D3においてOKボタンが操作されると、管理用カードID17aに、管理用カードのIDとして指定カードID「001234567」、指定残高「0」が格納され、画面D4においてその旨が表示される。そして、ここで管理用カードとして指定されたICカードは、装置の管理者によって厳重に管理される。
上記一連の処理を行うことにより、管理用カードIDの設定・設定変更を適宜行うことができ、管理用カードが盗難された場合にも適切な対処が可能になる。
<装置状態設定処理の画面例>
次に、図8を用いて電子マネー決済端末10の装置状態管理部18gが行う装置状態設定処理に係る画面表示内容、処理内容を説明する。まず、通常モードで電子マネー決済端末10を起動すると、画面D5に示すような装置の起動画面が表示される。
そして、画面D1の起動画面を維持したまま、後述する取引画面を表示することなく、管理用カードIDを用いた残高照会を管理センタ20に行う。管理用カードID17aにより指定カードIDとして「001234567」が指定されている場合には、当該カードIDを含めた残高照会を行う。この残高照会を受け取った管理センタ20は、指定されたカードIDに対応するデータをカードデータ25aから検索し、該当する残高とカードステータスを残高照会結果として電子マネー決済端末10に返信する。その後、管理センタ20は、取引日時のデータと、取引種別の更新を行う。
電子マネー決済端末10は、管理センタ20に残高照会を行った後一定時間経過しても管理センタ20から残高照会結果が通知されず、その後予め定められた再試行回数残高照会を繰り返しても残高照会結果が得られない場合には、管理センタ20との間の通信が不可(つまり、残高取得不可)であると判定する。電子マネー決済端末10は、管理センタ20から残高照会結果が取得できない場合、又は、管理センタ20から取得した管理用カードのステータスが「利用不可」である場合には、装置の状態を「利用停止」とする。そして、装置の状態を利用停止とした場合には、画面D6のように利用停止となっている旨を表示する。装置が「利用停止」となった状態では、管理用カードとして指定されたカードIDを含めた、すべてのカードIDについて、残高照会およびチャージ等の取引は不可となる。なお、残高照会結果に含まれる残高を、管理用カードID17aに記憶されている指定残高(例えば、「0」)と照合し、両者が一致しない場合には、装置の状態を「利用停止」とすることもできる。
一方、電子マネー決済端末10は、管理センタ20から残高照会結果の通知を受け、管理用カードのステータスが「利用可」である場合には、管理用カードの照合が正常に行われたものと判定して、装置の状態を「利用可」とし、画面D7のように取引画面を表示して起動処理を終了する。
ここで、電子マネー決済端末10が盗難されたり、不正利用された事実が発覚した場合には、電子マネー決済端末10の管理者は、管理センタ20の操作部22を用いて、管理用カードIDに対応するカードデータ25aのカードステータスを、事故カードとして「利用不可」に設定する。管理用カードのカードステータスが「利用不可」となった場合には、図8における装置状態の設定は「利用停止」となるため、電子マネー決済端末10の利用を制限することができる。
また、装置起動時に装置状態の設定を行う場合は、取引中と同様の信号(残高照会要求)を用いるため、その後の取引が可能な状態かどうかを含めた通信状態の確認を、実際の信号を用いて確実に確認することができる。
<電子マネー決済端末10の取引処理手順>
次に、図9を用いて電子マネー決済端末10が実行する通常の取引処理について説明する。この取引処理は、図8における装置状態設定処理において、管理用カードの照合が正常に行われたのち、画面D7の取引画面が表示されている状態から開始される。
まず、取引画面に表示されている「現金チャージ」「ポイントチャージ」「残高確認」のいずれかのボタンが選択操作されると(ステップS101)、カードを載置するように促す画面が表示され、カードの受付処理が行われる(ステップS102)。そして、カードが置かれると、カードリーダライタ13によってカードIDが取得され、取得されたカードIDが一時的に記憶される。カードIDが取得されると、装置残高照会処理部18a、利用者残高照会処理部18b又はチャージ前処理部18cによって、管理センタ20に対してカードIDを含む残高照会が行われる(ステップS103)。この残高照会を行う処理は、図8のD5において行われる管理用カードIDの残高照会と同一の処理である。そして、管理センタ20からの応答される残高照会結果を待機する。
そして、管理センタ20からの応答(残高照会結果の返信)があった場合には(ステップS104;Yes)、管理センタ20から取得した残高照会結果に含まれる残高を表示する(ステップS105)。具体的には、管理センタ20から取得した電子マネーの残高及びポイント残高が表示される。また、管理センタ20からの応答があっても、カードステータスが「利用不可」であることを含む残高照会結果である場合には、利用不可カードであることを表示して取引を終了する。なお、残高照会時の表示としては、チャージ額残高、ポイント残高の表示に加えて、カードIDに対してオートチャージ設定(残高が一定額を下回るとカードIDに対応付けられた口座から自動的に一定額ずつ引き落としが行われる設定)がされているか否かを管理センタ20から取得し、この表示も行うこともできる。
その後、選択メニューが残高照会である場合には(ステップS106;Yes)、残高照会は完了しているため、ステップS114に移行する。一方、選択メニューが残高照会でなく(ステップS106;No)、選択メニューがポイントチャージでない場合には(ステップS107;No)、選択メニューは現金チャージとなるため、ステップS108に進んでチャージ金額の指定を待機する。そして、チャージ額決定部18dによりチャージ額が決定されると(ステップS108;Yes)、ステップS109に進んでチャージ金額以上の入金を待機する。そして、紙幣処理ユニット15によって、チャージ金額以上の入金が取得されると(ステップS109;Yes)、ステップS110に進んでチャージ確認画面を表示し、表示操作部11への確認操作を待機する。なお、ステップS106、S107において選択メニューの種別判定を直列的に記載しているが、当該判定過程を直列的に実行するものに限定する意味合いではなく、ステップS101のメニュー選択操作において選択メニューごとに処理フローが分岐する場合も含んでいる。
そして、確認操作が行われると(ステップS110;Yes)、ステップS111に進み、チャージ実行部18eにおいて管理センタ20に対してチャージ額決定部18dにより決定されたチャージ額と、カードIDを含むチャージ要求が送信される。そして、管理センタ20からの応答を待機する(ステップS112)。そして、管理センタ20からの応答(チャージの完了と、更新後の残高の送信)を受け取った場合には(ステップS112;Yes)、更新後残高の表示を行い(ステップS113)、処理ログと累計額データ17bの更新が行われ(ステップS114)、処理が終了する。また、受け付けた現金がチャージ額を超えている場合には、差額を紙幣処理ユニット15により返却する処理を行う。処理ログは、電子マネー決済端末10にて行われた操作、送信された信号の履歴を時系列に記憶したものであり、図6の画面D1の取引ログ操作において閲覧することができる。また、累計額データ17bについては前述した通りであり、選択メニューが現金チャージである場合には、チャージ額が累計額に加算更新され、最終取引時刻と最終取引の項目が更新される。選択メニューが現金チャージ以外である場合には、最終取引時刻と最終取引の項目のみが更新される。
なお、選択メニューが残高照会である場合には(ステップS106;Yes)、ステップS114に進んで処理ログ・累計額データを更新し(ステップS114)、処理を終了する。また、選択メニューがポイントチャージ(ポイント数からのチャージ加算)である場合には(ステップS107;Yes)、ステップS115に進んでチャージポイント数(チャージ額に変換するポイント数)の指定を待機する。ステップS115でチャージポイント数が指定されると(ステップS115;Yes)、ステップS110に移行して確認操作を待機し、その後は現金チャージ処理と同様の処理を行う。
また、管理センタ20からの応答がなく、その後予め定められた再試行回数要求を繰り返しても応答がない場合は(ステップS104;No、ステップS112;No)、管理センタ20と通信が不可と判定して、取引不能状態を設定し、エラー表示を行う(ステップS116)。また、管理センタ20との通信以前に現金を受け付けている場合には、紙幣処理ユニット15により受け付けた紙幣を返却する処理を行う。
上述してきたように、本実施例1においては、電子マネー決済端末10と管理センタ20との通信において、取引処理中に必要な信号を「残高照会」と「チャージ要求」の2種類のみで対処しているとともに、電子マネー決済端末10の正当性(改竄されていないこと)の確認を行う装置状態設定処理についても「残高照会要求」を流用して行っているため、既存の電子マネーの仕組みを用いて不正な電子マネーのチャージを効率良く防止することができる。
なお、上記の実施例1における「残高照会」と「チャージ要求」の2種類の信号は、電子マネー決済端末10と管理センタ20との通信において、暗号化された通番を付して行われているため、信号をそのままコピーして不正な信号を作出したとしても、通番の重複によりエラー処理されるため、不正にチャージを行うことはできず、装置状態を不正に変更することもできない。このため、省コスト化及びセキュリティの維持が可能となる。
ところで、上記の実施例1では、電子マネー決済端末10の装置起動時に、電子マネー決済端末10の正当性の確認処理(装置状態設定処理)を行う場合を説明したが、累計額データ17bが記憶している累計額が所定の額に達するたびに、電子マネー決済端末10の正当性の確認処理をするよう構成することもできる。そこで、本実施例2では、累計額が所定の額に達するたびに正当性の確認処理を行う場合について説明する。なお、実施例1と重複する部分については、同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
図10を用いて、本実施例2に係る装置状態設定処理について説明する。図10に示すフローチャートは、実施例1の図9において示した取引処理が行われたあと、取引処理が終了するたびに再帰的に行われる処理である。
まず、取引処理において現金チャージ処理が行われたか否かを判定し(ステップS201)、行われていない場合には(ステップS201;No)、そのまま処理を終了する。一方、取引処理において現金チャージ処理が行われた場合には(ステップS201;Yes)、累計額データ17bの累計額が、予め定められた所定の値を超過しているか(所定の値に達しているか)を判定する(ステップS202)。かかる「所定の値」は、電子マネー決済端末10の管理者によって任意に設定された値であり、例えば、30000円となる。
その結果、累計額データ17bの累計額が所定の値を超過していない場合には(ステップS202;No)、そのまま処理を終了する。これに対して、所定の値を超過している場合には(ステップS202;Yes)、装置状態設定を行う(ステップS203)。この装置状態設定は、実施例1の図8における処理と同様であるが、装置の起動に伴うものではない点と、問合せ中の画面が異なる。すなわち、管理用カードID17aに管理用カードIDとして記憶された指定カードIDを用いて残高照会要求を行い、管理センタ20から応答される残高が指定残高と一致すれば、取引可能状態を設定し、それ以外(残高取得不可、カードステータス「利用不可」、残高不一致)の場合は取引不能状態を設定する。この場合の問合せ中画面は、例えば、図11に示すように、メンテナンス中であることと取引不能である旨を示す表示となる。
そして、装置状態設定の結果、取引不能となれば図8の画面D6と同様の画面を表示し、取引可能となれば、画面D7の取引画面に復帰する。図10のフローチャートに戻り、ステップS205における装置状態設定処理が終了すると、累計額データ17bの累計額を0に初期化して(ステップS204)、処理を終了する。
この実施例2においては、入金取引された累計額に基づいて電子マネー決済端末10の正当性の確認を行うため、不正入金のリスクに応じた正当性の確認を行う構成とすることができ、合理的な運用が可能となる。
なお、本実施例2においては、チャージ入金の累計額に基づいて電子マネー決済端末10の正当性の確認を行うこととしたが、これに代えて、紙幣処理ユニット15が受け付けた紙幣の額を累計し、この累計額に基づいて電子マネー決済端末10の正当性の確認(装置状態設定処理)を行うよう構成することもできる。
なお、電子マネー決済端末10の正当性の確認(装置状態設定処理)は、電子マネー決済端末10の時刻管理部18hが管理している現在時刻に基づいて、前回の確認時から所定時間の経過を時刻管理部18hが判定した場合に行ってもよい。このようにすれば、一定時間間隔で電子マネー決済端末の正当性を確認することができ、セキュリティを常に一定レベルに保つことが可能となる。この場合、確認中の画面は図11と同様のものとする。
なお、上記の各実施例1及び2において説明した電子マネー決済端末10の正当性の確認(装置状態設定処理)の契機は、複数を併用することもできる。例えば、装置の起動時、累計額が一定値に達したとき、前回の確認から一定時間を経過したとき、の少なくともいずれかの条件を満たしたときに、装置状態設定処理を行う構成とすることもできる。また、正当性の確認を行った結果の履歴を電子マネー決済端末10が保持するよう構成することもできる。
また、上記の各実施例1及び2において説明した電子マネー決済端末10の正当性の確認(装置状態設定処理)の契機は、条件を満たしたときに即座に行う構成には限らず、条件を満たした後一定時間後に行うものであってもよい。例えば、装置の起動のときに確認を行う構成とした場合には、起動から一定時間の遅延を置いて確認処理を行う構成であったり、起動の都度遅延時間が異なるよう構成することもできる。
さらに、電子マネー決済端末10の正当性の確認は、上記の各実施例1及び2に示した方法と他の方法を併用してもよい。例えば、GPSを用いた電子マネー決済端末10の位置確認による方法と併用してもよく、この場合の位置確認の方法は、単独測位方式であっても干渉測位方式であってもよい。
なお、上記の実施例1及び2では、残高照会時のステータス(利用可又は利用不可)を用いて、電子マネー決済端末10の動作を制御する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、残高照会結果に含まれる残高を用いて動作を制御することもできる。この点を具体的に説明すると、管理用カードID17aには電子マネーがチャージされることはないため、該管理用カードID17aの残高は本来「0」のはずであるが、この管理用カードID17aの残高が「0以外」である場合には、何らかの不正が発生したものとみなし、たとえ管理用カードID17aのステータスが「利用可」であったとしても、電子マネー決済端末10の動作を制限するよう構成することができる。また、管理用カードID17aの残高に意図的に「12345」等の所定の残高を付与して電子マネー決済端末10内に記憶しておき、管理センタ20から通知される残高照会結果に含まれる残高と一致しない場合に、電子マネー決済端末10の動作を制限するよう構成することもできる。
なお、上記の実施例1及び2では、「残高照会」を用いて電子マネー決済端末10の正当性を確認しているが、これに限定されず、「チャージ要求」を用いて電子マネー決済端末10の正当性を確認するようにしてもよい。具体的には、電子マネー決済端末10において管理用カードIDの残高を保持しておき、装置状態設定処理において、管理用カードIDに対して予め定められた一定額ずつ(例えば1)をチャージするようにし、管理センタから応答として返された加算後残高が、加算前の残高に前述の一定額を加算した値と一致するかどうか確認するようにすることが考えられる。
また、上記の実施例1及び2における管理用カードは、基本的に電子マネー決済端末1台あたり管理用カード1枚(1ID)を対応させて運用することを想定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1台あたり複数枚の管理用カードを設定してもよいし、複数台に対し1枚の管理用カードを設定してもよい。前者の場合においては、管理者の権限やレベルに応じて装置状態を制御できる電子マネー決済端末10の台数を異ならせることができる。また、後者の場合には、複数台の電子マネー決済端末10を同一箇所で運用する場合などに、統一した運用・運用停止が行えるようになる。
なお、上記の各実施例1及び2では、ICカード側にカードの残高情報の書き込みを行わず、管理センタ20側の残高情報に基づいて処理を行う場合を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ICカード側にもカードの残高情報を保持するようにしてもよい。この場合、ICカード側にも最終残高情報を保持しているため、管理センタ20側あるいは電子マネー決済端末10側の残高情報及び処理履歴情報とつき合わせを行うことによって、カードの残高情報の正当性をより確実に確認することができ、カードの残高情報を利用した電子マネー決済端末10の正当性確認をよりセキュリティ性を高めて行うことが可能になる。
また、上記の各実施例1及び2では、管理用カードとして指定されたICカードが存在することを前提に説明したが、ICカード自体は存在せず、管理用カードとして指定されたIDのみが存在する構成としてもよい。例えば、管理センタ20におけるカードデータ25aにおいて、管理用カードIDとして指定するためのIDの範囲をあらかじめ設定しておき、当該範囲におけるIDを有するICカードの発行は行わず、各電子マネー決済端末10に割り当て、電子マネー決済端末10に記憶する管理用カードIDとしてのみ使用するようにする。このようにすれば、管理用カードとして指定されたICカードの保管に注意を払う必要はなくなる。
また、上記の実施例1及び2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る端末管理システム及び端末管理方法は、電子マネーの不正入金を効率良く防止する場合に適している。
10 電子マネー決済端末
11 表示操作部
12 音声出力部
13 カードリーダライタ
14 レシートプリンタ
15 紙幣処理ユニット
16 通信部
17 記憶部
17a 管理用カードID
17b 累計額データ
18 制御部
18a 装置残高照会処理部
18b 利用者残高照会処理部
18c チャージ前処理部
18d チャージ額決定部
18e チャージ実行部
18f 表示制御部
18g 装置状態管理部
18h 時刻管理部

Claims (11)

  1. 電子マネー識別情報ごとに該電子マネー識別情報の利用可否に係る利用可否情報を管理する管理部と、所定の決済端末から処理要求を受け付けた場合に、該処理要求に含まれる電子マネー識別情報に対応する利用可否情報を通知する利用可否情報通知部とを有する管理装置と、
    自装置に付与された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う処理要求部と、前記管理装置から前記処理要求に応答して通知された利用可否情報に応じて自装置の動作状態を制御する状態制御部とを有する決済端末と
    を備えたことを特徴とする端末管理システム。
  2. 前記管理部は、電子マネー識別情報に対応付けて前記利用可否情報及び電子マネー額を管理することを特徴とする請求項1に記載の端末管理システム。
  3. 前記状態制御部は、
    前記利用可否情報が利用可能である旨を示す場合には、前記処理要求部による利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を許容する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末管理システム。
  4. 前記状態制御部は、
    前記利用可否情報が利用不能である旨を示す場合には、前記処理要求部による利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を棄却する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の端末管理システム。
  5. 前記決済端末は、
    前記処理要求部による処理要求に対応する処理結果を所定の表示部に表示制御する表示制御部
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の端末管理システム。
  6. 前記決済端末は、
    自装置に専用の記憶媒体に付与された電子マネー識別情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記処理要求部は、
    所定の条件が成立した場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の端末管理システム。
  7. 前記処理要求部は、
    自装置の電源が起動された場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末管理システム。
  8. 前記処理要求部は、
    一定時間間隔ごとに、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末管理システム。
  9. 前記決済端末は、
    自装置において利用者が所持する記憶媒体に入金された累計額を算出する累計額算出部をさらに有し、
    前記処理要求部は、
    前記累計額算出部により算出された累計額が所定の値となった場合に、前記記憶部に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末管理システム。
  10. 前記処理要求は、電子マネーの残高照会又はチャージ要求であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の端末管理システム。
  11. 利用者が所持する記憶媒体に記憶された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う決済端末と、電子マネー識別情報ごとに該電子マネー識別情報の利用可否に係る利用可否情報を管理する管理装置とを通信可能に接続した端末管理システムにおける端末管理方法であって、
    前記決済端末が、自装置に付与された電子マネー識別情報を含む処理要求を行う処理要求工程と、
    前記管理装置が、前記決済端末から処理要求を受け付けた場合に、該処理要求に含まれる電子マネー識別情報に対応する利用可否情報を通知する利用可否情報通知工程と、
    前記決済端末が、前記管理装置から通知された利用可否情報に応じて自装置の動作状態を制御する状態制御工程と
    を含んだことを特徴とする端末管理方法。
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