JP2018022391A - 情報処理装置,及び情報送信制御方法 - Google Patents

情報処理装置,及び情報送信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報の端末への到着タイミングの遅延を低減する。【解決手段】車載された端末及び歩行者に所持された端末を含む複数の端末の位置情報に基づいて前記複数の端末のそれぞれに情報の送信の優先度を設定する処理と、前記車載された端末の位置に基づいて前記情報の送信が必要と判定される場合に前記複数の端末のうち所定の優先度を有する端末に前記情報を送信する処理とを実行する処理部を含む情報処理装置である。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置,及び情報送信制御方法に関する。
交通事故防止、渋滞緩和、高齢者の運転支援などを目的に、車載センサを利用した運転支援システムの実用化が始まっている。また、車載センサだけでは捉えきれない情報を路車間通信や車車間通信を用いて取得し、安全運転を支援するシステムの開発が進められている。さらに、歩行者や車両に対し接近や衝突などの危険を知らせる歩車間通信の開発も進められている。
歩車間通信システムは、車両と歩行者が通信を行うことで、自動車ドライバに対して歩行者の、歩行者に対しては自動車の、存在や接近、危険性を通知し、交通事故防止につなげるシステムである。
特開2009−15494号公報 特開2002−304700号公報 特開2013−120573号公報
歩車間通信システムとして、現在インフラ整備がされている移動通信網を活用することが考えられる。例えば、移動端末(以下端末)からそれぞれの位置情報を収集し、位置に基づく危険度の判定を行い、各端末に警報を通知することが考えられる。しかし、複数の端末のそれぞれへの通知では時間がかかるので、端末への警報の到着タイミングが遅くなる可能性があった。
本発明は、情報の送信先及び送信時機の適正化を図ることができる情報処理装置,及び情報送信制御方法を提供することを目的とする。
一つの態様は、車載された端末及び歩行者に所持された端末を含む複数の端末の位置情報に基づいて前記複数の端末のそれぞれに知らせる情報の送信の優先度を設定する処理と、前記車載された端末の位置に基づいて前記情報を送信する必要があると判定される場合に前記複数の端末のうち所定の優先度を有する端末に前記情報を送信する処理とを実行する処理部を含む情報処理装置である。
一側面では、情報の送信先及び送信時機の適正化を図ることができる。
図1は情報通知システムの一例を示す図である。 図2は基地局の構成例を示す。 図3は端末(移動端末、車載端末)の構成例を示す。 図4はサーバなどとして使用可能な情報処理装置の構成例を示す。 図5は端末,基地局,SGW,PGW及びサーバに係る通信のプロトコルスタックの説明図である。 図6はサーバによって実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図7は第1判定処理の一例を示すフローチャートである。 図8は第2判定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は端末1における処理例を示すフローチャートである。 図10は実施形態2に係る危険通知システムの一例を示す図である。 図11は道路情報に基づく危険通知の要否判定の一例を示すフローチャートである。 図12は交差点情報(道路情報に含まれる)に基づく危険通知の要否判定の一例を示すフローチャートである。 図13は実施形態2におけるサーバ6の処理例を示すフローチャートである。 図14は後方からの危険の通知に係る処理例を示すフローチャートである。 図15は危険人物の位置の通知に係る処理例を示すフローチャートである。 図16は危険人物の位置の通知に係る端末の処理例を示すフローチャートである。 図17は実施形態3(基地局における危険判断制御)の場合の構成例を模式的に示す。 図18はMAC−PDUの説明図である。 図19はMACヘッダを説明する表である。 図20(A)はDL−SCHのLCIDの値を示す表であり、図20(B)はUL−SCHのLCIDの値を示す表である。 図21は、危険通知のLCIDに対応するオプションのMAC−SDU(DL)のフォーマット例を示す。 図22は、車載の端末から送信される、「情報リポート」のLCIDがMACヘッダに付与されたアップリンクのMAC−PDUに載せられるMAC−SDUのフォーマット例を示す。 図23は、歩行者の端末から送信される、「情報リポート」のLCIDがMACヘッダに付与されたアップリンクのMAC−PDUに載せられるMAC−SDUのフォーマット例を示す。 図24は端末1におけるデータセット送信時における処理例を示すフローチャートである。 図25は、基地局2におけるMAC−PDU受信時の処理例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態に係る情報処理装置(情報の送信制御装置)及び情報の送信制御方法について説明する。但し、実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔実施形態1〕
<システム構成例>
図1は、複数の端末のそれぞれに情報を知らせる情報通知システムの一例を示す。情報は例えば危険を示す情報であり、上記情報通知システムは一例として危険通知システムとして使用される。危険通知は「情報の送信」の一例である。図1には、危険通知システムに適用可能な無線通信規格の一例であるLong Term Evolution(LTE)に適用又は準拠
する無線通信システムが示されている。但し、無線通信規格は、LTE以外の規格、例えばWideband Code Division Multiple Access(WCDMA(登録商標))などであっても
良い。
無線通信システムは、歩行者Wが有する移動端末1A(以下端末1A)と、車道Rを走行する車両Vに搭載された車載端末1B(以下端末1B)と、端末1A及び端末1Bと通信可能な基地局2とを含む。基地局2は、一例として、交差点の周辺にある高所(例えばビルの屋上)に設置される。車載端末1Bは車載専用端末である。移動端末1Aが車両Vに載せられる場合、移動端末1Aは車載端末として扱い得る。車載端末1B及び車載された移動端末1Aは「車載された端末」の一例であり、歩行者Wが有する移動端末1Aは「歩行者に所持された端末」の一例である。
端末1A及び端末1Bは、一例として1つずつ図示されている。但し、基地局2は、端末1A及び端末1Bを含む複数の端末と通信可能である。以下の説明において、端末1Aと端末1Bを区別しない場合には、端末1と表記する。
端末1(端末1A,端末1B)は、LTE網を介してIP網5に接続されたサーバ6と通信する。サーバ6は、端末1から得られた情報を元に、衝突などの危険性の判定を行うともに、端末1に対する優先度を決定し、所定の優先度を有する端末1に危険性を知らせる通知を送る。
各端末1とサーバ6とは、基地局2, Serving GateWay(SGW)3,Packet data Network GateWay(PGW)4,IP(Internet Protocol)網5を介してサーバ6と接続さ
れる。サーバ6は「情報処理装置」の一例である。
LTE網は、無線網とコア網とを有し、基地局2が無線網を形成する。SGW3及びPGW4は、コア網に含まれるネットワークノードである。SGW3は、無線網(基地局2)からのユーザデータ(パケット)を転送する。PGW4は、IP網5のような外部網との接続点である。
基地局2と接続した端末1がサーバ6との通信を要求すると、コア網に含まれる制御装置(Mobility Management Entity(MME)と呼ばれる(図示せず))が、端末1Aや端末1Bの位置登録を行う。位置登録の後、MMEは、PGW4とSGW3との間、SGW3と基地局2との間にベアラと呼ばれるパケットの通信路を確立させる。
基地局2と端末1との間に無線ベアラが設定される。端末1から送信されるパケットは、無線ベアラ及びベアラを通ってPGW4に到達する。PGW4はIP網5を介してパケットをサーバ6へ送る。サーバ6から送信されるパケットは、逆の経路を辿って端末1に受信される。
端末1Aは、端末1Aの位置情報を含む歩行者情報をサーバ6に送信する。端末1Bは、端末1B(車両V)の位置,進行方向,移動速度(車速)を含む車両情報をサーバ6へ送信する。
サーバ6は、車両情報を用いて危険通知の要否の判定処理を行う。例えば、車両情報を用いて減速なく交差点に進入することが予測される車両がある場合に危険通知要と判定される。但し、危険通知の要否判定は車両情報及び歩行者情報を用いて行われても良い。危険は情報の一例であり危険通知は情報の送信の一例である。
また、サーバ6は、歩行者情報及び車両情報を用いて各端末1に危険通知(情報の送信の一例)の優先度を設定する。さらに、サーバ6は、所定の優先度を有する端末1に危険通知を送信する。複数の端末のうち所定の優先度を有する端末に通知先が絞られることで
、通知の必要性が高い歩行者やドライバに遅延が抑えられた(適時での)情報伝達を行うことができる。すなわち、危険通知の通知先及び通知時機(情報の送信先及び送信時機の一例)の適正化が図られる。
危険通知を受けた端末1Aを所持する歩行者は通知により、周囲環境を把握し、必要に応じて歩行停止や移動方向変更などの衝突回避行動を採ることができる。同様に、通知を受けた端末1Bが搭載された車両Vの運転者は通知に応じてブレーキ操作やステアリング操作などの衝突回避行動を採ることができる。
<基地局の構成例>
図2は基地局2の構成例を示す。基地局2は内部スイッチSWを介して接続されたCentral Processing Unit(CPU)11,Digital Signal Processor(DSP)13,通信
インタフェース(通信I/F)14,DSP15を含む。
また、基地局2は、CPU11に接続されたメモリ12と、DSP15に接続されたField Programmable Gate Array(FPGA)16と、FPGA16に接続されたRadio Frequency(RF)回路17と、RF回路17に接続されたアンテナ18を含む。
DSP13は、アップリンク(UL)及び(ダウンリンク(DL):端末)に対する無線チャネル(無線リソース)の割当などを行うスケジューラとして動作する。DSP15は、ディジタルベースバンド処理を行うBB処理部として動作する。FPGA16は、ベースバンド信号(BB信号)とOrthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)信号との間の変換を行う直交変復調器として動作する。
DSP15,FPGA16,RF回路17は、DL方向(基地局→端末)に関して以下の処理を行う。DSP15は、DL方向のデータが符号化及び変調されたベースバンド信号を生成し、FPGA16へ入力する。FPGA16は、ベースバンド信号に対する直交変調を行う。RF回路17は、直交変調によって得られた信号のディジタル-アナログ変
換(DA変換)と、アナログ信号のアップコンバートによる無線信号への変換と、無線信号の増幅とを行い、無線信号をアンテナ18から放射させる。
また、DSP15,FPGA16,RF回路17は、UL方向(端末→基地局)に関して以下の処理を行う。RF回路17は、アンテナ18から受信された無線信号の低雑音増幅と、低雑音増幅された信号のダウンコンバートと、ダウンコンバートされた信号のアナログ-ディジタル変換(AD変換)とを行う。AD変換によって得られた信号はFPGA
16によってBB信号に復調される。DSP15は、BB信号の復調及び復号を行い、UL方向のデータを得る。
通信I/F14は、SGW3やMME(図示せず)、他の基地局と接続されており、パケットの送受信処理を行う。通信I/F14として、例えばネットワークインタフェースカード(NIC)が適用される。
メモリ12は、主記憶装置と補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、プログラムの展開領域,CPU11の作業領域,データやプログラムの記憶領域又はバッファ領域として使用される。主記憶装置は、例えばRandom Access Memory(RAM),或いはRAMとRead
Only Memory(ROM)との組み合わせで形成される。
補助記憶装置は、データやプログラムの記憶領域として使用される。補助記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD),Solid State Drive(SSD),フラッシ
ュメモリ,Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM)な
どの不揮発性記憶媒体で形成される。補助記憶装置には、ディスク型記憶媒体や、USBメモリなど、可搬性を有する記録媒体を含むことができる。
CPU11は、メモリ12に記憶されたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。例えば、CPU11は、端末1の呼処理、基地局2の保守及び監視処理などを行う。
なお、基地局2として、REC(Radio Equipment Control)装置と1以上のRE(Radio Equipment)装置とで形成される基地局を適用可能である。REC装置とRE装置とで基地局が形成される場合、例えば、DSP15とFPGA16との間でREC装置とRE装置とに分離され、両者間は物理リンク(メタル線又は光ファイバ)で接続される。物理リンクの両端には、信号形式を物理リンクで伝送するための信号形式に変換したり、元の形式に戻したりするためのインタフェース回路が設けられる。インタフェース回路は、例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)に適合又は準拠した回路を適用可能
である。
<端末の構成例>
図3は、端末1(移動端末、車載端末)の構成例を示す。端末1は、バスを介して相互に接続されたCPU21,メモリ22,DSP23,Global Positioning System (GP
S)受信機26,入力装置27,出力装置28,カメラ29を含む。DSP23にはRF
回路24が接続されており、RF回路24にはアンテナ25が接続されている。なお、車載端末の場合、例えば、速度計(車速計)やカーナビゲーション装置(位置及び方向を算出)によって得られた速度情報、位置情報、方向情報を利用できる。RF回路24は送信部及び受信部として動作する。
DSP23は、BB処理部として動作する。DSP23はデータ(ディジタル信号)とベースバンド信号(BB信号)との間の変換処理を行う。RF回路24は、BB信号と無線信号との間の変換処理を行う。無線信号はアンテナ25によって送受信される。
GPS受信機26は、GPS衛星からの電波を受信することによって、端末1の位置座標を算出し、CPU21に供給する。入力装置27はデータや情報の入力に使用される。入力装置27は、例えば、キー,ボタン,ポインティングデバイス(マウスなど),タッチパネル,マイクロフォンなどである。出力装置28は、情報の出力に使用される。出力装置28は、ディスプレイ,スピーカ,ランプなどである。端末1本体を振動させる振動子(バイブレータ)も出力装置28に含まれる。カメラ29は、画像や動画の撮影に使用される。
メモリ22は、メモリ12と同様のものを適用できる。CPU21はメモリ22に記憶されたプログラムをロードして実行することによって、端末1Aとしての処理、或いは端末1Bとしての処理を行う。メモリ22には、実施形態に係る危険及び優先度判定のための情報(データセット)を収集及び送信したり、危険通知の受信時に端末1が行う危険の報知動作を制御したりアプリケーションプログラム(以下「端末アプリ」と称する)がインストールされている。CPU21によって実行される。
図4は、サーバ6などとして使用可能な情報処理装置60の構成例を示す。情報処理装置60は、サーバマシンのような専用のコンピュータ,パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)のような汎用のコンピュータを適用することができる。
図4において、情報処理装置60はバスを介して相互に接続されたCPU61,メモリ62,通信I/F64,入力装置65,及び出力装置66を含む。メモリ12と同じもの
をメモリ62として適用可能である。通信I/F64は通信I/F14と同じものを適用可能である。入力装置65及び出力装置66は入力装置27及び出力装置28と同じものを適用可能である。
CPU61はメモリ62に記憶されたプログラムをロードして実行することによって、危険の判定や優先度の決定を行う「危険判定部」として動作する。なお、メモリ12,メモリ22,メモリ62のそれぞれは「記憶装置」,「記憶媒体」,「メモリ」,「記憶部」の一例である。CPU11,CPU21,CPU61のそれぞれは「制御装置」,「制御部」,「コントローラ」,「プロセッサ」、「処理部」の一例である。
CPUはMPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれる。CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成を有していても良い。CPUで行われる処理の少なくとも一部は、CPU以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。
また、CPUで行われる処理の少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路で行われても良い。また、集積回路やディジタル回路はアナログ回路を含んでいても良い。集積回路は、LSI,Application Specific Integrated Circuit(ASIC),
プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU11で行われる処理の少なくとも一部は、プロセ
ッサと集積回路との組み合わせにより実行されても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラ(MCU),SoC(System-on-a-chip),システムLSI,チップセットなどと呼ばれる。
なお、情報処理装置60は、SGW3やPGW4として動作する情報処理装置として使用することができる。すなわち、メモリ62にSGW3やPGW4として動作するためのプログラムをインストールし、CPU61がプログラムを実行することによって、SGW3やPGW4としての動作が行われる。
図5は、端末,基地局,SGW,PGW及びサーバに係る通信のプロトコルスタックの説明図である。端末1と基地局2とは無線リンク31を形成する物理層(レイヤ1(L1))とレイヤ2(L2)とで接続される。レイヤ2は、Media Access Control(MAC)層,Radio Link Control(RLC)層,Packet Data Convergence Protocol(PDCP
)層からなる。レイヤ3以上のプロトコルには、IP(Internet Protocol)層とアプリ
ケーション層が含まれる。
基地局2では、L1,MAC,RLC,PDCPに基づく信号(無線信号)がプロトコル変換によってL1(レイヤ1),L2(レイヤ2),UDP(User Datagram Protocol)/IPのパケットに変換され、さらにGTP-Uヘッダが付与されてトンネル32(基
地局2−SGW3間のベアラ)を転送される。SGW3では、パケットがSGW3−PGW4間のベアラ(GTP−Uのトンネル33)に載せ替えられ、PGW4に送られる。PGW4において、GTP−Uのヘッダが除去されたパケットがIP網5を介してサーバ6に転送される。
図5では、主に、ユーザデータ(パケット)を伝送するユーザプレーン(Uプレーン)のプロトコルスタックを図示している。図5の基地局2では、制御プレーン(Cプレーン)のデータ(制御信号)を各レイヤに挿入し得ることを示している。
端末1とP−GW4との間には通常のベアラ以外のベアラ(“専用ベアラ(dedicated bearer)”と呼ばれる)を確立し、特定のフローのパケットが専用ベアラを用いて伝送されるようにすることができる。通常のベアラが帯域をフロー間で共有するのに対し、専用ベアラは特定のフローが帯域を専有することができる。このため、端末1が位置情報など(データセット)をサーバ6へ送るためのパケット及びサーバ6が各端末1に危険の通知を送るためのパケットが専用ベアラを用いて伝送される。これによって、通常ベアラを用いる場合よりも安定した速度で端末1−サーバ6間通信を行い得る。
例えば、端末1がサーバ6向けに発呼したことをMMEが認識した場合に専用ベアラの確立をSGW3及びPGW4に指示し、データセット及び危険の通知に係るパケットが専用ベアラで伝送されるように、端末1及びPGW4に指示を与える。
<サーバにおける処理>
サーバ6は、危険判断部を含む装置として動作し、車両の情報(位置,移動方向,速度)から、危険通知の要否判定を行う。また、サーバ6は、各端末1の位置情報に基づいて各端末1に危険通知の優先度を設定する。優先度は車両の位置や歩行者の位置から導出される。一例として、優先度は以下のように設定し得る。
(例)交差点内に人(歩行者)がいる場合
優先度“1”:速度を落とさず交差点に近づく車両
・車両の運転者(ドライバ)が人に気づくことで事故が回避される。
優先度“2”:端末を使用している歩行者(クリック・カメラなどで監視)
・車両に気が付いていない可能性があり、車両を認識することで回避行動をとることが可能。
優先度“3”:高齢者,子供,非健常者
優先度“4”:健常者
さらに、サーバ6は、複数の端末1から位置情報を含むデータセット(後述)を収集する周期を優先度に応じて変更する。
実施形態1では、端末1がサーバ6とアプリケーション層での通信を行い、サーバ6が危険判定部を含む装置として動作する例について説明する。サーバ6は、単数又は複数のエリアに存在する複数の端末1(移動端末1A及び車載端末1B)の情報を収集する。
本実施形態では、説明を簡単にするため、サーバ6が管理するエリアが1つであり、この1つのエリアに存在する複数の端末1を管理する。エリアは基地局2によって形成されるセルのカバレッジエリアに包含されており、エリア内のどこであっても端末1は基地局2と通信できる。
また、本実施形態では、エリアに信号機が設置された1つの交差点が含まれる(各交差点がエリアをなす)例について説明する。但し、信号機の設置場所は必ずしも交差点で無くても良い。すなわち、速度を落とさず横断歩道に近づく車両に優先度“1”が設定されるようになっていても良い。要するに、減速なく所定地点(交差点、横断歩道)に近づいている車両に載せられた端末1に優先度“1”が設定される。また、エリアが交差点や信号機を含むことは必須条件ではない。
サーバ6(サーバ6として動作する情報処理装置60)のメモリ62には、エリアの地理的範囲を示す情報が予め記憶されている。端末1はサーバ6宛てに端末1の位置情報を含むデータ(データセットと呼ぶ)を送信する。サーバ6(CPU61)はデータセット中の位置情報とエリアとの関連づけを行い、各データセットをメモリ62に記憶する。すなわち、エリア内に存在する端末1のデータセットがエリアと関連づけられて記憶される
。データセットには収集時間(タイムスタンプ)がセットされる。エリアの情報には、上記した交差点や信号機の位置情報が含まれる。
図6は、サーバ6によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。図6の処理は、例えば、サーバ6(サーバ6として動作する情報処理装置60)のCPU61によって実行される。図6に示す処理は、サーバ6が端末1から位置情報を含むデータセット(車両情報、歩行者情報)を収集する周期が満了する場合に開始される。例えば、サーバ6は周期に合わせて各端末1にデータセットの送信要求を送信し、周期を計時するタイマをセットし、周期(タイマ)の満了まで各端末1から到着するデータセットを待ち受ける。
001では、収集された各端末1から送信されたデータセットの一つが抽出され、データセットの送信元の端末1が車載か否かが判定される。端末が車載であると判定される場合には処理が002に進み、そうでない場合(送信元の端末1が歩行者に所持されている場合)には処理が003に進む。車載は、端末1が車両に搭載されている場合(車載専用端末の場合)、移動端末Aが車内に持ち込まれている場合を含む。
001の処理は、例えば、データセットに含まれる車載か否かを示す識別子(フラグ)に基づき判定される。端末1が車載端末1Bである場合や車両内に持ち込まれた移動端末1Aが「車載」を示す識別子をデータセットに含める。これにより、車載の移動端末1Aが車載端末として扱われる。
002ではCPU61は第1判定処理を行う。第1判定処理は車載された端末1の優先度を判定する処理である。003ではCPU61は第2判定処理を行う。第2判定処理は歩行者に所持された端末1の優先度を判定する処理である。
004では、CPU61は002や003の処理によって決定された端末1の優先度に合わせて端末1の情報(データセット)を更新する周期を変更する。例えば、周期はデータセットの収集周期(間隔)である。例えば複数の優先度に対応する複数の周期長が用意される。優先順位が高い程周期長が短くなる。本実施形態では、説明を簡単にするため、1つのエリアに対して1つの周期が設定され、エリアに存在する端末1に設定された優先度のうちで最上位の優先度に対応する周期長が適用される。
005では、CPU61はエリアと関連づけられた端末1の中で優先度“1”を有する端末1があるか否かを判定する。優先度“1”の端末1があると判定される場合には処理が006に進み、そうでない場合には処理が007に進む。
006では、CPU61は優先度“1”の端末1が存在するエリアと関連づけられた優先度“1”〜優先度“4”のそれぞれを有する各端末1に危険通知を送信する処理を行う。007では危険通知の送信は行われない(特に処理は行われない)。
このように,第1判定処理では、複数の端末1中に所定の優先順位(優先度“1”)以上の優先度を有する端末1が存在する場合にCPU61(処理部の一例)は危険通知の送信を決定する(危険通知の送信要と判定する)。
図7は第1判定処理の一例を示すフローチャートである。011の処理では、CPU61は「車載」の端末1からのデータセットに含まれる車両情報を取得する。車両情報は位置情報(位置(a)),速度情報(速度f(a))及び方向情報(h(a))を含む。
012の処理において、CPU61は進行方向にある交差点の信号機が現在赤かx秒後
に赤に変わるかを判定する。例えば、CPU61は、メモリ62に記憶されたエリアの情報と、車両の位置及び方向情報に基づき、車両が次に進入する交差点に設置され且つ車両の進行方向に合致する(車両が次に従う)信号機を特定する。
さらに、CPU61は、特定した信号機の赤の時間を示す情報(例えば、メモリ62に予め記憶される。但し、周期的に収集されても良い)を用いて012の判定を行う。なお、xの値はデータセットの収集周期などに応じて適宜変更可能である。信号機が現在赤か
x秒後に赤に変わると判定される場合には処理が013に進み、そうでない場合には処理が020に進む。
013の処理において、CPU61は前回の位置及び収集時間から速度f(b)を算出する。014の処理において、CPU61は速度f(b)が速度f(a)より大きいか否かを判定する。速度f(b)が大きいと判定される場合には、CPU61は速度fの値にf(b)の値を設定し(015)、速度f(a)が大きいと判定される場合には、CPU61は速度fの値にf(a)の値を設定する(016)。
017の処理では、CPU61は速度fの値が前回の速度f(a−1)−10km/hの値より大きいか否かを判定する。速度fの値が大きいと判定される場合には処理が018に進み、そうでない場合には処理が020に進む。「10km/h」は例示であり適宜変更できる。017の処理は前回よりも速度が一定以上低下している(減速している)車両を危険通知の対象から除外するための処理である。
018の処理では、CPU61は交差点に到達するまでの時間s1を求める。s1の値は例えば“s1=交差点までの距離/f”によって求められる。019の処理では、CPU61は赤信号になるまでの時間srがs1の値より大きいか否かを判定する。sr>s1と判定される場合にはデータセットの送信元が危険通知の対象と判定され優先度“1”が設定される。sr>s1でないと判定される場合には処理が020に進む。
020では、データセットの送信元の端末1が車載専用端末か否かをCPU61は判定する。車載専用端末であると判定される場合には、データセットの送信元の端末1が通知の対象外に決定される。車載専用端末でないと判定される場合には、第2の優先度判定処理へ進む。020の処理は車載端末として扱われている移動端末1Aを危険通知の対象外と判定するのを回避するために行われる。020の処理は例えばデータセットに車載された端末であることを識別可能な情報(例えば端末ID、フラグなど)がセットされているか否かを以て行うことができる。
このように、第1判定処理では、車載された端末1が載った車両が減速なく交差点(「所定の地点」の一例)に近づいていると判定される場合にCPU61は上記車載された端末1に優先度“1”(所定の優先度の一例)を設定する。
図8は第2判定処理の一例を示すフローチャートである。021では、CPU61はデータセットに含まれる歩行者の情報(位置情報、端末1の操作回数)を取得する。022では、CPU61は交差点から端末(歩行者)の位置までの距離が所定の閾値(y[m])以内かを判定する。
閾値yの値は適宜設定可能である。例えば、交差点の中心から交差点内(車道内)とされる範囲をカバーする閾値yが設定される。距離が閾値yを超過すると判定される場合には端末1(歩行者)が危険通知の対象外と判定される。距離が閾値y以下である場合には処理が023に進む。
但し、交差点内と判定される領域は必ずしも円形(半径が閾値y(m)の円)である必要はないので、適宜の形状の領域が設定され、022の処理において、設定された領域内に歩行者が位置するかが判定されれば良い。
023では、CPU61は端末1の操作回数が零より大きいかを判定する。操作回数が零より大きい場合には、端末1(歩行者)が危険通知の送信対象と判定され優先度“2”が設定される。操作回数が零より大きくない場合には処理が024に進む。
優先度“2”が設定される端末1には、使用中の端末1(使用者が画面を覗き込んでいる端末1)が含まれる。このように、交差点からの距離がy以下の端末1(所定地点から所定範囲に位置する)使用中の端末に非使用状態の端末より高い優先度が設定される。
024ではデータセットの送信元の端末1の使用者(歩行者)が子ども、高齢者及び非健常者(disabled persons)のいずれかであるかが判定される。例えば、024の判定はデータセットに端末1の使用者が子ども,高齢者,非健常者のいずれかであることを示す情報が含まれているかによって行うことができる。
代替構成として、サーバ6が子ども,高齢者,非健常者の登録機関のコンピュータにアクセスし、端末1の識別子が子ども、高齢者,非健常者と紐づけられているか否かの回答に基づいて024の判定を行っても良い。この場合、データセットに子ども,高齢者,非健常者のいずれかであることを示す情報が無くても良い。
使用者が子ども、高齢者及び非健常者のいずれかである場合には端末1(歩行者)が危険通知の送信対象と判定され端末1に優先度“3”が設定され、そうでなければ端末1(歩行者)が危険通知の送信対象と判定され優先度“4”が設定される。
なお、本実施形態では、優先度は“1”,“2”,“3”,“4”の4つであり、番号が小さい程優先順位が高い。子どもは、例えば所定年齢(例えば12歳)未満の男女である。高齢者は、所定年齢(例えば65歳)以上の男女である。但し、年齢は適宜設定可能である。非健常者か否かの判断基準は適宜設定し得る。
以上説明したサーバ6による処理では、交差点内に人がおり、車両が所定速度で交差点に進入する可能性が高い場合に優先度“1”〜“4”のいずれかを有する端末1に危険通知が送信される。端末1の所持者は危険通知に基づき危険回避行動を採ることができる。一方、エリアに存しているが交差点からの距離が閾値yより大きい端末1(車道にいない歩行者)には危険通知は送信されない。このように、危険通知の送信対象がエリアに存在する端末1のうち所定の優先度を有する端末1に絞られる。このため、危険通知の送信に係る負荷や時間を軽減乃至短縮できる。
<端末の処理例>
図9は端末1における処理例を示すフローチャートである。図9の処理は例えば端末1のCPU21が端末アプリを実行することによって行われる。図9の処理は、データセットの送信タイミングになると開始される。送信タイミングは、周期的に発生してもよく、或いはサーバ6などからの要求により発生しても良い。
031では、端末1が車載端末1B(車載専用端末)か否かをCPU21は判定する。例えば、車載端末1Bか否かを示すコンフィグレーション情報が予めメモリ22に記憶され、CPU21がコンフィグレーション情報を参照して判定を行う。
032では、現在から過去に遡った所定時間(例えば3分)における速度が所定速度(
10km/h)を超えているか否かをCPU21は判定する。速度が所定速度を超えていると判定される場合には処理が033に進み、そうでない場合には処理が034に進む。速度は例えばGPS受信機26を用いて得た位置情報の履歴から算出することができる。
032の処理は、端末1が車載乃至車内に持ち込まれた移動端末1A(車載専用端末以外の端末)かを判定するための処理である。なお、端末1が車両にある車載専用端末以外の端末かを判定可能である限りにおいて、所定時間の長さや所定速度は適宜設定可能である。
033では、CPU21は車載端末が送信するデータセットを生成し、所定の宛先(サーバ6)へ送信する処理を行う。データセットは、車載端末であることを示す識別子(フラグ),端末1の位置情報,速度情報,方向情報などを含む。位置情報や進行方向の情報は例えば車載のカーナビゲーション装置から取得する。速度は例えば車載の車速計から取得する。但し、位置、速度、方向の入手経路は上記に限定されない。データセットはさらに端末IDのような車載専用端末かを識別し得る情報などを含み得る。
034では、CPU21は歩行者端末のデータセットの生成及び送信処理を行う。歩行者端末は歩行者が所持している移動端末1Aを含む。データセットは、車載端末であることを示す識別子(フラグ),端末1の位置情報などを含む。位置情報はGPS受信機26を用いて入手し得る。但し、位置情報の入手経路は上記に限定されない。データセットはさらに端末ID、フラグのような車載専用端末かを識別し得る情報などを含み得る。
035では、端末1の使用者が端末1を使用中か否かが判定される。すなわち、端末1を使用中であれば端末1の使用者が画面を覗き込んでいると考えられる。このため、CPU21は端末1の使用者が端末1の画面を覗き込んでいるか否かを判定する。
035の処理は、例えばカメラ29により撮影される画像の顔認識をCPU21が行い、顔認識ができた場合に画面を覗き込んでいると判定することができる。カメラ29の画角(視野範囲)は、端末1の画面を覗き込む使用者の顔が撮影される位置に設定されている。
035の処理において使用者が画面を覗き込んでいると判定される場合には036に処理が進み、そうでない場合には処理が037に進む。036の処理では、操作回数“MAX(操作回数の設定可能値の最大値)”を含むデータセットの送信処理をCPU21は行う。037の処理では、現在から所定時間遡った時間(例えば1秒)内における操作回数を含むデータセットの送信処理をCPU21は行う。
操作は、キーやボタンの押し下げ、マウスクリック,タッチパネルへのタップ,ダブルタップ,ドラッグ,スライド,フリック,スワイプなどを含む。どのような操作を1回と計上するかは適宜設定可能である。以上の様にして、端末1からデータセットが送信され、サーバ6に伝達される。
次に、図3を用いて、危険通知を受けた端末1の動作について説明する。危険通知を受信した端末1は、危険を報知して端末1を載せた車両のドライバや端末1を所持する歩行者の注意を喚起し、危険回避行動の促進を図る。
端末1が車載端末1Bである場合には、例えば、カーナビゲーション装置を介して、警報音や音声ガイドを出力したり、画面に危険を知らせる情報を表示したりすることができる。端末1が移動端末1Aである場合には、出力装置28に含まれるディスプレイに危険を知らせる情報を表示したり、スピーカから警報音や音声ガイドを出力したり、図示しな
い振動子を用いたバイブレーション動作を行ったりする。
移動端末1Aの使用者の利用状況に応じて報知方法を変更することができる。例えば、カメラ29で使用者を撮影し、画像解析(顔認識等)の結果から画面を覗き込んでいると判定できる場合には、注意喚起用の画面を表示したり、音声出力のボリュームを上げたりすることができる。
また、利用者の操作履歴をメモリ22に記憶する構成を採用し、危険通知を受信した場合にその時点から所定時間遡った範囲の操作の頻度が閾値を超えている場合に注意喚起用の画面を表示したり、音声出力のボリュームを上げたりすることができる。端末1が利用されていない場合には、音声出力やバイブレーションで危険を報知することが考えられる。なお、実施形態1では、優先度“1”〜“4”の端末1へ通知を送信する例について説明したが、通知対象の端末1の数に応じて通知を送信する端末1の範囲を優先度“3”以上に絞っても良い。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2について説明する。実施形態2は実施形態1と共通点を含むので主として相違点について説明し共通点については説明を省略する。実施形態2では、車両との衝突以外の危険を通知する例について説明する。
実施形態2では、道路監視システムにおける画像の解析結果に基づく危険通知を行う。図10は実施形態2に係る危険通知システムの一例を示す図である。実施形態1と相違点として、以下のような道路監視システムが設けられている。道路監視システムは、1以上のカメラ8を有する。図10の例ではカメラ8A及びカメラ8Bが例示されている。カメラ8は、車道Rを走行する車両Vや、車道Rを横断する歩行者Wを撮影する。カメラ8によって撮影された画像(動画)は、IP網5を介して道路監視サーバ9に伝達される。
道路監視サーバ9として、図4に示した情報処理装置60を適用することができる。道路監視サーバ9のメモリ62には、カメラ8で撮影された画像乃至動画を解析するプログラムと、解析結果に基づく危険通知の要否判定を行うプログラムとを含む様々なプログラムと、プログラムの実行に際して使用されるデータとが記憶される。道路監視サーバ9は、カメラ8にて撮影された画像(動画)の解析により交差点に進入する車両や交差点の横断歩道を横断する歩行者などを検出し、危険通知の要請が必要かの判定を行う。
図11は道路情報に基づく危険通知の要否判定の一例を示すフローチャートである。図11の処理は道路監視サーバ9として動作する情報処理装置60のCPU61によって行われる。図11の処理の前提として、カメラ8の固定視点から撮影された動画の解析により、交差点へ向かって走行する車両が検出されているものとする。
041の処理では、CPU61は、車両の進行方向の信号機は現在赤か又は所定期間(例えばx1秒)後に赤に変わるか否かを判定する。041の判定手法として図7に示した012の判定手法を適用可能である。信号機が現在赤かx1秒後に赤に変わると判定される場合には処理が041に進み、そうでない場合には処理が042に進む。
042の処理では、CPU61は画像内の2点間を車両が通過した時間に基づき速度fを算出する。043及び044の処理は、図7に示した018及び019の処理と同じであるので説明を省略する。044の処理の結果において、sr>s1と判定される場合には処理が045に進み、sr>s1でないと判定される場合には処理が046に進む。
045では、CPU21(道路監視サーバ9)は危険通知を要請するメッセージ(危険
通知の送信要求)をサーバ6宛てに送信する。メッセージはIP網5を介してサーバ6に到着する。046では危険通知の要請はなされない(具体的な処理は行われない)。
図12は交差点情報(道路情報に含まれる)に基づく危険通知の要否判定の一例を示すフローチャートである。図12の処理は道路監視サーバ9として動作する情報処理装置60のCPU61によって行われる。図12の処理の前提として、カメラ8により撮影された動画の解析により、交差点へ向かって走行する車両が検出されているものとする。
051の処理では、CPU61は車両の進行方向の信号機は現在赤か又は所定期間(例えばx2秒)後に赤に変わるか否かを判定する。051の判定手法として図7に示した012の判定手法を適用可能である。信号機が現在赤かx2秒後に赤に変わると判定される場合には処理が052に進み、そうでない場合には処理が054に進む。
052の処理では、CPU61は画像解析により上記信号機が赤のときに歩行可能な横断歩道(対象横断歩道という)を横断する人がいるか否かを判定する。横断者がいると判定される場合には処理が053に進み、そうでない場合には処理が054に進む。
053では、CPU21(道路監視サーバ9)は危険通知を要請するメッセージ(危険通知の送信要求)をサーバ6宛てに送信する。メッセージはIP網5を介してサーバ6に到着する。054では危険通知の要請はなされない(具体的な処理は行われない)。
図13は実施形態2におけるサーバ6の処理例を示すフローチャートである。実施形態1(図6)との相違点は、005と006との間に005Aの判定処理が挿入されている点である。
005Aでは、サーバ6のCPU61は道路監視サーバ9からの危険通知の送信要求が届いているか否かを判定する。送信要求があると判定される場合には処理が006に進み、そうでない場合には処理が007に進む。
このように、実施形態2では、優先度“1”を有する端末1がある場合に加えて、道路監視サーバ9(道路管理システム)からの要請があった場合にも危険通知が送信される。なお、時間短縮のため、要請に基づく危険通知の送信が割り込みによって行われるようにしても良い。
<車両以外の危険通知>
<<後方からの危険>>
歩行者の端末1に対し、車両以外の危険についても危険通知を送信することができる。例えば、単独歩行者に対し後方から近づく危険(ひったくりなど)を通知することが考えられる。
図10のシステム構成において、サーバ6はカメラ8で撮影された画像(動画)を受信する。CPU61はメモリ62に記憶されたプログラムの実行によって画像解析を行うことができる。端末1が送信するデータセットには、単独歩行者であることを示す情報を含めることができる。
実施形態2では、一例として、以下の条件1及び条件2が満たされるかを以て後方の危険の通知の要否を判定する。
(条件1)単独歩行者を中心とする所定範囲(例:半径100m、但し半径の長さは適宜設定可能)内の人数が所定数以下である。所定範囲は、円でも扇型でも良い。
(条件2)単独歩行者の後方を単独歩行者の速度より速い速度で単独歩行者と同方向に進
行する人がいる。速度は例えばデータセット2回分の位置の差分(距離)及び時間差分より算出できる。
条件1及び条件2が満たされる場合に、条件2で検出された者が危険人物(ひったくりなど)と判定される。危険人物は「所定の人物」の一例である。
図14は後方からの危険の通知に係る処理例を示すフローチャートである。061の処理では、CPU61はデータセットの送信元端末の所持者が単独歩行者であるか否かを判定する。判定はデータセット中に単独歩行者であることを示す情報が含まれるか否かを以て行われる。単独歩行者であると判定される場合には処理が062に進み、そうでない場合には処理が065に進む。
062の処理では、CPU61はデータセット中の端末1の位置情報を画像中にマッピングすることによって画像中の単独歩行者を特定する。CPU61は画像解析を通じて、単独歩行者を基準とする所定領域内に存在する人数が所定数(例えば2人)以下か否かを判定する。所定領域は例えば単独歩行者の後方に延びる半径100mの扇形であり、中心角は適宜設定可能であるが例えば15〜30度程度にされる。所定領域は単独歩行者の後方に延びる帯状の領域でも良い。帯状の延伸方向(後方)の長さや幅長さは適宜設定可能である。所定領域内の人数が所定数以下であると判定される場合には処理が063に進み、そうでない場合には処理が065に進む。
063の処理ではCPU61は所定領域内で単独歩行者の速度より速い速度で単独歩行者に近づく方向に進行する者がいるか否かを判定する。速度は上記した手法で算出できる。また、近づく方向か否かは、各人の進行方向と単独歩行者の進行方向とのなす角度が所定範囲内である場合に近づく方向と判定できる。
064では、CPU61は対象(歩行者)に危険通知を送信する処理を行う。065では、通知は行われない(具体的な処理は行われない)。このようにして、危険に対する注意を促す通知を端末1に送ることができる。
<<危険人物に対する注意喚起>>
端末1の位置から所定範囲に危険人物(例えば、銃所有者,性犯罪者等)が位置している場合には、その位置情報をサーバ6から通知する。例えば、銃所有者や性犯罪者等の危険人物の位置情報を危険人物が所持している端末の識別情報と関連づけて管理しているデータベースサーバ(DBサーバ:管理センター)6AがIP網5に接続されている(図10参照)。
図15は危険人物の位置の通知に係る処理例を示すフローチャートである。図15の処理は周期的に実行されても、所定のイベント発生を契機に開始されても良い。071ではCPU61は収集によって得られた複数の端末1の識別情報(データセットに含まれる)をDBサーバ6Aに送って、エリアに存在する危険人物情報をDBサーバ6Aに問い合わせる。
072ではDBサーバ6Aから危険人物情報が返信されたか否かをCPU61は判定する。危険人物情報が返信されたと判定される場合には073に処理が進み、そうでない場合には処理が075に進む。危険人物情報は、少なくとも対応する端末1の識別情報(サーバ6から送ったもの)を含む。危険人物情報は、さらに危険人物の種類(銃所有者,性犯罪者等)を示す情報を含んでも良い。
073では、危険人物の端末1の識別情報から特定される、危険人物の端末1から受信されたデータセット中の位置情報から所定範囲内(例えば、端末の位置を中心とした半径
rの円内)に危険人物の端末1以外の端末1の位置が属するかをCPU61は判定する。
半径rの値は適宜の値を設定可能である。例えばR=500mであるが、これより大きくても小さくでも良い。所定範囲内に端末1の位置が属すると判定される場合には処理が074に進み、そうでない場合には処理が075に進む。
074では、CPU61は上記した所定範囲内に存在する端末1に危険人物の位置情報を送信する処理を行う(危険人物の端末1を除く)。危険人物情報に危険人物の種別(属性)が含まれる場合には位置情報とともに種別を送信しても良い。075は、危険人物の位置情報を送信する処理は行われない(具体的な処理は行われない)。
図15の処理では、危険人物により所持されている端末1(第1の端末の一例)の位置情報が受信された場合に、CPU61は危険人物の端末1の位置から所定範囲に位置する1以上の端末1に危険通知を送信する処理を行う。図15の処理によって、位置情報で特定される位置に危険人物(銃所有者や性犯罪者)がいることを端末1の使用者に伝達できる。
図16は危険人物の位置の通知に係る端末1の処理例を示すフローチャートである。図16に示す処理は端末1のCPU21によって実行される。CPU21は端末1の入力装置27に含まれるマイクロフォンで集音された端末1の周囲音の音声解析を行い、周囲音に危険音(例えば発砲音)が含まれているかを判定する(081)。
危険音が含まれている場合には、端末1の位置情報を含むデータセットをCPU21は形成しサーバ6へ送信する(082)。データセットは端末1の位置情報に加えて、イベントの種別(発砲音を検出)、危険通知の送信要求を含む。
データセットを受信したサーバ6では、危険通知の送信要求に応じて図15に示した074の処理が行われ、危険音を検知した端末1の位置から所定範囲に存在する(位置する)各端末1(1以上の端末)へ危険通知が送信される。危険通知を受信した端末1の所持者は危険音(発砲音の検知)を受けて注意乃至警戒の措置を採ることができる。
危険音を検知した端末1は「第2の端末」の一例である。危険音の検知は「第2の端末によって検出されたイベント」の一例である。なお、図16の例では、危険音の検知をイベントとして検出する。このような構成に代えて、検出対象のイベントに応じたセンサを端末1が備え、081でイベント検出を意味するセンサ出力が得られた場合にデータセットが送信されるようになっていれば良い。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3について説明する。実施形態3は実施形態1と共通点を含むので主として相違点について説明し共通点については説明を省略する。実施形態3では、危険及び優先度の判定を基地局2が行う。換言すれば、実施形態1ではサーバ6が「情報処理装置(危険通知の送信制御装置)」であるのに対し、実施形態3では基地局2が「情報処理装置(危険通知の送信制御装置)」である。
図17は、実施形態3(基地局における危険判断制御)の場合の構成例を模式的に示す。図17に示すように、実施形態1で説明した位置情報を含むデータセット及び危険通知は、端末1と基地局2との間におけるMAC通信によって行われる。実施形態3では、端末1と基地局2とが物理層(L1),MAC層,及びアプリケーション層で接続される。
サーバ6で行われていた危険及び優先度判定(アプリケーション層の処理)は、一例と
して、基地局2に含まれる情報処理部11A(情報処理部11Aとして動作するCPU11(図2))によって行われる。DSP13はスケジューラ13Aとして動作する。MAC層の処理はDSP15によって行われる。
すなわち、DSP15はMAC層の処理を行うMAC処理部として動作可能であり、MAC−PDU(MAC−SDUを含む)の送信及び受信処理を行う。MAC−PDUから得られる端末の位置情報を含むデータセットはCPU11を介して、或いはCPU11を介することなくメモリ12に記憶される。
基地局2は定期的に又は周期的に端末1(歩行者、車両)の位置情報を含むデータセットを収集してメモリ12に記憶する。基地局2は危険及び優先度判定を行い、所定の優先度を有する端末1へ危険通知を送信する。
実施形態3では、以下のような位置情報を含むデータセットの収集方法が行われる。
基地局2は、定期的に、端末1(移動端末1A,車載端末1B)にULグラント(UL Grant)を送信する。ULグラントは端末1がデータを基地局へ送信する(アップリンク(
UL)送信を行う)許可及びUL送信に使用する無線リソースの指定を含む物理制御チャネル情報であり、UL送信許可通知として機能する。
ULグラントを受信した車載端末1Bは指定された無線リソースを用いて送信データ(位置情報を含むデータセット)を送信する。ULグラントを受信した車載端末1Bは最新の自車の位置,速度,進行方向を含むデータセットをMAC−PDUに載せて基地局2に
送信する。
ULグラントを受信した移動端末1A(歩行者)は最新の位置情報を含むデータセット
をMAC−PDUに載せて基地局2に送信する。歩行者の端末1から速度及び進行方向を受信するのを回避して移動端末1Aが送信する情報量を低減する。ULグラントの使用によって基地局2は所望のタイミングで各端末1からのデータセットを受信できる。
図18はMAC−PDU(MAC Protocol Data Unit)の説明図であり、図19はMACヘッダを説明する表である。図20(A)はDL−SCH(Downlink-Shared Channel:
ダウンリンク共有チャネル)のLCID(Logical Channel identifier:論理チャネル識別子)の値を示す表であり、図20(B)はUL−SCH(Uplink-Shared Channel:ア
ップリンク共有チャネル)のLCIDの値を示す表である。
MAC−PDUは、図18に示すように、MACヘッダ(MAC Header)とMACペイロード(MAC payload)とから形成される。MACヘッダは0又は1以上のMAC−PDU
サブヘッダ(MAC PDU sub-header)で形成される。MACペイロードは0又は1以上のMAC制御エレメント(MAC control element)及び/又は、MAC−SDUで形成される
。MAC−PDUのサイズが割り当てられたトランスポートブロック(TB)サイズに満たない場合には、パディング(Padding)が挿入される。
MAC−SDUは、MACヘッダにあるMAC−PDUサブヘッダの一つと対応づけられる。MAC−PDUサブヘッダは複数の識別子を含む。識別子はLCID,L(長さ),F(フォーマット),E(イクステンション)である。
図19に示すように、LCIDはMAC−SDUの論理チャネルの種別、MAC制御エレメントのタイプやパディングの指定に使用される。LCIDは5ビットであり、“00001”〜“01010”が論理チャネルの識別に使用される(図20(A)(B)参照)。
DL−SCHのLCIDは用途の決まっていない“Reserved”の値(“01011”〜“11001”)を有している(図20(A)参照)。“Reserved”の値の何れかが「危険通知」の識別子として使用される。
「危険通知」を示すLCIDが端末1で認識されることで、危険通知の受信を検知し得る。このため、「危険通知」のLCIDに対応するMAC−SDUの送信はオプション扱いとなる。MAC−SDU送信回避により、通信データ量の軽減及び処理の低減が行われる。
但し、オプションとして、危険対象の物体の位置情報[経度(XXX度YY.ZZZZ分)・緯度
(XX度YY.ZZZZZ分)・高さ(XXXX.Y)]・移動方向[北基準に角度(度)]・速度情報[km/s]を
ダウンリンク(DL)のMAC−SDUとして含めることができる。
図21は、危険通知のLCIDに対応するオプションのMAC−SDU(DL)のフォーマット例を示す。図21に示すように、位置情報(緯度経度の座標情報),速度,方向がマッピングされる。
UL−SCHのLCIDも用途の決まっていない“Reserved”の値(“01011”〜“11001”)を有している(図20(B)参照)。“Reserved”の値の何れかが、対応するMAC−SDUが位置情報(データセット)を含んでいることを示す識別子(「情報リポート」のLCID)として使用される。
端末1は、「情報応答リポート」のLCIDがMACヘッダに付与されたMAC−PDUを基地局2に送信する。データ量を抑えるため車載端末1Bと歩行者の移動端末1Aとで送信内容を異ならせる。
車速は歩行速度より速いことから、車載の端末(車載端末1B、車両に載せられた移動端末1A)からは、「車載」を示す端末識別子,位置情報,移動方向,速度を含むデータセットが送信される。
図22は、車載の端末から送信される、「情報リポート」のLCIDがMACヘッダに付与されたアップリンクのMAC−PDUに載せられるMAC−SDUのフォーマット例を示す。MAC−SDUには、「車載」の識別子,位置情報[経度(XXX度YY.ZZZZ分)・
緯度(XX度YY.ZZZZZ分)・高さ(XXXX.Y)]・移動方向[北基準に角度(度)]・速度情報[km/s]が含められる。
歩行者の端末1は、歩行速度が車速より遅く、歩行者の数が車両数より多いことが少なくないため、速度及び方向は送信対象に含めない。図23は、歩行者の端末から送信される、「情報リポート」のLCIDがMACヘッダに付与されたアップリンクのMAC−PDUに載せられるMAC−SDUのフォーマット例を示す。MAC−SDUには、「車載」でないことを示す識別子,位置情報[経度(XXX度YY.ZZZZ分)・緯度(XX度YY.ZZZZZ分
)・高さ(XXXX.Y)]が含まれる。
端末1と基地局2の位置情報を含むデータセットの授受に関して説明する。図24は端末1におけるデータセット送信時における処理例を示すフローチャートである。図24の処理は端末1が基地局2からのULグラントの受信を契機に開始される。
101で端末1はGPS受信機26により位置情報が取得されているかを判定する。位置情報が取得されていない場合には処理が102に進み、そうでない場合には処理が103に進む。
102では、MAC−SDUに位置情報が格納される。103では、MAC−SDUのうち、位置情報を載せるフィールドの値としてALL:0(全て0)が設定される。但し、端末1以外の装置(例えば、カーナビゲーション装置など)の位置情報を流用できる場合には、そのような位置情報がMAC−SDUに格納されても良い。なお、102や103では、図22又は図23に示したフォーマットに則ったMAC−SDUが生成される。104では、102や103で生成されたMAC−SDUが含まれ、且つ「情報リポート」のLCIDが設定されたMAC−PDUが生成され、基地局2へ送信される。
図25は、基地局2におけるMAC−PDU受信時の処理例を示すフローチャートである。111ではMAC−PDUのMACヘッダに「情報リポート」のLCIDが設定されたMAC−PDUであるかが判定される。「情報リポート」のLCIDが設定されたMAC−PDUであると判定される場合には処理が112に進み、そうでない場合には処理が113に進む。
112では「情報リポート」のLCIDに対応するMAC−SDUの位置情報のフィールドの値が全て0か否かを判定する。位置情報のフィールドの値が全て0である場合には処理が113に進み、そうでなければ処理が114に進む。
113では、位置情報のフィールドの値が全て0であることから位置情報が取得できていないので、Timing Advance(TA)及び前回の位置及び速度情報(メモリに記憶されている)に基づき位置情報を推定する。TAとは端末1の送信タイミングの調整に使用される量(パラメータ)である。114では、位置情報を含むデータセットがデータベースに記憶される。データベースはメモリ12上に作成される。
情報処理部11Aは、図6,図7,図8に示した処理と同様の処理を行い、端末1に関する優先度の決定,危険通知の要否、情報更新の周期更新を行う。処理の詳細の説明は重複するので省略する。
図6の処理の開始契機は、データセットの収集周期の満了、或いは、端末1からの要求又は自発的に特定の端末1にULグラントを送信しULグラントに応じて送信されてきたデータセットが取得された場合に開始される。なお、収集周期内においても端末1からのULグラントの送信要求があるときにはULグラントが送信される。
001の処理において、MAC−PDUのフォーマットの違い(図22、図23)によって車載か否かが判断されても、MAC−SDUの「車載」の識別子に基づいて判断されても良い。004では、優先度に応じて端末1に対するULグラントの送信周期が変更(更新)される。
006にて危険通知を優先度“1”〜“4”の端末1に送信する場合、「危険通知」のLCID(及びオプションMAC−SDU)は、スケジューラ13A(図17)によって優先的に(例えば割り込みによって)MAC−PDUにセットされる。このように、危険通知であることを示す情報を含んだMAC−PDUの送信を優先するスケジューリングが行われることによって危険通知の端末1への到着タイミングを早めることができる。
ところで、端末1が間欠受信(DRX: Discontinuous Reception)と呼ばれる、数秒
〜数十分の周期でデータを受信する(その間はデータを受信できない)状態(DRX状態)となっている場合がある。端末1がDRX状態か否かは基地局2にて管理される。
基地局2は、歩行者と車両とが衝突する危険性はまだ低いが、危険性が高まる範囲に入
り、且つ端末1がDRX状態であった場合(所定条件が満たされる場合)、基地局2はDRX状態の端末1にDRX状態の解除指示を送る。解除指示は、例えば、RRC(Radio Resource Control)のメッセージである。解除指示を受信した端末1はDRX状態を解除(OFF)にする。DRX状態の解除によって端末1は危険通知をいつでも受信可能な状態となる。また、基地局2は、危険通知を端末1に送信する場合に、より信頼性の高いlteTBS(Transport Block Size),変調方式,アンテナ数を選択することができる。
実施形態3によれば、位置情報の伝送距離や危険通知の伝送距離が短くなるので、伝送遅延を実施形態1よりも短くすることができる。これによって、端末1(ドライバ、歩行者)への適時の危険通知が実施形態1に比べて容易となる。
以上説明した実施形態1〜3の構成は適宜組み合わせることができる。特に実施形態3の構成は実施形態2と組み合わせることができる。
1・・・端末
2・・・基地局
3・・・SGW
4・・・PGW
5・・・IP網
6・・・サーバ
11,21,61・・・CPU
12,22,62・・・メモリ
15・・・DSP
24・・・RF回路

Claims (17)

  1. 車載された端末及び歩行者に所持された端末を含む複数の端末の位置情報に基づいて前記複数の端末のそれぞれに知らせる情報の送信の優先度を設定する処理と、前記車載された端末の位置に基づいて前記情報を送信する必要があると判定される場合に前記複数の端末のうち所定の優先度を有する端末に前記情報を送信する処理とを実行する処理部
    を含む情報処理装置。
  2. 前記処理部は、前記複数の端末から前記位置情報を含むデータセットを収集する周期を前記優先度に応じて変更する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の端末中に所定の優先順位以上の優先度を有する端末が存在する場合に、前記処理部は前記情報の送信を決定する
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記車載された端末が載った車両が減速なく所定地点に近づいていると判定される場合に、前記処理部は前記車載された端末に前記所定の優先度を設定する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記歩行者に所持された端末のうち前記所定地点から所定範囲に位置する端末に前記処理部は前記所定の優先度を設定する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は前記所定地点から所定範囲に位置する端末のうち使用中の端末に非使用状態の端末より高い優先度を設定する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定地点から所定範囲を撮影した画像に基づき前記情報の送信要求が受信された場合に、前記処理部は前記所定の優先度を有する端末に前記情報を送信する処理を行う
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置が前記複数の端末と無線通信する基地局である
    請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記複数の端末のそれぞれから各端末の位置情報を含むMAC−PDUを受信する処理と、前記情報を含んだMAC−PDUを前記所定の優先度を有する端末に送信する処理とを行うMAC処理部
    をさらに含む
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記MAC処理部は、端末の位置情報を含むMAC−PDUの送信を促すULグラントを前記複数の端末のそれぞれに送信する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記MAC処理部は、前記複数の端末のうち車載された端末からさらに端末の移動速度を示す情報を含むMAC−PDUを受信する
    請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報を含んだMAC−PDUの送信を優先するスケジューリングを行うスケジュー

    をさらに含む請求項9から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記複数の端末の一つが単独歩行者に所持されており、前記単独歩行者から所定範囲において前記単独歩行者の移動速度より速い移動速度で前記単独歩行者に近づく方向に移動する人がいる場合に、前記処理部は前記複数の端末の一つに情報を送信する処理を行う
    請求項1から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 所定の人物により所持されている第1の端末の位置情報が受信された場合に、前記処理部は前記第1の端末の位置から所定範囲に位置する1以上の端末に情報を送信する処理を行う
    請求項1から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 第2の端末の位置情報とともに前記第2の端末によって検出されたイベントに基づく危険通知の送信要求が含まれている場合に、前記処理部は前記第2の端末の位置から所定範囲に位置する1以上の端末に危険通知を送信する処理を行う
    請求項1から14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 車載された端末及び歩行者に所持された端末を含む複数の端末の位置情報に基づいて前記複数の端末のそれぞれに危険通知の優先度を設定し、
    前記車載された端末の位置に基づいて前記危険通知を送信する必要があると判定される場合に前記複数の端末のうち所定の優先度を有する端末に前記危険通知を送信する
    ことを含む危険通知の送信制御方法。
  17. 情報の送信を制御する情報処理装置と通信する端末において、
    前記端末の位置情報を送信する送信部と、
    前記端末の位置情報に基づき前記情報の送信の優先度のうちの所定の優先度が設定され、車載された端末の位置情報に基づいて複数の端末のうち前記所定の優先度を有する端末への前記情報の送信が決定された場合に、前記情報を受信する受信部と
    を含む端末。
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