JP2011185362A - 鋼製配管漏水時の簡易止水方法および簡易止水治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】工場内等に設置されている鋼製配管から漏水した際に、短時間で応急処置をすることができる簡易止水方法および簡易止水治具を提供する。
【解決手段】縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置されたネオジウム磁石12を2枚のゴムシート11a、11bで挟み込んで構成した簡易止水シート10を用いて鋼製配管1の漏水部(破孔部)2の周囲を覆い、ネオジウム磁石12の磁力でゴムシート11a、11bを鋼製配管1に密着固定する。
【選択図】図3
【解決手段】縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置されたネオジウム磁石12を2枚のゴムシート11a、11bで挟み込んで構成した簡易止水シート10を用いて鋼製配管1の漏水部(破孔部)2の周囲を覆い、ネオジウム磁石12の磁力でゴムシート11a、11bを鋼製配管1に密着固定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、工場内等に設置されている鋼製配管から漏水した際の応急対策として行う簡易止水方法および簡易止水治具に関するものである。
これまで、工場内に設置されている鋼製の水配管(以下、単に配管ともいう)が腐食等のために漏水を発生させると、その配管の止水弁を閉止し、配管内の水を抜き、配管の漏水部(破孔部)を溶接し、その上にバンドを巻いて止水を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記の止水方法では、配管内の水抜きに長時間を要し、その間工場生産が停止していた。特に300A以上の大径配管の場合、配管内の容積が大きいため、配管内の水抜きに非常に時間が掛かってしまっていた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、工場内等に設置されている鋼製配管から漏水した際に、短時間で応急処置をすることができる簡易止水方法および簡易止水治具を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]鋼製配管から漏水した時の簡易的な止水方法であって、前記鋼製配管の漏水部の周囲をゴムシートで覆うとともに、前記ゴムシートの上から漏水部の周囲に複数の永久磁石を配置し、前記ゴムシートを前記鋼製配管に密着固定することを特徴とする鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
[2]前記永久磁石は、ネオジウム磁石であることを特徴とする前記[1]に記載の鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
[3]縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置された永久磁石をゴムシートで挟み込んで構成した簡易止水治具を用いて鋼製配管の漏水部の周囲を覆い、前記ゴムシートを前記鋼製配管に密着固定することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
[4]縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置された永久磁石をゴムシートで挟み込んで構成したことを特徴とする鋼製配管漏水時の簡易止水治具。
本発明においては、鋼製配管から漏水が発生した際に、迅速に応急的な止水を行うことができる。その結果、突発的な長時間の生産停止を回避することが可能となる。そして、恒久的な鋼製配管の復旧は後日計画的に実施することにより、生産活動に影響を及ぼさないようにすることができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態においては、配管内の容積が大きいため、配管内の水抜きに非常に時間が掛かってしまう300A以上の配管(鋼製配管)を対象にして、その漏水部(破孔部)にシートを貼付して簡易的に止水するようにしている。
その際に、シートは破孔部の曲面形状に沿って覆うため、破孔部の曲面形状への馴染性と、漏水の水圧に負けて裂けないような強度とを有していることが必要である。ちなみに、漏水による負荷荷重は、水圧としては約5kg/cm2の場合、φ40mmの破孔で約65kgになる。
そこで、破孔部を覆うシートには、厚さが3mm〜5mmで、破孔部形状への馴染性に優れ、5kg/cm2の水圧に耐えうる引き裂き強度を保有したゴムシートを用いる。
ここで、ゴムシートとしては、ゴムシートの例示:シリコーンゴム、クロロプレーンゴム(CR)、ウレタンゴム(U)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、アクリルゴム(ACM)、ブチルゴム(IIR) 等を用いることができる。
そして、このゴムシートを当該配管に密着固定するには、破孔部から漏水している状態で簡易に止水処置が可能なように、水中でも機能を発揮することができる永久磁石を用いる。その永久磁石には人力で着脱が容易で、かつ水圧に負けないような高磁力を確保できるネオジウム磁石(Nb−Fe−B系磁石)が好適である。
また、永久磁石は、作業する場所のスペース、破孔した配管の大きさ、破孔の大きさ等に応じて、個数を増減ができるとともに、扱い易いサイズにしている。例えば、1個が□50mm×12.7mm厚の大きさである。
上記のような考え方に基づき、この実施形態において用いる簡易止水シート(簡易止水治具)を図1、図2に示す。図1は平面図であり、図2は断面図である。
図1、図2に示すように、この実施形態において用いる簡易止水シート10は、2枚のゴムシート11a、11bと、そのゴムシート11aとゴムシート11bの間に挟み込まれて、縦方向及び横方向にそれぞれ複数個配置されたネオジウム磁石12とで構成されている。
なお、図1では、下側のゴムシート11aのみを示し、上側のゴムシート11bは省略している。
ここで、ゴムシート11aは、例えば、大きさL1×L2×tsaが200mm×200mm×4mmで、引き裂き強度が5kg/cm2以上である。また、ゴムシート11bは、例えば、大きさL1×L2×tsbが200mm×200mm×4mmで、引き裂き強度が5kg/cm2以上である。
また、ネオジウム磁石12は、例えば、大きさS1×S2×tmが50mm×50mm×12.7mmであり、縦方向に3個、横方向に3個の計9個が取り付けられている。
それと、ゴムシート11a、11bでネオジウム磁石12を挟み込む際には、熱を加えて、ゴムシート11aとゴムシート11bを融着させて貼り合わせる。
そして、図3に斜視図を示すように、配管1の破孔部2から漏水3が発生した場合には、その破孔部2に簡易止水シート10を貼付するようにする。すなわち、破孔部2をゴムシート11a、11bで覆い、そのゴムシート11をネオジウム磁石12の磁力で配管1に密着固定する。
図4は、破孔部2に簡易止水シート10を貼付した状態を示す斜視図であり、図5は、その断面図である。
なお、図3、図4では、下側のゴムシート11aのみを示し、上側のゴムシート11bは省略している。
このようにして、この実施形態においては、配管から漏水が発生した際に、迅速に応急的な止水を行うことができる。その結果、突発的な長時間の生産停止を回避することが可能となる。そして、恒久的な配管の復旧は後日計画的に実施することにより、生産活動に影響を及ぼさないようにすることができる。
なお、この実施形態では、2枚のゴムシート11a、11bの間に複数のネオジウム磁石12を挟み込んで製作した簡易止水シート10を予め用意しておき、その簡易止水シート10を破孔部2に密着固定するようにしているが、場合によっては、まず、破孔部2をゴムシート11aで覆い、その後に、ゴムシート11aの上から破孔部2の周囲に複数のネオジウム磁石12を配置して、ゴムシート11aを破孔部2に密着固定するようにしてもよい。
本発明の実施例として、上記の本発明の一実施形態を300A以上の工場用水送水配管に適用した。
その結果、上記の配管に漏水が発生した場合、従来は止水するまでに10時間程度を要していたのに対して、3時間程度で止水をすることができた。
これによって、本発明の有効性が確認された。
1 配管(鋼製配管)
2 漏水部(破孔部)
3 漏水
10 簡易止水シート(簡易止水治具)
11a 下側のゴムシート
11b 上側のゴムシート
12 ネオジウム磁石
2 漏水部(破孔部)
3 漏水
10 簡易止水シート(簡易止水治具)
11a 下側のゴムシート
11b 上側のゴムシート
12 ネオジウム磁石
Claims (4)
- 鋼製配管から漏水した時の簡易的な止水方法であって、前記鋼製配管の漏水部の周囲をゴムシートで覆うとともに、前記ゴムシートの上から漏水部の周囲に複数の永久磁石を配置し、前記ゴムシートを前記鋼製配管に密着固定することを特徴とする鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
- 前記永久磁石は、ネオジウム磁石であることを特徴とする請求項1に記載の鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
- 縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置された永久磁石をゴムシートで挟み込んで構成した簡易止水治具を用いて鋼製配管の漏水部の周囲を覆い、前記ゴムシートを前記鋼製配管に密着固定することを特徴とする請求項1または2に記載の鋼製配管漏水時の簡易止水方法。
- 縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置された永久磁石をゴムシートで挟み込んで構成したことを特徴とする鋼製配管漏水時の簡易止水治具。
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