JP2018021133A - 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法 - Google Patents

吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018021133A
JP2018021133A JP2016153539A JP2016153539A JP2018021133A JP 2018021133 A JP2018021133 A JP 2018021133A JP 2016153539 A JP2016153539 A JP 2016153539A JP 2016153539 A JP2016153539 A JP 2016153539A JP 2018021133 A JP2018021133 A JP 2018021133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
water
absorbent resin
vinyl monomer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016153539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7120739B2 (ja
Inventor
遼 吉本
Ryo Yoshimoto
遼 吉本
貴博 田中
Takahiro Tanaka
貴博 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SDP Global Co Ltd
Original Assignee
SDP Global Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SDP Global Co Ltd filed Critical SDP Global Co Ltd
Priority to JP2016153539A priority Critical patent/JP7120739B2/ja
Publication of JP2018021133A publication Critical patent/JP2018021133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7120739B2 publication Critical patent/JP7120739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】水性液体、特に血液の吸収効果に優れた吸収性樹脂組成物粒子を提供する。【解決手段】水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)を必須構成単位とする重合体(A)と、溶解度パラメーターが7.0〜19.0(cal/cm3)1/2であり、かつ、25℃における粘度が20〜8000mPa・sである多価水酸基含有化合物(B)とを含む吸収性樹脂組成物粒子であり、多価水酸基含有化合物(B)が重合体(A)の重量に基づいて1.0〜20重量%含有する吸収性樹脂組成物粒子;前記重合体(A)の表面を表面架橋剤(d)により架橋する工程後に、多価水酸基含有化合物(B)を混合する工程を含む製造方法。【選択図】 なし

Description

本発明は吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法に関する。
衛生材料に使用される体液を吸収する樹脂として、ポリアクリル酸部分中和物架橋体が知られており、紙おむつや生理用ナプキンなどに幅広く用いられている。吸収する対象が血液の場合、尿と違い血球等の固体成分が多いために液体が少なく、経血の場合はより液体が少ないことが知られている。従来から血液を吸収させるために吸収性樹脂の表面に水不溶性無機物質や水不溶性親水性繊維状物質等を付着させ、高粘度である血液に対して優れた吸収性能を有する吸液性複合体の製造方法が知られている(特許文献1、2参照)。また、近年では、吸収性樹脂を製造する過程の表面架橋時にポリオール及びカチオン金属塩を添加することで、圧力下での高い吸収能力を発揮できる、水性液体および血液を吸収する粉末状の架橋吸収性ポリマー、その製造方法(特許文献3参照)および使用が知られている。しかしながら、これらの手法においても、必ずしも、血液のような液体が少ない体液に対して吸収性能が充分に発揮されずに、吸収体のドライネス性に問題があった。
特公平7−28891号公報 特公平7−20549号公報 特開2012−97276号公報
本発明の目的は、水性液体、特に血液の吸収効果に優れた吸収性樹脂組成物粒子を提供することである。
本発明は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)を必須構成単位とする重合体(A)と、溶解度パラメーター〔以下、SP値ともいう。〕が7.0〜19.0(cal/cm1/2であり、かつ、25℃における粘度が20〜8000mPa・sである多価水酸基含有化合物(B)とを含有する吸収性樹脂組成物粒子であり、前記多価水酸基含有化合物(B)を前記重合体(A)の重量に基づいて1.0〜20重量%含有する吸収性樹脂組成物粒子及びそれを用いた血液吸収用に好適な吸収体;前記重合体(A)の表面を表面架橋剤(d)により架橋する工程後に、前記多価水酸基含有化合物(B)を混合する工程を含む吸収性樹脂組成物粒子の製造方法、に関する。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子及び本発明の製造方法により得られる吸収性樹脂組成物粒子は、体液、特に血液に対する吸収体のドライネス性に優れる。そのため、様々の使用状況においても血液等の体液に対して安定して優れた吸収性能を発揮する。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)を必須構成単位とする重合体(A)と、SP値((cal/cm1/2)が7.0〜19.0であり、かつ、25℃における粘度が20〜8000mPa・sである多価水酸基含有化合物(B)とを含む吸収性樹脂組成物粒子である。
本発明における水溶性ビニルモノマー(a1)としては特に限定はなく、公知のモノマー、例えば、特許第3648553号公報の0007〜0023段落に開示されている少なくとも1個の水溶性置換基とエチレン性不飽和基とを有するビニルモノマー(例えばアニオン性ビニルモノマー、非イオン性ビニルモノマー及びカチオン性ビニルモノマー)、特開2003−165883号公報の0009〜0024段落に開示されているアニオン性ビニルモノマー、非イオン性ビニルモノマー及びカチオン性ビニルモノマー並びに特開2005−75982号公報の0041〜0051段落に開示されているカルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、水酸基、カルバモイル基、アミノ基及びアンモニオ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有するビニルモノマーが使用できる。
加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)[以下、加水分解性ビニルモノマー(a2)ともいう。]は特に限定はなく、公知{例えば、特許第3648553号公報の0024〜0025段落に開示されている加水分解により水溶性置換基となる加水分解性置換基を少なくとも1個有するビニルモノマー、特開2005−75982号公報の0052〜0055段落に開示されている少なくとも1個の加水分解性置換基[1,3−オキソ−2−オキサプロピレン(−CO−O−CO−)基、アシル基及びシアノ基等]を有するビニルモノマー}のビニルモノマー等が使用できる。なお、水溶性ビニルモノマーとは、当業者に周知の概念であるが、数量を用いて表すなら、例えば、25℃の水100gに少なくとも100g溶解するビニルモノマーを意味する。また、加水分解性ビニルモノマー(a2)における加水分解性とは、例えば、水及び必要により触媒(酸又は塩基等)の作用により加水分解され、水溶性になる性質を意味する。加水分解性ビニルモノマー(a2)の加水分解は、重合中、重合後及びこれらの両方のいずれで行っても良いが、得られる吸収性樹脂組成物粒子の水性液体の吸収性能の観点から、重合後が好ましい。
これらのうち、吸収性能等の観点から好ましいのは水溶性ビニルモノマー(a1)、より好ましいのは上述の、アニオン性ビニルモノマー、カルボキシ(塩)基、スルホ(塩)基、アミノ基、カルバモイル基、アンモニオ基又はモノ−、ジ−若しくはトリ−アルキルアンモニオ基を有するビニルモノマー、更に好ましいのはカルボキシ(塩)基又はカルバモイル基を有するビニルモノマー、特に好ましいのは(メタ)アクリル酸(塩)及び(メタ)アクリルアミド、とりわけ好ましいのは(メタ)アクリル酸(塩)、最も好ましいのはアクリル酸(塩)である。
なお、「カルボキシ(塩)基」は「カルボキシ基」又は「カルボキシレート基」を意味し、「スルホ(塩)基」は「スルホ基」又は「スルホネート基」を意味する。また、(メタ)アクリル酸(塩)はアクリル酸、アクリル酸塩、メタクリル酸又はメタクリル酸塩を意味し、(メタ)アクリルアミドはアクリルアミド又はメタクリルアミドを意味する。また、塩としては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)塩、アルカリ土類金属(マグネシウム及びカルシウム等)塩及びアンモニウム(NH)塩等が挙げられる。これらの塩のうち、吸収性能等の観点から、アルカリ金属塩及びアンモニウム塩が好ましく、更に好ましいのはアルカリ金属塩、特に好ましいのはナトリウム塩である。
水溶性ビニルモノマー(a1)又は加水分解性ビニルモノマー(a2)のいずれかを構成単位とする場合、それぞれ1種を単独で構成単位としてもよく、また、必要により2種以上を構成単位としても良い。また、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)を構成単位とする場合も同様である。また、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)を構成単位とする場合、これらの含有モル比[(a1)/(a2)]は、75/25〜99/1が好ましく、更に好ましくは85/15〜95/5、特に好ましくは90/10〜93/7である。この範囲内であると、吸収性能が更に良好となる。
重合体(A)の構成単位として、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の他に、これらと共重合可能なその他のビニルモノマー(a3)を構成単位とすることができる。その他のビニルモノマー(a3)は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
その他のビニルモノマー(a3)としては特に限定はなく、公知(例えば、特許第3648553号公報の0028〜0029段落に開示されている疎水性ビニルモノマー、特開2003−165883号公報の0025段落及び特開2005−75982号公報の0058段落に開示されているビニルモノマー等)の疎水性ビニルモノマー等が使用でき、具体的には例えば下記の(i)〜(iii)のビニルモノマー等が使用できる。
(i)炭素数8〜30の芳香族エチレン性モノマー
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン及びジクロルスチレン等のスチレンのハロゲン置換体等。
(ii)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性モノマー
アルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等);並びにアルカジエン(ブタジエン及びイソプレン等)等。
(iii)炭素数5〜15の脂環式エチレン性モノマー
モノエチレン性不飽和モノマー(ピネン、リモネン及びインデン等);並びにポリエチレン性ビニルモノマー[シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等]等。
その他のビニルモノマー(a3)単位の含有量(モル%)は、吸収性能等の観点から、水溶性ビニルモノマー(a1)単位及び加水分解性ビニルモノマー(a2)単位の合計モル数に基づいて、0〜5が好ましく、更に好ましくは0〜3、特に好ましくは0〜2、とりわけ好ましくは0〜1.5であり、吸収性能等の観点から、その他のビニルモノマー(a3)単位の含有量が0モル%であることが最も好ましい。
重合体(A)は必要に応じて、内部架橋剤による架橋を行っても良い。内部架橋剤としては特に限定はなく公知(例えば、特許第3648553号公報の0031〜0034段落に開示されているエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤、水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも1個有してかつ少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する架橋剤及び水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも2個有する架橋剤、特開2003−165883号公報の0028〜0031段落に開示されているエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤、エチレン性不飽和基と反応性官能基とを有する架橋剤及び反応性置換基を2個以上有する架橋剤、特開2005−75982号公報の0059段落に開示されている架橋性ビニルモノマー並びに特開2005−95759号公報の0015〜0016段落に開示されている架橋性ビニルモノマー)の架橋剤等が使用できる。これらのうち、吸収性能等の観点から、エチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤が好ましく、更に好ましいのはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート及び炭素数2〜40のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましいのはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン、ポリエチレングリコールジアリルエーテル及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましいのはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。内部架橋剤は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
重合体(A)の重合方法としては、水溶液重合(断熱重合、薄膜重合及び噴霧重合法等;特開昭55−133413号公報等)や、公知の懸濁重合方法や逆相懸濁重合(特公昭54−30710号公報、特開昭56−26909号公報及び特開平1−5808号公報等)が挙げられる。
水溶液重合を行う場合、水と有機溶媒とを含む混合溶媒を使用することができ、有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、イソペンチルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド及びこれらの2種以上の混合物を挙げられる。
有機溶媒の使用量(重量%)は、水の重量を基準として40以下が好ましく、更に好ましくは30以下である。
懸濁重合法又は逆相懸濁重合法をとる場合は、従来公知の分散剤又は界面活性剤の存在下に重合を行っても良い。また、逆相懸濁重合法の場合、キシレン、ノルマルヘキサン及びノルマルヘプタン等の炭化水素系溶媒を使用して重合を行うことができる。
重合に開始剤を用いる場合、ラジカル重合用開始剤が使用可能であり、例えば、アゾ化合物[アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸及び2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド等]、無機過酸化物(過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウム等)、有機過酸化物[過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、コハク酸パーオキサイド及びジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート等]及びレドックス触媒(アルカリ金属の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム及びアスコルビン酸等の還元剤とアルカリ金属の過硫酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化水素及び有機過酸化物等の酸化剤との組み合わせよりなるもの)等が挙げられる。これらの触媒は、単独で使用してもよく、これらの2種以上を併用しても良い。
ラジカル重合開始剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)を用いる場合は(a1)〜(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
重合時には、必要に応じて連鎖移動剤に代表される重合コントロール剤を併用しても良く、これらの具体例としては、次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、アルキルメルカプタン類、ハロゲン化アルキル類、チオカルボニル化合物類等が挙げられる。これらの重合コントロール剤は、単独で使用してもよく、これらの2種以上を併用しても良い。
重合コントロール剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)を用いる場合は(a1)〜(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
重合開始温度は、使用する触媒の種類によって適宜調整することができるが、0〜100℃が好ましく、更に好ましくは2〜80℃である。
重合に溶媒(有機溶媒及び水等)を使用する場合、重合後に溶媒を留去することが好ましい。溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有量(重量%)は、重合体(A)の重量に基づいて、0〜10が好ましく、更に好ましくは0〜5、特に好ましくは0〜3、最も好ましくは0〜1である。この範囲であると、吸収性樹脂組成物粒子の吸収性能が更に良好となる。
溶媒に水を含む場合、留去後の水分(重量%)は、重合体(A)の重量に基づいて、0〜20が好ましく、更に好ましくは1〜10、特に好ましくは2〜9、最も好ましくは3〜8である。この範囲であると、吸収性能が更に良好となる。
重合体(A)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)を必須構成成分とする単量体組成物を重合することにより得ることができるが、重合方法として好ましいのは有機溶媒等を使用する必要がなく生産コスト面で有利な水溶液重合法であり、更に好ましいのは、保水量が大きく、且つ水可溶性成分量の少ない水性液体吸収性樹脂が得られ、重合時の温度コントロールが不要な水溶液断熱重合法が最も好ましい。
前記の重合方法により含水ゲル状物(以下、含水ゲルと略記する)を得ることができ、必要に応じて更に含水ゲルを乾燥した粒子状重合体を表面架橋することによって重合体(A)を得ることもできる。水溶性ビニルモノマー(a1)としてアクリル酸やメタクリル酸等の酸基含有モノマーを用いる場合、含水ゲルを塩基で中和しても良い。酸基の中和度は、50〜80モル%であることが好ましい。中和度が50モル%未満の場合、得られる含水ゲル重合体の粘着性が高くなり、製造時及び使用時の作業性が悪化する場合がある。更に得られる水性液体吸収性樹脂の保水量が低下する場合がある。一方、中和度が80%を超える場合、得られた樹脂のpHが高くなり人体の皮膚に対する安全性が懸念される場合がある。
なお、中和は、吸収性樹脂組成物粒子の製造において、単量体組成物の重合以降のいずれの段階で行ってもよく、例えば、含水ゲルの状態で中和する方法が好ましい例として例示される。
中和する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩を使用できる。
重合によって得られる含水ゲルは、乾燥前に必要に応じて細断することができる。細断後のゲルの大きさ(最長径)は50μm〜10cmが好ましく、更に好ましくは100μm〜2cm、特に好ましくは1mm〜1cmである。この範囲であると、乾燥工程での乾燥性が更に良好となる。
細断は、公知の方法で行うことができ、通常の細断装置(例えば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機及びロール式粉砕機)等を使用して細断できる。
なお、有機溶媒の含有量及び水分量は、赤外水分測定器[(株)KETT社製JE400等:120±5℃、30分、加熱前の雰囲気湿度50±10%RH、ランプ仕様100V、40W]により加熱したときの測定試料の重量減量から求められる。
含水ゲルの溶媒(水を含む。)を留去し、乾燥する方法としては、80〜230℃の温度の熱風で留去(乾燥)する方法、100〜230℃に加熱されたドラムドライヤー等による薄膜乾燥法、(加熱)減圧乾燥法、凍結乾燥法、赤外線による乾燥法、デカンテーション及び濾過等が適用できる。また、乾燥時間については特に限定されないが、過乾燥によるゲルの劣化の観点から、0〜3時間が好ましく、0〜30分が更に好ましい。
重合体(A)は、必要により粉砕、分級によって形状、粒度を制御することができる。重合体(A)の形状については、不定形破砕状、リン片状、パール状及び米粒状等が挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途等での繊維状物とのからみが良く、繊維状物からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
粉砕方法については、特に限定はなく、通常の粉砕装置(例えば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機)等が使用できる。粉砕された重合体は、必要によりふるい分け等により粒度調整できる。
重合体(A)の重量平均粒子径(μm)は、100〜500が好ましく、更に好ましくは150〜480、特に好ましくは200〜450である。この範囲であると、吸収性樹脂組成物粒子の吸収性能が更に良好となる。
また、吸収性能の観点から、重合体(A)の合計重量に占める106μm以下(好ましくは150μm以下)の微粒子の含有率(重量%)は3以下が好ましく、更に好ましくは1以下である。微粒子の含有量は、上記の重量平均粒子径を求める際に作成するグラフを用いて求めることができる。
重量平均粒子径は、ロータップ試験篩振とう機及び標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いて、ペリーズ・ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグローヒル・ブック・カンバニー、1984、21頁)に記載の方法で測定される。すなわち、JIS標準ふるいを、上から1000μm、850μm、710μm、500μm、425μm、355μm、250μm、150μm、125μm、75μm及び45μm、並びに受け皿、の順等に組み合わせる。最上段のふるいに測定粒子の約50gを入れ、ロータップ試験篩振とう機で5分間振とうさせる。各ふるい及び受け皿上の測定粒子の重量を秤量し、その合計を100重量%として各ふるい上の粒子の重量分率を求め、この値を対数確率紙[横軸がふるいの目開き(粒子径)、縦軸が重量分率]にプロットした後、各点を結ぶ線を引き、重量分率が50重量%に対応する粒子径を求め、これを重量平均粒子径とする。
なお、重合体(A)は、その性能を損なわない範囲で残留溶媒や残存架橋成分等の他の成分を多少含んでも良い。
本発明の重合体(A)は、その表面が表面架橋剤(d)により架橋された構造を有することができる。重合体(A)の表面を架橋することにより吸収性樹脂組成物粒子のゲル強度を向上させることができ、吸収性樹脂組成物粒子の望ましい保水量と荷重下における吸収量とを満足させることができるので好ましい。表面架橋剤(d)としては、公知(特開昭59−189103号公報に記載の多価グリシジル化合物、多価アミン、多価アジリジン化合物及び多価イソシアネート化合物等、特開昭58−180233号公報及び特開昭61−16903号公報の多価アルコール、特開昭61−211305号公報及び特開昭61−252212号公報に記載のシランカップリング剤、特表平5−508425号公報に記載のアルキレンカーボネート、特開平11−240959号公報に記載の多価オキサゾリン化合物並びに特開昭51−136588号公報及び特開昭61−257235号公報に記載の多価金属等の表面架橋剤等が使用できる。これらの表面架橋剤のうち、経済性及び吸収特性の観点から、多価グリシジル化合物、多価アルコール及び多価アミンが好ましく、更に好ましいのは多価グリシジル化合物及び多価アルコール、特に好ましいのは多価グリシジル化合物、最も好ましいのはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。表面架橋剤は1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
表面架橋剤(d)の使用量(重量部)は、表面架橋剤の種類、架橋させる条件、目標とする性能等により種々変化させることができるため特に限定はないが、吸収特性の観点等から、吸収性樹脂100重量部に対して、0.001〜3が好ましく、更に好ましくは0.005〜2、特に好ましくは0.01〜1.5である。
重合体(A)の表面架橋は、重合体(A)と表面架橋剤(d)とを混合し、必要に応じて加熱することで行うことができる。重合体(A)と表面架橋剤(d)との混合方法としては、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナウター型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、V型混合機、ミンチ混合機、リボン型混合機、流動式混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、コニカルブレンダー及びロールミキサー等の混合装置を用いて重合体(A)と表面架橋剤(d)とを均一混合する方法が挙げられる。この際、表面架橋剤(d)は、水及び/又は任意の溶剤で希釈して使用しても良い。
重合体(A)と表面架橋剤(d)とを混合する際の温度は特に限定されないが、10〜150℃が好ましく、更に好ましくは20〜100℃、特に好ましくは25〜80℃である。
重合体(A)と表面架橋剤(d)とを混合した後、通常、加熱処理を行うことで表面架橋された重合体(A)を得ることができる。加熱温度は、樹脂粒子の耐壊れ性の観点から好ましくは100〜180℃、更に好ましくは110〜175℃、特に好ましくは120〜170℃である。180℃以下の加熱であれば蒸気を利用した間接加熱が可能であり設備上有利であり、100℃未満の加熱温度では吸収性能が悪くなる場合がある。また、加熱時間は加熱温度により適宜設定することができるが、吸収性能の観点から、好ましくは5〜60分、更に好ましくは10〜40分である。表面架橋された重合体(A)を、最初に用いた表面架橋剤と同種又は異種の表面架橋剤を用いて、更に表面架橋することも可能である。
表面架橋して得られる重合体(A)は、必要により篩別して粒度調整される。得られた粒子の重量平均粒経は、好ましくは100〜500μm、更に好ましくは200〜450μmである。微粒子の含有量は少ない方が好ましく、100μm以下の粒子の含有量は3重量%以下であることが好ましく、150μm以下の粒子の含有量が3重量%以下であることが更に好ましい。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子において、重合体(A)は、更に疎水性物質で処理してもよく、疎水性物質で処理する方法としては、特開2013−231199等に記載の方法を利用出来る。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、溶解度パラメーター〔SP値:(cal/cm1/2〕が7.0〜19.0であり、かつ、25℃における粘度が20〜8000mPa・sである多価水酸基含有化合物(B)を含む。
多価水酸基含有化合物(B)は、1分子内に複数個の水酸基を有する化合物であり、複数個の水酸基を有することで血液吸収性の効果が得られる。2〜8個の水酸基を有することが好ましく、2〜6個の水酸基を有することが更に好ましく、2〜3個の水酸基を有することが特に好ましい。多価水酸基含有化合物(B)は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(B)のSP値〔(cal/cm1/2〕としては、血液吸収量、及び吸収速度の観点から7.5〜18.0が好ましく、8.5〜17.0が更に好ましい。
溶解度パラメータ(SP)の値は次式で求められるものである。
SP=(ΔH/V)1/2
但し、式中、ΔHはモル蒸発熱(cal/モル)、Vはモル体積(cm3/モル)を表す。また、ΔHおよびVは、「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE,February,1974,Vol.14,No.2,Robert F. Fedors.(147〜154頁)」に記載の原子団のモル蒸発熱(△ei)の合計(ΔH)と、モル体積(△vi)の合計(V)を用いることができる。
多価水酸基含有化合物(B)の25℃における粘度は、血液吸収量及び吸収速度の観点から、20〜8000mPa・sであり、20〜7000mPa・sであることが好ましい。
多価水酸基含有化合物(B)としては、SP値が7.0〜19.0、及び25℃における粘度が20〜8000mPa・sとなるように調整された多価水酸基を有する化合物であり、吸収特性の観点から、多価アルコール、多価アルコール脂肪酸エステル、多糖、多糖脂肪酸エステル等から選ばれることが好ましい。更に好ましくは、多価アルコール、多糖脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪酸エステルである。具体的には特に好ましいのは、例えば、ソルビタンモノラウレート(SP値(単位省略)12.8、粘度5000mPa・s)、ソルビタンモノオレエート(SP値(単位省略)11.9、粘度1000mPa・s)、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(SP値(単位省略)10.4、粘度400mPa・s)、ポリオキシエチレンソルピタンモノオレアート(SP値(単位省略)18.8、粘度425mPa・s)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート(SP値(単位省略)10.3、粘度500mPa・s)、エチレングリコール(SP値(単位省略)17.8、粘度21mPa・s)、ジエチレングリコール(SP値(単位省略)15.0、粘度36mPa・s)、トリエチレングリコール(SP値(単位省略)13.6、粘度48mPa・s)、プロピレングリコール(SP値(単位省略)15.9、粘度48mPa・s)、1,2−ブタンジオール(SP値(単位省略)14.8、粘度40mPa・s)、1,3−ブタンジオール(SP値(単位省略)14.8、粘度45mPa・s)、1,4−ブタンジオール(SP値(単位省略)15.0、粘度:65mPa・s)、1,2−ペンタンジオール(SP値(単位省略)14.0、粘度:60mPa・s)である。最も好ましいのは、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(SP値(単位省略)10.4、粘度400mPa・s)、ソルビタンモノラウレート(SP値(単位省略)12.8、粘度5000mPa・s)、プロピレングリコール(SP値(単位省略)15.9、粘度48mPa・s)である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、多価水酸基含有化合物(B)を樹脂粒子表面に有することが好ましい。多価水酸基含有化合物(B)は、樹脂粒子表面に存在することで、血液との親和性を向上させることができ、その結果血液に対する吸収特性を一層高めることが可能となる。このため、多価水酸基含有化合物(B)は、表面架橋工程後に添加することが好ましい。重合体(A)の重量に基づく多価水酸基含有化合物(B)の重量は、1.0〜20重量%であり、好ましくは3.0〜15重量%、更に好ましくは、4.0〜13重量%である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)とを混合することで得ることができる。混合方法としては、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナウター型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、V型混合機、ミンチ混合機、リボン型混合機、流動式混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、コニカルブレンダー及びロールミキサー等の公知の混合装置を用いて均一混合する方法が挙げられる。
重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)との混合は、重合体(A)の撹拌下に多価水酸基含有化合物(B)を加えることが好ましい。加えられる多価水酸基含有化合物(B)は、水及び/又は溶剤と同時に添加しても良い。多価水酸基含有化合物(B)を水及び/又は溶剤と同時に添加する場合、多価水酸基含有化合物(B)を水及び/若しくは溶剤に溶解した溶液又は多価水酸基含有化合物(B)を水及び/若しくは溶剤に分散した分散体を添加することができ、作業性等の観点から溶液を添加することが好ましく、水に溶解した溶液を添加することが更に好ましい。溶液又は分散体を添加する場合、噴霧又は滴下して添加することが好ましい。
多価水酸基含有化合物(B)を水に溶解した水溶液を用いる場合、水溶液に含まれる多価水酸基含有化合物(B)の含有量は、血液吸収速度の観点で水溶液の合計重量に対して5〜70%重量%が好ましく、更に好ましくは10〜60重量%である。上記範囲より低濃度の場合は、重合体内部に多価水酸基含有化合物(B)が浸透し血液吸収速度が低下し、高濃度の場合は不均一となる。
溶剤の種類は特に制限されないが、一価アルコール類(エタノール、イソプロパノール等)、多価アルコール類(グリセリン、ポリオキシエチレングリコール等)が好適に使用され、溶剤は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)を混合する際の温度は、20〜140℃が好ましく、更に好ましくは40〜120℃である。
重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)との混合後に加熱する場合、加熱時間は加熱温度により適宜設定することができるが、吸収性能の観点から、好ましくは5〜60分、更に好ましくは10〜40分である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)との混合後に、篩別して粒度調整して用いても良い。粒度調整して得られた粒子の重量平均粒経は、好ましくは100〜600μm、更に好ましくは150〜500μmである。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、更に水不溶性無機粒子(f)を含んでも良い。水不溶性無機粒子(f)を含むことで吸収性樹脂組成物粒子に含まれる粒子の表面が水不溶性無機粒子(f)で表面処理されることにより、吸収性樹脂組成物粒子の耐ブロッキング性及び通液性が向上する。
水不溶性無機粒子(f)としては、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、クレー及びタルク等が挙げられ、入手の容易性や扱いやすさ、吸収性能の観点から、コロイダルシリカ及びシリカが好ましく、更に好ましいのはコロイダルシリカである。水不溶性無機粒子(f)は1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
水不溶性無機粒子(f)の使用量(重量部)は、吸収性能の観点から吸収性樹脂100重量部に対して、0.01〜5が好ましく、更に好ましくは0.05〜1、特に好ましくは0.1〜0.5である。
水不溶性無機粒子(f)を含む場合、吸収性樹脂組成物粒子と水不溶性無機粒子(f)とを混合することが好ましく、混合は、前記の多価水酸基含有化合物(B)の混合と同様の方法で行うことができ、その条件も同様である。
水不溶性無機粒子(f)を混合した後の吸収性樹脂組成物粒子は、粒度調整して用いてもよく、粒度調整は多価水酸基含有化合物(B)を混合して後に行う粒度調整と同様に行うことができ、粒度調整後の粒径も同様である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、必要に応じて、添加剤(例えば、公知(特開2003−225565号及び特開2006−131767号等に記載)の防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、通液性向上剤及び有機質繊維状物等)を含むこともできる。これらの添加剤を含有させる場合、添加剤の含有量(重量%)は、重合体(A)の重量に基づいて、0.001〜10が好ましく、更に好ましくは0.01〜5、特に好ましくは0.05〜1、最も好ましくは0.1〜0.5である。
本発明の製造方法は、重合体(A)と、多価水酸基含有化合物(B)、好ましくはその溶液、とを混合する工程を有する。重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)、好ましくはその溶液、とを混合する工程は、重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)、好ましくはその溶液、とを前記の公知の混合装置を用いて混合することで行うことができる。混合時の温度は、100〜140℃が好ましく、更に好ましくは100〜120℃である。多価水酸基含有化合物(B)の溶液とすることにより、重合体(A)と多価水酸基含有化合物(B)とを均一に混合でき、品質が安定する。前記重合体(A)の表面を表面架橋剤(d)で架橋した後、前記多価水酸基含有化合物(B)を混合することが好ましい。本発明の製造方法は、本発明の吸水性樹脂粒子を得るのに好適である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子の含水率は吸収特性の観点から1〜10重量%が好ましく、より好ましくは2〜9重量%、更に好ましくは3〜8重量%である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子の見掛け密度(g/ml)は、0.52〜0.70が好ましく、更に好ましくは0.54〜0.68、特に好ましくは0.56〜0.66である。この範囲であると、吸収性物品の排尿等により膨潤した吸収性樹脂(ゲル)を固定化する機能が更に良好となる。吸収性樹脂組成物粒子の見掛け密度は、JIS K7365:1999に準拠して、25℃で測定される。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子の単位重量あたりの保水量(g/g)は、後述する方法で測定することができ、血液吸収量の観点から、20以上が好ましく、22以上が更に好ましく、24以上がより更に好ましい。また、上限値は、荷重下での吸収量の観点から、60以下が好ましく、55以下が更に好ましい。保水量は、表面架橋剤(d)の使用量(重量%)で適宜調整することができる。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子の、吸収性樹脂組成物粒子の重量に対する血液の吸収重量で表した血液の吸収倍率は、後述する方法で測定することができ、吸収体のドライネス性の観点から、2倍以上が好ましく、4倍以上が更に好ましく、10倍以上がより更に好ましい。また、上限値は、荷重下での吸収量の観点から、25倍以下が好ましく、更に好ましくは20倍以下である。
本発明における吸収性樹脂組成物粒子の、吸収性樹脂組成物粒子0.2gに1.0gの血液を投入してから血液の流動性がなくなるまでの時間(秒)で表した血液吸収速度は、後述する方法で測定することができ、吸収体のドライネス性の観点から、120秒以下が好ましく、更に好ましくは100秒以下、より更に好ましくは90秒以下である。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子のゲル強度は、後述の方法で測定することができ、荷重下吸収量の観点から、2,000以上が好ましく、2,025以上が更に好ましく、2,050以上がより更に好ましい。また、上限値は、吸収性能の観点から、4,000以下が好ましく、3,900以下が更に好ましく、3,700以下がより更に好ましい。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子は、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、医療用パッド等の衛生材料に用いられる吸収体を構成するものであり、吸収体を含む吸収性物品に好適に用いられ、特に血液に対して優れた吸収特性を示す。血液吸収用物品としては、例えば、生理用ナプキン、タンポン、医療用シート、ドリップ吸収剤、創傷保護材、創傷治癒材、手術用廃液処理剤等々の血液吸収特性が要求される物品が挙げられる。
本発明の吸収性樹脂組成物粒子が使用された吸収体は、血液等の体液の吸収量に優れ、液の取り込み速度に優れるとともに、吸収後の加圧下のドライタッチ性に優れ、吸収体のひび割れや変形を抑制することができる。
吸収性樹脂組成物粒子を用いた吸収体は、例えば、吸収性樹脂組成物粒子と親水性繊維より構成される。親水性繊維の具体例としては、木材からのメカニカルパルプ、ケミカルパルプ、セミケミカルパルプ、溶解パルプ等の木材パルプ繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維等を例示できる。好ましい親水性繊維は木材パルプ繊維である。これら親水性繊維はナイロン、ポリエステル等の合成繊維を一部含有していてもよい。
吸収体における吸収性樹脂組成物粒子の含有量としては、軽量かつ薄膜化の観点から、5〜95質量%であることが好ましく、20〜90質量%であることがより好ましく、30〜80質量%であることがさらに好ましい。
吸収体の構成としては、吸収性樹脂組成物粒子と親水性繊維とを均一な組成となるように混合することによって得られた混合分散体、層状の親水性繊維の間に吸収性樹脂組成物粒子が挟まれたサンドイッチ構造体、吸収性樹脂組成物粒子と親水性繊維とをティッシュで包んだ構造体等が挙げられる。なお、吸収体には、他の成分、例えば、吸収体の形態保持性を高めるための熱融着性合成繊維、ホットメルト接着剤、接着性エマルジョン等の接着性バインダーが配合されていてもよい。
また、吸収性樹脂組成物粒子を用いた吸収体を、液体が通過し得る液体透過性シート(トップシート)と、液体が通過し得ない液体不透過性シート(バックシート)との間に保持することによって、吸収性物品とすることができる。液体透過性シートは、身体と接触する側に配され、液体不透過性シートは、身体と接する反対側に配される。
液体透過性シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維からなる、エアスルー型、スパンボンド型、ケミカルボンド型、ニードルパンチ型等の不織布及び多孔質の合成樹脂シート等が挙げられる。また、液体不透過性シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂からなる合成樹脂フィルム等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に定めない限り、部は重量部、%は重量%を示す。なお、吸収性樹脂組成物粒子の生理食塩水に対する保水量、血液吸収倍率、血液の吸収速度、重量平均分子量は、25±2℃において下記の方法により測定した。
<血液の吸収倍率>
ナイロンメッシュ袋にサンプル0.1gを加えて、四方をヒートシールした。あらかじめビーカーに馬血15gを用意し、サンプルの入ったナイロンメッシュ袋を15分間浸漬させた。15分後にナイロンメッシュを取り出し、1分間間吊るして余分な血を除き、重量を測定した。血液吸収倍率は、血液吸収後の重量から、吸収前の重量とナイロンメッシュのみを浸漬させたときの吸収量を引いた値を0.1gで割った値とした。
<血液の吸収速度>
9mlのスクリューバイアル瓶にサンプル0.2gを底面全体に均一に散布し、馬血1.0gを一気に投入してから馬血の流動性がなくなるまでの時間(秒)を肉眼で測定して血液吸収速度(秒)とした。なお、本測定において、流動性がなくなるとは、スクリューバイアル瓶の底面を水平に対して45度傾けたとき、サンプルとは独立して流動する血液がない状態を意味する。従って、サンプルに吸収された血液がサンプル表面に存在しても、サンプルとは独立して流動する血液がなければ、流動性がないと判断する。
<保水量の測定方法>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作製したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後引き上げて、15分間吊るして水切りした。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバッグを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求めた。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。(h2)は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測したティーバッグの重量である。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
<重量平均粒子径>
ロータップ試験篩振とう機及び標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いて、ペリーズ・ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグローヒル・ブック・カンバニー、1984、21頁)に記載の方法で測定した。
<製造例1>
アクリル酸(a1−1){三菱化学株式会社製、純度100%}270部、架橋剤(b−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.98部及びイオン交換水712部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液1.1部、2%アスコルビン酸水溶液2.0部及び2%の2,2’−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶液13.5部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が80℃に達した後、80±2℃で約5時間熟成することにより含水ゲルを得た。
次にこの含水ゲルをミンチ機(ROYAL社製12VR−400K)で細断しながら、49%水酸化ナトリウム水溶液220部を添加して混合・中和し、中和ゲルを得た。更に、中和した含水ゲルを通気型乾燥機(井上金属製)を用い、供給温度150℃、風速1.5m/秒の条件下で含水率が4%となるまで通気乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、目開き710〜150μmのふるいを用いて、平均粒子径が400μmとなるように、粒子径調整して、架橋重合体を含む樹脂粒子(A−1)を得た。
ついで、得られた樹脂粒子(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに表面架橋剤(d)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.12部、プロピレングリコール1.0部、水不溶性無機微粒子(f)としてのKlebosol30cal25(AZマテリアル社製コロイダルシリカ)1.0部及びイオン交換水1.7部を混合した混合液と、通液性向上剤としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物0.6部、プロピレングリコール0.6部及びイオン交換水1.5部を混合した混合液を同時に添加し、均一混合した後、135℃で30分加熱して、表面架橋された樹脂粒子(A−2)を得た。
<製造例2>
得られた樹脂粒子(A−1)100部に使用する表面架橋剤(d)をエチレングリコールジグリシジルエーテル0.20部に、プロピレングリコール1.5部に、それぞれ変更したこと以外は製造例1と同様の表面架橋された樹脂粒子(A−3)を得た。
<製造例3>
製造例1に用いた含水ゲルをミンチ機(ROYAL社製12VR−400K)で細断しながら、49%水酸化ナトリウム水溶液220部を添加して混合・中和し、中和ゲルを得た。更に、中和した含水ゲルを通気型乾燥機(井上金属製)を用い、供給温度150℃、風速1.5m/秒の条件下で含水率が4%となるまで通気乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、目開き710〜150μmのふるいを用いて、平均粒子径が300μmとなるように、粒子径調整して、架橋重合体を含む樹脂粒子(A−4)を得た。
<製造例4>
得られた樹脂粒子(A−4)100部に使用する表面架橋剤(d)をエチレングリコールジグリシジルエーテル0.04部に、プロピレングリコール0.5部に、それぞれ変更したこと以外は製造例1と同様の表面架橋された樹脂粒子(A−5)を得た。
<実施例1>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−1)としてモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ツイーン20、東京化成工業社製、SP値(単位省略)10.4、粘度(単位省略)400)5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−1)を得た。
<実施例2>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−2)としてソルビタンモノラウレート(スパン20、東京化成工業社製、SP値(単位省略)12.8、粘度(単位省略)5000)5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−2)を得た。
<実施例3>
製造例4で得られた樹脂粒子(A−5)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−2)としてソルビタンモノラウレート(スパン20、東京化成工業社製、SP値(単位省略)12.8、粘度(単位省略)5000)5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−3)を得た。
<実施例4>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−3)としてプロピレングリコール(SP値(単位省略)15.9、粘度(単位省略)48)5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−4)を得た。
<実施例5>
製造例2で得られた樹脂粒子(A−3)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−3)としてソルビタンモノラウレート(スパン20、東京化成工業社製、SP値(単位省略)12.8、粘度(単位省略)5000)5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−5)を得た。
<実施例6>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−3)としてソルビタンモノラウレート(スパン20、東京化成工業社製、SP値(単位省略)12.8、粘度(単位省略)5000)20.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂組成物粒子(P−6)を得た。
<比較例1>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)をそのまま比較用の吸収性樹脂組成物粒子(R−1)とした。
<比較例2>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、グリセリン5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、比較用の吸収性樹脂組成物粒子(R−2)を得た。
<比較例3>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、D−ソルビトール5.0部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、比較用の吸収性樹脂組成物粒子(R−3)を得た。
<比較例4>
製造例1で得られた樹脂粒子(A−2)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、多価水酸基含有化合物(B−3)としてソルビタンモノラウレート(スパン20、東京化成工業社製)0.8部を添加し、均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、比較用の吸収性樹脂組成物粒子(R−4)を得た。
吸収体の調製及び評価 フラッフパルプ100部と実施例1で得られた吸収性樹脂組成物粒子(P−1)100部とを気流型混合装置{株式会社オーテック社製パッドフォーマー}で混合して、混合物を得た後、この混合物を坪量約500g/m2となるように均一にアクリル板(厚み4mm)上に積層し、5Kg/cm2の圧力で30秒間プレスし、吸収体を得た。この吸収体を10cm×40cmの長方形に裁断し、各々のその上下に吸収体と同じ大きさの吸水紙(坪量15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番)を配置し、さらにポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、不織布(坪量20g/m2、旭化成社製エルタスガード)を表面に配置することにより吸収性物品を調製し、SDME法による表面ドライネス値を評価し、この結果を表1に示した。
SDME法による表面ドライネス値の評価
SDME(Surface Dryness Measurement Equipment)試験器(WK system社製)の検出器を十分に湿らした吸収性物品{馬血(ジャパンラム社EDTA全血,25℃)の中に吸収性物品を浸し、60分放置して調製した。}の上に置き、0%ドライネス値を設定し、次に、SDME試験器の検出器を乾いた吸収性物品{吸収性物品を80℃、2時間加熱乾燥して調製した。}の上に置き100%ドライネスを設定し、SDME試験器の校正を行った。次に、測定する吸収性物品の中央に金属リング(内径70mm、長さ50mm)をセットし、馬血80mlを注入し、吸収し終えたら{馬血による光沢が確認できなくなるまで}、直ちに金属リングを取り去り、吸収性物品の中央部にSDME検出器を載せて、表面ドライネス値の測定を開始し、測定開始から5分後の値を読み取り、85%以上を◎、70%以上85%未満を○、70%未満を×とした。なお、馬血、測定雰囲気及び放置雰囲気は、25±5℃、65±10%RHで行った。
(P−1)を実施例2〜6の吸収性樹脂組成物(P−2)〜(P−6)及び比較例1〜4の吸収性樹脂(R−1)〜(R−4)に、それぞれ変更する以外は、同様にして吸収体および吸収性物品を調整した。得られた各吸収性物品についてのドライネス性評価結果を表1に示す。また、保水量、重量平均粒子径、血液吸収倍率、及び血液吸収速度も、上述の方法でそれぞれ測定した。結果を併せて表1に示した。
Figure 2018021133
表1に示す結果から明らかなように、多価水酸基含有化合物(B)を含有する実施例1〜6では、多価水酸基含有化合物(B)を含有しない比較例1〜3と比較して、血液を投入してから血液の流動性がなくなるまでの時間(秒)は小さく、従って、吸収速度は大きく、血液吸水倍率も高く、吸収性能が優れている。一方、多価水酸基含有化合物(B)の含有量が少ない比較例4は、吸水速度の値が実施例よりも大きく、吸収性能が劣ることがわかる。

Claims (12)

  1. 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)を必須構成単位とする重合体(A)と、溶解度パラメーターが7.0〜19.0(cal/cm1/2であり、かつ、25℃における粘度が20〜8000mPa・sである多価水酸基含有化合物(B)とを含有する吸収性樹脂組成物粒子であり、前記多価水酸基含有化合物(B)を前記重合体(A)の重量に基づいて1.0〜20重量%含有する吸収性樹脂組成物粒子。
  2. 0.9重量%生理食塩水の保水量が単位重量あたり20〜60g/gである請求項1に記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  3. 重量平均粒子径が150〜500μmである請求項1または2に記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  4. 吸収性樹脂組成物粒子の重量に対する血液の吸収重量で表した血液の吸収倍率が10〜25倍である請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  5. 吸収性樹脂組成物粒子0.2gに1.0gの血液を投入してから血液の流動性がなくなるまでの時間(秒)で表した血液吸収速度が120秒以下である請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  6. 多価水酸基含有化合物(B)が2〜3個の水酸基を有する化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  7. 前記重合体(A)の表面を表面架橋剤(d)で架橋した請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  8. さらに水不溶性無機粒子(f)を含む請求項1〜7のいずれかに記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  9. 2種以上の水不溶性無機粒子(f)を含む請求項8に記載の吸収性樹脂組成物粒子。
  10. 請求項1〜9の吸収性樹脂組成物粒子を用いてなる吸収性物品。
  11. 血液吸収用である請求項10の吸収性物品。
  12. 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)を必須構成単位とする重合体(A)の表面を表面架橋剤(d)により架橋する工程後に、多価水酸基含有化合物(B)を混合する工程を含むことを特徴とする吸収性樹脂組成物粒子の製造方法。
JP2016153539A 2016-08-04 2016-08-04 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法 Active JP7120739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153539A JP7120739B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153539A JP7120739B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018021133A true JP2018021133A (ja) 2018-02-08
JP7120739B2 JP7120739B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=61165285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016153539A Active JP7120739B2 (ja) 2016-08-04 2016-08-04 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7120739B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020059762A1 (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社日本触媒 粒子状吸水剤の製造方法及び粒子状吸水剤
JP2021528543A (ja) * 2018-06-22 2021-10-21 山東昊月新材料股▲ふん▼有限公司Shandong Haoyue New Materials Co., Ltd. 高吸収性樹脂及びその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62132936A (ja) * 1985-12-04 1987-06-16 Seitetsu Kagaku Co Ltd 吸水性樹脂の造粒方法
WO1996028515A1 (fr) * 1995-03-09 1996-09-19 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de resine absorbant le sang et articles absorbants
JPH11263850A (ja) * 1997-12-02 1999-09-28 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水剤およびその製造方法とその用途
JP2012012469A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 San-Dia Polymer Ltd 吸収性樹脂粒子、これを含有してなる吸収体及び吸収性物品
WO2013018571A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 住友精化株式会社 吸水性樹脂粒子、吸水性樹脂粒子を製造する方法、吸収体、吸収性物品及び止水材
JP2015016450A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 株式会社日本触媒 吸水剤及びその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5550355B2 (ja) 2010-01-12 2014-07-16 株式会社東芝 X線画像診断装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62132936A (ja) * 1985-12-04 1987-06-16 Seitetsu Kagaku Co Ltd 吸水性樹脂の造粒方法
WO1996028515A1 (fr) * 1995-03-09 1996-09-19 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de resine absorbant le sang et articles absorbants
JPH11263850A (ja) * 1997-12-02 1999-09-28 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水剤およびその製造方法とその用途
JP2012012469A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 San-Dia Polymer Ltd 吸収性樹脂粒子、これを含有してなる吸収体及び吸収性物品
WO2013018571A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 住友精化株式会社 吸水性樹脂粒子、吸水性樹脂粒子を製造する方法、吸収体、吸収性物品及び止水材
JP2015016450A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 株式会社日本触媒 吸水剤及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021528543A (ja) * 2018-06-22 2021-10-21 山東昊月新材料股▲ふん▼有限公司Shandong Haoyue New Materials Co., Ltd. 高吸収性樹脂及びその製造方法
JP7128302B2 (ja) 2018-06-22 2022-08-30 山東昊月新材料股▲ふん▼有限公司 高吸収性樹脂及びその製造方法
WO2020059762A1 (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社日本触媒 粒子状吸水剤の製造方法及び粒子状吸水剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP7120739B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102577371B1 (ko) 수성 액체 흡수성 수지 입자의 제조 방법, 수성 액체 흡수성 수지 입자, 흡수체 및 흡수성 물품
JP6013729B2 (ja) 吸水性樹脂粉末およびこれを用いた吸収体、吸収性物品
JP6013730B2 (ja) 吸収性物品
JPWO2002085959A1 (ja) 高分子量体含有粘性液の吸収に適した吸水性樹脂、並びにそれを用いた吸収体および吸収性物品
JPH05156034A (ja) 表面架橋吸収性樹脂粒子及びその製造方法
US20180044487A1 (en) Method for producing aqueous-liquid absorbent resin particles, absorbent body, and absorbent article
JP6774825B2 (ja) 吸収性樹脂粒子の製造方法
JP2023099531A (ja) 吸水性樹脂粒子の製造方法
JP2020125472A (ja) 吸水性樹脂粒子及びその製造方法
JP7120739B2 (ja) 吸収性樹脂組成物粒子及びその製造方法
JP6660515B1 (ja) 衛生物品
JP5179044B2 (ja) ドライ感に優れる薄型高吸収性複合体およびその製法
JP6808391B2 (ja) 吸水性樹脂粒子及びその製造方法
JP2018021090A (ja) 吸収性樹脂粒子及びその製造方法
JP2018039924A (ja) 水性液体吸収性樹脂粒子の製造方法
JP6324037B2 (ja) 吸収体およびこれを備えた吸収性物品
JP7108422B2 (ja) 吸水性樹脂粒子、これを用いた吸収体及び吸収性物品、並びに吸水性樹脂粒子の製造方法
JP7260276B2 (ja) 吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品
WO2018225815A1 (ja) 吸水性樹脂粒子及びその製造方法
JP6300498B2 (ja) 吸収体およびこれを備えた吸収性物品
JP6952648B2 (ja) 吸収性物品
WO2022255329A1 (ja) 吸水性樹脂組成物、並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品
JP6316575B2 (ja) 吸収体およびこれを備えた吸収性物品
JP2023038963A (ja) 吸水性樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200916

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200928

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201005

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201006

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20201218

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20201222

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220420

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220524

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220701

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220802

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7120739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150