JP6802994B2 - 三次元造形装置及び造形物載置板 - Google Patents
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本発明を適用する三次元造形装置は、熱溶解積層法(FDM)に限定されるものではなく、載置台の表面上又は載置台に保持される載置板上に、加熱された造形材料を冷却して固化させる層状構造物を積層して、三次元造形物を造形する三次元造形装置であれば、他の造形方法で三次元造形物を造形する三次元造形装置にも適用可能である。
図2は、本実施形態における三次元造形装置1の内部に設けられるチャンバーの外観を示す斜視図である。
図3は、本実施形態における三次元造形装置1の前方部分を切断して除外した状態の斜視図である。
本実施形態においては、造形ヘッド10のX軸方向位置を検知するX軸ポジション検知機構24が設けられている。X軸ポジション検知機構24の検知結果は、制御部100に送られる。制御部100は、その検知結果に基づいてX軸駆動機構21を制御して、造形ヘッド10を目標のX軸方向位置へ移動させる。
本実施形態において、制御部100は、ユーザーの指示操作等により造形をスタートすると、まず、チャンバー用ヒータ7、ヘッド加熱部12及びステージ加熱部5への通電をONにして、これらを稼働させる(S1)。また、制御部100は、Z軸駆動機構23を制御して、Z軸駆動機構23の駆動力によりステージ4を所定の待機位置(例えば最下点)から上昇させる(S2)。そして、ステージ4が上述した予熱用位置に到達したら(S3のYes)、Z軸駆動機構23の駆動を停止する(S4)。
本実施形態の造形プレート40は、図7に示すように、剛性層である剛性基板41とその剛性基板41上に形成された変形層42とから構成されている。この変形層42は、剛性基板41上に強固に固着されており、変形層42に固着する最下層の層状構造物の変形に追従して変形可能な特性を有する層である。本実施形態の変形層42は、このような特性を有することで、造形プレート40の変形層42上に形成された層状構造物が熱収縮を引き起こして変形層42に固着した最下層の層状構造物が反り返るように変形しても、図8に示すように、その変形に追従して変形層42も変形する。その結果、変形層42と最下層の層状構造物との間に生じる剥離力は小さく抑えられ、造形処理の途中で最下層の層状構造物が造形プレート40から剥離するのを抑制できる。したがって、造形処理の途中で形成済みの層状構造物の位置が許容範囲を超えて造形プレート40上で動いてしまうようなことはなく、造形処理を適切に実施できる。
エラストマー材料としては、熱可塑性エラストマーとして、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリアクリル系、ポリジエン系、シリコーン変性ポリカーボネート系、フッ素系共重合体系等が挙げられる。また、熱硬化性として、ポリウレタン系、シリコーン変性エポキシ系、シリコーン変性アクリル系等が挙げられる。
また、ゴム材料としては、イソプレンゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ヒドリンゴム等が挙げられる。
これらの各種エラストマー、ゴムの中から、上述した変形層42としての所望の特性が得られる材料を適宜選択するが、本実施形態においては、変形層42の柔軟性(層状構造物の変形追従性)や金属材料で形成される剛性基板41との固着性の観点から、変形層42の材料としてはアクリルゴムが好ましい。
次に、上述した実施形態における一変形例について説明する。
上述した実施形態において、造形プレート40の変形層42と三次元造形物との固着力がより高められれば、変形層42の柔軟性を減らし(硬度を高くして)、変形層42が変形時に発生させる変形抵抗力を大きくして、より高い造形精度を実現できる。しかしながら、造形プレート40に固着された状態の三次元造形物が冷却された後には、造形プレート40を三次元造形物から分離させる必要が生じる場合がある。造形プレート40の変形層42と三次元造形物との固着力を単に高めると、造形プレート40を三次元造形物から分離させる際の分離性が悪化してしまう。したがって、造形プレート40の変形層42と三次元造形物との高い固着力が必要となる造形処理中あるいは造形処理後の冷却過程では、造形プレート40(変形層42)と三次元造形物との固着性を確保できる一方、冷却過程後では造形プレート40(変形層42)と三次元造形物との分離性を確保できる構成が望まれる。
図9に示すように、ステージ4は、上部プレート46と下部プレート47とを備える。図9(a)は、上部プレート46と下部プレート47とを重ねた状態の説明図であり、図9(b)は、上部プレート46と下部プレート47とを分離させた状態の説明図である。
なお、本変形例では、上述した実施形態の造形プレート40は用いずに、その造形プレート40に設けられていた変形層42と同様の変形層をステージ4の表面部に設け、そのステージ4の表面上に三次元造形物を造形するものである。なお、本変形例においても、造形プレート40上に三次元造形物を造形するようにしてもよい。
(態様A)
ステージ4等の載置台の表面上又は載置台に保持される造形プレート40等の載置板上に、加熱されたフィラメント50等の造形材料を冷却して固化させる層状構造物を積層して、三次元造形物を造形する三次元造形装置1において、前記載置台の表面部又は前記載置板は、前記層状構造物の変形に追従して変形可能な変形層42,46bを有することを特徴とする。
本態様によれば、造形処理の途中に、形成済みの層状構造物が熱膨張や熱収縮を引き起こしても、その層状構造物が固着する載置台の表面部又は載置板に設けられた変形層が、熱膨張や熱収縮による層状構造物の変形に追従して変形する。したがって、層状構造物が熱膨張や熱収縮を引き起こして変形しても、層状構造物と載置台の表面や載置板の板面との間に発生する剥離力を小さく抑えることができ、層状構造物が載置台や載置板から剥離するのを抑制できる。
前記態様Aにおいて、前記変形層は、前記変形に対する復元力を発揮する弾性層であることを特徴とする。
これによれば、変形の復元力が層状構造物の変形に抗する変形抵抗力として継続的に作用するため、層状構造物の変形を抑制する高い効果が得られる。これにより、より高い造形精度の三次元造形物を造形することが可能となる。
前記態様Bにおいて、前記弾性層は、アクリルゴムで形成されていることを特徴とする。
これによれば、層状構造物の変形を抑制する高い効果が得られる。また、当該変形層を金属材料の上に接着して形成する場合には当該金属材料との高い接着力が得やすい。
前記態様Bにおいて、前記弾性層は、シリコーンゴムで形成されていることを特徴とする。
これによれば、層状構造物の変形を抑制する高い効果が得られる。また、耐熱性の高い弾性層が得られる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記載置台の表面層又は前記載置板は、前記層状構造物が積層される側とは反対側で前記変形層を保持し、該変形層よりも変形しにくい剛性層を有することを特徴とする。
これによれば、層状構造物の変形を抑制する高い効果が得られ、より高い造形精度の三次元造形物を造形することができる。
前記態様Eにおいて、前記剛性層は、金属で形成されていることを特徴とする。
これによれば、剛性層に必要な高い剛性が得やすく、また耐久性の高い剛性層が得られる。
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、加熱されたフィラメント等の造形材料を排出する造形ヘッド10等の造形材料排出部と、前記載置台及び前記造形材料排出部が配置される処理空間を内部に備えたチャンバー3と、前記チャンバー内の処理空間を加熱するチャンバー用ヒータ7等の処理空間加熱手段と、前記載置台と前記造形材料排出部とを相対移動させながら前記層状構造物を形成して積層する動作を制御する制御部100等の造形制御手段とを有することを特徴とする。
これによれば、形成済みの層状構造物が熱膨張や熱収縮を引き起こしやすい熱溶解積層法(FDM)でも、層状構造物が載置台や載置板から剥離するのを抑制できる。
ステージ4等の載置台に保持される造形プレート40等の造形物載置板上に、加熱されたフィラメント等の造形材料を冷却して固化させる層状構造物を積層して、三次元造形物を造形する三次元造形装置1の造形物載置板であって、前記層状構造物の変形に追従して変形可能な変形層42を有することを特徴とする。
本態様によれば、造形処理の途中に、形成済みの層状構造物が熱膨張や熱収縮を引き起こしても、その層状構造物が固着する造形物載置板に設けられた変形層が、熱膨張や熱収縮による層状構造物の変形に追従して変形する。したがって、層状構造物が熱膨張や熱収縮を引き起こして変形しても、層状構造物と造形物載置板の板面との間に発生する剥離力を小さく抑えることができ、層状構造物が造形物載置板から剥離するのを抑制できる。
3 チャンバー
4 ステージ
10 造形ヘッド
11 射出ノズル
12 ヘッド加熱部
40 造形プレート
41 剛性基板
42,46b 変形層
46 上部プレート
46a 貫通穴
47 下部プレート
47a 凸部
50 フィラメント
100 制御部
Claims (6)
- 載置台の表面上又は載置台に保持される載置板上に、加熱された造形材料を冷却して固化させる層状構造物を積層して、三次元造形物を造形する三次元造形装置において、
前記載置台の表面部又は前記載置板は、前記層状構造物の変形に追従して変形可能なゴムの変形層を有し、
前記載置台の表面層又は前記載置板は、前記層状構造物が積層される側とは反対側で前記変形層を保持し、該変形層よりも変形しにくい剛性層を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1に記載の三次元造形装置において、
前記変形層は、アクリルゴムで形成されていることを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1に記載の三次元造形装置において、
前記変形層は、シリコーンゴムで形成されていることを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記剛性層は、金属で形成されていることを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
加熱された造形材料を排出する造形材料排出部と、
前記載置台及び前記造形材料排出部が配置される処理空間を内部に備えたチャンバーと、
前記チャンバー内の処理空間を加熱する処理空間加熱手段と、
前記載置台と前記造形材料排出部とを相対移動させながら前記層状構造物を形成して積層する動作を制御する造形制御手段とを有することを特徴とする三次元造形装置。 - 載置台に保持される造形物載置板上に、加熱された造形材料を冷却して固化させる層状構造物を積層して、三次元造形物を造形する三次元造形装置の造形物載置板であって、
前記層状構造物の変形に追従して変形可能なゴムの変形層と、
前記層状構造物が積層される側とは反対側で前記変形層を保持し、該変形層よりも変形しにくい剛性層とを有することを特徴とする造形物載置板。
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