JP2018004767A - 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

軸受け装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018004767A
JP2018004767A JP2016128049A JP2016128049A JP2018004767A JP 2018004767 A JP2018004767 A JP 2018004767A JP 2016128049 A JP2016128049 A JP 2016128049A JP 2016128049 A JP2016128049 A JP 2016128049A JP 2018004767 A JP2018004767 A JP 2018004767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
rotating body
bearing device
bearing member
pressure roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016128049A
Other languages
English (en)
Inventor
川上 光久
Mitsuhisa Kawakami
光久 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to JP2016128049A priority Critical patent/JP2018004767A/ja
Publication of JP2018004767A publication Critical patent/JP2018004767A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】加圧状態で使用される軸受け部の削れに対し、軸受け部を交換することなく、使用可能な寿命を延ばすことが可能な構成の軸受け装置を提供する。【解決手段】軸受け装置56は、定着フィルム13を加圧ローラ4に対して加圧する加圧バネ8及び回動部材40bと、加圧ローラ4の断面円形の加圧ローラ軸41を軸受け孔内にて摺動自在に支持する軸受け部材6とを備えている。軸受け部材6は、軸受け孔の内周面の周方向の複数箇所に加圧ローラ軸41を受けることが可能な軸受け面を有し、加圧バネ8及び回動部材40bの加圧方向A2に位置する軸受け面を変更可能である。複数の軸受け面は、それぞれに加圧ローラ軸41の外周面の曲率と同じかそれ以下の曲率の曲面形状に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、回転体の軸を回転自在に支持する軸受け装置に関する。
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では、現像剤としての微粉末の現像剤(トナー)が使用されている。このトナーによって感光ドラム上の静電潜像が顕像化されて、トナー像が形成される。このような画像形成装置に内蔵される定着装置として、ヒータ等を内包する定着フィルムと、これに対向配置された加圧ローラと、定着フィルムを加圧ローラに対して加圧する加圧バネとを備えたものが知られている。定着フィルムから加圧ローラに作用する加圧力は、加圧ローラ軸を支持する軸受け部材によって受けるように構成されている。加圧力自体は、加圧バネがヒータの外側受け部を加圧し、ヒータ面が定着フィルムを介して加圧ローラのローラ表面を押し付ける。従来、加圧ローラの軸を支持する軸受け部材は円筒状に構成され、定着フィルムを介して加圧ローラに一方向の加圧力を与えられ続けた状態で軸が回転し続けると、軸受け部材の内周面は、加圧力を受ける軸受け面方向に削れが発生する。
軸受け部材の削れに対する使用寿命を延ばす手法として、軸を所定の角度を有する2平面で受け、ある程度の使用の後に軸受け部材を回転させ、必ず1平面は新しい面が現れるようにすることで削れに対応するように構成された技術が提案されている(特許文献1参照)。また、高速高寿命の装置においては、軸受け部材として、摺動軸受けではなく転がり軸受けであるベアリングを用いるような装置もある。
特開2014−100851号公報
しかしながら、上述した従来構成の軸受け部材では、下記のような問題が生じるおそれがあった。即ち、従来構成の軸受け部材では、装置の使用と共に、軸受け部材に対する一定方向の加圧力を受ける面が削れていく。基本的には同じ材質の軸受け部材を軸端両側に設置しているが、加圧力のバラツキや駆動側、非駆動側の差などで軸受け部材の削れ量に差がついてしまう。削れ量に差がつき始めると、削れている側の軸受け部材は更に削れてしまう。この状態で使用を続けると、加圧ローラに加えられる加圧力にも影響し、削れ量が多い側と少ない側で加圧力に差が出てくる。このため、シートが斜行して定着装置内でジャムが発生したり、加圧力の差がシート上のトナーを定着させるための熱量にも影響したりして、トナーがシートに適正に定着されず画像不良を起こすおそれがある。このような状態にまで軸受け部材の削れが進行してしまった場合には、定着装置を分解して軸受け部材を交換するか、定着装置ユニットを新品に交換するといった対策をとらなければならない。
また特許文献1には、定着装置ではない一般的な搬送装置における軸を2平面で受ける軸受け部材が開示されている。この技術では、軸受け部材が削れた場合に軸受け部材を一定角度だけ回転させることで、少なくとも1平面は新しい平面を使用可能な状態とし、軸受け部材を交換せずに長寿命化が可能である。しかし、特許文献1に記載の技術は、一般的な搬送装置に係る技術であり、ローラ自体の加圧力が小さく常温で使用されるものである。そのため、定着装置の加圧ローラのように高加圧で且つ高温下で使用される軸受け部材においては、軸を受ける2平面間の交差角度が公差内でふれると、軸芯位置が不安定になるといった問題が発生する。
また、上記構成の軸受け部材を90°回転させた場合には、最初に使用して摩耗が進んだ平面がシートの搬送方向を向くことになる。これでは、ローラ軸が搬送方向と並行にどこに行くか解らなくなってしまい、シートを安定して送ることが出来なくなるおそれがある。また、ベアリングを用いている装置では、装置寿命に対しオーバースペックであることと、摺動軸受け部材に対してコスト高であることがデメリットである。
本発明は、容易な構成で使用寿命を延ばすことが可能な軸受け装置を提供することを目的とする。
本発明は、軸受け装置において、一方の回転体から付勢される他方の回転体の回転軸を軸受け孔内にて回転自在に支持する支持手段を備え、前記支持手段は、前記軸受け孔の内周面の周方向に前記回転軸を受けることが可能な軸受け面を複数有し、前記複数の軸受け面は、前記回転軸の外周面の曲率に対応する曲率の曲面形状に形成されており、前記支持手段を移動することで前記回転軸を支持する前記軸受け面を選択自在であることを特徴とする。
本発明によると、容易な構成で使用寿命を延ばすことができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構造を模式的に示す断面図である。 (a)は本実施形態に係る定着ユニットの全体構成を示す斜視図であり、(b)は、(a)の内部構成を模式的に示す概略斜視図である。 (a)は本実施形態に係る軸受け部材を含む構成を定着ユニットに適用した場合の特徴的な部分を抜き出して示す、図2(a)の矢印B方向に見た状態で示す正面図である。(b)は、(a)における支持部を抜き出して示す正面図である。 (a)は軸受け部材を示す斜視図であり、(b)は軸受け部材を示す正面図である。 (a)〜(c)は、軸受け部材の回動状態を段階的に示す正面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る軸受け部材を含む構成を定着ユニットに適用した場合の特徴的な部分を抜き出して示す、図2(a)の矢印B方向に見た状態で示す正面図である。(b)は、(a)における支持部を抜き出して示す正面図である。 (a)は軸受け部材を示す斜視図であり、(b)は軸受け部材を示す正面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る支持部のみを示す正面図である。(b)は、(a)の支持部に取り付けられる軸受け部材を示す斜視図であり、(c)は、(b)の軸受け部材を示す正面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る軸受け装置を備えた画像形成装置1について図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構造について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構造を模式的に示す概略断面図である。以下においては、ユーザが画像形成装置1に対して各種入力及び設定を行う不図示の操作パネルに臨む手前側を画像形成装置1の「正面側」といい、奥側を「背面側」という。つまり、図1は、正面側から見た画像形成装置1の内部構成を示した断面図である。また、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置]
図1に示すように、画像形成装置1は装置本体1aを有し、装置本体1a内の下部に、シートSを給送するシート給送装置18を備えている。また、装置本体1a内には、制御手段としての制御部7が設けられている。装置本体1a内におけるシート給送装置18の上方には、給送されたシートSに画像を形成する画像形成部3と、シートSに画像を定着させる定着装置12と、画像が定着されたシートSを排出するシート排出部5とが順次配置されている。装置本体1aの上部には、原稿の画像を読み取り可能な画像読取部42が配置されている。
シート給送装置18は、シートSを積載する積載トレイ21と、積載トレイ21に積載されたシートSを繰り出すピックアップローラ22と、ピックアップローラ22で繰り出されたシートSを分離給送する分離給送部23とを備えている。また、シート給送装置18は、画像形成装置1の側面側からシートSを手差し給送可能な手差し給送部24を備えている。この手差し給送部24は、シートSを積載する開閉式の手差しトレイ25と、手差しトレイ25に積載されたシートSを分離給送する分離給送部28とを備えている。
画像形成部3は、トナー像が形成される像担持体としての感光ドラム31と、感光ドラム31の表面を一様に帯電する帯電ローラ32と、レーザ光を照射して感光ドラム31に静電潜像を形成するレーザ照射装置37とを備えている。さらに、画像形成部3は、感光ドラム31上の静電潜像をトナー像として可視化する現像装置34と、感光ドラム31に当接して転写ニップ部Nを形成する転写ローラ35とを備えている。現像装置34は、感光ドラム31の表面にトナーを供給する現像スリーブ14を備えている。
定着装置12は、画像形成部3のシート搬送方向下流側のシート搬送路に配置されており、定着ユニット40及び冷却ファン36を備えている。定着ユニット40は、フィルムガイド15を内包する無端状の定着フィルム(一方の回転体)13と、定着フィルム13に当接して対向配置される加圧ローラ(他方の回転体)4とを有している。定着装置12は、定着フィルム13と加圧ローラ4との間でシートを挟持して搬送し、シート上の未定着のトナー像を加熱及び加圧してシートSに定着させる。
シート排出部5は、定着装置12の下流側に配置されており、シートSを装置本体1aの内部から排出する排出ローラ対51と、排出されたシートSを積載する排出トレイ52とを備えている。画像読取部42は、原稿(不図示)を載置する原稿載置部19と、原稿載置部19に載置された原稿の画像情報を読み取る読取スキャナ17とを備えている。
[画像形成動作]
次に、上述の構成を備えた画像形成装置1の制御部7による画像形成ジョブを実行する画像形成動作について説明する。
すなわち、画像形成ジョブが開始されると、不図示のパーソナルコンピュータ(PC)もしくは読取スキャナ17から送信された原稿等の画像情報(画像情報信号)に応じて、レーザ照射装置37が感光ドラム31の表面にレーザ光を照射する。これにより、帯電ローラ32によって所定の極性電位に予め一様に帯電されている感光ドラム31の表面が露光され、感光ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、感光ドラム31に形成された静電潜像は、現像装置34により現像されてトナー像として可視化される。
上述したトナー像の形成動作に並行して、シート給送装置18から1枚ずつ分離給送されたシートSは、搬送ローラ対10によりその下流側のシート搬送路に配置されたレジストローラ対11に搬送され、停止中のレジストローラ対11のニップ部にシート先端が突き当たることで斜行が矯正される。その後、斜行が矯正されたシートSは、所定のタイミングで転写ニップ部Nに搬送され、可視化された感光ドラム31上のトナー像が転写ローラ35によって転写される。
トナー像が転写されたシートSは、転写ニップ部Nから定着装置12に搬送され、定着ユニット40で加熱及び加圧されることによってトナーが溶融され、画像としてシートS上に定着される。定着装置12は、定着ユニット40にシートSが到着する前に、定着フィルム13が必要な温度までヒータ2によって加熱される。この時点で、加圧ローラ4は、定着フィルム13に対して強い力で加圧され、かつ高温に維持された定着フィルム13の熱で高温状態となり、同時に加圧ローラ軸41も100度以上の高温状態となる。
その後、画像が定着されたシートSは、排出ローラ対51によって排出トレイ52に排出され、画像形成ジョブが終了する。
[定着ユニット及び軸受け装置]
次に、本実施形態に係る定着ユニット40及び軸受け装置56について説明する。なお、図2(a)は、本実施形態に係る定着ユニット40の全体構成を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の内部構成を模式的に示す概略斜視図である。また、図3(a)は、本実施形態に係る軸受け部材6を含む軸受け装置56を定着ユニット40に適用した場合の特徴的な部分を抜き出して示す、図2(a)の矢印B方向に見た状態で示す正面図である。図3(b)は、図3(a)における部品を取り外して支持部40aのみを示す正面図である。図4(a)は軸受け部材6を示す斜視図であり、図4(b)は軸受け部材6を示す正面図である。
図2(a),(b)に示すように、定着装置12の定着ユニット40は、長手方向(同図の左右方向)の両端部に配置された支持部40aと、支持部40a,40aの間に設けられたカバー部材40eと、加圧ローラ軸41に支持された加圧ローラ4と、ヒータ2及びフィルムガイド15を内包する定着フィルム13(図2(b)では図示省略)とを有している。定着フィルム13は、ヒータ2及びフィルムガイド15の外側に遊嵌された円筒状のフィルムである(図3(a)参照)。定着ユニット40両端部のうちの一方の支持部40aには、不図示の駆動モータからの回転を加圧ローラ4に伝達するギヤ列27が支持されている。
図2(a),(b)及び図3(a),(b)に示すように、加圧ローラ4の加圧ローラ軸41は、長手方向両端部に配置された支持部40aに対して軸受け部材(軸受け部)6により回転自在に支持されている。軸受け部材6が受ける加圧力自体は、加圧バネ8が一端を支持部40aの上端部40dに係止され且つ他端を回動部材40bの上端部40cに係止された状態で、回動部材40bを介してフィルムガイド15でヒータ2の外側受け部を加圧し、ヒータ面が定着フィルム13を介して加圧ローラ4のローラ表面を押し付けることで発生する。なお、引っ張りバネからなる加圧バネ8、及び回動部材40bにより、定着フィルム(一方の回転体)13を加圧ローラ(他方の回転体)4に対して加圧する加圧手段が構成される。
[本実施形態の軸受け部材の詳細]
次に、本実施形態の軸受け部材6を用いた場合の動作とその効果について、図3〜図5を用いて詳細に説明する。なお、図5(a)〜(c)は、軸受け部材の回動動作を段階的に示す正面図である。
図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、軸受け部材(支持手段)6は、加圧ローラ4の断面円形の加圧ローラ軸(回転軸)41を軸受け孔内にて摺動自在に支持する。この軸受け部材6は、軸受け孔6cの内周面の周方向の複数箇所に加圧ローラ軸41を受けることが可能な複数の軸受け面61,62,63を有し、加圧手段としての加圧バネ8及び回動部材40bの加圧方向A2に位置する軸受け面(図4では軸受け面62)を変更可能に構成されている。なお、図中の符号A1は、加圧バネ8(引張りコイルバネ)自体の付勢力を示している。
複数箇所の軸受け面である軸受け面61,62,63は、加圧ローラ軸41の外周面の曲率に対応する曲率の局面形状に形成されている。具体的には、軸受け面61,62,63は、それぞれに加圧ローラ軸41の外周面の曲率と同じかそれ以下の曲率の曲面形状に形成されている。なお、「加圧ローラ軸41の外周面の曲率以下の曲率」は、例えば加圧ローラ軸41の外周面の曲率を0〜10%低減した値として、軸41の外周面より緩やかな曲面として設定することが可能である。
支持部(保持手段)40aは、軸受け部材6を嵌合支持(保持)する軸受け支持孔29を有している。軸受け部材6は、凸形状部(係合部)65を有している。つまり、軸受け部材6の外周面には凸形状部65が一箇所形成されており、この凸形状部65が、支持部(本体側筐体)40a側に形成されている切欠き部(被係合部)71,72,73に夫々係合するように構成されている。軸受け面61,62,63は互いに同じ形状に設定され、切欠き部71,72,73は互いに同じ形状に設定されている。
以上の軸受け支持孔29は、嵌合状態の軸受け部材6の凸形状部65を係合可能な切欠き部71〜73を周方向に複数有して、凸形状部65が係合する切欠き部71〜73の位置を変更することで軸受け面61〜63の位置を変更可能に構成される。即ち、軸受け部材6を移動することで、加圧ローラ軸41を支持する軸受け面61〜63を選択自在である。また、軸受け面61,62,63の夫々の曲率中心は、軸受け孔6cの軸芯を中心とする仮想円αに沿って並ぶように設けられている。
上記切欠き部は、複数の軸受け面間の角度(図4(b)のC,D)と同じ角度(図3(b)のC,D)で、支持部40a側に形成された軸受け部材6の軸受け支持孔29に軸受け面61,62,63と同じ個数(3個)だけ形成されている。軸受け面61と軸受け面62との間の角度Cと同じ角度(例えば120°)となるように、切欠き部71と切欠き部72との間の角度Cも設定されている。これと同様に、他の隣り合う軸受け面62と軸受け面63との間の角度と切欠き部72と切欠き部73との間の角度や、軸受け面63と軸受け面61との間の角度と切欠き部73と切欠き部71との間の角度Dも、同じ角度(例えば120°)となるように設定されている。
以上の構成において、最初に使用する軸受け面61が削れてしまった場合には、凸形状部65がその対応する切欠き部71から外れるまで加圧ローラ軸41に沿って軸方向にスライドさせた後、角度Cだけ時計方向に回転させ、別の切欠き部72に凸形状部65を差し込んで係合させる。この作業により、新たな軸受け面62により加圧ローラ軸41を受けることができる。切欠き部71は、軸受け面61を加圧ローラ軸41の軸受けとして使用する時のみ用いられ、切欠き部72は、軸受け面62を加圧ローラ軸41の軸受けとして使用する時のみ用いられ、切欠き部73は、軸受け面63を加圧ローラ軸41の軸受けとして使用する時のみ用いられる。
以上のように、切欠き部71,72,73は軸受け面61,62,63と一対一で対応する形状を有しているので、どの切欠き部に凸形状部65が係合しているかにより、どの軸受け面が使用されるかが解る構成となっている。一対一で凸形状部65と切欠き部71,72,73とを対応させるため、上述したように、軸受け面61,62,63間で形成される各角度は、切欠き部71,72,73間においても同じ角度に設定される。軸受け面62が使用により削れた場合には、角度Dだけ軸受け部材6を軸受け支持孔29に対して回転させることで、その位置に対応した切欠き部73を使用することができる。
凸形状部65は切欠き部71,72,73のうちの何れにも係合させることが可能であるが、製品出荷時には、例えば切欠き部71に係合させるような手順を設けておけば、この位置からずれた切欠き部72に移動されているような場合には、軸受け部材6の削れに対応して何らかのメンテナンス作業が入ったことがわかる。また、軸受け部材6は、少なくとも軸受け面(R形状部)の配置個数倍の寿命を得ることが可能となり、軸受け部材自体の交換やユニット交換といった作業が無くなることでのコスト削減が可能となり、長寿命化とサービス性改善によるコストメリットにも繋がる。
以上の本実施形態では、軸受け部材6は加圧ローラ軸41と直接接触する摺動軸受けであり、軸受け部材6の摺動形状が、加圧ローラ軸41の半径と同じかそれ以下の曲率の軸受け面61,62,63とされている。軸受け面61,62,63は、軸受け部材6の内周面に複数箇所(本実施形態では3箇所)に形成されているので、軸受け部材6の削れが発生した場合に、別の軸受け面に速やかに切り替えて使用することができる。
本実施形態では、軸受け部材6に、凸形状部65が軸受け部材6の円周方向の一箇所に形成されているので、軸受け部材6が加圧ローラ軸41の回転に合せて連れ回りして支持部40aに対して位置ずれするような不都合を防止することが可能になる。また本実施形態では、軸受け部材6を設置するための支持部40aを備え、凸形状部65が収まる切欠き部71〜73が複数箇所形成され、切欠き部71〜73の個数が、軸受け部材6の内周面の軸受け面61〜63の個数と同じ数だけ設置されるので、軸受け面61〜63の個数分だけ軸受け装置56に配置した際の位置決めが可能となる。
なお、切欠き部71,72,73と係合する凸形状部65を、軸受け部材6の外周部に、複数の切欠き部71,72,73と同じ個数設けることも可能である。その場合、3箇所の凸形状部65は、軸受け部材6を回転させて軸受け面61,62,63を切り替える度に、切欠き部71,72,73うちで対応するものに位置を変えながら係合することになる。これにより、軸受け部材6に対する連れ回り防止機能が一層確実になる。
また本実施形態では、軸受け面61〜63は、その中心が同一仮想円上に来るように形成されているので、軸受け面61,62,63間でどの軸受け面を使用しても、新品時には加圧ローラ軸41が同じ位置に来ることが可能になる。さらに、支持部40a側に設けられた切欠き部71〜73において、軸受け面61〜63間の角度と同一の角度で同一個数が設けられているので、使用する軸受け面61〜63と軸受け装置56側の切欠き部71〜73とを一対一で使用することができる。
また、本実施形態では、加圧ローラ軸41は一方向からの加圧力で軸受け内周面に押圧され、加圧方向の軸受け面は、軸受け面61,62,63のいずれかが受けるように構成されるので、加圧ローラ軸41が軸受け面61〜63のいずれかで確実に支持される。また、複数箇所配置された軸受け面61〜63と切欠き部71〜73とが一対一で対応する場所(凸形状部65)が用いられ、用いられている場所の確認は凸形状部65がどこに係合しているかで容易に確認することができる。これにより、使用する軸受け面と軸受け装置56側の切欠き部とが一対一で使用される時に、どの軸受け面が使用済みかが容易に判別可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る軸受け装置及び定着装置について、図6(a),(b)及び図7(a),(b)を参照して説明する。なお、図6(a)は、本実施形態に係る軸受け部材を含む構成を定着ユニットに適用した場合の特徴的な部分を抜き出して示す、図2(a)の矢印B方向に見た状態で示す正面図である。また、図6(b)は、図6(a)における部品を取り外して支持部のみを示す正面図である。
第1の実施形態では凸形状部(係合部)65が軸受け部材6の外周面の一部に形成されていたが、本実施形態では、図6(a)及び図7(a),(b)に示すように、凸形状部(係合部)115が、軸受け部材(軸受け部)16の外周面から外方に突出するように設けられている。凸形状部115は、軸受け面111,112,113のうちの加圧方向に位置する軸受け面を軸受け部材16を取り外すことなく目視確認可能な指標部としても機能する。
軸受け部材16の外周面における周方向の3箇所には、切欠き部71,72,73に前側から差し込まれた後に支持部40aの奥側に位置して抜け止めとなる外れ防止凸部75が設けられている。さらに、軸受け部材16の外周面における3箇所の外れ防止凸部75の前側にて凸形状部115と並ぶ位置には、支持部40aの軸受け支持孔39の前側面に当接して外れ防止凸部75とで軸受け部材16の抜け止めとなる2つの外れ防止凸部76が設けられている。また、支持部40aにおける切欠き部71,72,73に夫々近接する位置には、凸形状部(係合部)115の先端を係合可能な被係合部としての被係合孔101,102,103が形成されている。凸形状部115は、被係合孔101,102,103のいずれかに係合することで軸受け部材16の支持部40aに対する回転止めとして機能する。
以上の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、凸形状部115が被係合孔101〜103のいずれに係合しているかに応じて、軸受け面111〜113のどの軸受け面が加圧方向に位置する軸受け面として用いられているかを容易に確認することが可能になる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る軸受け装置及び定着装置について、図8(a)〜(c)を参照して説明する。なお、図8(a)は、本実施形態に係る支持部40aのみを示す正面図、図8(b)は、図8(a)の支持部40aに装着する軸受け部材26を示す斜視図、図8(c)は、図8(b)の軸受け部材26を示す正面図である。
前述した第1の実施形態では、軸受け部材6の内周面に3箇所の軸受け面61,62,63を設けていたが、本実施形態では、軸受け部材(軸受け部)26に、4箇所の軸受け面121,122,123,124を設けている。
本実施形態では、支持部40a側には、軸受け面121,122,123,124に夫々対応する位置に、切欠き部131,132,133,134が設けられている。このような支持部40aに対応する軸受け部材26を有する構成を用いれば、軸受け部材26の寿命を4倍にすることが可能となる。
さらに、軸受け部材26を支持部40aからいちいち取り外す作業が減少するため、サービス時間の短縮が可能となり、多方面でのコストメリットが見込める。
以上、第1〜第3の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態では、軸受け部材を高圧、高温で使用される定着装置に使用しているが、これに限定せず、シートを搬送する搬送手段の回転を支持する軸受け部材に使用しても良い。また、上述した実施形態は、電子写真方式の画像形成装置を用いたレーザープリンタに対して本発明を適用したものであるが、他の画像形成装置、または他の用途目的の装置に対しても本発明は同様に適用することができるものである。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に用いることも可能である。
4…加圧ローラ(他方の回転体)
6,16,26…軸受け部材(支持手段)
6c…軸受け孔
8,40b…加圧バネ,回動部材(加圧手段)
12…定着装置
13…定着フィルム(一方の回転体)
29…軸受け支持孔
40a…支持部(保持手段)
41…加圧ローラ軸(回転軸)
56,57…軸受け装置
61,62,63…軸受け面
65,85…凸形状部(係合部)
71,72,73…切欠き部(被係合部)
101,102,103…被係合孔(被係合部)
115…凸形状部(係合部,指標部)
121,122,123,124…軸受け面
131,132,133,134…切欠き部(被係合部)
A2…加圧方向
S…シート

Claims (8)

  1. 一方の回転体から付勢される他方の回転体の回転軸を軸受け孔内にて回転自在に支持する支持手段を備え、
    前記支持手段は、前記軸受け孔の内周面の周方向に前記回転軸を受けることが可能な軸受け面を複数有し、
    前記複数の軸受け面は、前記回転軸の外周面の曲率に対応する曲率の曲面形状に形成されており、前記支持手段を移動することで前記回転軸を支持する前記軸受け面を選択自在である、
    ことを特徴とする軸受け装置。
  2. 前記支持手段を保持する保持手段を備え、
    前記支持手段は、係合部を有し、
    前記保持手段は、前記係合部を係合可能な被係合部を複数有して、前記係合部が係合する前記被係合部の位置を変更することで前記軸受け面の位置を変更可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の軸受け装置。
  3. 前記被係合部は、複数の前記軸受け面間の角度と同じ角度で、複数の前記軸受け面と同じ個数設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の軸受け装置。
  4. 前記係合部は、前記軸受け部の外周部に、複数の前記被係合部と同じ個数設けられている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の軸受け装置。
  5. 前記複数の軸受け面の曲率中心が、前記軸受け孔の軸芯を中心とする仮想円に沿って設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の軸受け装置。
  6. 前記支持手段は、前記軸受け面を確認可能な指標部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の軸受け装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の軸受け装置と、
    前記一方の回転体及び前記他方の回転体と、を備え、
    前記一方の回転体と前記軸受け装置が支持する前記他方の回転体との間で、シート上のトナー像を加熱及び加圧してシートに定着させる、
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の軸受け装置と、
    前記一方の回転体及び前記軸受け装置が支持する前記他方の回転体と、
    シートに画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記画像形成部で画像形成するシートを前記一方の回転体と前記他方の回転体との間で挟持して搬送する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2016128049A 2016-06-28 2016-06-28 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置 Pending JP2018004767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128049A JP2018004767A (ja) 2016-06-28 2016-06-28 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128049A JP2018004767A (ja) 2016-06-28 2016-06-28 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018004767A true JP2018004767A (ja) 2018-01-11

Family

ID=60947875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128049A Pending JP2018004767A (ja) 2016-06-28 2016-06-28 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018004767A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5835646B2 (ja) ガイド装置、定着装置及び画像形成装置
JP5527499B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN105487360B (zh) 带装置、定影装置及图像形成装置
JP5836297B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5339750B2 (ja) 画像形成装置
JP2011033832A (ja) ベルト搬送装置及び画像加熱装置
JP2009047913A (ja) 定着装置およびその定着装置を備えた画像形成装置
US20150338816A1 (en) Image forming apparatus
JP2018096437A (ja) ばね支持装置、動力伝達装置及び画像形成装置
JP2015028582A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2018159809A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011154081A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9448515B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
CN108241273B (zh) 片材传送装置和成像设备
JP2018004767A (ja) 軸受け装置、定着装置及び画像形成装置
JP6646875B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6697713B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9244400B2 (en) Image heating apparatus
JP6256232B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014170250A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6019048B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018120132A (ja) ベルト装置、定着装置、及び画像形成装置
JP2010224085A (ja) 画像形成装置
JP2015200702A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008003300A (ja) 画像形成装置