JP2017537239A - コーミング機械の円形コームのためのクリーニング装置 - Google Patents

コーミング機械の円形コームのためのクリーニング装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、コーミング機械の機械フレーム内に軸(5)を介して回転可能に支持された円形コーム(4)のコーミングセグメント(7)をクリーニングする装置に関し、円形コームは、ニップ工程中に、ニッパユニット(1)のニップ箇所(KS)から突出する繊維タフト(FB)をコーミングするようになっており、円形コーム(4)のコーミングセグメント(7)の包絡円(HK)の領域に、少なくとも1つの第1のクリーニングエレメント(44)が設けられている。コーミングセグメントによる変わらないコーミング効果を得るために、コーミングセグメント(7)の包絡円(HK)に対して半径方向間隔をおいて、かつ円形コーム(4)の周方向で見て、コーミングセグメント(7)の内部に位置しているコーミング除去された成分(K)の量を検出する、少なくとも1つの手段(S1,S2,S3)が取り付けられており、該手段は、制御ユニット(ST)に接続されており、該制御ユニット(ST)は、少なくとも第1のクリーニングエレメント(44)の表示装置(75)および/または制御装置(SM,SZ)に接続されており、該表示装置および/または制御装置を介して、第1のクリーニングエレメントのクリーニング強度が調節可能である。

Description

本発明は、コーミング機械の、軸を介して支持された円形コームの、コーミング針布から成るコーミングセグメントのためのクリーニング装置であって、円形コームは、ニッパユニットのニップ箇所から突出する繊維タフトをコーミングするようになっており、円形コームのコーミングセグメントの包絡円の領域に、ニップ工程中にコーミングセグメントのコーミング針布をクリーニングする少なくとも1つのクリーニングエレメントが配置されている、装置に関する。
今日汎用のコーミング機械は、通常、互いに並んで配置された8つのコーミングヘッドを有している。このとき、ラップウェブ(Wattebahn)として形成されて、個々のコーミングヘッドの各ニッパユニットに供給される繊維材料は、コーミング工程中にニッパユニットによってクランプされる。このクランプ動作時にそれぞれのニッパユニット(単に「ニッパ」と呼ぶ)から突出している、繊維材料の端部は、通常、繊維タフト(Faserbart)と呼ばれる。この繊維タフトは、ニッパの閉鎖状態において、円形コームのコーミングセグメントのコーミング針布によって捕捉されて、コーミングされる。このとき各円形コーム(「コーミングシリンダ」とも呼ぶ)は、ニッパの下において軸を介して回転可能に機械フレームに支持されていて、個々に又は中央で、駆動ユニットによって駆動される。コーミング除去された成分(短繊維、ネップ、汚れ等)は、大部分がコーミングセグメント内に堆積され、円形コームの回転によって下方に向かって運ばれ、そこで、ブラシローラのブラシがコーミングセグメントの包絡円に係合する領域に達する。コーミングセグメントはこのとき例えば、互いに相前後して配置された複数のコーミング針布から成っており、これらのコーミング針布は、互いに並んで位置している針布条片を有している。ブラシローラの回転運動は、円形コームの回転運動とは逆方向であるので、コーミング針布にブラシローラのブラシが係合する領域においては、コーミング針布とブラシローラのブラシとの絶対的な運動方向は、同じに向けられている。このときブラシローラの周速度は、円形コームの周速度よりも大きいので、これによってコーミング針布の内部におけるブラシの移動(先行)が生ぜしめられる。ブラシローラのブラシを介して、コーミングセグメントのコーミング針布内に位置するコーミング除去された成分が、剥がされて、吸込み作用の影響下で吸込み通路に排出される。負圧源に接続された吸込み通路は、内部においてブラシローラが回転可能に支持されているハウジングに接続されている。このハウジングは少なくとも部分的に、ブラシローラの上に取り付けられた円形コームをも取り囲んでいる。これによって、供給された負圧は、円形コームの上における領域にも作用し、コーミング工程時におけるコーミング針布内への繊維タフトの引込みを促進する。
コーミング針布による変わらない最適なコーミング作業を保証するためには、コーミング針布の針布歯の間に堆積物が固着していないことが必要である。このような堆積物は、コーミング工程時に、コーミングされる繊維タフトへの針布歯の完全な進入を阻止するもしくは低減させることがある。従来の構成では、特殊にプログラミングされたクリーニングインターバルによって、コーミング針布を堆積物に対してクリーンに保つことが試みられている。この場合コーミング機械は短時間、比較的少ないニップ数で運転され、これに対してブラシローラの回転数は高められる。このような処置が、例えばブラシローラのブラシの摩耗現象に基づいて、コーミング針布をクリーンに保つのに、もはや十分ではない場合には、ブラシ軸と円形コーム軸との間における半径方向間隔が、特殊な移動装置によって減じられる。これによって、コーミング針布内(針布歯の間)へのブラシの必要な係合深さを、再び得ることができる。
コーミング針布をクリーンに保つための、上に述べたすべての公知の処置は、一方では、実施のために比較的長い時間が掛かる。ブラシローラの半径方向における後調節は、多くの場合、さらに長い時間を掛けて行われ、かつ操作員の目視による観察によって行われる。これは、ブラシローラの状態またはコーミングセグメントのコーミング針布の内部における汚れの状態の目視による観察によって行われる。
しかしながら、高くなるニップ数および比較的大きな処理されるラップ重量に鑑みて、公知の処理は、コーミングセグメントのコーミング針布を堆積物に対してクリーンに保ち、ひいては変わらないコーミング作業を保証するには、もはや十分ではないということが判明している。さらに公知の処理では、作業員の目視による観察が頼りである。そのためこのような処置では、高められた人件費が必要であり、監視は、操作員の信頼性と、目視による検査が実施される時間の長さとに関連している。
ゆえに本発明の根底を成す課題は、公知の構成における欠点を排除し、かつ品質的に変わらないコーミング作業を保証する、クリーニング装置、もしくはコーミング機械の円形コーム用のクリーニング装置のための監視装置を提供することである。
この課題は、一方では、コーミング針布をクリーンに保つために、コーミング針布内に堆積するコーミング除去された成分の量を、連続的に検出もしくは監視し、検出された値に基づいて、少なくとも1つのクリーニングエレメントのクリーニング強度を、所定の基本値によって適合させるということを提案する方法によって解決される。
このとき、コーミング工程の直後にコーミングセグメントのコーミング針布の内部または表面に堆積しているもしくは固着している成分を、測定系(センサ装置)によって検出し、その後でコーミングセグメントを第1のクリーニングエレメントの作用領域に到達させることが可能である。すなわち測定された値に基づいて、クリーニングエレメントのクリーニング強度を相応に調節することができる。クリーニングエレメントが、ブラシを備えたブラシローラである場合には、例えば、測定された値が所定の基本値に対して高い時に、ブラシローラの回転数を確定された値だけ高めることができ、これによってクリーニング効果は、コーミングセグメント内に位置する成分をコーミングセグメントのコーミング針布から完全に除去するのに、かつ公知の吸込み装置に供給するのに十分になる。このような方法は、実質的に、コーミング除去された量の変動(パーセント表示によるコーミング除去)に合わせられている。
しかしながらまた提案された方法は、別の構成にも関しており、この別の構成では、コーミング針布内に位置する成分の量の検出は、円形コームの回転方向で見て、クリーニングエレメントの直ぐ後ろにおいて行われる。これによってクリーニングエレメントのクリーニング効果を直に監視することができ、かつ次いで修正することができる。理想的には、コーミング針布がクリーニング装置もしくはクリーニングエレメントによる作用を受けた場合に、コーミング針布の内部にはもはや物質が存在しないことが望ましい。しかしながら、クリーニングエレメントの通過後にコーミング針布の内部に成分(例えばノイル)の残留量がなお検出される場合には、以下に記載の原因を想定することができる。第1に、クリーニングエレメント自体のクリーニング効果(もしくはクリーニング強度)が、クリーニングエレメントにおける摩耗(例えばブラシローラにおけるブラシの短縮)によって低下していることが考えられ、第2に、例えばコーミング除去された比較的大きな量が処理された場合またはコーミング除去された材料が接着成分(例えば(アブラムシが分泌する)蜜による)またはその他の汚れまたは混乱状態を有する場合にも、クリーニング効果は低下することがある。
さらに、前記課題を解決するために提案された装置では、コーミングセグメントの包絡円に対して半径方向間隔をおいて、かつ円形コームの周方向で見て、コーミングセグメントの内部に位置しているコーミング除去された成分の量を検出する、少なくとも1つの手段が取り付けられており、この手段は、制御ユニットに接続されており、該制御ユニットは、少なくとも第1のクリーニングエレメントの表示装置および/または制御装置に接続されており、該表示装置および/または制御装置を介して、第1のクリーニングエレメントのクリーニング強度が調節可能である。
コーミングセグメントの連続的かつ自動的な監視と、この際に検出された値の、制御ユニットにおける評価とによって、所定の目標値からの偏差を直ちに求めることができ、かつ同時に表示装置によって操作員に伝達することができる。そして操作員は直ちに処置を導入することができ、これによってコーミングセグメントのコーミング針布から不所望の堆積物を除去し、ひいては完全なコーミング効果を再び得ることができる。表示装置は、モニタにおける視覚的な表示として形成されていても、または信号ランプによって形成されていてもよい。また、検出された障害(汚れ)を、音響学的な表示で操作員に伝達すること、および即時の介入をトリガすることが可能である。
さらに提案された好適な態様では、コーミング除去された成分の、コーミングセグメントの内部に位置する量の検出された値が、連続的に伝達される制御ユニットが、クリーニングエレメントの制御装置に対して直接作用し、これによって各クリーニングエレメントのクリーニング効果を、検出された値に適合させることができるようになっている。すなわちこの場合には、クリーニング装置の適合は、自動的にかつ操作員の介入なしに行われる。追加的に、クリーニング効果の自動式の適合の他に、既に述べた視覚的なおよび音響学的な表示手段をも使用することが可能である。このことは特に、監視手段によって検出された汚れ度が、クリーニング効果の自動的な増大によって除去され得ない場合に好適である。このような場合には、除去のために手による介入が必要である。これは、クリーニングエレメント(例えばブラシローラのブラシ)の摩耗が大きく、クリーニング効果の自動的な増大がもはや不可能である場合に、行うことができる。
提案された別の態様では、コーミングセグメントの汚れを監視する手段は、円形コームの回転方向で見て、少なくとも第1のクリーニングエレメントとニッパユニットのニップ箇所との間に配置されている。このように構成されていると、第1のクリーニングエレメントのクリーニング効果(クリーニング強度)を、第1のクリーニング段階の直ぐ後で監視すること、および制御ユニットを介して相応の処置をトリガすることが可能であり、これによって場合によっては、コーミング除去された成分の、針布の間に残っている残留物を、後続のクリーニングサイクルにおいて一緒に除去することができる。このことを実現するために、公知のブラシローラがクリーニング手段として使用される場合には、例えばブラシローラの回転数が制御ユニットを介して高められるか、またはコーミング針布内へのブラシの進入深さが増大される。後者は、円形コーム軸の軸線とブラシローラの軸線との間における間隔を減じることによって達成される。コーミングセグメントをクリーニングするために空気力式の吸込みエレメントが使用される場合には、高められたクリーニング効果(クリーニング強度)を調節するために、吸込みエレメントに供給される負圧を高めることができる。
さらに別の態様では、手段は、円形コームの回転方向で見て、ニッパユニットのニップ箇所と少なくとも第1のクリーニングエレメントとの間に配置されている。このように構成されていると、後続の第1のクリーニングエレメントのクリーニング効果を、コーミング除去された成分の存在する量に合わせて調節することができる。これによって、コーミング除去された成分(パーセント表示されたノイル分)の比較的大きな量変動を補償すること、およびコーミングセグメントのコーミング針布をクリーンに保つことを保証することができる。
さらに別の態様では、円形コームの回転方向で見て、少なくとも1つの別の第2のクリーニングエレメントが、円形コームのコーミングセグメントの包絡円の領域に配置されており、少なくとも1つの第2のクリーニングエレメントの制御装置が、該第2のクリーニングエレメントのクリーニング強度に影響を及ぼすために制御ユニットに接続されており、手段は、円形コームの回転方向で見て、第2のクリーニングエレメントとニッパユニットのニップ箇所との間に配置されている。このように構成されていると、互いに前後して続く第1および第2のクリーニング段階のクリーニング効果を監視することができる。この監視時に、コーミング除去された材料の残留成分がなおコーミング針布の間において確認された場合には、制御ユニットを介して、検出された値に相応して、クリーニングエレメントの両方の制御装置の一方に制御命令を伝達することができ、これによってクリーニングエレメントのクリーニング強度を相応に高めることができる。また、両方のクリーニングエレメントにおけるクリーニング強度を同時に高めることも可能である。さらにまた、制御の介入(Steuereingriff)の有効性を連続的に検査することによって、互いに連続するクリーニングエレメントのクリーニング強度を段階的に高めることも可能である。
さらに別の態様では、円形コームの回転方向で見て、少なくとも1つの別の第2のクリーニングエレメントが、円形コームのコーミングセグメントの包絡円の領域に配置されており、少なくとも1つの第2のクリーニングエレメントの制御装置が、該第2のクリーニングエレメントのクリーニング強度に影響を及ぼすために制御ユニットに接続されており、手段は、円形コームの回転方向で見て、第1のクリーニングエレメントと第2のクリーニングエレメントとの間に配置されている。
この装置によって、第1のクリーニング段階に続く第2のクリーニング段階を、コーミング針布の内部における成分のなお残っている量に合わせて調節することができる。
このとき制御ユニット内に格納された値が、検出された実際値と比較され、偏差に相応して、後続の第2のクリーニング段階の制御装置に伝達され、これによってクリーニング強度を相応に適合させることができる。もちろん、制御ユニットにおいては許容範囲も確定されており、この許容範囲内では、第2のクリーニング段階を適合させるための制御パルスはトリガされない。
好適な態様では、第1のクリーニングエレメントは機械式のクリーニングエレメントであり、かつ第2のクリーニングエレメントは空気力式のクリーニングエレメントである。第1の機械式のクリーニング段階によって、コーミング針布の間における成分が解離され、大部分が除去されて排出される。後続の第2の空気力式のクリーニング段階は、部分的に既に機械式のクリーニング段階において解離された、まだ残っている残留成分を除去する。
コーミングセグメントのコーミング針布の間におけるコーミング除去された成分を検出するために、別の態様では、手段は、1つまたは複数の光電式のセンサを有しており、該センサは、コーミングセグメントの、円形コームの回転方向に対して横方向に延びる幅内に配置されている。このように構成されていると、コーミング針布の幅全体を検出することができる。
また、コーミング針布を監視する手段として、円形コームの回転方向に対して横方向に方向付けられた少なくとも1つのラインカメラを使用することも可能である。
別の好適な態様では、機械式のクリーニングエレメントは、円形コームの軸に対して半径方向間隔をおいて回転可能に支持されたクリーニングブラシから成っており、該クリーニングブラシが有するクリーニングエレメントの包絡円が、コーミングセグメントの包絡円と交差しており、空気力式のクリーニングエレメントは、負圧源に接続された吸込みエレメントから成っており、該吸込みエレメントの吸込み開口が、コーミングセグメントの包絡円に対して半径方向間隔をおいてかつ該包絡円の部分領域にわたって延びている。
この構成において提案される態様では、空気力式のクリーニングエレメントの吸込み開口は、円形コームの回転方向で見て、コーミングセグメントの包絡円とクリーニングブラシのクリーニングエレメントの包絡円との交差箇所と、ニッパユニットのニップ箇所との間に配置されている。
本発明のその他の構成については、以下の実施形態を用いて詳しく説明および図示する。
円形コームのための本発明に係る監視装置を備えた、コーミング機械の公知のコーミングヘッドを概略的に示す側面図である。 追加的な空気力式のクリーニングエレメントを備えた、図1に示したクリーニングヘッドを概略的に示す側面図である。 図2の矢印Xの方向から見て示す概略的な側面図である。
図1には、ニッパユニット1(単に「ニッパ」と呼ぶ)を備えたコーミング機械の(複数のコーミングヘッドのうちの)1つのコーミングヘッドの公知の構成が示されている。ニッパ1は、クランクアーム2,3を介して旋回運動可能に支持されている。このとき2つのクランクアーム2はそれぞれ、円形コーム(コームシリンダとも呼ぶ)4の側部において、この円形コーム4の円形コーム軸5に旋回可能に支持されている。旋回アーム2の他端は、ニッパフレーム8における軸13に回動可能に取り付けられている。後方の旋回アーム3(これも2つ設けられていてよい)は、ニッパ軸10に回動不能に支持されている。旋回アーム3の、反対側に位置する自由端部は、軸9を介してニッパフレーム8に回動可能に接続されている。
円形コーム4は、その周囲の一部にコーミングセグメント7を有しており、このコーミングセグメント7は、略示したように、コーミング針布6を備えている。既に公知のように、コーミング針布6は、互いに列を成して並んで配置された個々の針布条片Sから成っていてよい(図3)。さらに、円形コームの回転方向Dで見て、相前後して連続する複数の針布部分A1〜A4(いわゆる針布バー(Riegel))が設けられていてよく、このときこれらの針布部分は、互いに異なった歯数を備えていてよい。通常、前方の針布部分(針布バー)A1は後方の針布部分A4に比べて僅かな歯数を有しており、これに対して、針布部分A1〜A4の個々の針布条片Sの間における通路G(図3)の通路幅は、後方に向かって減少する。
ここに図示した円形コームの代わりに、その全周に追加的に取り付けられたデタッチングセグメント(Abreisssegment)を備えた円形コームが設けられていてもよく、このデタッチングセグメントは、デタッチング工程時に、該デタッチングセグメントに接近可能なデタッチングローラと共にニップ箇所を形成する。このような構成(ハイルマンによるシステム)は、例えば公開されている欧州特許第2044249号明細書(EP-2 044 249 B1)に記載されている。この明細書に記載された構成では、下側のニッパプレートは位置固定に取り付けられており、これに対して上側のニッパプレートは、繊維材料のために下側のニッパプレートと共にニップ箇所を形成するために、旋回運動を実施する。
通常、コーミング機械には、複数のコーミングヘッドが互いに並んで位置するように配置されており、このとき各コーミングヘッドは1つのニッパ1を有している。しかしながら実施形態では、追加的な吸込み装置の本発明に係る取付けは、ただ1つのコーミングヘッドにおいてしか図示および記載されない。
ニッパ1は、本実施形態では、ニッパフレーム8に不動に結合された下側ニッパプレート12と、上側ニッパプレート14(時々ニッパカッタとも呼ばれる)とから成っており、この上側ニッパプレート14は、2つの旋回アーム15,15’に固定されている。両旋回アームは、旋回軸16を介して旋回可能にニッパフレーム8に取り付けられている。旋回アーム15,15’は、各1つのばねストラット18に結合されており、両ばねストラット18は、軸20を介して、機械フレームに支持されている。処理すべき繊維材料Wの材料流れ方向Fで見て、ニッパ1の下流には第1のローラ対24が設けられている。このローラ対24は実地において、デタッチングローラ対とも呼ばれ、デタッチングニップラインKLを形成している。第1のローラ対24の下流側には、第2のローラ対25が配置されており、この第2のローラ対25において、生ぜしめられた接合箇所(Loetstelle)がさらに補強される。
略示されているトップコーム(Fixkamm)11は、図示されていない手段によってニッパフレーム8に固定されている。デタッチング工程時に、繊維タフトFBはトップコームの針布内に引き込まれ、このとき繊維タフトFBの端部Eは、後続の第1のローラ対24のニップポイントKLによって捕捉される。これにより繊維タフトFBの端部Eは、既に存在する繊維フリースVの端部E1の上に、屋根瓦状に載置されて、端部E1と接合される。
ニッパ1の内部には、供給ローラ27が回転可能に支持されており、この供給ローラ27は、詳しくは図示されていない駆動装置に接続されていて、供給されたラップWを歩進的に搬送するために、断続的な回転運動を実施する。供給ローラ27は軸28を有しており、この軸28を介して供給ローラ27は、両端部において、詳しくは図示されていない軸受を介して、ニッパフレームの軸受受容部に回転可能に支持されている。供給ローラ27の駆動は、例えば、上側ニッパプレート14の運動によって制御される公知のラチェット駆動装置を用いて行うことができる。供給ローラ27は、繊維材料Wを下側ニッパプレート12のニッパリップ30に向かって断続的に搬送する。
コーミングは、閉鎖されたニッパ1において、図1および図2の実施形態において示したように、ニッパの後方の位置において行われる。このとき、繊維タフトFBの、ニッパ1のニップ箇所KSから突出している端部Eは、回転方向Dにおいて回転する円形コーム4のコーミングセグメント7のコーミング針布6の領域に達して、コーミングされる。コーミング工程中に繊維材料Wを固定するクランプ力は、略示されたばねストラット18によって生ぜしめられ、このばねストラット18は、軸20を介して機械フレームMSに旋回可能に取り付けられている。
コーミング工程の後で、ニッパ1は、最前位の位置(図示せず)に旋回させられ、このとき同時に開放される。この際に、繊維タフトFBのコーミングされた端部Eは、前もって部分的に戻し搬送された繊維フリースVの端部E1の上に載置され、次いで繊維フリースVの搬送運動によって第1のローラ対24のニップラインKLに引き渡される。上に述べた運動経過中に、繊維タフトFBは、ニッパフレーム8に固定されたトップコーム11のニードルの領域に達する。そして第1のローラ対24の回転運動によって、ニップラインKLに達した繊維タフトFBの繊維は、繊維タフトから引き出されて、フリースVの端部と接合される。このとき繊維タフトはトップコーム11を通して引き出される。繊維フリースは、後続の第2のローラ対25を介してフリーステーブルに搬出され、次いで公知の装置を介してスライバにまとめられ、さらに搬送される。
コーミング工程時にコーミング除去された成分K(短繊維、ネップ、汚れ等)は、大部分が、コーミング針布の通路の間に堆積し、下方に向かって搬送され、そこでブラシローラ44の領域に達する。
ブラシローラ44は、円形コーム4の下において軸46を介して旋回アーム80に回転可能に支持されており、このとき各1つの旋回アームは、軸46の一端に設けられている。旋回アーム80は、軸79を介してハウジング50に旋回可能に支持されており、このハウジング50内には円形コーム4も位置している。旋回アーム80の一方(または両方)には、回転ジョイント82が設けられており、この回転ジョイント82には、シリンダ81のピストンロッドが枢着されており、シリンダ81の他端は、軸84を介して機械フレームMSに旋回可能に取り付けられている。1つもしくは複数の旋回アーム80の位置を移動させるためのシリンダ81の駆動制御は、制御装置SZを介して行われ、この制御装置SZは、ライン56を介して制御ユニットSTに接続されている。制御装置SZによって制御可能でありかつシリンダ81への供給のために用いられる、既に公知の弁および圧力媒体の図示は、省かれている。旋回アーム80の移動によって、コーミング針布内へのブラシ45の進入深さを変化させることができる。この進入深さによって、ブラシローラ44のクリーニング強度に影響を及ぼすことができる。ブラシの摩耗時においても変わらないクリーニング効果を保証するために、旋回アーム80によるブラシローラの後調節も使用される。
ハウジング50は周囲を閉鎖されていて、ニッパ1に向かう方向においてだけ開放されている。ブラシローラ44は、駆動エレメント33を介してモータMBに接続されていて、ブラシ45を有しており、このブラシローラ44のブラシ45は、進入箇所ETにおいてその包絡円HBで、円形コーム4のコーミングセグメント7の包絡円HK内に係合し、ひいてはコーミングセグメント7のコーミング針布6の針布条片Sの通路G内に係合し(図3)、これらの通路G内に位置するコーミング除去された成分Kを除去する。ブラシローラの運動方向Bは、進入箇所ETの領域において円形コーム4の運動方向Dと同じ方向に向けられている。進入箇所ETの領域における円形コーム4とブラシローラ44との間における異なった周速度によって、ブラシローラ44のブラシ45と円形コーム4のコーミング針布6との間において相対運動が生ぜしめられ、これはクリーニング効果を促進する。ブラシ45はこのとき、円形コーム4のコーミング針布6よりも速く(先行するように)運動する。
負圧源Pによって生ぜしめられた吸込み空気流SAの影響下で、ハウジング50の下側領域における開口51を介して、ブラシローラ44によってコーミングセグメント7から取り除かれたコーミング除去された成分は、詳しくは示されていない中央の排出箇所に供給される。開口51に接続して、吸込み通路35が設けられており、この吸込み通路35は負圧源Pに接続されている。
吸込み空気流SAによって排出された空気体積は、ハウジング50の上側に設けられた開口を通して、コーミング機械の周囲空気から再びハウジング50に供給される。
モータMBは、ライン37を介して制御ユニットSTに接続されている制御装置SMによって制御される。さらに制御ユニットSTは、ライン38を介して別のモータM(メインモータ)に接続され、この別のモータMを介して、コーミング機械のその他のアセンブリが、相応の駆動結合部および伝動装置ユニットを介して駆動される。例えばモータMは駆動エレメント40を介して伝動装置G1(または伝動装置ユニット)に接続されており、この伝動装置G1は、駆動エレメント41を介してニッパ軸10を駆動する。伝動装置ユニットは例えばスライダクランク伝動装置(Schubkurbelgetriebe)であってよい。さらにモータMは、駆動エレメント42を介して伝動装置G2に接続されており、この伝動装置G2は、駆動エレメント43を介して円形コーム軸5を駆動する。
コーミング除去された成分のうち、コーミングセグメントのコーミング針布の通路内に固着しない部分は、吸込み空気流SAの作用下で、直にハウジング50の内部において下方に向かって吸い込まれて、開口51へと運ばれる。
円形コーム4の回転方向Dで見て、進入箇所ETの後ろには、センサ手段S1がハウジング50に、かつ包絡円HKに対して半径方向間隔eをおいて取り付けられている。このセンサ手段S1を介して、コーミング除去された物質(ノイル、ネップおよびその他の汚れ)がなおコーミングセグメント7もしくはそのコーミング針布の内部にあるか否かおよびどれだけあるかが、検出される。図3の実施形態から分かるように、センサ手段S1(もしくはS2,S3)は、互いに並んで配置された複数のセンサFから成っていてよく、これらのセンサFは、コーミングセグメント7の幅bにわたって、互いに間隔をおいて並んで取り付けられている。これによって、コーミングセグメント7を幅b全体にわたって走査することができる。センサFは、公知の光電センサであってよく、このような光電センサは、コーミング針布から反射した光77を電気信号に変換する。個々のセンサからのこれらの信号は、ライン70を介して制御ユニットSTに伝達され、制御ユニットに格納された値との比較において、ブラシローラ44によるクリーニング段階の後における、コーミング針布の被覆もしくは汚れに対する程度を明らかにする。センサFの信号を評価するのに利用される、制御ユニットSTに格納された値は、例えば、コーミング除去された物質がコーミング針布になお存在していなかった時に、センサ手段S1によってコーミング針布から検出された基準値(Eichwert)である。このとき一方では、コーミング針布の表面の色彩値が検出され、かつ他方では針布条片S(図3)の位置が検出される。格納された基準値からの色彩値の偏差に基づいて、制御ユニットSTによって汚れの程度を確定もしくは計算することができる。
しかしながらまたセンサFを、個々の針布条片の間になお存在する物質の高さを走査しかつ制御ユニットSTに伝達する距離センサとして形成することも可能である。
さらに、コーミング針布6の内部における汚れを検出しかつ制御ユニットSTに伝達するために、1つまたは複数のラインカメラ(Zeilenkamera)KZ(図3)を設けることも可能である。
さらに、既に公知の他の複数のセンサシステム(レーザ、超音波、赤外線等を用いた)を使用することも可能であり、これらのセンサシステムは、コーミング針布内に位置しているコーミング除去された成分の量を検出しかつ評価のために制御ユニットSTに伝達するのに適している。
また、コーミングセグメントの複数の表面領域を部分的に監視することも可能であり、このときこれらの表面領域は、制御の介入(Steuereingriff)をトリガするための基礎となる。
センサ手段S1から送信された信号によって、制御ユニットSTを介して制御信号がトリガされ、これらの制御信号は、クリーニング段階のクリーニング強度、本実施形態ではブラシローラ44のクリーニング強度を決定する。しかしながらこれらの制御信号は、計算された値が、制御ユニットに格納された許容範囲外にある場合にしか、発信されない。
センサユニットS1によって確定された汚れ(コーミング針布の内部に残っている成分K)によって、制御ユニットによる制御の介入がトリガされる限り、これらの制御の介入は、例えばライン37を介して制御装置SMに伝達されることができ、この制御装置SMによって、ブラシローラ44の軸46を駆動するモータMBの回転数が高められる。これによりブラシローラのクリーニング効果が高まり、制御の介入の前におけるよりも、単位時間当たりより多くのブラシ45が、進入箇所ETの辺りでコーミング針布6内に係合する。
制御ユニットによるこの制御の介入は、段階的に行うことが可能であり、このとき各介入後に効果の検査がセンサユニットS1によって行われる。このような制御の介入によって、検出された汚れが低下しない場合には、制御ユニットSTを介して別の制御信号がトリガされ、この信号はライン56を介して制御装置SZに伝達され、この制御装置SZは、旋回アーム80に枢着されたシリンダ81を駆動制御するのに用いられる。今やシリンダ81を介して、両方の旋回アーム80が上方に向かって旋回させられ、このときブラシローラ44の軸46と円形コーム軸5との間における半径方向間隔が減じられる。これによって、進入箇所ETの領域におけるブラシ45の進入深さが増大し、ひいてはブラシローラ44によるクリーニング強度が高められる。このような処置は、ブラシ45が摩耗によって短くなり、ブラシローラの回転数を高めるだけでは、もはやクリーニング効果もしくはクリーニング強度が必要な程度に上昇させられない場合に、必要になることがある。もちろん、進入深さの調節の影響も、センサユニットS1を介して連続的に監視され、制御ユニットSTに伝達される。
導入された制御処置が、制御ユニットに格納された所定の最大汚れ度に到るまでコーミング針布をクリーニングするのに、もはや十分ではない場合には、このことは適宜な信号装置を介して(例えば略示されたスクリーン75または音響手段を介して)操作員に連絡されるかもしくは機械が停止される。
図1の実施形態において、別のセンサユニットS2の設置が破線で示されており、このセンサユニットS2は、円形コーム4の回転方向Dで見て、ニッパ1のニップ箇所KSと進入箇所ETとの間においてハウジング50に取り付けられている。ライン71を介してこのセンサユニットS2は、制御ユニットSTに接続されている。このセンサユニットS2によって、コーミングセグメント7のコーミング針布6の表面および内部に位置しているコーミング除去された成分Kの量を検出すること、および制御ユニットSTに伝達することが可能である。これによってブラシローラ44のクリーニング強度を(既に述べたように)、制御ユニットSTに格納された基本値として比較して、存在している量の値に合わせて相応に調節することができる。理想的には、ブラシローラ44のクリーニング強度(効果)は、センサユニットS1がコーミング針布6内にもはや汚れを検出しないような大きさである。
制御ユニットSTには、相応の制御プログラムが格納されていてよく、これらの制御プログラムを用いて、ブラシローラ44のクリーニング強度に影響を及ぼすための制御命令がトリガされる。
比較的高いニップ数、ひいては円形コーム4の比較的高い回転数では、ブラシローラ44のクリーニング効果は、コーミング針布6の間における通路からすべての成分Kを除去するのにもはや十分でないことが判明している。これによって、各ニップ工程におけるコーミング針布のニップ作用は劣化する。
このようなことを回避するために、図2の実施形態では、吸込み通路60を備えた追加的な第2のクリーニングエレメント58を設置することが提案されている。第2のクリーニングエレメント58は、円形コーム4の回転方向Dで見て、ブラシローラ44の後ろに配置されていて、コーミング針布6の包絡円HK内へのブラシローラ44の進入箇所ETと、ニッパ1のニップ箇所KSとの間の領域に位置している。クリーニングエレメント58の吸込み通路60は、吸込み管61に開口しており、この吸込み管61は、別の負圧源P1に接続されている。負圧源P1の作用下で吸い取られた成分は、通路63を介して通路35内に引き渡され、この通路35を介して成分は、負圧源Pの作用下で、図示されていない中央の集合箇所に供給される。吸込み通路60の、円形コーム4に向いている開口65は、円形コーム4のコーミング針布6の包絡円HKに対して間隔をおいて取り付けられている。開口65は、包絡円HKの輪郭に相応して円弧形に延びていてよい。視線方向を略示する矢印Xの方向から見た図3から分かるように、円形コーム軸5の軸線方向において、吸込み通路60の破線で示した開口65はその幅cが、コーミング針布6を有するコーミングセグメント7の幅b全体にわたって延びている。これによって、吸込み通路60のそばを通過するコーミング針布6の全周面が、吸込み空気流SLによって捕捉されることが保証される。
針布の歯の幾何学形状に適合されていて、かつなお針布の領域に位置しているコーミング除去された成分Kのほぼ完全な除去を可能にすることが望ましい、最適化された吸込み空気流SLを生ぜしめるために、吸込み通路60の後側の側壁68は、吸込み通路60の開口65に対して鋭角を成して配置されている。これによって吸込み空気流SLは、円形コーム4の回転方向Dにおいて生ぜしめられ、この吸込み空気流SLは、円形コームのベース体GKに対してほぼ接線方向に方向付けられている。この吸込み空気流SLは、コーミング針布の歯の図示されていない前側の歯面に対してほぼ垂直に方向付けられている。
吸込み開口65とコーミング針布の包絡円HKとの間における僅かに保たれた間隔によって、次のことが保証される。すなわちこの場合、吸込み通路60によって生ぜしめられた空気流は、実質的に吸込み開口65の領域に制限され、ハウジング50の内部においてコントロールされない空気流、つまりコーミングプロセスおよび接合プロセスに不都合な影響を及ぼすおそれがある空気流が生ぜしめられない。
吸込み開口65とブラシローラ44との間における領域をも分離するために、ハウジング50の内部には三角形の遮蔽エレメント22が取り付けられており、この遮蔽エレメント22は、円形コーム軸5に対して平行に、ハウジングの幅全体にわたって延びている。このとき遮蔽エレメント22の円弧形の面は、僅かな間隔をおいて、コーミング針布の包絡円HKもしくはブラシローラ44のブラシ45の包絡円HBに向かい合って位置している。このように構成されていると、ハウジング50内において生ぜしめられた吸込み空気流SAによって、吸込み通路60の吸込み空気流SLに対する不都合な逆流が生ぜしめられないことが保証される。
図2に示した実施形態では、図1に示した実施形態とは異なり、吸込み通路60を備えた追加的な第2のクリーニングエレメント58が設けられている。図2に示したその他のエレメントは、図1に示したエレメントに相当している。
図1に示したセンサユニットS1は、図2の実施形態では、第2のクリーニングエレメント58とニッパ1のニップ箇所KSとの間に位置している。すなわち、ライン70を介して制御ユニットSTに送信された測定値は、図1に対する記載と同様に、制御ユニット内における基準値(許容値および基本値)を用いて評価され、必要な場合には、第1および/または第2のクリーニング段階(44,58)においてクリーニング強度を高めるための相応の制御信号が生ぜしめられ、かつ伝達される。第2のクリーニング段階(クリーニングエレメント58)におけるクリーニング強度は、負圧源P1から吸込み通路60に供給される負圧を高めることによって高めることができる。このとき負圧源P1の制御装置SAは、ライン66を介して制御ユニットSTによって駆動制御され、これによって負圧を相応に適合させることができる。
センサユニットS1によるコーミング針布6の汚れの認識後にトリガされる、制御ユニットSTからの制御命令は、制御ユニットSTに格納されたプログラムを用いて伝達することができる。
すなわち第1のステップにおいて、既に図1の実施形態において説明したように、ブラシローラ44のクリーニング強度を高めることができる。このことが、コーミング針布6の汚れを(2つのクリーニング段階44,58に続いて)低減するかまたは除去するのに十分でない場合には、吸込み通路60の吸込み出力を高めることを目的として、負圧源P1の負圧を高めるために、制御装置SAが駆動制御される。
これらすべての処置の後に、センサユニットS1によって検出された汚れが低減していない場合には、相応の光学信号および音響信号が、操作員のために制御ユニットSTからトリガされる。場合によっては、コーミング機械全体が、または(コーミング箇所が個別に駆動される場合には)該当するコーミング箇所だけが、制御ユニットSTによって停止される。
図2に破線で示したセンサユニットS2は、既に図1の実施形態において説明したように、後続のクリーニング段階のクリーニング強度を予備調節するために用いられる。これによってクリーニング段階の強度(クリーニング効果)の変動を、パーセント表示されたノイル分に関して調節すること、および変動を補償することが可能である。
センサユニットS1の代わりに、破線で示したセンサユニットS3が設けられていてもよい。遮蔽体22の領域においてハウジング50に取り付けられたこのセンサユニットS3は、互いに連続するクリーニング段階44,58の間に位置していて、ライン72を介して制御ユニットSTに接続されている。センサユニットS3によって検出された汚れ(ブラシローラ44によって除去されなかった、コーミング除去された成分Kの残留成分)の量は、ライン72を介して制御ユニットSTに伝達される。この量が、所定の限界値を超えている場合には、制御ユニットSTから制御命令が制御装置SAに伝達され、負圧源P1の負圧が相応に適合される、もしくは高められる。この適合によって、検出された汚れが減少しない場合には、制御ユニットSTからの別の制御命令によって、(既に説明したように)第1のクリーニング段階、つまりブラシローラ44のクリーニング強度をも高めることができる。個々のクリーニング段階(44,58)のこのような段階的な制御もまた、制御ユニットSTに格納された所定のプログラムを介して実施することができる。もちろんこの場合においても、クリーニング段階の調節が、検出される汚れ度においてなんら助けにならない場合には、音響学的および/または視覚的な警告機能が操作員に対してトリガされる。
コーミング除去された成分Kによるコーミングセグメント7のコーミング針布6の被覆を、提案されたように監視することによって、もしくは円形コームのクリーニング段階に続いてコーミング針布の汚れ度を監視する、提案された監視形態によって、設けられているクリーニング手段の自動的な制御された後調節が可能になる。これによって円形コームを長時間にわたってクリーンに保つことが保証され、かつ手による保守作業のためのタイムインターバルが大幅に長くなる。これによりさらに、一定のコーミング品質が長時間にわたって保証される。
場合によっては、提案された装置によって、従来はある一定の時間をおいて行われていた、コーミング機械のクリーニングサイクルを、省くことができ、従来行われていたこのクリーニングサイクルでは、コーミング機械の円形コームが、ゆっくりとした動きでかつブラシローラの高められた回転数でクリーニングされる。この特殊なクリーニングサイクルを省くことによって、コーミング機械の生産性は高められる。

Claims (12)

  1. コーミング機械の機械フレーム内に軸(5)を介して回転可能に支持された円形コーム(4)のコーミングセグメント(7)をクリーニングする装置であって、前記円形コーム(4)は、ニップ工程中に、ニッパユニット(1)のニップ箇所(KS)から突出する繊維タフト(FB)をコーミングするようになっており、前記円形コーム(4)の前記コーミングセグメント(7)の包絡円(HK)の領域に、少なくとも1つの第1のクリーニングエレメント(44)が設けられている、装置において、
    前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)に対して半径方向間隔をおいて、かつ前記円形コーム(4)の周方向で見て、前記コーミングセグメント(7)の内部に位置しているコーミング除去された成分(K)の量を検出する、少なくとも1つの手段(S1,S2,S3)が取り付けられており、前記手段は、制御ユニット(ST)に接続されており、該制御ユニット(ST)は、前記少なくとも1つの第1のクリーニングエレメント(44)の表示装置(75)および/または制御装置(SM,SZ)に接続されており、該表示装置および/または制御装置を介して、前記第1のクリーニングエレメント(44)のクリーニング強度が調節可能であることを特徴とする装置。
  2. 前記手段(S1)は、前記円形コーム(4)の回転方向で見て、前記少なくとも第1のクリーニングエレメント(44)と前記ニッパユニット(1)の前記ニップ箇所(KS)との間に配置されている、請求項1記載の装置。
  3. 前記手段(S2)は、前記円形コーム(4)の回転方向(D)で見て、前記ニッパユニット(1)の前記ニップ箇所(KS)と前記少なくとも第1のクリーニングエレメント(44)との間に配置されている、請求項1記載の装置。
  4. 前記円形コーム(4)の回転方向で見て、少なくとも1つの別の第2のクリーニングエレメント(58)が、前記円形コーム(4)の前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)の領域に配置されており、前記第2のクリーニングエレメント(58)の制御装置(SA)が、該第2のクリーニングエレメント(58)のクリーニング強度に影響を及ぼすために前記制御ユニット(ST)に接続されており、前記手段(S1)は、前記円形コーム(4)の回転方向(D)で見て、前記第2のクリーニングエレメント(58)と前記ニッパユニット(1)の前記ニップ箇所(KS)との間に配置されている、請求項2記載の装置。
  5. 前記円形コーム(4)の回転方向(D)で見て、少なくとも1つの別の第2のクリーニングエレメント(58)が、前記円形コーム(4)の前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)の領域に配置されており、前記第2のクリーニングエレメント(58)の制御装置(SA)が、該第2のクリーニングエレメント(58)のクリーニング強度に影響を及ぼすために前記制御ユニット(ST)に接続されており、前記手段(S3)は、前記円形コーム(4)の回転方向(D)で見て、前記第1のクリーニングエレメント(44)と前記第2のクリーニングエレメント(58)との間に配置されている、請求項2記載の装置。
  6. 前記第1のクリーニングエレメントは機械式のクリーニングエレメント(44)であり、かつ前記第2のクリーニングエレメントは空気力式のクリーニングエレメント(58)である、請求項4または5記載の装置。
  7. 前記手段(S1,S2,S3)は、1つまたは複数の光電式のセンサ(F)を有しており、該センサ(F)は、前記コーミングセグメント(7)の、前記円形コーム(4)の回転方向(D)に対して横方向に延びる幅(b)内に配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
  8. 前記手段(S1,S2,S3)は、前記円形コーム(4)の回転方向(D)に対して横方向に方向付けられた少なくとも1つのラインカメラ(KZ)を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
  9. 前記機械式のクリーニングエレメントは、前記円形コーム(4)の軸(5)に対して半径方向間隔をおいて回転可能に支持されたクリーニングブラシ(44)から成っており、該クリーニングブラシ(44)が有するクリーニングエレメント(45)の包絡円(HB)が、前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)と交差しており、前記空気力式のクリーニングエレメントは、負圧源(P1)に接続された吸込みエレメント(58)から成っており、該吸込みエレメント(58)の吸込み開口(65)が、前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)に対して半径方向間隔をおいてかつ該包絡円(HK)の部分領域にわたって延びている、請求項4から8までのいずれか1項記載の装置。
  10. 前記空気力式のクリーニングエレメント(58)の前記吸込み開口(65)は、前記円形コーム(4)の回転方向(D)で見て、前記コーミングセグメント(7)の前記包絡円(HK)と前記クリーニングブラシ(44)の前記クリーニングエレメント(45)の前記包絡円(HB)との交差箇所(ET)と、前記ニッパユニット(1)の前記ニップ箇所(KS)との間に配置されている、請求項9記載の装置。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項記載の少なくとも1つの装置(60,44)を備えたコーミング機械。
  12. 少なくとも1つのクリーニングエレメント(44,58)を用いてコーミング機械の円形コーム(4)のコーミングセグメント(7)をクリーンに保つ方法であって、前記コーミングセグメント(7)がニップ工程中に、ニッパユニット(1)のニップ箇所(KS)から突出する繊維タフト(FB)をコーミングする方法において、
    下記の方法ステップ:すなわち、
    ・前記コーミングセグメント(7)に堆積する、コーミング除去された成分(K)の量を連続的に検出するステップと、
    ・検出された値を所定の基本値と比較して、前記少なくとも1つのクリーニングエレメント(44,58)のクリーニング強度を、制御によって適合させるステップと、
    を特徴とする方法。
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