JP2017516522A - 光音響装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る光音響装置は処理部を有し、前記処理部は、複数のタイミングのそれぞれについて、注目領域に照射された光量を取得し、複数のタイミングのそれぞれについて、記憶部に記憶された受信信号群に対して、注目領域に照射された光量に基づく重み係数を用いた加重を行い、複数のタイミングのそれぞれに対応する加重された複数の受信信号群に基づいて、注目領域における被検体情報を取得する。

Description

本発明は、光音響装置に関する。
従来、音響波を受信して生体などの被検体内部の情報を取得する技術として、光音響イメージング装置や超音波エコーイメージング装置などの光音響装置が提案されてきた。
例えば光音響イメージング装置は、特に皮膚がんや乳がんの診断での有用性が示されている。光音響イメージング装置は、これらの診断で従来使用されてきた超音波エコー診断装置、X線装置、磁気共鳴撮影(MRI)装置などに代わる医療機器としての期待が高まっている。
可視光や近赤外光等の計測光を生体組織に照射すると、生体内部の光吸収物質、例えば血液中のヘモグロビン等の物質が、計測光のエネルギーを吸収して瞬間的に膨張した結果、音響波が発生する。この現象を光音響効果といい、発生した音響波を光音響波とも呼ぶ。
光音響イメージング装置は、この光音響波を計測することで生体組織の情報を可視化する。このような光音響効果を利用した断層撮影の技術を光音響イメージング(Photoacoustic Imaging:PAI)とも呼ぶ。
光音響イメージングでは、被検体内部の吸収係数に関連した情報を画像化できる。吸収係数とは、生体組織に入射した光エネルギーに対し生体組織が光エネルギーを吸収する率である。吸収係数に関連した情報として、例えば、光音響波が発生した瞬間の音圧である初期音圧がある。初期音圧は光エネルギーと吸収係数の積に比例する。したがって、初期音圧の値に適切な処理を施すことで、吸収係数を求めることができる。
さらに、吸収係数は生体組織を構成する成分の濃度に依存する。したがって、吸収係数からそれら成分の濃度を取得できる。特に、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい波長の光を用いることで、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの濃度比を、さらには生体組織の酸素飽和度を取得できる。酸素飽和度分布を分析することで、生体内の腫瘍組織や、その周辺組織を判別するなど、医療診断への応用が期待されている。
特許文献1では、被検体への光照射を行う光源と光音響波の受信を行う機械電気変換素子群とを走査し、複数の位置で得られた受信信号から光音響画像を形成する手法が開示されている。
特開2010−22812号公報
本発明の一態様は、以下の構成を採用する。すなわち、本発明の一態様に係る光音響装置は、被検体に光を照射する照射部と、光が照射された被検体から発生する音響波を受信して受信信号群を出力する、複数のトランスデューサを備える探触子と、複数のトランスデューサから出力された受信信号群を記憶する記憶部と、被検体内の注目領域における被検体情報を取得する処理部と、を有し、照射部は、複数のタイミングで被検体の互いに異なる位置に光を照射し、探触子は、被検体に対する光の照射ごとに音響波を受信し、複数のタイミングのそれぞれに対応する複数の受信信号群を出力し、記憶部は、複数の受信信号群を記憶し、処理部は、複数のタイミングのそれぞれについて、注目領域に照射された光量を取得し、複数のタイミングのそれぞれについて、記憶部に記憶された受信信号群に対して、注目領域に照射された光量に基づく重み係数を用いた加重を行い、複数のタイミングのそれぞれに対応する加重された複数の受信信号群に基づいて、注目領域における被検体情報を取得する。
第一の実施形態の光音響装置の模式図である。 第一の実施形態の信号処理部の構成を示す図である。 第一の実施形態の被検体情報取得方法のフロー図である。 第一の実施形態の探触子と光学系を走査する様子を示した図である。 第一の実施形態の探触子と光学系を走査する様子を示した図である。 第一の実施形態の各走査位置における被検体内の光量を示した図である。 第一の実施形態の各走査位置における被検体内の光量を示した図である。 第二の実施形態の光音響装置の模式図である。 第二の実施形態の探触子の詳細を示した図である。 第二の実施形態の探触子の詳細を示した図である。 第二の実施形態の探触子の詳細を示した図である。 第二の実施形態の探触子の詳細を示した図である。 第二の実施形態でのxy平面での探触子の走査をz軸方向から見た図である。 第二の実施形態でのxy平面での探触子の走査をz軸方向から見た図である。 第二の実施形態でのxy平面での探触子の走査をz軸方向から見た図である。 第二の実施形態でのxy平面での探触子の走査をy軸方向から見た図である。 本実施例の効果を確認するための計算モデルを示した図である。 本実施例のアーティファクト低減を示す図である。 本実施例のアーティファクト低減を示す図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の例示的な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明の各実施の形態が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されることがあり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明は、被検体から伝播する音響波を検出し、被検体内部の被検体情報を生成し、取得する技術に関する。よって本発明は、光音響装置またはその制御方法、あるいは被検体情報取得方法や信号処理方法として捉えられる。本発明はまた、これらの方法を中央処理装置(CPU)等のハードウェア資源を備える情報処理装置に実行させるプログラムや、そのプログラムを格納した記憶媒体としても捉えられる。
本発明の光音響装置は、被検体に光(電磁波)を照射し、光音響効果に従って被検体内または被検体表面の特定位置で発生して伝搬した音響波を受信(検出)する、光音響トモグラフィー技術を利用した装置を含む。このような光音響装置は、光音響測定に基づき被検体内部の被検体情報を画像データ等の形式で得ることから、光音響イメージング装置とも呼べる。
光音響装置における被検体情報とは、光照射によって生じた音響波の発生源分布、被検体内の初期音圧分布、あるいは初期音圧分布から導かれる光エネルギー吸収密度分布や吸収係数分布、組織を構成する物質の濃度分布を示す。具体的には、酸化・還元ヘモグロビン濃度分布や、それらから求められる酸素飽和度分布などの血液成分分布、あるいは脂肪、コラーゲン、水分の分布などである。
本発明でいう音響波とは、典型的には超音波であり、音波、音響波と呼ばれる弾性波を含む。光音響効果により発生した音響波のことを、光音響波または光超音波と呼ぶ。探触子により音響波から変換された電気信号を音響信号とも呼ぶ。
本明細書では、被検体と光の照射位置とがある相対位置関係にあるときに、複数のトランスデューサのそれぞれから出力された複数の時系列の受信信号をまとめて時系列の受信信号群と呼ぶ。
[第一の実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一または同様の構成要素には原則として同一の符号を付して説明を省略する。
[第一の実施形態に係る光音響装置の構成]
図1は、光音響装置の模式図である。以下、光音響装置の各構成要素について説明する。光音響装置は、光源110、光学系120、複数のトランスデューサ131を備えた探触子130、走査部140、信号処理部150、表示部160、入力部170を有する。測定対象は、被検体100である。走査部140は、探触子130と光学系120を被検体100に対して走査する。
図2は、信号処理部150の詳細、および、信号処理部150の周辺の構成を示す模式図である。信号処理部150は、制御部151、演算部152、記憶部153を備えている。
制御部151は、バス200を介して光音響装置の各構成要素の動作を制御している。また、制御部151は、記憶部153に保存された後述する被検体情報取得方法が記述されたプログラムを演算部152へ読み出し、光音響装置に被検体情報取得方法を実行させている。
記憶部153は被検体情報取得方法が記述されたプログラムを格納する。記憶部153はまた、装置全体の撮像動作を行う際に各部からの入出力データを一時格納し、各部間のデータ交換を可能にする。ただし、各部が記憶部153と独立して各処理を行うためのデータ格納部を有してもよい。
まず、光源110から発生した光が、光学系120を介してパルス光121として被検体100に照射される。そして、光音響効果により被検体100内で光音響波が発生する。続いて、探触子130が伝搬した音響波を受信して時系列の受信信号群を取得する。この場所を第1の走査位置とする。
次に、走査部140により光学系120と探触子130を走査し、第2の走査位置で上記一連の測定を実施し、受信信号を記憶部153へ格納する。全ての走査位置で測定し、受信信号群の記憶部153への格納を終了したら、信号処理部150が記憶部153へ格納された走査位置ごとの受信信号群に基づいて被検体情報を生成し、表示部160に被検体情報を表示させる。
各走査位置での受信信号を用いて光吸収体101を含む注目領域を画像化するため、注目領域内の光吸収体101がないところにアーティファクトが生じる。そこで、信号処理部150は、注目領域を構成する最小単位を画像化する際、走査位置ごとの各受信信号群に、それぞれの受信信号群を取得した際の最小単位での光量に基づく加重をおこなうことで、アーティファクトを抑制する。さらに、注目領域の被検体情報、すなわち、初期音圧や吸収係数を取得する際に、光量による加重を考慮した処理を行うことで、定量性の高い被検体情報を取得する。
以下、本実施形態に係る光音響装置の各構成の詳細を説明する。
[被検体100、および、光吸収体101]
被検体100および光吸収体101は本発明の本実施形態に係る光音響装置の一部を構成するものではないが、以下に説明する。本発明の本実施形態に係る光音響装置は、人や動物の悪性腫瘍や血管疾患などの診断や化学治療の経過観察などを主な目的とする。よって、被検体としては生体、具体的には人体や動物の***や頸部、腹部などの診断の対象部位が想定される。
また、被検体内部にある光吸収体は、被検体内部で相対的に光吸収係数が高いものとする。例えば、人体が測定対象であればオキシヘモグロビンあるいはデオキシヘモグロビンやそれらを多く含む血管あるいは新生血管を多く含む悪性腫瘍が測定対象たる光吸収体となる。その他、頸動脈壁のプラークなども測定対象となる。
[光源110]
光源110としては、数ナノから数マイクロ秒オーダーのパルス光を発生可能なパルス光源が好ましい。具体的には、効率的に光音響波を発生させるため、光源110は10ナノ秒程度のパルス幅の光を発生可能であることが好ましい。光源110が発生させる光の波長としては、被検体内部まで光が伝搬する波長が望ましい。具体的には、被検体が生体の場合、好適な波長は、500nm以上、1200nm以下である。ただし、比較的生体表面付近の生体組織の光学特性値分布を求める場合は、上記の波長領域よりも範囲の広い波長領域(例えば400nmから1600nm)でも使用できる。
また、光源110としてはレーザや発光ダイオードを利用できる。レーザとしては、固体レーザ、ガスレーザ、色素レーザ、半導体レーザなど様々なレーザを使用できる。例えば、本実施形態に使用されるレーザとしては、アレキサンドライトレーザ、Yttrium−Aluminium−Garnetレーザ、Titan−Sapphireレーザなどがある。
[光学系120]
光源110から出射された光は、光学系120により、所望の光分布形状に成型されて被検体100に導かれる。光学系120は典型的にはレンズやミラーなどの光学部品を含む。光ファイバなどの光導波路などを用いて光を伝搬させても良い。光学部品は、例えば、光を反射するミラーや、光を集光したり拡大したり形状を変化させるレンズ、光を分散・屈折・反射するプリズム、光を伝搬させる光ファイバ、光を拡散させる拡散板などを含みうる。光学部品には、光源110から発せられた光を被検体に所望の形状で照射することができるのであれば、どのようなものを用いてもかまわない。
光学系120から被検体100へ照射される光の強度をあらかじめ設定し、記憶部153に格納しておいてもよい。制御部151は、この強度で照射光を被検体100に照射するように光源110を駆動する。あるいは光源110や光学系120に光量センサを設け、実際に射出する光の一部を計測して照射光の強度を求め記憶部153に格納しても良い。
なお、光源110が発する光そのものを所望の光として被検体100に照射することができる場合、光学系120を用いる必要はない。
[探触子130]
探触子130は、音響波を検出可能な素子であるトランスデューサ131と、トランスデューサを囲う筺体とを備えている。
トランスデューサ131は、光音響波を受信し、アナログ信号である電気信号に変換する。トランスデューサ131は、圧電現象、光の共振、静電容量の変化等を用いたものなど、光音響波を受信できるものであれば、どのようなものであってもよい。
光音響波を構成する周波数成分は、典型的には100KHzから100MHzであるので、トランスデューサ131として、これらの周波数を検出することのできるものを採用することが好ましい。
探触子130はアレイ上に配列された複数のトランスデューサ131を備えていることが好ましい。これにより被検体100に対し一度の光の照射で生じる光音響波を複数の位置で取得することができるため、画像化に用いる情報量が増加し画質を改善することができる。
[走査部140]
走査部140は、探触子130と光学系120の被検体100に対する相対的な位置を移動させる。走査のための駆動部と、さらに走査制御のための個別の制御部を有してもよい。また、後述の光量分布算出や初期音圧算出に使用するために、走査時の探触子130と光学系120の走査位置情報を出力してもよい。走査部140は、本発明の移動部に相当する。
走査することにより、被検体100内の広い範囲を注目領域として画像化できる。トランスデューサ131は、一般にその正面方向が最も受信感度が良い。また、光学系120から照射されたパルス光121は被検体100内で散乱を受けて広がるものの、照射した正面方向の光量が高い。光音響波の振幅は光量に比例するので、光を照射した正面方向で発生した光音響波を、トランスデューサ131の受信感度の良い正面方向で受信すると、信号対雑音(SN)比を高めることができる。このため、トランスデューサ131の受信感度の良い方向にパルス光121が照射されるように探触子130と光学系120の位置関係を保った状態で、走査部140は探触子130と光学系120とを同期させて走査することが望ましい。
本実施形態に係る光源110、光学系120、および走査部140を合わせたものが、本発明の照射部に相当する。なお、照射部は、複数のタイミングで被検体100の異なる位置に光を照射できる限り、上記に限らず、あらゆる構成を採用することができる。例えば、照射部が複数の光源を備え、それぞれの光源から異なる位置に光を照射できるように構成されていてもよい。
[信号処理部150]
信号処理部150は、図2に示すように制御部151、演算部152、および記憶部153を備えている。信号処理部150は、本発明の処理部に相当する。
制御部151は、典型的にはCPUなどの素子から構成される。
演算部152は、典型的にはCPU、GPU(graphics processing unit)、アナログ・ディジタル(A/D)変換器などの素子や、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)などの回路から構成される。また、信号増幅器を含んでもよい。トランスデューサ131により音響波から変換された電気信号はアナログ信号であるため、通常、デジタル信号に変換するとともに、増幅処理を施す。なお、演算部152は、1つの素子や回路から構成されるだけではなく、複数の素子や回路から構成されていてもよい。また、被検体情報取得方法で行われる各処理をいずれの素子や回路が実行してもよい。各処理を実行する装置を総称して本実施形態に係る演算部とする。
記憶部153は、典型的には読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、およびハードディスクなどの記憶媒体から構成される。なお、記憶部153は、1つの記憶媒体から構成されるだけでなく、複数の記憶媒体から構成されていてもよい。
また、信号処理部150は、同時に複数の信号をパイプライン処理できるように構成されていることが好ましい。これにより、被検体情報を取得するまでの時間を短縮することができる。
なお、被検体情報取得方法で行われるそれぞれの処理を、演算部152に実行させるプログラムとして記憶部153に保存しておくことができる。ただし、プログラムが保存される記憶部153は、非一時的な記録媒体である。
また、信号処理部および複数のトランスデューサは、共通の筺体に収められた構成で提供されてもよい。ただし、筺体に収められた信号処理部で一部の信号処理を行い、残りの信号処理を筺体の外部に設けられた信号処理部で行ってもよい。この場合、筺体の内部および外部に設けられた信号処理部を総称して、本実施形態に係る信号処理部とすることができる。
[表示部160]
表示部160は、信号処理部150から出力される被検体情報を表示する装置である。表示部160は、典型的には液晶ディスプレイなどが利用されるが、プラズマディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED)など他の方式のディスプレイでも良い。
なお、表示部160は、本実施形態に係る光音響装置とは別に提供されてもよい。
[入力部170]
入力部170は、ユーザが所望の情報を信号処理部150に入力するためにこの所望の情報を指定できるように構成された部材である。入力部170としては、キーボード、マウス、タッチパネル、ダイヤル、およびボタンなどを用いることができる。入力部170としてタッチパネルを用いる場合、表示部160が入力部170を兼ねるタッチパネルであってもよい。なお、入力部170は、本実施形態に係る光音響装置とは別に提供されてもよい。
[第一の実施形態に係る被検体情報取得方法]
次に、本実施形態に係る被検体情報取得方法の各工程を、図3を参照して説明する。なお、各工程は、制御部151が光音響装置の各構成の作動を制御することにより実行される。
[S100:被検体内に光を照射し光音響波を発生させる工程]
光源110で発生させた光は、光学系120を介してパルス光121として被検体100に照射される。そして、被検体100内部でパルス光121が吸収され、光音響効果により光音響波が生じる。
[S200:光音響波を受信して受信信号群を取得する工程]
本工程では、探触子130が光音響波を受信(検出)して、各トランスデューサ131が時系列の受信信号p(r,t)を出力する。rは画像化に用いるi番目のトランスデューサ131の位置ベクトル、tは時間である。なお、本実施形態において光照射タイミングをt=0としている。
[S300:受信信号群を保存する工程]
本工程では、複数のトランスデューサ131から出力された時系列の受信信号群を記憶部153に格納する。受信信号は、探触子130および光学系120の走査位置と対応付けて格納される。同時に、被検体100に照射した光の強度を走査位置と対応付けて格納することが好ましい。被検体100に照射した光の強度を用いることで、S500において、被検体100の注目領域内の光量をより高精度に取得できる。
[S400:探触子130と光学系120を走査する工程]
本工程では、探触子130と光学系120を走査し次の位置に移動させる。探触子130と光学系120を移動した後、S100からS300の測定を繰り返す。全ての位置で測定が終了したら、走査を終了しS500に進む。
[S500:注目領域の光量を取得する工程]
本工程では、演算部152において走査位置ごとに注目領域の光量を算出する。注目領域が複数の画像化最小単位(ボクセル等)を含む場合、最小単位ごとの光量、すなわち注目領域内の光量分布を算出する。光量を算出する際には、生体のような光を吸収、散乱する媒質における光エネルギーの挙動を示す輸送方程式や拡散方程式を、有限要素法、差分法、モンテカルロ法等で数値的に解く方法を利用できる。また、被検体100の形状等が単純な場合、輸送方程式や拡散方程式の解析解を用いて光量を算出してもよい。S300において記憶部153に格納した照射光の強度を演算部152に読み出し、光量の計算に用いることでより高精度に算出してもよい。
また、ユーザが入力部170を用いて被検体100内の光照射領域に関する情報を指定することにより、演算部152が注目領域の光量を取得してもよい。例えば、光学系120から照射される光のサイズ(スポット径等)をユーザが指定し、指定された光のサイズを照射方向に延長した領域内部の光量を1、それ以外の領域を0とすることができる。また、ユーザが被検体100内の光照射領域を直接入力し、指定された領域内部の光量を1、それ以外の領域を0としてもよい。これらの場合、注目領域の光量を取得するための演算量を減らすことができる。また、これらの場合、後述するS600の工程で注目領域の初期音圧を算出する際に用いるデータ数を減らすことができる。
輸送方程式や拡散方程式は、少なくとも被検体の光吸収特性を示す吸収係数、光散乱特性を示す散乱係数の2つのパラメータを必要とする。これらパラメータとして、被検者の年齢に関する統計値や、それら統計値の平均に相当する生体の典型値や、本発明の装置と別のこれらパラメータを測定する装置で取得した値を利用できる。
また、本工程で算出された注目領域における光量が閾値以下である場合、注目領域における光量を0として扱ってもよい。これにより、後述するS600の工程で注目領域の初期音圧を算出する際に用いるデータ数を減らすことができる。この閾値については、予め設定されていてもよいし、ユーザが入力部170を用いて入力してもよい。
取得された光量は、走査位置ごとに走査位置と対応付けて記憶部153に格納する。
[S600:注目領域の初期音圧を算出する工程]
本工程では、注目領域の初期音圧を算出する。注目領域が複数の画像化最小単位(ボクセル等)を含む場合、最小単位ごとの初期音圧、すなわち注目領域内の初期音圧分布を算出する。
例えば、初期音圧の算出方法として、式(1)で表されるUniversal back−projection法を使用できる。

ここで、rは画像化する位置を示す位置ベクトル、p(r,t)は画像化する位置の初期音圧、cは被検体100内の音速を示す。また、ΔΩは画像化する位置からi番目のトランスデューサ131を見込む立体角、Nは画像化に用いるトランスデューサ131の個数を示す。
式(1)は、時系列の受信信号p(r,t)に微分等の処理を行い、それらに立体角の加重をかけて整相加算することを示している。式(1)の微分処理や立体角加重を行わない式(2)でも画像化は可能であり、式(2)を用いても本発明の本質は損なわれない。よって、以降は説明を簡単にするために式(2)を用いる。
本実施形態では複数の走査位置でそれぞれ取得した複数の受信信号群を用いて画像化を行うので、式(2)を複数の走査を行う場合に拡張し、式(3)とする。

ここで、r はj番目の走査位置における,画像化に用いるi番目のトランスデューサ131の位置ベクトル、Nは走査回数、Nはj番目の走査において再構成に用いるトランスデューサ131の個数を示す。
さらに、式(3)に対して、S500で取得した走査位置ごとの光量を乗算して加重し、式(4)を得る。
式(4)において、φ(r)は、j番目の走査位置で光を照射した時の画像化する位置rでの光量を示し、(Nφ(r))は光量による加重項を示す。N個のトランスデューサ131の受信信号群を整相加算しているため、実質的に光量φ(r)をN回照射していることになるので、Nを乗算している。これにより加重受信信号が得られる。
分子で(Nφ(r))を乗算することによる受信信号の絶対値の変化を補償するために、式(4)の分母においても(Nφ(r))を乗算している。
制御部151は、記憶部153に格納されている式(4)のアルゴリズムと、S300で取得した受信信号群と、S500で取得した光量とを演算部152に読み出し、演算部152に式(4)のアルゴリズムを実行させる。こうして、注目領域の初期音圧を取得し、記憶部153に格納する。
式(4)によってアーティファクトが低減されることを説明する。
まず、図4Aおよび図4Bを用いてアーティファクトが現れる理由を説明する。図4Aおよび図4Bは探触子130と光学系120とを走査する様子を示す。図4Aおよび図4Bでは、説明をわかりやすくするために、走査による測定位置は2カ所(N=2)トランスデューサ131が1個(N=1、j=1,2)、としている。
光吸収体101の存在しない領域410を画像化する場合を考える。この場合における、画像化の式(3)は、式(5)のようになる。
図4Aは、j=1番目の走査位置を示し、式(5)の分子第一項はj=1における受信信号を示している。図4Aにおいて、トランスデューサ131を中心とし領域410の幅を有する半径|r −r|の円弧420を描くと、円弧420に光吸収体101が含まれることがわかる。よって、受信信号の時刻t=|r −r|/cには光吸収体101の初期音圧振幅が含まれている。すなわち、式(5)の分子第一項には、光吸収体101の初期音圧振幅が含まれる。
図4Bは、j=2番目の走査位置を示し、式(5)の分子第二項はj=2における受信信号を示している。図4Bにおいて、分子第一項同様の円弧430を描くと、円弧430内に光吸収体101は存在しないことがわかる。このため受信信号の時刻t=|r −r|/cには光吸収体101の初期音圧振幅は含まれていない。
以上より、走査位置j=2の受信信号は領域410に光吸収体101を画像化しない(式(5)の分子第二項)が、走査位置j=1の受信信号は光吸収体101があるかのように領域410を画像化する(式(5)の分子第一項)。以上が円弧420上の領域に起こるため、円弧420に沿う形でアーティファクトが生じる。
次に、式(4)によってアーティファクトが低減されることを説明する。図5Aおよび図5Bは、図4Aおよび図4Bの各走査位置における被検体100内の光量を示した図である。図5Aおよび図5Bはそれぞれ走査位置j=1、j=2を示し、被検体100内で光が到達している範囲をそれぞれ510、520で示している。ここでは、説明を簡単にするため範囲510、520内部の光量を1、同外部の光量を0とする。
領域410を、本実施形態の装置で画像化する場合を考える。この時の画像化の式(4)は、式(6)のようになる。

φ(r)は走査位置j=1における領域410の光量、φ(r)は走査位置j=2における領域410の光量である。図5Aを見ると、領域410は範囲510の外部にあるためφ(r)=0、図5Bを見ると、領域410は範囲520の内部にあるためφ(r)=1である。
これらを式(6)に代入すると、式(7)となる。
式(7)を見ると、受信信号に画像化領域の光量を加重することで、アーティファクトの原因となるp(r ,t=|r −r|/c)の項が消えることがわかる。
実際には、被検体100内の光量は0と1で分けられるのではなく、強度分布を持つ。被検体100に照射された光の強度は、被検体100の光吸収特性と光散乱特性により、照射位置から離れるにつれて指数関数的に減衰する。領域410と光の照射位置は、走査位置j=1では遠く、走査位置j=2では近い。このため、φ(r)<φ(r)となるので式(6)においてアーティファクトの原因となるp(r ,t=|r −r|/c)の項の寄与が小さくなるので、実際においてもアーティファクト低減の効果を得ることができる。また、光量を0と1のように二値化する場合や、階段状のテーブルを用いてより多くの値に分ける場合は、任意のしきい値を定めて強度分布に基づく光量に適用すればよい。
注目領域における光量が0とされたときに受信した信号群については、光量による加重を0、すなわちその信号を用いることなく注目領域の初期音圧を取得することができる。そのため、注目領域の初期音圧を取得するために用いられるデータ数が減るため、初期音圧を高速に取得することができる。
また、注目領域における光量が閾値よりも小さいときに受信した信号群について、その信号群を用いることなく注目領域の初期音圧を取得してもよい。この場合も、注目領域の初期音圧を取得するために用いられるデータ数が減るため、初期音圧を高速に取得することができる。
本実施形態では、光量自体を加重に用いたが、光量を基準にした加重であればどのような加重を用いても効果を得ることができる。例えば、光量に比例した値を加重として用いることができる。また例えば、光量の累乗に比例するような非線形の光音響波を検出して被検体情報を取得する場合は、光量の累乗や光量の累乗に比例する値を加重として用いることができる。
以上の説明はトランスデューサ131が複数個、走査回数が3カ所以上の場合についても同様に適用でき、それぞれの個数、回数の変化は本発明の本質を損なうことはない。
[S700:注目領域の実質光量を取得する工程]
本工程では、S900において注目領域の被検体情報である吸収係数を取得するために必要な、注目領域の実質光量を取得する。
吸収係数μ(r)と初期音圧p(r)は、式(8)の関係を持つ。

Γはグリュナイゼン係数とよばれ、被検体100の体積膨張係数と音速の2乗の積を定圧比熱で割ったものであり、生体等では略一定の既定値を取ることが知られている。Φ(r)は位置rの平均光量である。平均光量とは、本実施形態の場合、各走査位置での注目領域の光量を平均した値である。式(8)によれば、初期音圧を平均光量とグリュナイゼン係数で除算することで注目領域の吸収係数μ(r)を得ることができる。
各走査位置における注目領域の光量を考慮した平均光量Φ(r)は、式(9)で表される。
前述したように、初期音圧を算出する際にN個の信号からなる信号群を整相加算するので、各走査位置で実質的にはN回光を照射していることと等価である。このため、式(9)において各走査位置での光量φ(r)にNを乗算している。
本実施形態においては、S600において初期音圧の算出の際に光量を加重している。すなわち、各走査位置における実質的な光量は、自身の光量(Nφ(r))を加重した光量となる。よって本実施形態での平均光量Φ’(r)は、式(10)で表される。
式(10)の分子において自身の光量で加重しているため、加重による絶対値の変化を補償するために分母においても自身の光量(Nφ(r))を乗算している。
式(10)は、受信信号群に光量を加重して取得した初期音圧に寄与した実質的な平均光量を示すので、実質光量と呼ぶ。
制御部151は、記憶部153に格納されている式(10)のアルゴリズムとS500で取得した光量とを、演算部152に読み出し、演算部152に式(10)のアルゴリズムを実行させる。こうして、注目領域の実質光量Φ’(r)を取得し、記憶部153に格納する。
[S800:注目領域の吸収係数を取得する工程]
本工程では、S600で取得した注目領域の初期音圧と、S700で取得した注目領域の実質光量を用いた補正により、注目領域の吸収係数を取得する。
制御部151は、記憶部153に格納されているS600で取得した初期音圧p(r)とS700で取得した実質光量Φ(r)とを演算部152に読み出し、式(8)に基づいて演算部152に注目領域の吸収係数μ(r)を算出させる。このような補正により注目領域の吸収係数μ(r)を取得し、記憶部153に格納する。
[S900:注目領域の吸収係数を表示する工程]
本工程では、S800で取得した注目領域の吸収係数を表示部160に表示する。演算部152は、注目領域の吸収係数に対して輝度値変換などの表示部160に表示させるための処理を行って吸収係数の画像データを生成し、この画像データを表示部160に出力している。表示部160に表示された吸収係数は、アーティファクトを抑制しつつ高い定量性を有する情報であるため、医師等の作業者が診断等に用いる上で好適な情報となっている。なお、演算部152は、被検体100内の特定位置の被検体情報の値を表示部160に表示させてもよい。
本実施形態においては、被検体情報として吸収係数を取得する場合を述べたが、S600で取得した初期音圧を被検体情報として取得し、S900において表示しても良い。また、複数の波長に対する被検体情報を取得して表示してもよい。また、複数の波長に対応する吸収係数を用いて被検体内の物質の濃度を取得し、それを被検体情報として表示してもよい。
本実施形態においては、全ての走査(測定)が終了してから被検体情報の取得を行ったが、走査をしながら被検体情報の取得を行ってもよい。例えば、S200で光音響波を受信したら、直ちに式(4)と式(10)それぞれの分子の計算と、分母の計算とを実行し、分子と分母の計算結果を独立に記憶部153に積算していく。積算とは、走査位置ごとの上記計算結果を加算していくということである。
全ての走査が終了したらS500を省略し、S600において、積算した式(4)の分子を積算した分母で除算して初期音圧を取得する。S800において、積算した式(10)の分子を積算した分母で除算して実質光量を取得する。走査と計算とを並列に行うことで、被検体情報を取得するまでの時間を短縮できる。また、受信信号を全て記憶部153に格納する必要が無いので、記憶領域を削減できる。
また、被検体情報として吸収係数を取得する場合、式(4)と式(10)の分母が同じであることを利用し、上記の積算を分子のみ行っても良い。すなわち、S600とS700を省略しS800において、積算した式(4)の分子を式(10)の分子(、およびグリュナイゼン係数Γ)で除算して吸収係数とする。
本実施形態においては、全走査位置について光量を受信信号群に加重して被検体情報を取得したが、全走査を複数のグループに分割し、グループ1つを1回の走査とみなしてもよい。すなわち、1グループ内の各走査位置での光の照射は同時に行われたものとし、光音響波の受信は同じ1グループ内に含まれる各走査位置の探触子130を合成した仮想探触子により受信されたものとする。
具体的には、1グループ内の各走査位置で照射されたパルス光121を同時に照射したとして注目領域の光強度を算出する。初期音圧は、仮想探触子に含まれる全てのトランスデューサ131の受信信号を用いて算出する。このようにして取得した各グループの光量を対応する各グループの受信信号群に加重し、各グループを1回の走査として式(4)を実行する。
例えば、図4Aおよび図4Bにおいて探触子130と光学系120とを紙面に対し垂直方向にも走査できる場合を考える。この場合、紙面に対し水平方向の各走査を1つのグループとし、紙面に対し垂直方向の走査について式(4)を実行する。以上により、アーティファクトを低減する効果を得つつ、演算部152での演算量を減らすことで、被検体情報取得までの時間を短縮できる。
以上、本実施形態に係る被検体情報取得方法によれば、アーティファクトが低減されつつ、高い定量性を持った被検体情報を取得することができる。
[第二の実施形態]
第二の実施形態に係る光音響装置について説明する。この光音響装置は、光音響波を受信するトランスデューサが球面上に配置された探触子を有する。なお、第一の実施形態と同一または同様の構成要素には、原則として同一の符号を付して説明を省略する。
[第二の実施形態に係る光音響装置の構成]
図6は、本実施形態に係る光音響装置の模式図である。以下、装置の各構成要素について説明する。装置は、光源110、光学系620、複数のトランスデューサ611を備えた探触子610、走査部630、信号処理部150、表示部160を有する。測定対象は、被検体100である。走査部140は、探触子610と光学系620を被検体100に対して走査する。
[光学系620]
本実施形態における光学系620は、探触子610と一体になっており、走査部140により探触子610が走査されると、光学系620も同時に被検体100に対して走査される。
[探触子610]
本実施形態における探触子610は、球形状である。測定においては、図6にあるように被検体100をその内部に収めて光音響波を受信する。
図7A〜7Dは、探触子610の詳細を示した図である。図7Aと図7Bは、トランスデューサ611を螺旋上に配置した探触子610を示す。図7Cと図7Dは、トランスデューサ611を放射状に配置した探触子610を示す。図7Aと図7Cは、図6のz軸方向から探触子610を見た図、図7Bと図7Dは、図6のy軸方向から探触子610を見た図である。いずれの場合も、探触子610上にトランスデューサ611が球面上に配置されており、被検体100で生じた光音響波を様々な角度方向で受信することができ、平面状の探触子よりも多くの情報を取得することができる。特に、球面状の探触子610の曲率中心付近で発生した光音響波の情報を多く取得することができる。また、探触子610の曲率中心に向けてパルス光が照射される場合には、曲率中心付近で発生する光音響波の音圧が相対的に高まる。この場合、曲率中心付近については、光音響波の発生音圧が高い領域と発生した光音響波が高感度に受信される領域とが重なり合うため、再構成する際に大きな重み付けを行うことが好ましい。
図7A〜7Dにおいて、トランスデューサ611は螺旋状または放射状に配置されているが、配置の仕方はこの限りではない。例えば、球面上に格子状にトランスデューサ611を配置してもよい。
探触子610と被検体100の間の空間は、光音響波が伝播することができる媒質で満たす。この媒質は、光音響波が伝播できると同時に、被検体100やトランスデューサ611との界面において音響特性が整合し、できるだけ光音響波の透過率が高いことが好ましい。
[走査部630]
走査部630は、探触子610と光学系620とを被検体100に対して相対的に走査する。図6において、走査部630は探触子610および光学系620をxy平面で走査する。
図8A〜8Cは、xy平面での探触子610の走査をz軸方向から見た図である。走査部630により、探触子610はxy平面内で軌跡810を描いて走査される。図8A〜8Cは、探触子610の曲率中心が×印にあるときの探触子610を示す図である。軌跡810は例えば、図8Aに示す螺旋、図8Bに示す円、図8Cに示す直線、等とすることができる。図8Cにおいて、実線は、探触子610の曲率中心が×印820にあるときの探触子610を示す。また、図8Cにおいて、点線は、探触子610の曲率中心が×印830にあるときの探触子610を示す。なお、軌跡810の形状はこれらに限定されるものではなく、軌跡810は様々な形状を取ることができる。
このように被検体100に対して探触子610を走査することで、より多くの位置、角度方向で光音響波を受信可能となるため、被検体情報を取得する上での情報量が増加し、被検体情報の精度を改善できる。特に、被検体情報を画像化する際、解像度、コントラスト等を改善できる。さらに、図6のz軸方向に探触子610を走査して画質の改善を図っても良い。
[第二の実施形態に係る被検体情報取得方法]
本実施形態の光音響装置は、第一の実施形態と同様に、図3に示した工程により被検体情報を取得する。各工程は、制御部151が光音響装置の各構成の作動を制御することにより実行される。各工程の説明は第一の実施形態と実質的に同じなので、省略する。
図8Cの走査をy軸方向から見た図9を用いて、本実施形態により被検体情報を画像化する際にアーティファクトを低減できることを説明する。
図9は、探触子610の曲率中心が図8Cの×印820および830のそれぞれにあるときの探触子610をy軸方向から見た図である。範囲910、911はそれぞれ、各走査位置において照射した光が被検体100内において到達している領域を示す。ここで言う光が到達している範囲は、第一の実施形態で説明したものと同じ定義である。
図9の(a)において、領域410、円弧420は第一の実施形態で説明したものと同一である。円弧420は、図9の(a)に示したトランスデューサ611に関するものである。第一の実施形態同様、領域410は円弧420内にあるので、従来の光音響装置の画像化の式である式(3)では、領域410に光吸収体101のアーティファクトが生じる。本実施形態の光音響装置では画像化の式(4)を用いるため、領域410が光の到達する範囲910の外であるため、光吸収体101の信号を含むトランスデューサ611の受信信号には小さい値の光量が加重される。
一方、図9の(b)において、領域410は範囲911内にあるため、光吸収体101の信号が含まれないトランスデューサ611の受信信号に大きい値の光量が加重される。以上により、図9の(b)での受信信号が領域410の画像化に大きく寄与するため、光吸収体101によるアーティファクトを低減できる。
第二の実施形態では、光音響装置は第一の実施形態とは異なる形状の探触子610を、異なる走査方法で走査する。このような光音響装置においても、式(4)の画像化の式で示される本発明の各実施形態に係る被検体情報取得方法によりアーティファクトを低減できる。すなわち、本発明の各実施形態に係る被検体情報取得方法は、光学系の走査等により異なる条件で光の照射を行うのであれば、トランスデューサの配置や走査方法によらず適用することができる。
以下、第一または第二の実施形態に係る被検体情報取得方法をシミュレーションにより行った結果を説明する。
図10のような計算モデル(数値ファントム)を想定する。
数値ファントムのサイズは、x、y、z方向においてそれぞれ100mm、30mm、60mmである。数値ファントムの各光学特性値は、生体程度の吸収係数μa=0.005[/mm]、生体程度の散乱係数μs’=1[/mm]、グリュナイゼン係数Γ=1である。数値ファントム内部には、φ1[mm]、吸収係数μa=0.05[/mm]の光吸収体が6個内包されている。光吸収体はx=50[mm]、y=15[mm]の位置に、z=5,15,25,35,45,55[mm]の各位置に存在する。
トランスデューサは1[mm]角の四角形で、x方向に20個、y方向に30個配列され、600素子の探触子を形成している。探触子はxy平面をx方向に1mm間隔で走査する。光を照射する光学系は、x、y方向それぞれ20[mm]×30[mm]の範囲に光を照射する。光学系は、探触子と同期して、1mm間隔で走査される。走査は、x=100[mm]の数値ファントム境界まで行う。
まず、図10の数値ファントムにおいて、各走査位置で数値ファントム内の光量分布を計算する。光量分布は、各走査位置での照射光を光源として、拡散方程式を有限要素法で解くことにより計算した。各光吸収***置での光量に光吸収体の吸収係数をかけて、光音響波の初期音圧とする。初期音圧と光音響波の伝搬を示す波動方程式の解析解を用いて、各トランスデューサが検出する光音響波を計算し、受信信号とする。以上を、全ての走査位置について行う。
次に、各走査位置で取得した光量分布と受信信号を式(4)に適用し、数値ファントム内の初期音圧分布を計算する。また、各走査位置での光量分布を式(10)に適用し、実質光量分布を計算する。
初期音圧分布を実質光量分布で除算し、吸収係数分布を画像化する。画像化は、図10の画像化領域(x方向:50[mm]×z方向:60[mm])について行った。
さらに、比較のために従来の画像化の式である式(3)を用いた吸収係数分布の画像も計算した。
以上により計算した吸収係数分布画像を図11Aおよび11Bに示す。図11Aおよび11Bは、y軸方向の最大値をxz平面に投影した像(Maximum Intensity Projection, MIP)である。図11Aは式(3)による従来の画像、図11Bは式(4)による本発明の画像である。図11Aおよび11Bを見ると、(a)でみられる破線領域内のアーティファクトが、図11Bに示す本発明の画像では低減されていることがわかる。
以上述べたように、本発明の一実施形態によれば、アーティファクトの発生を低減可能な光音響装置を提供できる。さらに、本発明の別の実施形態によれば、アーティファクトを低減しつつ、定量性の高い被検体情報を取得可能な光音響装置を提供できる。
[他の実施形態]
本発明の実施形態は、記憶媒体(例えば、非一時的なコンピュータが読み取り可能な記憶媒体)に記録されたコンピュータ実行可能指示を読み出し実行することで本発明の上述した実施形態のうちの一つ以上の実施形態の機能を実行するシステムまたは装置のコンピュータによって、また、そのシステムまたは装置のコンピュータにより、例えば、上記コンピュータ実行可能指示を上記記憶媒体から読み出し実行することで上述した実施形態のうちの一つ以上の実施形態の機能を実行することによって実行される方法によっても実現可能である。ここでコンピュータは、中央処理装置(CPU)、超小型演算処理装置(MPU)、またはその他回路の一つ以上を含んでもよく、別々のコンピュータまたは別々のコンピュータプロセッサのネットワークを含んでもよい。コンピュータ実行可能指示は、例えばネットワークまたは記憶媒体からコンピュータに与えられてもよい。記憶媒体は、例えば、ハードディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、分散型コンピューティングシステムの記憶装置、光学ディスク(コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)(登録商標)など)、フラッシュメモリ装置、メモリカード等の一つ以上を含んでもよい。
本発明を例示的な実施形態を参照して説明してきたが、本発明は、開示された例示的な実施形態に限定されないことは言うまでもない。以下の特許請求の範囲は、かかる変形ならびに均等構造および機能をすべて包含するように最も広く解釈されるべきである。
本願は、2014年5月14日に出願された米国特許出願第61/993132号の利益を主張するものであり、その全体を参照により本明細書に組み込む。

Claims (11)

  1. 被検体に光を照射する照射部と、
    前記光が照射された前記被検体から発生する音響波を受信して受信信号群を出力する、複数のトランスデューサを備える探触子と、
    前記複数のトランスデューサから出力された前記受信信号群を記憶する記憶部と、
    前記被検体内の注目領域における被検体情報を取得する処理部と、
    を有し、
    前記照射部は、複数のタイミングで前記被検体の互いに異なる位置に前記光を照射し、
    前記探触子は、前記被検体に対する前記光の照射ごとに前記音響波を受信し、前記複数のタイミングのそれぞれに対応する複数の受信信号群を出力し、
    前記記憶部は、前記複数の受信信号群を記憶し、
    前記処理部は、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記注目領域に照射された光量を取得し、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記記憶部に記憶された受信信号群に対して、前記注目領域に照射された光量に基づく重み係数を用いた加重を行い、
    前記複数のタイミングのそれぞれに対応する加重された複数の受信信号群に基づいて、前記注目領域における前記被検体情報を取得する
    ことを特徴とする光音響装置。
  2. 前記処理部は、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、加重された受信信号群に基づいて初期音圧を取得し、
    前記複数のタイミングのそれぞれにおける前記注目領域に照射された前記光量に、当該光量に基づく加重を行って、前記複数のタイミングのそれぞれに対応する実質光量を算出し、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記初期音圧と前記実質光量とに基づいて前記被検体情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響装置。
  3. 前記処理部は、前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記受信信号群に対して、前記注目領域における光量自体を前記重み係数とした加重を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光音響装置。
  4. 前記処理部は、前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記受信信号群に対して、前記注目領域における光量が閾値よりも小さいときは前記重み係数を0として加重を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光音響装置。
  5. 前記被検体内の光照射領域に関する情報を入力する入力部を更に有し、
    前記処理部は、前記入力部へ入力された前記被検体内の光照射領域に関する情報に基づいて前記注目領域における光量を取得する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光音響装置。
  6. 前記処理部は、前記被検体の光吸収特性および光散乱特性を用いた輸送方程式または拡散方程式により、前記注目領域における前記光量を取得する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光音響装置。
  7. 前記探触子は、球面を有するように形成され、前記複数のトランスデューサは前記球面上に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光音響装置。
  8. 前記被検体情報を表示する表示部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光音響装置。
  9. 前記照射部は、光源と、前記光源からの光を前記被検体に導く光学系と、前記被検体に対して前記光学系を移動させる移動部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光音響装置。
  10. 前記移動部は、前記光学系と前記探触子との位置関係を保った状態で、前記被検体に対して前記光学系と前記探触子とを移動させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の光音響装置。
  11. 複数のタイミングのそれぞれで被検体の互いに異なる位置に光が照射されることにより発生した音響波を受信して複数のトランスデューサから出力された前記複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の受信信号群に基づいて、前記被検体内の注目領域における被検体情報を取得する信号処理方法であって、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記注目領域に照射された光量を取得する工程と、
    前記複数のタイミングのそれぞれについて、前記複数のトランスデューサから出力された受信信号群に対して、前記注目領域に照射された光量に基づく重み係数を用いた加重を行う工程と、
    前記複数のタイミングのそれぞれに対応する加重された複数の受信信号群に基づいて、前記注目領域における前記被検体情報を取得する工程と、
    を有することを特徴とする信号処理方法。
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