JP2018017256A - ブレーキパッド用シム - Google Patents

ブレーキパッド用シム Download PDF

Info

Publication number
JP2018017256A
JP2018017256A JP2016145780A JP2016145780A JP2018017256A JP 2018017256 A JP2018017256 A JP 2018017256A JP 2016145780 A JP2016145780 A JP 2016145780A JP 2016145780 A JP2016145780 A JP 2016145780A JP 2018017256 A JP2018017256 A JP 2018017256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
adhesive layer
pressure
sensitive adhesive
shim
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016145780A
Other languages
English (en)
Inventor
和人 松元
Kazuto Matsumoto
和人 松元
康行 兼平
Yasuyuki Kanehira
康行 兼平
勇祐 青木
Yusuke Aoki
勇祐 青木
幸男 西澤
Yukio Nishizawa
幸男 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advics Co Ltd
Original Assignee
Advics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advics Co Ltd filed Critical Advics Co Ltd
Priority to JP2016145780A priority Critical patent/JP2018017256A/ja
Publication of JP2018017256A publication Critical patent/JP2018017256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】減衰性能を低下させるといったデメリットが少なく、圧縮剛性を大きくすることでブレーキフィーリングの悪化を抑制して耐久性を向上させるといったメリットが多い新規な構成を有したブレーキパッド用シムを得る。
【解決手段】ブレーキパッド用シムは、例えば、第一の板材31と、第一の板材と略平行に設けられた第二の板材32と、第一の板材と第二の板材との間に位置された粘着剤層33と、粘着剤層内に、押圧部材の押圧方向に重ならず押圧方向と交差する方向に複数個が位置され、押圧部材による押圧方向の荷重を支持する支持フィラー34と、を備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、ブレーキパッド用シムに関する。
従来、ディスクブレーキのパッドの、ディスクとは反対側の面上には、制動時の音(所謂鳴き)を低減することが可能なシムが設けられている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
また、このようなシムとして、従来、突起部が設けられた金属板と、弾性材とが積層され、突起部によって弾性材の圧縮を抑制することが可能なシムが知られている(例えば、特許文献2)。
特開平8−232998号公報 特開2014−134232号公報
特許文献1に開示されるシムは粘着剤層(粘性部材42)の粘性減衰による優れた減衰作用を持つが、ピストン押圧方向に低剛性である(圧縮剛性が低い)ため、ブレーキペダル乃至ピストンのストロークが増大し、ブレーキフィーリングの悪化を招く。これに対して、特許文献2に開示されるシムによれば、突起部により圧縮剛性を増加させることで、ブレーキフィーリングの悪化を抑制し得る。しかしながら、特許文献2に開示されるシムでは、例えば、制動時の音を抑制する部材あるいは部分の体積が小さかったり、当該音を抑制する部材あるいは部分の変形が抑制されたりすると、制動時の音を低減する効果が得られ難くなる場合がある。
そこで、本開示の課題の一つは、例えば、減衰性能を低下させるといったデメリットが少なく、圧縮剛性を大きくすることでブレーキフィーリングの悪化を抑制して耐久性を向上させるといったメリットが多い新規な構成を有したブレーキパッド用シムを得ることである。
本開示のブレーキパッド用シムは、例えば、第一の板材と、上記第一の板材と略平行に設けられた第二の板材と、上記第一の板材と上記第二の板材との間に位置された粘着剤層と、上記粘着剤層内に、押圧部材の押圧方向に重ならず上記押圧方向と交差する方向に複数個が位置され、上記押圧部材による上記押圧方向の荷重を支持する支持フィラーと、を備える。
上記ブレーキパッド用シムによれば、例えば、粘着剤層内に位置された支持フィラーが、第一の板材と第二の板材との間に介在して、第一の板材と第二の板材とが互いに近付くのを抑制する。よって、第一の板材と第二の板材とが互いに近付くことによって粘着剤層が圧縮されたり、周囲にはみ出したりするのが抑制され、ひいては、粘着剤層の圧縮やはみ出しに伴う減衰性能の低下やブレーキフィーリングの悪化等の不都合な事象が生じるのが、抑制される。
また、上記ブレーキパッド用シムは、例えば、高さが略同じである複数の支持フィラーを備える。よって、上記ブレーキパッド用シムによれば、例えば、第一の板材と第二の板材との姿勢が傾くのが抑制される。
また、上記ブレーキパッド用シムでは、例えば、上記粘着剤層の高さは上記支持フィラーの高さと略同じである。よって、上記ブレーキパッド用シムによれば、例えば、粘着剤層の高さが支持フィラーの高さよりも大きい場合に比べて、粘着剤層の圧縮やはみ出しが抑制されうる。逆に、例えば、支持フィラーの高さが粘着剤層の高さよりも大きい場合に比べて、第一の板材および第二の板材のうち少なくとも一方と粘着剤層との間に空隙が生じるのが抑制され、ひいては、当該空隙に伴う減衰性能の低下やブレーキフィーリングの悪化等の不都合な事象が生じるのが、抑制される。
また、上記ブレーキパッド用シムでは、例えば、上記支持フィラーの外面は、凸曲面を含む。よって、上記ブレーキパッド用シムによれば、例えば、粘着剤層と支持フィラーとの摩擦抵抗が減りやすく、粘着剤層の変形や流動に基づいて振動を減衰する効果、ひいては、音の発生を抑制する効果が、得られやすい。
また、上記ブレーキパッド用シムでは、例えば、上記支持フィラーは、球または円柱である。よって、上記ブレーキパッド用シムによれば、例えば、上記支持フィラー、ひいてはシムを、比較的容易に得ることができる。
図1は、実施形態の車両用のディスクブレーキの例示的かつ模式的な斜視図である。 図2は、図1のII−II断面図である。 図3は、実施形態のシムの例示的かつ模式的な断面図である。 図4は、実施形態のシムに含まれる球状の支持フィラーの斜視図である。 図5は、実施形態のシムに含まれる円柱状の支持フィラーの斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
図1は、ディスクブレーキ1の斜視図であり、図2は、図1のII−II断面図である。図1,2に示されるように、本実施形態のディスクブレーキ1は、不図示の車軸ハブ(回転体)に組み付けられて不図示の車輪と一体に回転するディスクロータ2と、ディスクロータ2の周縁部を跨いで配置されるキャリパ3と、を備えている。
図1に示されるように、キャリパ3は、車体に固定されるマウンティング11と、マウンティング11に移動可能に支持されているキャリパボディ12と、一対のパッドアセンブリ13と、を備えている。なお、以下では、ディスクロータ2の軸方向は単に軸方向と記され、ディスクロータ2の周方向は単に周方向と記される。パッドアセンブリ13は、ブレーキパッドの一例である。
キャリパボディ12は、周方向に互いに離間して設けられた一対のスライドピン14に、軸方向に移動可能に支持されている。キャリパボディ12は、ディスクロータ2の径方向外側において、ディスクロータ2を軸方向に跨いでいる。
図2に示されるように、キャリパボディ12には、シリンダ12aが設けられている。シリンダ12aは、ディスクロータ2の車体側、すなわち図2では左側に、位置されている。シリンダ12aには、ピストン15(押圧部材)が軸方向、すなわち図2の左右方向に移動可能に収容されている。
また、キャリパボディ12は、周方向に互いに離間して設けられた一対の爪部12b(押圧部材)を有している。爪部12bは、シリンダ12aおよびピストン15の、ディスクロータ2とは反対側に、位置されている。
ディスクロータ2とピストン15との間、およびディスクロータ2と爪部12bとの間には、それぞれパッドアセンブリ13が配置されている。パッドアセンブリ13は、それぞれ、パッド20と、シム30と、を有する。また、パッド20は、それぞれ、摩擦材21と裏板22とを有する。摩擦材21、裏板22、およびシム30は、軸方向に重なっている。摩擦材21は、ディスクロータ2と面する。裏板22は、摩擦材21のディスクロータ2とは反対側に位置される。シム30は、裏板22のディスクロータ2とは反対側に位置される。なお、摩擦材21、裏板22、およびシム30が重なる方向は、積層方向や、厚さ方向、あるいは押圧方向とも称されうる。
シリンダ12a内の圧力の増大に伴い、ピストン15は、シリンダ12aから出る方向、すなわち、図2では右方向に、移動する。他方、シリンダ12a内の圧力の増大に伴い、キャリパボディ12は、ピストン15の移動する方向とは反対方向、すなわち、図2では左方向に移動する。ピストン15の図2の右方向への移動に伴い、図2の左側のパッドアセンブリ13は、当該ピストン15によって、ディスクロータ2に押し付けられる。また、キャリパボディ12の図2の左方向への移動に伴い、図2の右側のパッドアセンブリ13は、キャリパボディ12の爪部12bによって、ディスクロータ2に押し付けられる。よって、シリンダ12a内の圧力の増大により、ディスクロータ2は、軸方向の両側から、一対のパッドアセンブリ13によって挟まれる。これにより、ディスクロータ2ひいては不図示の車輪が制動される。なお、本実施形態のキャリパ3は、所謂フローティングキャリパである。
シム30は、全体的に板状に構成され、裏板22の摩擦材21とは反対側の面に沿って設けられている。シム30は、裏板22に、例えばクリップ等の結合部を介して、取り付けられている。シム30は、軸方向と交差する方向に広がっている。
図3は、シム30の断面図である。図3に示されるように、シム30は、第一の板材31、第二の板材32、粘着剤層33、および支持フィラー34を有している。
第一の板材31および第二の板材32は、例えば鉄系材料等の金属材料によって構成される。第一の板材31および第二の板材32は、互いに略平行であり、いずれも軸方向と交差する方向、例えば軸方向と直交する方向に沿って広がっている。なお、第一の板材31および第二の板材32のうち一方が裏板22に面し、他方がピストン15または爪部12bに面する。
第一の板材31と第二の板材32との間には、粘着剤層33が設けられている。粘着剤層33は、その流動性や弾性により、振動を減衰する効果、ひいては、制動時の音(所謂鳴き)を抑制する効果を、有している。粘着剤層33としては、例えば、アクリル系の粘着剤や、シリコン系の粘着剤等がある。粘着剤は、弾性粘着剤とも称されうる。第一の板材31、粘着剤層33、および第二の板材32は、軸方向に重ねられている。なお、第一の板材31と粘着剤層33との間、および第二の板材32と粘着剤層33との間には、別の層や材料が介在してもよい。なお、第一の板材31、粘着剤層33、および第二の板材32が重なる方向は、積層方向や、厚さ方向、あるいは押圧方向とも称されうる。
支持フィラー34は、第一の板材31と第二の板材32との間に介在している。支持フィラー34は、第一の板材31と第二の板材32との間の支えとして機能し、シリンダ12a内の圧力の増大に伴って、第一の板材31および第二の板材32に、ピストン15あるいは爪部12bによって互いに近付く方向の力(押圧方向の荷重)が与えられた場合に、第一の板材31と第二の板材32とが互いに近付くのを抑制する。第一の板材31と第二の板材32とが互いに近付くと、粘着剤層33が圧縮される。粘着剤層33が圧縮されると、ブレーキペダル乃至ピストン15のストロークが増大し、ブレーキフィーリングの悪化につながる。よって、粘着剤層33の圧縮は、好ましくない。また、粘着剤層33の圧縮により、粘着剤層33が、側方に、すなわち第一の板材31と第二の板材32との間の領域から外に、はみ出すことが起こり得る。粘着剤層33のはみ出しは、粘着剤層33の流出や劣化の一因となるため、好ましくない。この点、本実施形態によれば、支持フィラー34によって、圧縮およびはみ出しが抑制されるので、粘着剤層33の圧縮やはみ出しに伴う上記のような不都合な事象を回避できる。支持フィラー34は、フィラーや、支持部材、支持粒子等と称されうる。支持フィラー34は、第一の板材31および第二の板材32とは一体化されず、独立している。
支持フィラー34は、粘着剤層33よりも変形し難く、かつ第一の板材31および第二の板材32と同等あるいはより変形し難い材質であるのが好ましい。支持フィラー34は、例えば、鉄系材料等の金属材料や、セラミクス等の、比較的硬質な材料によって構成される。
また、シム30の製造方法に関しては、例えば、粘着剤層33を構成する流動性を有した粘着剤に支持フィラー34が含まれた状態で第一の板材31と第二の板材32との間に注入され、その後粘着剤が固化されてもよい。また、例えば、支持フィラー34が既に介在している第一の板材31と第二の板材32との間の隙間に粘着剤層33を構成する流動性を有した粘着剤が注入され、その後、粘着剤が固化されてもよい。また、支持フィラー34が乗せられた第一の板材31の上に流動性を有した粘着剤が塗布された後に第二の板材32が乗せられ、その後粘着剤が固化されてもよい。また、第一の板材31、粘着剤層33、および第二の板材32は、例えば、粘着剤自体の粘着作用(接着作用)によって接着されてもよいし、別の接着剤を介して接着されてもよいし、結合具等によって一体化されてもよい。
また、図3に示されるように、本実施形態では、粘着剤層33の高さと支持フィラー34の高さとは、略同じに設定されている。仮に、粘着剤層33の高さが支持フィラー34の高さよりも大きいと、支持フィラー34と第一の板材31および第二の板材32のうち少なくとも一方との間に、粘着剤層33が介在する状態となる。この場合、第一の板材31と第二の板材32とがピストン15または爪部12bから受けた力によって互いに近付くと、粘着剤層33は、第一の板材31および第二の板材32が支持フィラー34と接し、当該支持フィラー34を挟む状態となるまで圧縮され、側方にはみ出す虞がある。また、逆に、支持フィラー34の高さが粘着剤層33の高さよりも大きいと、粘着剤層33と第一の板材31および第二の板材32のうち少なく一方との間に、空隙が生じる虞がある。この場合、空隙の部分において、第一の板材31および第二の板材32のうちいずれか一方と粘着剤層33との間における力あるいは振動の伝達が抑制される分、粘着剤層33による振動ひいては音を低減する効果が、低下してしまう虞がある。この点、本実施形態では、粘着剤層33の高さと支持フィラー34の高さとは、略同じに設定されている。よって、本実施形態によれば、粘着剤層33の圧縮やはみ出しが抑制されるとともに、空隙による粘着剤層33の効果の低減も生じ難い。
また、図3〜5に示されるように、支持フィラー34の外面は凸曲面を含む。支持フィラー34と粘着剤層33および板材31,32との摩擦抵抗が大きいと、粘着剤層33の変形あるいは流動が阻害される虞がある。この点、本実施形態によれば、支持フィラー34の外面は凸曲面を含んでおり、転がりにより摩擦抵抗を減らすため、支持フィラー34の外面が鋭く尖った角を含むような場合に比べて、粘着剤層33の変形や流動がより容易に行われる。よって、粘着剤層33の変形や流動により振動や音を抑制する効果が、得られやすい。
また、図4,5に示されるように、支持フィラー34は、球(図4)または円柱(図5)である。よって、支持フィラー34を比較的簡素な構成として得ることができ、ひいては、シム30を製造する手間やコストが減りやすい。
図4に示されるように、支持フィラー34が球である場合、第一の板材31と第二の板材32との間に、複数個、好適には3個以上の、支持フィラー34が配置される。これにより、第一の板材31と第二の板材32との傾きが抑制され、換言すれば、第一の板材31と第二の板材32とが略平行に維持されやすい。支持フィラー34の数や、配置、材質等のスペックは、必要な性能に応じて適宜に調整されうる。
図5に示されるように、支持フィラー34が円柱である場合、第一の板材31と第二の板材32との間に、複数個、好適には2個以上の、支持フィラー34が配置される。これにより、第一の板材31と第二の板材32との傾きが抑制され、換言すれば、第一の板材31と第二の板材32とが略平行に維持されやすい。円柱である支持フィラー34の中心軸は、第一の板材31および第二の板材32の面と略平行である。この場合も、支持フィラー34の数や、配置、姿勢(方向)、材質等のスペックは、必要な性能に応じて適宜に調整されうる。なお、円柱状の支持フィラー34は、「ころ」とも称されうる。
以上、説明したように、本実施形態では、例えば、シム30は、粘着剤層33内に位置され、押圧部材による押圧方向の荷重を支持する支持フィラー34を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、粘着剤層33内に位置された支持フィラー34が、第一の板材31と第二の板材32との間に介在して、第一の板材31と第二の板材32とが互いに近付くのを抑制する。よって、第一の板材31と第二の板材32とが互いに近付くことによって粘着剤層33が圧縮されたり、周囲にはみ出したりするのが抑制され、例えば、粘着剤層33が流出あるいは劣化したり、といった不都合な事象が生じるのが、抑制される。なお、発明者らの鋭意研究により、支持フィラー34を含有することによる性能の低下は小さく、かつ、支持フィラー34を含有しない従来シムと略同等の信頼耐久性を有していることが確認されている。
また、本実施形態では、支持フィラー34は、第一の板材31および第二の板材32とは独立している。よって、粘着剤層33内に位置された支持部が、第一の板材31および第二の板材32のうち少なくとも一方と一体化されているような構成と比較して、粘着剤層33の流動性あるいは易変形性が高くなり、粘着剤層33による振動の減衰効果、ひいては、音の発生を抑制する効果が、得られやすい。
また、本実施形態では、シム30は、例えば、高さが略同じである複数の支持フィラー34を備える。よって、本実施形態によれば、例えば、第一の板材31と第二の板材32との姿勢が傾くのが抑制される。
また、本実施形態では、例えば、粘着剤層33の高さは支持フィラー34の高さと略同じである。よって、本実施形態によれば、例えば、粘着剤層33の高さが支持フィラー34の高さよりも大きい場合に比べて、粘着剤層33の圧縮やはみ出しが抑制されうる。また、例えば、支持フィラー34の高さが粘着剤層33の高さよりも大きい場合に比べて、第一の板材31および第二の板材32のうち少なくとも一方と粘着剤層33との間に空隙が生じるのが抑制され、ひいては、当該空隙に伴う減衰性能の低下やブレーキフィーリングの悪化等の不都合な事象が生じるのが、抑制される。
また、本実施形態では、例えば、支持フィラー34の外面は、凸曲面を含む。よって、本実施形態によれば、例えば、粘着剤層33および板材31,32と支持フィラー34との摩擦抵抗が減りやすく、粘着剤層33の変形や流動に基づいて振動を減衰する効果、ひいては、音の発生を抑制する効果が、得られやすい。
また、本実施形態では、例えば、支持フィラー34は、球または円柱である。よって、本実施形態によれば、例えば、支持フィラー34、ひいてはシム30、ひいてはディスクブレーキ1を、比較的容易に得ることができる。
また、本実施形態によれば、シム30の粘着剤層33のはみ出し等が抑制され耐久性能が向上するため、従来構造のシムでは耐久性能に難があり使用することができなかった減衰性能の高い粘着剤を粘着剤層33に使用することも可能となる。それにより、従来構造のシムに比べてより減衰性能の高いシムを得られる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、キャリパは、フローティングキャリパであったが、キャリパは対向ピストン型キャリパであってもよい。
また、支持フィラーは、球や円柱には限定されず、例えば、回転体等であってもよい。
1…ディスクブレーキ(ブレーキ)、13…パッドアセンブリ(ブレーキパッド)、30…シム、31…第一の板材、32…第二の板材、33…粘着剤層、34…支持フィラー。

Claims (5)

  1. 第一の板材と、
    前記第一の板材と略平行に設けられた第二の板材と、
    前記第一の板材と前記第二の板材との間に位置された粘着剤層と、
    前記粘着剤層内に、押圧部材の押圧方向に重ならず前記押圧方向と交差する方向に複数個が位置され、前記押圧部材による前記押圧方向の荷重を支持する支持フィラーと、
    を備えた、ブレーキパッド用シム。
  2. 前記複数の支持フィラーの高さが略同じである、請求項1に記載のブレーキパッド用シム。
  3. 前記粘着剤層の高さは前記支持フィラーの高さと略同じである、請求項1または2に記載のブレーキパッド用シム。
  4. 前記支持フィラーの外面は、凸曲面を含む、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のブレーキパッド用シム。
  5. 前記支持フィラーは、球または円柱である、請求項4に記載のブレーキパッド用シム。
JP2016145780A 2016-07-25 2016-07-25 ブレーキパッド用シム Pending JP2018017256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145780A JP2018017256A (ja) 2016-07-25 2016-07-25 ブレーキパッド用シム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145780A JP2018017256A (ja) 2016-07-25 2016-07-25 ブレーキパッド用シム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018017256A true JP2018017256A (ja) 2018-02-01

Family

ID=61081404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145780A Pending JP2018017256A (ja) 2016-07-25 2016-07-25 ブレーキパッド用シム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018017256A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5512337B2 (ja) 鉄道車両用ブレーキライニング
US9803709B2 (en) Disk brake device and pair of brake pads
TWI636203B (zh) 鐵路車輛用煞車來令片及具備該煞車來令片的碟式煞車
US7905333B2 (en) Brake insulator for disc brake pads
JP2007333202A (ja) ディスクブレーキ用パッド
JP6644869B2 (ja) 鉄道車両用のブレーキライニングおよびそれを用いた鉄道車両用ディスクブレーキ
KR20160142847A (ko) 범용 심을 가진 브레이크 패드 조립체
TWI614423B (zh) 鐵路車輛用煞車來令片及具備該煞車來令片的碟式煞車
JP6773670B2 (ja) 鉄道車両用ブレーキライニングおよびそれを備えたディスクブレーキ
JP2018123866A (ja) ディスクブレーキ装置
JP2007147041A (ja) ディスクブレーキ装置
JP2009156334A (ja) ディスクブレーキ
JP2010031960A (ja) 鳴き防止シムとそれを用いたディスクブレーキ
JP6112391B2 (ja) ディスクブレーキパッド用シム
JP2018017256A (ja) ブレーキパッド用シム
JP2002106614A (ja) ディスクブレーキパッド
JP2009097600A (ja) ディスクブレーキの鳴き止め用シム
JP2013029156A (ja) ディスクブレーキ
JPH08232998A (ja) ディスクブレーキ用シム
JP2010048363A (ja) ブレーキキャリパ
KR20230063342A (ko) 내부 축방향 탄성을 갖는 라이닝 캐리어를 가진 브레이크 패드 어셈블리
JP5621676B2 (ja) ディスクブレーキ装置及びキャリパスライド機構
KR20240083804A (ko) 브레이크 디스크
JP2020046026A (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP2006177443A (ja) ディスクブレーキ装置