JP2018024174A - 成形断熱材及びその製造方法 - Google Patents
成形断熱材及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018024174A JP2018024174A JP2016157642A JP2016157642A JP2018024174A JP 2018024174 A JP2018024174 A JP 2018024174A JP 2016157642 A JP2016157642 A JP 2016157642A JP 2016157642 A JP2016157642 A JP 2016157642A JP 2018024174 A JP2018024174 A JP 2018024174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- carbon
- sheet
- fiber sheet
- laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
炭素繊維と、炭素繊維の表面を保護する炭素層と、を有し、炭素質のみからなる繊維シートが積層されてなる成形断熱材において、前記繊維シートは、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シートのみからなり、前記炭素繊維シートを複数積層してなる炭素繊維シート積層体と、前記成形断熱材の最表層に配された、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シート保護層と、を有し、前記炭素繊維シート保護層のかさ密度が0.3〜1.5g/cm3であり、前記炭素繊維シート保護層の炭素繊維の体積分率が、前記炭素繊維シート積層体の炭素繊維の体積分率以上で且つ11〜88%であり、前記炭素繊維シート保護層の厚みが1〜6mmであり、前記炭素繊維シート積層体のかさ密度が0.05〜0.25g/cm3であり、前記炭素繊維シート積層体の炭素繊維の体積分率が3.0〜15%であることを特徴とする成形断熱材。
炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シートのみからなり、前記炭素繊維シートを複数積層してなる炭素繊維シート積層体を準備する準備ステップと、炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、前記炭素繊維シート積層体の表面に、その界面には熱硬化性樹脂を含む接着樹脂溶液を含浸させた状態で前記樹脂成形体シートを積層して、複合シート積層体となす積層ステップと、前記複合シート積層体を加圧しつつ加熱して、前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記樹脂成形体シートと前記成形断熱材とを結着させる結着ステップと、前記結着ステップの後、前記積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して、前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、を有する成形断熱材の製造方法。
炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを作製するプリプレグ作製ステップと、前記プリプレグを複数積層し、かつこの積層物の表面に、その界面には熱硬化性樹脂を含む接着樹脂溶液を含浸させた状態で前記樹脂成形体シートを積層して、複合シート積層体となす積層ステップと、前記複合シート積層体を加圧しつつ加熱して、前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記樹脂成形体シートと前記成形断熱材とを結着させる結着ステップと、前記結着ステップの後、前記積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して、前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、を有する成形断熱材の製造方法。
炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、炭素繊維不織布と、熱硬化前の熱硬化性樹脂と、を含み、その後の熱処理により炭素化する、あるいは分解除去される材料以外の材料を含まない炭素複合不織布層前駆体を作製する炭素複合不織布層前駆体作製ステップと、炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを作製するプリプレグ作製ステップと、前記プリプレグを複数積層し、その最表面に前記炭素複合不織布層前駆体を積層し、さらにその上に前記樹脂成形体シートを積層してプリプレグ積層体となす積層ステップと、前記プリプレグ積層体を加圧しつつ加熱して、熱硬化前の前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記プリプレグ、前記炭素複合不織布層前駆体及び前記樹脂成形体シートを結着させる結着ステップと、前記結着ステップの後、前記プリプレグ積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、を有する成形断熱材の製造方法。
本発明に係る成形断熱材は、炭素繊維と、炭素繊維の表面を保護する炭素質と、のみからなる繊維シートが積層されてなる成形断熱材である。そして、繊維シートは、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シートのみからなり、炭素繊維シートを複数積層してなる炭素繊維シート積層体と、成形断熱材の最表層に配された、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シート保護層と、を有している。さらに、炭素繊維シート保護層のかさ密度が0.3〜1.5g/cm3であり、炭素繊維シート保護層の炭素繊維の体積分率が11〜88%であり、炭素繊維シート保護層の厚みが1〜6mmであり、炭素繊維シート積層体のかさ密度が0.05〜0.25g/cm3であり、炭素繊維シート積層体の炭素繊維の体積分率が3〜15%に規制されている。
第1の製造方法は、炭素繊維シートが積層された炭素繊維シート積層体に直接炭素繊維シート保護層を貼り付ける方法に関する。
繊維フェルトは、公知の方法で作製したものを用いることができ、好ましくは炭素繊維が三次元的に配向しやすい方法を採用する。繊維フェルトの形成方法としては、例えば開繊機により開繊、空気圧で上昇させ降り積もらせた後、ニードルパンチを用いる方法、溶液中で撹拌・混合し、抄紙網上に堆積させる方法、カード機などのカーディング手段により繊維フェルトを紡出した後、ニードルパンチを用いる方法等が例示できる。この繊維フェルトは、厚みが3〜25mmであることが好ましく、5〜20mmであることがより好ましい。
こののち、繊維フェルトに熱硬化性樹脂溶液を噴霧し、熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、あるいは熱硬化性樹脂溶液を塗布する。その後、厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する。このとき、樹脂含浸された繊維フェルトを積層した後に、加圧、加熱して樹脂成形体シートを作製してもよい。
炭素繊維シート積層体は、公知の方法で作製したものを用いることができ、例えば市販の成形断熱材(表面層が形成されていないもの)を用いることもできる。また、次のような方法により作成することもできる。
上記と同様にして得た繊維フェルトに熱硬化性樹脂溶液を噴霧し、熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、あるいは熱硬化性樹脂溶液を塗布してプリプレグとなす。このプリプレグを複数積層し、加圧しつつ加熱して熱硬化性樹脂を熱硬化させる。この後、不活性ガス雰囲気で1500〜2500℃で所定の時間(例えば、1〜20時間)加熱し、熱硬化性樹脂を炭素化させて、炭素繊維シート積層体を得る。
炭素繊維シート積層体の表面に、界面には熱硬化性樹脂を含浸させた状態で樹脂成形体シートを積層して、複合シート積層体となす。
複合シート積層体を目的の厚みとなるようにプレス機を用いて加圧しつつ、熱硬化性樹脂の硬化温度以上の温度に加熱し、所定の時間(例えば、1〜10時間)保持して、複合シート積層体を結着する。
結着された複合シート積層体を、不活性ガス雰囲気で1500〜2500℃で所定の時間(例えば、1〜20時間)加熱し、熱硬化性樹脂を炭素化させて、成形断熱材を得る。
第1の製造方法は、すでに炭素化された炭素繊維シート積層体ではなく、炭素繊維シート積層体の炭素化前のものに直接炭素繊維シート保護層を直接貼り付ける方法に関する。ここで、繊維フェルトの準備、樹脂成形体シートの作製、炭素化ステップは、上記第1の製造方法と同様であるので、その説明を省略する。
上記と同様にして得た繊維フェルトに熱硬化性樹脂溶液を噴霧し、熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、あるいは熱硬化性樹脂溶液を塗布してプリプレグとなす。このプリプレグを複数積層し、この上に樹脂成形体シートをさらに積層し、目的の厚みとなるようにプレス機を用いて加圧しつつ、熱硬化性樹脂の硬化温度以上の温度に加熱し、所定の時間(例えば、1〜10時間)保持して、複合シート積層体を結着する。
第3の製造方法は、炭素繊維シート積層体と炭素繊維シート保護層との間に、炭素複合不織布層が介在している構成に関するものである。ここで、繊維フェルトの準備、樹脂成形体シートの作製、炭素化ステップは、上記第1の製造方法と同様であるので、その説明を省略する。
上記第1の製造方法と同様にして得た繊維フェルトに熱硬化性樹脂溶液を噴霧し、熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、あるいは熱硬化性樹脂溶液を塗布してプリプレグとなす。また、炭素繊維の集合体を開繊、堆積しつつ熱硬化性樹脂溶液をスプレーして、繊維フェルトの作製と同時に熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを作製してもよい。熱硬化性樹脂は、溶媒に溶解した状態で繊維フェルトに含浸させることが好ましい。
湿式または乾式で作製された炭素繊維系の不織布に、熱硬化性樹脂溶液を噴霧し、熱硬化性樹脂溶液に浸漬し、あるいは熱硬化性樹脂溶液を塗布して炭素複合不織布層前駆体となす。
プリプレグを複数積層し、この上に炭素複合不織布層前駆体を積層し、さらにこの上に樹脂成形体シートを積層して、プリプレグ積層体となす。また、円柱ないし円筒状のマンドレルにらせん状に巻いて積層させる構成としてもよい。
プリプレグ積層体を目的の厚みとなるようにプレス機を用いて加圧しつつ、熱硬化性樹脂の硬化温度以上の温度に加熱し、所定の時間(例えば、1〜10時間)保持して、複合シート積層体を結着する。
(樹脂成形体シートの作製)
厚み10mm、大きさ150×150(mm)、目付500g/m2のニードルパンチ法で作製したピッチ系炭素繊維フェルトに、液状レゾール型フェノール樹脂を含浸させた。これを2枚重ねた後(厚み20mm)、厚みが2mm程度になるように圧縮して200℃で30分成形し、樹脂成形体シートを得た。
厚み約3mm、大きさ150×150(mm)、であり目付75g/m2の等方性ピッチ系炭素繊維と、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)を主成分とする湿式成形された不織布に、液状レゾール型フェノール樹脂を浸漬させて、炭素複合不織布層前駆体を作製した。
厚み10mm、大きさ150×150(mm)、目付500g/m2のニードルパンチ法で作製したピッチ系炭素繊維フェルトに、液状レゾール型フェノール樹脂を含浸させて、プリプレグを得た。
樹脂成形体シート、炭素複合不織布層前駆体、プリプレグ8枚をこの順番に重ね、厚みが40mm程度になるようにスペーサーを置いて圧縮して200℃で90分加圧した。
得られた積層体を不活性ガス雰囲気下2000℃で焼成して、表面に炭素繊維シート保護層を有する成形断熱材を得た。この成形断熱材について、全体および各層のかさ密度及び熱硬化性樹脂由来の炭素質の体積分率を調べた。
プリプレグを8層積層したものを結着、炭素化したこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例1に係る成形断熱材を作製した。なお、比較例1に係る成形断熱材は、かさ密度が0.13g/cm3、炭素繊維の体積分率が5.5%、保護炭素層(熱硬化性樹脂由来の炭素質)の体積分率が3.7%であった。
ガス透過試験装置100は、図2に示すように、平板状の台42上にキャップ状の容器41が載置されており、これにより一次側空間20が形成されている。一次側空間20には透過セル21が備えられている。また、台42の中央部には貫通孔が設けられ、ここに配管35が接続されている。この台42よりも下方の空間が、二次側空間30である。また、ガス透過試験装置100は、一次側空間20及び二次側空間30の圧力を測定する圧力計31を備えている。
Q={(p2-p1)V0}/t・・・(4)
ここで、Kは窒素ガス透過率、Qは通気量、ΔPは一次側と二次側の圧力差、Aは透過面積、hは試験片の厚さ、p1は二次側の初期圧力、p2は二次側の最終圧力、V0は二次側の容積、tは測定時間である。
ここで、a、bは定数である。
実施例1、比較例1に係る成形断熱材をそれぞれ切断して試験片とし、電気炉に入れ、空気雰囲気中、50℃で8時間、700℃で2時間保持した。その結果、炭素繊維シート保護層に剥がれなど外観上の損傷は認められなかった。
(接着樹脂溶液の作製)
液状レゾール型フェノール樹脂と、黒鉛粒子(平均粒径30μm)と、質量比70:30で配合して、接着樹脂溶液を作製した。
実施例1と同様に作製した樹脂成形体シートの表面に、接着樹脂溶液を塗布したのち、これを実施例1と同様に作製したプリプレグの8枚の積層物の上にさらに積層し、厚みが40mm程度になるようにスペーサーを置いて圧縮し、200℃で90分加圧した。
得られた積層体を不活性ガス雰囲気下2000℃で焼成して、表面に炭素繊維シート保護層を有する成形断熱材を得た。この成形断熱材は、炭素繊維シート積層体と炭素繊維シート保護層との接着性が実施例1と同様であり、実際の使用に問題が生じるものではなかった。なお、本実施例は、第2の製造方法にかかわるものである。
(積層と結着)
実施例1と同様に作製した樹脂成形体シートと、比較例1と同様に作製したプリプレグ8枚を積層して炭素化した炭素繊維シート積層体と、を、実施例2と同様に作製した接着樹脂溶液とを用いて張り合わせた。
得られた積層体を不活性ガス雰囲気下2000℃で焼成して、表面に炭素繊維シート保護層を有する成形断熱材を得た。この成形断熱材は、炭素繊維シート積層体と炭素繊維シート保護層との接着性が実施例1と同様であり、実際の使用に問題が生じるものではなかった。なお、本実施例は、第1の製造方法にかかわるものである。
2 炭素複合不織布層
3 炭素繊維シート積層体
10 試験片
11 目止め
12 Oリング
20 一次側空間
21 透過セル
22 バルブ
23 吸気管
24 バルブ
25 排気管
30 二次側空間
31 圧力計
32 バルブ
33 排気管
34 ロータリー式真空ポンプ
35 配管
41 容器
42 台
100 ガス透過試験装置
Claims (6)
- 炭素繊維と、炭素繊維の表面を保護する炭素層と、を有し、炭素質のみからなる繊維シートが積層されてなる成形断熱材において、
前記繊維シートは、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シートのみからなり、前記炭素繊維シートを複数積層してなる炭素繊維シート積層体と、前記成形断熱材の最表層に配された、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シート保護層と、を有し、
前記炭素繊維シート保護層のかさ密度が0.3〜1.5g/cm3であり、
前記炭素繊維シート保護層の炭素繊維の体積分率が、前記炭素繊維シート積層体の炭素繊維の体積分率以上で且つ11〜88%であり、
前記炭素繊維シート保護層の厚みが1〜6mmであり、
前記炭素繊維シート積層体のかさ密度が0.05〜0.25g/cm3であり、
前記炭素繊維シート積層体の炭素繊維の体積分率が3.0〜15%である、
ことを特徴とする成形断熱材。 - 前記繊維シートは、前記炭素繊維シート保護層と、前記炭素繊維シート積層体との間に配置された、炭素繊維不織布に炭素マトリックスが形成されてなる炭素複合不織布層をさらに有し、
前記炭素複合不織布層のかさ密度が0.03〜0.4g/cm3であり、
前記炭素複合不織布層の炭素繊維の体積分率が1.1〜9.0%である、
ことを特徴とする請求項1に記載の成形断熱材。 - 前記炭素繊維シート保護層を構成する炭素繊維及び前記炭素繊維シート積層体を構成する炭素繊維が、いずれも等方性ピッチ系炭素繊維である、
ことを特徴とする請求項1及び2に記載の成形断熱材。 - 炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する炭素繊維シートのみからなり、前記炭素繊維シートを複数積層してなる炭素繊維シート積層体を準備する準備ステップと、
炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、
前記炭素繊維シート積層体の表面に、その界面には熱硬化性樹脂を含む接着樹脂溶液を含浸させた状態で前記樹脂成形体シートを積層して、複合シート積層体となす積層ステップと、
前記複合シート積層体を加圧しつつ加熱して、前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記樹脂成形体シートと前記成形断熱材とを結着させる結着ステップと、
前記結着ステップの後、前記積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して、前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、
を有する成形断熱材の製造方法。 - 炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、
炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを作製するプリプレグ作製ステップと、
前記プリプレグを複数積層し、かつこの積層物の表面に、その界面には熱硬化性樹脂を含む接着樹脂溶液を含浸させた状態で前記樹脂成形体シートを積層して、複合シート積層体となす積層ステップと、
前記複合シート積層体を加圧しつつ加熱して、前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記樹脂成形体シートと前記成形断熱材とを結着させる結着ステップと、
前記結着ステップの後、前記積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して、前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、
を有する成形断熱材の製造方法。 - 炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させ、その後厚みが1〜6mmとなるように加圧しつつ加熱して前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、樹脂成形体シートを作製する樹脂成形体シート作製ステップと、
炭素繊維不織布と、熱硬化前の熱硬化性樹脂と、を含み、その後の熱処理により炭素化する、あるいは分解除去される材料以外の材料を含まない炭素複合不織布層前駆体を作製する炭素複合不織布層前駆体作製ステップと、
炭素繊維を交絡させた厚み5〜20mmの炭素繊維フェルトに、熱硬化前の熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを作製するプリプレグ作製ステップと、
前記プリプレグを複数積層し、その最表面に前記炭素複合不織布層前駆体を積層し、さらにその上に前記樹脂成形体シートを積層してプリプレグ積層体となす積層ステップと、
前記プリプレグ積層体を加圧しつつ加熱して、熱硬化前の前記熱硬化性樹脂を熱硬化させて、前記プリプレグ、前記炭素複合不織布層前駆体及び前記樹脂成形体シートを結着させる結着ステップと、
前記結着ステップの後、前記プリプレグ積層体を不活性ガス雰囲気で熱処理して前記熱硬化性樹脂を炭素化させる炭素化ステップと、
を有する成形断熱材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016157642A JP6742855B2 (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 成形断熱材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016157642A JP6742855B2 (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 成形断熱材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018024174A true JP2018024174A (ja) | 2018-02-15 |
JP6742855B2 JP6742855B2 (ja) | 2020-08-19 |
Family
ID=61194695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016157642A Active JP6742855B2 (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 成形断熱材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6742855B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017172790A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 表面層付き成形断熱材及びその製造方法 |
CN110053275A (zh) * | 2019-04-26 | 2019-07-26 | 广东航科新材料有限公司 | 一种碳纤维复合材料的制备方法和加工设备 |
WO2020059819A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 炭素繊維成形断熱材及びその製造方法 |
CN111925227A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-11-13 | 湖南碳康生物科技有限公司 | 一种碳纤维复合材料人工气管支架及其制备方法 |
CN113405369A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-17 | 东莞市正文机械有限公司 | 一种碳纤维冷热一体成型控制方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000327441A (ja) * | 1999-05-26 | 2000-11-28 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 複合炭素質断熱材及びその製造方法 |
JP2012184135A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Osaka Gas Chem Kk | 成形断熱材及びその製造方法 |
JP2015174807A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 炭素繊維系断熱材及びその製造方法 |
-
2016
- 2016-08-10 JP JP2016157642A patent/JP6742855B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000327441A (ja) * | 1999-05-26 | 2000-11-28 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 複合炭素質断熱材及びその製造方法 |
JP2012184135A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Osaka Gas Chem Kk | 成形断熱材及びその製造方法 |
JP2015174807A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 炭素繊維系断熱材及びその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017172790A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 表面層付き成形断熱材及びその製造方法 |
WO2020059819A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 炭素繊維成形断熱材及びその製造方法 |
CN112424523A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-02-26 | 大阪燃气化学株式会社 | 碳纤维成型隔热材料及其制作方法 |
JP7373498B2 (ja) | 2018-09-21 | 2023-11-02 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 炭素繊維成形断熱材及びその製造方法 |
CN110053275A (zh) * | 2019-04-26 | 2019-07-26 | 广东航科新材料有限公司 | 一种碳纤维复合材料的制备方法和加工设备 |
CN111925227A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-11-13 | 湖南碳康生物科技有限公司 | 一种碳纤维复合材料人工气管支架及其制备方法 |
CN113405369A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-17 | 东莞市正文机械有限公司 | 一种碳纤维冷热一体成型控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6742855B2 (ja) | 2020-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018024174A (ja) | 成形断熱材及びその製造方法 | |
JP2017172790A (ja) | 表面層付き成形断熱材及びその製造方法 | |
US20120219778A1 (en) | Composite material containing soft carbon fiber felt and hard carbon fiber felt | |
WO2011118757A1 (ja) | C/cコンポジット材及びその製造方法 | |
JP7198215B2 (ja) | 表面層付き成形断熱材及びその製造方法 | |
JP2015174807A (ja) | 炭素繊維系断熱材及びその製造方法 | |
US20070259185A1 (en) | High-temperature-resistant composite and method of producing the composite | |
KR20030089880A (ko) | 탄소 복합재 제조 방법 | |
CN104230368A (zh) | 沥青基碳纤维无纺毡保温板及其制造方法 | |
JP5662078B2 (ja) | C/c複合材成形体及びその製造方法 | |
KR101205145B1 (ko) | 탄소 섬유 강화 탄소 복합재 및 그의 제조 방법 | |
JP6172732B2 (ja) | 黒鉛シート複合材及びその製造方法 | |
JP2015040232A (ja) | 成形断熱材の製造方法および成形断熱材 | |
JP2018158874A (ja) | 成形断熱材及びその製造方法 | |
JP2005536420A (ja) | カーボンハニカム体 | |
JPH02227244A (ja) | 成形断熱材 | |
JP5671375B2 (ja) | 成形断熱材及びその製造方法 | |
CN116693311A (zh) | 高导热基体与涂层一体化设计及耐烧蚀复合材料的制备和应用 | |
JP6864588B2 (ja) | 炭素繊維シート積層体及びその製造方法 | |
CN207916217U (zh) | 一种纤维增强型高性能复合薄膜 | |
JP2007012440A (ja) | 燃料電池用多孔質炭素材、炭素繊維強化ブラスチック製熱伝導性部材及びこれらの製造方法 | |
CN104339730A (zh) | 三明治固化碳毡 | |
JP2015093444A (ja) | 表面が強化された熱防御複合材およびその製造方法 | |
KR101222467B1 (ko) | 니들펀치 탄소복합재 제조방법 | |
JP2009280437A (ja) | 多孔質炭素シートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200407 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200526 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200729 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6742855 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |