JP7260276B2 - 吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品に関する。
衛生材料に使用される体液を吸収する樹脂として、ポリアクリル酸部分中和物架橋体が知られており、紙おむつや生理用ナプキンなどに幅広く用いられている。吸収する対象が血液の場合、尿と違いタンパク質成分や血球成分等の固形分が多いために液体が少なく、また経血の場合は血液と比べてさらに液体が少ないため、尿が吸収対象である場合と比べて吸収性能が低くなるという問題がある。
従来、血液の吸収性能を向上される技術として、吸収性樹脂の表面にカオリナイトを付着させ、吸収性樹脂表面が湿潤することによる血液吸収阻害を改善することによって、血液に対して優れた吸収性能を有する血液吸収材料の製造方法が知られている(特許文献1、2参照)。また、吸収性樹脂に水溶性カチオン性ポリマーを付着させ、血液中の赤血球を凝集させることによって、赤血球が吸収性樹脂表面に堆積することによる皮膜形成を抑制し、優れた血液吸収性能を有する生理用品が知られている(特許文献3参照)。
国際公開第00/10496号パンフレット 特開2000-51690号公報 特開2016-107100号公報
しかしながら、上記従来の技術では、血液に対して吸収性能が十分に発揮されずに吸収体のドライ感に問題があった。
本発明の課題は、血液に対する高い吸収性能を有し、吸収物品に使用したときに優れたドライ感を発揮できる吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子と、フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を含有し、前記溶血剤(C)が塩化アンモニウム及び塩化ベンザルコニウムからなる群より選ばれる1種以上である吸収性樹脂粒子;前記吸収性樹脂粒子を含む吸収体;前記吸収体を含む吸収性物品である。
本発明の吸収性樹脂粒子は、血液に対して良好な吸収性能を示す。従って、本発明の吸収性樹脂粒子を使用した吸収性物品は、血液に対する吸収体のドライ感に優れる。そのため、様々の使用状況においても血液に対して安定して優れた吸収性能を発揮する。
本発明の吸収性樹脂粒子は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子と、フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を含有し、前記溶血剤(C)が塩化アンモニウム及び塩化ベンザルコニウムからなる群より選ばれる1種以上である吸収性樹脂粒子である。
本発明における水溶性ビニルモノマー(a1)としては特に限定はなく、公知のモノマー、例えば、特許第3648553号公報の0007~0023段落に開示されている少なくとも1個の水溶性置換基とエチレン性不飽和基とを有するビニルモノマー(例えばアニオン性ビニルモノマー、非イオン性ビニルモノマー及びカチオン性ビニルモノマー)、特開2003-165883号公報の0009~0024段落に開示されているアニオン性ビニルモノマー、非イオン性ビニルモノマー及びカチオン性ビニルモノマー並びに特開2005-75982号公報の0041~0051段落に開示されているカルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、水酸基、カルバモイル基、アミノ基及びアンモニオ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有するビニルモノマーが使用できる。
加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)[以下、加水分解性ビニルモノマー(a2)ともいう。]は特に限定はなく、公知{例えば、特許第3648553号公報の0024~0025段落に開示されている加水分解により水溶性置換基となる加水分解性置換基を少なくとも1個有するビニルモノマー、特開2005-75982号公報の0052~0055段落に開示されている少なくとも1個の加水分解性置換基[1,3-オキソ-2-オキサプロピレン(-CO-O-CO-)基、アシル基及びシアノ基等]を有するビニルモノマー}のビニルモノマー等が使用できる。なお、水溶性ビニルモノマーとは、当業者に周知の概念であるが、数量を用いて表すなら、例えば、25℃の水100gに少なくとも100g溶解するビニルモノマーを意味する。また、加水分解性ビニルモノマー(a2)における加水分解性とは、例えば、水及び必要により触媒(酸又は塩基等)の作用により加水分解され、水溶性になる性質を意味する。加水分解性ビニルモノマー(a2)の加水分解は、重合中、重合後及びこれらの両方のいずれで行っても良いが、得られる吸収性樹脂粒子の水性液体の吸収性能の観点から、重合後が好ましい。
これらのうち、吸収性能等の観点から好ましいのは水溶性ビニルモノマー(a1)、より好ましいのは上述の、アニオン性ビニルモノマー、カルボキシ(塩)基、スルホ(塩)基、アミノ基、カルバモイル基、アンモニオ基又はモノ-、ジ-若しくはトリ-アルキルアンモニオ基を有するビニルモノマー、更に好ましいのはカルボキシ(塩)基又はカルバモイル基を有するビニルモノマー、特に好ましいのは(メタ)アクリル酸(塩)及び(メタ)アクリルアミド、とりわけ好ましいのは(メタ)アクリル酸(塩)、最も好ましいのはアクリル酸(塩)である。
なお、「カルボキシ(塩)基」は「カルボキシ基」又は「カルボキシレート基」を意味し、「スルホ(塩)基」は「スルホ基」又は「スルホネート基」を意味する。また、(メタ)アクリル酸(塩)はアクリル酸、アクリル酸塩、メタクリル酸又はメタクリル酸塩を意味し、(メタ)アクリルアミドはアクリルアミド又はメタクリルアミドを意味する。また、塩としては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)塩、アルカリ土類金属(マグネシウム及びカルシウム等)塩及びアンモニウム(NH)塩等が挙げられる。これらの塩のうち、吸収性能等の観点から、アルカリ金属塩及びアンモニウム塩が好ましく、更に好ましいのはアルカリ金属塩、特に好ましいのはナトリウム塩である。
水溶性ビニルモノマー(a1)としてアクリル酸やメタクリル酸等の酸基含有モノマーを用いる場合、吸水性能や残存モノマーの観点から、酸基含有モノマーの一部が塩基で中和されていることが好ましい。中和する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩を通常使用できる。中和は、吸収性樹脂粒子の製造において、重合前、重合中、重合後及びこれらの両方のいずれで行っても良いが、例えば、重合前に酸基含有モノマーを中和する方法や重合後に酸基含有ポリマーを含水ゲルの状態で中和する等の方法が好ましい例として例示される。
また、前記酸基含有モノマーを用いる場合の酸基の中和度は、50~80モル%であることが好ましい。中和度が50モル%未満の場合、得られる含水ゲル重合体の粘着性が高くなり、製造時及び使用時の作業性が悪化する場合がある。更に得られる吸収性樹脂粒子の保水量が低下する場合がある。一方、中和度が80%を超える場合、得られた樹脂のpHが高くなり人体の皮膚に対する安全性が懸念される場合がある。
水溶性ビニルモノマー(a1)又は加水分解性ビニルモノマー(a2)のいずれかを構成単位とする場合、それぞれ1種を単独で構成単位としてもよく、また、必要により2種以上を構成単位としても良い。また、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)を構成単位とする場合も同様である。また、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)を構成単位とする場合、これらの含有モル比[(a1)/(a2)]は、75/25~99/1が好ましく、更に好ましくは85/15~95/5、特に好ましくは90/10~93/7である。この範囲内であると、吸収性能が更に良好となる。
架橋重合体(A)の構成単位として、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の他に、これらと共重合可能なその他のビニルモノマー(a3)を構成単位とすることができる。その他のビニルモノマー(a3)は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
その他のビニルモノマー(a3)としては特に限定はなく、公知(例えば、特許第3648553号公報の0028~0029段落に開示されている疎水性ビニルモノマー、特開2003-165883号公報の0025段落及び特開2005-75982号公報の0058段落に開示されているビニルモノマー等)の疎水性ビニルモノマー等が使用でき、具体的には例えば下記の(i)~(iii)のビニルモノマー等が使用できる。
(i)炭素数8~30の芳香族エチレン性モノマー
スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン及びジクロルスチレン等のスチレンのハロゲン置換体等。
(ii)炭素数2~20の脂肪族エチレン性モノマー
アルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等);並びにアルカジエン(ブタジエン及びイソプレン等)等。
(iii)炭素数5~15の脂環式エチレン性モノマー
モノエチレン性不飽和モノマー(ピネン、リモネン及びインデン等);並びにポリエチレン性ビニルモノマー[シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等]等。
その他のビニルモノマー(a3)単位の含有量(モル%)は、吸収性能等の観点から、水溶性ビニルモノマー(a1)単位及び加水分解性ビニルモノマー(a2)単位の合計モル数に基づいて、0~5が好ましく、更に好ましくは0~3、特に好ましくは0~2、とりわけ好ましくは0~1.5であり、吸収性能等の観点から、その他のビニルモノマー(a3)単位の含有量が0モル%であることが最も好ましい。
架橋剤(b)としては特に限定はなく公知(例えば、特許第3648553号公報の0031~0034段落に開示されているエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤、水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも1個有してかつ少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する架橋剤及び水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも2個有する架橋剤、特開2003-165883号公報の0028~0031段落に開示されているエチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤、エチレン性不飽和基と反応性官能基とを有する架橋剤及び反応性置換基を2個以上有する架橋剤、特開2005-75982号公報の0059段落に開示されている架橋性ビニルモノマー並びに特開2005-95759号公報の0015~0016段落に開示されている架橋性ビニルモノマー)の架橋剤等が使用できる。これらのうち、吸収性能等の観点から、エチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤が好ましく、更に好ましいのはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート及び炭素数2~40のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましいのはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン、ポリエチレングリコールジアリルエーテル及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましいのはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。架橋剤(b)は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
架橋剤(b)単位の含有量(モル%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)単位及び加水分解性ビニルモノマー(a2)単位、その他のビニルモノマー(a3)単位も用いる場合は(a1)~(a3)単位の合計モル数に基づいて、0.001~5が好ましく、更に好ましくは0.005~3、最も好ましくは0.001~1である。
架橋重合体(A1)の重合方法としては、公知の溶液重合(断熱重合、薄膜重合及び噴霧重合法等;特開昭55-133413号公報等)や、公知の逆相懸濁重合(特公昭54-30710号公報、特開昭56-26909号公報及び特開平1-5808号公報等)が挙げられる。
架橋重合体(A1)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)並びに内部架橋剤(b1)を必須構成成分とする単量体組成物を重合することにより得ることができるが、重合方法として好ましいのは溶液重合法であり、有機溶媒等を使用する必要がなく生産コスト面で有利なことから、特に好ましいのは水溶液重合法であり、保水量が大きく、且つ水可溶性成分量の少ない吸水性樹脂組成物が得られ、重合時の温度コントロールが不要である点から、水溶液断熱重合法が最も好ましい。
水溶液重合を行う場合、水と有機溶媒とを含む混合溶媒を使用することができ、有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール、イソペンチルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド及びこれらの2種以上の混合物を挙げられる。有機溶媒の使用量(重量%)は、水の重量を基準として40以下が好ましく、更に好ましくは30以下である。
また、懸濁重合法又は逆相懸濁重合法をとる場合は、従来公知の分散剤又は界面活性剤の存在下に重合を行っても良い。また、逆相懸濁重合法の場合、キシレン、ノルマルヘキサン及びノルマルヘプタン等の炭化水素系溶媒を使用して重合を行うことができる。
重合に開始剤を用いる場合、ラジカル重合用開始剤が使用可能であり、例えば、アゾ化合物[アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸及び2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)ハイドロクロライド等]、無機過酸化物(過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウム等)、有機過酸化物[過酸化ベンゾイル、ジ-t-ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、コハク酸パーオキサイド及びジ(2-エトキシエチル)パーオキシジカーボネート等]及びレドックス触媒(アルカリ金属の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム及びアスコルビン酸等の還元剤とアルカリ金属の過硫酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化水素及び有機過酸化物等の酸化剤との組み合わせよりなるもの)等が挙げられる。これらの触媒は、単独で使用してもよく、これらの2種以上を併用しても良い。
ラジカル重合開始剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)を用いる場合は(a1)~(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005~5が好ましく、更に好ましくは0.001~2である。
重合時には、必要に応じて連鎖移動剤に代表される重合コントロール剤を併用しても良く、これらの具体例としては、次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、アルキルメルカプタン類、ハロゲン化アルキル類、チオカルボニル化合物類等が挙げられる。これらの重合コントロール剤は、単独で使用してもよく、これらの2種以上を併用しても良い。
重合コントロール剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)を用いる場合は(a1)~(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005~5が好ましく、更に好ましくは0.001~2である。
重合開始温度は、使用する触媒の種類によって適宜調整することができるが、0~100℃が好ましく、更に好ましくは2~80℃である。
前記の重合方法により架橋重合体(A1)が水を含んだ含水ゲル状物(以下、含水ゲルと略記する)を得ることができ、更に含水ゲルを乾燥することで架橋重合体(A1)を得ることができる。
重合によって得られる含水ゲルは、乾燥前に必要に応じて細断することができる。細断後のゲルの大きさ(最長径)は50μm~10cmが好ましく、更に好ましくは100μm~2cm、特に好ましくは1mm~1cmである。この範囲であると、乾燥工程での乾燥性が更に良好となる。
細断は、公知の方法で行うことができ、細断装置(例えば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機及びロール式粉砕機)等を使用して細断できる。
含水ゲルの溶媒(水を含む。)を留去し、乾燥する方法としては、80~230℃の温度の熱風で留去(乾燥)する方法、100~230℃に加熱されたドラムドライヤー等による薄膜乾燥法、(加熱)減圧乾燥法、凍結乾燥法、赤外線による乾燥法、デカンテーション及び濾過等が適用できる。
溶媒に水を含む場合、乾燥後の水分(重量%)は、重合体(A)の重量に基づいて、0~20が好ましく、更に好ましくは1~10、特に好ましくは2~9、最も好ましくは3~8である。この範囲であると、吸収性能が更に良好となる。 また、溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有量(重量%)は、架橋重合体(A1)の重量に基づいて、0~10が好ましく、更に好ましくは0~5、特に好ましくは0~3、最も好ましくは0~1である。この範囲であると、吸収性樹脂粒子の吸収性能が更に良好となる。
なお、有機溶媒の含有量及び水分量は、赤外水分測定器[(株)KETT社製JE400等:120±5℃、30分、加熱前の雰囲気湿度50±10%RH、ランプ仕様100V、40W]により加熱したときの測定試料の重量減量から求められる。
架橋重合体(A)は、必要により粉砕、分級することで架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子を得ることができる。粉砕方法については、特に限定はなく、粉砕装置(例えば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機)等が使用できる。粉砕された架橋重合体は、必要によりふるい分け等により粒度調整できる。
架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子の重量平均粒子径(μm)は、100~500が好ましく、更に好ましくは150~480、特に好ましくは200~450である。この範囲であると、吸収性樹脂粒子の吸収性能が更に良好となる。また、吸収性能の観点から、架橋重合体(A)の合計重量に占める150μm以下の微粒子の含有率(重量%)は3以下が好ましく、更に好ましくは1以下である。
架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子の形状については特に限定はなく、不定形破砕状、リン片状、パール状及び米粒状等が挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途等での繊維状物とのからみが良く、繊維状物からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
なお、架橋重合体(A)は、その性能を損なわない範囲で残留溶媒や残存架橋成分等の他の成分を多少含んでも良い。
また、架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子の表面が表面架橋剤(d)で架橋されている構造を有することができる。架橋重合体(A)の表面を架橋することにより吸収性樹脂粒子のゲル強度を向上させることができ、吸収性樹脂粒子の望ましい保水量と荷重下における吸収量とを満足させることができるので好ましい。表面架橋剤(d)としては、公知(特開昭59-189103号公報に記載の多価グリシジル化合物、多価アミン、多価アジリジン化合物及び多価イソシアネート化合物等、特開昭58-180233号公報及び特開昭61-16903号公報の多価アルコール、特開昭61-211305号公報及び特開昭61-252212号公報に記載のシランカップリング剤、特表平5-508425号公報に記載のアルキレンカーボネート、特開平11-240959号公報に記載の多価オキサゾリン化合物並びに特開昭51-136588号公報及び特開昭61-257235号公報に記載の多価金属等の表面架橋剤等が使用できる。これらの表面架橋剤のうち、経済性及び吸収特性の観点から、多価グリシジル化合物、多価アルコール及び多価アミンが好ましく、更に好ましいのは多価グリシジル化合物及び多価アルコール、特に好ましいのは多価グリシジル化合物、最も好ましいのはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。表面架橋剤は1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
表面架橋剤(d)の使用量(重量部)は、表面架橋剤の種類、架橋させる条件、目標とする性能等により種々変化させることができるため特に限定はないが、吸収特性の観点等から、樹脂粒子100重量部に対して、0.001~3が好ましく、更に好ましくは0.005~2、特に好ましくは0.01~1.5である。
表面架橋する方法は、架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子と表面架橋剤(d)とを混合し、必要に応じて加熱することで行うことができる。樹脂粒子と表面架橋剤(d)との混合方法としては、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナウター型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、V型混合機、ミンチ混合機、リボン型混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、コニカルブレンダー及びロールミキサー等の混合装置を用いて樹脂粒子と表面架橋剤(d)とを均一混合する方法が挙げられる。この際、表面架橋剤(d)は、水及び/又は任意の溶剤で希釈して使用しても良い。
樹脂粒子と表面架橋剤(d)とを混合する際の温度は特に限定されないが、10~150℃が好ましく、更に好ましくは20~100℃、特に好ましくは25~80℃である。
樹脂粒子と表面架橋剤(d)とを混合した後、通常、加熱処理を行う。加熱温度は、樹脂粒子の耐壊れ性の観点から好ましくは100~180℃、更に好ましくは110~175℃、特に好ましくは120~170℃である。180℃以下の加熱であれば蒸気を利用した間接加熱が可能であり設備上有利であり、100℃未満の加熱温度では吸収性能が悪くなる場合がある。また、加熱時間は加熱温度により適宜設定することができるが、吸収性能の観点から、好ましくは5~60分、更に好ましくは10~40分である。また、表面架橋された樹脂粒子を、最初に用いた表面架橋剤と同種又は異種の表面架橋剤を用いて、更に表面架橋することも可能である。
表面架橋して得られる架橋重合体(A)は、必要により篩別して粒度調整される。得られた粒子の重量平均粒経は、前述と同様であるが、好ましくは100~500μm、更に好ましくは200~450μmである。微粒子の含有量は少ない方が好ましく、100μm以下の粒子の含有量は3重量%以下であることが好ましく、150μm以下の粒子の含有量が3重量%以下であることが更に好ましい。
本発明の吸収性樹脂粒子において、架橋重合体(A)は、更に疎水性物質で処理してもよく、疎水性物質で処理する方法としては、特開2013-231199等に記載の方法を利用出来る。
本発明の吸収性樹脂粒子は、前述した架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子と、フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を含有することに特徴を有する。
フィロケイ酸塩鉱物(B)は、層状ケイ酸塩鉱物とも呼ばれ、結晶構造の基本単位としてSiO四面体が平面的に結合した単位層が積層した多孔質構造を有する。一方、溶血剤(C)は、血液中の血球成分である赤血球の表面膜を崩壊させ、内容物を放出させる化合物である。本発明は、吸収性樹脂粒子にフィロケイ酸塩鉱物(B)と溶血剤(C)の両方を含有させることで、それぞれを単独に含有する場合と比べて、血液吸収性能の向上に対し相乗的な優れた効果を示す。相乗的な優れた効果が発現する機構は明確ではないが、溶血剤(C)で赤血球が崩壊し、赤血球が吸収性樹脂粒子の表面に堆積することを抑制され、同時に、フィロケイ酸塩鉱物(B)に血液中のタンパク質等の可溶成分が吸着し、タンパク質等の可溶成分の吸収性樹脂粒子表面への堆積も抑制されることで、吸収性樹脂粒子内部への液体成分の吸収性能が相乗的に向上したものと推定される。
フィロケイ酸塩鉱物(B)としては、カオリナイト、スメクタイト、イライト、バーミキュライト、マイカ、クロライト、ハロイサイト、クリソタイル、タルク、セピオライト、パリゴルスカイト、イモゴライト、ギプサイト、ゼオライト、サポナイト等が挙げられる。これらのフィロケイ酸塩鉱物(B)の内、血液吸収倍率の観点から好ましいのは、カオリナイト、スメクタイト及びイライトであり、カオリナイトが更に好ましい。フィロケイ酸塩鉱物(B)は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
フィロケイ酸塩鉱物(B)の含有量は、血液吸収倍率の観点から、架橋重合体(A)の重量に基づいて、好ましくは1~10重量%であり、さらに好ましくは3.0~8.0重量%である。
溶血剤(C)は、溶血性の観点からアンモニウム塩及び/又は第4級アンモニウム塩であり、具体的には塩化アンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化デシルトリメチルアンモニウム、臭化デシルトリメチルアンモニウム、臭化テトラデシルトリメチルアンモニウム、臭化ノニルトリメチルアンモニウムなどである。溶血剤(C)は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
溶血剤(C)の含有量は、血液吸収倍率の観点から、架橋重合体(A)の重量に基づいて、好ましくは0.1~10重量%であり、さらに好ましくは0.5~8.0重量%である。
本発明の吸収性樹脂粒子は、血液吸収倍率の観点から、フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)が吸収性樹脂粒子の表面に存在することが好ましい。フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)が吸収性樹脂粒子表面に存在することで、血液が粒子内部に吸収される前に溶血及びタンパク質等を吸着作用が発揮され、少量の含有量で血液吸収特性が効果的に向上する。このため、フィロケイ酸塩鉱物(B)は、架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子に添加、表面架橋をする場合は表面架橋工程後に添加することが好ましい。
本発明の吸収性樹脂粒子は、架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子とフィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)とを混合することで得ることができる。混合方法としては、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナウター型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、V型混合機、ミンチ混合機、リボン型混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、コニカルブレンダー及びロールミキサー等の公知の混合装置を用いて均一混合する方法が挙げられる。
架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子とフィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)との混合は、樹脂粒子の撹拌下に(B)と(C)を加えることが好ましい。加えられる(B)と(C)は、水及び/又は溶剤と同時に添加しても良い。(B)を水及び/又は溶剤と同時に添加する場合、フィロケイ酸塩鉱物(B)を水及び/又は溶剤に分散した分散体を添加することができ、水に分散した溶液を添加することが好ましい。分散体を添加する場合、噴霧又は滴下して添加することが好ましい。(C)を水及び/又は溶剤と同時に添加する場合、(C)を水及び/若しくは溶剤に溶解した溶液又は(C)を水及び/若しくは溶剤に分散した分散体を添加することができ、作業性等の観点から溶液を添加することが好ましく、水に溶解した溶液を添加することが更に好ましい。また、(B)と(C)の混合溶液又は混合分散体として添加することもできる。溶液又は分散体を添加する場合、噴霧又は滴下して添加することが好ましい。
フィロケイ酸塩鉱物(B)を水に分散した分散液を用いる場合、分散液に含まれるフィロケイ酸塩鉱物(B)の含有量は、分散液の合計重量に対して0.5~30重量%が好ましく、更に好ましくは1.0~15重量%である。上記範囲より低濃度の場合は、加水量が多くなり樹脂粒子同士がブロッキングし易くなり、高濃度の場合は不均一となるため、好ましくない。
溶血剤(C)を水に溶解した水溶液を用いる場合、水溶液に含まれる溶血剤(C)の含有量は、血液吸収速度の観点で水溶液の合計重量に対して5~70重量%が好ましく、更に好ましくは10~60重量%である。上記範囲より低濃度の場合は、樹脂粒子内部に溶血剤(C)が浸透し血液吸収倍率が低下し、高濃度の場合は不均一となる場合がある。
溶剤の種類は特に制限されないが、多価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール及び1,4-ブタンジオール等)が好適に使用され、溶剤は1種単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子とフィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を混合する際の温度は、30~150℃が好ましく、更に好ましくは50~100℃である。この範囲であると、更に均一混合しやすくなり、吸収特性が更に良好となる。
架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子とフィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を混合後に加熱する場合、加熱時間は加熱温度により適宜設定することができるが、吸収性能の観点から、好ましくは5~60分、更に好ましくは10~40分である。
架橋重合体(A)を含有するとフィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)との混合後に、必要により篩別して粒度調整して用いても良い。粒度調整して得られた粒子の重量平均粒子径は、好ましくは100~600μm、更に好ましくは150~500μmである。重量平均粒子径が100μmを下回ると血液通液性能の悪化によって、600μmを上回ると血液吸収速度の悪化によってドライ感が悪化する場合がある。
本発明の吸収性樹脂粒子は、必要に応じて、添加剤(例えば、公知(特開2003-225565号及び特開2006-131767号等に記載)の防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、通液性向上剤及び有機質繊維状物等)を含むこともできる。これらの添加剤を含有させる場合、添加剤の含有量(重量%)は、架橋重合体(A)の重量に基づいて、0.001~10が好ましく、更に好ましくは0.01~5、特に好ましくは0.05~1、最も好ましくは0.1~0.5である。
本発明の吸収性樹脂粒子の含水率は吸収特性の観点から1~10重量%が好ましく、より好ましくは2~9重量%、更に好ましくは3~8重量%である。
本発明の吸収性樹脂粒子の見掛け密度(g/ml)は、0.52~0.70が好ましく、更に好ましくは0.54~0.68、特に好ましくは0.56~0.66である。この範囲であると、吸収性物品の血液吸収により膨潤した吸収性樹脂粒子のゲルが固定化されることにより、血液吸収後の吸収性物品の形状保持が更に良好となる。吸収性樹脂粒子の見掛け密度は、JIS K7365:1999に準拠して、25℃で測定される。
本発明の吸収性樹脂粒子の単位重量あたりの保水量(g/g)は、後述する方法で測定することができ、血液吸収倍率の観点から、20以上が好ましく、22以上が更に好ましく、24以上がより更に好ましい。また、上限値は、荷重下での吸収量の観点から、60以下が好ましく、55以下が更に好ましい。保水量は、重合時の架橋剤(b)および表面架橋剤(d)の使用量(重量%)等で適宜調整することができる。
本発明の吸収性樹脂粒子の、吸収性樹脂粒子の重量に対する血液の吸収重量で表した血液吸収倍率は、後述する方法で測定することができ、吸収体のドライネス性の観点から、10倍以上が好ましく、13倍以上が更に好ましい。また、上限値は、荷重下での吸収量の観点から、30倍以下が好ましく、更に好ましくは25倍以下である。
本発明の吸収性樹脂粒子は、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、医療用パッド等の衛生材料に用いられる吸収体を構成するものであり、吸収体を含む吸収性物品に好適に用いられ、特に血液又は経血吸収用途に対して優れた吸収特性を示す。血液又は経血用である吸収用物品としては、例えば、生理用ナプキン、タンポン、医療用シート、ドリップ吸収剤、創傷保護材、創傷治癒材、手術用廃液処理剤等々の血液吸収特性が要求される物品が挙げられる。
本発明の吸収性樹脂粒子が使用された吸収体は、血液等の体液の吸収量に優れ、液の取り込み速度に優れるとともに、吸収後の加圧下のドライタッチ性に優れ、吸収体のひび割れや変形を抑制することができる。
吸収性樹脂粒子を用いた吸収体は、例えば、吸収性樹脂粒子と親水性繊維より構成される。親水性繊維の具体例としては、木材からのメカニカルパルプ、ケミカルパルプ、セミケミカルパルプ、溶解パルプ等の木材パルプ繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維等を例示できる。好ましい親水性繊維は木材パルプ繊維である。これら親水性繊維はナイロン、ポリエステル等の合成繊維を一部含有していてもよい。
吸収体における吸収性樹脂粒子の含有量としては、軽量かつ薄膜化の観点から、5~95質量%であることが好ましく、20~90質量%であることがより好ましく、30~80質量%であることがさらに好ましい。
吸収体の構成としては、吸収性樹脂粒子と親水性繊維とを均一な組成となるように混合することによって得られた混合分散体、層状の親水性繊維の間に吸収性樹脂粒子が挟まれたサンドイッチ構造体、吸収性樹脂粒子と親水性繊維とをティッシュで包んだ構造体等が挙げられる。なお、吸収体には、他の成分、例えば、吸収体の形態保持性を高めるための熱融着性合成繊維、ホットメルト接着剤、接着性エマルジョン等の接着性バインダーが配合されていてもよい。
また、吸収性樹脂粒子を用いた吸収体を、液体が通過し得る液体透過性シート(トップシート)と、液体が通過し得ない液体不透過性シート(バックシート)との間に保持することによって、吸収性物品とすることができる。液体透過性シートは、身体と接触する側に配され、液体不透過性シートは、身体と接する反対側に配される。
液体透過性シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維からなる、エアスルー型、スパンボンド型、ケミカルボンド型、ニードルパンチ型等の不織布及び多孔質の合成樹脂シート等が挙げられる。また、液体不透過性シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂からなる合成樹脂フィルム等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に定めない限り、部は重量部、%は重量%を示す。なお、吸収性樹脂粒子の0.9%重量%生理食塩水の保水量、血液吸収倍率、重量平均粒子径は、測定雰囲気の温度が25±2℃において下記の方法により測定した。なお、実施例3、4、9及び11は参考例3、4、9及び11である。
<保水量の測定方法>
目開き63μm(JIS Z8801-1:2006)のナイロン網で作製したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後引き上げて、15分間吊るして水切りした。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバッグを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求めた。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。(h2)は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測したティーバッグの重量である。
保水量(g/g)=(h1)-(h2)
<血液吸収倍率>
目開き63μm(JIS Z8801-1:2006)のナイロン網で作製したティーバッグ(縦3.5cm、横3.5cm)に測定試料0.100gを加えて、四方をヒートシールした。あらかじめJIS R 3503に規定する底面が平らな100mlのビーカーに馬血(馬EDTA全血、有限会社ジャパンラム製)15.0gを用意し、測定試料の入ったナイロンメッシュ袋を15分間浸漬させた。15分後にナイロンメッシュを取り出し、1分間間吊るして余分な血を除き、重量(h3)を測定し次式から血液吸収倍率を求めた。なお、使用した馬血及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。重量(h4)は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測したティーバッグの重量である。
血液吸収倍率(g/g)=((h3)-(h4))/0.100
<重量平均粒子径>
重量平均粒子径は、ロータップ試験篩振とう機及びJIS標準篩(JIS Z8801-1:2006)を用いて、ペリーズ・ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグローヒル・ブック・カンバニー、1984、21頁)に記載の方法で測定した。具体的には、JIS標準篩を、上から710μm、500μm、300μm、150μm、並びに受け皿の順に組み合わせる。最上段の710μmふるいに架橋重合体粒子の粒子約50gを入れ、ロータップ試験篩振とう機で5分間振とうさせる。各篩及び受け皿上の樹脂粒子の重量を秤量し、その合計を100%として重量分率を求め、重量基準の50重量%粒子径を重量平均粒子径とした。
<製造例1>
アクリル酸(a1-1){三菱化学株式会社製、純度100%}270部、架橋剤(b-1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ-株式会社製}0.98部及びイオン交換水712部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液1.1部、2%アスコルビン酸水溶液2.0部及び2%の2,2’-アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶液13.5部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が80℃に達した後、80±2℃で約5時間熟成することにより含水ゲルを得た。
次にこの含水ゲルをミンチ機(ROYAL社製12VR-400K)で細断しながら、49%水酸化ナトリウム水溶液220部を添加して混合・中和し、中和ゲルを得た。更に、中和した含水ゲルを通気型乾燥機(井上金属製)を用い、温度150℃、風速1.5m/秒の条件下で含水率が4%となるまで通気乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、篩分けして、目開き710~150μmの粒子径範囲に調整して、架橋重合体を含む樹脂粒子(A-1)を得た。
ついで、得られた樹脂粒子(A-1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに表面架橋剤(d)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.12部、プロピレングリコール1.0部、イオン交換水1.7部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、135℃で30分加熱して、表面架橋された樹脂粒子(A-2)を得た。
<製造例2>
製造例1において、得られた樹脂粒子(A-1)100部に使用する表面架橋剤(d)をエチレングリコールジグリシジルエーテル0.12部を0.20部に、プロピレングリコール1.0部を1.5部にそれぞれ変更する以外は、製造例1と同様の操作を行い、表面架橋された樹脂粒子(A-3)を得た。
<実施例1>
製造例1で得られた、表面架橋された樹脂粒子(A-2)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー、回転数2000rpm)しながら、フィロケイ酸塩鉱物(B)としてカオリナイト(純正化学株式会社製)5.0部、溶血剤(C)として塩化アンモニウム(東京化成工業株式会社製)5.0部、及びイオン交換水5.0部を均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂粒子(P-1)を得た。
<実施例2>
実施例1の塩化アンモニウムを塩化ベンザルコニウム(東京化成工業株式会社製)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-2)を得た。
<実施例3>
実施例1の塩化アンモニウムをカチオンDDC-80(塩化ジデシルジメチルアンモニウム、三洋化成工業株式会社製)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-3)を得た。
<実施例4>
実施例1の塩化アンモニウムを塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(東京化成工業株式会社製)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-4)を得た。
<実施例5>
実施例1のカオリナイトをクニピア-F(スメクタイト、クニミネ工業株式会社製)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-5)を得た。
<実施例6>
実施例1のカオリナイトをイライト(株式会社G・O Networks製)に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-6)を得た。
<実施例7>
製造例2で得られた、表面架橋された樹脂粒子(A-3)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー、回転数2000rpm)しながら、フィロケイ酸塩鉱物(B)としてカオリナイト(純正化学株式会社製)5.0部、溶血剤(C)として塩化アンモニウム(東京化成工業株式会社製)5.0部、及びイオン交換水5.0部を均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂粒子(P-7)を得た。
<実施例8>
製造例1で得られた、表面架橋された樹脂粒子(A-2)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー、回転数2000rpm)しながら、フィロケイ酸塩鉱物(B)としてカオリナイト(純正化学株式会社製)1.0部、溶血剤(C)として塩化アンモニウム(東京化成工業株式会社製)0.2部、及びイオン交換水5.0部を均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂粒子(P-8)を得た。
<実施例9>
実施例8の塩化アンモニウムをカチオンDDC-80(塩化ジデシルジメチルアンモニウム、三洋化成工業株式会社製)に変更した以外は、実施例8と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-9)を得た。
<実施例10>
製造例1で得られた、表面架橋された樹脂粒子(A-2)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー、回転数2000rpm)しながら、フィロケイ酸塩鉱物(B)としてカオリナイト(純正化学株式会社製)9.0部、溶血剤(C)として塩化アンモニウム(東京化成工業株式会社製)9.0部、及びイオン交換水5.0部を均一に混合した。その後80℃で30分間加熱して、本発明の吸収性樹脂粒子(P-10)を得た。
<実施例11>
実施例10の塩化アンモニウムをカチオンDDC-80(塩化ジデシルジメチルアンモニウム、三洋化成工業株式会社製)に変更した以外は、実施例10と同様の操作を行い、本発明の吸収性樹脂粒子(P-11)を得た。
<比較例1>
製造例1で得られた樹脂粒子(A-2)をそのまま比較用の吸収性樹脂粒子(R-1)とした。
<比較例2>
実施例1に塩化アンモニウムを添加しないこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用の吸収性樹脂粒子(R-2)を得た。
<比較例3>
実施例5に塩化アンモニウムを添加しないこと以外は、実施例5と同様の操作を行い、比較用の吸収性樹脂粒子(R-3)を得た。
<比較例4>
実施例1にカオリナイトを添加しないこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用の吸収性樹脂粒子(R-4)を得た。
<吸収性物品の調製及び評価>
フラッフパルプ100部と評価試料{実施例及び比較例で得られた各吸収性樹脂粒子}100部とを気流型混合装置{株式会社オーテック社製パッドフォーマー}で混合して、混合物を得た後、この混合物を坪量約500g/m2となるように均一にアクリル板(厚み4mm)上に積層し、5Kg/cm2の圧力で30秒間プレスし、吸収体を得た。この吸収体を10cm×40cmの長方形に裁断し、その上下に吸収体と同じ大きさの吸水紙(坪量15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番)を配置し、さらにポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB-1)を裏面に、不織布(坪量20g/m2、旭化成社製エルタスガード)を表面に配置することにより吸収性物品を調製し、後述するSDME法による表面ドライネス値の評価を行った
<SDME法による表面ドライネス値の評価>
SDME(Surface Dryness Measurement Equipment)試験器(WK system社製)の検出器を十分に湿らした吸収性物品{馬血(ジャパンラム社EDTA全血,25℃)の中に吸収性物品を浸し、60分放置して調製した。}の上に置き、0%ドライネス値を設定し、次に、SDME試験器の検出器を乾いた吸収性物品{吸収性物品を80℃、2時間加熱乾燥して調製した。}の上に置き100%ドライネスを設定し、SDME試験器の校正を行った。次に、測定する吸収性物品の中央に金属リング(内径70mm、長さ50mm)をセットし、馬血80mlを注入し、吸収し終えたら{馬血による光沢が確認できなくなるまで}、直ちに金属リングを取り去り、吸収性物品の中央部にSDME検出器を載せて、表面ドライネス値の測定を開始し、測定開始から5分後の値を読み取り、85%以上を◎、70%以上85%未満を○、70%未満を×とした。なお、馬血、測定雰囲気及び放置雰囲気は、25±5℃、65±10%RHで行った。
得られた各吸収性物品についての表面ドライネス値評価結果を表1に示した。また、吸収性樹脂粒子の保水量、重量平均粒子径、及び血液吸収倍率の結果併せて表1に示した。
Figure 0007260276000001
表1に示す結果から明らかなように、フィロケイ酸塩鉱物(B)および溶血剤(C)を含有する実施例1~11では、フィロケイ酸塩鉱物(B)および溶血剤(C)のいずれかもしくは両方を含有しない比較例1~4と比較して、血液吸収倍率に優れ、表面ドライネス値が高いことが分かる。
本発明の吸収性樹脂粒子は高い血液吸収性能を有し、生理用ナプキン、タンポン、医療用シート、ドリップ吸収剤、創傷保護材、創傷治癒材、手術用廃液処理剤等に有用である。

Claims (12)

  1. 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子と、フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)を含有し、前記溶血剤(C)が塩化アンモニウム及び塩化ベンザルコニウムからなる群より選ばれる1種以上である吸収性樹脂粒子。
  2. フィロケイ酸塩鉱物(B)及び溶血剤(C)が吸収性樹脂粒子の表面に存在する請求項1に記載の吸収性樹脂粒子。
  3. フィロケイ酸塩鉱物(B)がカオリナイト、スメクタイト、及びイライトからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の吸収性樹脂粒子
  4. 0.9重量%生理食塩水の保水量が単位重量あたり20~60g/gである請求項1~3のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  5. 重量平均粒子径が150~500μmである請求項1~4のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  6. 吸収性樹脂粒子の重量に対する血液の吸収重量で表した血液吸収倍率が10~30倍である請求項1~5のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  7. フィロケイ酸塩鉱物(B)を架橋重合体(A)の重量に基づいて1~10重量%含有する請求項1~6のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  8. 溶血剤(C)を架橋重合体(A)の重量に基づいて0.1~10重量%含有する請求項1~7のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  9. 前記架橋重合体(A)を含有する樹脂粒子の表面が表面架橋剤(d)で架橋されている構造を有する請求項1~8のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  10. 血液又は経血吸収用である請求項1~9のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子を含む吸収体。
  12. 請求項11に記載の吸収体を含む吸収性物品。
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