JP2018024978A - コンクリート片防護シート - Google Patents

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【課題】 トンネルの壁面からの漏水を凍結させることなく、導水することができるコンクリート片防護シートを提供する。【解決手段】壁面に張設されるシート部材と、シート部材の一端面側に設置される形状保持帯とを備えてなり、形状保持帯は複数の縦帯体及び横帯体とから構成され、区画面積の相違する第1区画群と第2区画群を形成してなり、壁面とシート部材との間隙に形成される導水路が縦帯体における壁面側の端面から一端面側に張り出して形成されるよう、第2区画群側の横帯体を形成するとともに、導水路内のシート部材に熱電部材を設置し、第1区画群を構成する第1区画において、形状保持帯を構成する縦帯体及び横帯体のうち、少なくとも2本の帯体に当接する押さえ板を介して壁面に固定されるコンクリート片防護シート。【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネル、建物等のコンクリート構造物の壁面を覆うようにして剥落の落下を防止するコンクリート片防護シートに関するものである。
従来より、コンクリートやレンガ等によって構築されたトンネルにおいて、老朽化や地盤変動など様々な要因により覆工に亀裂が発生したり、壁面が部分的に剥がれ落ちることがある。このような剥落するコンクリート片等を防止するためにコンクリート片防護シートが公知である。
本出願人によるコンクリート片防護シートにおいては、例えば、構造物の壁面に張設されるシート部材と、前記シート部材の一端面側に設置され、形状保持性を付与する形状保持帯と、前記壁面に沿うように突設して前記シート部材の他端面側に設置され、前記壁面と前記シート部材との間隙に導水路を形成するクッション材とを加熱加圧成形により一体化してなるものが公知である(特許文献1参照)。
特開2015−129406号公報
しかしながら、上記構造のコンクリート片防護シートにおいては、トンネルの天面付近では、当該シートが天面に即して緩やかな円弧状となって張設されるため、壁面からの漏水が下方へ流れ落ちずに、当該シート上にて凍結してしまうことが懸念されるものであった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、トンネルの壁面からの漏水を凍結させることなく、導水することができるコンクリート片防護シートを提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載のコンクリート片防護シートは、構造物の壁面に張設されるシート部材と、前記シート部材の一端面側に設置され、形状保持性を付与する形状保持帯とを備えてなり、前記形状保持帯は複数の縦帯体及び横帯体とから構成され、区画面積の相違する第1区画群と第2区画群を形成してなり、前記壁面と前記シート部材との間隙に形成される導水路が前記縦帯体における前記壁面側の端面から前記一端面側に張り出して形成されるよう、前記第2区画群側の前記横帯体を形成するとともに、前記導水路内の前記シート部材に熱電部材を設置し、前記第1区画群を構成する第1区画において、前記形状保持帯を構成する前記縦帯体及び前記横帯体のうち、少なくとも2本の帯体に当接する押さえ板を介して前記壁面に固定されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のコンクリート片防護シートは、請求項1に記載のコンクリート片防護シートにおいて、前記第2区画群側の前記横帯体は、少なくとも前記壁面との距離が最大となる位置にて、前記壁面からの漏水を集水させる集水部が形成されるものである。
また、本発明の請求項3に記載のコンクリート片防護シートは、請求項2に記載のコンクリート片防護シートにおいて、前記熱電部材は、少なくとも前記集水部に設置されるものである。
また、本発明の請求項4に記載のコンクリート片防護シートは、請求項2又は請求項3に記載のコンクリート片防護シートにおいて、前記集水部は、前記縦帯体と略平行となるよう形成されるものである。
また、本発明の請求項5に記載のコンクリート片防護シートは、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンクリート片防護シートにおいて、前記熱電部材は、前記シート部材に対して直接的又は間接的に設置されるものである。
また、本発明の請求項6に記載のコンクリート片防護シートは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート片防護シートにおいて、前記壁面に沿うように突設され、前記第1区画群側における前記シート部材の他端面側にクッション材が設置されるものである。
本発明のコンクリート片防護シートでは、導水路内におけるシート部材に熱電部材が設置されるので、壁面からの漏水を凍結させることなく、導水させることができる。
本発明の実施例におけるコンクリート片防護シートの斜視図である。 本発明の実施例におけるコンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の断面図である。 本発明の実施例におけるコンクリート片防護シートの図2の部分拡大図である。 本発明の実施例におけるコンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の一部破断斜視図である。 本発明の別実施例におけるコンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の断面図である。 本発明のさらに別実施例におけるコンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の部分拡大断面図である。 本発明のさらに別実施例におけるコンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態におけるコンクリート片防護シートを図面に基づいて説明する。図1は、コンクリート片防護シートの斜視図である。図2は、コンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の断面図である。図3は、図2の部分拡大図である。図4は、コンクリート片防護シートをトンネルに設置した状態の一部破断斜視図である。
コンクリート片防護シート1は、図4に示すように、トンネル、建物等のコンクリート構造物の壁面に設置するものである。本実施例においては、トンネルT内の湾曲壁面Wにコンクリート片防護シート1を設置するものである。トンネルTの地面側から湾曲壁面Wに沿って天井側へ向かう方向を縦方向とし、トンネルTの全長方向を横方向とする。
本発明の実施例に係るコンクリート片防護シート1は、図1から図4に示すように、トンネルT内の湾曲壁面Wに張設されるシート部材2と、シート部材2の一端面側に設置される形状保持帯3と、シート部材2の他端面側に設置され、導水路9を形成するクッション材8と、導水路9内のシート部材2に設置される熱電部材11とから構成される。
シート部材2は、例えば、柔軟性、屈曲性に適した塩化ビニル等の合成樹脂からなる。当該シート部材2は、トンネルT内の湾曲壁面Wの剥離状態、又は剥落片が目視可能となるよう、透明とすることが望ましい。また、シート部材2に剛性を付与するべく、シート部材2の内部に柔軟性を有する補強筋(図示しない)を設けることもできる。当該補強筋は、シート部材2に対して、一方向のみに設けることもできるし、相互に直交させて二方向とした格子状に設けることもできるし、これに限られない。
形状保持帯3は、シート部材2の外部から形状保持が可能な形状保持性を付与するものである。当該形状保持帯3は、シート部材2と略同等の大きさに形成され、例えば繊維強化プラスチック(FRP)等からなり、シート部材2の一端面側に公知の加熱加圧成形により一体とされる。形状保持帯3は、地面側からトンネルTの天井に向かう湾曲面に沿うように設けられる複数の縦帯体4と、トンネルTにおける長手方向の湾曲面に沿うように設けられる複数の横帯体5とから構成される。形状保持体3は、縦帯体4と横帯体5のそれぞれを直交させて設けることもできるし、これに限られることなく、所定の角度にてそれぞれを交差させることもできる。
本実施例において、形状保持帯3は、図1に示すように、25mm〜100mm程度の間隔を設けて平行に延びる2本の縦帯体4を1組として、当該組を250mm〜500mm程度の間隔を設けて横方向に合計2組を設けるとともに、横帯体5を250mm〜500mm程度の間隔を設けて縦方向に所定数を設けることで構成される。
すなわち、本実施例においては、上記1組の縦帯体4と2本の横帯体5によって区画される面積の小さい第1区画6と、隣接する2組のうち、内側相互に位置する縦帯体4と2本の横帯体5によって区画される面積の大きい第2区画7とが形成される。また、第1区画6又は第2区画7は、それぞれ上下方向に連続して形成されることで第1区画群又は第2区画群を形成する。よって、形状保持帯3は、第1区画群の区画面積より第2区画群の区画面積が大きくなるよう設定されるとともに、第2区画群の左右両端に第1区画群が形成される。
また、第2区画群側の横帯体5においては、後述するように、トンネルTの湾曲壁面Wに取り付けられた状態にて、当該湾曲壁面Wとの間の導水路9の深さがクッション材8の厚みより大きくなるよう、横帯体5が一端面側(トンネルTの内部側)に張り出して形成される。より詳細には、当該横帯体5の略中央部が屈曲するようにして略V字状に張り出して形成される。このとき、横帯体5の屈曲箇所は、シート部材2における左右の傾斜面を介して、湾曲壁面Wからの漏水を集水する集水部10とされる。
クッション材8は、トンネルT内の湾曲壁面Wとシート部材2との間に間隙を形成し、湾曲壁面Wから滴下する漏水を導水するための導水路9を形成するものである。当該クッション材8は、例えば、ゴム、弾性を有する合成樹脂等からなり、シート部材2の他端面側に公知の加熱加圧成形により一体とされる。
本実施例において、クッション材8は、図1及び図3に示すように、長手状に形成されてなり、少なくとも第1区画6の幅寸法を覆設するようにして設置される。また、上記1組の縦帯体4におけるシート部材2への形状保持性を向上させる観点から、クッション材8の幅寸法を1組の縦帯体4の間隔と略同等とすることがより望ましい。これにより、湾曲壁面Wと、第2区画群側における横帯体5のシート部材2との間に空間を形成し、湾曲壁面Wから滴下する漏水を導水するための導水路9となる。
熱電部材11は、導水路9内にて、漏水が集水する集水部10の位置に少なくとも設置され、熱電部材11の発熱により、漏水が凍結するのを防止するものである。当該熱電部材11は、外部電源に接続され、集水部10と同様にして縦帯体4と略平行となるように、接着、テープ等の固定手段等にて直接的にシート部材2に設置されるか、熱電部材11を挿通可能とするような導水管12等にて間接的にシート部材2に設置される。熱電部材11は、導水路9内にて、シート部材2の全面を含む、任意の位置に設置することができるのは勿論である。また、集水部10に集水される漏水に熱電部材11を接触させる観点から、導水管12は接着等により直接的にシート部材2に設置されることが望ましいが、間接的に設置することができるのは勿論である。
本実施例においては、熱電部材11は自己温度制御型のスーパートレース2NSAH−21(泉電熱株式会社製)とされ、接着等の固定手段にて直接的にシート部材2に固定される導水管12はクラドリップ(クラレプラスチックス株式会社製 登録商標)とされる。そして、当該導水管12内に熱電部材11を挿通して固定するとともに、集水部10に位置するシート部材2に対し、導水管12を介して間接的に熱電部材11が設置される。
このようにして、シート部材2、形状保持体3及びクッション材8が加熱加圧成形により一体に形成されるコンクリート片防護シート1は、次のようにしてトンネルT内の湾曲壁面Wに取り付けられる。
図2から図4に示すように、コンクリート片防護シート1は、剥落が生じている損傷箇所、漏水が生じている損傷箇所、或いはセグメント同士の継ぎ目等のトンネルT内の湾曲壁面Wに設置される。すなわち、コンクリート片防護シート1は、湾曲壁面Wに沿って張設するものである。具体的には、コンクリート片防護シート1の長手方向が地面側からトンネルTの天井に向かう湾曲壁面Wに沿うように張設される。このとき、トンネルTにおける周方向の全周面に設置することもできるし、一部分にのみ設置することができるのは勿論である。
また、コンクリート片防護シート1を湾曲させた状態で張設するため、クッション材8が湾曲壁面Wに密着した状態で当接する。当該状態にて、押さえ板13を介してアンカーボルト14によってシート部材2及びクッション材8を貫通させ、トンネルTに打ち込ませることでコンクリート片防護シート1が固定される。
より詳細には、第1区画6を形成する少なくとも2本の帯体に略円形状の押さえ板13を当接させた状態で、押さえ板13に挿通されるアンカーボルト14を湾曲壁面Wに固設するとともに、アンカーボルト14のナット15により締め付けることでコンクリート片防護シート1を固定する。これにより、ナット15の締め付け力による圧力が押さえ板13を介して当該帯体に伝達されるとともに、シート部材2及びクッション材8に伝達され、クッション材8を湾曲壁面Wに沿って密着した状態で固定することができる。
押さえ板13の取付位置においては、例えば、第1区画6の上方端又は下方端に位置させ、1組の縦帯体4と1本の横帯体5による3本の帯体に当接するよう配置するものであってもよいし、上方端又は下方端以外の1組の縦帯体4による2本の帯体に当接するよう配置するものであってもよいのは勿論である。
そして、コンクリート片防護シート1が湾曲壁面Wに固定されることで、シート部材2と湾曲壁面Wとの間には、クッション材8の間隙を介して漏水を導水するための導水路9が形成される。また、複数のコンクリート片防護シート1を湾曲壁面Wに沿って張設することで、連続した導水路9を形成することができる。このとき、コンクリート片防護シート1の縁部同士を重合させて連結させることで、隙間が生じないように取り付けることができる。
これにより、湾曲壁面Wからの漏水は、トンネルT内に滴下されることなく、シート部材2の湾曲壁面W側を伝ってトンネルTの左右両端側に導水させることができる。特に、トンネルTの天面付近においては、湾曲壁面Wからの漏水を屈曲される横帯体5によって形成されるシート部材2の傾斜面を介して集水部10に集水させて、トンネルTの左右両端側に導水させることができる。また、当該集水部10の位置には、熱電部材11が設置されているので、集水部10を流れる漏水を温めることができ、冬季においても、凍結を防止することができる。
以上、説明した本発明の実施例に係るコンクリート片防護シート1によれば、構成部品のそれぞれを加熱加圧成形により一体化して構成することから、設置作業現場にて組み立て作業が不要となり、設置作業時間を短縮することができるとともに、容易に設置することができる。また、シート部材2を透明とすることで、トンネルT内の湾曲壁面Wの剥離状態、又は剥落片が目視可能となるので、点検作業が容易となる。さらには、シート部材2と湾曲壁面Wとの間に、クッション材8を介して導水路9が形成されるので、湾曲壁面Wからの漏水がトンネルT内に滴下されることもない。
また、導水路9内にて、湾曲壁面Wからの漏水を熱電部材11が設置される集水部10にて集水させて導水することができるので、当該漏水を凍結させることなく、導水させることができる。
また、上述した実施の形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であるのは勿論である。コンクリート片防護シート1は、設置範囲、運搬上の大きさ、製作上の観点等から適宜必要な大きさに形成して複数を組み合わせることが望ましい。
また、上記実施例においては、シート部材2は単層構造としているが、これに限られるものではない。シート部材2を二層、三層等の複数層構造から形成し、各層の間隙に空気層を設けるように形成することもできる。これにより、断熱効果を奏したシート部材とすることができ、寒冷地等においてはより効果的である。
また、形状保持帯3における横帯体5については、第2区画群側の横帯体5の略中央部が略V字状に屈曲して集水部10を形成されるものであったが、これに限られるものではない。例えば、図5(a)に示すように、第2区画群側の横帯体5を略円弧状に形成して、湾曲壁面Wとの距離が最大となる頂部を集水部10として構成することもできる。また、同図(b)に示すように、第1区画群側の横帯体5から段部を有するように屈曲させた後に、略中央部を略V字状に屈曲させて集水部10を形成することもできる。さらに、同図(c)に示すように、第1区画群側の横帯体5から段部を有するように湾曲させた後に、略中央部を略V字状に屈曲させて集水部10を形成することもできる。
また、第2区画群側の横帯体5は、これらの形状を適宜組み合わせて形成することもできるし、集水部10を複数個形成することもできる。係る際において、湾曲壁面Wとの距離が異なるよう複数の集水部10を形成することもできる。すなわち、第2区画群側の横帯体5においては、湾曲壁面Wとの間に、クッション材8の厚みより大きくなる導水路9を形成するよう、当該横帯体5を一端面側(トンネルTの内部側)に屈曲、湾曲等することにより張り出して形成するとともに、少なくとも湾曲壁面Wとの距離が最大となる位置に集水部10が形成されていればよい趣旨である。
また、クッション材8はコンクリート片防護シート1の長手状に形成し、少なくとも第1区画6の幅寸法を覆設しているが、これに限られるものではない。縦帯板4と略同等の幅寸法となるようクッション材8を縦方向に分断して、縦帯板4と対向配置させることもできる。すなわち、縦帯体4に対向する位置にて、縦帯体4の幅寸法に少なくとも対応するようにクッション材8が設けられればよい趣旨である。また、クッション材8を第2区画7の領域内に設置することもできる。
また、導水路9においては、トンネルT内の湾曲壁面Wとシート部材2との間にクッション材8を設置することで形成されるものであったが、これに限られるものではない。例えば、クッション材8を設けない構成とし、縦帯体4を介してトンネルT内に設置することもできる。係る際において、図5に示すように横帯体5を形成して導水路9を形成することができるのは勿論であるし、図6に示すようにして、横帯体5における湾曲壁面W側の端面の少なくとも一部を一端面側(トンネルTの内部側)へ窪ませた形状とすることで導水路9を形成することもできる。すなわち、導水路9においては、クッション材8の有無に関わらず、少なくとも湾曲壁面Wとシート部材2との間隙に形成され、縦帯体4における湾曲壁面W側の端面から一端面側に張り出して形成されるよう、第2区画群側の横帯体5が形成されていればよい趣旨である。
また、アンカーボルト14によりコンクリート片防護シート1を固定する際、図7に示すように、シート部材2と押さえ板13との間にシール部材16を設置することもできる。当該シール部材16は、例えば、ゴム、弾性を有する合成樹脂等からなり、アンカーボルト14が貫通することで固定され、シート部材2と押さえ板13との間隙に圧縮させた状態で設置される。これにより、アンカーボルト14の周辺を止水することができる。すなわち、縦帯板4と略同等の幅寸法となるクッション材8を設けた場合であっても、アンカーボルト14の周辺を止水することができる。また、少なくとも第1区画6の幅寸法となるクッション材8を設けた場合においては、クッション材8とシール部材16により、アンカーボルト14の周辺を二重構造をもって止水することができるので、より好ましいものとなる。
1 コンクリート片防護シート
2 シート部材
3 形状保持帯
4 縦帯板
5 横帯板
6 第1区画
7 第2区画
8 クッション材
9 導水路
10 集水部
11 熱電部材
12 導水管
13 押さえ板
14 アンカーボルト
15 ナット
16 シール部材

Claims (6)

  1. 構造物の壁面に張設されるシート部材と、
    前記シート部材の一端面側に設置され、形状保持性を付与する形状保持帯とを備えてなり、
    前記形状保持帯は複数の縦帯体及び横帯体とから構成され、区画面積の相違する第1区画群と第2区画群を形成してなり、
    前記壁面と前記シート部材との間隙に形成される導水路が前記縦帯体における前記壁面側の端面から前記一端面側に張り出して形成されるよう、前記第2区画群側の前記横帯体を形成するとともに、前記導水路内の前記シート部材に熱電部材を設置し、
    前記第1区画群を構成する第1区画において、前記形状保持帯を構成する前記縦帯体及び前記横帯体のうち、少なくとも2本の帯体に当接する押さえ板を介して前記壁面に固定されることを特徴とするコンクリート片防護シート。
  2. 前記第2区画群側の前記横帯体は、少なくとも前記壁面との距離が最大となる位置にて、前記壁面からの漏水を集水させる集水部が形成される請求項1に記載のコンクリート片防護シート。
  3. 前記熱電部材は、少なくとも前記集水部に設置される請求項2に記載のコンクリート片防護シート。
  4. 前記集水部は、前記縦帯体と略平行となるよう形成される請求項2又は請求項3に記載のコンクリート片防護シート。
  5. 前記熱電部材は、前記シート部材に対して直接的又は間接的に設置される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンクリート片防護シート。
  6. 前記壁面に沿うように突設され、前記第1区画群側における前記シート部材の他端面側にクッション材が設置される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート片防護シート。
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