JP2018024444A - 注出キャップ及び液体注出具 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器内の液状内容物の流出経路を規制することで注出状態を視認し易くし、液状内容物の注出を安定して容易に行うこと。【解決手段】容器2の口部21に取り付けられて使用される注出キャップ1であって、有底筒状の注出口部10と、該注出口部10の底部16から突出し、該注出口部10の筒状部15との間に環状の溝部19を形成する突出部11と、突出部11の外周部18又は平面視において該外周部18より外側に設けられ、容器2内の化粧水を溝部19内に流出させる複数の流出孔12a〜12dとを備えており、突出部11の中心軸Xから該突出部11の外周部18までの距離d1と、該中心軸Xから筒状部15の内周面15aまでの距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たしている。【選択図】図2

Description

本発明は、注出キャップ及びそれを備えた液体注出具に関する。
従来、各種洗剤や化粧品、食品等が収容された小型の液体注出具には、各種洗剤や化粧品、食品等が予め収容された容器に注出キャップが直接取り付けられており、注出キャップを介して容器内に収容された液状内容物が注出される。
そのため、注出キャップには、液状内容物の不定期な変動を伴った流出を防止するための様々な工夫がなされている。例えば特許文献1には、複数の流出孔を等間隔に設けることで、液状内容物を注出する際の空気置換を容易に行えるようにした注出中栓が開示されている。また特許文献2には、突出筒部の天面部の内面に内容物を衝突させて、内容物の勢いを低減させる中栓部材が開示されている。
特開平10−175658号公報 特開2010−6396号公報
一方、容器内に収容される液状内容物には様々な成分が含有しているのが一般的であるが、液状内容物の粘度によって、液状内容物を出しにくかったり、また一度に大量の液状内容物がでてしまう場合がある。このように、容器内に収容された液状内容物においては、一定量を安定して注出するのに苦労を要することがある。
これに対しては、例えば、上記の特許文献1に記載の注出中栓では、空気置換を行うことで注出時における液状内容物の不定期な変動を伴った流出は防止できるが、一定量を安定して注出させることは容易ではない。また、特許文献2に記載の中栓部材においては、突出筒部を設けることで注出時の液状内容物の勢いを低減させることはできるが、突出筒部が注出口部よりもキャップ軸よりに設けられているため、突出筒部に設けられた開口から流出される液状内容物はすぐに注出口部に到達し、注出されることとなる。つまり、特許文献2に記載の中栓部材においても、一定量の液状内容物を安定して注出させることは容易ではない。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る注出キャップ及び液体注出具を提供することにある。
本発明は、容器の口部に取り付けられて使用される注出キャップであって、有底筒状の注出口部と、該注出口部の底部から突出し、該注出口部の筒状部との間に環状の溝部を形成する突出部と、前記突出部の外周部又は平面視において該外周部より外側に設けられ、前記容器内の液状内容物を前記溝部内に流出させる複数の流出孔とを備えており、前記突出部の中心軸から該突出部の前記外周部までの距離d1と、該中心軸から前記筒状部の内周面までの距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たす注出キャップを提供するものである。
本発明は、前記の注出キャップと、液状内容物が収容された容器とを備えた液体注出具を提供するものである。
本発明の注出キャップ及び液体注出具によれば、容器内の液状内容物の流出経路を規制することで注出状態を視認し易くし、液状内容物の注出を安定して容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る注出キャップを有する液体注出具を示す斜視図である。 図2は、図1に示す注出キャップのA−A線断面図である。 図3は、図1に示す注出キャップの略示平面図である。 図4は、図1に示す注出キャップの略示底面図である。 図5は、図1に示す注出キャップを有する液体注出具に、オーバーキャップを取り付けた状態を示す部分拡大断面図である。 図6は、注出キャップを介して、容器内に収容された化粧水が注出される状態を示す斜視図である。 図7(a)は本発明の他の実施形態に係る注出キャップを模式的に示す略示断面図であり、図7(b)は図7(a)の略示平面図である。 図8(a)は本発明の他の実施形態に係る注出キャップを模式的に示す略示断面図であり、図8(b)は図8(a)の略示平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の実施形態に係る注出キャップ1を有する液体注出具100の斜視図が示されており、図2には図1に示す注出キャップ1のA−A線断面図が示されている。図3には、図1に示す注出キャップ1を上方から見た略示平面図(上面図)が示されており、図4には、図1に示す注出キャップ1の略示底面図が示されている。
本発明の実施形態に係る液体注出具100は、液状内容物として化粧水が収容されている化粧水注出具であり、図1に示すように、化粧水を注出する際に用いられる注出キャップ1と、化粧水が収容された容器2とを備えている。
図2〜図4に示すように、注出キャップ1は、有底筒状の注出口部10と、該注出口部10の底部16から突出し、該注出口部10の筒状部15との間に環状の溝部19を形成する突出部11と、突出部11の外周部18に設けられ、容器2内の化粧水を溝部19内に流出させる複数の流出孔12a〜12dとを備えている。また注出キャップ1は、注出口部10の下部に設けられ、容器2に取り付けられる取付け部13と、取付け部13の内部に設けられ、容器2をシールするシール部14とを備えている。
注出口部10は、円筒状に形成された筒状部15と、筒状部15の内部に設けられる底部16とを有している。
図2及び図3に示すように、筒状部15は、平面視における、注出キャップ1の中心軸(以下、単に「中心軸」ともいう)Xからの距離(半径)が、根本部から先端部に向けて徐々に大きくなる広がり形状に形成されている。また、筒状部15は、根本部から先端部に向かって肉厚が徐々に薄くなるように形成されている。本実施形態では、筒状部15の先端部側において、内周面15aの曲率を外周面15bの曲率よりも大きくすることで、筒状部15を先端部に向けて広がり形状にすると共に、先端部側の肉厚を徐々に薄くしている。
筒状部15を根本部から先端部に向けて、外方に向かって曲面状に広がる広がり形状に形成することで、化粧水を注出し終えた際に、筒状部15の先端での化粧水の流れの切れを好適にすることができる。また、先端部に向かって肉厚が薄くなるようにすることで、先端部側が弾性変形しやすくなり、後述するオーバーキャップ3で筒状部15の先端部をシールし易くなる。
筒状部15は、中心軸X方向の高さH1が、中心軸X方向における突出部11の高さH2よりも高くなるように形成されることが好ましい。また筒状部15は、中心軸X方向の高さH1が全周に亘って突出部11の中心軸X方向の高さH2よりも高くなるよう形成されることが好ましい。筒状部15の中心軸X方向の高さH1を突出部11の中心軸X方向の高さH2よりも高くすることで、流出孔12a〜12dから流れ出した化粧水を視認しながらゆっくりと筒状部15の先端まで移動させることができる。また複数の流出孔12a〜12dから化粧水が合流しやすくなる。
本実施形態では、筒状部15は、中心軸X方向の高さH1が中心軸Xから突出部11の外周部18までの距離d1(以下、単に「距離d1」ともいう)よりも長くなるように形成されている。距離d1は、中心軸Xと直交する方向における、中心軸Xから突出部11の後述する外周部18の外周面18a側の基端までの距離である。また筒状部15は、中心軸X方向の高さH1が全周に亘って距離d1よりも長くなるように形成されている。更に筒状部15は、全周に亘って同じ高さH1に形成されている。筒状部15の中心軸X方向の高さH1を距離d1よりも長くすることで、突出部11の中心軸X方向の高さH2よりも高くした場合よりも、流出孔12a〜12dから流れ出した化粧水の視認が容易となり、上述した化粧水の流出状態の調整が容易となる。また複数の流出孔12a〜12dから化粧水が合流しやすくなる。更に、筒状部15の中心軸X方向の高さH1を全周に亘って同じ高さにすることで、化粧水を注出する際の液体注出具100の傾斜方向にかかわらず、筒状部15の何れの箇所からも化粧水を同じように注出させることができる。
なお、本実施形態では、筒状部15の中心軸X方向の高さH1を、周方向の全周に亘って、距離d1よりも高くしたが、少なくとも一部を、距離d1よりも高くしても良い。また本実施形態では、筒状部15の中心軸X方向の高さH1を周方向の全周に亘って同じ高さにしたが、周方向における筒状部15の中心軸X方向の高さH1を異なる高さにしても良い。また、筒状部15は、根本部から先端部に向けて外方に向かって曲面状に広がる広がり形状に形成したが、根本部から先端部に向けて外方に向かって直線状に広がる広がり形状に形成しても良く、同径の筒状に形成しても良い。更に筒状部15は、平面視において楕円形状や多角柱形状の筒状としても良い。
底部16は、注出口部10の基端に設けられており、取付け部13との間に配されている。また底部16は、中心軸Xに対して略直交するように設けられている。
図2に示すように、突出部11は、底部16に連結されており、底部16の上面16aから中心軸X方向の上方に向けて突出形成されている。また突出部11は、距離d1と、中心軸Xから筒状部15の内周面15aまでの距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たしている。距離d2は、中心軸Xと直交する方向における、中心軸Xから筒状部15の内周面15aの基端までの距離(以下、単に「距離d2」ともいう)である。突出部11は、距離d1と距離d2とが関係式d1>d2/2を満たすことで、注出口部10の筒状部15との間の好適な位置に、好適な幅の環状の溝部19を形成することができる。具体的には、距離d1と距離d2とが関係式d1>d2/2を満たすことで、溝部19を筒状部15に沿って好適に湾曲させた形状にすることが可能になり、例えば、化粧水を注出するために液体注出具100を傾けた際に、化粧水が溝部19に沿って注出位置に向けて湾曲して流れ、直線的に流れる場合よりも時間をかけて注出位置に到達させることができる。そのため、化粧水の注出状態が視認し易くなり、化粧水の注出を安定して容易に行うことができる。
また、使用者に化粧水が粘度を有しているように感じさせ、化粧水の効果に対する期待感を向上させることも期待できる。
前記距離d1は、前記距離d2に対する割合(d1/d2)が、化粧水を好適に湾曲させて流出させる観点から60%以上が好ましく、更に好ましくは70%以上である。また、同様の観点から100%未満が好ましく、更に好ましくは90%以下である。具体的には、好ましくは60%以上100%未満であり、更に好ましく70%以上90%以下である。
なお、本発明の注出キャップ1は、筒状部15の周方向の一部のみにおいて、距離d1と、距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たしていても良い。しかし、本発明の効果がより確実に奏されるようにする観点から、前記距離d1と前記距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たす角度範囲は、筒状部15の全周に亘って前記を満たす場合の角度範囲を360°としたときに、好ましくは120°以上360°以下、より好ましくは180°以上360°以下、更に好ましくは240°以上360°以下である。
また、突出部11は、上部が封止された筒状の円錐台形状に形成されており、上部を封止する天面部17と、天面部17と底部16とを連結し、筒状部15との間に環状の溝部19を形成する外周部18とを有している。
このように、本実施形態の突出部11は、天面部17と底部16との間に天面部17と底部16とを連結する外周部18を備えている。言い換えると、天面部17の内方且つ底部16の上方に空間が設けられるように外周部18が設けられている。外周部18を設けることで、外周部18に複数の流出孔12a〜12dを形成した場合に、複数の流出孔12a〜12dから容器2内に化粧水が戻り易くなる。例えば、粘度の高い化粧水や液状内容物の場合、流出孔12a〜12dに膜をはり易くなり、容器2にスクイズ性があると容器2を把持した際に、流出孔12a〜12dにシャボン玉のような泡ができやすくなる。しかし、上記構成にすることで、流出孔12a〜12dに膜がはられ難くなり、膜がはられた場合でも膜が除去され易くなる。つまり、容器2内に化粧水が戻り易くなり、化粧水が容器2内に戻り易くなることで、注出口部10内に化粧水が滞留することが防止され、注出口部10からの不要な液漏れを防止することができる。
図3に示すように、天面部17は、平面視において、略円形状に形成されており、その中心が中心軸X上に位置すると共に、中心軸X(図2参照)に対して略直交するように設けられている。天面部17を設けることで、外周部18に設けられる複数の流出孔12a〜12dを見え難くすることが可能になり、注出キャップ1を上方から見た際の美観を向上させることができる。また、天面部17を設けることで、化粧水を注出するために液体注出具100を傾けた際に、容器2内の化粧水を天面部17の内面に衝突させて化粧水の勢いを低減させることができる。更に天面部17を設けることで、その内方に空間が設けられ、流出孔の膜の形成を阻害することができる。
図2に示すように、外周部18は、筒状の円錐台形状(上方が開口した円錐台形状)に形成されており、外周部18の外周面18aと筒状部15の内周面15aとの間に環状の溝部19を形成している。図3に示すように、外周部18は、中心軸Xから外周面18の基端までの前述した距離d1が、前述した距離d2の半分よりも大きくなるように形成されている。言い換えると、外周部18は、距離d1と距離d2とが関係式d1>d2/2を満たすように形成されている。
複数の流出孔12a〜12dは、略矩形状に形成され、それぞれ突出部11の外周部18に形成されている。複数の流出孔12a〜12dを外周部18に設けることで、前述したように、化粧水の容器2内への化粧水の戻り性が向上する。なお、複数の流出孔12a〜12dの形状は略矩形状に限らず、円形や多角形状であっても良い。
また図3及び図4に示すように、複数の流出孔12a〜12dのうち、流出孔12aと流出孔12bとは中心軸Xを挟んで相対向する位置に形成され、流出孔12cと流出孔12dとは中心軸Xを挟んで相対向する位置に設けられている。つまり、本実施形態では、複数の流出孔12a〜12dは、中心軸Xを挟んで相対向する位置に設けられた一対の流出孔を2対有する構成となっている。このように、1対の流出孔12a,12bを設けることで、一方が空気孔となり、他方が流出孔となった場合にそれぞれの孔が最も離れた位置になり、一方の孔から液が吐出され、他方の孔が液でふさがれにくくなるため、空気置換がスムーズになり、脈動することなく吐出することができる。
しかし、本発明の効果がより確実に奏されるようにする観点から、複数の流出孔は2対以上有することが好ましく、本実施形態のように、2対の流出孔12a〜12dを設けることで、傾ける場所によらず安定した吐出を可能とし、また溝部19から内周面15を伝って、ゆっくり液を吐出させることができる。
また、複数の流出孔12a〜12dは、筒状部15の周方向に等間隔に配されることが好ましい。本実施形態では、複数の流出孔12a〜12dは、筒状部15をその周方向に360度に分割した時に、90度の間隔で配置されている。流出孔12a〜12dを筒状部15の周方向に等間隔で配することで、傾ける場所によらず、空気置換経路と液吐出経路を確実に分離できるため、流量のバラつきをなくし安定した吐出を可能にできる。特に、本実施形態のように、90度の間隔で配置することで、天面部17を4か所の外周部18で安定保持できるため、後述するオーバーキャップ3の第2シール部32と天面部17の強固な連結が可能となり、液シール構造を確保できる。
複数の流出孔12a〜12dは、化粧水等のような粘度の低い剤をコントロールしながら取り出したい位置に適量を取り出す観点から、その総面積(合計面積)が、外周部18の外周面18aの、複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積よりも小さくなるように形成されている。外周面18aにおける複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積に対する複数の流出孔12a〜12dの総面積は、上述の観点から、0.5%以上が好ましく、より好ましくは1%以上である。また同様の観点から、50%以下が好ましく、更に好ましくは30%以下である。具体的には、0.5%以上50%以下が好ましく、更に好ましくは1%以上30%以下である。
同様の観点から、複数の流出孔12a〜12dは、その総面積(合計面積)が、突出部11の表面積の、複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積よりも小さくなるように形成されている。突出部11に表面積における複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積に対する複数の流出孔12a〜12dの総面積は、上述の観点から、1%以上が好ましく、より好ましくは2%以上である。また同様の観点から、70%以下が好ましく、更に好ましくは50%以下である。具体的には、1%以上70%以下が好ましく、更に好ましくは2%以上50%以下である。
図2に示すように、取付け部13は、注出口部10の下部に設けられており、内周面にネジ部13aが形成されている。ネジ部13aは、容器2に形成される後述の第1ネジ部22に螺合可能に形成されており、取付け部13のネジ部13aを容器2の第1ネジ部22に螺合させることで、注出キャップ1が容器2に固定される。取付け部13の内径は、注出口部10の基端部の外径よりも僅かに大きく形成されている。
図2に示すように、シール部14は、取付け部13の内部に設けられている。具体的には、シール部14は、取付け部13の内部において、底部16の下面16bから下方に向かって延出するように形成されている。シール部14は、容器2の後述する口部21の内周面よりも僅かに大きい略円柱状に形成されており、図5に示すように、容器2の口部21の内周面に密着可能に形成されている。シール部14は、取付け部13のネジ部13aを容器2の第1ネジ部22に螺合させた際に、容器2の口部21の内周面に密着することで、口部21との隙間を無くし、取付け部13からの化粧水の漏れを防止している。
容器2は、自立可能な有底の細長い円筒状の容器であり、内部に化粧水が収容可能になっている。また容器2は、図1に示すように、中心軸X上で注出キャップ1が取り付けられるようになっている。つまり、中心軸Xは容器2の中心軸と同軸上にあり、中心軸Xが容器2の中心軸となる。
容器2は、中心軸Xにおける底部20と反対側の端部に口部21を有している。口部21の外周面には、第1ネジ部22が形成されている。第1ネジ部22は、注出キャップ1の取付け部13の内面に形成されたネジ部13aと螺合可能に形成されており、前述したように、第1ネジ部22に注出キャップ1の取付け部13のネジ部13aを螺合することで、注出キャップ1が容器2に固定される。
第1ネジ部22の下方には、第2ネジ部23が形成されている。第2ネジ部23は、後述するオーバーキャップ3のネジ部33に螺合可能に形成されている。第2ネジ部23は、オーバーキャップ3のネジ部33を螺合させることで、オーバーキャップ3が容器2に固定される。
図5に示すように、液体注出具100は、注出キャップ1が取り付けられた容器2を封止可能なオーバーキャップ3を備えることが好ましい。オーバーキャップ3は、注出キャップ1が取り付けられた状態の容器2の口部21を被覆可能に形成されている。
オーバーキャップ3は、内上面(内側の上面)に設けられ、弾性変形可能な第1シール部31及び第2シール部32と、内側面(内側の側面)に形成されるネジ部33とを備えており、容器2と同軸上(中心軸X上)で、容器2に取り付け可能になっている。
第1シール部31は、筒状部15の先端部側の内径よりも僅かに大きな外径の略円柱状に形成されており、筒状部15の先端部側の内面にシール可能に形成されている。
第2シール部32は、突出部11の外径よりも僅かに小さな内径の略円柱状に形成されており、突出部11の天面部17の外縁及び外周部18の外周面18aにシール可能に形成されている。また、第2シール部32は、外周面18aに形成された複数の流出孔12a〜12dを封止可能に形成されている。
オーバーキャップ3は、外周面18aに形成された複数の流出孔12a〜12dを封止可能な第2シール部32を有することで、例えば、液体注出具100が倒れた場合においても、第2シール部32が複数の流出孔12a〜12dを封止することで、第1シール部31と第2シール部32との間の空間及び第2シール部32の内部空間(天面部17上部)に化粧水が溜まることが防止でき、その後にオーバーキャップ3を取り外した際に、化粧水が溢れて使用者の手に化粧水が付いてしまうことを防止できる。また、第1シール部31及び第2シール部32で注出キャップ1と係合することで、確実に化粧水の漏れを防止することができる。
ネジ部33は、容器2の第2ネジ部23に螺合可能に形成されている。ネジ部33は、容器2の第2ネジ部23に螺合することで、オーバーキャップ3を容器2に固定する。
次に、上述した本発明の実施形態の注出キャップ1が取り付けられた液体注出具100を使用した際の作用効果について説明する。図6には、注出キャップ1を介して、容器2内に収容された化粧水が注出される状態が示されている。
上述したように、本実施形態の液体注出具100は、注出キャップ1の注出口部10の内部に底部16から突出する突出部11が設けられており、突出部11は、距離d1と距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たすように形成されている。突出部11は、距離d1と距離d2とが関係式d1>d2/2を満たすように形成することで、注出口部10の筒状部15との間の好適な位置に、好適な幅の環状の溝部19を形成することができる。具体的には、距離d1と距離d2とが関係式d1>d2/2を満たすようにすることで、溝部19を好適に湾曲させた形状にすることが可能になり、例えば、化粧水を注出するために液体注出具100を傾けた際に、化粧水が溝部19に沿って注出位置に向けて湾曲して流れ、直線的に流れる場合よりも時間をかけて注出位置に到達させることができる。そのため、化粧水の注出状態が視認し易くなり、化粧水の注出を安定して容易に行うことができる。また、使用者に化粧水が粘度を有しているように感じさせ、化粧水の効果に対する期待感を向上させることが期待できる。
更に、筒状部15は、中心軸X方向の高さH1が距離d1よりも長くなるように形成されている。筒状部15の中心軸X方向の高さH1を突出部11の中心軸X方向の高さH2よりも高くすることで流出孔12a〜12dから流れ出した化粧水の視認が更に容易となり、上述した化粧水の流出状態の調整が更に容易となる。また複数の流出孔12a〜12dから化粧水が合流しやすくなる。特に本実施形態では、筒状部15の中心軸X方向の高さH1を距離d1よりも高くしているので、より一層、流出孔12a〜12dから流れ出した化粧水の視認が容易となり、上述した化粧水の流出状態の調整が容易となる。
更に、筒状部15の中心軸X方向の高さを全周に亘って同じ高さにすることで、化粧水を注出する際の液体注出具100の傾斜方向にかかわらず、筒状部15の何れの箇所からも化粧水を同じように注出させることができる。
前述した一又は二以上の効果がより確実に得られるようにする観点から、注出キャップ1及び液体注出具100は、以下の構成の一又は二以上を有することが更に好ましい。
筒状部15の中心軸X方向の高さH1は、前記H2に対して200%以上が好ましく、より好ましくは300%以上であり、また1000%以下が好ましく、より好ましくは800%以下である。具体的には、200%以上1000%以下が好ましく、より好ましくは300%以上800%以下である。
また筒状部15の中心軸X方向の高さH1は、前記d1に対して105%以上が好ましく、より好ましくは110%以上であり、また300%以下が好ましく、より好ましくは200%以下である。具体的には、105%以上300以下が好ましく、より好ましくは110%以上200%以下である。
突出部11の基端と筒状部15の内周面15a側の先端とを結ぶ線と、注出口部10の底部16とのなす角度、具体的には、突出部11の外周部18の外周面18a側の基端と筒状部15の内周面15a側の先端とを結ぶ線と、注出口部10の底部16の上面16aとのなす角度θ(以下、単に「なす角度θ」ともいう)は、液状内容物の注出のし易さの観点から、30°以上が好ましく、より好ましくは45°以上である。また、90°未満が好ましく、より好ましくは85°以下である。具体的には、30°以上90°未満であることが好ましく、より好ましくは45°以上85°以下である。
また本実施形態の液体注出具100は、突出部11の外周部18に、周方向に等間隔で配置された2対の流出孔12a〜12dが設けられている。そのため、化粧水を注出するために液体注出具100を傾けた際に、流出孔どうしが最も離れた一対の流出孔12a,12b又は一対の流出孔12c,12dから化粧水が流出し、且つ流出する化粧水が溝部19に沿って湾曲した流路に沿って流出させることができる。またこのとき、図6に示すように、一対の流出孔12c,12dから流出された化粧水は、筒状部15の内周面上で収束し、筒状部15の先端から線状に流出される。このように、直線的に流出する場合に比して、流出するまでの時間が多くなり、使用者に化粧水の粘度を感じさせることができる。言い換えると、使用者に化粧水のとろみを感じさせることができる。その結果、使用者が化粧水の効果に対する期待感を向上させることが期待できる。
また、本実施形態の液体注出具100は、容器2の口部21に取付け部13を取り付けた際に、口部21の近傍に注出口部の10の筒状部15が位置している。具体的には、口部に隣接するように筒状部15が位置している。そのため、容器2内の化粧水を視認しながら、筒状部15から容易に注出することができる。
また本実施形態では、複数の流出孔12a〜12dは、総面積(合計面積)が、外周部18の外周面18aの複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積、もしくは、突出部11の表面積の、複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積よりも小さくなるように形成されている。そのため、化粧水等のような粘度の低い剤をコントロールしながら取り出したい位置に適量を取り出すことができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず適宜変更可能である。また、以下においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に組み合わせることが可能である。
例えば、複数の流出孔12a〜12dは、図7(a)に示す突出部11A及び図8(a)に示す突出部11Bに示すように、注出口部10の底部16に設けても良い。底部16に設ける場合においても、外周部18に設けられる場合と同様の効果を奏することができる。
また、複数の流出孔12a〜12dは、図7(a)に示す突出部11A及び図8(a)に示す突出部11Bに示すように、複数の流出孔12a〜12dを底部16に設ける場合においても、その総面積が、底部16の上面16aの、複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積よりも小さくなるように形成されることが好ましい。この場合、上面16aにおける複数の流出孔12a〜12dの総面積を除いた面積に対する複数の流出孔12a〜12dの総面積は、前述の観点から、0.5%以上が好ましく、より好ましくは1%以上である。また同様の観点から、50%以下が好ましく、更に好ましくは30%以下である。具体的には、0.5%以上50%以下が好ましく、更に好ましくは1%以上30%以下である。
また本実施形態では、突出部11を上部が封止された筒状の円錐台形状に形成したが、突出部は、上部が封止された略円筒状や、上部が封止された中空の四角柱形状又は多角柱形状等にしても良い。更に、図7(a)に示す突出部11Aのように、天面部17を半球体形状(ドーム形状)にしても良く、図8(a)に示す突出部11Bのように、底部16よりも突出した天面部17を有さない構成としても良い。
また、上述した本実施形態は、液状内容物が化粧水である場合を例に説明したが、本発明における液状内容物は化粧水に限定されず、例えば、化粧水の他、メイク落とし、美容液、洗顔料等の液状化粧料、液状洗剤、液状食品等であっても良い。
また本実施形態では、注出キャップ1と容器2とを別体に形成したが、本発明においては、注出キャップと容器とが一体形成されたものであっても良い。また、注出キャップ1は、容器2に対し脱着可能に取り付けられていても脱着不可能に取り付けられていても良い。更にまた、注出キャップは、取付け部13のネジ部13aを容器2の第1ネジ部22に螺合させることで、注出キャップ1を容器2に固定したが、他の固定手段により固定する構成であっても良い。
また本実施形態では、筒状部15をその周方向に360度に分割した時に90度の間隔で配置したが、例えば、複数の流出孔12a〜12dを設ける場合、45度以上、より好ましくは60度以上の間隔を空けて形成されていることが好ましい。また、流出孔の間隔は、等間隔であっても、等間隔でなくても良く、複数の流出孔12a〜12dの形状は、矩形状に限らず、楕円形状や湾曲した矩形状等であっても良い。
1 注出キャップ
10 注出口部
11 突出部
12a〜12d 流出孔
15 筒状部
15a 内周面
16 底部
17 天面部
18 外周部
18a 外周面
19 溝部
2 容器
21 口部
22 第1ネジ部
3 オーバーキャップ
100 液体注出具

Claims (9)

  1. 容器の口部に取り付けられて使用される注出キャップであって、
    有底筒状の注出口部と、該注出口部の底部から突出し、該注出口部の筒状部との間に環状の溝部を形成する突出部と、前記突出部の外周部又は平面視において該外周部より外側に設けられ、前記容器内の液状内容物を前記溝部内に流出させる複数の流出孔とを備えており、
    前記突出部の中心軸から該突出部の前記外周部までの距離d1と、該中心軸から前記筒状部の内周面までの距離d2とが、関係式d1>d2/2を満たす注出キャップ。
  2. 前記複数の流出孔として、前記突出部の中心軸を挟んで相対向する位置に形成された一対の流出孔を一対又は複数対有している、請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記複数の流出孔は、前記突出部の前記外周部に設けられており、
    前記複数の流出孔の総面積は、前記外周部の外面の、前記複数の流出孔の総面積を除いた面積よりも小さい、請求項1又は2に記載の注出キャップ。
  4. 前記複数の流出孔は、前記筒状部の前記底部に設けられており、
    前記複数の流出孔の総面積は、前記底部の表面の、前記複数の流出孔の総面積を除いた面積よりも小さい、請求項1又は2に記載の注出キャップ。
  5. 前記注出口部の前記筒状部は、前記中心軸方向の高さが該中心軸方向における前記突出部の高さよりも高い、請求項1〜4の何れか1項に記載の注出キャップ。
  6. 前記注出口部の前記筒状部は、前記中心軸方向の高さが前記突出部の前記中心軸から該突出部の前記外周部までの距離d1よりも長い、請求項1〜4の何れか1項に記載の注出キャップ。
  7. 突出部の基端と筒状部の内周面側の先端とを結ぶ線と、前記注出口部の前記底部とのなす角度θが、30°以上90°未満である、請求項1〜6の何れか1項に記載の注出キャップ。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の注出キャップと、液状内容物が収容された容器とを備えた液体注出具。
  9. 前記筒状部は、前記容器の口部の内周面の近傍に配置されている請求項8に記載の液体注出具。
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