JP2017189875A - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】造形コストを低減させることが可能な三次元造形装置および三次元造形方法を提供する。【解決手段】三次元造形装置は、造形ステージと、造形ステージ上に固定された造形プレートと、造形プレート上の一部に形成されている開口部に着脱可能に装着されることによって造形プレートに取り付けられる着脱部材と、粉末材料からなる粉末層を着脱部材上に形成する粉末層形成部と、粉末層形成部により形成された粉末層の所定箇所にレーザーを照射し当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成するレーザー照射部と、鉛直方向における造形ステージの位置を可変に支持するステージ支持部と、粉末層形成部、レーザー照射部およびステージ支持部を制御し、着脱部材上に造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、三次元造形装置および三次元造形方法に関する。
従来、粉末材料にレーザーを照射して三次元造形物を造形する三次元造形技術が知られている。この技術では、(i)粉末層の所定箇所にレーザーを照射することよって当該所定箇所の粉末を焼結または溶融固化させて造形層を形成し、(ii)形成された造形層の上に新たな粉末層を敷いて同様にレーザーを照射して更に造形層を形成するといったことを繰り返して三次元造形物を造形する。粉末材料として、金属粉末やセラミック粉末などの無機質の粉末材料を用いた場合、造形された三次元造形物を金型として用いることができる。また、樹脂粉末やプラスチック粉末などの有機質の粉末材料を用いた場合、造形された三次元造形物をモデルとして用いることができる。このような三次元造形技術によれば、複雑な三次元造形物を短時間で造形することができる。
上記三次元造形技術では、一般的に、造形プレート上において三次元造形物が形成される(例えば、特許文献1を参照)。具体的には、造形テーブル(昇降テーブル)上に造形プレートが配されてボルト等で固定され、その造形プレート上に三次元造形物が造形される。造形プレートのサイズは、三次元造形物の形状と、造形テーブル上における複数のボルト穴(取り付け穴)等の位置とを考慮して決定される。粉末材料として金属粉末を用いた場合には、金属粉末の溶融固化により当該金属粉末と下地(造形テーブル)とが密着して結合するため、造形テーブル上に造形プレートを配することが特に必要となる。
特開2012−224906号公報
ところで、造形後においては、装置から造形プレートを三次元造形物と共に取り出し、別装置(例えば、フライス加工装置、ワイヤーカット装置)により造形プレートから三次元造形物を一体に切り出すことが必要であった。そのため、1回の造形毎または複数回の造形毎(造形プレートを研磨して再利用できる場合)に造形プレートを使い捨てることになる結果、造形コストが増大する。また、1回の造形で複数個の三次元造形を得るために大きな造形プレートを用いた場合には、別装置も大型で高価な装置が必要となる結果、造形コストが増大する。
本発明の目的は、造形コストを低減させることが可能な三次元造形装置および三次元造形方法を提供することである。
本発明に係る三次元造形装置は、
造形ステージと、
前記造形ステージ上に固定された造形プレートと、
前記造形プレート上の一部に形成されている開口部に着脱可能に装着されることによって、前記造形プレートに取り付けられる着脱部材と、
粉末材料からなる粉末層を前記着脱部材上に形成する粉末層形成部と、
前記粉末層形成部により形成された前記粉末層の所定箇所にレーザーを照射し、当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成するレーザー照射部と、
鉛直方向における前記造形ステージの位置を可変に支持するステージ支持部と、
前記粉末層形成部、前記レーザー照射部および前記ステージ支持部を制御し、前記着脱部材上に前記造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部と、
を備える。
本発明に係る三次元造形方法は、
造形ステージ上に固定された造形プレート上の一部に形成されている開口部に着脱可能に着脱部材を装着することによって、当該着脱部材を前記造形プレートに取り付け、
粉末材料からなる粉末層を前記着脱部材上に形成し、
形成された前記粉末層の所定箇所にレーザーを照射し、当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成し、
前記着脱部材上に前記造形層を形成する処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形する。
本発明によれば、造形コストを低減させることができる。
本実施の形態における三次元造形装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における三次元造形装置の制御系の主要部を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。 造形プレートの線膨張係数と着脱部材の線膨張係数との大小関係を説明する図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。 造形プレートに取り付けられる着脱部材の構成の変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における三次元造形装置100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における三次元造形装置100の制御系の主要部を示す。三次元造形装置100は、粉末材料からなる粉末層の所定箇所にレーザーを照射することよって当該所定箇所の粉末を焼結または溶融固化させて造形層を形成し、形成された造形層の上に新たな粉末層を敷いて同様にレーザーを照射して更に造形層を形成するといったことを繰り返して三次元造形物を造形する。
図1に示すように、三次元造形装置100は、開口内に位置する造形ステージ110、造形ステージ110上に固定された造形プレート112、粉末材料からなる粉末層を造形プレート112上に形成する粉末層形成部120、粉末層の所定箇所にレーザーを照射して、当該所定箇所の粉末材料を焼結または溶融固化させて造形層を形成するレーザー照射部130、鉛直方向における造形ステージ110の位置を可変に支持するステージ支持部140、上記各部を支持するベース145を備える。
なお、三次元造形装置100は、制御部150の制御を受けて装置内を減圧する減圧ポンプなどの減圧部(不図示)、または、制御部150の制御を受けて不活性ガスを装置内に供給する不活性ガス供給部(不図示)を備えていても良い。また、三次元造形装置100は、制御部150の制御を受けて、装置内(特に、粉末材料による粉末層の上面)を加熱するヒーター(不図示)を備えても良い。
図2に示すように、三次元造形装置100は、粉末層形成部120、レーザー照射部130およびステージ支持部140を制御して、造形プレート112上に造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層させる制御部150、各種情報を表示するための表示部160、ユーザーからの指示を受け付けるためのポインティングデバイス等を含む操作部170、制御部150の実行する制御プログラムを含む各種の情報を記憶する記憶部180、および、コンピューター装置200との間で三次元造形データ等の各種情報を送受信するためのインターフェース等を含むデータ入力部190を備える。コンピューター装置200は、三次元造形用のデータを生成してデータ入力部190に送信する。
造形プレート112上には、粉末層形成部120による粉末層の形成およびレーザー照射部130によるレーザーの照射によって造形層が形成され、この造形層が積層されることにより、三次元造形物が造形される。
粉末層形成部120は、造形ステージ110が昇降する開口の縁部と、水平方向にほぼ同一平面上にその縁部がある開口、開口から鉛直方向下方に延在する粉末材料収納部、および粉末材料収納部の底部に設けられ開口内を昇降する供給ピストンを備える粉末供給部121、および、粉末供給部121により供給された粉末材料を造形プレート112上に平らに敷き詰めて、粉末材料からなる粉末層を形成するリコーター122aを備える。
なお、造形プレート112上に粉末材料を平らに敷き詰めるための手段として、リコーター122aの代わりにローラーを用いても良い。また、粉末供給部121は、造形プレート112に対して鉛直方向上方に設けられた粉末材料収納部およびノズルを備えて、造形プレート112と水平方向に移動しながら、造形プレート112上に粉末材料を吐出する構成としても良い。
レーザー照射部130は、レーザー光源131およびガルバノミラー132aを有する。レーザー照射部130は、レーザーの焦点距離を粉末層の表面に合わせるためのレンズ(不図示)を備えていても良い。レーザー光源131の例としては、YAGレーザー光源、ファイバーレーザー光源およびCOレーザー光源が挙げられる。ガルバノミラー132aは、レーザー光源131から出射したレーザーを反射してレーザーをX方向に走査するXミラーおよびY方向に走査するYミラーから構成される。
ステージ支持部140は、鉛直方向における造形ステージ110の位置を可変に支持する。すなわち、造形ステージ110は、ステージ支持部140によって鉛直方向に精密に移動可能に構成されている。ステージ支持部140としては、種々の構成を採用できるが、例えば、造形ステージ110を保持する保持部材と、当該保持部材を鉛直方向に案内するガイド部材と、ガイド部材に設けられたねじ孔に係合するボールねじ等で構成することができる。
表示部160は、制御部150の制御を受けて、ユーザーに認識させるべき各種の情報やメッセージを表示する。操作部170は、テンキー、実行キー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、その入力操作に応じた操作信号を制御部150に出力する。例えば、造形対象の三次元造形物を表示部160に表示して所望の形状が形成されるか否かについて確認し、所望の形状が形成されない場合には、操作部170から三次元造形データに修正を加えても良い。
記憶部180は、制御部150の実行する制御プログラムを含む各種の情報を記憶する。記憶部180は、例えばROM、RAM、磁気ディスク、HDD、SSD等の各種の記憶媒体である。
制御部150は、三次元造形物の造形動作中、三次元造形装置100全体の動作を制御する。また、制御部150は、中央処理装置等のハードウェアプロセッサーを含み、例えばデータ入力部190がコンピューター装置200から取得した三次元造形データを、造形層の積層方向について薄く切った複数のスライスデータに変換する。スライスデータは、三次元造形物を造形するための各造形層の造形データである。スライスデータの厚み、すなわち造形層の厚みは、造形層の一層分の厚さに応じた距離(積層ピッチ)と一致する。制御部150は、三次元造形データを複数のスライスデータに変換した後、三次元造形装置100における以下の動作の制御を行う。
粉末供給部121は、制御部150から出力された粉末材料の供給情報に従って、モーターおよび駆動機構(いずれも不図示)を駆動し、供給ピストンを鉛直方向上方(図中矢印方向)に移動させ、水平方向における造形プレート112と同一平面上に粉末材料を押し出す。
その後、リコーター駆動部122は、制御部150から出力された粉末層形成情報に従って水平方向(図中矢印方向)にリコーター122aを移動して、粉末材料を造形プレート112上に運搬し、かつ、粉末層の1層分の厚さとなるように粉末材料を押圧する。
その後、レーザー照射部130は、制御部150から出力されたレーザー照射情報に従って、粉末層上の所定箇所(各スライスデータにおける三次元造形物を構成する領域)に対してレーザー光源131からレーザーを出射し、ガルバノミラー駆動部132によりガルバノミラー132aを駆動してレーザーを走査する。レーザーの照射によって粉末材料が焼結または溶融固化し、造形層が形成される。
その後、ステージ支持部140は、制御部150から出力された位置制御情報に従って、モーターおよび駆動機構(何れも不図示)を駆動し、造形ステージ110を積層ピッチだけ鉛直方向下方(図中矢印方向)に移動する。以上の動作を繰り返すことにより、造形プレート112上に複数の造形層が積層され、三次元造形物が造形される。
ところで従来は、造形後において、三次元造形装置100から造形プレート112を三次元造形物と共に取り出し、別装置(例えば、フライス加工装置、ワイヤーカット装置)により造形プレート112から三次元造形物を一体に切り出すことが必要であった。そのため、1回の造形毎または複数回の造形毎(造形プレート112を研磨して再利用できる場合)に造形プレート112を使い捨てることになる結果、造形コストが増大する。また、1回の造形で複数個の三次元造形を得るために大きな造形プレート112を用いた場合には、別装置も大型で高価な装置が必要となる結果、造形コストが増大する。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、造形プレート112上の一部に、ボルト等を用いて造形プレート112を造形ステージ110に固定するための取り付け穴114とは異なる複数(図3では、3つ)の開口部(貫通穴)を形成し、その開口部の各々に、表面が平らであり、かつ、直方体形状の着脱部材116を着脱可能に装着する。図3Aは、着脱部材116が装着された状態における造形プレート112の斜視図である。図3Bは、図3Aに示す造形プレート112の縦断面図である。
そして、三次元造形装置100は、着脱部材116上に造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形させる。この場合、造形後においては、三次元造形装置100から着脱部材116を三次元造形物と共に取り出し、着脱部材116から三次元造形物が切り出され、着脱部材116が使い捨てられる。このように、1回の造形毎に使い捨てることとなる着脱部材116のサイズが造形プレート112よりも小さいため、1回の造形における造形コストを低減させることができる。
また、図3に示すように、造形プレート112上に複数の開口部を形成し、その開口部の各々に着脱部材116を装着することにより、1回の造形で複数の着脱部材116上に三次元造形物を造形することができるため、1つの三次元造形物における造形コストを低減させることができる。
なお、着脱部材116の形状は、直方体形状に限らない。例えば、図4A,4Bに示すように、着脱部材116の形状は、下方部にフランジ部116aを有する形状であっても良い。この場合、造形プレート112には、着脱部材116と同じ形状の開口部が形成される。そして、着脱部材116は、造形プレート112の下方側から開口部に装着される。その後、着脱部材116が装着された造形プレート112は、造形ステージ110に固定される。
ところで、上記造形動作では、粉末材料自体を予熱したり、造形プレート112付近の雰囲気をヒーターで加熱したりする場合がある。この場合、造形プレート112および着脱部材116の温度は、造形を開始する前に行われる段取り時には室温に近いものの、造形前は室温より高い温度となる。また、レーザー照射部130からの熱が伝わり温度が上がる現象もある。なお、予熱温度やレーザー照射部130からの熱量は粉末材料の種類に応じて様々な設定(例えば、80℃以上)が行われる。そのため、着脱部材116の線膨張係数が造形プレート112より小さい場合には、図5Bに示すように、造形プレート112に形成された開口部に対して着脱部材116の膨張が小さくなり、着脱部材116が図5B中の左右方向に移動可能な隙間dが生じる。造形中に着脱部材116の位置がずれると、それまでに積層した造形層の形状とずれることとなるため、三次元造形物の形状精度の低下を招いてしまう。そのため、着脱部材116の線膨張係数は、造形プレート112の線膨張係数より大きいことが好ましい。これにより、図5Aに示すように、着脱部材116と造形プレート112との線膨張係数の差を利用して、造形プレート112に形成された開口部と着脱部材116との隙間を埋めることによって、着脱部材116の位置を固定することができる。さらに言えば、着脱部材116の線膨張係数が粉末材料(三次元造形物)の線膨張係数と異なる場合、造形後の三次元造形物に反りが生じるおそれがあるため、着脱部材116および粉末材料の線膨張係数は同一であることが好ましい。
また、図6に示すように、着脱部材116は、ネジ部材117を用いて造形プレート112に直接的に取り付けられても良い。図6に示す構成は、図4に示す構成において、造形プレート112に着脱部材116を造形プレート112の下方側からネジ止めしている。この構成により、着脱部材116と造形プレート112との線膨張係数差を利用しなくても、造形プレート112に対する着脱部材116の位置を確実に固定することができる。同様の効果が得られる構成として、図7に示すように、着脱部材116は、ネジ部材119を用いて造形プレート112に間接的に取り付けられても良い。具体的には、造形プレート112に形成された開口部と着脱部材116との隙間にはくさび部材118が配置され、くさび部材118がネジ部材119を用いて造形ステージ110にネジ止めされる。その結果、造形プレート112に対する着脱部材116の位置を確実に固定することができるともに、造形ステージ110に対する造形プレート112の位置を確実に固定することができる。
また、図8Aに示すように、造形プレート112は、造形プレート112の上側に位置する第1造形プレート112aと、造形プレート112の下側に位置する第2造形プレート112bとを有しても良い。そして、着脱部材116の一部(図8Aでは、フランジ部116aの一部)は、第1造形プレート112aと第2造形プレート112bとの間に挟み込まれても良い。この場合、第1および第2造形プレート112a,112bは、ボルト等を用いて造形ステージ110に固定される。そして、着脱部材116は、フランジ部116aにより高さ方向の位置が規制されるとともに、水平方向の位置も固定される。その結果、ネジ部材を用いることなく、着脱部材116を造形プレート112に取り付けることができる。特に多くの着脱部材116を取り付ける場合には、その取り付け時間を短縮することができる。
なお、第1および第2造形プレート112a,112bは、同じ材質でも良いし、金属性ではなく耐熱性を有する弾性体でも良い。また、造形プレート112が薄い場合には、高い強度を有しないと、特に金属粉末を用いた造形の場合は溶融温度と粉末余熱温度との差が大きく熱収縮による三次元造形物の反りが発生し、ひいては三次元造形物および造形プレート112に反りが発生する。これにより、粉末材料を敷き詰めるリコーター122aと造形プレート112とが干渉、接触することによって三次元造形物の造形が困難となる。造形プレート112を第1造形プレート112aと第2造形プレート112bとの2枚構成にする場合には、第1造形プレート112aひいては着脱部材116に厚みを持たせる必要がある。その厚みは、造形プレート112の材質と三次元造形物の大きさに依存する。ただし、第1造形プレート112aの厚みは、高さ方向の造形領域を圧縮することにつながるため、極力小さくすることが望まれる。そのため、第1造形プレート112aの厚さは、第2造形プレート112bの厚さより大きいことが好ましい。
また、図8Aの構成において、第2造形プレート112b上には、第2造形プレート112b側から第1造形プレート112a側に向けて着脱部材116を付勢して着脱部材116を第1造形プレート112aに固定する付勢部材(皿バネ、ボールベアリングなど)が設けられても良い。図8Bは、付勢部材123として、皿バネが設けられている構成を示す。第1造形プレート112aと第2造形プレート112bとの間に挟み込んで着脱部材116の一部を固定するには、挟み込む部分の寸法精度が重要である。例えば、圧入の様な感じで挟み込むことで第1および第2造形プレート112a,112bを変形させると、粉末材料の敷き詰め時にリコーター122aと造形プレート112とが干渉してしまうおそれがある一方、逆に着脱部材116の一部と第1および第2造形プレート112a,112bとの間に隙間が生じると当該一部の位置が決まらない。そこで、付勢部材123を用いて着脱部材116を付勢することによって、着脱部材116と第1および第2造形プレート112a,112bとの加工精度を緩め、加工コスト(時間、費用)を低減させることができる。
また、図9に示すように、着脱部材116は、その底面から例えばネジ部材124を用いて固定することによって、第2造形プレート112に取り付けられても良い。この構成により、第1および第2造形プレート112a,112bに挟み込まれる着脱部材116の一部の形状精度が不要となり、また、第1および第2造形プレート112a,112bにより挟み込むことも不要となる。その結果、着脱部材116にフランジ部116aを設ける必要がなくなり、造形プレート112および着脱部材116の加工を容易にすることができる。
また、図10に示すように、着脱部材116は、吸引部(例えば、マグネットチャック、真空チャック)によって第1造形プレート112a側から第2造形プレート112b側に向けて吸引されることによって、造形プレート112に取り付けられても良い。図10Aは、アルミ粉末や樹脂粉末等の非磁性体を粉末材料として用いる場合、複数のマグネットホルダ125を用いたマグネットチャック(より具体的には、電流リード線を介したマグネットホルダ125への電流印加によってマグネットホルダ125から第2造形プレート112b側に磁界を発生させること)によって、着脱部材116を第2造形プレート112b側から第2造形プレート112a側に向けて吸引する構成を示している。図10Bは、着脱部材116の底面よりOリング127でエアーリークを防止しつつ、着脱部材116と第2造形プレート112bとの間の空気を吸引孔126から真空引き(減圧吸引)する真空チャックによって着脱部材116を第2造形プレート112b側から第2造形プレート112a側に向けて吸引する構成を示している。なお、図10Bに示す構成では、第2造形プレート112bの底面よりOリング127でエアーリークを防止しつつ、第2造形プレート112bと造形ステージ110との間の空気を真空引きする真空チャックによって第2造形プレート112bを造形ステージ110側に向けて吸引している。図10A,10Bに示した構成により、ネジ部材を用いて着脱部材116を第2造形プレート112に取り付ける場合と比べて、造形プレート112に対する着脱部材116の取り付け時間を短縮することができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、三次元造形装置100は、造形ステージ110と、造形ステージ110上に固定された造形プレート112と、造形プレート112上の一部に形成されている開口部に着脱可能に装着されることによって造形プレート112に取り付けられる着脱部材116と、粉末材料からなる粉末層を着脱部材116上に形成する粉末層形成部120と、粉末層形成部120により形成された粉末層の所定箇所にレーザーを照射し、当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成するレーザー照射部130と、鉛直方向における造形ステージ110の位置を可変に支持するステージ支持部140と、粉末層形成部120、レーザー照射部130およびステージ支持部140を制御し、着脱部材116上に造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部150とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、着脱部材116のサイズは1回の造形毎または複数回の造形毎(造形プレート112を研磨して再利用できる場合)に使い捨てることとなっていた造形プレート112(従来)よりも小さいため、造形コストを低減させることができる。特に、小さい三次元造形物を造形する場合には、必要最小限のサイズを有する着脱部材116上に当該三次元造形物を造形することができる。また、従来と異なり、1回の造形で複数個の三次元造形を得るために大きな造形プレートを用いる必要がなくなり、ひいては別装置(例えば、フライス加工装置、ワイヤーカット装置)も大型で高価な装置が不要となる結果、造形コストを低減させることができる。また、造形プレート112に着脱部材116を装着するだけで造形動作を開始することができるため、1回の造形毎に造形テーブル110に造形プレート112を固定する必要があった従来と比べて、造形を開始する前に行われる段取り時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態において、着脱部材116上に造形される三次元造形物の数は1つでも複数でも良い。
また、上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 三次元造形装置
110 造形ステージ
112 造形プレート
112a 第1造形プレート
112b 第2造形プレート
114 取り付け穴
116 着脱部材
116a フランジ部
117,119,124 ネジ部材
118 くさび部材
120 粉末層形成部
121 粉末供給部
122 リコーター駆動部
122a リコーター
123 付勢部材
125 マグネットホルダ
126 吸引孔
127 Oリング
130 レーザー照射部
131 レーザー光源
132 ガルバノミラー駆動部
132a ガルバノミラー
140 ステージ支持部
145 ベース
150 制御部
160 表示部
170 操作部
180 記憶部
190 データ入力部
200 コンピューター装置

Claims (20)

  1. 造形ステージと、
    前記造形ステージ上に固定された造形プレートと、
    前記造形プレート上の一部に形成されている開口部に着脱可能に装着されることによって、前記造形プレートに取り付けられる着脱部材と、
    粉末材料からなる粉末層を前記着脱部材上に形成する粉末層形成部と、
    前記粉末層形成部により形成された前記粉末層の所定箇所にレーザーを照射し、当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成するレーザー照射部と、
    鉛直方向における前記造形ステージの位置を可変に支持するステージ支持部と、
    前記粉末層形成部、前記レーザー照射部および前記ステージ支持部を制御し、前記着脱部材上に前記造形層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部と、
    を備える三次元造形装置。
  2. 前記造形プレート上の一部に、複数の前記開口部が形成されている、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  3. 前記着脱部材の線膨張係数は、前記造形プレートの線膨張係数より大きい、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  4. 前記着脱部材は、ネジ部材を用いて前記造形プレートに取り付けられる、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  5. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材の一部は、前記第1造形プレートと前記第2造形プレートとの間に挟み込まれる、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  6. 前記第2造形プレート上には、前記第2造形プレート側から前記第1造形プレート側に向けて前記着脱部材を付勢する付勢部材が設けられる、
    請求項5に記載の三次元造形装置。
  7. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材は、前記第2造形プレートに取り付けられる、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  8. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材は、吸引部によって前記第2造形プレート側から前記第1造形プレート側に向けて吸引される、
    請求項1に記載の三次元造形装置。
  9. 前記吸引部は、真空チャックまたはマグネットチャックである、
    請求項8に記載の三次元造形装置。
  10. 前記第1造形プレートの厚さは、前記第2造形プレートの厚さより大きい、
    請求項5〜9の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  11. 造形ステージ上に固定された造形プレート上の一部に形成されている開口部に着脱可能に着脱部材を装着することによって、当該着脱部材を前記造形プレートに取り付け、
    粉末材料からなる粉末層を前記着脱部材上に形成し、
    形成された前記粉末層の所定箇所にレーザーを照射し、当該所定箇所を焼結または溶融固化させて造形層を形成し、
    前記着脱部材上に前記造形層を形成する処理を繰り返し、複数の造形層を積層することにより三次元造形物を造形する、
    三次元造形方法。
  12. 前記造形プレート上の一部に、複数の前記開口部が形成されている、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  13. 前記着脱部材の線膨張係数は、前記造形プレートの線膨張係数より大きい、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  14. 前記着脱部材は、ネジ部材を用いて前記造形プレートに取り付けられる、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  15. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材の一部は、前記第1造形プレートと前記第2造形プレートとの間に挟み込まれる、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  16. 前記第2造形プレート上には、前記第2造形プレート側から前記第1造形プレート側に向けて前記着脱部材を付勢する付勢部材が設けられる、
    請求項15に記載の三次元造形方法。
  17. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材は、前記第2造形プレートに取り付けられる、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  18. 前記造形プレートは、前記造形プレートの上側に位置する第1造形プレートと、前記造形プレートの下側に位置する第2造形プレートとを有し、
    前記着脱部材は、吸引部によって前記第2造形プレート側から前記第1造形プレート側に向けて吸引される、
    請求項11に記載の三次元造形方法。
  19. 前記吸引部は、真空チャックまたはマグネットチャックである、
    請求項18に記載の三次元造形方法。
  20. 前記第1造形プレートの厚さは、前記第2造形プレートの厚さより大きい、
    請求項15〜19の何れか1項に記載の三次元造形方法。
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