JP2017513964A - プラスチックをワックスに転化させる方法 - Google Patents

プラスチックをワックスに転化させる方法 Download PDF

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Abstract

プラスチックをワックスに転化させる方法を提供する。一態様においては、廃プラスチックをワックスに転化させる方法は、廃プラスチックをチャンバー中に導入し、水素をチャンバーに加えることを含む。この方法は、廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱して、パラフィン及びオレフィン化合物を含むワックス生成物を形成することを含む。【選択図】 図1

Description

[0001]本技術分野は、概してワックスを形成する方法に関し、より特にはプラスチックを処理してプラスチックをワックスに転化させる方法に関する。
[0002]ワックスは、広範には、パラフィンワックス(通常は石油潤滑留出物から得られる)、微結晶質ワックス(通常は残留潤滑油フラクションから得られる)、及びポリエチレンワックス(通常は低分子量の高密度原材料から製造される)などの幾つかの確立された群に分類される。これらのワックスのタイプのそれぞれは、それらを特定の用途のために特に魅力的にする特定の物理特性を有することが分かっている。例えば、ポリエチレンワックスは、プラスチック用の着色剤の配合、ポリ塩化ビニル潤滑剤、接着剤、及び摩擦を減少させるためにインクにおいてしばしば用いられる。ポリエチレンワックスは、更に離型剤又はスリップ剤として用いることができる。
[0003]ポリエチレンワックス組成物は、種々のポリエチレンを含む。ポリエチレンワックス中において用いられるポリエチレンは、大部分は約1500グラム/モル(g/モル)〜約20,000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。高グレードのポリエチレンワックスは、分子量、融点、粘度、及び硬度のような所望の特性を得るためにエチレンを制御して重合することによって得ることができる。最近においては、通常はポリエチレン樹脂の熱分解から得られるより低グレードのポリエチレンワックスの使用が増加している。かかるより低グレードの製品は、製品の品質がコストに比べれば二次的である用途又は場所において用いるために一般的になっている。しかしながら、ポリエチレン樹脂の熱分解から得られるポリエチレンワックスは、通常は品質が劣っており、例えば、それらは望ましくない色、低い分子量を示し、生産ロットの間で不安定である。
[0004]したがって、改良された特性を有するポリエチレンワックスを製造するための低コストの方法を提供することが望ましい。更に、廃プラスチックを、所望の特性を有するワックスに転化させる方法を提供することが望ましい。更に、他の望ましい特徴及び特性は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を、添付の図面並びに上記の技術分野及び背景と組み合わせることによって明らかになるであろう。
[0005]プラスチックをワックスに転化させる方法を提供する。代表的な態様においては、廃プラスチックをワックスに転化させる方法は、廃プラスチックをチャンバー中に導入し、チャンバーに水素を加えることを含む。この方法は、廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱して、パラフィン及びオレフィン化合物を含むワックス生成物を形成することを含む。
[0006]他の態様においては、プラスチックをワックスに転化させる方法は、プラスチックを水素と接触させることを含む。更に、この方法は、プラスチックを熱分解するのに十分にプラスチック及び水素を加熱して、少なくとも約0のセーボルト色(ASTM−D156)を有するワックス生成物を形成することを含む。
[0007]他の態様においては、廃プラスチックをポリエチレンワックスに転化させる方法を提供する。この方法は、廃プラスチックを溶融することを含む。水素を廃プラスチック中に溶解させる。水素の存在下で廃プラスチックを熱解重合して、パラフィン及びオレフィン化合物を含むポリエチレンワックス生成物を形成する。
[0008]下記において、プラスチックをワックスに転化させる方法の幾つかの態様を、下記の図面と組み合わせて記載する。図面において、同様の数字は同様の構成要素を示す。
[0009]図1は、本発明における代表的な態様にしたがってプラスチックをワックスに転化させる方法の概要図である。 [0010]図2は、本発明における別の態様にしたがってプラスチックをワックスに転化させる方法の概要図である。 [0011]図3は、本発明の他の別態様にしたがってプラスチックをワックスに転化させる方法の概要図である。
[0012]以下の詳細な記載は本質的に単に例示に過ぎず、プラスチックをワックスに転化させる方法を限定することは意図しない。更に、上述の背景又は以下の詳細な記載において示されているいかなる理論にも縛られる意図はない。
[0013]プラスチックを処理してプラスチックをワックスに転化させる方法を提供する。本明細書において用いる「プラスチック」とは、熱可塑性ポリオレフィンを指す。熱可塑性ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、例えば式:(C(式中、nは通常は50〜100である)を有するポリエチレン、並びに式:(C(式中、mは通常は50〜100である)を有するポリプロピレンのようなポリプロピレン、或いは複数の熱可塑性ポリオレフィンの混合物が挙げられる。本明細書において開示する方法によって、プラスチックの反応、及び得られるワックス生成物の特性に対する向上した制御が可能である。代表的な態様においては、供給材料のプラスチックは、低密度ポリエチレン(LDPE)プラスチック廃棄物である。例えば、供給材料のプラスチックは、消費者使用後のリサイクル又は生産工程でのリサイクルプロセスからのポリエチレンフィルム又は袋であってよい。
[0014]本発明において与えられる方法は、熱分解を用いて供給材料のプラスチックの長鎖単位を分解して、オレフィン及びパラフィンを形成する。より具体的には、本発明において与えられる代表的な方法は、供給材料のプラスチックを熱解重合してオレフィン及びパラフィンを形成する。プラスチックの熱処理は、制御された水素雰囲気中で行う。水素雰囲気は、得られるオレフィンの更なる反応を抑止し、オレフィンが有色及び他の望ましくない特性を示す化合物を形成することを阻止すると考えられる。その結果、ほぼ白色の生成物を得ることができる。米国材料試験協会(ASTM)が推奨したほぼ白色の石油製品を測定するための試験は、ASTM−D156にしたがってセーボルト法を用いる。セーボルト法は、−16(最も暗色)から+30(最も明色)のスケールを基準とする明澄な石油の色の経験的定義を与える。この数値は、カラムの長さを通して視認した際にASTM−D156によって与えられるフィルター規格に合致する試料のカラムの高さを見出すことによって求められる。試験のために、ワックス試料をその凝固点よりも8℃〜17℃高い温度に溶融し、適当な比色計カラム中に注入する。本明細書において記載するように、代表的な生成物ワックスはほぼ白色であり、約+25〜約+30、例えば約+28〜約+30、例えば約+30のセーボルト色(ASTM−D156)を有する。代表的な態様においては、生成物ワックスのセーボルト色(ASTM−D156)は、少なくとも約0、例えば少なくとも約+5、例えば少なくとも約+10である。代表的な生成物は、少なくとも約+15、例えば少なくとも約+18、例えば約+20のセーボルト色(ASTM−D156)を有する。
[0015]図1は、水素雰囲気中における熱分解によってプラスチックをワックスに転化させる方法の一態様を示す簡略化したプロセスフロー図である。このプロセスフロー図は、ポンプ、圧力、温度、及び流速の監視及び制御システムなどのかかるプロセスについて通常見られる機械装置の構成要素を示していない点で簡略化している。
[0016]図1において、プラスチック処理装置10は、プラスチック供給材料12をワックス生成物14,例えばポリエチレンワックスに転化させる。上述したように、プラスチック供給材料12は、消費者使用後のリサイクル又は生産工程でのリサイクルプロセスからのフィルム又は袋のような廃プラスチックから形成することができる。供給材料12を形成するプラスチックは、ポリエチレン又はポリプロピレンのような単一のタイプのプラスチックに限定することができ、或いはポリエチレン及びポリプロピレンのような複数のプラスチック化合物の混合物を含ませることができる。
[0017]示されているように、プラスチック供給材料12及びパージガス18を反応区域20に供給する。パージガス18は、1種類又は複数の不活性ガスを含む。代表的な態様においては、パージガス18は実質的に純粋な水素である。他の態様においては、パージガス18は水素と不活性ガスの混合物である。例えば、パージガス18は、少なくとも約0.5気圧、例えば少なくとも約0.8気圧、例えば約1気圧の水素分圧を有する混合物のような水素と窒素の混合物であってよい。
[0018]パージガス18は、プラスチック供給材料12を反応区域に導入する前、その後、又はそれと同時に反応区域20に導入することができる。反応区域20へのプラスチック供給材料12及びパージガス18の供給の順番に関係なく、プラスチック供給材料12は、パージガス18によって雰囲気空気を反応区域20からパージし、プラスチック供給材料12を反応区域20内に受容した時点で、反応区域20中の水素雰囲気に導入されるとみなされる。プラスチック供給材料12を水素雰囲気に導入した後、プラスチック供給材料12を溶融しながらプロセスを進行させることができる。
[0019]図1に示すように、反応区域20にはヒーター24が装備されている。代表的な態様においては、ヒーター24は、低い予備処理温度で運転してプラスチック供給材料12を溶融するように制御する。例えば、ヒーター24によって、反応区域20を約100℃〜約150℃、例えば約135℃の温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この低い予備処理温度を、選択される時間の間、例えば約1分間〜約90分間維持することができる。プラスチック供給材料12を溶融した後、ヒーター24は、高い反応温度で運転して、溶融したプラスチック供給材料12の熱分解、即ち熱解重合及び他の分解プロセスを包含するプラスチック供給材料12の分解を引き起こすように制御する。例えば、ヒーター24によって、プラスチック供給材料12及び水素パージガス18を含む反応区域20を、約300℃〜約500℃、例えば約405℃の高い反応温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この高い反応温度を、プラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解を引き起こすのに十分な時間の間維持することができる。本明細書において用いる「プラスチック供給材料の実質的に全部」という成句は、プラスチック供給材料12の少なくとも約95重量パーセント(重量%)を意味する。代表的な態様においては、ヒーター24によって、この高い反応温度を、約1分間〜約45分間、例えば30分間維持する。代表的な態様においては、プラスチック供給材料12は、ランダムな連鎖切断又は側基脱離ではなく、熱解重合(熱分解プロセスの1つ)を起こす。全ての酸素がパージガス18によって反応区域からパージされているので、プラスチック供給材料12の酸化は起こりえない。
[0020]プラスチック供給材料12の実質的に全部を熱分解するために、水素パージガス18を溶融したプラスチック供給材料12中に混合して溶解させる。したがって、反応区域20には、水素パージガス18の溶融したプラスチック供給材料12中への溶解を促進させるために撹拌器28を装備することができる。バッチプロセスに関しては、代表的な撹拌器28としては、ブレンダー、又は溶融したプラスチック供給材料12と水素パージガス18を撹拌及び混合するための他の混合機構を挙げることができる。連続プロセスによるフローに関しては、代表的な撹拌器28としては、それを通して溶融したプラスチック供給材料12と水素パージガス18の混合物を押出す静的ミキサー28が挙げられる。
[0021]反応区域20を高い反応温度に選択された時間の間加熱することによって、プラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解、及びワックス生成物14の形成が引き起こされる。代表的なワックス生成物はパラフィン及びオレフィン化合物を含み、パラフィン及びオレフィンのみから構成することができる。化学量論的な解重合分解反応は、通常はパラフィン及びオレフィンを1:1の比で形成する。オレフィンの更なる反応が起こる可能性があるが、通常は水素又は不活性雰囲気によって抑止される。その結果、ワックス生成物14は、約1:1〜約1.4:1、例えば約1.1:1のパラフィン:オレフィン比を有することができる。代表的な態様においては、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モル、例えば約6000g/モル〜約9000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物14が形成される。
[0022]代表的な態様においては、反応区域20に解重合触媒のような触媒を与える。代表的な解重合触媒としては、固体酸触媒、液体酸触媒、ラジカル開始剤、水素化触媒(例えばニッケル)、ゼオライト、アルミナ又はシリカのような担体上の触媒などを挙げることができる。更には、又は或いは、反応区域20を形成する容器の壁を、解重合触媒として機能させることができる。
[0023]形成の後、ワックス生成物14は、反応区域20内においてパージガス雰囲気中、反応区域20内においてパージガスを放出した後の周囲条件下、或いは反応区域20から取り出した後に周囲温度に冷却することができる。
[0024]図1の装置10は、オートクレーブ又は他のチャンバーによって形成される反応区域20を用いるバッチプロセス、或いは反応区域20が流入式オートクレーブ、加圧流入式反応器、及び/又は押出機である連続フロープロセスにおいて用いることができる。
[0025]図2は、連続フロープロセスをより促進することができる別の装置10を示す。図1と同様に、図2のプラスチック処理装置10は、プラスチック供給材料12をポリエチレンワックスのようなワックス生成物14に転化させる。代表的なプラスチック供給材料12は、消費者使用後のリサイクル又は生産工程でのリサイクルプロセスからのフィルム又は袋などの廃プラスチックである。供給材料12を形成するプラスチックは、ポリエチレン又はポリプロピレンのような単一のタイプのプラスチックに限定することができ、或いは複数のプラスチック化合物の混合物を含ませることができる。
[0026]示されているように、プラスチック供給材料12及びパージガス18は、反応区域20に別々に供給する。代表的なパージガス18は水素を含み、1種類又は複数の不活性ガスを含ませることができる。代表的な態様においては、パージガス18は実質的に純粋な水素である。本明細書において用いる「実質的に純粋な水素」という成句は、パージガスが少なくとも約95重量%の水素含量を有することを意味する。幾つかの態様においては、パージガスは少なくとも約99重量%の水素含量を有する。例えば、代表的なパージガスは、100ppm未満の水素以外の化合物を含む。他の態様においては、パージガス18は水素と不活性ガスの混合物である。例えば、パージガス18は、少なくとも約0.5気圧、例えば少なくとも約0.8気圧、例えば約1気圧の水素分圧を有する混合物のような水素と窒素の混合物であってよい。代表的な混合物は、少なくとも約1.5気圧、例えば少なくとも約2.0気圧の水素分圧を有する。
[0027]図2に示されるように、プラスチック供給材料12及びパージガス18は、独立して予備処理ヒーター32に通す。他の態様においては、パージガス18をプラスチック供給材料12に導入して、両方を一緒に予備処理ヒーター32に通す。いずれの場合においても、予備処理ヒーター32によって、プラスチック供給材料12を、熱可塑性材料の溶融を引き起こすのに十分に加熱することができる。代表的な態様においては、予備処理ヒーター32は、低い予備処理温度で運転して、熱分解を引き起こすことなくプラスチック供給材料12を溶融するように制御する。例えば、予備処理ヒーター32によって、プラスチック供給材料12を、約100℃〜約150℃、例えば約135℃の温度に加熱することができる。プラスチック供給材料12が予備処理ヒーター32を通過するのに必要な時間は、プラスチック供給材料12が実質的に完全に溶融するように制御することができ、例えば、予備処理ヒーター32を通過するための時間は、約1分間〜約90分間であってよい。
[0028]代表的な態様においては、予備処理ヒーター32に予備処理撹拌器36を装備する。具体的には、プラスチック供給材料12及び水素パージガス18を予備処理ヒーター32の前か又はその中で互いへ導入する態様に関しては、予備処理撹拌器36によって、水素パージガス18をプラスチック供給材料12中に混合してその溶解を促進させることができる。代表的な予備処理撹拌器36は、それを通してプラスチック供給材料12及び水素パージガス18を押出す静的ミキサーである。
[0029]幾つかの態様においては、予備処理ヒーター32を用いてプラスチック供給材料12を溶融して、水素パージガス18をプラスチック供給材料12中に溶解させることができるが、或いはこれを用いて、溶融を起こさないでプラスチック供給材料12及び水素パージガス18を予備加熱して、下流の加熱負荷を低下させることができる。例えば、予備処理ヒーター32によって、プラスチック供給材料を約60℃〜約90℃に加熱することができる。かかる態様に関しては、プラスチック供給材料12及び水素パージガス18を反応区域20に導入し、ヒーター24によって低い予備処理温度で加熱して、プラスチック供給材料12を溶融する。例えば、ヒーター24によって、反応区域20を、約100℃〜約150℃、例えば約135℃の温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この低い予備処理温度を、選択される時間の間、例えば約1分間〜約90分間維持することができる。プラスチック供給材料12の実質的に全部を熱分解するために、ブレンダー、又は他の混合機構、或いはそれを通して溶融したプラスチック供給材料12と水素パージガス18の混合物を押出す静的ミキサーのような撹拌器28によって、水素パージガス18を溶融したプラスチック供給材料12中に混合して溶解させる。
[0030]予備処理ヒーター32又はヒーター24によってプラスチック供給材料12を溶融し、撹拌器36又は28によって水素パージガス18をプラスチック供給材料12中に溶解させた後、ヒーター24は、高い反応温度で運転して溶融したプラスチック供給材料12の熱分解を引き起こすように制御する。パージガス18によって反応区域20から非不活性ガスをパージして、熱分解中において所望の反応を促進させる。ヒーター24によって、プラスチック供給材料12及び水素パージガス18を含む反応区域20を、約300℃〜約500℃、例えば約405℃の高い反応温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この高い反応温度を、溶融したプラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解を引き起こすのに十分な時間、例えば約1分間〜約45分間、例えば30分間の間維持することができる。代表的な態様においては、プラスチック供給材料12は、ランダムな連鎖切断又は側基脱離ではなく、熱解重合(熱分解プロセスの1つ)を起こす。全ての酸素がパージガス18によって反応区域からパージされているので、プラスチック供給材料12の酸化は起こりえない。
[0031]反応区域20を高い反応温度に選択された時間の間加熱することによって、プラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解、及びワックス生成物14の形成が引き起こされる。代表的なワックス生成物はパラフィン及びオレフィン化合物を含む。化学量論的な解重合分解反応は、通常はパラフィン及びオレフィンを1:1の比で形成する。オレフィンの更なる反応が起こる可能性があるが、通常は水素又は不活性雰囲気によって抑止される。その結果、ワックス生成物14は、約1:1〜約1.4:1、例えば約1.1:1のパラフィン:オレフィン比を有することができる。代表的な態様においては、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モル、例えば約6000g/モル〜約9000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物14が形成される。
[0032]代表的な態様においては、図2における反応区域20に解重合触媒のような触媒を与える。代表的な解重合触媒としては、固体酸触媒、液体酸触媒、ラジカル開始剤、水素化触媒(例えばニッケル)、ゼオライト、アルミナ又はシリカのような担体上の触媒などを挙げることができる。更には、又は或いは、反応区域20を形成する容器の壁を、解重合触媒として機能させることができる。
[0033]形成の後、ワックス生成物14は、反応区域20内においてパージガス雰囲気中、反応区域20内においてパージガスを放出した後の周囲条件下、或いは反応区域20から取り出した後に周囲温度に冷却することができる。
[0034]図3は、プラスチック供給材料12をワックス生成物14に転化させるための装置10の他の態様を示す。図3においては、プラスチック供給材料12のみを予備処理ヒーター32に通す。これによって、プラスチック供給材料が実質的に完全に溶融するように加熱するか、或いは予備加熱して下流のヒーター24に対する加熱負荷を低下させることができる。代表的な態様においては、プラスチック供給材料12を、約100℃〜約150℃、例えば約135℃の低い予備処理温度に加熱する。プラスチック供給材料12は、約1分間〜約90分間のような選択された時間の予備処理ヒーター32内における滞留時間を有することができる。示されているように、プラスチック供給材料12中に溶解させる水素は供給されないので、予備処理ヒーター32に撹拌器は与えられていない。
[0035]プラスチック供給材料12が予備処理ヒーター32から排出された後、それを反応区域20に導入する。示されているように、水素のようなパージガス18を、反応区域20の上流でプラスチック供給材料12に導入することができる。或いは、図1に示されているように、パージガス18は反応区域20に直接供給して、そこでプラスチック供給材料12に導入することができる。いずれの場合においても、プラスチック供給材料12及びパージガス18は反応区域20内に受容される。パージガス18によって、非不活性ガスを反応区域20からパージする。
[0036]プラスチック供給材料12が予備処理ヒーター32によって溶融されない場合には、ヒーター24によってプラスチック供給材料12及び水素パージガス18を低い予備処理温度で加熱して、プラスチック供給材料12を溶融する。例えば、ヒーター24によって、反応区域20を、約100℃〜約150℃、例えば約135℃の温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この低い予備処理温度を、選択される時間の間、例えば約1分間〜約90分間維持することができる。プラスチック供給材料12の実質的に全部を熱分解させるために、ブレンダー、又は他の混合機構、或いはそれを通して溶融したプラスチック供給材料12と水素パージガス18の混合物を押出す静的ミキサーのような撹拌器28によって、水素パージガス18を溶融したプラスチック供給材料12中に混合して溶解させる。
[0037]予備処理ヒーター32又はヒーター24によってプラスチック供給材料12を溶融し、撹拌器28によって水素パージガス18をプラスチック供給材料12中に溶解させた後、ヒーター24は、高い反応温度で運転して溶融したプラスチック供給材料12の熱分解を引き起こすように制御する。パージガス18によって反応区域20から非不活性ガスをパージして、熱分解中において所望の反応を促進させる。ヒーター24によって、プラスチック供給材料12及び水素パージガス18を含む反応区域20を、約300℃〜約500℃、例えば約405℃の高い反応温度に加熱することができる。ヒーター24によって、この高い反応温度を、溶融したプラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解を引き起こすのに十分な時間、例えば約1分間〜約45分間、例えば30分間の間維持することができる。代表的な態様においては、プラスチック供給材料12は、ランダムな連鎖切断又は側基脱離ではなく、熱解重合(熱分解プロセスの1つ)を起こす。全ての酸素がパージガス18によって反応区域からパージされているので、プラスチック供給材料12の酸化は起こりえない。
[0038]反応区域20を高い反応温度に選択された時間の間加熱することによって、プラスチック供給材料12の実質的に全部の熱分解、及びワックス生成物14の形成が引き起こされる。代表的なワックス生成物はパラフィン及びオレフィン化合物を含む。化学量論的な解重合分解反応は、通常はパラフィン及びオレフィンを1:1の比で形成する。オレフィンの更なる反応が起こる可能性があるが、通常は水素又は不活性雰囲気によって抑止される。その結果、ワックス生成物14は、約1:1〜約1.4:1、例えば約1.1:1のパラフィン:オレフィン比を有することができる。代表的な態様においては、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モル、例えば約6000g/モル〜約9000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物14が形成される。
[0039]代表的な態様においては、図3における反応区域20に解重合触媒のような触媒を与える。代表的な解重合触媒としては、固体酸触媒、液体酸触媒、ラジカル開始剤、水素化触媒(例えばニッケル)、ゼオライト、アルミナ又はシリカのような担体上の触媒などを挙げることができる。更には、又は或いは、反応区域20を形成する容器の壁を、解重合触媒として機能させることができる。
[0040]形成の後、ワックス生成物14は、反応区域20内においてパージガス雰囲気中、反応区域20内においてパージガスを放出した後の周囲条件下、或いは反応区域20から取り出した後に周囲温度に冷却することができる。
[0038]下記は、プラスチックをワックスに転化させる方法の実施例である。この実施例は例示目的のみのために与えるものであり、いかなるようにも本発明において意図される種々の態様を限定することは意図しない。
[0039]実施例:
[0040]プラスチックをワックスに転化させる方法の一態様の第1の実施例においては、50グラム(g)の低密度ポリエチレン(LDPE)をステンレススチール製オートクレーブに導入した。オートクレーブの雰囲気を40標準立方センチメートル/分(sccm)の水素でパージし、オートクレーブを135℃に60分間加熱してLDPEを溶融した。その後、継続した水素パージ下において、溶融したLDPEを405℃に30分間加熱してLDPEの解重合を引き起こした。次に、オートクレーブを周囲温度に冷却し、生成物ワックスを回収した。水素を用いて形成された生成物ワックスの組成を、下記において表に示す。
[0041]プラスチックをワックスに転化させる方法の一態様の第2の実施例においては、50又は20グラム(g)の低密度ポリエチレン(LDPE)をステンレススチール製オートクレーブに導入した。オートクレーブの雰囲気を40標準立方センチメートル/分(sccm)の窒素でパージし、オートクレーブを135℃に60分間加熱してLDPEを溶融した。その後、継続した窒素パージ下において、溶融したLDPEを405℃に30分間加熱してLDPEの解重合を引き起こした。次に、オートクレーブを周囲温度に冷却し、生成物ワックスを回収した。水素を用いずに、オートクレーブを窒素のみでパージして形成された生成物ワックスの組成を、下記において表に示す。
Figure 2017513964
[0043]表において見られるように、水素パージガスを用いるプロセスは、幾つかの用途のために商業的に好ましいオフホワイトの視感色又は外観を有する生成物ワックスを与える。
[0044]本明細書に記載したように、プラスチックをワックスに転化させる方法が提供される。代表的な代表においては、プラスチックを水素雰囲気中で解重合して、パラフィン及びオレフィンを含む生成物ワックスを形成する。
[0045]上記の詳細な説明において少なくとも1つの代表的な態様を示したが、膨大な数のバリエーションが存在することを認識すべきである。また、1つ又は複数の代表的な態様は例に過ぎず、いかなるようにも特許請求する主題の範囲、適用性、又は構成を限定することは意図しないことも認識すべきである。むしろ、上記の詳細な説明は、1つ又は複数の代表的な態様を実施するための簡便な指針を当業者に与えるものである。添付の特許請求の範囲において示される範囲から逸脱することなく、代表的な態様において記載した機能及び構成要素の配置において種々の変更を行うことができることを理解すべきである。
[0045]上記の詳細な説明において少なくとも1つの代表的な態様を示したが、膨大な数のバリエーションが存在することを認識すべきである。また、1つ又は複数の代表的な態様は例に過ぎず、いかなるようにも特許請求する主題の範囲、適用性、又は構成を限定することは意図しないことも認識すべきである。むしろ、上記の詳細な説明は、1つ又は複数の代表的な態様を実施するための簡便な指針を当業者に与えるものである。添付の特許請求の範囲において示される範囲から逸脱することなく、代表的な態様において記載した機能及び構成要素の配置において種々の変更を行うことができることを理解すべきである。
以下に、本発明の実施態様を記載する。
態様1
廃プラスチックをチャンバー(20)中に導入し;
チャンバーに水素(18)を加え;
廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱して、パラフィン及びオレフィン化合物を含むワックス生成物(14)を形成する;
工程を含む、廃プラスチック(12)をワックスに転化させる方法。
態様2
固体酸触媒、液体酸触媒、ラジカル開始剤、水素化触媒、ゼオライト、及び担体上の触媒から選択される解重合触媒をチャンバーに供給することを更に含む、態様1に記載の方法。
態様3
廃プラスチックを溶融することが、廃プラスチックを約100℃〜約150℃の温度に加熱することを含み;そして
廃プラスチック及び水素を加熱することが、廃プラスチック及び水素を約300℃〜約500℃の温度に加熱することを含む;
態様1に記載の方法。
態様4
廃プラスチック及び水素を加熱することが、パラフィン及びオレフィン化合物を少なくとも1.1:1のパラフィン:オレフィン比で含み、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モルの重量平均分子量を有するポリエチレンワックス生成物を形成することを構成する、態様1に記載の方法。
態様5
廃プラスチックをチャンバー中に導入することが、廃プラスチックをバッチプロセスでチャンバーに導入することを含む、態様1に記載の方法。
態様6
廃プラスチックをチャンバー中に導入した後に水素をチャンバーに加える、態様1に記載の方法。
態様7
廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、少なくとも約0のセーボルト色(ASTM−D156)を有するワックス生成物を形成することを構成する、態様1に記載の方法。
態様8
廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物を形成することを構成する、態様7に記載の方法。
態様9
廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、約6000グラム/モル(g/モル)〜約9000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物を形成することを構成する、態様7に記載の方法。
態様10
廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、少なくとも約+20のセーボルト色(ASTM−D156)を有するワックス生成物を形成することを構成する、態様1に記載の方法。

Claims (10)

  1. 廃プラスチックをチャンバー(20)中に導入し;
    チャンバーに水素(18)を加え;
    廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱して、パラフィン及びオレフィン化合物を含むワックス生成物(14)を形成する;
    工程を含む、廃プラスチック(12)をワックスに転化させる方法。
  2. 固体酸触媒、液体酸触媒、ラジカル開始剤、水素化触媒、ゼオライト、及び担体上の触媒から選択される解重合触媒をチャンバーに供給することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 廃プラスチックを溶融することが、廃プラスチックを約100℃〜約150℃の温度に加熱することを含み;そして
    廃プラスチック及び水素を加熱することが、廃プラスチック及び水素を約300℃〜約500℃の温度に加熱することを含む;
    請求項1に記載の方法。
  4. 廃プラスチック及び水素を加熱することが、パラフィン及びオレフィン化合物を少なくとも1.1:1のパラフィン:オレフィン比で含み、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モルの重量平均分子量を有するポリエチレンワックス生成物を形成することを構成する、請求項1に記載の方法。
  5. 廃プラスチックをチャンバー中に導入することが、廃プラスチックをバッチプロセスでチャンバーに導入することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 廃プラスチックをチャンバー中に導入した後に水素をチャンバーに加える、請求項1に記載の方法。
  7. 廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、少なくとも約0のセーボルト色(ASTM−D156)を有するワックス生成物を形成することを構成する、請求項1に記載の方法。
  8. 廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、約5000グラム/モル(g/モル)〜約15000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物を形成することを構成する、請求項7に記載の方法。
  9. 廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、約6000グラム/モル(g/モル)〜約9000g/モルの平均分子量を有するワックス生成物を形成することを構成する、請求項7に記載の方法。
  10. 廃プラスチックを熱解重合するのに十分に廃プラスチック及び水素を加熱することが、少なくとも約+20のセーボルト色(ASTM−D156)を有するワックス生成物を形成することを構成する、請求項1に記載の方法。
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