JP2018005485A - 紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法 - Google Patents

紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法 Download PDF

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武志 南
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Abstract

【課題】収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法を提供する。
【解決手段】収納部(例えば、各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段330が設けられている。ある収納部から搬送部18に繰り出された紙幣について、方向特定手段330により特定された紙幣の向きに基づいて、ある向きの紙幣が別の収納部(例えば、入金一時保留部30)に送られるとともに別の向きの紙幣が各収納部とは別の箇所(例えば、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送られる。
【選択図】図8

Description

本発明は、紙幣の帯封処理や出金処理を行う紙幣処理装置、このような紙幣処理装置を備えた紙幣処理システムおよびこのような紙幣処理装置による紙幣処理方法に関する。
紙幣の入金処理や出金処理等の様々な処理を行う紙幣処理装置として従来から様々なタイプのもの知られている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1に開示される紙幣処理装置では、紙幣の出金処理を行う際に、出金されるべき紙幣を識別部によって識別することにより当該紙幣の天地方向を特定し、ある向きの紙幣を入出金部等の第1投出口に送るとともに別の向きの紙幣を入金リジェクト部等の第2投出口に送るようになっている。そして、操作者は、例えば第2投出口から投出された紙幣の天地方向の向きを変えた後に、第1投出口から投出された紙幣と重ね合わせることで、出金紙幣として天地方向が揃った紙幣束を手に入れることができるようになる。
特開2015−041133号公報
特許文献1に開示されるような従来の紙幣処理装置では、紙幣の出金処理を行う際に2つの投出口に紙幣が払い出されるため、一方の投出口から紙幣を取り出し忘れてしまうおそれがあった。また、操作者が例えば第2投出口から投出された紙幣の天地方向の向きを変えることを忘れてしまった場合には、第2投出口から投出された紙幣を第1投出口から投出された紙幣と重ね合わせたときに天地方向が混在した紙幣束となってしまうという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法を提供することを目的とする。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣を搬送する搬送部と、各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部と、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣処理装置によれば、収納部から搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっており、ある収納部から搬送部に繰り出された紙幣について、この特定された天地方向または左右方向の向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各収納部とは別の箇所に送ることにより、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる。
本発明の紙幣処理装置においては、各前記収納部とは別の箇所に送られた紙幣に関する処理が終了した後に、別の前記収納部に送られた紙幣が元の前記収納部に戻されるようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置は、前記搬送部により搬送される紙幣を識別する識別部を更に備え、前記方向特定手段は、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣が前記識別部により識別されたときに当該識別部による識別結果に基づいて紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっていてもよい。
あるいは、本発明の紙幣処理装置は、前記収納部に収納されている紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、当該収納部への紙幣の収納順序とを関連付けて記憶する記憶部を更に備え、前記方向特定手段は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっていてもよい。
この場合、本発明の紙幣処理装置は、前記搬送部により搬送される紙幣を識別する識別部を更に備え、前記収納部に紙幣を収納する際に、前記識別部により識別された紙幣が前記収納部に収納されるようになっており、前記識別部による識別結果に基づく紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、前記収納部への当該紙幣の収納順序とが関連付けられて前記記憶部に記憶されるようになっていてもよい。
また、前記制御部は、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、一方の向きの紙幣および他方の向きの紙幣のうち前記収納部に収納されている数の少ない紙幣を別の前記収納部に送るとともに前記収納部に収納されている数の多い紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置は、複数の紙幣を帯封媒体によって帯封することにより帯封紙幣を作成する帯封部と、前記帯封部により帯封されるべき紙幣が集積される集積部と、を更に備え、前記制御部は、紙幣の振分整理処理を行う際に、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を前記集積部に送るよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
この場合、本発明の紙幣処理装置は、前記帯封部により作成された帯封紙幣を収納する帯封紙幣収納部を更に備え、前記制御部に帯封紙幣を含む紙幣の払い出し指令が与えられたときに、前記帯封紙幣収納部に収納されている帯封紙幣が筐体の外部に投出されるようになっていてもよい。
また、前記制御部は、紙幣の精査処理を行うとき、所定の時刻となったとき、締め処理を行うとき、所定の条件が満たされたとき、前記制御部に振分整理処理の指令が与えられたときのうちいずれかのタイミングで紙幣の振分整理処理を行うようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置は、前記搬送部から送られた紙幣を筐体の外部に投出する投出部を更に備え、前記制御部は、紙幣の出金処理を行う際に、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を前記投出部に送るよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣を搬送する搬送部と、各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の表裏を反転させる表裏反転部であって、紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向または左右方向の向きが変えられる表裏反転部と、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の表裏の向きを特定する表裏特定手段と、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された後に前記表裏反転部により反転させられた紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きならびに前記表裏特定手段により特定された紙幣の表裏の向きに基づいて、前記表裏反転部により反転させられた後に天地方向または左右方向がある向きとなる紙幣を別の前記収納部に送るとともに天地方向または左右方向が別の向きとなる紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣処理装置によれば、収納部から搬送部に繰り出された後に表裏反転部により反転させられた紙幣について、方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きならびに表裏特定手段により特定された紙幣の表裏の向きに基づいて、表裏反転部により反転させられた後に天地方向または左右方向がある向きとなる紙幣を別の収納部に送るとともに天地方向または左右方向が別の向きとなる紙幣を各収納部とは別の箇所に送ることにより、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる。
本発明の紙幣処理システムは、紙幣を搬送する搬送部、および各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部を有する紙幣処理装置と、前記紙幣処理装置とは別に設けられ、当該紙幣処理装置の管理を行う管理装置と、を備えた紙幣処理システムであって、前記紙幣処理装置において前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、前記紙幣処理装置においてある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣処理システムによれば、紙幣処理装置において収納部から搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっており、ある収納部から搬送部に繰り出された紙幣について、この特定された天地方向または左右方向の向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各収納部とは別の箇所に送ることにより、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる。
本発明の紙幣処理システムにおいては、前記方向特定手段および前記制御部のうち少なくともいずれか一方が前記管理装置に設けられていてもよい。
本発明の紙幣処理方法は、紙幣を搬送する搬送部、および各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部を有する紙幣処理装置による紙幣処理方法であって、前記収納部から前記搬送部に紙幣を1枚ずつ繰り出す工程と、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する工程と、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送る工程と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣処理方法によれば、ある収納部から搬送部に繰り出された紙幣について、特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各収納部とは別の箇所に送ることにより、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる。
本発明の紙幣処理方法は、各前記収納部とは別の箇所に送られた紙幣の処理が終了した後に、別の前記収納部に送られた紙幣を元の前記収納部に戻す工程を更に備えていてもよい。
本発明の紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法によれば、収納部から搬送部に繰り出された紙幣のうち、天地方向または左右方向の向きが揃った紙幣のみを収納部とは別の箇所に送ることができるため、収納部とは別の箇所に送られた紙幣について向きが揃った状態で処理を行うことができる。
本発明の実施の形態による貨幣入出金機の外観を示す斜視図である。 図1に示す貨幣入出金機における紙幣入出金装置を右側方から見たときの内部構成を概略的に示す概略構成図である。 図1に示す貨幣入出金機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の振分整理処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路を順に示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の出金処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路を順に示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われた後に入金一時保留部から混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部にバラ紙幣が戻される際のバラ紙幣の搬送経路を順に示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣投入部にバラ紙幣がその短手方向に沿って投入される際のバラ紙幣の様々な向きを示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合に、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部から繰り出されたバラ紙幣の向きと搬送先との関係を示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣投入部にバラ紙幣がその長手方向に沿って投入される際のバラ紙幣の様々な向きを示す説明図である。 図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合に、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部から繰り出されたバラ紙幣の向きと搬送先との関係を示す説明図である。 変形例に係る紙幣処理装置を側方から見たときの内部構成を示す側面図である。 図11に示す紙幣処理装置におけるにおける制御系の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態による貨幣入出金機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による貨幣入出金機の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す貨幣入出金機における紙幣入出金装置を右側方から見たときの内部構成を概略的に示す概略構成図であり、図3は、図1に示す貨幣入出金機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図4および図5は、それぞれ、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路を順に示す説明図であり、図6は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われた後に入金一時保留部から混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部にバラ紙幣が戻される際のバラ紙幣の搬送経路を順に示す説明図である。また、図7は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣投入部にバラ紙幣がその短手方向に沿って投入される際のバラ紙幣の様々な向きを示す説明図であり、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合に、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部から繰り出されたバラ紙幣の向きと搬送先との関係を示す説明図である。また、図9は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣投入部にバラ紙幣がその長手方向に沿って投入される際のバラ紙幣の様々な向きを示す説明図であり、図10は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合に、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に混合バラ紙幣収納部や各金種別バラ紙幣収納部から繰り出されたバラ紙幣の向きと搬送先との関係を示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態による貨幣入出金機1は、紙幣入出金装置10および硬貨入出金装置110が左右に並ぶよう配置されることにより構成されている。ここで、本実施の形態による貨幣入出金機1における紙幣入出金装置10は、バラ紙幣の入金処理や出金処理を行うことができるとともに、機体内で所定枚数(例えば、100枚)のバラ紙幣から帯封紙幣を作成したりこの作成された帯封紙幣の出金処理を行ったりすることができるようになっている。また、本実施の形態による貨幣入出金機1における硬貨入出金装置110は、バラ硬貨の入金処理や出金処理を行うことができるとともに、機体内で所定枚数(例えば、50枚)のバラ硬貨に紙やフィルム等の包装媒体を巻くことにより包装硬貨を作成したりこの作成された包装硬貨の出金処理を行ったりすることができるようになっている。このような貨幣入出金機1は、例えば、銀行等の金融機関(より詳細には、金融機関の事務所スペース)に設置され、金融機関の行員等により利用されるようになっている。なお、貨幣入出金機1における紙幣入出金装置10および硬貨入出金装置110のうち硬貨入出金装置110の詳細な説明は省略する。
本実施の形態による貨幣入出金機1における紙幣入出金装置10の構成について図1および図2を用いて説明する。図1および図2に示すように、紙幣入出金装置10は略直方体形状の筐体12を有しており、この筐体12の前面には、筐体12の外部から内部にバラ紙幣を入金するための投入部14、筐体12の内部から外部にバラ紙幣を出金するためのバラ紙幣投出部24、筐体12の内部から外部に帯封紙幣を出金するための帯封紙幣投出部48がそれぞれ設けられている。なお、図2における筐体12の左側の側面が紙幣入出金装置10の前面側(すなわち、図1に示すように紙幣入出金装置10を手前側から見たときの正面側)となっており、図2における右方向が筐体12の奥行き方向となっている。
図1に示すように、投入部14の前面は筐体12の外部に開口しており、操作者はこの開口を介して投入部14の内部にアクセスする(具体的には、投入部14の内部に手を入れる)ことができるようになっている。このことにより、操作者は投入部14の内部にバラ紙幣の束を投入することができるようになる。
一方、バラ紙幣投出部24および帯封紙幣投出部48にはそれぞれシャッター24a、48aが設けられており、これらのシャッター24a、48aは、バラ紙幣投出部24の前面に面する開口(すなわち、バラ紙幣の出金口)や帯封紙幣投出部48の前面に面する開口(すなわち、帯封紙幣の出金口)をそれぞれ開閉するようになっている。そして、シャッター24a、48aによりバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の開口が開かれると、操作者はバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の内部にそれぞれアクセスする(具体的には、バラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の内部に手を入れる)ことができるようになり、当該操作者はバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48に集積されているバラ紙幣や帯封紙幣を筐体12の内部から外部に取り出すことができるようになる。これらのシャッター24a、48aはシャッター駆動部24b、48b(図3参照)によりそれぞれ駆動されるようになっている。
なお、本実施の形態による紙幣入出金装置10では、バラ紙幣投出部24は、バラ紙幣の出金処理が行われる際にバラ紙幣を筐体12の外部に排出するための出金部として機能するとともに、入金処理時に後述する識別部20により識別することができなかったバラ紙幣や、識別部20により正常なバラ紙幣ではないと識別されたバラ紙幣を筐体12の外部に排出するための入金リジェクト部として機能するようになっている。
また、図2に示すように、筐体12の前面におけるバラ紙幣投出部24の下方には、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理が行われる際にバラ紙幣投出部24により筐体12の外部に出金すべきではないと判断されたバラ紙幣が集積される出金リジェクト部26が設けられている。出金リジェクト部26の前面は筐体12の外部に開口しておらず、操作者は筐体12から紙幣入出金装置10の本体部分を手前側に引き出さない限りこの出金リジェクト部26にアクセスすることができないようになっている。
図2に示すように、投入部14には、当該投入部14に投入されたバラ紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に繰り出すための繰出部16が設けられている。また、紙幣入出金装置10の筐体12の内部には、当該筐体12内でバラ紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部18が設けられており、繰出部16により投入部14から繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により筐体12内で搬送されるようになっている。また、搬送部18には識別部20が設けられており、搬送部18により搬送されるバラ紙幣は識別部20によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別されるようになっている。また、搬送部18には表裏反転部22が設けられており、識別部20により識別されたバラ紙幣は表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられるようになっている。ここで、表裏反転部22によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向または左右方向の向きが変えられるようになっている。具体的には、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、表裏反転部22によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向の向きが変えられるようになっている(図8参照)。また、搬送部18によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、表裏反転部22によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその左右方向の向きが変えられるようになっている(図10参照)。
また、図2に示すように、筐体12の内部には、各々が複数のバラ紙幣を積層状態で収納する複数の収納部29が並列に並ぶよう設けられている。ここで、本実施の形態では、複数の収納部29として、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および複数(図2に示す例では3つ)の金種別バラ紙幣収納部34が用いられるようになっており、これらの入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および複数の金種別バラ紙幣収納部34がそれぞれ搬送部18に接続されている。そして、搬送部18からこれらの入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が送られるようになっている。ここで、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にはそれぞれ図2における上下方向に移動可能となっているステージ30a、32a、34aが設けられており、これらのステージ30a、32a、34a上でバラ紙幣が積層状態で集積されるようになっている。
また、入金一時保留部30の上端部の近傍には紙幣繰出繰入部30bが設けられており、当該入金一時保留部30に一時的に保留されているバラ紙幣は紙幣繰出繰入部30bにより1枚ずつ搬送部18に繰り出されるようになっている。また、紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18から入金一時保留部30にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、入金一時保留部30には、バラ紙幣の入金処理において識別部20により識別されたバラ紙幣が各金種別バラ紙幣収納部34に収納される前に一時的に保留されるようになっている。
また、混合バラ紙幣収納部32の上端部の近傍には紙幣繰出繰入部32bが設けられており、混合バラ紙幣収納部32に収納されているバラ紙幣は紙幣繰出繰入部32bにより1枚ずつ搬送部18に繰り出されるようになっている。また、紙幣繰出繰入部32bにより搬送部18から混合バラ紙幣収納部32にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、混合バラ紙幣収納部32には、各金種別バラ紙幣収納部34に割り当てられていない金種のバラ紙幣(例えば、二千円紙幣)や損券、ならびに後述するオーバーフロー紙幣等が混合状態で収納されるようになっている。
また、各金種別バラ紙幣収納部34の上端部の近傍にはそれぞれ紙幣繰出繰入部34bが設けられており、各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣は紙幣繰出繰入部34bにより1枚ずつ搬送部18に繰り出されるようになっている。バラ紙幣の出金処理が行われる際に、各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が当該搬送部18により識別部20に送られ、識別部20により識別された後にバラ紙幣投出部24に送られることによって、操作者はバラ紙幣投出部24から出金紙幣を取り出すことができるようになる。また、各紙幣繰出繰入部34bにより搬送部18から各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、各金種別バラ紙幣収納部34には、それぞれ予め設定された特定の金種のバラ紙幣(例えば、千円紙幣、五千円紙幣および一万円紙幣からなる3つの金種のバラ紙幣)が金種毎に収納されるようになっている。
図1および図2に示すように、筐体12の下部には下部扉12aが設けられており、この下部扉12aを開くことにより操作者は入金一時保留部30の内部にアクセスすることができるようになっている。また、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34は、筐体12の内部から手前側に(すなわち、図2における左方向に)引き出し可能となっている引出ユニット13に収容されている。そして、操作者が下部扉12aを開いて引出ユニット13を筐体12の内部から手前側に引き出すことにより、当該操作者は混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34を引出ユニット13から取り外したり引出ユニット13に装着したりすることができるようになる。また、本実施の形態による紙幣入出金装置10では、引出ユニット13を筐体12の内部にロックするためのロック機構50(図3参照)が設けられている。
また、図2に示すように、搬送部18には複数(図2に示す例では2つ)の整理一時保留部40が接続されており、当該搬送部18から各整理一時保留部40にバラ紙幣が送られるとこれらの整理一時保留部40にバラ紙幣が積層状態で集積されるようになっている。また、本実施の形態による紙幣入出金装置10では、所定枚数(例えば、100枚)のバラ紙幣からなる紙幣束に帯封紙を巻くことにより帯封紙幣を作成する帯封部42が各整理一時保留部40の隣に設けられている。
また、図2に示すように、筐体12の内部において帯封部42の近傍にはアーム機構44が設けられており、当該アーム機構44は各整理一時保留部40、帯封部42および後述する帯封紙幣揚送部46の間で移動可能となっている。このようなアーム機構44は、各整理一時保留部40に集積された所定枚数のバラ紙幣からなる紙幣束を帯封部42に搬送するようになっている。また、帯封部42において帯封処理が行われる際に、所定枚数のバラ紙幣からなる紙幣束を保持しているアーム機構44はこの帯封部42に移動し、当該帯封部42においてアーム機構44の上下一対のアーム部材により挟持された状態にある紙幣束の外周面に帯封紙が巻かれるようになっている。また、帯封部42において帯封処理が行われた後、アーム機構44は帯封部42から帯封紙幣揚送部46に移動して、この帯封紙幣揚送部46のステージ46a(後述)上に帯封紙幣を受け渡すことができるようになっている。このような動作を繰り返すことにより、複数の帯封紙幣を帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に集積させることができる。
帯封紙幣揚送部46には、図2における上下方向に移動可能となっているステージ46aが設けられており、帯封部42により作成された帯封紙幣がアーム機構44からステージ46a上に受け渡されると、当該ステージ46a上に帯封紙幣が集積されるようになる。そして、アーム機構44からステージ46a上に帯封紙幣が受け渡された後、ステージ46aが図2における上方向に移動することにより帯封紙幣投出部48と同じ高さレベルに到達し、シャッター48aが開くと、操作者は帯封紙幣投出部48の内部にアクセスしてステージ46a上に集積されている帯封紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。また、ステージ46aが更に上昇すると、当該ステージ46a上に集積されている帯封紙幣を後述する帯封紙幣搬送部60に受け渡したり、帯封紙幣搬送部60から帯封紙幣をステージ46a上に集積させたりすることができるようになる。
図2に示すように、筐体12の内部における上部領域には、複数(図2に示す例では4つ)の帯封紙幣収納部70が設けられており、これらの帯封紙幣収納部70には、帯封部42により作成された帯封紙幣が積層状態で収納されるようになっている。具体的には、各帯封紙幣収納部70には、それぞれ予め設定された特定の金種の帯封紙幣が収納されるようになっている。なお、予め設定された特定の金種の帯封紙幣が収納される帯封紙幣収納部70が4つ設けられる代わりに、複数の帯封紙幣収納部70のうち少なくとも1つの帯封紙幣収納部70に金種が異なる帯封紙幣が混合状態で収納されるようになっていてもよい。
各帯封紙幣収納部70の内部にはそれぞれ図2における上下方向に移動可能となっているステージ70aが設けられており、帯封紙幣収納部70の上端部(天井部分)に設けられた開口(図示せず)からこれらの各帯封紙幣収納部70に送られた帯封紙幣はステージ70a上に積層状態で集積されるようになっている。また、各帯封紙幣収納部70から帯封紙幣を出す場合には、ステージ70aが上昇することにより各帯封紙幣収納部70の上端部(天井部分)に設けられた開口から帯封紙幣が上方に出されるようになる。
また、これらの各帯封紙幣収納部70の上方には帯封紙幣の搬送を行う帯封紙幣搬送部60が設けられている。帯封紙幣搬送部60は、複数の突起60aが等間隔で設けられた循環ベルト60bを有しており、この循環ベルト60bは図2における時計回りの方向および反時計回りの方向の両方向に循環移動することができるようになっている。そして、帯封紙幣搬送部60により帯封紙幣が搬送される際に、当該帯封紙幣は循環ベルト60bの下面に沿って突起60aにより引っ掛けられた状態で図2における左右いずれかの方向に移動するようになる。また、図2に示すように、帯封紙幣搬送部60による帯封紙幣の搬送路における帯封紙幣揚送部46の上端と帯封紙幣収納部70との間には判別部62が設けられており、帯封紙幣搬送部60により搬送される帯封紙幣は当該判別部62によりその金種が判別されるようになっている。
ここで、帯封部42により作成された帯封紙幣を各帯封紙幣収納部70に収納させる際には、アーム機構44から帯封紙幣が帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に受け渡された後に当該ステージ46aが上昇して帯封紙幣搬送部60の近傍の位置まで到達するようになる。また、循環ベルト60bは図2における反時計回りの方向に循環移動する。このことにより、ステージ46a上の帯封紙幣のうち最上位にある帯封紙幣が突起60aにより引っ掛けられて循環ベルト60bの下面に沿って図2における右方向に搬送され、判別部62によりその金種が判別された後、当該判別部62による判別結果に基づいて対応する各帯封紙幣収納部70に収納されるようになる。一方、各帯封紙幣収納部70に収納されている帯封紙幣を帯封紙幣投出部48により筐体12の外部に出金する際には、循環ベルト60bは図2における時計回りの方向に循環移動し、各帯封紙幣収納部70から上方に押し出された最上位の帯封紙幣が突起60aにより引っ掛けられて循環ベルト60bの下面に沿って図2における左方向に搬送されるようになる。また、ステージ46aが上昇して帯封紙幣搬送部60の近傍の位置まで到達するようになる。そして、帯封紙幣搬送部60により搬送される帯封紙幣の金種が判別部62により判別された後、当該帯封紙幣はステージ46a上に集積される。複数の帯封紙幣を出金する際には、帯封紙幣の送り込みに合わせてステージ46aが所定量(具体的には、帯封紙幣の厚み寸法相当)ずつ下降する。ステージ46a上に所定の数の帯封紙幣が集積されると当該ステージ46aが帯封紙幣投出部48と同じ高さレベルに到達し、シャッター48aが開く。このことにより、操作者は帯封紙幣投出部48の内部にアクセスしてステージ46a上に集積されている帯封紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣入出金機1には、当該貨幣入出金機1の各構成部材の制御を行う制御部300が設けられている。より詳細には、図3に示すように、制御部300には、紙幣入出金装置10の投入部14、繰出部16、搬送部18、識別部20、表裏反転部22、入金一時保留部30(具体的には、入金一時保留部30に設けられたステージ30aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰出繰入部30b)、混合バラ紙幣収納部32(具体的には、混合バラ紙幣収納部32に設けられたステージ32aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰出繰入部32b)、各金種別バラ紙幣収納部34(具体的には、各金種別バラ紙幣収納部34に設けられたステージ34aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰出繰入部34b)、帯封部42、アーム機構44、帯封紙幣揚送部46、帯封紙幣搬送部60、判別部62、各帯封紙幣収納部70(具体的には、各帯封紙幣収納部70に設けられたステージ70aの駆動機構(図示せず))、ロック機構50、各シャッター24a、48aを開閉させるシャッター駆動部24b、48b等がそれぞれ接続されている。そして、識別部20によるバラ紙幣の識別結果に係る信号や判別部62による帯封紙幣の金種の判別結果に係る情報等が制御部300に送られるとともに、制御部300は紙幣入出金装置10の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
また、図3に示すように、制御部300には、硬貨入出金装置110の各構成部材が制御されるようになっており、当該制御部300は、硬貨入出金装置110の各構成部材に指令の信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。また、制御部300には、操作表示部302、印字部304、記憶部306および通信インターフェース部308がそれぞれ接続されている。図1に示すように、操作表示部302は、例えば硬貨入出金装置110の上部に設けられたタッチパネル等からなり、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報を表示するようになっている。また、操作者はこの操作表示部302により制御部300に様々な指令を入力することができるようになっている。また、図1に示すように、印字部304は、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報をレシート等に印刷するプリンタ等から構成されている。また、記憶部306は、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理履歴や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報を記憶するようになっている。また、制御部300は通信インターフェース部308を介して上位端末等の外部装置310に対して様々な信号の送受信を行うことができるようになっている。
また、図3に示すように、制御部300には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段330、および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定する表裏特定手段332がそれぞれ接続されている。より詳細には、方向特定手段330は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が識別部20により識別されたときに当該識別部20による識別結果に基づいてバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっている。あるいは、バラ紙幣の入金処理において混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納される前のバラ紙幣が識別部20により識別された場合には、識別部20による識別結果に基づく、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部306に記憶されるようになっており、方向特定手段330は、記憶部306に記憶されている情報に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっていてもよい。このような方向特定手段330の機能の詳細については後述する。
また、表裏特定手段332は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が識別部20により識別されたときに当該識別部20による識別結果に基づいてバラ紙幣の表裏の向きを特定するようになっている。あるいは、バラ紙幣の入金処理において混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納される前のバラ紙幣が識別部20により識別された場合には、識別部20による識別結果に基づく、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の表裏の向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部306に記憶されるようになっており、表裏特定手段332は、記憶部306に記憶されている情報に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定するようになっていてもよい。このような表裏特定手段332の機能の詳細については後述する。
次に、このような構成からなる貨幣入出金機1の紙幣入出金装置10の動作(具体的には、バラ紙幣の入金処理、出金処理および振分整理処理)について説明する。なお、以下に示すような紙幣入出金装置10の動作は、制御部300が紙幣入出金装置10の各構成部材を制御することにより行われるようになっている。
まず、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の入金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の入金処理を行うにあたり、操作者が操作表示部302により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が操作表示部302に表示されるようになる。そして、このような操作表示部302のメニュー画面において操作者が貨幣の処理内容として入金処理を選択することによりバラ紙幣の入金処理開始の指令を制御部300に与えた後、投入部14に1または複数のバラ紙幣を積層状態で投入すると、投入部14に投入されたバラ紙幣は1枚ずつ繰出部16により筐体12の内部に繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により識別部20に搬送される。そして、識別部20によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる。
その後、識別部20により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は搬送部18により入金一時保留部30に送られ、この入金一時保留部30に保留される。ここで、入金一時保留部30に送られる前のバラ紙幣は表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられるため、入金一時保留部30に保留されるバラ紙幣はその表裏が揃ったものとなる。一方、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣や識別部20により識別することができなかったバラ紙幣はリジェクト紙幣としてバラ紙幣投出部24に送られる。また、バラ紙幣投出部24にバラ紙幣が存在することが図示しない検知センサにより検知されると、このバラ紙幣投出部24に設けられたシャッター24aが開くようになる。このことにより、操作者はバラ紙幣投出部24からリジェクト紙幣を取り出して投入部14に再投入等することができるようになる。
そして、投入部14に投入されたバラ紙幣が全て筐体12の内部に繰り出されて入金一時保留部30等に送られることにより投入部14にバラ紙幣が存在しなくなると、操作表示部302には入金確定の指令を操作者に求める画面が表示されるようになる。その後、操作者が操作表示部302により入金確定の指令を入力すると、入金されたバラ紙幣の明細書が発行されるとともに、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18に繰り出される。そして、入金一時保留部30から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣は識別部20を送られることによりその金種等が識別され、その後、搬送部18によって各金種別バラ紙幣収納部34に金種毎に送られ、これらの金種別バラ紙幣収納部34に金種毎に収納されるようになる。また、識別部20により識別されたバラ紙幣の金種に対応する金種別バラ紙幣収納部34がフル状態またはニアフル状態となっている場合には、このバラ紙幣はオーバーフロー紙幣として混合バラ紙幣収納部32に送られるようになる。ここで、入金一時保留部30に保留されるバラ紙幣はその表裏が揃ったものとなっているため、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されるバラ紙幣もその表裏が揃ったものとなる。
また、本実施の形態では識別部20によるバラ紙幣の識別結果に基づくバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序(すなわち、何番目に混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されたかという情報)とが関連付けて記憶部306に記憶されるようになる。より詳細には、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、識別部20によるバラ紙幣の識別結果に基づくバラ紙幣の天地方向における向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部306に記憶される。また、搬送部18によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、識別部20によるバラ紙幣の識別結果に基づくバラ紙幣の左右方向における向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部306に記憶される。また、識別部20によるバラ紙幣の識別結果に基づくバラ紙幣の表裏の向きに係る情報と、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部306に記憶されるようになる。そして、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が全て各金種別バラ紙幣収納部34に振り分けられると、紙幣入出金装置10におけるバラ紙幣の入金処理の一連の動作が完了する。
一方、操作表示部302に入金確定の指令を操作者に求める画面が表示されているときに、操作者が入金確定の指令ではなく返却の指令を入力すると、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18に繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18によりバラ紙幣投出部24に送られる。そして、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が全てバラ紙幣投出部24に送られると、このバラ紙幣投出部24に設けられたシャッター24aが開くようになる。このことにより、操作者は返却されたバラ紙幣をバラ紙幣投出部24から取り出すことができるようになる。なお、操作者が操作表示部302により返却の指令を入力した後、入金一時保留部30の前面に設けられた下部扉12aを開くことによりバラ紙幣を入金一時保留部30から筐体12の外部に直接取り出してもよい。具体的には、操作表示部302により返却の指令が入力されると、下部扉12aのロックが解除されて操作者は下部扉12aを開くことができるようになり、このことにより操作者は入金一時保留部30のステージ30a上に集積されているバラ紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
次に、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理が行われる際の動作について図5に示すようなバラ紙幣の搬送経路を示す図を用いて説明する。なお、図5では、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路が実線の矢印で示されている。紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理を行うにあたり、操作者が操作表示部302により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が操作表示部302に表示されるようになる。そして、このような操作表示部302のメニュー画面において操作者が貨幣の処理内容として出金処理を選択した後、出金されるべきバラ紙幣の金種毎の枚数または合計金額を入力すると、出金されるべきバラ紙幣の金種に対応する金種別バラ紙幣収納部34からバラ紙幣が搬送部18に繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により表裏反転部22を通過した後に識別部20に送られる。そして、識別部20に送られたバラ紙幣は当該識別部20によりその搬送状態等が識別され、正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は搬送部18によりバラ紙幣投出部24に送られる。一方、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は搬送部18により出金リジェクト部26に送られ、この出金リジェクト部26に集積されるようになる。そして、出金されるべきバラ紙幣が全て各金種別バラ紙幣収納部34から繰り出されてバラ紙幣投出部24に送られると、このバラ紙幣投出部24に設けられたシャッター24aが開くようになる。このことにより、操作者はバラ紙幣投出部24から出金されるべきバラ紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
次に、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の振分整理処理が行われる際の動作について図4に示すようなバラ紙幣の搬送経路を示す図を用いて説明する。なお、バラ紙幣の振分整理処理とは、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34からバラ紙幣を整理一時保留部40に送ることによって帯封部42により帯封紙幣を作成し、作成された帯封紙幣を帯封紙幣収納部70に収納させるような処理のことをいう。また、図4では、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の振分整理処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路が実線の矢印で示されている。紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の振分整理処理を行うにあたり、操作者が操作表示部302により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が操作表示部302に表示されるようになる。そして、このような操作表示部302のメニュー画面において操作者が貨幣の処理内容として精査処理を選択すると、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の精査処理が行われる。ここで、バラ紙幣の精査処理とは、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣を入金一時保留部30に送った後に入金一時保留部30から元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣を戻し、この際に識別部20によってバラ紙幣の識別を行うことにより混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の在高を確認するような処理のことをいう。
このようなバラ紙幣の精査処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各々の金種別バラ紙幣収納部34に所定枚数(例えば、100枚)以上のバラ紙幣が収納されている場合には、混合バラ紙幣収納部32や各々の金種別バラ紙幣収納部34から繰り出されたバラ紙幣は図4に示すようなバラ紙幣の搬送経路を通って整理一時保留部40に送られるようになる。そして、所定枚数のバラ紙幣が整理一時保留部40に送られると、整理一時保留部40に集積されている所定枚数のバラ紙幣がアーム機構44により整理一時保留部40から取り出されて帯封部42に送られ、この帯封部42により帯封される。このようにして帯封紙幣が作成される。帯封部42により作成された帯封紙幣はアーム機構44から帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に受け渡され、この帯封紙幣揚送部46により帯封紙幣搬送部60に送られる。そして、帯封紙幣搬送部60により帯封紙幣が搬送され、この際に帯封紙幣の金種が判別部62により判別される。その後、判別部62により金種が判別された帯封紙幣は各帯封紙幣収納部70に金種毎に収納される。このようなバラ紙幣の振分整理処理が行われている間、紙幣入出金装置10ではバラ紙幣の入金処理や出金処理を行うことができなくなるため、操作表示部302には振分整理処理が実行中である旨のメッセージが表示され、操作表示部302によりバラ紙幣の入金処理や出金処理の指令を入力することができなくなる。また、混合バラ紙幣収納部32や各々の金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の在高情報に基づいて、振分整理処理が完了するまでの時間が例えばカウントダウン方式で操作表示部302に表示されるようになっていてもよい。また、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に、全ての金種のバラ紙幣について振分整理処理が順番に行われるようになっていてもよく、あるいは操作表示部302により指定された金種のバラ紙幣のみについて振分整理処理が行われるようになっていてもよい。
また、振分整理処理により各帯封紙幣収納部70に金種毎に収納された帯封紙幣については、例えば操作者によって操作表示部302により帯封紙幣を含む紙幣の出金処理の指示(払い出し指令)が制御部300に与えられたときに、当該帯封紙幣収納部70から繰り出されて帯封紙幣投出部48により筐体12の外部に投出されるようになる。
また、本実施の形態では、バラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、バラ紙幣投出部24や整理一時保留部40に集積される複数のバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きが揃ったものとなるよう、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣はその天地方向または左右方向の向きに応じてその搬送先が振り分けられるようになっている。より詳細に説明すると、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きが方向特定手段330によって特定されるようになっている。また、制御部300は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を入金一時保留部30に送るとともに別の向きの紙幣を各収納部29とは別の箇所(具体的には、バラ紙幣投出部24や整理一時保留部40)に送るよう搬送部18を制御するようになっている。このような動作の詳細について以下に説明する。
まず、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合について図7および図8を用いて説明する。搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、図7に示すように、操作者は投入部14にバラ紙幣をその短手方向に沿って投入するようになる。また、搬送部18から入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣がその短手方向に沿って送られるようになる。一方、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34からバラ紙幣が各紙幣繰出繰入部30b、32b、34bにより搬送部18に繰り出される際に、バラ紙幣はその短手方向に沿って繰り出されるようになる。
搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、上述したバラ紙幣の入金処理が行われる際に、識別部20によりバラ紙幣の表裏および天地方向における向きが識別されるようになる。ここで、識別部20により識別されるバラ紙幣の表裏および天地方向における向きの組合せとしては、図7におけるA方向〜D方向の4つのものがある。より詳細には、A方向は、バラ紙幣が表向きであり、かつ天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるような方向のことをいう。また、B方向は、バラ紙幣が表向きであり、かつ天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるような方向のことをいう。また、C方向は、バラ紙幣が裏向きであり、かつ天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるような方向のことをいう。また、D方向は、バラ紙幣が裏向きであり、かつ天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるような方向のことをいう。上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、このような識別部20により識別されたバラ紙幣の表裏および天地方向における向きの組合せに係る情報は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序と関連付けられて記憶部306に記憶されるようになる。すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣について、上から何番目のバラ紙幣がどの向きであるかという情報が記憶部306に記憶されるようになる。なお、上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、識別部20によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる場合には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されるバラ紙幣の方向はA方向またはB方向となる。
その後、本実施の形態による紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向における向きが方向特定手段330によって特定される。より詳細には、方向特定手段330は、記憶部306に記憶されている情報および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向における向きを特定するようになる。また、バラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きが表裏特定手段332によって特定される。より詳細には、表裏特定手段332は、記憶部306に記憶されている情報および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定するようになる。
そして、バラ紙幣の振分整理処理が行われる場合には、図4で示すように、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣は識別部20により識別された後に表裏反転部22に送られるが、方向特定手段330および表裏特定手段332により特定されたバラ紙幣の向きがC方向またはD方向である場合、すなわち混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が裏向きであった場合には、図8に示すように、当該バラ紙幣は表裏反転部22により反転させられ、バラ紙幣の向きがA方向またはB方向と同じになるよう変換させられる。また、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがA方向またはD方向であるようなバラ紙幣)は、整理一時保留部40に送られるようになる。このようにして表向きとなっているとともに天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるバラ紙幣のみが帯封部42により帯封されて帯封紙幣が作成される。上述したように、帯封部42により作成された帯封紙幣は各帯封紙幣収納部70に金種毎に収納されるようになる。一方、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがB方向またはC方向であるようなバラ紙幣)は、図4において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。このことにより、表向きとなっているとともに天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるバラ紙幣が入金一時保留部30に集積されるようになる。また、識別部20により識別されたバラ紙幣の金種が、帯封部42により帯封されるべきバラ紙幣の金種と異なる場合にも、当該バラ紙幣は図4において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。
このようなバラ紙幣の振分整理処理は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34が空状態となるか、各帯封紙幣収納部70に収納されている帯封紙幣がフル状態またはニアフル状態となるか、入金一時保留部30に集積されたバラ紙幣の枚数が所定数に達したか、またはバラ紙幣の出金処理等の別の処理が開始されるまで行われる。そして、バラ紙幣の振分整理処理が完了すると、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。このときのバラ紙幣の搬送経路を図6で示す。図6に示すように、入金一時保留部30からバラ紙幣が搬送部18に1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により搬送される。そして、搬送部18により搬送されるバラ紙幣は識別部20および表裏反転部22を通過した後、元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に送られる。このようにして、帯封部42により帯封されるバラ紙幣に対して天地方向における向きが異なるようなバラ紙幣は元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。
このように、本実施の形態では、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に、方向特定手段330および表裏特定手段332によって特定されるバラ紙幣の表裏および天地方向における向きの組合せ体に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がA方向またはD方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は整理一時保留部40に送られ、また、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がB方向またはC方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は入金一時保留部30に送られるようになる。
また、バラ紙幣の出金処理が行われる場合には、図5に示すように、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣は表裏反転部22に送られるが、方向特定手段330および表裏特定手段332により特定されたバラ紙幣の向きがC方向またはD方向である場合、すなわち混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が裏向きであった場合には、図8に示すように、当該バラ紙幣は表裏反転部22により反転させられ、バラ紙幣の向きがA方向またはB方向と同じになるよう変換させられる。また、表裏反転部22を通過したバラ紙幣は識別部20によりその搬送状態等が識別される。そして、識別部20により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣のうち、天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがA方向またはD方向であるようなバラ紙幣)は、バラ紙幣投出部24に送られるようになる。このようにして表向きとなっているとともに天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるバラ紙幣のみがバラ紙幣投出部24に集積されるようになる。一方、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがB方向またはC方向であるようなバラ紙幣)は、図5において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。このことにより、表向きとなっているとともに天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるバラ紙幣が入金一時保留部30に集積されるようになる。また、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は出金リジェクト部26に送られ、この出金リジェクト部26に集積されるようになる。このことにより、操作者は天地方向における向きが揃ったバラ紙幣を出金紙幣としてバラ紙幣投出部24から筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
その後、シャッター24aが開かれてバラ紙幣投出部24からバラ紙幣が筐体12の外部に取り出されると、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。このときのバラ紙幣の搬送経路を図6で示す。図6に示すように、入金一時保留部30からバラ紙幣が搬送部18に1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により搬送される。そして、搬送部18により搬送されるバラ紙幣は識別部20および表裏反転部22を通過した後、元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に送られる。このようにして、バラ紙幣投出部24により筐体12の外部に投出されるバラ紙幣に対して天地方向における向きが異なるようなバラ紙幣は元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。
このように、本実施の形態では、バラ紙幣の出金処理が行われる際に、方向特定手段330および表裏特定手段332によって特定されるバラ紙幣の表裏および天地方向における向きの組合せ体に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がA方向またはD方向を向いている場合には、当該バラ紙幣はバラ紙幣投出部24に送られ、また、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がB方向またはC方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は入金一時保留部30に送られるようになる。
次に、搬送部18によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合について図9および図10を用いて説明する。搬送部18によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、図9に示すように、操作者は投入部14にバラ紙幣をその長手方向に沿って投入するようになる。また、搬送部18から入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣がその長手方向に沿って送られるようになる。一方、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34からバラ紙幣が各紙幣繰出繰入部30b、32b、34bにより搬送部18に繰り出される際に、バラ紙幣はその長手方向に沿って繰り出されるようになる。
搬送部18によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、上述したバラ紙幣の入金処理が行われる際に、識別部20によりバラ紙幣の表裏および左右方向における向きが識別されるようになる。ここで、識別部20により識別されるバラ紙幣の表裏および左右方向における向きの組合せとしては、図9におけるE方向〜H方向の4つのものがある。より詳細には、E方向は、バラ紙幣が表向きであり、かつ左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の投入方向や搬送方向、繰出方向等において先行するような方向のことをいう。また、F方向は、バラ紙幣が表向きであり、かつ左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の投入方向や搬送方向、繰出方向等において先行しないような方向のことをいう。また、G方向は、バラ紙幣が裏向きであり、かつ左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の投入方向や搬送方向、繰出方向等において先行しないような方向のことをいう。また、H方向は、バラ紙幣が裏向きであり、かつ左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の投入方向や搬送方向、繰出方向等において先行するような方向のことをいう。バラ紙幣の入金処理が行われる際に、このような識別部20により識別されたバラ紙幣の表裏および左右方向における向きの組合せに係る情報は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の収納順序と関連付けられて記憶部306に記憶されるようになる。すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣について、上から何番目のバラ紙幣がどの向きであるかという情報が記憶部306に記憶されるようになる。なお、上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、識別部20によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる場合には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されるバラ紙幣の方向はE方向またはF方向となる。
その後、本実施の形態による紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の左右方向における向きが方向特定手段330によって特定される。より詳細には、方向特定手段330は、記憶部306に記憶されている情報および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の左右方向における向きを特定するようになる。また、バラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きが表裏特定手段332によって特定される。より詳細には、表裏特定手段332は、記憶部306に記憶されている情報および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定するようになる。
そして、バラ紙幣の振分整理処理が行われる場合には、図4で示すように、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣は識別部20により識別された後に表裏反転部22に送られるが、方向特定手段330および表裏特定手段332により特定されたバラ紙幣の向きがG方向またはH方向である場合、すなわち混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が裏向きであった場合には、図8に示すように、当該バラ紙幣は表裏反転部22により反転させられ、バラ紙幣の向きがE方向またはF方向と同じになるように変換させられる。また、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがE方向またはG方向であるようなバラ紙幣)は、整理一時保留部40に送られるようになる。このようにして表向きとなっているとともに左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣のみが帯封部42により帯封されて帯封紙幣が作成される。上述したように、帯封部42により作成された帯封紙幣は各帯封紙幣収納部70に金種毎に収納される。一方、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがF方向またはH方向であるようなバラ紙幣)は、図4において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。このことにより、表向きとなっているとともに左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣が入金一時保留部30に集積されるようになる。また、識別部20により識別されたバラ紙幣の金種が、帯封部42により帯封されるべきバラ紙幣の金種と異なる場合にも、当該バラ紙幣は図4において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。
このようなバラ紙幣の振分整理処理は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34が空状態となるか、各帯封紙幣収納部70に収納されている帯封紙幣がフル状態またはニアフル状態となるか、入金一時保留部30に集積されたバラ紙幣の枚数が所定数に達したか、またはバラ紙幣の出金処理等の別の処理が開始されるまで行われる。そして、バラ紙幣の振分整理処理が完了すると、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。
このように、本実施の形態では、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に、方向特定手段330および表裏特定手段332によって特定されるバラ紙幣の表裏および左右方向における向きの組合せ体に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がE方向またはG方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は整理一時保留部40に送られ、また、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がF方向またはH方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は入金一時保留部30に送られるようになる。
また、バラ紙幣の出金処理が行われる場合には、図5に示すように、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣は表裏反転部22に送られるが、方向特定手段330および表裏特定手段332により特定されたバラ紙幣の向きがG方向またはH方向である場合、すなわち混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が裏向きであった場合には、図10に示すように、当該バラ紙幣は表裏反転部22により反転させられ、バラ紙幣の向きがE方向またはF方向と同じ向きになるよう変換させられる。また、表裏反転部22を通過したバラ紙幣は識別部20によりその搬送状態等が識別される。そして、識別部20により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣のうち、左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがE方向またはG方向であるようなバラ紙幣)は、バラ紙幣投出部24に送られるようになる。このようにして表向きとなっているとともに左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣のみがバラ紙幣投出部24に集積されるようになる。一方、表裏反転部22を通過したバラ紙幣について、左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣(すなわち、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたときの向きがF方向またはH方向であるようなバラ紙幣)は、図5において点線で示すような搬送経路を通って入金一時保留部30に送られるようになる。このことにより、表向きとなっているとともに左右方向における向きにおいてバラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣が入金一時保留部30に集積されるようになる。また、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は出金リジェクト部26に送られ、この出金リジェクト部26に集積されるようになる。このことにより、操作者は左右方向における向きが揃ったバラ紙幣を出金紙幣としてバラ紙幣投出部24から筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
その後、シャッター24aが開かれてバラ紙幣投出部24からバラ紙幣が筐体12の外部に取り出されると、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣が元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。このようにして、バラ紙幣投出部24により筐体12の外部に投出されるバラ紙幣に対して左右方向における向きが異なるようなバラ紙幣は元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるようになる。
このように、本実施の形態では、バラ紙幣の出金処理が行われる際に、方向特定手段330および表裏特定手段332によって特定されるバラ紙幣の表裏および左右方向における向きの組合せ体に基づいて、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がE方向またはG方向を向いている場合には、当該バラ紙幣はバラ紙幣投出部24に送られ、また、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がF方向またはH方向を向いている場合には、当該バラ紙幣は入金一時保留部30に送られるようになる。
また、本実施の形態では、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合およびその長手方向に沿って搬送される場合の両方において、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、記憶部306に記憶されている情報に基づいて、様々な向きのバラ紙幣のうち混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されている数の少ない向きのバラ紙幣が入金一時保留部30に送られるとともに混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されている数の多い向きのバラ紙幣が整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送られるようになっていてもよい。具体的には、例えば、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合において、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣のうち図8におけるA方向およびD方向のバラ紙幣の数の合計量が、B方向およびC方向のバラ紙幣の数の合計量よりも少ない場合には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がA方向またはD方向を向いているときに当該バラ紙幣が入金一時保留部30に送られ、また、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣がB方向またはC方向を向いているときに当該バラ紙幣が整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送られるようになる。このような方法でバラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる場合には、入金一時保留部30に送られるバラ紙幣の数を減らすことができ、よって入金一時保留部30から元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣を戻す時間を短縮することができるようになる。
あるいは、別の態様として、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向や左右方向における向きと、バラ紙幣の搬送先(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に搬送するか、あるいは入金一時保留部30に搬送するか)を操作表示部302により設定することができるようになっていてもよい。具体的には、例えば、搬送部18によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合において、表裏反転部22を通過したときの天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるようなバラ紙幣については整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送り、また、表裏反転部22を通過したときの天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるようなバラ紙幣については入金一時保留部30に送ることを操作者が操作表示部302により設定することができるようになる。この場合には、制御部300は、操作表示部302により設定された内容に基づいてバラ紙幣の搬送先を決めるようになる。なお、このようなバラ紙幣の搬送先の設定は、例えば紙幣入出金装置10の出荷時や設置時に行われる。
また、本実施の形態では、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に、方向特定手段330や表裏特定手段332は、記憶部306に記憶されている情報および混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、表裏反転部22に送られる直前のバラ紙幣の向きを特定する代わりに、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から繰り出されたバラ紙幣が識別部20により識別されたときの当該識別部20によるバラ紙幣の識別情報に基づいて、表裏反転部22に送られる直前のバラ紙幣の向きを特定するようになっていてもよい。この場合には、例えば引出ユニット13を筐体12の外部に引き出して混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣を直接投入した場合でも、表裏反転部22に送られる直前のバラ紙幣の向きを方向特定手段330や表裏特定手段332により特定することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、表裏反転部22の設置が省略されるようになっていてもよい。あるいは、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が表裏反転部22を通過しなかったり、表裏反転部22により反転させられなかったりするようになっていてもよい。この場合には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定する表裏特定手段332の設置を省略することができるようになる。ここで、表裏反転部22の設置が省略されたり、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が表裏反転部22を通過しなかったり、表裏反転部22により反転させられなかったりする場合でも、方向特定手段330は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになる。また、このような変形例に係る紙幣入出金装置10において、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が行われる際に、制御部300は、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送るとともに別の向きのバラ紙幣を入金一時保留部30に送るよう搬送部18を制御する。また、バラ紙幣の振分整理処理や出金処理が完了した後に、入金一時保留部30から元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が戻されるようになる。このように、表裏反転部22の設置が省略されたり、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が表裏反転部22を通過しなかったり、表裏反転部22により反転させられなかったりする場合でも、天地方向または左右方向の向きが揃ったバラ紙幣を整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送ることができるため、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24に送られたバラ紙幣について天地方向または左右方向における向きが揃った状態で帯封部42による帯封処理や出金処理を行うことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、バラ紙幣の振分整理処理が行われるのは、バラ紙幣の精査処理が行われている間に限定されることはない。他の例として、バラ紙幣の振分整理処理が行われるタイミングとして夜間や休日等の通常のバラ紙幣の入金処理や出金処理が行われない時間帯における所定の時刻が記憶部306に記憶されるようになっており、現在の時刻がこの記憶部306に記憶されている所定の時刻となったときに上述したバラ紙幣の振分整理処理が行われるようになっていてもよい。この際に、バラ紙幣の振分整理処理が行われる途中でバラ紙幣のジャム(詰まり)等のトラブルが発生した場合を考慮して、翌営業日の始業時間の数時間前の時刻が所定の時刻として記憶部306に記憶されることが好ましい。また、店舗の営業終了後に、紙幣入出金装置10の締め処理が行われる際に、紙幣入出金装置10の機内在高が上述したバラ紙幣の精査処理によって確認された後に翌日の営業に備えてバラ紙幣の振分整理処理が行われるようになっていてもよい。具体的には、紙幣入出金装置10において、営業終了後に記憶部306のデータクリア処理が行われるが、このようなデータクリア処理が行われた後に紙幣入出金装置10の電源がオフにされるまでの間にバラ紙幣の振分整理処理が行われるようになる。また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、所定の条件が満たされたときに(例えば、各金種別バラ紙幣収納部34におけるバラ紙幣の収納量が所定量(具体的には、フル状態またはニアフル状態となるような量)に達したり、各帯封紙幣収納部70における帯封紙幣の収納量が所定量を下回ったりした場合に)、自動収集処理としてバラ紙幣の振分整理処理が行われるようになっていてもよい。また、操作者が操作表示部302によりメニュー画面で振分整理処理を行うことを選択したり、上位端末等の外部装置310から通信インターフェース部308を介して制御部300にバラ紙幣の振分整理処理の指令が制御部300に送られたりすることにより、制御部300にバラ紙幣の振分整理処理の指令が与えられたときに、バラ紙幣の振分整理処理が行われるようになっていてもよい。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に、整理一時保留部40に送られるバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きを揃えるか否かを操作表示部302により設定することができるようになっていてもよい。例えば、上述したように、各金種別バラ紙幣収納部34におけるバラ紙幣の収納量が所定量(具体的には、フル状態またはニアフル状態となるような量)に達したときに自動収集処理としてバラ紙幣の振分整理処理が行われる場合には、各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣の量をできるだけ早く所定量よりも少なくするために、帯封部42により作成される帯封紙幣を構成する各バラ紙幣の向きを揃えるよりも、帯封部42による帯封紙幣の作成速度を大きくすることが求められる。このような場合には、バラ紙幣の振分整理処理が行われる際に整理一時保留部40に送られるバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きを揃えないことを操作表示部302により設定することによって、帯封部42によりできるだけ早く帯封紙幣を作成することができるようになる。なお、この場合には、帯封部42により作成される帯封紙幣を構成する各バラ紙幣の向きが揃わなくなるが、このような帯封紙幣は各帯封紙幣収納部70に収納する代わりに帯封紙幣投出部48により筐体12の外部に投出させるようにしてもよい。あるいは、各バラ紙幣の向きが揃わないような帯封紙幣の搬送先を操作表示部302により各帯封紙幣収納部70の中から選択することができるようにしてもよい。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、バラ紙幣の振分整理処理が行われた後に、整理一時保留部40に端数(すなわち、帯封紙幣を構成するバラ紙幣の枚数(例えば、100枚)未満の数)のバラ紙幣が残っている場合には、整理一時保留部40に端数のバラ紙幣が残っている旨のメッセージが操作表示部302に表示されるようになる。この場合には、操作者は整理一時保留部40が設けられた本体部分を筐体12の内部から引き出すことにより当該整理一時保留部40から端数のバラ紙幣を手動で取り出すようになる。なお、別の方法として、各整理一時保留部40に、当該整理一時保留部40に集積されているバラ紙幣を搬送部18に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられていてもよい。この場合には、バラ紙幣の振分整理処理が行われた後に、整理一時保留部40に端数(すなわち、帯封紙幣を構成するバラ紙幣の枚数(例えば、100枚)未満の数)のバラ紙幣が残っている場合でも、整理一時保留部40に集積されている端数のバラ紙幣を搬送部18に繰り出して元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻すことができるようになる。
また、バラ紙幣の振分整理処理が行われた後に、整理一時保留部40に端数のバラ紙幣が残っている場合に、入金一時保留部30に送られたバラ紙幣が元の混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に戻されるのではなく整理一時保留部40に送られるようになっていてもよい。この場合には、整理一時保留部40に集積されるバラ紙幣の天地方向や左右方向における向きが揃わなくなるが、それでも整理一時保留部40に所定枚数(例えば、100枚)のバラ紙幣が集積されたときには帯封部42により帯封紙幣を作成することができるようになる。なお、この場合には、バラ紙幣の天地方向や左右方向における向きが揃っていない旨の情報が帯封紙に印字されたり、帯封部42により作成された帯封紙幣が各帯封紙幣収納部70に収納されることなく代わりに帯封紙幣投出部48により筐体12の外部に投出されたりするようになっていてもよい。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、バラ紙幣の出金処理が行われる際に、バラ紙幣投出部24に送られるバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きを揃えるか否かを操作表示部302により設定することができるようになっていてもよい。例えば、バラ紙幣の出金処理が行われる際にバラ紙幣投出部24に送られたバラ紙幣が顧客により取り出される場合にはバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きを揃える必要があるが、バラ紙幣の回収処理が行われる場合や、店舗内で使用するバラ紙幣を紙幣入出金装置10から出金させる場合において、バラ紙幣投出部24に送られたバラ紙幣が顧客ではなく店員により取り出されるときには、バラ紙幣の天地方向または左右方向の向きを揃える必要はない。後者の場合には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣を、その天地方向または左右方向における向きによってバラ紙幣投出部24および入金一時保留部30に振り分けるのではなく、搬送部18に繰り出されたバラ紙幣を全てバラ紙幣投出部24に送ることにより、バラ紙幣の出金処理にかかる時間を短縮することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10では、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、識別部20により識別されて表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられたバラ紙幣は入金一時保留部30に保留されるようになっているが、操作者によって操作表示部302により入金確定の指令が入力されたときに、入金一時保留部30に保留されている複数のバラ紙幣について天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きおよび金種が同じであるバラ紙幣の数が所定枚数(例えば、100枚)以上である場合には、この向きおよび金種が同じであるバラ紙幣は入金一時保留部30から繰り出された後に整理一時保留部40に送られるようになっていてもよい。この場合には、入金一時保留部30から繰り出された、向きおよび金種が同じであるバラ紙幣は混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に送られる代わりに整理一時保留部40に送られることにより、整理一時保留部40に所定枚数のバラ紙幣が送られると帯封部42によって帯封されるようになる。そして、帯封部42により作成された帯封紙幣は各帯封紙幣収納部70に金種毎に収納される。一方、整理一時保留部40に送られるバラ紙幣と向きまたは金種が異なるバラ紙幣は混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に金種毎に送られるようになる。また、整理一時保留部40に送られるバラ紙幣と向きおよび金種が同じバラ紙幣であっても、所定枚数未満の端数のバラ紙幣は混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に金種毎に送られるようになる。
以上のように、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)によれば、収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段330が設けられており、制御部300は、ある収納部29から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送るとともに別の向きのバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送るよう搬送部18を制御するようになっている。この場合には、天地方向または左右方向の向きが揃ったバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送ることができるため、各収納部29とは別の箇所に送られたバラ紙幣について天地方向または左右方向における向きが揃った状態で処理(具体的には、帯封部42による帯封処理やバラ紙幣投出部24による出金処理)を行うことができる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)においては、上述したように、搬送部18には、当該搬送部18により搬送されるバラ紙幣の表裏を反転させる表裏反転部22が設けられており、表裏反転部22によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向または左右方向の向きが変えられるようになっている。また、収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の表裏の向きを特定する表裏特定手段332が設けられている。そして、制御部300は、ある収納部29から搬送部18に繰り出された後に表裏反転部22により反転させられたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きならびに表裏特定手段332により特定されたバラ紙幣の表裏の向きに基づいて、表裏反転部22により反転させられた後に天地方向または左右方向がある向きとなるバラ紙幣を別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送るとともに天地方向または左右方向が別の向きとなるバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送るよう搬送部18を制御するようになっている。この場合には、各収納部29とは別の箇所に送られたバラ紙幣について表裏の向きが揃うとともに天地方向または左右方向における向きが揃った状態で処理(具体的には、帯封部42による帯封処理やバラ紙幣投出部24による出金処理)を行うことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)においては、上述したように、各収納部29とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送られたバラ紙幣に関する処理が終了した後に、別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送られたバラ紙幣が元の収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)に戻されるようになっている。この場合には、元の収納部29に戻されたバラ紙幣を再利用することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)においては、上述したように、搬送部18により搬送される紙幣をバラ識別する識別部20が設けられており、方向特定手段330は、収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が識別部20により識別されたときに当該識別部20による識別結果に基づいてバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっている。
あるいは、収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)に収納されているバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、当該収納部29へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けられて記憶部306に記憶されるようになっており、方向特定手段330は、記憶部306に記憶されている情報に基づいて、収納部29から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっていてもよい。この場合、例えばバラ紙幣の入金処理等において収納部29にバラ紙幣を収納する際に、識別部20により識別されたバラ紙幣が収納部29に収納されるようになっており、識別部20による識別結果に基づくバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、収納部29への当該バラ紙幣の収納順序とが関連付けられて記憶部306に記憶されるようになっていてもよい。また、制御部300は、ある収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、記憶部306に記憶されている情報に基づいて、一方の向きのバラ紙幣および他方の向きのバラ紙幣のうち収納部29に収納されている数の少ないバラ紙幣を別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送るとともに収納部29に収納されている数の多いバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部40やバラ紙幣投出部24)に送るよう搬送部18を制御するようになっていてもよい。この場合には、別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送られるバラ紙幣の数を減らすことができ、よって別の収納部29から元の収納部29にバラ紙幣を戻す時間を短縮することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)においては、上述したように、複数のバラ紙幣を帯封紙等の帯封媒体によって帯封することにより帯封紙幣を作成する帯封部42と、帯封部42により帯封されるべき紙幣が集積される整理一時保留部40(集積部)とがそれぞれ設けられており、制御部300は、バラ紙幣の振分整理処理を行う際に、ある収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送るとともに別の向きのバラ紙幣を集積部としての整理一時保留部40に送るよう搬送部18を制御するようになっている。この場合には、帯封部42により作成される帯封紙幣を構成する各バラ紙幣の天地方向または左右方向における向きを揃えることができる。また、この場合には、帯封部42により作成された帯封紙幣は帯封紙幣収納部70に収納されるようになっており、制御部300に帯封紙幣を含む紙幣の払い出し指令が与えられたときに、帯封紙幣収納部70に収納されている帯封紙幣が筐体12の外部に投出されるようになっている。また、制御部300は、バラ紙幣の精査処理を行うとき、所定の時刻となったとき、締め処理を行うとき、所定の条件が満たされたとき、制御部300に振分整理処理の指令が与えられたときのうちいずれかのタイミングで紙幣の振分整理処理を行うようになっている。
また、本実施の形態の紙幣入出金装置10(紙幣処理装置)においては、上述したように、搬送部18から送られたバラ紙幣を筐体12の外部に投出するバラ紙幣投出部24が設けられており、制御部300は、バラ紙幣の出金処理を行う際に、ある収納部29(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34)から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部29(具体的には、入金一時保留部30)に送るとともに別の向きのバラ紙幣をバラ紙幣投出部24に送るよう搬送部18を制御するようになっている。この場合には、出金紙幣として筐体12の外部に投出されるバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きを揃えることができる。
なお、本実施の形態による紙幣入出金装置10やこのような紙幣入出金装置10によるバラ紙幣の処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本発明に係る紙幣入出金装置10は、硬貨入出金装置110と組み合わせられることにより貨幣入出金機1を構成するようなものに限定されることはない。本発明に係る紙幣処理装置として、紙幣入出金装置10が単体で用いられてもよい。この場合には、制御部300や方向特定手段330、表裏特定手段332は紙幣入出金装置10の筐体12の内部に設けられるようになっていてもよい。
また、上述した貨幣入出金機1の紙幣入出金装置10および上位端末等の外部装置310を組み合わせることにより本発明に係る紙幣処理システムが構成されるようになっていてもよい。この場合には、上位端末等の外部装置310は、紙幣入出金装置10の管理を行う管理装置として機能するようになる。また、上記の説明では、紙幣入出金装置10の収納部29から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段330や、ある収納部29から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段330により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部29に送るとともに別の向きのバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所に送るよう搬送部18を制御する制御部300が貨幣入出金機1に設けられている態様について述べたが、本発明に係る貨幣処理システムでは、管理装置としての外部装置310に、紙幣入出金装置10の収納部29から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段、および方向特定手段により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部29に送るとともに別の向きのバラ紙幣を各収納部29とは別の箇所に送るよう搬送部18を制御する制御部のうち少なくともいずれか一方、あるいは両方が設けられるようになっていてもよい。
また、本発明に係る紙幣処理装置として、図11および図12に示す紙幣処理装置が用いられてもよい。ここで、図11は、変形例に係る紙幣処理装置の内部構成を概略的に示す概略構成図であり、図12は、図11に示す紙幣処理装置における制御系の構成を示す機能ブロック図である。
図11に示すように、変形例に係る紙幣処理装置390は、図11(a)に示すようなバラ紙幣処理ユニット400と、図11(b)に示すような束紙幣処理ユニット500とを組み合わせたものとなっている。具体的には、バラ紙幣処理ユニット400および束紙幣処理ユニット500はそれぞれ略直方体形状のものとなっており、これらのバラ紙幣処理ユニット400および束紙幣処理ユニット500が左右に並ぶよう配置されることにより変形例に係る紙幣処理装置390が構成されている。バラ紙幣処理ユニット400および束紙幣処理ユニット500の各構成部材について以下に説明する。
図11(a)に示すように、バラ紙幣処理ユニット400は略直方体形状の筐体402を有しており、このバラ紙幣処理ユニット400には、外部から筐体402内にバラ紙幣を投入するための紙幣投入部410および筐体402内から外部にバラ紙幣を投出するためのバラ紙幣投出部452がそれぞれ設けられている。紙幣投入部410には紙幣繰出部412が設けられており、外部から紙幣投入部410に投入されたバラ紙幣は紙幣繰出部412により1枚ずつ筐体402内に繰り出されるようになっている。また、紙幣繰出部412には入金搬送部414が接続されており、紙幣繰出部412により筐体402内に繰り出されたバラ紙幣は入金搬送部414により1枚ずつ搬送されるようになっている。ここで、入金搬送部414には入金識別部416が設けられており、入金搬送部414により搬送されるバラ紙幣は入金識別部416によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別されるようになっている。また、入金搬送部414によるバラ紙幣の搬送方向における入金識別部416の下流側には表裏反転部418が設けられており、入金識別部416により識別された紙幣は表裏反転部418によりその表裏が整えられるようになっている。具体的には、表裏反転部418に送られたバラ紙幣のうち、例えば裏面が上側となっているバラ紙幣のみの表裏が反転されることにより、この表裏反転部418から出されたバラ紙幣は全て表面(おもてめん)が上側となるようになる。また、表裏反転部418によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向または左右方向の向きが変えられるようになっている。具体的には、入金搬送部414によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、表裏反転部418によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向の向きが変えられるようになっている。また、入金搬送部414によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、表裏反転部418によりバラ紙幣の表裏が反転させられる際にその左右方向の向きが変えられるようになっている。
また、入金搬送部414には入金リジェクト部420が接続されており、入金識別部416により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣、すなわちリジェクト紙幣が入金搬送部414から入金リジェクト部420に送られるようになっている。入金リジェクト部420はバラ紙幣処理ユニット400の筐体402の外部からアクセス可能となっており、操作者はこの入金リジェクト部420に集積されたリジェクト紙幣を手動で取り出すことができるようになっている。
また、図11(a)に示すように、入金搬送部414には複数(例えば4つ)の一時保留部432が接続されている。ここで、複数の一時保留部432は入金搬送部414や後述する下部搬送部446に対して並列に並ぶよう配設されている。入金搬送部414から各一時保留部432に搬送されたバラ紙幣は、これらの一時保留部432において積層状態で集積されることにより一時的に保留されるようになっている。なお、各一時保留部432にはそれぞれ特定の金種のバラ紙幣が一時的に保留されるようになっている。
また、各一時保留部432に対応して複数の紙幣収納庫442が設けられている。ここで、各紙幣収納庫442には、対応する一時保留部432から送られたバラ紙幣が積層状態で収納されるようになっている。なお、各紙幣収納庫442にはそれぞれ特定の金種のバラ紙幣が収納されるようになっている。具体的には、4つの紙幣収納庫442において左から順に例えば一万円紙幣、五千円紙幣、二千円紙幣および千円紙幣がそれぞれ収納されるようになっている。また、各紙幣収納庫442にはそれぞれ紙幣繰出部444が設けられており、これらの紙幣収納庫442からバラ紙幣が1枚ずつ紙幣繰出部444により繰り出されるようになっている。
図11および図12に示すような変形例に係る紙幣処理装置390では、各一時保留部432および各紙幣収納庫442により、特許請求の範囲に係る複数の収納部が構成されている。
また、図11(a)に示すように、各紙幣繰出部444には下部搬送部446が接続されており、各紙幣繰出部444により紙幣収納庫442から繰り出されたバラ紙幣は下部搬送部446により1枚ずつ搬送されるようになっている。ここで、下部搬送部446には出金識別部448が接続されており、下部搬送部446により搬送されるバラ紙幣は出金識別部448によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別されるようになっている。また、出金識別部448には出金搬送部450が接続されており、この出金識別部448により識別されたバラ紙幣は出金搬送部450により1枚ずつ搬送されるようになっている。
図11(a)に示すように、出金搬送部450にはバラ紙幣投出部452、出金リジェクト部454、2つの整理一時保留部460(特許請求の範囲における「集積部」に対応)がそれぞれ接続されており、出金識別部448により識別されたバラ紙幣のうち、筐体402の外部に投出されるべきバラ紙幣は出金搬送部450によりバラ紙幣投出部452に送られてこのバラ紙幣投出部452に集積されるようになっている。バラ紙幣投出部452はバラ紙幣処理ユニット400の筐体402の外部からアクセス可能となっており、操作者はこのバラ紙幣投出部452に集積されたバラ紙幣を手動で取り出すことができるようになっている。また、出金識別部448により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣、すなわちリジェクト紙幣は出金搬送部450により出金リジェクト部454に送られるようになっている。また、出金リジェクト部454に集積されたリジェクト紙幣を取り出すにあたり、操作者はバラ紙幣処理ユニット400の筐体402に設けられた扉を開いて出金リジェクト部454内のリジェクト紙幣を取り出すようになっている。また、出金識別部448により識別されたバラ紙幣のうち、束紙幣処理ユニット500により帯封されるべきバラ紙幣は出金搬送部450により各整理一時保留部460に送られるようになっている。各整理一時保留部460では、出金搬送部450から送られたバラ紙幣が積層状態で集積されるようになっている。また、図11(a)に示すように、出金識別部448により識別されたバラ紙幣を出金搬送部450により表裏反転部418に送ることができるようになっており、出金搬送部450により表裏反転部418に送られたバラ紙幣は入金搬送部414により各一時保留部432に搬送されるようになっている。
図11(a)に示すように、入金搬送部414や出金搬送部450における分岐箇所には分岐部材470がそれぞれ設けられており、これらの分岐部材470により分岐箇所におけるバラ紙幣の搬送先が決められるようになっている。また、入金搬送部414、下部搬送部446、出金搬送部450にはバラ紙幣の検出を行う紙幣検出センサ480が複数設けられている。また、本実施の形態では、出金搬送部450における、出金識別部448と各整理一時保留部460との間には、紙幣厚さ検知センサ482および半券検知センサ484がそれぞれ設けられている。また、半券検知センサ484は、バラ紙幣投出部452への入口部分である出金搬送部450にも設けられている。
図11(b)に示すように、束紙幣処理ユニット500は略直方体形状の筐体502を有しており、この束紙幣処理ユニット500の筐体502内には、整理一時保留部460に集積された紙幣束を取り出すためのアーム部510と、アーム部510により取り出された紙幣束を帯封するための帯封部512とがそれぞれ設けられている。アーム部510により整理一時保留部460から取り出された紙幣束は帯封部512に送られて当該帯封部512により帯封されるようになっている。具体的には、帯封部512の近傍にはテープセット部514が設けられており、このテープセット部514から帯封紙が帯封部512に送られることによって、帯封部512において例えば100枚の紙幣束が帯封紙により結束されるようになっている。帯封部512には第1帯封紙幣搬送部516が接続されており、帯封部512により帯封された帯封紙幣は第1帯封紙幣搬送部516により帯封紙幣投出部518に搬送されるようになっている。帯封紙幣投出部518は束紙幣処理ユニット500の筐体502の外部からアクセス可能となっており、操作者はこの帯封紙幣投出部518に送られた帯封紙幣を手動で取り出すことができるようになっている。
また、図11(b)に示すように、帯封紙幣投出部518には第2帯封紙幣搬送部520やリフト部524が接続されている。第2帯封紙幣搬送部520には帯封紙幣判別部522が設けられており、この帯封紙幣判別部522は、帯封紙幣投出部518から第2帯封紙幣搬送部520に送られた帯封紙幣の金種等の判別を行うようになっている。また、第2帯封紙幣搬送部520には複数の帯封紙幣収納カセット530が接続されており、帯封部512により帯封された帯封紙幣のうち、帯封紙幣投出部518により筐体502の外部に投出されない帯封紙幣は第2帯封紙幣搬送部520により各帯封紙幣収納カセット530に金種別に収納されるようになっている。また、各帯封紙幣収納カセット530にはカセット駆動部532が設けられており、これらのカセット駆動部532により、各帯封紙幣収納カセット530に収納された帯封紙幣が第2帯封紙幣搬送部520に繰り出されるようになっている。各帯封紙幣収納カセット530から第2帯封紙幣搬送部520に繰り出された帯封紙幣は帯封紙幣投出部518に送られ、この帯封紙幣投出部518から筐体502の外部に投出される。また、第1帯封紙幣搬送部516から帯封紙幣投出部518に送られた帯封紙幣はリフト部524により図11(b)における上下方向に搬送可能となっている。ここで、リフト部524の下部にも回収用の開口が設けられており、リフト部524により下部に搬送された帯封紙幣はこの開口から筐体502の外部に投出可能となっている。
また、図11に示すような変形例に係る紙幣処理装置390には、当該紙幣処理装置390のバラ紙幣処理ユニット400および束紙幣処理ユニット500の各構成部材の制御を行う制御部600が設けられている。より詳細には、図12に示すように、制御部600にはバラ紙幣処理ユニット400の各構成部材(具体的には、紙幣繰出部412、入金搬送部414、入金識別部416、表裏反転部418、一時保留部432、紙幣繰出部444、下部搬送部446、出金識別部448、出金搬送部450、分岐部材470、各種センサ480、482、484)および束紙幣処理ユニット500の各構成部材(具体的には、アーム部510、帯封部512、テープセット部514、第1帯封紙幣搬送部516、帯封紙幣投出部518、第2帯封紙幣搬送部520、帯封紙幣判別部522、リフト部524、カセット駆動部532)がそれぞれ接続されている。そして、バラ紙幣処理ユニット400の入金識別部416や出金識別部448によるバラ紙幣の識別結果に係る情報や、各種センサ480、482、484によるバラ紙幣の検知結果に係る情報、ならびに帯封紙幣判別部522による帯封紙幣の金種等の判別結果に係る情報等が制御部600に送られるようになっている。また、制御部600は、バラ紙幣処理ユニット400および束紙幣処理ユニット500の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の制御を行うようになっている。
また、図12に示すように、変形例に係る紙幣処理装置390において、制御部600には表示部612、操作部614、記憶部616、印字部618および通信インターフェース部620がそれぞれ接続されている。表示部612は例えばバラ紙幣処理ユニット400の筐体402や束紙幣処理ユニット500の筐体502の前面や上面に設けられたモニタ等からなり、バラ紙幣処理ユニット400や束紙幣処理ユニット500による紙幣の処理状況や、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の在高等に関する情報、および各帯封紙幣収納カセット530に収納されている帯封紙幣の在高等に関する情報が表示部612に表示されるようになっている。また、操作部614は例えばキーボードや操作キー等からなり、操作者はこの操作部614により制御部600に対して様々な指令を与えることができるようになっている。なお、表示部612および操作部614がそれぞれ設けられる代わりに、表示部612および操作部614の機能が一体化されたタッチパネル等の操作表示部がバラ紙幣処理ユニット400の筐体402や束紙幣処理ユニット500の筐体502の前面や上面に設けられていてもよい。
記憶部616には、バラ紙幣処理ユニット400や束紙幣処理ユニット500による紙幣の処理履歴や、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の在高等に関する情報、および各帯封紙幣収納カセット530に収納されている帯封紙幣の在高等に関する情報が記憶されるようになっている。また、印字部618は、バラ紙幣処理ユニット400や束紙幣処理ユニット500による紙幣の処理履歴や、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の在高等に関する情報、および各帯封紙幣収納カセット530に収納されている帯封紙幣の在高等に関する情報をレシート等に印字するようになっている。また、制御部600は通信インターフェース部620を介して変形例に係る紙幣処理装置390とは別に設けられた外部装置622(具体的には、例えば上位端末)に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
また、図12に示すように、制御部600には、各紙幣繰出部444により各紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段630が接続されている。方向特定手段630は、図1乃至図10に示すような紙幣入出金装置10に設けられた方向特定手段330と同様の機能を有している。より詳細には、方向特定手段630は、各紙幣繰出部444により各紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣が出金識別部448により識別されたときに当該出金識別部448による識別結果に基づいてバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっている。あるいは、各紙幣収納庫442に収納される前のバラ紙幣が入金識別部416により識別されたときに、入金識別部416による識別結果に基づく、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、各紙幣収納庫442へのバラ紙幣の収納順序とが関連付けて記憶部616に記憶されるようになっており、方向特定手段630は、記憶部616に記憶されている情報に基づいて、各紙幣繰出部444により各紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっていてもよい。
次に、図11等に示すような変形例に係る紙幣処理装置390の動作(具体的には、バラ紙幣の入金処理、出金処理および振分整理処理)について説明する。なお、以下に示すような動作は制御部600が紙幣処理装置390におけるバラ紙幣処理ユニット400や束紙幣処理ユニット500の各構成部材を制御することにより行われるようになっている。
まず、紙幣処理装置390においてバラ紙幣の入金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣処理装置390においてバラ紙幣の入金処理を行うにあたり、操作者が操作部614により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が表示部612に表示されるようになる。そして、操作者が貨幣の処理内容として入金処理を操作部614により選択することによりバラ紙幣の入金処理開始の指令を制御部600に与えた後、紙幣投入部410に1または複数のバラ紙幣を積層状態で投入すると、紙幣投入部410に投入されたバラ紙幣は1枚ずつ紙幣繰出部412により筐体402の内部に繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は入金搬送部414により入金識別部416に搬送される。そして、入金識別部416によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部418によりその表裏が揃うように反転させられる。
その後、入金識別部416により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は入金搬送部414により各一時保留部432に金種毎に送られ、各一時保留部432に保留される。ここで、各一時保留部432に送られる前のバラ紙幣は表裏反転部418によりその表裏が揃うように反転させられるため、各一時保留部432に保留されるバラ紙幣はその表裏が揃ったものとなる。一方、入金識別部416により正常ではないと識別されたバラ紙幣や入金識別部416により識別することができなかったバラ紙幣はリジェクト紙幣として入金リジェクト部420に送られる。また、操作者は入金リジェクト部420からリジェクト紙幣を取り出して紙幣投入部410に再投入等することができるようになっている。
そして、紙幣投入部410に投入されたバラ紙幣が全て筐体402の内部に繰り出されて各一時保留部432等に送られることにより紙幣投入部410にバラ紙幣が存在しなくなると、表示部612には入金確定の指令を操作者に求める画面が表示されるようになる。その後、操作者が操作部614により入金確定の指令を入力すると、入金されたバラ紙幣の明細書が発行されるとともに、各一時保留部432の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が各紙幣収納庫442に金種毎に送られ、これらの紙幣収納庫442に収納されるようになる。ここで、各一時保留部432に保留されるバラ紙幣はその表裏が揃ったものとなっているため、各紙幣収納庫442に収納されるバラ紙幣もその表裏が揃ったものとなる。また、本実施の形態では入金識別部416によるバラ紙幣の識別結果に基づくバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、各紙幣収納庫442へのバラ紙幣の収納順序(すなわち、何番目に各紙幣収納庫442に収納されたかという情報)とが関連付けて記憶部616に記憶されるようになる。そして、各一時保留部432に保留されているバラ紙幣が全て各紙幣収納庫442に振り分けられると、紙幣処理装置390におけるバラ紙幣の入金処理の一連の動作が完了する。
一方、表示部612に入金確定の指令を操作者に求める画面が表示されているときに、操作者が操作部614により入金確定の指令ではなく返却の指令を入力すると、各一時保留部432が設けられた本体部分を筐体402の外部に引き出すことができるようになる。そして、操作者がこのような本体部分を筐体402の外部に引き出した後、各一時保留部432からバラ紙幣を取り出すことにより、各一時保留部432に保留されているバラ紙幣が筐体402の外部に返却されるようになる。
次に、紙幣処理装置390においてバラ紙幣の出金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣処理装置390においてバラ紙幣の出金処理を行うにあたり、操作者が操作部614により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が表示部612に表示されるようになる。そして、操作者が貨幣の処理内容として出金処理を操作部614により選択した後、出金されるべきバラ紙幣の金種毎の枚数または合計金額を操作部614により入力すると、出金されるべきバラ紙幣の金種に対応する各紙幣収納庫442からバラ紙幣が各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は下部搬送部446により出金識別部448に送られる。そして、出金識別部448に送られたバラ紙幣は当該出金識別部448によりその搬送状態等が識別され、正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は出金搬送部450によりバラ紙幣投出部452に送られる。一方、出金識別部448により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は出金搬送部450により出金リジェクト部454に送られ、この出金リジェクト部454に集積されるようになる。そして、出金されるべきバラ紙幣が全て各紙幣収納庫442から繰り出されてバラ紙幣投出部452に送られると、操作者はバラ紙幣投出部452から出金紙幣を筐体402の外部に取り出すことができるようになる。
次に、紙幣処理装置390においてバラ紙幣の振分整理処理が行われる際の動作について説明する。紙幣処理装置390においてバラ紙幣の振分整理処理を行うにあたり、操作者が操作部614により操作者IDの入力を行うと、貨幣の処理内容を選択するためのメニュー画面が表示部612に表示されるようになる。そして、操作者が操作部614により貨幣の処理内容として精査処理を選択すると、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の精査処理が行われる。ここで、バラ紙幣の精査処理とは、各紙幣収納庫442から紙幣繰出部444によりバラ紙幣を繰り出して出金識別部448により識別させた後に、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に戻し、そして、紙幣収納庫442から全て一時保留部432に紙幣が送られると一時保留部432から紙幣収納庫442にバラ紙幣を戻すことにより、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣の在高を確認するような処理のことをいう。
このようなバラ紙幣の精査処理が行われる際に、各紙幣収納庫442に所定枚数(例えば、100枚)以上のバラ紙幣が収納されている場合には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により繰り出されたバラ紙幣は出金搬送部450により整理一時保留部460に送られるようになる。そして、所定枚数のバラ紙幣が整理一時保留部460に送られると、整理一時保留部460に集積されている所定枚数のバラ紙幣がアーム部510により整理一時保留部460から取り出されて帯封部512に送られ、この帯封部512により帯封される。このようにして帯封紙幣が作成される。帯封部512により作成された帯封紙幣は第1帯封紙幣搬送部516および第2帯封紙幣搬送部520により各帯封紙幣収納カセット530に金種毎に収納される。
図11および図12に示すような変形例に係る紙幣処理装置390でも、図1乃至図10に示すような紙幣入出金装置10と同様に、バラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、バラ紙幣投出部452や整理一時保留部460に集積される複数のバラ紙幣の天地方向または左右方向の向きが揃ったものとなるよう、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣はその天地方向または左右方向の向きに応じてその搬送先が振り分けられるようになっている。具体的には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きが方向特定手段630によって特定されるようになっている。また、制御部600は、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送るとともに別の向きの紙幣を一時保留部432とは別の箇所(具体的には、バラ紙幣投出部452や整理一時保留部460)に送るよう出金搬送部450を制御するようになっている。このような動作の詳細について以下に説明する。
まず、入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合について説明する。入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、操作者は紙幣投入部410にバラ紙幣をその短手方向に沿って投入するようになる。また、入金搬送部414から各一時保留部432にバラ紙幣がその短手方向に沿って送られるようになる。一方、各紙幣収納庫442からバラ紙幣が各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出される際に、バラ紙幣はその短手方向に沿って繰り出されるようになる。
入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその短手方向に沿って搬送される場合には、上述したバラ紙幣の入金処理が行われる際に、入金識別部416によりバラ紙幣の表裏および天地方向における向きが識別されるようになる。上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、このような入金識別部416により識別されたバラ紙幣の表裏および天地方向における向きの組合せに係る情報は、各紙幣収納庫442へのバラ紙幣の収納順序と関連付けられて記憶部616に記憶されるようになる。すなわち、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣について、下から何番目のバラ紙幣がどの向きであるかという情報が記憶部616に記憶されるようになる。なお、上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、入金識別部416によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部418によりその表裏が揃うようにバラ紙幣が反転させられることによって、各紙幣収納庫442に収納されるバラ紙幣の表裏の向きが揃うようになる。
その後、紙幣処理装置390においてバラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向における向きが方向特定手段630によって特定される。より詳細には、方向特定手段630は、記憶部616に記憶されている情報および各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向における向きを特定するようになる。あるいは、方向特定手段630は、各紙幣繰出部444により各紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣が出金識別部448により識別されたときに当該出金識別部448による識別結果に基づいてバラ紙幣の天地方向における向きを特定するようになっていてもよい。
そして、バラ紙幣の振分整理処理が行われる場合には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣は出金識別部448により識別されるが、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるようなバラ紙幣は、出金搬送部450により整理一時保留部460に送られるようになる。このようにして天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるバラ紙幣のみが帯封部512により帯封されて帯封紙幣が作成される。上述したように、帯封部512により作成された帯封紙幣は各帯封紙幣収納カセット530に金種毎に収納されるようになる。一方、出金識別部448により識別されたバラ紙幣について、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるようなバラ紙幣は、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。このことにより、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるバラ紙幣が一時保留部432に集積されるようになる。また、出金識別部448により識別されたバラ紙幣の金種が、帯封部512により帯封されるべきバラ紙幣の金種と異なる場合にも、当該バラ紙幣は、このバラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。
このようなバラ紙幣の振分整理処理は、各紙幣収納庫442が空状態となるか、各帯封紙幣収納カセット530に収納されている帯封紙幣がフル状態またはニアフル状態となるか、各一時保留部432に集積されたバラ紙幣の枚数が所定数に達したか、またはバラ紙幣の出金処理等の別の処理が開始されるまで行われる。そして、バラ紙幣の振分整理処理が完了すると、各一時保留部432に保留されているバラ紙幣が元の各紙幣収納庫442に戻されるようになる。このようにして、帯封部512により帯封されるバラ紙幣に対して天地方向における向きが異なるようなバラ紙幣は元の各紙幣収納庫442に戻されるようになる。
また、バラ紙幣の出金処理が行われる場合には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣は出金識別部448により識別されるが、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるようなバラ紙幣は、出金搬送部450によりバラ紙幣投出部452に送られるようになる。このようにして天地方向における向きが搬送方向に対して正の向きであるバラ紙幣のみがバラ紙幣投出部452に集積されるようになる。一方、出金識別部448により識別されたバラ紙幣について、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるようなバラ紙幣は、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。このことにより、天地方向における向きが搬送方向に対して逆の向きであるバラ紙幣が一時保留部432に集積されるようになる。また、出金識別部448により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は出金リジェクト部454に送られ、この出金リジェクト部454に集積されるようになる。このことにより、操作者は天地方向における向きが揃ったバラ紙幣を出金紙幣としてバラ紙幣投出部452から筐体402の外部に取り出すことができるようになる。
次に、入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合について説明する。入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、操作者は紙幣投入部410にバラ紙幣をその長手方向に沿って投入するようになる。また、入金搬送部414から各一時保留部432にバラ紙幣がその長手方向に沿って送られるようになる。一方、各紙幣収納庫442からバラ紙幣が各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出される際に、バラ紙幣はその長手方向に沿って繰り出されるようになる。
入金搬送部414、下部搬送部446および出金搬送部450によりバラ紙幣がその長手方向に沿って搬送される場合には、上述したバラ紙幣の入金処理が行われる際に、入金識別部416によりバラ紙幣の表裏および左右方向における向きが識別されるようになる。上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、このような入金識別部416により識別されたバラ紙幣の表裏および左右方向における向きの組合せに係る情報は、各紙幣収納庫442へのバラ紙幣の収納順序と関連付けられて記憶部616に記憶されるようになる。すなわち、各紙幣収納庫442に収納されているバラ紙幣について、下から何番目のバラ紙幣がどの向きであるかという情報が記憶部616に記憶されるようになる。なお、上述したように、バラ紙幣の入金処理が行われる際に、入金識別部416によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部418によりその表裏が揃うようにバラ紙幣が反転させられることによって、各紙幣収納庫442に収納されるバラ紙幣の表裏の向きが揃うようになる。
その後、紙幣処理装置390においてバラ紙幣の出金処理や振分整理処理が行われる際に、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の左右方向における向きが方向特定手段630によって特定される。より詳細には、方向特定手段630は、記憶部616に記憶されている情報および各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446にバラ紙幣が繰り出された順番に基づいて、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の左右方向における向きを特定するようになる。あるいは、方向特定手段630は、各紙幣繰出部444により各紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣が出金識別部448により識別されたときに当該出金識別部448による識別結果に基づいてバラ紙幣の左右方向における向きを特定するようになっていてもよい。
そして、バラ紙幣の振分整理処理が行われる場合には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣は出金識別部448により識別されるが、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣は、出金搬送部450により整理一時保留部460に送られるようになる。このようにして左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣のみが帯封部512により帯封されて帯封紙幣が作成される。上述したように、帯封部512により作成された帯封紙幣は各帯封紙幣収納カセット530に金種毎に収納されるようになる。一方、出金識別部448により識別されたバラ紙幣について、左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣は、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。このことにより、左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣が一時保留部432に集積されるようになる。また、出金識別部448により識別されたバラ紙幣の金種が、帯封部512により帯封されるべきバラ紙幣の金種と異なる場合にも、当該バラ紙幣は、このバラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。そして、バラ紙幣の振分整理処理が完了すると、各一時保留部432に保留されているバラ紙幣が元の各紙幣収納庫442に戻されるようになる。このようにして、帯封部512により帯封されるバラ紙幣に対して左右方向における向きが異なるようなバラ紙幣は元の各紙幣収納庫442に戻されるようになる。
また、バラ紙幣の出金処理が行われる場合には、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣は出金識別部448により識別されるが、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣は、出金搬送部450によりバラ紙幣投出部452に送られるようになる。このようにして左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行するようなバラ紙幣のみがバラ紙幣投出部452に集積されるようになる。一方、出金識別部448により識別されたバラ紙幣について、左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣は、当該バラ紙幣が元々収納されていた紙幣収納庫442に対応する一時保留部432に送られるようになる。このことにより、左右方向における向きが、バラ紙幣に描かれた肖像がバラ紙幣の搬送方向において先行しないようなバラ紙幣が一時保留部432に集積されるようになる。また、出金識別部448により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣(例えば、搬送異常のバラ紙幣)は出金リジェクト部454に送られ、この出金リジェクト部454に集積されるようになる。このことにより、操作者は天地方向における向きが揃ったバラ紙幣を出金紙幣としてバラ紙幣投出部452から筐体402の外部に取り出すことができるようになる。
以上のように、図11および図12に示すような変形例に係る紙幣処理装置390によれば、図1乃至図10に示すような紙幣入出金装置10と同様に、各紙幣収納庫442から各紙幣繰出部444により下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段630が設けられており、制御部600は、ある紙幣収納庫442から下部搬送部446に繰り出されたバラ紙幣について、方向特定手段630により特定されたバラ紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きのバラ紙幣を別の収納部(具体的には、各一時保留部432)に送るとともに別の向きのバラ紙幣を各収納部とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部460やバラ紙幣投出部452)に送るよう出金搬送部450を制御するようになっている。この場合には、天地方向または左右方向の向きが揃ったバラ紙幣を各収納部とは別の箇所(具体的には、整理一時保留部460やバラ紙幣投出部452)に送ることができるため、各収納部とは別の箇所に送られたバラ紙幣について天地方向または左右方向における向きが揃った状態で処理(具体的には、帯封部512による帯封処理やバラ紙幣投出部452による出金処理)を行うことができる。
1 貨幣入出金機
10 紙幣入出金装置
12 筐体
12a 下部扉
13 引出ユニット
14 投入部
16 繰出部
18 搬送部
20 識別部
22 表裏反転部
24 バラ紙幣投出部
24a シャッター
24b シャッター駆動部
26 出金リジェクト部
29 収納部
30 入金一時保留部
30a ステージ
30b 紙幣繰出繰入部
32 混合バラ紙幣収納部
32a ステージ
32b 紙幣繰出繰入部
34 金種別バラ紙幣収納部
34a ステージ
34b 紙幣繰出繰入部
40 整理一時保留部
42 帯封部
44 アーム機構
46 帯封紙幣揚送部
46a ステージ
48 帯封紙幣投出部
48a シャッター
48b シャッター駆動部
50 ロック機構
60 帯封紙幣搬送部
60a 突起
60b 循環ベルト
62 判別部
70 帯封紙幣収納部
70a ステージ
110 硬貨入出金装置
300 制御部
302 操作表示部
304 印字部
306 記憶部
308 通信インターフェース部
310 外部装置
330 方向特定手段
332 表裏特定手段
390 紙幣処理装置
400 バラ紙幣処理ユニット
402 筐体
410 紙幣投入部
412 紙幣繰出部
414 入金搬送部
416 入金識別部
418 表裏反転部
420 入金リジェクト部
432 一時保留部
442 紙幣収納庫
444 紙幣繰出部
446 下部搬送部
448 出金識別部
450 出金搬送部
452 バラ紙幣投出部
454 出金リジェクト部
460 整理一時保留部
470 分岐部材
480 紙幣検出センサ
482 紙幣厚さ検知センサ
484 半券検知センサ
500 束紙幣処理ユニット
502 筐体
510 アーム部
512 帯封部
514 テープセット部
516 第1帯封紙幣搬送部
518 帯封紙幣投出部
520 第2帯封紙幣搬送部
522 帯封紙幣判別部
524 リフト部
530 帯封紙幣収納カセット
532 カセット駆動部
600 制御部
612 表示部
614 操作部
616 記憶部
618 印字部
620 通信インターフェース部
622 外部装置
630 方向特定手段

Claims (15)

  1. 紙幣を搬送する搬送部と、
    各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部と、
    前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、
    ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えた、紙幣処理装置。
  2. 各前記収納部とは別の箇所に送られた紙幣に関する処理が終了した後に、別の前記収納部に送られた紙幣が元の前記収納部に戻されるようになっている、請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記搬送部により搬送される紙幣を識別する識別部を更に備え、
    前記方向特定手段は、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣が前記識別部により識別されたときに当該識別部による識別結果に基づいて紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっている、請求項1または2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記収納部に収納されている紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、当該収納部への紙幣の収納順序とを関連付けて記憶する記憶部を更に備え、
    前記方向特定手段は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定するようになっている、請求項1または2記載の紙幣処理装置。
  5. 前記搬送部により搬送される紙幣を識別する識別部を更に備え、
    前記収納部に紙幣を収納する際に、前記識別部により識別された紙幣が前記収納部に収納されるようになっており、前記識別部による識別結果に基づく紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きに係る情報と、前記収納部への当該紙幣の収納順序とが関連付けられて前記記憶部に記憶されるようになっている、請求項4記載の紙幣処理装置。
  6. 前記制御部は、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、一方の向きの紙幣および他方の向きの紙幣のうち前記収納部に収納されている数の少ない紙幣を別の前記収納部に送るとともに前記収納部に収納されている数の多い紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する、請求項4または5記載の紙幣処理装置。
  7. 複数の紙幣を帯封媒体によって帯封することにより帯封紙幣を作成する帯封部と、
    前記帯封部により帯封されるべき紙幣が集積される集積部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、紙幣の振分整理処理を行う際に、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を前記集積部に送るよう前記搬送部を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記帯封部により作成された帯封紙幣を収納する帯封紙幣収納部を更に備え、
    前記制御部に帯封紙幣を含む紙幣の払い出し指令が与えられたときに、前記帯封紙幣収納部に収納されている帯封紙幣が筐体の外部に投出されるようになっている、請求項7記載の紙幣処理装置。
  9. 前記制御部は、紙幣の精査処理を行うとき、所定の時刻となったとき、締め処理を行うとき、所定の条件が満たされたとき、前記制御部に振分整理処理の指令が与えられたときのうちいずれかのタイミングで紙幣の振分整理処理を行うようになっている、請求項7または8記載の紙幣処理装置。
  10. 前記搬送部から送られた紙幣を筐体の外部に投出する投出部を更に備え、
    前記制御部は、紙幣の出金処理を行う際に、ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を前記投出部に送るよう前記搬送部を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  11. 紙幣を搬送する搬送部と、
    各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の表裏を反転させる表裏反転部であって、紙幣の表裏が反転させられる際にその天地方向または左右方向の向きが変えられる表裏反転部と、
    前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、
    前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の表裏の向きを特定する表裏特定手段と、
    ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された後に前記表裏反転部により反転させられた紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きならびに前記表裏特定手段により特定された紙幣の表裏の向きに基づいて、前記表裏反転部により反転させられた後に天地方向または左右方向がある向きとなる紙幣を別の前記収納部に送るとともに天地方向または左右方向が別の向きとなる紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えた、紙幣処理装置。
  12. 紙幣を搬送する搬送部、および各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部であって、少なくとも1つの前記収納部は、収納されている紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰出可能となっている、複数の収納部を有する紙幣処理装置と、
    前記紙幣処理装置とは別に設けられ、当該紙幣処理装置の管理を行う管理装置と、
    を備えた紙幣処理システムであって、
    前記紙幣処理装置において前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する方向特定手段と、
    前記紙幣処理装置においてある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、前記方向特定手段により特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送るよう前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えた、紙幣処理システム。
  13. 前記方向特定手段および前記制御部のうち少なくともいずれか一方が前記管理装置に設けられている、請求項12記載の紙幣処理システム。
  14. 紙幣を搬送する搬送部、および各々が複数の紙幣を収納する複数の収納部を有する紙幣処理装置による紙幣処理方法であって、
    前記収納部から前記搬送部に紙幣を1枚ずつ繰り出す工程と、
    前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣の天地方向および左右方向のうち少なくともいずれかの方向における向きを特定する工程と、
    ある前記収納部から前記搬送部に繰り出された紙幣について、特定された紙幣の天地方向または左右方向における向きに基づいて、ある向きの紙幣を別の前記収納部に送るとともに別の向きの紙幣を各前記収納部とは別の箇所に送る工程と、
    を備えた、紙幣処理方法。
  15. 各前記収納部とは別の箇所に送られた紙幣の処理が終了した後に、別の前記収納部に送られた紙幣を元の前記収納部に戻す工程を更に備えた、請求項14記載の紙幣処理方法。
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JP2019169063A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 グローリー株式会社 紙葉類処理装置
JP2020190900A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 グローリー株式会社 紙幣処理装置

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