JP2018019131A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷に流れる電流を精度良く制御することができる負荷駆動装置を提供する。【解決手段】負荷駆動装置1は、負荷4への通電をPWM制御するもので、電源から負荷4への給電経路のうち上流側に設けられるトランジスタT1、給電経路のうち下流側に設けられるトランジスタT2、負荷4に流れる電流を検出する電流検出部6および制御部5を備える。制御部5は、電流検出部6の検出値が所望の目標値に一致するようにトランジスタT1、T2の駆動を制御する。また、制御部5は、トランジスタT1、T2をPWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、トランジスタT1、T2の駆動位相を互いに1/2周期異ならせる。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷への通電を制御する負荷駆動装置に関する。
ソレノイドなどの負荷を駆動する負荷駆動装置では、負荷に流れる電流(以下、負荷電流と呼ぶ)の検出値が目標値に一致するように、負荷への通電をパルス幅変調制御(以下、PWM制御と呼ぶ)するようになっている(例えば特許文献1参照)。そして、この場合、電源から負荷への給電経路に直列に介在する1つのMOSトランジスタなどのスイッチング素子の駆動をPWM制御することで、負荷電流の制御が実現されている。
特開平10−39902号公報
一般的に、MOSトランジスタなどのスイッチング素子では、そのターンオンディレイ時間とターンオフディレイ時間とが完全に一致することはなく、互いに異なる時間となっている。ターンオンとターンオフの各ディレイ時間に差異が存在すると、上記した従来の負荷電流の制御方法では、スイッチング素子を駆動するための駆動信号のデューティと負荷電流のデューティとが一致しなくなる。
すなわち、この場合、所望するデューティと実際のデューティとの間に誤差が生じてしまう。このような誤差が存在すると、その誤差よりも小さいデューティを出力することができなくなり、特に比較的高い周波数で負荷を駆動する場合における負荷電流の制御の精度が低下するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷に流れる電流を精度良く制御することができる負荷駆動装置を提供することにある。
請求項1に記載の負荷駆動装置は、負荷(4)への通電をPWM制御する負荷駆動装置(1)であって、電源から負荷への給電経路のうち上流側に設けられる上流側スイッチング素子(T1)、給電経路のうち下流側に設けられる下流側スイッチング素子(T2)、負荷に流れる電流を検出する電流検出部(6)および制御部(5)を備える。制御部は、電流検出部の検出値が所望の目標値に一致するように上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子の駆動を制御する。また、制御部は、上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子をPWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子の駆動位相を互いに1/2周期異ならせるようになっている。
上記構成では、上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子の双方がオンされる期間に負荷への通電が行われる。そして、上流側スイッチング素子の駆動周期の後半と下流側スイッチング素子の駆動周期の前半とが重複しているとともに、下流側スイッチング素子の駆動周期の後半と上流側スイッチング素子の駆動周期の前半とが重複している。そのため、上記各重複する期間において、上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子のうち一方がターンオンされるタイミングと他方がターンオフされるタイミングとの関係によって負荷への通電期間、つまり負荷電流のデューティが制御される。
そして、この場合、スイッチング素子のターンオンディレイおよびターンオフディレイを考慮しつつ、負荷電流のデューティが所望する値となるように、各スイッチング素子をターンオンおよびターンオフするタイミングを決定すればよい。このようにすれば、スイッチング素子のターンオンディレイとターンオフディレイとの差異に基づいた誤差よりも小さい微小なデューティによる負荷電流の制御が可能となる。したがって、上記構成によれば、比較的高い周波数で負荷を駆動する場合でも電流制御の精度低下を招くことなく、負荷に流れる電流を精度良く制御することができる。
第1実施形態に係る負荷駆動装置の構成を模式的に示す図 CPUの内部ブロックの構成を模式的に示す図 負荷への通電制御の流れを模式的に示す図 負荷電流のデューティが比較的高い場合における各駆動信号、負荷電圧および負荷電流を模式的に示すタイミングチャート 負荷電流のデューティが微小な値の場合における各駆動信号、上流側電圧、下流側電圧、負荷電圧および負荷電流を模式的に示すタイミングチャートその1 負荷電流のデューティが微小な値の場合における各駆動信号、上流側電圧、下流側電圧、負荷電圧および負荷電流を模式的に示すタイミングチャートその2 比較例に係る各駆動信号、負荷電圧および負荷電流を模式的に示すタイミングチャート 第2実施形態に係るCPUの内部ブロックの構成を模式的に示す図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、負荷駆動装置1は、例えば車両に搭載される電子制御装置(ECU)に設けられるものであり、図示しないバッテリなどの電源から一対の電源線2、3を通じて与えられる電力を負荷4に供給する。負荷駆動装置1は、負荷4への通電、つまり負荷4に流れる電流(以下、負荷電流と呼ぶ)をPWM制御する。負荷4は、例えば燃料の流量を制御するための電磁弁のコイル(ソレノイド)である。負荷駆動装置1は、トランジスタT1、T2、シャント抵抗R1、ダイオードD1、制御部5、電流検出部6などから構成される。
トランジスタT1、T2は、例えばNチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT1のドレインは、バッテリ電圧VBが与えられる電源線2に接続され、そのソースは負荷4の上流側端子に接続されている。トランジスタT2のソースは基準電位(グランド)が与えられる電源線3に接続され、そのドレインはシャント抵抗R1を介して負荷4の下流側端子に接続されている。なお、トランジスタT1は、電源から負荷4への給電経路のうち上流側に設けられる上流側スイッチング素子に相当する。また、トランジスタT2は、電源から負荷4への給電経路のうち下流側に設けられる下流側スイッチング素子に相当する。
ダイオードD1は、トランジスタT1のソースとトランジスタT2のドレインの間に、トランジスタT2のドレイン側をアノードとして接続されている。ダイオードD1は、フライホイールダイオード(還流ダイオード)であり、負荷4への通電が断たれた際、負荷電流を還流させることで、逆起電力によるサージを抑制する。
トランジスタT1のゲートには、制御部5の上流側ドライバ7から出力される上流側駆動指令信号SGH(以下、駆動信号SGHと省略する)が与えられている。また、トランジスタT2のゲートには、制御部5の下流側ドライバ8から出力される下流側駆動指令信号SGL(以下、駆動信号SGLと省略する)が与えられている。シャント抵抗R1の端子電圧は、電流検出部6に与えられている。電流検出部6は、シャント抵抗R1の端子電圧に基づいて負荷電流を検出し、その検出値を表す検出信号を制御部5のA/D変換器9に出力する。
A/D変換器9は、電流検出部6から与えられる検出信号をデジタル値に変換し、CPU10に出力する。CPU10は、A/D変換器9から与えられるデジタル値に基づいて負荷電流の検出値を取得する。CPU10は、負荷電流の検出値が所望の目標値に一致するように、上流側ドライバ7および下流側ドライバ8を介してトランジスタT1、T2の駆動を制御する。
CPU10は、図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、トランジスタT1、T2の駆動制御に関する種々の機能を実現する。図2は、CPU10により実現される各機能をブロック構成図として表したものである。デューティ演算部11には、負荷電流の目標値、負荷電流の検出値が入力されている。デューティ演算部11は、それら目標値および検出値に基づいて、負荷4への通電のデューティである負荷デューティを演算する。なお、本明細書で言うデューティとは、1周期におけるオン期間の占める割合、つまりオンデューティのことである。
周波数演算部12には、負荷電流の制御周期(PWM制御の周期)に対応した周波数である負荷周波数(例えば、10kHz)が入力されている。周波数演算部12は、その負荷周波数に基づいて、駆動信号SGHおよびSGLの周波数である駆動周波数を演算する。この場合、駆動周波数は、例えば5kHzであり、負荷周波数の1/2となっている。したがって、駆動信号SGHおよびSGLの周期は、200μ秒であり、負荷電流の制御周期(100μ秒)の2倍となる。
PWM発生器13、14には、デューティ演算部11により演算された負荷デューティ、周波数演算部12により演算された駆動周波数、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間およびオフディレイ時間が入力されている。オンディレイ時間およびオフディレイ時間は、予めメモリなどに記憶しておいてもよいし、あるいは、通信などを介して外部より取得するようにしてもよい。
この場合、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間は例えば0.75μ秒であり、オフディレイ時間は例えば5.4μ秒であり、互いに異なる値であり、オンディレイ時間よりもオフディレイ時間のほうが長くなっている。なお、MOSトランジスタであるトランジスタT1、T2の場合、ゲート・ソース間およびゲート・ドレイン間の寄生容量への充放電時間が、このようなディレイ時間が生じる要因のひとつとなっている。そして、一般に、MOSトランジスタの場合、充電によるディレイ(オンディレイ)よりも、放電によるディレイ(オフディレイ)のほうが、長くなる傾向がある。
PWM発生器13は、周波数演算部12により演算された駆動周波数を持つとともに負荷デューティに応じたデューティを持つPWM信号を生成する。この場合、PWM発生器13は、負荷デューティ、トランジスタT1のオンディレイ時間およびオフディレイ時間に基づいて、生成するPWM信号のデューティを決定する。
具体的には、PWM信号のデューティDdは、下記(1)式を満たすような値に設定される。ただし、負荷デューティをDlとし、負荷電流の制御周期をTlとし、駆動信号SGH、SGLの周期をTdとし、オフディレイ時間をtd(off)とし、オンディレイ時間をtd(on)とする。
Dl×Tl=(Dd−0.5)×Td+td(off)−td(on) …(1)
PWM発生器13から出力されるPWM信号は、上流側ドライバ7を介して駆動信号SGHとしてトランジスタT1のゲートに与えられる。
PWM発生器14は、周波数演算部12により演算された駆動周波数を持つとともに負荷デューティに応じたデューティを持つPWM信号を生成する。この場合、PWM発生器14は、負荷デューティ、トランジスタT2のオンディレイ時間およびオフディレイ時間に基づいて、生成するPWM信号のデューティを決定する。PWM発生器14が生成するPWM信号のデューティは、PWM発生器13が生成するPWM信号のデューティと同様に、上記(1)式を満たす値に設定される。PWM発生器14から出力されるPWM信号は、遅延回路15に与えられる。
遅延回路15には、周波数演算部12により演算された駆動周波数が与えられている。遅延回路15は、入力されたPWM信号を、駆動信号SGHおよびSGLの周期の1/2の期間だけ遅延させて出力する。遅延回路15を介して出力されるPWM信号は、下流側ドライバ8を介して駆動信号SGLとしてトランジスタT2のゲートに与えられる。
上記構成において、PWM発生器13、14、遅延回路15、上流側ドライバ7および下流側ドライバ8により、トランジスタT1を駆動する駆動信号であり且つ負荷デューティに応じたデューティを持つ駆動信号SGHを生成するとともに、トランジスタT2を駆動する駆動信号であり且つ負荷デューティに応じたデューティを持つ駆動信号SGLを生成する駆動信号生成部16が構成されている。また、PWM発生器13、14は、負荷デューティに応じたデューティを持つ駆動信号(PWM信号)を生成する信号生成部に相当する。
このような構成により、制御部5は、トランジスタT1、T2を、負荷電流の制御周期(PWM制御の周期であり、例えば100μ秒)の2倍の周期(例えば200μ秒)で駆動するとともに、トランジスタT1、T2の駆動位相を互いに1/2周期異ならせるようになっている。そして、制御部5では、CPU10が図3に示すような処理を実行することで、負荷電流の検出値が所望の目標値に一致するように駆動信号SGHおよびSGLのデューティの制御(PWM制御)が行われる。
すなわち、図3に示すように、まずステップS1にて、負荷電流の目標値と検出値が一致するか否かが判断される。目標値と検出値が一致する場合、つまりステップS1で「YES」の場合、デューティを変更することなく処理を終了する。これに対し、目標値と検出値が一致しない場合、つまりステップS1で「NO」の場合、ステップS2に進む。
ステップS2では、検出値が目標値より大きいか否かが判断される。検出値が目標値より大きい場合、つまりステップS2で「YES」の場合、ステップS3に進む。ステップS3では、その時点におけるデューティより小さくなるように駆動信号SGHおよびSGLのデューティが変更される。一方、検出値が目標値より小さい場合、つまりステップS2で「NO」の場合、ステップS4に進む。ステップS4では、その時点でのデューティより大きくなるように駆動信号SGHおよびSGLのデューティが変更される。ステップS3、S4の実行後、処理が終了となる。
次に、上記構成の作用について説明する。
上記構成では、トランジスタT1、T2の双方がオンされる期間に負荷4に対する通電が行われる。つまり、トランジスタT1、T2の双方がオンされる期間に、負荷4に負荷電圧が印加されて負荷電流が流れる。また、駆動信号SGH、SGLの駆動周期を互いに1/2周期だけずらしているため、トランジスタT1の駆動周期の後半とトランジスタT2の駆動周期の前半とが重複するとともに、トランジスタT2の駆動周期の前半とトランジスタT1の駆動周期の後半とが重複する。そのため、上記各重複する期間において、トランジスタT1、T2のうち一方がターンオンされるタイミングと他方がターンオフされるタイミングとの関係によって負荷4への通電期間、つまり負荷電流のデューティが制御される。
例えば、負荷電流のデューティが比較的高い値(例えば10%)の場合、負荷駆動装置1から出力される駆動信号SGH、SGL、負荷4の両端に印加される負荷電圧および負荷4に流れる負荷電流は、図4に示すような波形となる。なお、この場合、駆動信号SGH、SGLの周期は、200μ秒であり、負荷電圧および負荷電流の周期(100μ秒)の2倍となっている。また、駆動信号SGH、SGLの駆動位相は、互いに、その周期の1/2、つまり100μ秒だけ異なっている。そして、各駆動信号SGH、SGLのデューティは、約53%に設定されている。
この場合、駆動信号SGH、SGLがHレベルに転じるタイミング、つまりトランジスタT1、T2がターンオンするタイミングは、デューティに関係なく固定となっている。一方、駆動信号SGH、SGLがLレベルに転じるタイミング、つまりトランジスタT1、T2がターンオフするタイミングは、デューティに応じて変化する。なお、図4では、駆動信号SGLがHレベルに転じるタイミングをtaとし、駆動信号SGHがLレベルに転じるタイミングをtbとし、駆動信号SGHがHレベルに転じるタイミングをtcとし、駆動信号SGLがLレベルに転じるタイミングをtdとしている。
したがって、トランジスタT1の駆動周期の後半とトランジスタT2の駆動周期の前半とが重複する期間においては、トランジスタT2がターンオンするタイミングtaを基準に、トランジスタT1がターンオフするタイミングtbにより負荷デューティが決定される。そして、この期間では、駆動信号SGLがHレベルに転じてからオンディレイ時間(0.75μ秒)経過後の時点から、駆動信号SGHがLレベルに転じてからオフディレイ時間(5.4μ秒)経過後の時点まで、負荷電圧が印加されて負荷電流が流れることになる。
また、トランジスタT2の駆動周期の後半とトランジスタT1の駆動周期の前半とが重複する期間においては、トランジスタT1がターンオンするタイミングtcを基準に、トランジスタT2がターンオフするタイミングtdにより負荷デューティが決定される。そして、この期間では、駆動信号SGHがHレベルに転じてからオンディレイ時間経過後との時点から、駆動信号SGLがLレベルに転じてからオフディレイ時間経過後の時点まで、負荷電圧が印加されて負荷電流が流れることになる。
また、負荷電流のデューティが微小な値(例えば2.5%)の場合、負荷駆動装置1から出力される駆動信号SGH、SGL、負荷4の上流側端子の電圧である上流側電圧、負荷4の下流側端子の電圧である下流側電圧、負荷電圧および負荷電流は、図5および図6に示すような波形となる。なお、この場合、各駆動信号SGH、SGLのデューティは、約49%に設定されている。つまり、この場合、駆動信号SGH、SGLの双方がHレベルとなる期間は存在しない。
図5は、トランジスタT1の駆動周期の後半とトランジスタT2の駆動周期の前半とが重複する期間を示している。トランジスタT1がオンの期間、負荷4の上流側端子にはバッテリ電圧VBが与えられる。駆動信号SGHがLレベルに転じると、オフディレイ時間経過後にトランジスタT1がオフに転じる。したがって、駆動信号SGHがLレベルに転じた時点からオフディレイ時間である5.4μ秒が経過するまでの期間は、上流側電圧はバッテリ電圧VBにほぼ等しい値となる。
また、トランジスタT2がオンの期間、負荷4の下流側端子には基準電位(0V)が与えられる。駆動信号SGLがHレベルに転じると、オンディレイ時間経過後にトランジスタT2がオンに転じる。したがって、駆動信号SGLがHレベルに転じた時点からオンディレイ時間である0.75μ秒が経過した時点以降には、下流側電圧は0Vにほぼ等しい値となる。
したがって、この場合、駆動信号SGH、SGLの双方がHレベルとなる期間は存在しないものの、トランジスタT1、T2の双方がオンとなる期間は存在する。トランジスタT1、T2の双方がオンする期間、つまり負荷4の上流側端子にバッテリ電圧VBが与えられるとともに下流側端子に0Vが与えられる期間、負荷4への通電が行われることになる。
このように、下流側のトランジスタT2をオン駆動するための指令(Hレベルの駆動信号SGL)が出力されるより前に、上流側のトランジスタT1をオフ駆動するための指令(Lレベルの駆動信号SGH)が出力されることにより、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間およびオフディレイ時間の影響を受けることなく、微小な負荷デューティを実現することが可能となる。
図6は、トランジスタT2の駆動周期の後半とトランジスタT1の駆動周期の前半とが重複する期間を示している。この場合、トランジスタT1、T2の関係が逆となる点を除き、図5の期間と同様の動作となる。そして、図6に示すように、上流側のトランジスタT1をオン駆動するための指令(Hレベルの駆動信号SGH)が出力されるより前に、下流側のトランジスタT2をオフ駆動するための指令(Lレベルの駆動信号SGL)が出力されることにより、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間およびオフディレイ時間の影響を受けることなく、微小な負荷デューティを実現することが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
電源から負荷への給電経路に直列に介在する1つのMOSトランジスタの駆動をPWM制御することで負荷電流の制御を行う従来技術では、MOSトランジスタのオンディレイ時間およびオフディレイ時間の差異に起因する誤差が生じる。したがって、本実施形態の負荷駆動装置1においても、例えばトランジスタT1を常時オンした状態で、トランジスタT2の駆動をPWM制御する、といった制御方法(以下、比較例と呼ぶ)を採用すると、上記誤差が生じる。
このような比較例では、図7に示すように、負荷電流のデューティ(負荷デューティ)を10%とするべく、駆動信号SGLのデューティを10%に設定したとしても、実際の負荷電流のデューティは、下記(2)式に表されるように、10%よりも高い値(14.65%)となってしまう。ただし、駆動信号SGLの駆動周期を100μ秒とし、トランジスタT2のオンディレイ時間を0.75μ秒とし、トランジスタT2のオフディレイ時間を5.4μ秒とする。
(10+5.4−0.75)/100=14.65[%] …(2)
このように、比較例の場合、負荷電流のデューティとして、4.65%以下の微小なデューティを実現することができない。
これに対し、本実施形態の負荷駆動装置1では、上流側のトランジスタT1および下流側のトランジスタT2をPWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、トランジスタT1、T2の駆動位相を互いに1/2周期異ならせるようになっている。そして、各トランジスタT1、T2の駆動期間が重複する期間において、トランジスタT1、T2のうち一方がターンオンされるタイミングと他方がターンオフされるタイミングとの関係によって負荷4への通電期間、つまり負荷電流のデューティが制御される。また、この場合、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間およびオフディレイ時間を考慮しつつ、負荷電流のデューティが所望する値となるように、トランジスタT1、T2のデューティが決定されている。
そのため、トランジスタT1、T2のオンディレイ時間とオフディレイ時間との差異に基づいた誤差よりも小さい微小なデューティによる負荷電流の制御が可能となる。したがって、本実施形態によれば、比較的高い周波数で負荷4を駆動する場合でも電流制御の精度低下を招くことなく、負荷に流れる電流を精度良く制御することができるという優れた効果が得られる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図8を参照して説明する。
第1実施形態では、上流側のトランジスタT1を駆動するための駆動信号SGHを基準として、下流側のトランジスタT2を駆動するための駆動信号SGLの駆動周期を1/2周期だけ遅らせる構成としていたが、駆動信号SGLを基準として駆動信号SGHの駆動周期を1/2だけ遅らせる構成としてもよい。
この場合、図8に示すように、CPU10の構成を変更すればよい。すなわち、図8に示す駆動信号生成部21は、駆動信号生成部16に対し、遅延回路15に代えて遅延回路22を備えている点が異なる。なお、遅延回路22は、遅延回路15と同様の機能を有する。
この場合、PWM発生器14から出力されるPWM信号は、下流側ドライバ8を介して駆動信号SGLとしてトランジスタT2のゲートに与えられる。そして、PWM発生器13から出力されるPWM信号は、遅延回路22に与えられる。遅延回路22を介して出力されるPWM信号は、上流側ドライバ7を介して駆動信号SGHとしてトランジスタT1のゲートに与えられる。
このような本実施形態の構成によっても、上流側のトランジスタT1および下流側のトランジスタT2をPWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、トランジスタT1、T2の駆動位相を互いに1/2周期だけずらすことが可能となるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
PWM発生器13、14の一方を省いてもよい。その場合、1つのPWM発生器により生成されたPWM信号そのものを駆動信号SGH、SGLのうちの一方とし、遅延回路15を介して遅延させたPWM信号を駆動信号SGH、SGLのうち他方とすればよい。
上流側スイッチング素子および下流側スイッチング素子としては、MOSトランジスタに限らずともよく、例えばバイポーラトランジスタやIGBTなど、種々のスイッチング素子を採用することができる。
上記各実施形態において、制御部5は、負荷電流の検出値を目標値に基づいて負荷デューティを演算し、その負荷デューティに応じたデューティを持つ駆動信号SGHおよびSGLを出力する構成としていたが、制御部5は、負荷電流の検出値が目標値に一致するようにトランジスタT1、T2の駆動を制御する構成であればよい。例えば、制御部5は、図3に示した処理、つまり負荷電流の検出値が目標値に一致するように駆動信号SGHおよびSGLのデューティを増減する処理を実行可能な構成であればよい。ただし、この場合も、制御部5は、トランジスタT1、T2をPWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、トランジスタT1、T2の駆動位相を互いに1/2周期異ならせるようにする。このようにすれば、上記各実施形態と同様の効果、つまり比較的高い周波数で負荷4を駆動する場合でも微小なデューティによる負荷電流の制御が可能となるため、電流制御の精度が向上するといった効果が得られる。
本発明の負荷駆動装置は、電磁弁のソレノイドである負荷4だけでなく、例えば油圧コントロールバルブ、自動変速機などのアクチュエータとしてのリニアソレノイドなど、様々な負荷を駆動対象(制御対象)とすることができる。
1…負荷駆動装置、4…負荷、5…制御部、6…電流検出部、11…デューティ演算部、13、14…PWM発生器、15、22…遅延回路、16、21…駆動信号生成部、T1、T2…トランジスタ。

Claims (6)

  1. 負荷(4)への通電をPWM制御する負荷駆動装置(1)であって、
    電源から前記負荷への給電経路のうち上流側に設けられる上流側スイッチング素子(T1)と、
    前記給電経路のうち下流側に設けられる下流側スイッチング素子(T2)と、
    前記負荷に流れる電流を検出する電流検出部(6)と、
    前記電流検出部の検出値が所望の目標値に一致するように前記上流側スイッチング素子および前記下流側スイッチング素子の駆動を制御する制御部(5)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記上流側スイッチング素子および前記下流側スイッチング素子を前記PWM制御の周期の2倍の周期で駆動するとともに、前記上流側スイッチング素子および前記下流側スイッチング素子の駆動位相を互いに1/2周期異ならせる負荷駆動装置。
  2. 前記制御部は、
    前記検出値および前記目標値に基づいて前記負荷への通電のデューティである負荷デューティを求めるデューティ演算部(11)と、
    前記上流側スイッチング素子を駆動する駆動信号であり且つ前記負荷デューティに応じたデューティを持つ上流側駆動指令信号を生成するとともに、前記下流側スイッチング素子を駆動する駆動信号であり且つ前記上流側指令駆動信号と同一のデューティを持つ下流側駆動指令信号を生成する駆動信号生成部(16、21)と、
    を備える請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記駆動信号生成部は、
    前記負荷デューティに応じたデューティを持つ駆動信号を生成する信号生成部(13、14)と、
    前記信号生成部により生成された駆動信号を、その周期の1/2の期間だけ遅延させる遅延回路(15、22)と、
    を備え、
    前記信号生成部により生成された駆動信号を、前記上流側駆動指令信号および前記下流側駆動指令信号のうちの一方とし、前記遅延回路を介して出力される駆動信号を、前記上流側駆動指令信号および前記下流側駆動指令信号のうちの他方とする請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記駆動信号生成部は、前記負荷デューティ、前記スイッチング素子のオンディレイ時間および前記スイッチング素子のオフディレイ時間に基づいて、前記上流側駆動指令信号および前記下流側駆動指令信号のデューティを決定する請求項2または3に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記上流側スイッチング素子および前記下流側スイッチング素子は、MOSトランジスタである請求項1から4のいずれか一項に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記負荷は、ソレノイドである請求項1から5のいずれか一項に記載の負荷駆動装置。
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