JP2023066296A - 容器の注出具及び容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の注出方向を定めることができる注出具を提供する。【解決手段】基体30と、この基体30に設けられ、内容物Cを注出する貫通孔H1と、この貫通孔H1を画定する内端部34cの一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部35、35と、を備え、貫通孔H1の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側に突起部35が設けられている。【選択図】図3

Description

この発明は、容器内の内容物を注出するための注出具と容器に関する。
容器内に充填される内容物の粘度に応じて、ノズルの直径を変えることがある。また、ノズルの開放端部よりも上流側において、ノズルの内周面の直径よりも小さい貫通孔を形成し、内容物の注出量などをコントロールすることもある。例えば、特許文献1には、注出用の孔部の内径を流出側より流入側の方を小さくすることが記載されている。また、特許文献2には、注出口の流路に、弁や仕切り板等の流量制御手段を設けることが記載されている。特許文献3には、流路口を調整するための流口調整板を設けることが記載されている。
特開平10-7163号公報 特開2001-122298号公報 特開平9-175542号公報
ところで、内容物を掌などに注出する場合、ノズルを完全には下に向けず横に向けた状態で注出させることがあるが、先に注出した内容物がノズル内に偏って残っている場合、内容物が残っている側に後から来る内容物が引き寄せられるようにして注出されることがあり、注出方向が安定しないことがある。
本発明は、内容物の注出方向を定めることができる注出具、容器の提供を目的とする。
本発明の容器の注出具は、基体30と、この基体30に設けられ、内容物Cを注出する貫通孔H1と、この貫通孔H1を画定する内端部34cの一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部35、35と、を備え、前記貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側に前記各突起部35が設けられていることを特徴としている。
上記注出具においては、前記貫通孔H1の軸方向から見て、前記各突起部35が、前記内端部34cに隣接するように設けられていることが好ましい。
また、前記貫通孔H1の軸方向から見て、前記一対の突起部35、35が、鉛直線P1に対して対称となるように設けられていることが好ましい。
さらに、前記貫通孔H1を閉じる蓋体40と、前記基体30と前記蓋体40とを連結するヒンジ50と、を備え、前記貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側とは反対側に前記ヒンジ50が設けられていることが好ましい。
また、前記貫通孔H1の軸方向から見て、前記貫通孔H1から離れた位置で前記一対の突起部35、35同士をつなぐ連結部60を備えていることが好ましい。もしくは、前記貫通孔H1の下流側に位置し、前記貫通孔H1の直径H1Rよりも大きな内径33Rを有する出口管部33を備え、前記各突起部35が、前記出口管部33の内周面33aと連結していることが好ましい。
本発明の容器は、上記いずれかに記載の容器の注出具10、10A~Iと、注出具10、10A~Iから注出される内容物Cを保持する容器本体20と、を備えていることを特徴としている。
上記容器については、前記容器本体20が押しつぶし変形可能であることが好ましい。
また、本発明の別の容器は、内容物Cを収容する収容空間21と、前記収容空間21内の内容物Cを注出する貫通孔H1と、この貫通孔H1を画定する内端部34cの一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部35、35と、を備え、前記貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側に前記各突起部35が設けられていることを特徴としている。
本発明の注出具は、基体と、この基体に設けられ、内容物を注出する貫通孔と、この貫通孔を画定する内端部の一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部とを備え、貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側に各突起部が設けられているため、一対の突起部が、貫通孔から注出された内容物を引き寄せ、誘導するガイドとして機能し、内容物の注出方向を定めることができる。また、突起部を設けることで内容物の残る位置が定まる、すなわち、突起部間に内容物が残りやすくなるため、どこに内容物が残るか分からないものと比べて注出方向が安定する。
また、貫通孔の軸方向から見て、各突起部が、内端部に隣接するように設けられている場合、注出された内容物を突起部によって誘導し易くなり、内容物の注出方向をより定めることができる。
また、貫通孔の軸方向から見て、一対の突起部が、鉛直線に対して対称となるように設けられている場合、貫通孔の軸方向から見たときの、注出された内容物の左右のブレを抑えることができる。
さらに、貫通孔を閉じる蓋体と、基体と蓋体とを連結するヒンジとを備え、貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側とは反対側に前記ヒンジが設けられている場合、注出された内容物が蓋体に触れることを防止することができる。
貫通孔の軸方向から見て、貫通孔から離れた位置で一対の突起部同士をつなぐ連結部を備えている場合や、貫通孔の下流側に位置し、貫通孔の直径よりも大きな内径を有する出口管部を備え、各突起部が、出口管部の内周面と連結している場合、一対の突起部と連結部や出口管部の内周面とで樋状流路を形成することができ、注出の勢いが比較的弱い場合でも、注出方向を安定させることができる。
本発明の容器は、上記いずれかに記載の容器の注出具を備えているため、内容物の注出方向が定まりやすい。
前記容器本体が押しつぶし変形可能である場合、押しつぶすはじめと終わりとで注出される内容物の勢いが弱くなることがあるが、一対の突起部によって内容物を誘導することができるため、はじめから終わりまで注出方向を安定させることができる。
本発明の別の容器は、内容物を収容する収容空間と、収容空間内の内容物を注出する貫通孔と、この貫通孔を画定する内端部の一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部と、を備え、前記貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側に前記各突起部が設けられているため、一対の突起部が、貫通孔から注出された内容物を引き寄せ、誘導するガイドとして機能し、内容物の注出方向を定めることができる。また、突起部を設けることで内容物の残る位置が定まる、すなわち、突起部間に内容物が残りやすくなるため、どこに内容物が残るか分からないものと比べて注出方向が安定する。
この発明の一実施形態に係る容器の断面図である。 注出具の平面図である。 図3Aは注出具の要部拡大平面図、図3Bは注出具の要部拡大断面図、図3Cは注出具の要部拡大斜視図である。 貫通孔と突起部とを通る切断線で切断した断面図である。 注出具から内容物を注出した状態を示す斜視図である。 他の注出具を示す平面図である。 他の容器を示す断面図である。 出口管部の変形例を示す断面図である。
図1に示す容器1は、注出具10と、注出具10から注出される内容物Cを保持する容器本体20とを備えている。具体的には、注出具10はいわゆるヒンジキャップであり、容器本体20はいわゆるチューブ容器である。図1は、容器1を正立させた状態である。以下、特に断りなく記載する「上」、「下」は、この正立状態での「上」、「下」を意味する。なお、チューブ容器の場合、キャップを下にして保管することが多いが、この状態は倒立状態であり、正立状態とは「上」、「下」が反転する。
ヒンジキャップは、合成樹脂製である。具体的には、熱可塑性樹脂であって、さらに具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンである。このヒンジキャップは、チューブ容器の口部20aに取り付けられる基体30と、基体30に設けられた貫通孔H1を間接的に塞ぐ蓋体40と、基体30と蓋体40とを連結するヒンジ50とを備えている。
基体30は、容器1の内部と外部とを画定する部品である。この基体30は、略円板状の上壁部31と、上壁部31の周囲から下方に延出された略円筒状の側壁部32とを備えている。上壁部31は、主としてチューブ容器の口部20aを塞ぐものである。側壁部32は、主としてチューブ容器の口部20aと連結するものである。
上壁部31には出口管部33が設けられている。この出口管部33は略筒状であって、上壁部31から外部(上方)に突出するようにして設けられている。また、上壁部31を貫通している貫通孔H1を取り囲むようにして設けられている。出口管部33は、図2に示すように、略円板状とされた上壁部31の中心点C1から偏心した位置に設けられている。具体的には、上壁部31の中心点C1よりもヒンジ50から遠ざかるようにして設けられている。ただ、上壁部31の中心点C1に設けてもよい。また、上壁部31の中心点C1とヒンジ50の中心とを通る線(図2においては鉛直線P1と同じ線)上に設けられている。ただ、必ずしもこの線上に設ける必要は無い。
出口管部33の内周面33aの輪郭は、貫通孔H1の軸方向から見て(すなわち平面視)、実質的に円形とされている(図2、図3A参照)。また、内周面33aは、図3Bに示すように、内容物の下流側に向かって僅かに拡径するテーパ状になっている。ただ、貫通孔H1の軸方向と平行に形成してもよい。出口管部33の開放端部33bは、貫通孔H1の軸A1と直交する面と略平行である。しかし、略平行とせず、傾斜させていてもよい。また、開放端部33bの軸を、出口管部33の他の部分(基端側)の軸に対して傾けてもよい。このように、出口管部33の開放端部33bの軸方向を異ならせることによって、内容物Cが出口管部33の内周面33aに触れながら流れる際には、開放端部33bによって内容物Cの注出方向を定めることもできる。また、開放端部近傍の内周面33b1については、それよりも上流側の内周面よりもテーパの角度が急になっている。なお、出口管部33の開放端部33bは、半径方向外側に延びる、漏斗状、鍔状又はカール部を有してもよい。
上壁部31のうち、出口管部33に囲まれた部分を底部34とすると、底部34の中心には貫通孔H1が位置している。従って、出口管部33と、底部34と、貫通孔H1とは、実質的に同軸に形成されている。貫通孔H1の軸方向から見たとき、底部34は円環状である。底部34は、図3Bに示すように、貫通孔H1の軸A1に直交する面と平行な外側環状部34aと、下流側の面が、外側環状部34aから貫通孔H1に向かって上流側に傾斜した内側環状部34bとを備えている。貫通孔H1は、内側環状部34bの内端部34cによって画定されている。
なお、この底部34は、出口管部33の内側に設けられているとも言える。そのため、底部34は、出口管部33に横設されているとも言える。
貫通孔H1は、貫通孔H1の軸方向から見て円形に形成されている。貫通孔H1の直径H1Rは出口管部33の内径33Rよりも小さい。例えば、貫通孔H1の直径H1Rは1mmであり、出口管部33の内周面の直径33Rは5mmである。また、貫通孔H1の流路長さ(内端部34cの軸方向長さ)は0.3mmである。貫通孔H1の流路長さが長いと、貫通孔H1の軸方向が傾いた際に内容物Cの注出方向がその傾きによって決まりやすくなるが、短い場合、貫通孔H1の軸方向が傾いていてもその影響を小さくすることができる。例えば、貫通孔H1の直径に対する流路長さの比(流路長さ/直径)を1以下とすることが好ましく、0.5以下とすることがより好ましく、0.3以下とすることがさらに好ましい。外側環状部34aの厚みは1.2mmである。内側環状部34bの外径は2.8mmである。内容物Cは、貫通孔H1から外部に注出される。注出された内容物Cは、出口管部33の内周面33aに接触しない場合と接触する場合がある。要は注出の勢いが強い場合は、内周面33aに触れることなく外部に噴射され、勢いが弱い場合は内周面33aを伝いながら外部に流れ出る。
ところで、出口管部33の内側には、図3A、図3Bに示すように、一対の突起部35、35が設けられている。各突起部35は、出口管部33と底部34とにそれぞれつながっている。従って、各突起部35は、出口管部33に横設され、且つ底部34に連設されているとも言える。ただ、各突起部35と出口管部33とはつながっていなくてもよい。
一対の突起部35、35は、貫通孔H1を画定する内端部34cの一部を下流側に延長するようにして設けられている。具体的には、貫通孔H1の軸方向から見て、突起部35が内端部34cに隣接するように設けられている。換言すれば、貫通孔H1に隣接するように設けられている。ただ、貫通孔H1の軸方向から見て、突起部35が貫通孔H1に重なることは無い。図4は、貫通孔H1の軸A1と平行な面で突起部35近傍を切断したものであるが、図に示すように突起部35は、内端部34cとの間に僅かな段差36を持って連続している。この段差36は設けなくてもよい。
突起部35のうち、貫通孔H1の軸方向から見て、内端部34cと隣接する面を頂部35aとしたとき、2つの頂部35aは、内端部34cの周長の例えば15~50%を占めている。要は、一対の突起部35、35は、内端部34cの例えば15~50%を下流側に延長していると言える。図3Aにおいて、頂部35aは平坦面とされているが、円弧状であってもよい。例えば、内端部34cに沿う円弧としてもよい。また、貫通孔H1側に突出する円弧としてもよい。また、貫通孔H1の軸方向から見て、突起部35間には隙間Sが設けられている。この隙間Sの幅(頂部35a間の最小距離)は、貫通孔H1の直径よりも小とされている。ただ、同じ又は大とされていてもよい。突起部35の頂部35aは、下流側に向かうに従って貫通孔H1の軸A1から離れる方向に湾曲している(図3C、図4参照)。
一対の突起部35、35は、貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側に設けられている。具体的には、貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で貫通孔H1の軸方向から見て、鉛直線P1から90度の角度範囲内に設けられている。図3Aにおいては、鉛直線P1から60度の位置に設けられている。この角度範囲は、10~90度が好ましく、さらに20~70度がより好ましく、30~60度がより一層好ましい。また、貫通孔H1の軸方向から見て、鉛直線P1に対して対称(鉛直線P1を通る面(鉛直面)に対して対称)となるように各突起部35が設けられている。また、各突起部35は、貫通孔H1の軸方向から見て、貫通孔H1から放射状に設けられている。
各突起部35の下流側端部35bは、図3Bに示すように、出口管部33の開放端部33bまでは達していない。具体的には、出口管部33の軸方向長さのおよそ1/3のところに突起部35の下流側端部35bが位置している。ただ、下流側端部35bを開放端部33bまで延設させてもよい。
側壁部32は、図1に示すように、基体30と容器本体20を接続する第1側壁部321を備えている。第1側壁部321は略円筒状であって、内周面に雌ネジ321aが設けられている。この雌ネジ321aは、容器本体20の口部20aの外周面に設けられている雄ネジ20a1と螺合する。また、側壁部32は、基体30の輪郭を形成するように、第1側壁部321を囲む第2側壁部322を備えている。この第2側壁部322も略円筒状である。なお、第2側壁部322は必ずしも設ける必要は無い。
蓋体40は、略円板状の上底部41と、上底部41から延出された略円筒状の外枠部42とを備えている。
上底部41は、出口管部33を覆うことで貫通孔H1を塞ぐものである。具体的には、上底部41には、出口管部33と対応する位置に栓部43が設けられている。この栓部43は、出口管部33の外径と同じ又はやや小さな内径の外筒部431と、出口管部33の内径と同じ又はやや大きな外径の内筒部432とを備えている。そして、内筒部432を出口管部33に内嵌させることで貫通孔H1からの内容物Cの注出を規制する、すなわち貫通孔H1を塞ぐ。
外枠部42は、上壁部31の外周に外嵌し、栓部43による貫通孔H1の閉塞状態を維持する。内容物Cを注出する際は、指などで蓋体40を持ち上げて外嵌状態を解除する(蓋体40を開ける)。使用後は、再び、外枠部42を上壁部31に外嵌させる(蓋体40を閉める)。これにより貫通孔H1の開閉が可能となる。
基体30と蓋体40とを連結するヒンジ50は、可撓性を有する薄板である。薄板の一端が基体30の第2側壁部322と上壁部31との境界近傍に接続され、他端が蓋体40の外枠部42の先端近傍に接続されている。
このヒンジ50は、貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物Cを注出する際に、内容物Cが重力によって誘導される側とは反対側に設けられている。従って、蓋体40を開けたとき、蓋体40は重力方向とは反対側に位置することになる。また、ヒンジ50の位置は、突起部35の位置とも関係している。具体的には、貫通孔H1の軸方向から見たとき、ヒンジ50と突起部35とが互いに離れるように設けられている。
容器本体20であるチューブ容器は、押しつぶし変形が可能である。材質は合成樹脂であって、具体的には熱可塑性樹脂であり、さらに具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリアミド等である。チューブ容器は、これら例示した熱可塑性樹脂を1種又は2種以上使用し、1層又は2層以上の構造に形成してもよい。肉厚は0.3~1mmである。このチューブ容器は、口部20aと、胴部20bと、底端部20cとを備えている。口部20aの外径は、胴部20bの外径よりも小である。胴部20bの外径は、基体30の外径よりも大とされている。内容物Cを注出する際は、胴部20bを親指と人差し指や中指で挟み、胴部20bを押しつぶすようにして注出する。容器本体20は、押しつぶされる前の形状に戻る復元性を備えていてもよい。
容器本体20内に充填される内容物Cとしては、化粧水、ジェル、乳液等の液体状の製品を想定している。液体の粘度は0.001~10Pa・s(20℃のときの粘度)である。
上記構成の注出具10では、内容物Cが重力によって誘導される側に一対の突起部35、35が設けられているため、貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態、要は図5に示すように、容器1を横に傾けた状態で内容物Cを注出すると、内容物Cが一対の突起部35、35に引き寄せられ、各突起部35に誘導されながら噴射されることになり、注出方向を安定させることができる。特に、各突起部35が貫通孔H1の斜め下に位置しているため、単に下方向のブレを抑制するだけでは無く左右方向のブレをも抑制することができる。なお、ここでの上下左右は、図5の矢印に従う。また、突起部35、35間(特に頂部35a、35a間)に内容物Cが残りやすい、換言すれば、突起部35、35間が内容物Cを保持する保持手段として機能するため、2回目以降の注出においては、突起部35、35間に保持された内容物Cに引き寄せられるようにして内容物Cが注出されることになり、貫通孔H1の周方向のどこに内容物Cが残ってしまうか分からないものと比べて注出方向が安定する。また、貫通孔H1の下方(内容物が重力によって誘導される側)において、一対の突起部35、35間の隙間Sが貫通孔H1の直径よりも小とされている場合は、貫通孔H1の直径とほぼ同じ直径で注出される内容物Cを、一対の突起部35、35で下から支えることができる。
注出の勢いが弱い場合、貫通孔H1から注出された内容物Cは、突起部35と突起部35の間を通って出口管部33の内周面33aに流れ落ちる。この場合は、一対の突起部35、35によって左右方向の広がりが抑えられるため、注出方向が安定する。要は、図3Cに示すように、一対の突起部35、35と内周面33aとによって略U字状の断面を持つ樋状流路61が形成されており、この樋状流路61によって内容物Cを誘導することができる。
なお、使用者は、掌等の対象物に内容物Cを注出する際、なるべく出口管部33を対象物に近づけようとするが、ヒンジ50を下に向けると蓋体40が対象物に接触するなどして、出口管部33を対象物に近づけ難くなる。そのため、使用者は、ヒンジ50や蓋体40を目印として、ヒンジ50を上に向けるようにして容器1を持つこととなり、特に意識しなくても、一対の突起部35、35は、内容物Cが重力によって誘導される側に位置することになる。
次に、注出具10の変形例について説明する。図6Aは、別の注出具10Aを示している。図3Aの注出具10では、貫通孔H1の軸方向から見たときの、各突起部35の中心軸351が、貫通孔H1の軸上で交差しているが、図6Aの注出具10Aでは、貫通孔H1の軸上ではないところで交差している。交差する位置については、貫通孔H1の重力方向であってもよいし、重力方向の反対側であってもよい。ここでは、重力方向の反対に位置している。図6Bに示す注出具10Bでは、頂部35aの中心軸35a1が、頂部35a以外の部分の中心軸351に対して傾いており、頂部35a以外の部分の中心軸351が、貫通孔H1の軸上ではないところで交差している。頂部35aの中心軸35a1は、貫通孔H1の軸上を通っている。
図6Cに示す注出具10Cは、貫通孔H1の軸方向から見て、鉛直線P1と実質的に平行に各突起部35が設けられている。突起部35、35間の間隔は、例えば貫通孔H1の直径よりも大とする。ただ、内容物Cを突起部35、35間に保持し易いよう、なるべく近接させることが好ましい。図6Dに示す注出具10Dでは、突起部35の基端側を、鉛直線P1と実質的に平行とし、頂部35aを鉛直線P1と実施的に直交させている。
図6Eに示す注出具10Eは、一対の突起部35、35の他に、第2突起部62を備えている。この第2突起部62は、突起部35、35間に設けられ、樋状流路61の左右方向の幅を狭めている。
図6Fに示す注出具10Fは、出口管部33を省略したものである。また、図6Gに示す注出具10Gは、貫通孔H1の軸方向から見て、貫通孔H1から離れた位置で一対の突起部35、35同士をつなぐ連結部60を備えている。この場合も、樋状流路61が形成されるため、注出の勢いが弱い場合でも注出方向が安定する。
図6Hに示す注出具10Hは、貫通孔H1の軸A1を重力方向に対して傾斜させた状態で貫通孔H1の軸方向から見て、鉛直線P1から90度の角度範囲を超えて突起部35が設けられている。要は、内容物Cが重力によって誘導される側とは反対側にも突起部35の一部が及んでいる。
図6Iに示す注出具10Iは、突起部35の平面視形状(貫通孔H1の軸方向から見たときの形状)が円形とされている。なお、楕円であってもよい。この突起部35は、出口管部33とつながっておらず、半径方向に壁状又は板状に延びていない点において、図3の突起部35と異なっている。この場合も、内容物Cの注出方向を安定させることができる。
次に、他の容器について説明する。図7の容器1Aでは、容器本体20に、貫通孔H1と、一対の突起部35、35とが設けられている。具体的には、容器A1は、内容物Cを収容する収容空間21と、収容空間21内の内容物Cを注出する貫通孔H1と、この貫通孔H1を画定する内端部34cの一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部35、35とを備えている。この状態は、基体30(特に上壁部31)と容器本体20とが一体成型されているとも言える。蓋体40については、容器本体20と別体とされていてもよいし、一体とされていてもよい。
他の構成については、図1に示す容器1と同様であるため、同符号を付し、説明を省略する。なお、一対の突起部35、35の配置や形状、出口管部33の有無、連結部60の有無といった変形例については、図6A~図6Iのものを適宜採用し得る。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、図1の容器1では、注出具10としてヒンジキャップを用いていたが、ヒンジキャップではなく、基体30と蓋体40とをネジで開閉可能にしてもよい。なお、ヒンジ50が無い場合は、ヒンジ50や蓋体40に代わる目印を設けることが好ましい。例えば、出口管部33を、上壁部31の中心点C1から偏心させ、その偏心させた側に一対の突起部35、35を設けるようにしてもよい(図2参照)。この場合、出口管部33を対象物に近づけようとすれば、自ずと一対の突起部35が、内容物Cが重力によって誘導される側に位置することになる。また、貫通孔H1の軸方向から見たときの基体30や容器本体20の形状を、例えば楕円などのように二軸対称ではない形状としたり、包装や凹凸等によって、一対の突起部35、35が設けられている方向が分かるようにしてもよい。
また、図1の容器1や図7の容器1Aでは、容器本体20としてチューブ容器を用いていたが、ボトル容器であってもよい。
また、図1の容器1や図7の容器1Aでは、出口管部33が内部(容器本体20側)に突出していないが、内部に突出させてもよい(図8A参照)。また、出口管部33を上壁部31から外部に突出させなくてもよい(図8B参照)。底部34は出口33aの下端部に常に位置し、上下方向において、上壁部31との位置を合わせる必要は無い。また、出口管部33と、底部34と、突起部35とを有する部品を設け、この部品を注出具10や容器本体20に取り付けるようにしてもよい。
また、図1の容器1や図7の容器1Aでは、底部34が外側環状部34aと内側環状部34bとを備えていたが、内側環状部34bを備えていなくてもよい。換言すれば、底部34全体の厚みを変えなくてもよい。この場合、貫通孔H1は、底部34の内端部34cによって画定される。また、底部34の下流側の面の一部又は全部が上流側に傾斜していてもよい。また、底部34の上流側の面の一部又は全部が下流側に傾斜していてもよい。
貫通孔H1は、貫通孔H1の軸方向から見て、円形に限らず、楕円形や多角形などであってもよい。
1、1A 容器
10、10A~10I 注出具(ヒンジキャップ)
20 容器本体(チューブ容器)
20a 口部
20a1 雄ネジ
20b 胴部
20c 底端部
21 収容空間
30 基体
31 上壁部
32 側壁部
321 第1側壁部
321a 雌ネジ
322 第2側壁部
33 出口管部
33a 内周面
33b 開放端部
33b1 開放端部の内周面
33R 出口管部の内径
34 底部
34a 外側環状部
34b 内側環状部
34c 内端部
35 突起部
351 突起部の中心軸
35a 頂部
35a1 頂部の中心軸
35b 下流側端部
36 突起部と内端部との間の段差
40 蓋体
41 上底部
42 外枠部
43 栓部
431 外筒部
432 内筒部
50 ヒンジ
60 連結部
61 樋状流路
62 第2突起部
A1 貫通孔の軸
C 内容物
C1 上壁部の中心点
H1 貫通孔
H1R 貫通孔の直径
P1 鉛直線
S 隙間

Claims (9)

  1. 基体と、
    この基体に設けられ、内容物を注出する貫通孔と、
    この貫通孔を画定する内端部の一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部と、を備え、
    前記貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側に前記各突起部が設けられている、容器の注出具。
  2. 前記貫通孔の軸方向から見て、前記各突起部が、前記内端部に隣接するように設けられている、請求項1記載の容器の注出具。
  3. 前記貫通孔の軸方向から見て、前記一対の突起部が、鉛直線に対して対称となるように設けられている、請求項1又は2記載の容器の注出具。
  4. 前記貫通孔を閉じる蓋体と、
    前記基体と前記蓋体とを連結するヒンジと、を備え、
    前記貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側とは反対側に前記ヒンジが設けられている、請求項1~3のいずれかに記載の容器の注出具。
  5. 前記貫通孔の軸方向から見て、前記貫通孔から離れた位置で前記一対の突起部同士をつなぐ連結部を備えている、請求項1~4のいずれかに記載の容器の注出具。
  6. 前記貫通孔の下流側に位置し、前記貫通孔の直径よりも大きな内径を有する出口管部を備え、
    前記各突起部が、前記出口管部の内周面と連結している、請求項1~4のいずれかに記載の容器の注出具。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の容器の注出具と、
    注出具から注出される内容物を保持する容器本体と、を備えた容器。
  8. 前記容器本体が押しつぶし変形可能である請求項7記載の容器。
  9. 内容物を収容する収容空間と、
    前記収容空間内の内容物を注出する貫通孔と、
    この貫通孔を画定する内端部の一部を下流側に延長するようにして設けられた一対の突起部と、を備え、
    前記貫通孔の軸を重力方向に対して傾斜させた状態で内容物を注出する際に、内容物が重力によって誘導される側に前記各突起部が設けられている、容器。

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