JP2017500065A - 化学式酸素発生機とともに用いられるフィルタアセンブリ - Google Patents

Abstract

化学式酸素発生機とともに用いられるフィルタアセンブリについて開示する。いくつかの実施形態において、フィルタアセンブリは化学式酸素発生機の外部にある。ある実施形態において、フィルタアセンブリの第１端は、化学式酸素発生機の出口と連結する入口を含み、フィルタアセンブリの第２端は、一つ以上の酸素マスク、チューブ、又はその他の酸素供給装置と連結する一つ以上の出口を含む。フィルタアセンブリは、発生した酸素から不要な混入物を除去する濾材を収容する。非限定的な実施形態において、フィルタアセンブリは、ドロップダウンボックス、又は、航空機もしくはその他の所望の用途における筐体に収容される。

Description

本願は２０１３年１０月１１日に出願され、「化学式酸素発生機とともに用いられる小型遠隔フィルタアセンブリ」と題された米国仮出願第６１／８８９，６５２号に基づく優先権を主張し、その開示全てをここに援用して本文の記載の一部とする。

本発明の実施形態は、一般に、化学式酸素発生機とともに用いられるフィルタアセンブリに関する。

化学式酸素発生機は、その内部で誘発された化学反応によって生成された酸素を放出するよう構成されている。化学式酸素発生機は、航空機内で呼吸用酸素を貯蔵することを含むがそれには限定されない、様々な用途及び産業において用いられる。化学式酸素発生機は、典型的には、発生した酸素が発生機から放出され乗客又はその他の利用者によって消費される前に、発生した酸素内に存在する不純物を取り除く内部フィルタを含む。

この特許において用いられている「発明」、「前記発明」、「この発明」、「本発明」という用語は、この特許と以下の特許請求項の主題事項全てに広く言及するように意図されている。これらの用語を含む記載は、本文に記載される主題事項又は以下の特許請求項の意味もしくは範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。この特許により保護される発明の実施形態は以下の特許請求の範囲によって定められるものであり、この「発明の概要」によって定められるものではない。この「発明の概要」は、本発明の様々な態様の大まかな概要であり、後述の「発明を実施するための形態」においてさらに記載される概念のいくつかを提起するものである。この「発明の概要」は、請求項の主題事項の重要又は必須の特徴を特定することを意図するものではなく、請求項の主題事項の範囲を定めるために単独で用いられることを意図するものでもない。主題事項は、この特許の全明細書、全図面、及び各請求項を参照することにより理解されるべきである。

化学式酸素発生機とともに用いられるフィルタアセンブリについて開示する。フィルタアセンブリは、化学式酸素発生機の外部にあり、いくつかの実施形態においては、化学式酸素発生機から遠く離れている。フィルタアセンブリは、酸素発生機で発生した酸素が、酸素発生機を出た後にフィルタアセンブリを通過するように、酸素発生機に接続されている。フィルタアセンブリは、場合によっては独立型のユニットとして用いられてもよい。

本文に添付された特許請求項を実行する最良の態様を含み且つ当業者を対象とした、十分且つ実施可能な開示が、明細書の残りの部分においてより具体的に記載されている。明細書においては図面が参照され、図面において、異なる特徴に対して同様の参照番号が用いられている場合は、同様の又は類似している要素を説明することを意図している。

図１は、一実施形態に従うフィルタアセンブリの斜視図である。

図２は、箱の内部に配置され、化学式酸素発生機及び複数の酸素マスクと接続されている、図１のフィルタアセンブリの斜視図である。

本文において、法定要件を満たすべく、本発明の実施形態の主題事項を具体的に記述するが、この記述は請求項の範囲を限定することを必ずしも意図するものではない。請求項の主題事項は、他の方法によって具体化されてもよく、この記述とは異なる要素又は工程を含んでもよく、他の現存する技術又は将来の技術と共に使用されてもよい。この記述は、個別の工程の順序又は要素の配置が明示的に記述されている場合を除き、様々な工程又は要素の間の何らの具体的な順序又は配置も暗示しているものと解釈されるべきではない。

化学式酸素発生機とともに用いられるフィルタアセンブリについて、ここに開示する。図１は、化学式酸素発生機と接続するよう構成されたフィルタアセンブリ１０の一例を示す。フィルタアセンブリ１０は、いかなる好適な金属又はプラスチックのような、しかしこれらには限定されない、酸素適合性材料で作られた本体１２を含む。フィルタアセンブリの本体１２は濾材を格納するが、その濾材としては、化学式酸素発生機によって発生したされた酸素から不要な気体やその他の不純物をろ過するように設計された、いかなる好適な媒体を用いることができる。

フィルタアセンブリ１０の第１端部は一つ以上の入口（導入口）１４を含み、第２端部は一つ以上の出口（送出口）１６を含む。一つ以上の入口１４は、酸素が化学式酸素発生機を出た後、一つ以上の入口１４に入り得るように、化学式酸素発生機に接続されるように構成されている。酸素は、一つ以上の入口１４を通り抜けてフィルタアセンブリ１０に入った後に、フィルタアセンブリ１０の本体１２の内部に格納された濾材を通過し、次いで、一つ以上の出口１６を通ってフィルタアセンブリ１０を出る。一つ以上の出口１６の各々は、発生した酸素が乗客又はその他の利用者に対して供給されることを促進するため、いかなる好適な数の酸素マスク、チューブ、又はその他の機器に接続されてもよい。図１に示されるフィルタアセンブリ１０の出口１６は、四方マニフォルド（四方分岐管）の形状を有しているが、単分岐管、二方分岐管、三方分岐管、又はいかなる好適な数の方向に分かれた分岐管もしくはその他の出口であってもよい。

図２は、フィルタアセンブリ１０の例示的な使用を示す。図２は、航空機に搭載され得る又はその他の所望の用途に使用され得る筐体（ハウジング）２０を示す。筐体２０はドロップダウンボックス（降下式ボックス）又はその他の容器であってもよい。筐体２０はフィルタアセンブリ１０、化学式酸素発生機１８、及び一つ以上の酸素マスク２２又はその他の酸素供給装置を格納する。図２に示されるように、フィルタアセンブリ１０の入口１４は化学式酸素発生機１８の出口と接続し、フィルタアセンブリ１０の各出口１６は、チューブ２４を介して一つ以上の酸素マスク２２と接続している。

緊急の場合又は航空機内の気圧が所定の閾値よりも低くなったとき、筐体２０は開いて、乗客やその他の利用者が酸素マスク２２を利用できるように酸素マスク２２を解放するよう構成されている。化学式酸素発生機１８は筐体２０内に収納されているので、筐体２０の大きさは化学式酸素発生機１８の大きさによって決定される。化学式酸素発生機１８の外部にあり、場合によっては化学式酸素発生機１８から遠く離れているフィルタアセンブリ１０を用いることにより、化学式酸素発生機全体の大きさを縮小することができる。ひいては、化学式酸素発生機１８を収容する筐体２０の大きさを縮小することもできる。

さらに、開示されたフィルタアセンブリ１０を利用することにより、筐体２０の構成を変更することもできる。特に、化学式酸素発生機の大きさを縮小するために化学式酸素発生機からフィルタを分離することにより、筐体２０内の部品の異なる構成／配置が可能となる。場合によっては、フィルタアセンブリ１０は、所望に応じて筐体の外部に備えられてもよい。これにより、筐体のデザインの柔軟性が高められる。

さらに、フィルタアセンブリ１０は、化学式酸素発生機１８の外部にあり、場合によっては化学式酸素発生機から遠く離れているので、フィルタアセンブリの大きさには柔軟性があり、化学式酸素発生機の大きさ／形状から制約を受けない。むしろ、フィルタアセンブリの大きさ及び形状は、筐体、ドロップダウンボックス、又はフィルタアセンブリが用いられるであろうその他の空間の形状に最もよく適合するように変えることができる。

いくつかの実施形態において、フィルタアセンブリは、筐体／ドロップダウンボックスの一部として直接的に統合されてもよい。例えば、ドロップダウンボックス又はその他の筐体は、その側面、底面、及び上面のうちの一つ以上に、二重壁又はその他の構造を含むように構成可能であり、二重壁には発生した酸素から不要な（好ましくない）混入物(異物）を除去する濾材が収容される。他の実施形態において、フィルタアセンブリは、化学式酸素発生機の出口に連結され、化学式酸素発生機アセンブリの上部（頂部）に統合された部品として取り付けられる。

化学式酸素発生機の外部にあるフィルタアセンブリ１０を利用することにより、濾材及びフィルタバッフルを酸素発生機内に設置する必要がなくなり、それによって化学式酸素発生機全体の重さを削減することができる。さらに、化学式酸素発生機からフィルタを分離することにより、バーンフロント（燃焼面）がフィルタバッフルに接触する際に生じる酸素生成特性の低下を解消することができる。

上述された内容は、本発明の実施形態を例示し、説明し、記述する目的で提供されたものである。これらの実施形態に対する更なる改良及び適応は、当業者にとって明らかとなるであろうし、本発明の範囲や意図から逸脱しない範囲で成されてもよい。図示された又は上述された構成要素の異なる配置が可能であるとともに、図示されていない又は記述されていない構成要素及び工程もまた可能である。同様に、いくつかの特徴及びサブコンビネーションが有用であり、他の特徴及びサブコンビネーションに言及することなくこれらを使用し得る。本発明の実施形態は、限定する目的ではなく例示の目的で記載されたものであり、代替的な実施形態が本特許の読者にとって明らかとなるであろう。したがって、本発明は、上述された又は図示された実施形態に限定されず、そして以下の請求項の範囲から逸脱しない範囲で様々な実施形態や変形例を得ることができる。

Claims (18)

1. 化学式酸素発生機アセンブリであって、
   第１端、及び第１端と反対側の第２端を備える化学式酸素発生機と、
   前記化学式酸素発生機の外部にあるフィルタアセンブリとを備え、
   前記フィルタアセンブリは、
   前記化学式酸素発生機の第１端に連結された少なくとも一つの入口と、
   少なくとも一つの出口と、
   前記少なくとも一つの入口と前記少なくとも一つの出口との間に存在し、濾材を含む細長の本体とを備える化学式酸素発生機アセンブリ。
2. 前記少なくとも一つの出口と連通するチューブをさらに備える請求項１に記載の化学式酸素発生機アセンブリ。
3. 前記少なくとも一つの出口は、少なくとも一つの酸素マスクと連結するように構成されている請求項１に記載の化学式酸素発生機アセンブリ。
4. 前記少なくとも一つの出口は、少なくとも二つの出口を備える請求項１に記載の化学式酸素発生機アセンブリ。
5. 前記フィルタアセンブリは、前記化学式酸素発生機から遠く離れている請求項１に記載の化学式酸素発生機アセンブリ。
6. 前記細長の本体は金属又はプラスチックである請求項１に記載の化学式酸素発生機アセンブリ。
7. 化学式酸素発生機とともに用いられる独立型フィルタアセンブリであって、
   前記化学式酸素発生機の出口と連結され、前記化学式酸素発生機で発生し前記化学式酸素発生機から出てきた酸素を受けるように構成された少なくとも一つの入口と、
   濾材であって、前記少なくとも一つの入口と、フィルタアセンブリの少なくとも一つの出口との間に延在する細長の本体の内部に収容され、前記入口から該濾材を通過する酸素をろ過するよう構成された濾材とを備え、
   前記少なくとも一つのフィルタアセンブリ出口は、ろ過された酸素がユーザに供給されることを促進するよう構成されている独立型フィルタアセンブリ。
8. 前記少なくとも一つのフィルタアセンブリ出口と連通するチューブをさらに備える請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
9. 前記少なくとも一つの出口は、少なくとも一つの酸素マスクと連結するように構成されている請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
10. 前記少なくとも一つの出口は、少なくとも二つの出口を備える請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
11. 前記フィルタアセンブリは、前記化学式酸素発生機から遠く離れている請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
12. 前記細長の本体は金属又はプラスチックである請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
13. 前記独立型フィルタアセンブリは、筐体内に配置されており、
    前記化学式酸素発生機も前記筐体内に配置されており、前記独立型フィルタアセンブリから離れている請求項７に記載の独立型フィルタアセンブリ。
14. 酸素をろ過する方法であって、
    化学式酸素発生機において酸素を発生させることと、
    前記発生した酸素が前記化学式酸素発生機を出た後に、フィルタアセンブリを通過させることによって、前記発生した酸素をろ過することと、
    前記ろ過された酸素を前記フィルタアセンブリからユーザに供給することとを含む方法。
15. 前記発生した酸素は、前記フィルタアセンブリを通過する前に、前記化学式酸素発生機の出口を通過する請求項１４に記載の方法。
16. 前記ろ過された酸素は、チューブを介して前記フィルタアセンブリから一つ以上の酸素マスクに供給される請求項１４に記載の方法。
17. 前記発生した酸素は、前記フィルタアセンブリの細長の本体の内部に収納された濾材を通過することによってろ過される請求項１４に記載の方法。
18. 前記化学式酸素発生機の出口を前記フィルタアセンブリの入口に連結することをさらに含む請求項１４に記載の方法。
    
    
    

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