JP2017217791A - 三次元造形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置台上の全体を加熱していた従来構成で生じ得る課題を解決する。【解決手段】載置台加熱手段によって加熱された載置台4上に三次元造形物を造形する三次元造形装置において、前記載置台加熱手段は、前記載置台上の異なる箇所4−1〜4−9を加熱する複数の載置台加熱部52を備えることを特徴とする。これにより、載置台上の異なる箇所を複数の載置台加熱部で別個に加熱することが可能となるので、載置台上の全体を加熱していた従来構成で生じ得る課題を解決できる。【選択図】図5

Description

本発明は、三次元造形装置に関するものである。
従来、載置台上に三次元造形物を造形する三次元造形装置が知られている。例えば、特許文献1には、ヒータによって加熱された製作チャンバー内で、熱溶解積層法(FDM)により三次元造形物を造形する三次元造形装置が開示されている。この三次元造形装置は、製作チャンバー内の押出しヘッドから熱可塑性材料を押し出しながら水平面に沿って二次元方向へ移動することで、プラットホーム上に層状の造形構造物を順次積層して、最終的に三次元造形物を造形する。
一般に、プラットホーム等の載置台上に三次元造形物を造形する三次元造形装置においては、載置台上に形成される三次元造形物が造形途中に載置台上から剥がれないように、その三次元造形物の造形材料の材質等に応じた所望温度まで載置台上を昇温させることが望まれる。ところが、従来の三次元造形装置は、製作チャンバーを加熱することで載置台全体が加熱されるものであったため、例えば、造形される三次元造形物の寸法が小さいときに三次元造形物が載置されない載置台上の箇所まで不要に加熱し、余分な加熱エネルギーを消費するといった課題があった。
また、近年、載置台上の異なる箇所に、異なる造形材料で三次元造形物を造形する試みがなされている。この試みでは、載置台上の異なる箇所を、それぞれに対応する造形材料に適した温度まで昇温させることが要望されるところ、従来の三次元造形装置のように載置台上の全体を加熱する構成では、その要望に応えることができない。
上述した課題は、三次元造形物が載置される載置台を昇温させる三次元造形装置であれば、熱溶解積層法(FDM)により三次元造形物を造形する三次元造形装置に限らず、生じ得る課題である。
上述した課題を解決するために、本発明は、載置台上に三次元造形物を造形する三次元造形装置において、前記載置台を加熱する載置台加熱手段は、前記載置台上の異なる箇所を加熱する複数の載置台加熱部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、載置台上の全体を加熱していた従来構成で生じ得る課題を解決できるという優れた効果が奏される。
実施形態における三次元造形装置の構成を示す説明図である。 同三次元造形装置の内部に設けられるチャンバーの外観を示す斜視図である。 同三次元造形装置の前方部分を切断して除外した状態の斜視図である。 同三次元造形装置の制御ブロック図である。 実施形態におけるステージを加熱するステージ加熱部を説明するためのステージの平面図である。 同ステージ加熱部を説明するためのステージの正面図である。 ステージ上の加熱箇所間の隙間をスリットによって形成する一例を示す断面図である。 (a)は、ステージの加熱箇所間の熱移動を阻害する熱移動阻害手段の一変形例を示す平面図であり、(b)は、同図(a)中の符号A−A’の断面図である。 (a)は、ステージの加熱箇所間の熱移動を阻害する熱移動阻害手段の他の変形例を示す平面図であり、(b)は、同図(a)中の符号A−A’の断面図である。 実施形態における予熱処理及び造形処理の流れを示すフローチャートである。 ステージ上の使用領域の一例を示す説明図である。 ステージ上の使用領域の他の例を示す説明図である。 ステージ上の互いに異なる領域に、材料が異なるフィラメントで構成される三次元造形物が造形される場合の一例を示す説明図である。
以下、本発明を、熱溶解積層法(FDM)により三次元造形物を造形する三次元造形装置に適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、熱溶解積層法(FDM)に限定されるものではなく、加熱された載置台上に三次元造形物を造形するものであれば、他の付加製造技術による造形方法で三次元造形物を造形する三次元造形装置にも適用可能であってもよいし、除去的な製造方法によって三次元造形物を造形する三次元造形装置にも適用可能である。
図1は、本実施形態における三次元造形装置1の構成を示す説明図である。
図2は、本実施形態における三次元造形装置1の内部に設けられるチャンバーの外観を示す斜視図である。
図3は、本実施形態における三次元造形装置1の前方部分を切断して除外した状態の斜視図である。
三次元造形装置1は、本体フレーム2の内部に三次元造形用チャンバー(以下「チャンバー」という。)3を備えている。チャンバー3の内部は、三次元造形物を造形するための処理空間となっており、その処理空間内すなわちチャンバー3の内部には、載置台としてのステージ4が設けられている。このステージ4上に三次元造形物が造形される。
チャンバー3内の処理空間を囲っている壁部は、その大部分又はその全部が断熱機能を有する断熱壁で構成されている。具体的には、チャンバー3の天井壁部は、後述するように、複数のスライド断熱部材3A,3Bによって構成された断熱壁である。また、チャンバー3の側壁部3C、すなわち、装置左右方向(図2及び図3中の左右方向=X軸方向)の両壁部は、ガラスウール等を内包した断熱材を内側板と外側板の間に挟み込んだ構造をもつ断熱壁である。また、チャンバー3の底壁部3Dも、ガラスウール等を内包した断熱材を内側板と外側板の間に挟み込んだ構造をもつ断熱壁である。また、チャンバー3の後壁部及び前壁部3Eも、ガラスウール等を内包した断熱材を内側板と外側板の間に挟み込んだ構造をもつ断熱壁である。
本実施形態において、チャンバー3の前壁部3Eには、図2に示すように、開閉扉3aが設けられている。この開閉扉3aは、前壁部3Eと同様に断熱壁を構成するものであり、十分な断熱機能を発揮する構成となっている。また、チャンバー3の前壁部3Eには、図2に示すように、窓3bが設けられている。この窓3bは、空気層を挟み込んだ2重ガラス構造であり、前壁部3Eと同様に断熱壁を構成するものである。
なお、チャンバー3の各壁部の断熱構成は、必要な断熱機能を発揮できる構成であれば、本実施形態のものに限られず、あらゆる断熱構成のものを利用することができる。本実施形態においては、チャンバー3内の処理空間が造形処理時には200℃以上の高温になるところ、このような高温時でもチャンバー3の外部気温がおよそ40℃以下に収まるような断熱機能を発揮できる断熱壁であることが好ましい。
チャンバー3の内部におけるステージ4の上方には、造形部としての造形ヘッド10が設けられている。造形ヘッド10は、その下方に造形材料であるフィラメントを射出する射出ノズル11を有する。本実施形態では、造形ヘッド10上に4つの射出ノズル11が設けられているが、射出ノズル11の数は任意である。また、造形ヘッド10には、各射出ノズル11に供給されるフィラメントを加熱する造形材料加熱手段としてのヘッド加熱部12が設けられている。
フィラメントは、細長いワイヤー形状であり、巻き回された状態で三次元造形装置1にセットされており、フィラメント供給部6により造形ヘッド10上の各射出ノズル11へそれぞれ供給される。なお、フィラメントは、射出ノズル11ごとに異なるものであってもよいし、同じものであってもよい。本実施形態においては、フィラメント供給部6により供給されるフィラメントをヘッド加熱部12で加熱して溶融(あるいは軟化)させ、溶融状態のフィラメントを所定の射出ノズル11から押し出すようにして射出することにより、ステージ4上に層状の造形構造物を順次積層して、三次元造形物を造形する。
なお、造形ヘッド10上の射出ノズル11には、造形材料のフィラメントではなく、三次元造形物を構成しないサポート材が供給される場合がある。このサポート材は、通常、造形材料のフィラメントとは異なる材料で形成され、最終的にはフィラメントで形成された三次元造形物から除去される。このサポート材も、ヘッド加熱部12で加熱溶融され、溶融状態のサポート材が所定の射出ノズル11から押し出されるように射出されて、層状に順次積層される。
造形ヘッド10は、装置左右方向(図2及び図3中の左右方向=X軸方向)に延びる造形部移動手段としてのX軸駆動機構21に対し、連結部材21aを介して、そのX軸駆動機構21の長手方向(X軸方向)に沿って移動可能に保持されている。造形ヘッド10は、X軸駆動機構21の駆動力により、装置左右方向(X軸方向)へ移動することができる。造形ヘッド10は、ヘッド加熱部12によって加熱されて高温になるため、その熱がX軸駆動機構21に伝わりにくいように、連結部材21aを低伝熱性のものとするのが好ましい。
X軸駆動機構21の両端は、それぞれ、装置前後方向(図2及び図3中の前後方向=Y軸方向)に延びる造形部移動手段としてのY軸駆動機構22に対し、そのY軸駆動機構22の長手方向(Y軸方向)に沿ってスライド移動可能に保持されている。X軸駆動機構21がY軸駆動機構22の駆動力によってY軸方向に沿って移動することにより、造形ヘッド10はY軸方向に沿って移動することができる。
本実施形態において、チャンバー3の底壁部3Dは、本体フレーム2に固定されている、装置上下方向(図2及び図3中の上下方向=Z軸方向)に延びるZ軸駆動機構23に対し、そのZ軸駆動機構23の長手方向(Z軸方向)に沿って移動可能に保持されている。チャンバー3の底壁部3Dは、Z軸駆動機構23の駆動力により、装置上下方向(Z軸方向)へ移動することができる。この底壁部3D上には、ステージ4が固定されているので、Z軸駆動機構23は相対移動手段あるいは載置台移動手段として機能し、Z軸駆動機構23の駆動力によりステージ4をZ軸方向へ移動させることができる。
チャンバー3の底壁部3Dの周縁部は、チャンバー3の両側壁部3C並びに前壁部3E及び後壁部の各内壁面に密着している。チャンバー3の底壁部3DがZ軸駆動機構23によりZ軸方向へ移動する際、底壁部3Dは、その周縁部を、チャンバー3の両側壁部3C並びに前壁部3E及び後壁部の各内壁面を摺動させながら移動する。これにより、チャンバー3内の遮蔽性が確保され、チャンバー3内の十分な断熱性が得られる。なお、チャンバー3内の十分な断熱性が得られるのであれば、チャンバー3の底壁部3Dの周縁部と、チャンバー3の両側壁部3C並びに前壁部3E及び後壁部の各内壁面との間に、多少の隙間があってもよい。このような隙間を形成することで、スムーズかつ高精度な底壁部3Dの移動を実現でき、ステージ4のスムーズかつ高精度な移動が実現される。
また、本実施形態においては、チャンバー3の内部(処理空間)に、チャンバー3内を加熱する処理空間加熱手段としてのチャンバー用ヒータ7が設けられている。本実施形態においては、熱溶解積層法(FDM)で三次元造形物を造形するため、チャンバー3内の温度を目標温度に維持した状態で、造形処理を行うことが望ましい。そのため、本実施形態では、造形処理を開始する前に、予めチャンバー3内の温度を目標温度まで昇温させる予熱処理を行う。チャンバー用ヒータ7は、この予熱処理中には、チャンバー3内を目標温度まで昇温させるためにチャンバー3内を加熱するとともに、造形処理中には、チャンバー3内の温度を目標温度に維持するためにチャンバー3内を加熱する。チャンバー用ヒータ7の動作は、制御部100によって制御される。
本実施形態においては、X軸駆動機構21、Y軸駆動機構22及びZ軸駆動機構23が、チャンバー3の外部に配置されている。よって、X軸駆動機構21、Y軸駆動機構22及びZ軸駆動機構23は、チャンバー3内の高温に曝されず、安定した駆動制御が実現される。なお、X軸駆動機構21及びY軸駆動機構22の全体がチャンバー3の外部に配置される構成に限らず、その一部又はその全体がチャンバー3の内部に配置される構成であってもよい。
ここで、本実施形態におけるX軸駆動機構21及びY軸駆動機構22の駆動対象は造形ヘッド10であり、その造形ヘッド10の一部(射出ノズル11を含む造形ヘッド10の先端部分)がチャンバー3内に配置されている。本実施形態では、造形ヘッド10をX軸方向へ移動させてもチャンバー3の内部が外部から遮蔽される構成となっている。具体的には、チャンバー3の天井壁部においては、図2及び図3に示すように、Y軸方向に長尺な複数のX軸スライド断熱部材3AがX軸方向へ並べて配設された構成となっており、隣接するX軸スライド断熱部材3A間は互いにX軸方向へ相対的にスライド移動可能に構成されている。これにより、X軸駆動機構21により造形ヘッド10をX軸方向へ移動させても、これに応じて複数のX軸スライド断熱部材3AがそれぞれX軸方向へスライド移動し、チャンバー3内の処理空間上部は常にX軸スライド断熱部材3Aによって覆われる。
同様に、チャンバーの天井壁部においては、図2及び図3に示すように、複数のY軸スライド断熱部材3BがY軸方向へ並べて配設された構成となっている。隣接するY軸スライド断熱部材3B間は互いにY軸方向へ相対的にスライド移動可能に構成されている。これにより、Y軸駆動機構22によりX軸駆動機構21上の造形ヘッド10をY軸方向へ移動させても、これに応じて複数のY軸スライド断熱部材3BがそれぞれY軸方向へスライド移動し、チャンバー3内の処理空間上部は常にY軸スライド断熱部材3Bによって覆われる。
また、本実施形態におけるZ軸駆動機構23の駆動対象は、チャンバー3の底壁部3Dあるいはステージ4である。本実施形態では、底壁部3Dあるいはステージ4をZ軸方向へ移動させてもチャンバー3の内部が外部から遮蔽される構成となっている。具体的には、チャンバー3の両側壁部3Cには、図2及び図3に示すように、Z軸駆動機構23と底壁部3Dとの連結部を貫通させるスライド孔3cがZ軸方向に延びるように形成されている。このスライド孔3cは、断熱材料からなる可撓性のシール部材3dによってシールされている。Z軸駆動機構23により底壁部3DをZ軸方向へ移動させる際、Z軸駆動機構23と底壁部3Dとの連結部は、可撓性のシール部材3dを弾性変形させながらスライド孔3cに沿ってZ軸方向へ移動する。よって、チャンバー3の両側壁部3Cに形成されたスライド孔3cは、常にシール部材3dによって覆われる。
そのほか、本実施形態においては、チャンバー3の外部であって三次元造形装置1の内部の空間を冷却させるための装置内冷却装置8や、造形ヘッド10の射出ノズル11を清掃するためのノズル清掃部9などが設けられている。
図4は、本実施形態の三次元造形装置1の制御ブロック図である。
本実施形態においては、造形ヘッド10のX軸方向位置を検知するX軸ポジション検知機構24が設けられている。X軸ポジション検知機構24の検知結果は、制御部100に送られる。制御部100は、その検知結果に基づいてX軸駆動機構21を制御して、造形ヘッド10を目標のX軸方向位置へ移動させる。
また、本実施形態においては、X軸駆動機構21のY軸方向位置(造形ヘッド10のY軸方向位置)を検知するY軸ポジション検知機構25が設けられている。Y軸ポジション検知機構25の検知結果は、制御部100に送られる。制御部100は、その検知結果に基づいてY軸駆動機構22を制御することにより、X軸駆動機構21上の造形ヘッド10を目標のY軸方向位置へ移動させる。
また、本実施形態においては、チャンバーの底壁部3D上に設けられるステージ4のZ軸方向位置を検知するZ軸ポジション検知機構26が設けられている。Z軸ポジション検知機構26の検知結果は、制御部100に送られる。制御部100は、その検知結果に基づいてZ軸駆動機構23を制御して、ステージ4を目標のZ軸方向位置へ移動させる。
制御部100は、このようにして造形ヘッド10及びステージ4の移動制御を行うことにより、チャンバー3内における造形ヘッド10とステージ4との相対的な三次元位置を、目標の三次元位置に位置させることができる。
ここで、三次元造形物が造形されるステージ4は、その温度を目標温度まで昇温させることが望ましい。これは、例えば、造形処理中に、造形途中の三次元造形物(層状構造物)がステージ4上から剥がれて動いてしまうのを防止する等の目的にとって重要である。特に、本実施形態のように熱溶解積層法(FDM)で三次元造形物を造形する場合には、造形ヘッド10を移動させながら射出ノズル11から射出されるフィラメントをステージ4上に既に形成された層状構造物の上に押し付けるようにして新たな層を形成していく。そのため、ステージ4上の層状構造物には、造形ヘッド10の移動方向(X方向、Y方向)に向かう外力が加わり、ステージ4の載置面から層状構造物の最下層が剥がれやすい。したがって、層状構造物の最下層を構成するフィラメントの材料に応じ、ステージ4の温度を、ステージ4の載置面とフィラメント(層状構造物の最下層)との間に十分な付着力を発揮させる温度範囲に維持することが必要である。
また、ステージ4の温度が低すぎると、造形途中でステージ4上の層状構造物で熱収縮が始まり、その上に形成される新たな層との歪みが大きくなって最終的な三次元造形物の精度が悪くなるなどの問題も発生する。この問題に対応するためにも、ステージ4の温度を熱収縮が抑制される温度範囲に維持することが重要である。
従来の三次元造形装置では、ステージ4を全体的に加熱するステージ加熱部が用いられていたため、例えば、造形される三次元造形物の寸法(最下層の面積)が小さいときには、その三次元造形物が載置されないステージ4上の箇所までも不要に加熱することになり、余分な加熱エネルギーを消費するといった問題が生じる。
また、本実施形態においては、造形ヘッド10上に4つの射出ノズル11が設けられており、各射出ノズル11から異なる材料のフィラメントを射出できる。そのため、ステージ4上の異なる箇所に別材料のフィラメントで造形された層状構造物を形成して、単一又は別個の三次元造形物を造形することが可能である。ステージ4の最適な温度は、上述したように、フィラメントの材料によって異なるため、別材料のフィラメントで造形された層状構造物が載置される箇所ごとに、その材料に応じて個別の温度に加熱することが望まれる。ステージ4を全体的に加熱するステージ加熱部が用いられていた従来の三次元造形装置では、この要望に応えることができない。
図5は、本実施形態におけるステージ4を加熱するステージ加熱部5を説明するためのステージ4の平面図である。
図6は、本実施形態におけるステージ4を加熱するステージ加熱部5を説明するためのステージ4の正面図である。
本実施形態においては、ステージ4を加熱する載置台加熱手段としてのステージ加熱部5を、ステージ4上の異なる箇所を加熱する複数の個別ヒータ(載置台加熱部)52で構成している。本実施形態では、9個の個別ヒータ52を3×3で配置し、その上方に配置されるステージ4上の9箇所4−1〜4−9を各個別ヒータ52で個別に加熱することができるようになっている。個別ヒータ52の数や配置は、これに限らず、適宜選択される。
9個の個別ヒータ52は、ステージ4の載置面の裏面(下面)に対し、個別のヒータプレート51を介して設置されている。各個別ヒータ52は、加熱制御手段としての制御部100によって個別に加熱動作が制御され、加熱タイミング、加熱時間、加熱温度などが個別に制御される。本実施形態では、ステージ4上の各加熱箇所4−1〜4−9の温度を検出するための個別温度検知手段を設け、その検知結果に基づいて各個別ヒータ52を制御する。個別温度検知手段は、ステージ4上の各加熱箇所4−1〜4−9に設けられる温度センサであってもよいし、ステージ4の上方に配置されてプレート全面をスキャンするような温度センサであってもよい。
ステージ4上の各加熱箇所4−1〜4−9は、互いの間の熱移動が阻害されるような構成となっているのが好ましい。例えば、図7に示すように、ステージ4上の各箇所4−1〜4−9の間に隙間が形成されるように、ステージ4の裏面にスリット41を形成する。このような隙間を形成することで、その隙間が無い場合と比べて、各加熱箇所4−1〜4−9間の接触面積が小さくなり、各加熱箇所4−1〜4−9の熱が他の加熱箇所へ伝熱することが阻害される。
なお、ステージ4上の各加熱箇所4−1〜4−9の間に隙間が形成する方法は、前記のようなステージ4の裏面にスリット41を形成する方法に限られない。ただし、この方法であれば、ステージ4の載置面の平坦性を維持しつつ、隙間を形成できるメリットがある。
図8(a)は、ステージ4の各加熱箇所4−1〜4−9間の熱移動を阻害する熱移動阻害手段の一変形例を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)中の符号A−A’の断面図である。
この変形例におけるステージ4は、平面形状が正方形である直方体の小型板状部材43を3×3に配置し、これらの間に断熱材42を挟み込んで接合したものである。この変形例では、各加熱箇所4−1〜4−9(各小型板状部材43)間に隙間が形成されないが、断熱材42による伝熱阻害効果により、小型板状部材43を単に接合した場合よりも、各加熱箇所4−1〜4−9の熱が他の加熱箇所へ伝熱することが阻害される。
なお、この断熱材42は、各小型板状部材43を互いに接着する接着剤であってもよく、この場合でも、ステージ4が一体物である場合に比べて、接着剤の伝熱阻害効果により、各加熱箇所4−1〜4−9の熱が他の加熱箇所へ伝熱することが阻害される。
図9(a)は、ステージ4の各加熱箇所4−1〜4−9間の熱移動を阻害する熱移動阻害手段の他の変形例を示す平面図であり、図9(b)は、図9(a)中の符号A−A’の断面図である。
この変形例におけるステージ4も、平面形状が正方形である直方体の小型板状部材44を3×3に配置し、これらの間に断熱部材45を挟み込んで接合したものである。ただし、小型板状部材44の形状は、図9(a)及び(b)に示すように、小型板状部材44の互いに対向する一対の側面の一方には上辺側が突出する上辺突出部44aが設けられ、他方には下辺側が突出する下辺突出部44bが設けられたものとなっている。これにより、小型板状部材44を3×3に配置したときに、互いに隣接する2つの小型板状部材44のうちの一方の上辺突出部44aと他方の下辺突出部44bとの間に空間(隙間)が形成される。よって、その空間による伝熱阻害効果により、各加熱箇所4−1〜4−9の熱が他の加熱箇所へ伝熱することが阻害される。
しかも、この変形例では、上辺突出部44aや下辺突出部44bの先端が尖鋭な形状であるため、互いに隣接する2つの小型板状部材44の接触箇所は線状となり、接触面積が少なくなっている。これによっても、各加熱箇所4−1〜4−9の熱が他の加熱箇所へ伝熱することが阻害されている。なお、この場合、接触面積が少ないために、その接触箇所で小型板状部材44同士を接合しようとすると、十分な接合強度が得られないおそれがある。そのため、この変形例では、前記空間内に断熱部材45を配置し、その断熱部材45を介して小型板状部材44同士を接合するようにしている。
本実施形態において、各個別ヒータ52によってそれぞれ加熱されるステージ4上の各加熱箇所の平面形状(ステージ4の載置面の面方向形状)は、本実施形態では正方形であるが、これに限られない。ただし、個別ヒータ52に対応しない箇所がステージ4上に存在しないように、各加熱箇所が配置されることが望ましい。そのため、各加熱箇所の平面形状は、そのような配置が可能な形状、具体的には、三角形、四角形、六角形等であるのが好ましい。
また、本実施形態におけるステージ4やヒータプレート51は、アルミニウムなどの輻射熱を反射する材料で形成されている。これも、ステージ4上の各加熱箇所4−1〜4−9間の熱移動を阻害するのに寄与している。
図10は、本実施形態における予熱処理及び造形処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態の三次元造形装置1により造形する三次元造形物の三次元形状データは、本三次元造形装置1に対して有線あるいは無線でデータ通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される。造形制御手段としての制御部100は、入力された三次元形状データに基づき、上下方向に分解された多数の層状構造物のデータ(造形用のスライスデータ)を生成する。各層状構造物に対応するスライスデータは、本三次元造形装置1の造形ヘッド10から射出されるフィラメントによって形成される各層状構造物に対応しており、その層状構造物の厚みは、三次元造形装置1の能力に応じて適宜設定される。
本実施形態において、制御部100は、ユーザーの指示操作等により造形をスタートすると、まず、入力された三次元形状データから生成された最下層(第一層)のスライスデータに基づき、その最下層を形成するステージ4上の領域(使用領域)を決定する(S1)。そして、決定された使用領域に対応する加熱箇所の個別ヒータ52を駆動させ、それ以外の加熱箇所の個別ヒータ52は駆動させないように、ステージ加熱部5を制御する(S2)。これにより、これから造形される三次元造形物が載置されるステージ4上の箇所だけが加熱され、その他の箇所が不要に加熱されることを防止できる。
例えば、最下層を形成するステージ4上の使用領域の大きさが1つの加熱箇所で済む場合、その使用領域を決定する(すなわち駆動させる個別ヒータ52を決定する)にあたっては、9つの加熱箇所4−1〜4−9のいずれを選択してもよい。したがって、図11に示しように、ステージ4の中央に位置する加熱箇所4−5を選択してもよいし、図12に示しように、ステージ4の図中右上に位置する加熱箇所4−3を選択してもよい。
ただし、本実施形態では、所定の待機位置Hからステージ4上に三次元造形物200を造形する造形位置(ステージ4上の決定された領域に対向する位置)へ造形ヘッド10を移動させた後、そのステージ4上の領域に三次元造形物200を造形する。そのため、決定される使用領域は、所定の待機位置Hから造形位置までの移動距離が最短となる位置に設定されるのが好ましい。本実施形態の場合、図中右上に位置する加熱箇所4−3が、所定の待機位置Hに最も近く、移動距離が最短となるので、ステージ4上の使用領域の大きさが1つの加熱箇所で済む場合には、図12に示すように、図中右上に位置する加熱箇所4−3を選択するのが好ましい。これにより、待機位置Hから造形位置までの移動時間を短くでき、造形開始時期を早めることができる。
また、所定の待機位置Hに最も近い図中右上に位置する加熱箇所4−3を選択した場合、他の加熱箇所が選択された場合に比べて、個別ヒータ52の熱により造形処理前の予熱処理時に待機位置Hで待機している造形ヘッド10の昇温スピードを上げる効果が高い。
また、制御部100は、チャンバー用ヒータ7及びヘッド加熱部12も駆動させる(S2)。そして、処理空間の温度が目標温度に達したら(S4のYes)、制御部100は、造形処理に移行する。造形処理では、まず、制御部100は、X軸駆動機構21及びY軸駆動機構22を制御して、待機位置Hに待機していた造形ヘッド10を、ステップS1で決定した使用領域に対向する造形位置へ移動させる(S5)。その後、最下層(第一層)のスライスデータに従って、ステージ4上の使用領域に最下層の層状構造物を作成する(S6)。具体的には、制御部100は、最下層(第一層)のスライスデータに基づき、X軸駆動機構21及びY軸駆動機構22を制御して、造形ヘッド10の射出ノズル11の先端を目標位置(X−Y平面上の目標位置)に順次移動させながら、射出ノズル11よりフィラメントの射出を行う。これにより、ステージ4上には、最下層(第一層)のスライスデータに従った層状構造物が造形される。なお、三次元造形物を構成しないサポート材も一緒に作成する場合があるが、ここでの説明は省略する。
次に、制御部100は、Z軸駆動機構23を制御して、層状構造物の一層分に相当する距離だけステージ4を下降させ、次の層(第二層)の層状構造物を作成するための位置に位置決めする(S8)。その後、制御部100は、第二層のスライスデータに基づき、X軸駆動機構21及びY軸駆動機構22を制御して、造形ヘッド10の射出ノズル11の先端を目標位置に順次移動させながら、射出ノズル11よりフィラメントの射出を行う。これにより、ステージ4上に形成されている最下層の層状構造物上に、第二層のスライスデータに従った層状構造物が造形される(S6)。
このようにして、制御部100は、Z軸駆動機構23を制御してステージ4を順次下降させながら、下層から順に各層状構造物を積層させて造形する処理を繰り返す。そして、最上層の層状構造物の作成が終了したら(S7のYes)、入力された三次元形状データに従った三次元造形物が造形される。
このようにして造形処理が終了したら、制御部100は、Z軸駆動機構23を制御して、ステージ4を所定の取出用位置(本実施形態では最下点)まで下降させる(S9)。この取出用位置は、チャンバー3の前壁部3Eに設けられている開閉扉3aを開けて、ステージ4上の三次元造形物をチャンバー3の外部へ取り出しやすい位置に設定される。
図13は、ステージ4上の互いに異なる領域に、材料が異なるフィラメントで構成される三次元造形物が造形される場合の一例を示す説明図である。
図13に示す例では、最下層を形成するステージ4上の使用領域に対応する加熱箇所は、図中右上の2×2の4つの加熱箇所4−2,4−3,4−5,4−6と、図中左下の加熱箇所4−7の合計5つである。この例では、図中右上の4つの加熱箇所4−2,4−3,4−5,4−6に形成される三次元造形物200aと、図中左下の加熱箇所4−7に形成される三次元造形物200bとは、その造形に用いる射出ノズル11が異なり、材料の異なるフィラメントによって造形される。
これらの三次元造形物200a,200bは、一方の最下層を形成した後に、他方の最下層を形成し、ステージ4を下降させた後、また一方の第二層を形成した後に他方の第二層を形成するという順番で造形していく。そのため、両三次元造形物200a,200bの間には、三次元造形物を構成しないフィラメントの垂れが生じるが、これは造形処理後に除去される。
上述したように、ステージ4の最適な温度は、フィラメントの材料によって異なるため、別材料のフィラメントで造形される三次元造形物をステージ4上の異なる箇所に形成する場合には、各箇所の温度をそれぞれの材料に適した温度となるように個別に加熱することが望まれる。そのため、本例では、三次元造形物200aが形成される図中右上の4つの加熱箇所4−2,4−3,4−5,4−6と、三次元造形物200bが形成される図中左下の加熱箇所4−7とで加熱温度が異なるように、対応する個別ヒータ52を制御する。これにより、それぞれの箇所をそれぞれの材料に適した温度とすることができる。その結果、いずれの三次元造形物200a,200bについても、ステージ4の載置面から最下層のフィラメントが剥がれたり、造形途中の層状構造物で熱収縮が始まって歪みが大きくなったりする不具合を抑制できる。
また、図13に示す例では、三次元造形物200bは、三次元造形物200aよりも高さが低いため、三次元造形物200bの造形は三次元造形物200aよりも先に終了する。造形が終了した後は、その箇所の温度を下げても、ステージ4の載置面から最下層のフィラメントが剥がれることはなく、また熱収縮が始まって歪みの不具合は生じない。したがって、三次元造形物200bの造形が終了した後は、三次元造形物200aの造形中であっても、三次元造形物200bが形成された加熱箇所4−7に対応する個別ヒータ52を停止させる。これにより、更に不要なエネルギー消費を抑制できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
ステージ4等の載置台上に三次元造形物200,200a,200bを造形する三次元造形装置1において、前記載置台を加熱するステージ加熱部5等の載置台加熱手段は、前記載置台上の異なる箇所4−1〜4−9を加熱する複数の個別ヒータ52等の載置台加熱部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、載置台上の異なる箇所を複数の載置台加熱部で別個に加熱することが可能なので、昇温が必要な箇所だけを部分的に加熱したり、載置台上の異なる箇所を異なる温度で加熱したりすることが可能となる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記複数の載置台加熱部を個別に制御する制御部100等の加熱制御手段を有することを特徴とする。
載置台上の異なる箇所を複数の載置台加熱部で別個に加熱することができる。
(態様C)
前記態様Bにおいて、前記加熱制御手段は、前記複数の載置台加熱部のうち、三次元造形物が造形される前記載置台上の箇所に対応する載置台加熱部を動作させて該箇所を加熱するとともに、該箇所とは異なる箇所に対応する載置台加熱部を動作させないように制御することを特徴とする。
本態様によれば、昇温が必要な箇所だけを部分的に加熱して、不要なエネルギー消費を抑制できる。
(態様D)
前記態様Cにおいて、三次元造形物を造形する造形ヘッド10等の造形部と、所定の待機位置Hから前記載置台上に三次元造形物を造形する造形位置へ前記造形部を移動させ、該造形部により前記載置台上の目標箇所に三次元造形物が造形されるように制御する制御部100等の造形制御手段とを有し、前記載置台上の目標箇所は、前記所定の待機位置Hから前記造形位置までの移動時間が最短となる箇所に設定されることを特徴とする。
これによれば、所定の待機位置Hの造形部を造形位置まで短時間で移動させて造形開始時期を早めることができる。また、その箇所の載置台加熱部による熱を効率よく利用して、待機位置Hの造形部を昇温させることも可能である。
(態様E)
前記態様B〜Dのいずれかの態様において、互いに異なる造形材料で三次元造形物を造形可能な造形ヘッド10等の造形部と、前記造形部により前記載置台上の互いに異なる箇所に互いに異なる造形材料で構成される三次元造形物が造形されるように制御する制御部100等の造形制御手段とを有し、前記加熱制御手段は、造形される三次元造形物の造形材料に応じて、当該三次元造形物が造形される箇所に対応する載置台加熱部の加熱動作を制御することを特徴とする。
これによれば、別の造形材料で造形される各箇所の温度をそれぞれの造形材料に適した温度となるように個別に加熱することができる。
(態様F)
前記態様B〜Eのいずれかの態様において、前記加熱制御手段は、前記載置台上の異なる箇所に複数の三次元造形物を造形するとき、三次元造形物の造形中に、造形が終了した箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させた状態にすることを特徴とする。
これによれば、造形が終了した箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させない場合に比べて、不要なエネルギー消費を抑制できる。
(態様G)
前記態様Fにおいて、前記加熱制御手段は、前記複数の三次元造形物は互いに高さの異なるものであり、すべての三次元造形物の造形が終了していない場合でも、造形が終了した三次元造形物の箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させた状態にすることを特徴とする。
例えば、高さの異なる複数の三次元造形物を同時に下部から上部へ造形していく場合には、高さの低い三次元造形物の造形が高さの高い三次元造形物の造形よりも先に造形が終了する。本態様によれば、このような場合に、高さの高い三次元造形物の造形が終了していない場合でも、先に造形が終了した三次元造形物の箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させるので、すべての三次元造形物の造形が終了するまで、それらの載置台加熱部の動作を停止させない場合に比べて、不要なエネルギー消費を抑制できる。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記載置台は、前記複数の載置台加熱部によりそれぞれ加熱される各載置台部分間の熱移動を阻害するスリット41、断熱材42等の熱移動阻害手段を有することを特徴とする。
これによれば、載置台加熱部による熱が他の箇所に伝搬しにくく、対応する箇所だけを効率よく加熱することができる。
(態様I)
前記態様Hにおいて、前記熱移動阻害手段は、前記各載置台部分間にスリット41等の隙間を設けることにより熱移動を阻害するものであることを特徴とする。
これによれば、簡易な構成で熱移動阻害手段を実現できる。
(態様J)
前記態様Iにおいて、前記隙間は、三次元造形物が載置される載置面の裏面に形成されるスリット41によって形成されていることを特徴とする。
これによれば、載置台の載置面側の平坦性を維持しつつ、隙間を形成できる。
(態様K)
前記態様I又はJにおいて、前記各載置台部分は、三次元造形物が載置される載置面の面方向形状が三角形、四角形、六角形のいずれかであることを特徴とする。
これによれば、個別ヒータ52に対応しない箇所が載置台上に存在しないように各載置台部分を配置できる。
(態様L)
前記態様Hにおいて、前記熱移動阻害手段は、前記各載置台部分間に介在する接着剤、断熱材42、断熱部材45等の断熱材によって熱移動を阻害するものであることを特徴とする。
これによれば、簡易な構成で熱移動阻害手段を実現できる。
1 三次元造形装置
3 チャンバー
4 ステージ
5 ステージ加熱部
6 フィラメント供給部
7 チャンバー用ヒータ
10 造形ヘッド
11 射出ノズル
12 ヘッド加熱部
21 X軸駆動機構
22 Y軸駆動機構
23 Z軸駆動機構
41 スリット
42 断熱材
43,44 小型板状部材
45 断熱部材
51 ヒータプレート
52 個別ヒータ
100 制御部
特許第3995933号公報

Claims (12)

  1. 載置台上に三次元造形物を造形する三次元造形装置において、
    前記載置台を加熱する載置台加熱手段は、前記載置台上の異なる箇所を加熱する複数の載置台加熱部を備えることを特徴とする三次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の三次元造形装置において、
    前記複数の載置台加熱部を個別に制御する加熱制御手段を有することを特徴とする三次元造形装置。
  3. 請求項2に記載の三次元造形装置において、
    前記加熱制御手段は、前記複数の載置台加熱部のうち、三次元造形物が造形される前記載置台上の箇所に対応する載置台加熱部を動作させて該箇所を加熱するとともに、該箇所とは異なる箇所に対応する載置台加熱部を動作させないように制御することを特徴とする三次元造形装置。
  4. 請求項3に記載の三次元造形装置において、
    三次元造形物を造形する造形部と、
    所定の待機位置から前記載置台上に三次元造形物を造形する造形位置へ前記造形部を移動させ、該造形部により前記載置台上の目標箇所に三次元造形物が造形されるように制御する造形制御手段とを有し、
    前記載置台上の目標箇所は、前記所定の待機位置から前記造形位置までの移動距離が最短となる箇所に設定されることを特徴とする三次元造形装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
    互いに異なる造形材料で三次元造形物を造形可能な造形部と、
    前記造形部により前記載置台上の互いに異なる箇所に互いに異なる造形材料で構成される三次元造形物が造形されるように制御する造形制御手段とを有し、
    前記加熱制御手段は、造形される三次元造形物の造形材料に応じて、当該三次元造形物が造形される箇所に対応する載置台加熱部の加熱動作を制御することを特徴とする三次元造形装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
    前記加熱制御手段は、前記載置台上の異なる箇所に複数の三次元造形物を造形するとき、三次元造形物の造形中に、造形が終了した箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させた状態にすることを特徴とする三次元造形装置。
  7. 請求項6に記載の三次元造形装置において、
    前記加熱制御手段は、前記複数の三次元造形物は互いに高さの異なるものであり、すべての三次元造形物の造形が終了していない場合でも、造形が終了した三次元造形物の箇所に対応する載置台加熱部の動作を停止させた状態にすることを特徴とする三次元造形装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
    前記載置台は、前記複数の載置台加熱部によりそれぞれ加熱される各載置台部分間の熱移動を阻害する熱移動阻害手段を有することを特徴とする三次元造形装置。
  9. 請求項8に記載の三次元造形装置において、
    前記熱移動阻害手段は、前記各載置台部分間に隙間を設けることにより熱移動を阻害するものであることを特徴とする三次元造形装置。
  10. 請求項9に記載の三次元造形装置において、
    前記隙間は、三次元造形物が載置される載置面の裏面に形成されるスリットによって形成されていることを特徴とする三次元造形装置。
  11. 請求項9又は10に記載の三次元造形装置において、
    前記各載置台部分は、三次元造形物が載置される載置面の面方向形状が三角形、四角形、六角形のいずれかであることを特徴とする三次元造形装置。
  12. 請求項8に記載の三次元造形装置において、
    前記熱移動阻害手段は、前記各載置台部分間に介在する断熱材によって熱移動を阻害するものであることを特徴とする三次元造形装置。
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