JP2018001343A - 歯車加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の刃を備える歯切り工具を用いる場合に、刃にかかる負荷を分散させることにより歯切り工具の長寿命化を図ることができる歯車加工方法を提供する。【解決手段】歯車加工方法は、加工対象としての歯車Wと複数の刃42aを有する歯切り工具42とをそれぞれ回転させながら、歯切り工具42を所定方向に相対移動させることで、歯切り工具42により歯車Wを加工する方法である。歯切り工具42を歯車Wに対して所定方向に1回相対移動させる加工工程を単位工程と定義する。歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃(42a(1))と第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)における加工開始の第二刃(42a(2)、42a(4))とは、異なる。【選択図】図5A

Description

本発明は、歯車加工方法に関するものである。
歯車加工方法として、特許文献1に記載されたピニオンカッタによるギヤシェーパー加工や、特許文献2に記載されたスカイビングカッタによるスカイビング加工などが知られている。
ここで、歯車加工は断続的な加工を繰り返すため、歯切り工具の刃の摩耗やチッピングなどにより、早期に寿命に到達する。そこで、歯切り工具の長寿命化について、種々の工夫がされている(特許文献3,4参照)。
特開2012−115940号公報 特開2014−155990号公報 特開2013−169621号公報 特開2000−280119号公報
ピニオンカッタやスカイビングカッタなどの歯切り工具は、複数の刃を備える。特定の刃のみに負荷が集中してかかるような場合には、特定の刃に摩耗やチッピングが生じ、歯切り工具を交換する必要がある。
本発明は、複数の刃を備える歯切り工具を用いる場合に、刃にかかる負荷を分散させることにより歯切り工具の長寿命化を図ることができる歯車加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る歯車加工方法は、加工対象としての歯車と複数の刃を有する歯切り工具とをそれぞれ回転させながら、前記歯切り工具を所定方向に相対移動させることで、前記歯切り工具により前記歯車を加工する方法である。ここで、前記歯切り工具を前記歯車に対して前記所定方向に1回相対移動させる加工工程を単位工程と定義する。そして、前記歯切り工具の複数の刃において、第一単位工程における加工開始の第一刃と第二単位工程における加工開始の第二刃とは、異なる。
ここで、単位工程において最初に加工対象としての歯車を加工する刃、すなわち、単位工程における加工開始の刃に、最も大きな負荷が生じる。そのため、複数回の単位工程を繰り返す場合において、毎回、同一の刃が各単位工程における加工開始の刃となると、当該刃が大きな負荷を受け続ける。
しかし、本発明に係る歯車加工方法によれば、第一単位工程における加工開始の第一刃と、第二単位工程における加工開始の第二刃とは異なる刃となる。従って、第一単位工程においては、第一刃の負荷が最も大きくなるが、第二単位工程においては、第二刃の負荷が最も大きくなる。このように、各単位工程において負荷が大きくなる刃が異なるため、特定の刃に常に大きな負荷がかからないようになる。従って、歯切り工具の長寿命化が図られる。
歯車加工装置を示す図である。 図1の歯車加工装置を構成する歯切り工具を示す図である。 歯車加工方法のフローチャートである。 歯車加工のうち単位工程において初期位置に位置決めされた状態の図である。 歯車加工のうち単位工程の終了時の図である。 第一歯車の加工において1回目の単位工程を示す図である。 第一歯車の加工において2回目の単位工程を示す図である。 第一歯車の加工において3回目の単位工程を示す図である。 第二歯車の加工において1回目の単位工程を示す図である。 第二歯車の加工において2回目の単位工程を示す図である。 第二歯車の加工において3回目の単位工程を示す図である。 第一歯車及び第二歯車を順次加工する際に、回転主軸にかかる負荷を示す図である。
(1.歯車加工装置1の構成)
本発明の歯車加工方法を適用する歯車加工装置1について、図1を参照して説明する。歯車加工装置1の一例として、5軸マシニングセンタを例に挙げる。つまり、当該歯車加工装置1は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び2つの回転軸(A軸、C軸)を有する装置である。
図1に示すように、歯車加工装置1は、ベッド10と、コラム20と、サドル30と、回転主軸40と、テーブル50と、チルトテーブル60と、回転テーブル70と、保持具80等とから構成される。なお、図示省略するが、ベッド10と並んで既知の自動工具交換装置が設けられる。
ベッド10は、床上に配置される。このベッド10の上面には、コラム20がX軸方向(水平方向)に移動可能に設けられる。さらに、コラム20の側面には、サドル30がY軸方向(鉛直方向)に移動可能に設けられる。回転主軸40は、サドル30内に収容された主軸モータ(図示せず)により回転可能に設けられる。歯切り工具42は、回転主軸40の先端に固定されており、回転主軸40の回転に伴って回転する。なお、歯切り工具42の詳細は後述する。
さらに、ベッド10の上面には、テーブル50がZ軸方向(水平方向)に移動可能に設けられる。テーブル50の上面には、チルトテーブル60を支持するチルトテーブル支持部63が設けられる。そして、チルトテーブル支持部63には、チルトテーブル60が水平方向のA軸回りで揺動可能に設けられる。チルトテーブル60には、回転テーブル70がA軸に直角なC軸回りで回転可能に設けられる。回転テーブル70には、加工対象としての歯車Wを保持する保持具80が装着される。
(2.歯切り工具42の構成)
歯切り工具42の構成について、図2を参照して説明する。図2に示すように、歯切り工具42は、外周面に複数の刃42aを備える。各刃42aの端面が、すくい角γを有するすくい面を構成する。各刃42aのすくい面は、歯切り工具42の中心軸L2を中心としたテーパ状としてもよいし、1つの刃42a毎に異なる方向を向く面状に形成してもよい。
また、歯切り工具42の複数の刃42aの外接円は、円錐台形状に形成されている。つまり、複数の刃42aの先端面は、刃42aの端面であるすくい面に対して、前逃げ角δを有する前逃げ面となる。複数の刃42aの刃側面は、刃42aの端面であるすくい面に対して、側逃げ角を有する側逃げ面となる。さらに、複数の刃42aは、歯切り工具42の中心軸L2に対してねじれ角を有している。ただし、歯車Wの歯Waのねじれ角と、切削加工における歯車Wと歯切り工具42との交差角に応じて、刃42aのねじれ角は適宜異なる。そこで、刃42aは、ねじれ角を有しない場合も存在する。
(3.歯車加工方法)
次に、歯車加工装置1により、加工対象としての歯車Wを加工する方法について、図3のフローチャートに加えて、図4A−図6Cをさらに参照しながら説明する。ここで、歯車加工方法は、スカイビング加工を適用する。スカイビング加工とは、歯車W及び歯切り工具42をそれぞれ回転させながら、歯切り工具42を歯車Wの中心軸L1方向(本発明の所定方向に相当する)に相対移動させることで、歯切り工具42により歯車Wを加工する方法である。
また、本実施形態においては、第一歯車W(1)及び第二歯車W(2)の歯溝を、歯切り工具42により加工する場合を例に挙げる。ただし、3個以上の歯車Wを加工する場合にも適用できる。さらに、第一歯車W(1)の歯溝の加工、及び、第二歯車W(2)の歯溝の加工は、それぞれ3回に分けて加工する。
まず、図3に示すように、加工対象としての第一歯車W(1)を保持具80にセットする(S11)。次に、刃番号Nを1として(S12)、単位工程を実行する(S13)。S13の単位工程とは、歯切り工具42を、第一歯車W(1)に対して、第一歯車W(1)の中心軸L1方向に1回相対移動させる加工工程である。
そこで、詳細には、S13の単位工程においては、図4Aに示すように、第一歯車W(1)と歯切り工具42とを初期位置に位置決めする(S13a:初期位置決め工程)。初期位置とは、第一歯車W(1)と歯切り工具42とが接触していない位置であって、第一歯車W(1)の中心軸L1と歯切り工具42の中心軸L2とが交差角を有する状態である。
この初期位置から、第一歯車W(1)が中心軸L1周り(θ1)に回転され、且つ、第一歯車W(1)の回転に同期して、歯切り工具42が、中心軸L2周り(θ2)に回転される(S13b:加工工程)。同時に、歯切り工具42が、第一歯車W(1)の中心軸L1方向(M2)に1回相対的に移動させる(S13b:加工工程)。
ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、1回目の単位工程(S13)における加工開始の刃は、図5Aに示す第一番目の刃42a(1)(本発明の第一刃に相当する)である。加工開始の刃42aとは、歯切り工具42を中心軸L1方向(M2)に相対的に移動させる際に、最初に第一歯車W(1)に接触して加工を開始する刃である。
そして、S13の単位工程が終了したか否かを判定する(S14)。S13の単位工程が終了した状態は、図4Bに示す。つまり、当該状態とは、歯切り工具42の刃42aのすくい面が、第一歯車W(1)を通過した状態である。S13の単位工程が終了していなければ(S14:No)、S13の単位工程におけるS13bの加工工程を継続して実行する。ここで、1回目の単位工程が実行された場合、第一歯車W(1)には、図5Aに示すような歯Waが形成される。このときの歯Waの溝深さは、最終的に形成される歯Waの溝深さの3分の1程度である。
S13の単位工程が終了すると(S14:Yes)、第一歯車W(1)の加工が終了したか否かを判定する(S15)。ここで、1回目の単位工程が終了した時点においては、第一歯車W(1)は加工完了していない。そこで、第一歯車W(1)の加工が終了していなければ(S15:No)、刃番号Nを1加算し(S16)、S13から処理を繰り返す。つまり、2回目の単位工程が実行される。
2回目の単位工程(S13)において、歯切り工具42は、1回目の単位工程にて位置決めされたときよりも、第一歯車W(1)における切込方向位置を深くした位置に位置決めされる。ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、2回目の単位工程(S13)における加工開始の刃は、図5Bに示す第二番目の刃42a(2)(本発明の第二刃に相当する)となる。第二番目の刃42a(2)は、1回目の単位工程における加工開始の第一番目の刃42a(1)とは異なる。本実施形態においては、第二番目の刃42a(2)は、第一番目の刃42a(1)の隣りの刃である。
2回目の単位工程(S13)が実行されると、第一歯車W(1)には、図5Bに示すような歯Waが形成される。このときの歯Waの溝深さは、最終的に形成される歯Waの溝深さの3分の2程度である。2回目の単位工程が終了した場合(S14:Yes)、第一歯車W(1)の加工はまだ終了していないため、再び刃番号Nに1加算され(S16)、3回目の単位工程が実行される(S13)。
3回目の単位工程(S13)において、歯切り工具42は、2回目の単位工程にて位置決めされたときよりも、第一歯車W(1)における切込方向位置を深くした位置に位置決めされる。ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、3回目の単位工程(S13)における加工開始の刃は、図5Cに示す第三番目の刃42a(3)となる。ここで、第三番目の刃42a(3)は、他の単位工程における加工開始の刃42a(1)、42a(2)とは異なる。本実施形態においては、第三番目の刃42a(3)は、第二番目の刃42a(2)の隣りの刃である。
3回目の単位工程(S13)が実行されると、第一歯車W(1)には、図5Cに示すような最終的な所望形状である歯Waが形成される。つまり、第一歯車W(1)の加工が終了する(S15:Yes)。加工対象としての第一歯車W(1)の加工が終了すると(S15:Yes)、加工対象としての第二歯車W(2)を保持具80にセットする(S21)。次に、刃番号Nを1加算し(S22)、単位工程を実行する(S23)。S23の単位工程とは、歯切り工具42を、第二歯車W(2)に対して、第二歯車W(2)の中心軸L1方向に1回相対移動させる加工工程である。
そこで、詳細には、S23の単位工程においては、図4Aに示すように、第二歯車W(2)と歯切り工具42とを初期位置に位置決めする(S23a:初期位置決め工程)。初期位置とは、第二歯車W(2)と歯切り工具42とが接触していない位置であって、第二歯車W(2)の中心軸L1と歯切り工具42の中心軸L2とが交差角を有する状態である。
この初期位置から、第二歯車W(2)が中心軸L1周り(θ1)に回転され、且つ、第二歯車W(2)の回転に同期して、歯切り工具42が、中心軸L2周り(θ2)に回転される(S23b:加工工程)。同時に、歯切り工具42が、第二歯車W(2)の中心軸L1方向(M2)に1回相対的に移動させる(S23b:加工工程)。
ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、1回目の単位工程(S23)における加工開始の刃は、図6Aに示す第四番目の刃42a(4)(本発明の第二刃に相当する)である。第四番目の刃42a(4)は、他の単位工程における加工開始の刃42a(1)−42a(3)とは異なる。本実施形態においては、第四番目の刃42a(4)は、第三番目の刃42a(3)の隣りの刃である。
そして、S23の単位工程が終了したか否かを判定する(S24)。S23の単位工程が終了した状態は、図4Bに示す。つまり、当該状態とは、歯切り工具42の刃42aのすくい面が、第二歯車W(2)を通過した状態である。S23の単位工程が終了していなければ(S24:No)、S23の単位工程におけるS23bの加工工程を継続して実行する。ここで、1回目の単位工程が実行された場合、第二歯車W(2)には、図6Aに示すような歯Waが形成される。このときの歯Waの溝深さは、最終的に形成される歯Waの溝深さの3分の1程度である。
S23の単位工程が終了すると(S24:Yes)、第二歯車W(2)の加工が終了したか否かを判定する(S25)。ここで、1回目の単位工程が終了した時点においては、第二歯車W(2)は加工完了していない。そこで、第二歯車W(2)の加工が終了していなければ(S25:No)、刃番号Nを1加算し(S26)、S23から処理を繰り返す。つまり、2回目の単位工程が実行される。
2回目の単位工程(S23)において、歯切り工具42は、1回目の単位工程にて位置決めされたときよりも、第二歯車W(2)における切込方向位置を深くした位置に位置決めされる。ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、2回目の単位工程(S23)における加工開始の刃は、図6Bに示す第五番目の刃42a(5)となる。第五番目の刃42a(5)は、他の単位工程における加工開始の刃42a(1)−42a(4)とは異なる。本実施形態においては、第五番目の刃42a(5)は、第四番目の刃42a(4)の隣りの刃である。
2回目の単位工程(S23)が実行されると、第二歯車W(2)には、図6Bに示すような歯Waが形成される。このときの歯Waの溝深さは、最終的に形成される歯Waの溝深さの3分の2程度である。2回目の単位工程が終了した場合(S24:Yes)、第二歯車W(2)の加工はまだ終了していないため、再び刃番号Nに1加算され(S26)、3回目の単位工程が実行される(S23)。
3回目の単位工程(S23)において、歯切り工具42は、2回目の単位工程にて位置決めされたときよりも、第二歯車W(2)における切込方向位置を深くした位置に位置決めされる。ここで、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、3回目の単位工程(S23)における加工開始の刃は、図6Cに示す第六番目の刃42a(6)となる。ここで、第六番目の刃42a(6)は、他の単位工程における加工開始の刃42a(1)−42a(5)とは異なる。本実施形態においては、第六番目の刃42a(6)は、第五番目の刃42a(5)の隣りの刃である。
3回目の単位工程(S23)が実行されると、第二歯車W(2)には、図6Cに示すような最終的な所望形状である歯Waが形成される。つまり、第二歯車W(2)の加工が終了する(S25:Yes)。
(4.加工時の主軸負荷)
上述した、第一歯車W(1)及び第二歯車W(2)を加工する際において、回転主軸40の負荷について、図7を参照して説明する。図7に示すように、第一歯車W(1)の加工の際に、1回目より2回目の単位工程の方が、負荷が大きい。2回目より3回目の単位工程の方が、負荷が大きい。図5A−図5Cに示すように、1回目より2回目の方が、単位時間当たりの加工量が多く、2回目より3回目の方が、単位時間当たりの加工量が多いためである。
また、第一歯車W(1)の加工の各回の単位工程において、加工開始時の負荷が最も大きい。従って、3回目の単位工程における加工開始時の負荷が、第一歯車W(1)の加工において最も大きくなる。第二歯車W(2)についても同様である。
ここで、第一歯車W(1)の加工において、1回目の単位工程の加工開始時には、第一番目の刃42a(1)が加工する。2回目の単位工程の加工開始時には、第二番目の刃42a(2)が加工する。3回目の単位工程の加工開始時には、第三番目の刃42a(3)が加工する。
つまり、第一歯車W(1)の加工において、1回目、2回目、3回目の単位工程の加工開始時のそれぞれを加工する刃42a(1)−42a(3)は、異なる。従って、特定の刃42aに大きな負荷がかかり続けることはなく、複数の刃42aに負荷が分散されている。従って、歯切り工具42の長寿命化を図ることができる。
また、第二歯車W(2)の加工において、1回目の単位工程の加工開始時には、第四番目の刃42a(4)が加工する。2回目の単位工程の加工開始時には、第五番目の刃42a(5)が加工する。3回目の単位工程の加工開始時には、第六番目の刃42a(6)が加工する。
つまり、第二歯車W(2)の加工において、1回目、2回目、3回目の単位工程の加工開始時のそれぞれを加工する刃42a(4)−42a(6)は、異なる。さらに、第二歯車W(2)において、各回の単位工程の加工開始時のそれぞれを加工する刃42a(4)−42a(6)は、第一歯車W(1)において、各回の単位工程の加工開始時のそれぞれを加工する刃42a(1)−42a(3)と異なる。従って、複数個の歯車Wを加工する際に、特定の刃42aに大きな負荷がかかり続けることはなく、複数の刃42aに負荷が分散されている。従って、歯切り工具42の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、第一歯車W(1)、第二歯車W(2)のそれぞれ3回の単位工程(3回に分けた加工)としているが、3回に限られず、2回、4回などとしてもよい。また、1つの歯車Wに対して、外歯加工を上記の方法により行った後に、工具交換を行って内歯加工を上記の方法により連続して行ってもよい。つまり、1つの歯車Wに対する外歯加工及び内歯加工を1つの歯車加工装置1により行うことができると共に、外歯加工用及び内歯加工用それぞれの歯切り工具42の長寿命化を図ることができる。
(5.効果)
上記実施形態における歯車加工方法は、加工対象としての歯車Wと複数の刃42aを有する歯切り工具42とをそれぞれ回転させながら、歯切り工具42を所定方向に相対移動させることで、歯切り工具42により歯車Wを加工する方法である。ここで、歯切り工具42を歯車Wに対して所定方向に1回相対移動させる加工工程を単位工程と定義する。そして、歯切り工具42の複数の刃42aにおいて、第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃(42a(1))と第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)における加工開始の第二刃(42a(2)、42a(4))とは、異なる。
ここで、図7に示すように、単位工程において最初に加工対象としての歯車Wを加工する刃42a、すなわち、単位工程における加工開始の刃42aに、最も大きな負荷が生じる。そのため、複数回の単位工程を繰り返す場合において、毎回、同一の刃42aが各単位工程における加工開始の刃42aとなると、当該刃42aが大きな負荷を受け続ける。
しかし、本実施形態における歯車加工方法によれば、第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃(42a(1))と、第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)における加工開始の第二刃(42a(2)、42a(4))とは異なる刃となる。従って、第一単位工程(1回目のS13)においては、第一刃(42a(1))の負荷が最も大きくなるが、第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)においては、第二刃(42a(2)、42a(4))の負荷が最も大きくなる。このように、各単位工程において負荷が大きくなる刃42aが異なるため、特定の刃42aに常に大きな負荷がかからないようになる。従って、歯切り工具42の長寿命化が図られる。
また、本実施形態において、単位工程は、歯車Wと歯切り工具42とを初期位置に位置決めする工程(S13a,S23a)と、初期位置から、歯車Wと歯切り工具42とをそれぞれ回転させながら、歯切り工具42を所定方向に1回相対移動させることで、歯切り工具42により歯車Wを加工する工程(S13b,S23b)とを備える。この場合、第一単位工程(1回目のS13)において初期位置における歯切り工具42の位相と、第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)において初期位置における歯切り工具42の位相とは、異なる。
このように、初期位置における歯切り工具42の位相を設定することにより、容易に、第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃(42a(1))と第二単位工程(2回目のS13、1回目のS23)における加工開始の第二刃(42a(2)、42a(4))とは、異なるようにできる。
また、本実施形態の歯車加工方法は、図5A−図5Cに示すように、加工対象としての1つの歯車(第一歯車W(1))を複数回の単位工程(S13)により加工する方法である。この場合、第一歯車W(1)は、第一単位工程(1回目のS13)を実行し、第一単位工程(1回目のS13)の後に第二単位工程(2回目のS13)を実行することにより、加工される。第一歯車W(1)を加工する第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃(42a(1))と、第一歯車W(1)を加工する第二単位工程(2回目のS13)における加工開始の第二刃(42a(2))とは、異なる。
このように、第一歯車W(1)が複数回の単位工程(S13)により加工される場合に、各回の単位工程(S13)における加工開始の刃42aが異なる。従って、第一歯車W(1)の加工において、各単位工程において負荷が大きくなる刃42aが異なるため、特定の刃42aに常に大きな負荷がかからないようになる。従って、歯切り工具42の長寿命化が図られる。
また、本実施形態の歯車加工方法は、図5A及び図6Aに示すように、加工対象としての複数個の歯車W(1)、W(2)を加工する方法である。この場合、第一単位工程は、第一歯車W(1)を加工する工程(S13)であり、第二単位工程は、第一歯車W(1)とは異なる第二歯車W(2)を加工する工程である。そして、第一歯車W(1)を加工する際の第一単位工程(1回目のS13)における加工開始の第一刃42a(1)と、第二歯車W(2)を加工する際の第二単位工程(1回目のS23)における加工開始の第二刃42a(4)とは、異なる。
このように、第一歯車W(1)及び第二歯車W(2)を加工する際に、それぞれの単位工程(S13,S23)における加工開始の刃42aが異なる。従って、第一歯車W(1)及び第二歯車W(2)の加工において、各単位工程において負荷が大きくなる刃42aが異なるため、特定の刃42aに常に大きな負荷がかからないようになる。従って、歯切り工具42の長寿命化が図られる。
ここで、上述したように、本実施形態の歯車加工方法は、歯切り工具42を歯車Wの中心軸L1方向(M2)に相対移動させることで、歯切り工具42により歯車Wを加工するスカイビング加工方法である。スカイビング加工を適用した場合において、歯切り工具42の長寿命化を確実に図ることができる。
1:歯車加工装置、 40:回転主軸、 42:歯切り工具、 42a:刃、 42a(1):第一刃、 42a(2),42a(4):第二刃、 70:回転テーブル、 80:保持具、 W:歯車、 W(1):第一歯車、 W(2):第二歯車、 Wa:歯、 S13,S23:単位工程、 1回目のS13:第一単位工程、 2回目のS13,1回目のS23:第二単位工程

Claims (5)

  1. 加工対象としての歯車と複数の刃を有する歯切り工具とをそれぞれ回転させながら、前記歯切り工具を所定方向に相対移動させることで、前記歯切り工具により前記歯車を加工する歯車加工方法であって、
    前記歯切り工具を前記歯車に対して前記所定方向に1回相対移動させる加工工程を単位工程と定義し、
    前記歯切り工具の複数の刃において、第一単位工程における加工開始の第一刃と第二単位工程における加工開始の第二刃とは、異なる、歯車加工方法。
  2. 前記単位工程は、
    前記歯車と前記歯切り工具とを初期位置に位置決めする工程と、
    前記初期位置から、前記歯車と前記歯切り工具とをそれぞれ回転させながら、前記歯切り工具を前記所定方向に1回相対移動させることで、前記歯切り工具により前記歯車を加工する工程と、を備え、
    前記第一単位工程において前記初期位置における前記歯切り工具の位相と、前記第二単位工程において前記初期位置における前記歯切り工具の位相とは、異なる、請求項1に記載の歯車加工方法。
  3. 前記歯車加工方法は、加工対象としての1つの歯車を複数回の前記単位工程により加工する方法であり、
    前記1つの歯車は、前記第一単位工程を実行し、前記第一単位工程の後に前記第二単位工程を実行することにより、加工され、
    前記1つの歯車を加工する前記第一単位工程における加工開始の前記第一刃と、前記1つの歯車を加工する前記第二単位工程における加工開始の前記第二刃とは、異なる、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  4. 前記歯車加工方法は、加工対象としての複数個の歯車を加工する方法であり、
    前記第一単位工程は、第一歯車を加工する工程であり、
    前記第二単位工程は、前記第一歯車とは異なる第二歯車を加工する工程であり、
    前記第一歯車を加工する際の前記第一単位工程における加工開始の前記第一刃と、前記第二歯車を加工する際の前記第二単位工程における加工開始の前記第二刃とは、異なる、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  5. 前記歯車加工方法は、前記歯切り工具を前記歯車の軸方向に相対移動させることで、前記歯切り工具により前記歯車を加工するスカイビング加工方法である、請求項1−4の何れか一項に記載の歯車加工方法。
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