JP2017213485A - 霧化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板と給液体の上端面との接触位置のばらつきを抑制することができる霧化装置を提供する。【解決手段】霧化装置(1)は、振動板(43)および圧電振動子(42)を有する霧化部材(44)と、吸液棒(32a)と、を備え、振動板(43)の給液端(43b)と吸液棒(32a)の上端面(32a1)とが、その一方が他方に対して傾斜した状態で接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、振動板に接して配置された給液体から供給された液体を、振動板を用いて霧化する霧化装置に関する。
従来、加湿、芳香剤もしくは殺虫剤の噴射、薬液の投与等、種々の用途で霧化装置が広く用いられている。
霧化装置は、複数の貫通孔を有する振動板を圧電振動子によって振動させることで、例えば振動板の下面側から供給された液体を霧化し、ミストとして、上記貫通孔から噴霧する。
特許文献1には、霧化装置が安定した霧化性能を発揮するために、振動板の一端に圧電振動子を固定し、他端をガイドブロックで支持することで、上記他端の撓みを抑制することが開示されている。
特許第3320804号公報(2002年6月21日登録)
振動板への液体の供給は、例えば、振動板の下面に、霧化用の液体を貯留する貯液部から霧化用の液体を吸い上げる吸液棒等の給液体の上端面を当接させることにより行われる。
しかしながら、従来の霧化装置は、給液体と振動板との接触位置がばらつき易く、振動板の変位が安定しないため、噴霧量が安定せず、十分な噴霧量を確保することが難しい。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、振動板と給液体の上端面との接触位置のばらつきを抑制することができる霧化装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様にかかる霧化装置は、複数の貫通孔を有する振動板および該振動板に固定され、通電によって上記振動板を振動させる圧電振動子を有する霧化部材と、上記振動板の下面に接触して上記振動板に霧化用の液体を供給する給液体と、を備え、上記振動板の下面と上記給液体の上端面とが、その一方が他方に対して傾斜した状態で接触している。
本発明の一態様によれば、振動板と給液体の上端面との接触位置のばらつきを抑制することができる霧化装置を提供することができる。
本発明の実施形態1にかかる霧化装置の超音波霧化部における振動板と、吸液機構における吸液棒とが接触している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1にかかる霧化装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1にかかる霧化装置を、本体ユニットとタンクユニットとに分離させた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1にかかる霧化装置を側面方向から見た断面図である。 本発明の実施形態1にかかるタンクユニットが、図4に示す状態から斜め下方に引き下げられ、本体ユニットから外される状態を示す断面図である。 (a)は、本発明の実施形態1にかかるタンクユニットにおける本体ユニットと対向する側の構成を示す正面図であり、(b)は、(a)に示すタンクユニットの右側面図である。 本発明の実施形態1にかかる霧化装置の超音波霧化部の概略構成を示す断面斜視図である。 本発明の実施形態1にかかる内部筐体内に収容された、霧化部材およびリング状弾性部材の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1にかかる吸液棒の上端面と振動板の給液端とがなす傾斜角と、噴霧量増加率との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態1にかかる霧化装置における振動板傾斜方向および霧化方向を模式的に示す図である。 本発明の実施形態1にかかる液体検出部の概略構成を示す断面図であり、満水時と給水警告時の状態とを並べて示す断面図である。 (a)は、本発明の実施形態2にかかる霧化装置の超音波霧化部における振動板と、吸液機構における吸液棒とが接触している状態を示す断面図であり、(b)は、本発明の実施形態2にかかる霧化装置の超音波霧化部の概略構成を示す断面斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態3にかかる霧化装置の超音波霧化部における振動板と、吸液機構における吸液棒とが接触している状態を示す断面図であり、(b)は、本発明の実施形態3にかかる霧化装置の超音波霧化部の概略構成を示す断面斜視図である。 本発明の実施形態4にかかる霧化装置の超音波霧化部における振動板と、吸液機構における吸液棒とが接触している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態5にかかる液体検出部の概略構成を示す断面図であり、満水時と給水警告時の状態とを並べて示す断面図である。 本発明の実施形態5の変形例1にかかる液体検出部の概略構成を示す断面図であり、満水時と給水警告時の状態とを並べて示す断面図である。 本発明の実施形態5の変形例2にかかる液体検出部の概略構成を示す断面図であり、満水時と給水警告時の状態とを並べて示す断面図である。 本発明の実施形態5の変形例3にかかる霧化装置1における要部の概略構成を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の一実施形態について、図1〜図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態にかかる霧化装置(ミスト発生装置)は、例えば、水、薬液等の液体を、超音波振動によって霧化(ミスト化)して噴霧する超音波霧化装置である。
本実施形態では、本実施形態にかかる霧化装置の一例として、本実施形態にかかる霧化装置が、液体を霧化してミストを発生する霧化機能(ミスト発生機能)と、空気浄化作用を有する活性種(あるいは該活性種を生成するイオン)を含んだ空気を供給して空気を浄化する空気浄化機能と、の両方の機能を有し、例えば自動車内のドリンクホルダに設置可能に設けられた超音波霧化装置である場合を例に挙げて説明する。但し、本実施形態にかかる霧化装置は、車載用の霧化装置に限定されるものではない。
<霧化装置の外観>
図2は、本実施形態にかかる霧化装置1の外観を示す斜視図である。図3は、本実施形態にかかる霧化装置1を、本体ユニット20とタンクユニット30とに分離させた状態を示す斜視図である。
本実施形態にかかる霧化装置1は、例えば自動車内のドリンクホルダに取り外し可能に設置される。このため、図2に示すように、本実施形態にかかる霧化装置1は、少なくとも、霧化装置1の下部1a(すなわち、霧化装置1の支持部であり、ドリンクホルダに収容される部分)が、ドリンクホルダに嵌る形状に形成されている。
図2では、霧化装置1における、下部1aがドリンクホルダに嵌る円柱形状に形成され、ドリンクホルダから突き出る上部1bが、下部1aよりも径の大きい円柱形状に形成されている。
なお、図2では、霧化装置1の下部1aおよび上部1bの形状を何れも円柱形状としたが、これに限るものではない。上部1bについては、三角柱形状や四角柱形状、球形状等、どのような形状であってもよい。下部1aについては、安定性から言って円柱形状が最も望ましいが、ドリンクホルダに嵌る形状であれば、例えば直方体形状等であってもよい。また、霧化装置1が車載用の霧化装置ではない場合、該霧化装置1の外形は、特に限定されない。
図2に示すように、本実施形態にかかる霧化装置1は、下部1aに、有底の円筒型に形成された下部筐体10を備え、上部1bに、円筒型に形成された上部筐体11と、該上部筐体11の上側開口を塞ぐ円形の蓋体12と、を備えている。
図2および図3に示すように、下部筐体10の外周面には、空気吸込口13aを有する空気吸込部13が設けられている。空気吸込部13は、下部筐体10の外周面に複数形成された円弧状のスリット孔からなる。
上部筐体11は、霧化装置1の正面側に位置する半円筒型の前側上部筐体11aと、霧化装置1の背面側に位置する半円筒型の後側上部筐体11bとに分割されている。
前側上部筐体11aの下端は、下部筐体10と接合され、その上端には、蓋体12が嵌め込まれている。なお、前側上部筐体11aと下部筐体10とは、合成樹脂の成形品として一体形成されていてもよい。
一方、後側上部筐体11bは、前側上部筐体11aに対して着脱可能に構成されている。前側上部筐体11aの内周面における、後側上部筐体11bと突き合わされる周方向の両端部には、一対の係合凹部29が形成されている。これら係合凹部29に、後側上部筐体11bに形成された、図3に示すロック爪35が、それぞれスナップフィット係合することで、後側上部筐体11bが前側上部筐体11aに対して着脱可能になる。なお、図2および図3に示すように、各ロック爪35の近傍には、半円筒型の後側上部筐体11bを内側に撓ませることを容易にして、ロック爪35と係合凹部29との係合および係合解除を容易にするための指当凸部36が形成されている。
図3に示すように、前側上部筐体11aから後側上部筐体11bを外すことで、霧化装置1の内部に収容されたタンク31(貯液部、貯水部)が露出し、タンク31の取り出しが可能となる。本実施形態では、図3に示すように、タンク31は、後側上部筐体11bの内側に取り付けられており、後側上部筐体11bを取り外すと同時に、タンク31も取り外せるようになっている。
以下、霧化装置1における、タンク31と一体的に着脱される部分をタンクユニット30と称し、霧化装置1からタンクユニット30が取り外された残余の部分を、本体ユニット(本体)20と称する。
本体ユニット20における前側上部筐体11aの外周面であって、上端側の周方向中央には、空気浄化作用を有するイオンを含む空気(イオン風)を吹き出すイオン風吹出部14が設けられている。イオン風吹出部14は、下側が平坦で上側が傾斜した、周方向に長い楔型の凹形状を有しており、下側の平坦面に、イオン風吹出口14aが形成されている。なお、上側の傾斜面は、イオン風吹出口14aから吹き出されるイオン風を斜め上方へ導く案内板として機能する。
また、前側上部筐体11aの外周面におけるイオン風吹出部14の下方には、一例として、例えばエンブレム17が貼り付けられている。
蓋体12には、ミストを放出するミスト放出部18、並びに、霧化装置1の運転モードの切り換え指示を受け付け、運転状態を点灯状態で表示する操作表示部19が設けられている。
図2および図3に示す例では、ミスト放出部18は、イオン風吹出部14が位置する霧化装置1の正面側より離れた背面寄りに形成されている。
<霧化装置1の内部構成>
次に、図4および図5を参照して、霧化装置1の内部構について造を説明する。図4は、本実施形態にかかる霧化装置1を側面方向から見た断面図である。図5は、タンクユニット30が、図4に示す状態から斜め下方に引き下げられ、本体ユニット20から外される状態を示す断面図である。
本実施形態にかかる霧化装置1は、液体を、超音波振動によって霧化する超音波霧化装置であり、内部(すなわち、霧化装置1の内部)に、液体を霧化する霧化部(ミスト発生部)としての超音波霧化部41と、霧化用の液体を貯留する貯液部としてのタンク31と、霧化用の液体を超音波霧化部41に供給する吸液機構32と、タンク31内の液体の有無(液位)を検出する液体検出部25と、を備えている。
本実施形態にかかる霧化装置1は、ミストを放出して車内等の空間における空気に潤いを与えるとともに、空気浄化作用を有する活性種(あるいは該活性種を生成するイオン)を含んだ空気を供給して上記空間内の空気を浄化することで、より快適な空間を提供する。
このため、本実施形態では、上記液体として例えば水が使用されるとともに、霧化装置1の内部には、これら超音波霧化部41、タンク31、吸液機構32、液体検出部25等からなる霧化機構に加え、さらに、送風機21(送風部)、ダクト24、イオン発生部23(活性種発生部)等からなる空気浄化機構が配設されている。
図4および図5に示すように、霧化装置1の内部に設けられたこれら構成要素のうち、送風機21、ダクト24、イオン発生部23、および超音波霧化部41は、本体ユニット20内に配置され、タンク31および吸液機構32は、タンクユニット30の内部(言い換えれば、後側上部筐体11bの内側)に配置されている。液体検出部25は、後述するように、本体ユニット20の内部とタンクユニットの内部とに分かれて配置されている。
本体ユニット20の内部に配置された上記構成要素のうち、送風機21は、下部筐体10の内側に収容されている。ダクト24、イオン発生部23、超音波霧化部41、液体検出部25の一部は、前側上部筐体11aの内側に収容されている。
<霧化機構>
霧化機構は、霧化装置1の内部に設けられた、超音波霧化部41、タンク31、吸液機構32、液体検出部25を有するとともに、蓋体12に設けられたミスト放出部18を有している。
(ミスト放出部18)
ミスト放出部18は、ミストを放出するミスト放出口18a、該ミスト放出口18aの周囲に設けられた導光体18b、および該導光体18bに光を供給する光源18cを有している。導光体18bは、図2〜図5に示すようにすり鉢状に形成されており、光源18cから供給された光を内部に導光させて、自らが光源化する。光源18cには、例えばLED(light emitting diode:発光ダイオード)等が用いられる。
(タンク31)
タンク31は、ミストとなる液体(本例では水)を貯留する容器である。図4および図5に示すように、タンク31の内部には、吸液機構32の吸液棒32aが設置されている。タンク31の上面には、吸液棒32aの上端部(先端)が突出している。図3に示すように、吸液棒32aの横には、タンク31内に液体(水)の補給を行うための補給口31aが設けられている。なお、補給口31aにはキャップ33が設けられている。
前述したように、タンク31は、タンクユニット30として、後側上部筐体11bごと、本体ユニット20から取り外せるようになっている。
図4および図5に示すように、タンク31は、霧化装置1の内部において、本体ユニット20の内部に設けられたダクト24に隣接して配置されている。ダクト24は、霧化装置1の背面側から正面側に傾斜している。そのため、タンクユニット30が取り外された状態で露出するダクト24の壁面は、霧化装置1の背面側から正面側に傾斜した傾斜面24aとなっている。タンク31の下部における、本体ユニット20側の傾斜面24aと対向する部分には、上記ダクト24の傾斜面24aに沿った傾斜を有する傾斜面31bが形成されている。
換言すると、タンク31には、本体ユニット20と対向する側に、タンク31の下部に向かうにつれて内寸が小さくなるように斜め下方へ傾斜する傾斜面31bが形成されている。このような傾斜面31bを有することで、タンク31は上部よりも下部が窄んだ形状となっている。
図6の(a)は、タンクユニット30における本体ユニット20と対向する側の構成を示す正面図であり、図6の(b)は、タンクユニット30の右側面図である。
図6の(a)・(b)に示すように、タンク31は、半円筒型の後側上部筐体11bの内周面に設けられた2つの規制爪34にて上端が規制され、タンク31の下端側がネジ39にて後側上部筐体11bに固定されている。
タンク31は、その少なくとも一部が、内部が視認可能に設けられている。タンク31は、例えば、透明または半透明の、透光性を有する容器で構成されている。
図6の(b)に示すように、後側上部筐体11bには、覗き窓16が設けられており、タンク31内の液位(水位)等を確認することができるようになっている。
(吸液機構32)
吸液機構32は、吸液棒32a(給液体)、吸液棒32aが挿通された吸液棒ガイド32b、吸液棒32aを上方に向かって付勢するスプリング32cを有している。吸液棒32aは、該吸液棒32aの下端側からスプリング32cによって付勢されるとともに、吸液棒ガイド32bにて移動方向が上下方向に規制される。これにより、タンクユニット30が本体ユニット20に装着された状態では、吸液棒32aの上端部の上端面32a1は、常に一定の荷重で、超音波霧化部41における後述する振動板43と接触することとなる。
一方、吸液棒32aの下端部は、タンク31内に挿入されている。吸液棒32aは、吸液のための連続気孔を有する、樹脂、樹脂繊維等からなる多孔質体で形成されている。吸液棒32aは、タンク31内の液体に下端側を浸漬して吸液する。吸液棒32aは、タンク31から吸い上げた液体を、超音波霧化部41における後述する振動板43に供給する。
吸液機構32は、タンク31に設置されており、タンクユニット30を取り外すと、タンク31と一体的に着脱される。
吸液棒32aが、タンク31が取り外された状態で、本体ユニット20側に残る構成では、吸液棒32aから水滴が落ちる問題がある。また、本体ユニット20側には、図示しない制御部や、イオン発生部23、送風機21等を搭載しているため、水滴がかかることは好ましくない。また、水滴が本体ユニット20から落下する構成となっていたとしても、ドリンクホルダ内を濡らすこととなり、好ましくない。
しかしながら、本実施形態によれば、図3〜図6の(a)に示すように、吸液機構32が、着脱自在に構成されたタンク31に設置されていることで、本体ユニット20に水滴が落ちる問題はない。
(超音波霧化部41)
超音波霧化部41は、図4および図5に示すように、蓋体12に設けられたミスト放出口18aの直下に配設されている。
図1は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41における振動板43と、吸液機構32における吸液棒32aとが接触している状態を示す断面図である。また、図7は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41の概略構成を示す断面斜視図である。図8は、内部筐体50内に収容された、霧化部材44およびリング状弾性部材47の概略構成を示す斜視図である。
図1および図7に示すように、超音波霧化部41は、圧電振動子42と、圧電振動子42に固着された振動板43とからなる霧化部材44と、該霧化部材44の上面および下面にそれぞれ配置された一対のリング状弾性部材47と、これら霧化部材44およびリング状弾性部材47を収容する内部筐体50(霧化部材収容部)と、を備えている。
内部筐体50は、上側内部筐体51および下側内部筐体52からなり、上下に分離可能に形成されている。
図4に示すように、上側内部筐体51における、ミスト放出口18aの真下には、蓋体12に設けられたミスト放出口18aに繋がり、霧化した液体を、ミスト放出部18を通じて噴霧させる噴霧口としての開口部53aが形成されている。
一方、下側内部筐体52における、吸液機構32の真上には、開口部53aに連通し、吸液棒32aを挿入させる吸液棒挿入口としての開口部53bが形成されている。これにより、内部筐体50には、互いに連通して設けられた開口部53aと開口部53bとからなる貫通口53が形成されている。なお、開口部53bは、吸液棒32aを挿入することができるように、吸液棒32aの上端部よりも大きな開口径を有している。
超音波霧化部41は、本体ユニット20にタンクユニット30を取り付けたときに、内部筐体50における貫通口53内に吸液棒32aが挿入されるように、後側上部筐体11bにおけるタンク31の上面に設置される。
図8に示すように、圧電振動子42は、略一定の厚み、内径、および内径を有する、リング状の薄板である。圧電振動子42は、例えば、圧電セラミックスからなり、振動板43の外周に、接着剤等により貼り付けられている。
圧電振動子42は、厚さ方向に分極されており、圧電振動子42の上面および下面には、それぞれ、電極を有し、圧電振動子42に給電を行うための配線取付部42aが設けられている。配線取付部42aには、それぞれ、配線として、給電線46が取り付けられている。
各給電線46を通じて圧電振動子42に交流電圧が印加(通電)されることにより、圧電振動子42および該圧電振動子42が固着された振動板43が超音波で振動する。
振動板43は、略一定の厚みおよび直径を有する、金属製の円形の薄板である。振動板43は、例えば、ニッケル、ステンレス等の金属からなり、振動板43における、圧電振動子42で囲まれた領域には、該領域全体に渡って、ミクロン単位の微細な細孔45(貫通孔)が、厚み方向に貫通して、多数形成されている。
超音波霧化部41は、図1に示すように、細孔45(図7参照)が設けられた、振動板43の下面(以下「給液端43b」と称する)に、タンク31から上方に突出している吸液棒32aの上端部の上端面32a1が接触した状態で振動板43が超音波で振動することで、吸液棒32aから供給された液体を霧化する。霧化された液体は、上記細孔45が設けられた、振動板43の上面(以下「霧化端43a」と称する)から、ミストとして外部に向かって噴霧(噴出)される。
すなわち、振動板43は、液体を霧化し、噴出する霧化端43aと、吸液棒32aから液体が供給される給液端43bと、を有している。
図1および図7に示すように、上側内部筐体51には、該上側内部筐体51の天板部51aから垂れ下がるように垂設された壁体からなる、平面視で円環状の霧化部材保持部材54a(霧化部材保持部)が設けられている。霧化部材保持部材54aには、リング状弾性部材47が内嵌状態で保持される、平面視で円環状の弾性部材保持部55aが設けられている。
下側内部筐体52には、該下側内部筐体52の底板部52aから立設された壁体からなる、平面視で円環状の霧化部材保持部材54b(霧化部材保持部)が設けられている。霧化部材保持部材54bには、リング状弾性部材47が内嵌状態で保持される、平面視で円環状の弾性部材保持部55bが設けられている。なお、「平面視」とは、「水平面に垂直な方向から見たとき」(例えば、霧化装置1の上方から見たとき)を示す。
リング状弾性部材47は、ゴム等の弾性材料からなり、上側内部筐体51における弾性部材保持部55aと霧化部材44との間、並びに、下側内部筐体52における弾性部材保持部55bと霧化部材44との間に配置されている。上側内部筐体51および下側内部筐体52は、霧化部材44の超音波振動を阻害しないように、リング状弾性部材47により霧化部材44を弾性的に挟み込んで保持している。
また、内部筐体50の側壁には、給電線46を挿通させる配線用穴部50aが設けられている。給電線46は、配線用穴部50aを通じて、内部筐体50の内部から外部に引き出される。内部筐体50の外部に引き出された給電線46は、図示しない回路基板を介して、図示しない電源に電気的に接続される。霧化装置1への給電は、例えば、自動車のシガーソケットから行う構成としてよいし、USBポートを有する自動車であれば、USBポートから行う構成としてもよい。また、霧化装置1に電池あるいはバッテリーを搭載し、電池あるいはバッテリーから給電を行う構成としてもよい。
霧化部材44は、配線取付部42aおよび該配線取付部42aに取り付けられた給電線46が、平面視で配線用穴部50aに面するように霧化部材保持部材54a・54bに保持されるようになっている。
霧化部材保持部材54bは、配線用穴部50a側ほど、下側内部筐体52の底板部52aから立設された壁体の高さが高くなるように形成されている。一方、霧化部材保持部材54aは、配線用穴部50a側ほど、上側内部筐体51の天板部51aから垂設された壁体の高さが高くなるように形成されている。
これにより、霧化部材保持部材54a・54bにおける、互いの対向面(すなわち、霧化部材44およびリング状弾性部材47を上下方向から挟み込む、円環状の保持面)は、それぞれ、水平面に対して傾斜して設けられている。
このため、霧化部材44は、霧化装置1内に、その上面および下面が、水平面に対して傾斜した傾斜面となるように配置されている。
霧化部材44は、霧化部材保持部材54a・54bにより、配線取付部42aが、傾斜面の上端側に位置するように傾斜した状態で保持される。換言すれば、霧化部材44は、下側内部筐体52の底板部52aからの配線取付部42aの高さが、下側内部筐体52の底板部52aからの振動板43の霧化端43aの高さよりも高い位置(つまり、上方)に位置するように傾斜して保持されている。
吸液棒32aから供給された液体は、振動板43の霧化端43a上に溜まる。また、霧化端43aから噴霧されたミストのなかには、霧化端43aから該霧化端43aの真上に向かって噴出され、そのまま真下の霧化端43a上に落下するものや、ミスト放出口18aあるいは開口部53aから外に飛散する前に落下するものがある。このようなミストも、液体として霧化端43a上に溜まる。
図1に示すように、振動板43の霧化端43aと圧電振動子42の配線取付部42aとの間には、霧化部材44を上下方向から挟み込むリング状弾性部材47が配置されている。このため、霧化端43aから配線取付部42aへの液体の移動は、リング状弾性部材47によって阻害されている。
しかしながら、霧化端43a上に溜まった液体が、リング状弾性部材47の外周側に染み出し、配線取付部42aに到達すると、給電線46がショートしてしまう。特に、本実施形態のように振動板43を傾斜させた場合、配線取付部42aが霧化端43aよりも下方に位置していると、リング状弾性部材47の外周側に染み出した液体が配線取付部42a側に向かって流れる可能性が高くなる。
しかしながら、本実施形態では、配線取付部42aが霧化端43aよりも上側に位置するように霧化部材44が傾斜していることで、たとえ霧化端43a上に溜まった液体がリング状弾性部材47の外周側に染み出したとしても、染み出した液体が配線取付部42a側に向かって流れることがない。このため、霧化端43aから流れ出した液体により給電線46がショートすることを防止することができる。
このように、本実施形態では、振動板43が、水平面に対し傾斜して配置されている。なお、振動板43が、重力方向(鉛直方向)に対して傾斜しているとも言える。
一方、吸液棒32aは、図4に示すように、タンク31内に、垂直(すなわち、重力方向に平行)に配置されており、内部筐体50内に挿入された、吸液棒32aの上端部の上端面32a1は、図1に示すように水平に形成されている。
このため、吸液棒32aは、該吸液棒32aの上端面32a1の一端(すなわち、吸液棒32aの上端面32a1の周縁部の一部)で、振動板43の給液端43bと局所的に接触している。
本実施形態にかかる霧化装置1によれば、このように、吸液棒32aの上端面32a1に対して振動板43の給液端43bが傾斜した状態で、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとが接触するように、振動板43と吸液棒32aとを取り付けることで、噴霧量が安定するとともに、噴霧量を増加させることができる。
図9は、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとがなす傾斜角θと、噴霧量増加率との関係を示すグラフである。
本実施形態では、振動板43の一例として、厚みが0.1mm、直径が16mmの振動板を使用し、細孔45の直径は7μmとした。また、圧電振動子42の一例として、厚みが0.5mm、外径が16mm、内径が7mmの圧電振動子を使用した。
図9に示す結果から、傾斜角θが0°のときの噴霧量を100%としたときに、傾斜角θを増加させることで噴霧量が増加し、傾斜角θが5°付近において噴霧量がピークを有することが判る。また、図9に示す結果から、傾斜角θは、2.5°〜7.5°の範囲内であることが好ましく、5°とすることが、特に好ましいことが判る。
傾斜角θを2.5°〜7.5°の範囲内とすることで、傾斜角θが0°の場合と比較して、噴霧量を約1.5倍に増加させることができ、傾斜角θを5°に設定することで、傾斜角θが0°の場合と比較して、噴霧量を2倍以上に増加させることができる。
このように吸液棒32aの上端面32a1に対して振動板43の給液端43bが傾斜した状態で吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとが接触していることで噴霧量が安定するとともに図9に示すように噴霧量を増加させることができる理由は、定かではないが、以下のように考えられる。
吸液棒32aの上端面32a1、および、給液端43bを構成する振動板43の表面は、何れも、平坦度が非常に高いというわけではない。特に、吸液棒32aには、前述したように樹脂が使用されるとともに、吸液のための微細な気孔を有していることから、吸液棒32aの上端面32a1は、微細な凹凸を有している。
振動板43は、吸液棒32aの上端面32a1との接触位置において負荷を受ける。このため、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとの接触位置によって、振動板43が負荷を受ける位置が変化し、それによって、振動板43の振動具合が多少変わる。
吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとが、平面同士で接触されている場合、見た目では、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとは、常に同じように接触しているように見える。しかしながら、実際には、タンクユニット30の着脱や内部筐体50の着脱、振動板43の振動による接触位置の位置ずれ等により、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとの接触位置が変化する。
一方、吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bが傾斜していると、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとの接触位置は、自ずと限定されるとともに、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとの接触面積を小さくすることができる。
吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bを傾斜させることで、前述したように、吸液棒32aの上端面32a1は、該上端面32a1の一端(周縁部の一部)で、振動板43の給液端43bに、局所的に接触する。
このため、吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bを傾斜させることで、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとが、平面同士で接触する場合と比較して、接触位置を規制し、接触位置のばらつきを抑制することができる。
また、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとが、平面同士で接触した場合、振動板43の変位が小さくなる。
したがって、吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bを傾斜させることで、振動板43の変位が安定し易くなり、噴霧量が安定するとともに、噴霧量を増加させることができる。
なお、接触面積を小さくするには、吸液棒32aを細くして、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとを、平面同士で接触させることが考えられる。
しかしながら、吸液棒32aを細くすると、吸液棒32aの吸液能力が低下する。また、振動板43の給液端43bに対向する吸液棒32aの上端面32a1の面積が小さくなる。吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとを、平面同士で接触させる場合、振動板43の給液端43bへの液体の供給は、振動板43の給液端43bにおける、吸液棒32aの上端面32a1との対向部分およびその周囲のごく一部の領域に限定される。
このため、吸液棒32aを細くして、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとを、平面同士で接触させた場合、吸液棒32aの給液能力が低下し、噴霧量が減少する。
しかしながら、吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bを傾斜させた場合、吸液棒32aの上端面32a1が振動板43の給液端43bに一定の荷重で接触することで、吸液棒32aの上端面32a1から、吸液棒32aの上端面32a1と振動板43の給液端43bとの隙間に染み出した液体が、振動板43の給液端43bに供給される。このため、吸液棒32aを細くした場合のような、吸液棒32aの給液能力の低下が生じることはない。
また、本実施形態によれば、内部筐体50に設けられた霧化部材保持部材54a・54bにより、内部筐体50内において、霧化部材44を傾斜した状態で配置するだけでよい。このため、本実施形態によれば、霧化部材保持部材54a・54bの形状を変更すれば、霧化部材44および吸液棒32aの形状を変更する必要がなく、霧化部材44および吸液棒32aに、既存の霧化部材および吸液棒を使用することができる。したがって、本実施形態によれば、霧化装置1を、安価かつ簡素な構成とすることができる。
また、図10は、霧化装置1における振動板傾斜方向および霧化方向(つまり、ミストの噴射方向)を模式的に示す図である。
図4、図5、図10から判るように、振動板43は、平面視で、霧化装置1の中央よりも外周側に偏って配置されているとともに、振動板43における霧化装置1の中央側の端部43cが、振動板43における霧化装置1の外周側の端部43dよりも上方に位置するように傾斜して配置されている。
つまり、振動板43は、例えば図10に一点鎖線で示す、霧化装置1を鉛直方向に沿って2分割する中心線1cよりも、霧化装置1の外周側に配置されているとともに、振動板43における、上記中心線1cに面する端部43c(つまり、上記中心線1cから最短距離に位置する端部43c)が、振動板43の中心を通ってその反対側に位置する端部43dよりも上方に位置するように傾斜して配置されている。
振動板43で霧化された液体(ミスト)は、霧化端43aから、該霧化端43aの法線方向に沿って、斜め上向きに噴霧される。
このとき、吸液棒32aの上端面32a1の法線を法線Bとし、振動板43の給液端43b(下面)の法線を法線Cとし、法線Bと法線Cとが交差する点を中心点61とする一つの円60が、法線Bと交差する点62から法線Cと交差する点63に向かう方向を、振動板43の傾斜方向とすると、振動板43の傾斜方向と、図10に、矢印Aで示す、平面視で当該霧化装置1の中央から外周方向に向かう方向とは、略平行かつ非平行である。つまり、図10に示す振動板傾斜方向の矢印の向きと、矢印Aの向きとは、矢印の向く方向がほぼ同じ(平面視で見れば同じ)であり、反平行ではなく、吸液棒32aの上端面32a1に対して振動板43が、例えば2.5°〜7.5°の範囲内で傾斜しているため、平行ではないが、ほぼ平行である。
したがって、霧化装置1の中央よりも外周側に偏って配置された振動板43で霧化された液体(ミスト)は、該振動板43が設けられた位置よりもさらに外周側に向かう方向(つまり、上記中央とは反対方向)に噴霧される。換言すれば、振動板43で霧化された液体(ミスト)は、平面視で、上記霧化装置1の中央側を経由せずに上記霧化装置1の外側に向かう方向に向けて噴霧される。
このように、本実施形態では、振動板43で霧化された液体(ミスト)は、霧化装置1の外周側に向けて、斜め上方向に噴出される。このため、本実施形態によれば、操作表示部19等が形成された、霧化装置1の天面(蓋体12)に、霧化された液体が落下し、該天面が濡れたり、該天面に落下した液体が乾燥して、該天面に、上記液体の痕(例えば水痕)が残ったりすることを、防ぐことができる。
(液体検出部25)
液体検出部25は、図4および図5に示すように、フロート25cと、該フロート25cに取り付けられることで、タンク31内の液体の液面の位置(以下、「液位」と称する)に応じて位置が変化する被検出体25bと、被検出体25bの変位を検出する検出器25aとを有している。液体検出部25は、被検出体25bの変位を検出することで、タンク31内部の液体の有無を検出する。フロート25cおよび被検出体25bが、タンク31内に取り付けられ、検出器25aが本体ユニット20側に取り付けられている。
<液体検出部25による液体検出方法>
次に、図11を参照して、液体検出部25のより詳細な構成、並びに、液体検出部25によりタンク31内の液体の有無を検出する方法について説明する。
図11は、タンクユニット30に搭載されたタンク31内の液体の有無を検出する液体検出部25の概略構成を示す断面図であり、タンク31内の液体の液面の位置が十分に高い状態(満水時)と、タンク31内の液体の液面の位置が低い、給水警告時(給液警告時)の状態とを並べて示している。
本実施形態では、タンク31内の液体の液面の位置が所定の位置よりも低い場合、タンク31内に液体が無い状態として、給水警告(給液警告)を行う。
図11に示すように、フロート25cは、タンク31内において、タンク31の傾斜面31bに回転自在に支持されている。フロート25cは、液位(本実施形態では水位)が十分に高い状態(満水時)では浮き上がり、液位(水位)の低下に伴って、軸Xで回転し、吸水警告時には、傾斜面31bに沿って倒れた状態となる。
被検出体25bは、磁石からなり、フロート25cの回動支点側に取り付けられている。フロート25cが十分に浮いた状態では、被検出体25bから出る磁束は、傾斜面31bの法線方向に沿ったものとなる。一方、フロート25cが倒れた状態では、被検出体25bから出る磁束は、傾斜面31bと平行な方向に沿ったものとなる。
検出器25aは、ホールIC25dを備えており、被検出体25bから出る磁束を検出してONまたはOFFする。被検出体25bから出る磁束が傾斜面31bの法線方向に沿ったものである場合は、ホールIC25dがON状態となり、検出器25aは、水位が十分であると判定する。一方、被検出体25bから出る磁束が、傾斜面31bと平行な方向に沿ったものである場合は、ホールIC25dがOFF状態となり、検出器25aは水が足りないと判断する。また、タンクユニット30が本体ユニット20から取り外された場合も、ホールIC25dは液位に係わらずOFF状態のままとなるので、検出器25aは水が足りないと判断する。
タンクユニット30が外されている状態を含めて、液体検出部25にて液体(例えば水)が足りないと判断されると、霧化装置1が備える図示しない制御部が、超音波霧化部41の動作を停止させるとともに、例えば、ミスト放出部18に設けられた光源18cの点灯を、常時点灯から点滅点灯へと切り換える。光源18cの点灯が点滅点灯に切り換えられることで、ミスト放出口18aの外周に設けられた導光体18bが常時点灯から点滅点灯に切り換わる。これにより、ユーザに対して、タンクユニット30が外されている状態、または、タンク31内の液体が無くなった状態であることを、視覚的に知らせることができる。
図6の(b)に示したように、後側上部筐体11bには、タンク31内の液位等を確認するための覗き窓16が設けられている。しかしながら、例えば、車内等の暗い環境下では、タンク31内の液体の量を覗き窓16から目視によって確認することは難しい。このため、上述したように、ミスト放出口18aの外周に設けられた導光体18bを、常時点灯から点滅点灯に切り換えることで、暗い環境下であっても、ユーザに対して、タンクユニット30が外されている状態、または、タンク31内の液体が無くなった状態であることを、視覚的に知らせることができる。
<空気浄化機構>
次に、空気清浄機構について説明する。空気浄化機構は、図4および図5に示すように、本体ユニット20の内部に設けられた、送風機21、ダクト24、およびイオン発生部23を有するとともに、本体ユニット20の外周面に設けられた、空気吸込部13およびイオン風吹出部14を有している。
送風機21は、ケーシング部21aと、このケーシング部21aに固定されたモータ21bと、このモータ21bによって回転するファン21cとを備えている。
ダクト24は、送風機21の出口からイオン風吹出口14aに向かって延設されている。前述したように、ダクト24は、霧化装置1の背面側から正面側に傾斜している。
ダクト24および送風機21のケーシング部21aによって、空気吸込部13における空気吸込口13aと、イオン風吹出部14におけるイオン風吹出口14aと、を連通する風路22が形成されている。送風機21におけるモータ21bおよびファン21cと、イオン発生部23とは、風路22の内部に配置されている。風の流れに対し、送風機21は上流側に配置され、イオン発生部23は下流側に配置されている。
送風機21は、ファン21cを回転させることで、空気吸込口13aから外部の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は、風路22を通ってイオン風吹出口14aから排出される。
イオン発生部23は、放電部23aを備え、放電により放電部23aから、空気浄化作用を有する活性種を生成する、正イオンと負イオンの一方または両方を発生させる。イオン発生部23は、放電部23aが風路22に面して配設され、発生させたイオンは、風路22を流れる気流に乗ってイオン風吹出口14aからイオン風として放出される。
<タンクユニット30の着脱>
次に、本体ユニット20へのタンクユニット30の着脱について説明する。
タンクユニット30を本体ユニット20から取り外す際には、ユーザは、図3および図6の(a)・(b)に示す、後側上部筐体11bに形成された一対の指当凸部36にユーザの親指と中指あるいは人差し指とが掛かるように把持し、図3に示す、後側上部筐体11bに形成されたロック爪35と、前側上部筐体11aに形成された係合凹部29との係合を解除する。その後、タンクユニット30を回転させて、図5に示すようにタンクユニット30を斜めにする。そして、タンクユニット30を、上方から下方に引き出すようにして取り外す。
本実施形態では、前述したように、タンクユニット30側に傾斜面31bが設けられているとともに、本体ユニット20側にもこれに合った傾斜面24aが設けられている。このため、タンクユニット30側の傾斜面31bを本体ユニット20側の傾斜面24aに沿わせるようにして引き出すことで、タンクユニット30を本体ユニット20から容易に取り外すことができる。
一方、タンクユニット30を本体ユニット20に取り付ける際には、ユーザは、上記と同様にタンクユニット30を把持し、図5に示すようにタンクユニット30を斜めにして、下方から上方に向かって持ち上げるようにして本体ユニット20に近づける。このようにタンクユニット30を斜めにすることで、本体ユニット20の蓋体12の下方にある、超音波霧化部41の内部筐体50に形成された開口部53bに、吸液棒32aの上端部を挿通させることができる。その後、タンクユニット30を、正しい姿勢になるように、取り外しとは反対方向にやや回転させて、図3に示すロック爪35を係合凹部29に係合させる。
上述したように、本実施形態では、タンクユニット30側に傾斜面31bが設けられているとともに、本体ユニット20側にもこれに合った傾斜面24aが設けられている。このため、タンクユニット30側の傾斜面31bを、本体ユニット20側の傾斜面24aに沿わせるように挿入することで、タンクユニット30を本体ユニット20に容易に取り付けることができる。
本実施形態では、前述したように、振動板43の下面側の給液端43bが、吸液棒32aの上端面32a1に対して傾斜している。このため、タンクユニット30を本体ユニット20に取り付けたときに、開口47cに挿入された吸液棒32aは、その上端面32a1の一部(具体的には、周縁部の一部)が、振動板43の給液端43bに、局所的に当接する。
このため、本実施形態によれば、振動板43の給液端43bと吸液棒32aの上端面32a1との接触位置のばらつきを抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、このようにタンクユニット30の着脱を行ったとしても、着脱の度に、振動板43の給液端43bと吸液棒32aの上端面32a1との接触位置がばらつくことで振動板43の変位が安定しないといった問題を解消することができる。
<変形例>
なお、本実施形態では、前述したように、霧化装置1が、霧化機能と、空気浄化機能と、の両方の機能を有し、例えば自動車内のドリンクホルダに設置可能に設けられた超音波霧化装置である場合を例に挙げて説明した。
しかしながら、本実施形態は、これに限定されるものではなく、霧化装置1は、少なくとも霧化機能を有してさえいればよく、必ずしも空気清浄機能を有している必要はない。したがって、霧化装置1は、少なくとも霧化機構を備えていればよく、必ずしも空気清浄機構を備えている必要はない。また、霧化装置1は、車載用に限定されるものでもない。
また、本実施形態では、ミスト放出部18が霧化装置1の背面寄りに形成されている場合を例に挙げて説明したが、本実施形態は、これに限定されるものではない。ミスト放出部18は、霧化装置1の正面寄りに形成されていてもよい。ミスト放出部18を霧化装置1の正面寄りに形成する場合、振動板43で霧化された液体は、例えば、霧化装置1の正面方向斜め上向きに噴霧される。
また、本実施形態では、霧化用の液体が水であり、霧化機能が、車内等の空間の加湿である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、上記霧化用の液体としては、水に限定されるものではなく、例えば、殺虫剤、殺菌剤、芳香剤、化粧水等の薬液であっても構わない。
したがって、霧化装置1は、加湿用途に限定されるものではなく、芳香剤、殺虫剤、化粧水等の噴射、薬液の投与等、種々の用途に使用することができる。
〔実施形態2〕
本実施形態について、図12の(a)・(b)に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、実施形態1との相違点について説明するものとし、実施形態1で用いた構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。
<霧化装置1の概略構成>
図12の(a)は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41における振動板43と、吸液機構32における吸液棒32aとが接触している状態を示す断面図であり、図12の(b)は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41の概略構成を示す断面斜視図である。
実施形態1にかかる霧化装置1は、略一定の厚みおよび直径を有する薄板状の霧化部材44全体が、水平面(言い換えれば、吸液棒32aの上端面32a1)に対して傾斜して配置されていた。
これに対し、本実施形態にかかる霧化装置1は、図12の(a)・(b)に示すように、振動板43のみが傾斜しており、圧電振動子42は傾斜していない。すなわち、本実施形態の霧化部材44は、圧電振動子42に、霧化端43aおよび給液端43bが傾斜面を有する振動板43を固定しており、圧電振動子42の上面および下面に対し、振動板43の霧化端43aおよび給液端43bが傾斜している。本実施形態では、霧化部材保持部材54aにおける、上側内部筐体51の天板部51aから垂設された壁体の高さと、霧化部材保持部材54bにおける、下側内部筐体52の底板部52aから立設された壁体の高さとが同じであり、霧化部材保持部材54a・54bにおける、互いの対向面(すなわち、霧化部材44およびリング状弾性部材47を上下方向から挟み込む、円環状の保持面)が、水平面をなしている。本実施形態にかかる霧化装置1は、上記した点を除けば、実施形態1にかかる霧化装置1と同じである。
<効果>
以上のように、本実施形態でも、実施形態1同様、振動板43の給液端43bが吸液棒32aの上端面32a1に対し傾斜しており、振動板43の給液端43bと、吸液棒32aの上端面32a1とが、吸液棒32aの上端面32a1の一端(すなわち、吸液棒32aの上端面32a1の周縁部の一部)で、局所的に接触している。
このため、本実施形態でも、実施形態1同様、振動板43の給液端43bと吸液棒32aの上端面32a1との接触位置のばらつきを抑制することができ、振動板43の変位を安定させ、噴霧量を安定させることができるとともに、噴霧量を増加させることができる。
また、本実施形態によれば、上述したように、霧化部材44の形状を変更することで、内部筐体50に、既存の内部筐体を利用することができる。
また、本実施形態によれば、霧化部材44全体を傾斜した状態で保持する場合に比べ、霧化部材44の一端を基点とする水平面に対する霧化部材44の高さ、換言すれば、内部筐体50内において、霧化部材44が上下方向に占める空間の高さを、小さくすることができる。このため、内部筐体50を薄型化することが可能であり、霧化部材44全体を傾斜した状態で保持する場合と比較して、霧化装置1を小型化することも可能である。
〔実施形態3〕
本実施形態について、図13の(a)・(b)に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、実施形態1、2との相違点について説明するものとし、実施形態1、2で用いた構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。
<霧化装置1の概略構成>
図13の(a)は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41における振動板43と、吸液機構32における吸液棒32aとが接触している状態を示す断面図であり、図13の(b)は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41の概略構成を示す断面斜視図である。
実施形態1、2では、振動板43が、水平面に対し傾斜して配置されている(言い換えれば、重力方向に対して傾斜している)場合を例に挙げて説明した。
これに対し、本実施形態にかかる霧化装置1は、図13の(a)に示すように、振動板43と接触する吸液棒32aが、重力方向(鉛直方向)に対して傾斜している。これにより、本実施形態では、吸液棒32aの上端面32a1が、振動板43の給液端43bに対し、傾斜した状態で接触している。
なお、吸液棒32aは、その全体が傾斜した状態で配置されていてもよいが、その一部、例えば、タンク31から突出する上端部のみが傾斜していてもよい。
また、このように吸液棒32aを傾斜させる場合、振動板43の給液端43bは、水平面であってもよいが、図13の(a)・(b)に示すように、振動板43の給液端43bに凹凸を設けることで、吸液棒32aの傾斜角度を小さく抑えることができる。
本実施形態にかかる霧化装置1は、上記した点を除けば、実施形態1、2にかかる霧化装置1と同じ(図13の(a)・(b)に示す例では実施形態2にかかる霧化装置1と同じ)である。
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、吸液棒32aの上端面32a1が、振動板43の給液端43bに対し傾斜しており、振動板43の給液端43bと、吸液棒32aの上端面32a1とが、吸液棒32aの上端面32a1の一端(すなわち、吸液棒32aの上端面32a1の周縁部の一部)で、局所的に接触している。
このため、本実施形態でも、実施形態1、2同様、振動板43の給液端43bと吸液棒32aの上端面32a1との接触位置のばらつきを抑制することができ、振動板43の変位を安定させ、噴霧量を安定させることができるとともに、噴霧量を増加させることができる。
また、本実施形態によれば、実施形態2同様、内部筐体50に、既存の内部筐体を利用することができる。また、上記霧化部材44として、既存の霧化部材を利用することも可能である。
〔実施形態4〕
本実施形態について、図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、実施形態1〜3との相違点について説明するものとし、実施形態1〜3で用いた構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。
<霧化装置1の概略構成>
図14は、本実施形態にかかる霧化装置1の超音波霧化部41における振動板43と、吸液機構32における吸液棒32aとが接触している状態を示す断面図である。
実施形態1、2では、振動板43を、内部筐体50内で傾斜させている場合を例に挙げて説明した。
これに対し、本実施形態にかかる霧化装置1は、図14に示すように、吸液棒32aの上端面32a1に対し、振動板43の給液端43bを、霧化部材44が収容された内部筐体50ごと傾斜させている。すなわち、本実施形態では、霧化装置1内に、内部に霧化部材44が収容された内部筐体50を、傾斜した状態で配置している。
なお、本実施形態にかかる超音波霧化部41の概略構成は、例えば、図14に示すように、図13の(a)・(b)に示す超音波霧化部41の概略構成と同じである。本実施形態では、例えば、実施形態3において、吸液棒32aを傾斜させる代わりに、図13の(b)に示す超音波霧化部41を、吸液棒32aに対して傾斜させている。
本実施形態にかかる霧化装置1は、上記した点を除けば、例えば、実施形態3にかかる霧化装置1と同じである。
なお、本実施形態では、一例として、図13の(a)・(b)に示す超音波霧化部41を吸液棒32aに対して傾斜させる場合を例に挙げて図示したが、実施形態1、2にかかる霧化装置1における超音波霧化部41を吸液棒32aに対して傾斜させてもよい。
<効果>
以上のように、本実施形態では、内部に霧化部材44が収容された内部筐体50を、水平面に対し傾斜した状態で配設する(言い換えれば、内部に霧化部材44が収容された内部筐体50を、重力方向に対して傾斜した状態で配設する)。これにより、本実施形態でも、実施形態1〜3同様、振動板43の給液端43bが、吸液棒32aの上端面32a1に対し傾斜しており、振動板43の給液端43bと、吸液棒32aの上端面32a1とが、吸液棒32aの上端面32a1の一端(すなわち、吸液棒32aの上端面32a1の周縁部の一部)で、局所的に接触している。
このため、本実施形態でも、実施形態1〜3同様、振動板43の給液端43bと吸液棒32aの上端面32a1との接触位置のばらつきを抑制することができ、振動板43の変位を安定させ、噴霧量を安定させることができるとともに、噴霧量を増加させることができる。
なお、本実施形態によれば、超音波霧化部41全体を傾斜させることで、実施形態1、2に示すように内部筐体50内で振動板43を傾斜させる場合と比較して、超音波霧化部41の一端(具体的には、内部筐体50の一端)を基点とする水平面に対する霧化部材44の高さ、換言すれば、霧化装置1内において、超音波霧化部41が上下方向に占める空間の高さが大きくなる。
このため、振動板43を傾斜させる場合、例えば実施形態1、2に示すように、内部筐体50内で振動板43を傾斜させた方が、本実施形態のように超音波霧化部41全体を傾斜させるよりも、霧化装置1全体の厚みを小さくすることができる。
但し、本実施形態によれば、内部筐体50の取り付け姿勢を変更するだけで、超音波霧化部41としては、例えば既存の超音波霧化部41を利用することが可能となる。
なお、内部筐体50の取り付け姿勢は、例えば、内部筐体50を搭載するタンク31の上面を傾斜させたり、タンク31の上面に、内部筐体50を傾斜させた状態で保持する保持部材を設ける等、内部筐体50の取り付け部の形状を変更することで変更してもよく、その他の簡易な方法により変更してもよい。
〔実施形態5〕
本実施形態について、図15〜図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、実施形態1〜4との相違点について説明するものとし、実施形態1〜4で用いた構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。
<霧化装置1の概略構成>
図15は、タンクユニット30に搭載されたタンク31および該タンク31内の液体の有無を検出する液体検出部80の概略構成を示す断面図であり、タンク31内の液体の液面の位置が十分に高い状態(満水時)と、タンク31内の液体の液面の位置が低い、給水警告時(給液警告時)の状態とを並べて示している。
なお、本実施形態でも、タンク31内の液体の液面の位置が所定の位置よりも低い場合、タンク31内に液体が無い状態として、給水警告(給液警告)を行う。
本実施形態にかかる霧化装置1は、図15に示すように、液体検出部25に代えて、タンク31内の液体の有無を検出する液体検出部80を備えるとともに、タンク31の壁面の一部に、入射光の一部を、タンク31内に貯留された霧化用の液体(本実施形態では例えば水)との境界面で反射させる反射部71を備えている点を除けば、実施形態1〜4にかかる霧化装置1と同様の構成を有している。
液体検出部80は、反射部71に光を照射する発光素子81と、反射部71で反射した光を受光する受光素子82とを備え、受光素子82で受光した光の光量の変化により、タンク31内に貯留された霧化用の液体の有無、すなわち、発光素子81から照射された光が反射部71を介して入射する液体の有無を検出する。
霧化装置1は、制御部として、例えばマイコン92(図18参照)を備えるとともに、発光素子81を駆動する駆動回路91(図18参照)を備えている。
発光素子81が照射する光および受光素子82が受光する光は、可視光であってもよく、紫外光、赤外光等の不可視光であってもよい。なお、タンク31内に貯留された霧化用の液体の有無の検出を行うだけであれば、紫外〜赤外までの何れの発光色であっても、選択することができる。但し、霧化装置1が車載用の霧化装置である場合等、霧化装置1が主に暗環下で使用される場合、可視光を用いることで、ユーザによる、覗き窓16からの液体の視認性を高めることができる。
上記発光素子81としては、例えば、LED(発光ダイオード)等を用いることができる。また、受光素子82としては、例えばフォトダイオード等を用いることができる。
反射部71は、タンク31における、反射部71以外のタンク31の材料とは異なる材料で形成されていてもよく、同じ材料で形成されていてもよい。
また、反射部71は、タンク31と一体的に形成されていてもよく、タンク31の外壁または内壁に、タンク31と同じ材料もしくはタンク31とは異なる材料で形成された構造物(反射部材)であってもよい。例えば、反射部71は、断面三角形状を有し、タンク31の外壁または内壁に面して設けられていてもよい。
上記反射部71を、タンク31における、反射部71以外のタンク31の材料と同じ材料で形成することで、上記反射部71を、例えば射出成型等により、タンク31と一体的かつ同時に成型することができる。
反射部71は、垂直面と傾斜面とを有し、好適には、発光素子81から照射された光の入射面が、発光素子81から出射された光の光軸(発光素子81から出射された光の中心の主軸)に対し垂直な垂直面であり、傾斜面が、タンク31内の液体と、直接もしくはタンク31の外壁を介して、接するように形成される。
つまり、反射部71は、反射部71への発光素子81の入射光および反射部71からの反射光が、該反射部71の外郭に対し、垂直となるように設置されていることが好ましい。
また、反射部71における、タンク31内の液体もしくは気体(本実施形態では空気)との境界面は、タンク31内の気体に対し、全反射する角度に形成されていることが好ましい。つまり、反射部71における、タンク31内の液体もしくは気体との境界面は、タンク31内に液体が存在しないとき(例えば給水警告時)、発光素子81から出射された光の光軸(主軸)が、タンク31内の空気に対し、全反射する角度に形成されていることが好ましい。
これにより、上記受光素子82による光量検出精度を向上させることができる。
図15に示すように、発光素子81は、例えば、タンク31の側面側に配置される。発光素子81における、タンク31の底面からの高さは、給水警告(給液警告)される、タンク31内の液面の位置に合わせて配置される。また、受光素子82は、例えば、タンク31の底面側に配置される。
反射部71の材料としては、透光性を有し、入射光の一部を、タンク31内に貯留された霧化用の液体との境界面で反射させることができる材料であれば、特に限定されるものではないが、安価な構成として、例えば、樹脂を用いることができる。なお、反射部71としては、三角プリズム等の光学部材を用いてもよい。
反射部71の材料としては、安価で、タンク31内に貯留される液体の屈折率に近い屈折率を有する材料を用いることが好ましい。
屈折率が、タンク31内の液体の屈折率に近い方が、該液体に入射する光の入射量を多くすることができる。このため、特に、後述する変形例に示すように、タンク31を表示部として活用する場合、反射部71の材料としては、できるだけタンク31内に貯留される液体の屈折率に近い屈折率を有する材料を選択することが望ましい。
一般的に、樹脂は、水よりも屈折率が高い。このため、反射部71の材料に樹脂を使用する場合、反射部71の材料としては、できるだけ屈折率が低い材料を選択することが望ましい。
反射部71の材料としては、例えば、ABS樹脂(acrylonitrile butadiene styrene copolymer:アクリロニトリルとブタジエンとスチレンとの共重合体)、PS(ポリスチレン)樹脂、アクリル樹脂等、汎用で安価な樹脂を使用することができる。
図15に、発光素子81から照射された光の進路を、矢印で示す。発光素子81から反射部71に照射された光は、図15に矢印で示すように、反射部71(反射部71が設けられたタンク31の壁面)と、該反射部71(反射部71が設けられたタンク31の壁面)と、タンク31内における液体もしくは気体との境界面で反射される。したがって、上記境界面で反射された反射光の光量を受光素子82で検出することで、発光素子81から照射された光が入射する液体の有無を検出することができる。
<効果>
実施形態1で説明したように、後側上部筐体11bには、タンク31内の液位等を確認するための覗き窓16が設けられている。しかしながら、例えば、車内等の暗い環境下では、タンク31内の液体の量を覗き窓16から目視によって確認することは難しい。
実施形態1のようにタンク31内の液体の有無を、フロート25cを用いて検出する場合、例えば、霧化装置1が車載用の霧化装置であると、車内の振動により、タンク31内の液体の液面が揺れ、この結果、フロート25cが揺れてしまい、誤検出が発生するおそれがある。
また、フロート25cは、タンク31内に、タンク31とは別の部品として配置されることから、タンクの31の構造設計上の制約が増えるとともに、ユーザによるタンク31の手入れに手間がかかる。
しかしながら、本実施形態によれば、タンク31内に、フロート25cのような、タンク31とは別の部品が存在しないため、液面の揺れの影響を受け難い。本実施形態によれば、例え霧化装置1が揺れたとしても、タンク31内の液体の液面が揺れるだけで、反射部71(反射部71が設けられたタンク31の壁面)と、タンク31内の液体もしくは気体との境界面は、殆ど影響を受けない。このため、振動環境下であっても、誤検出を回避し易い。
また、タンク31内に、フロート25cのような、タンク31とは別の部品が存在しないため、タンク31の構造設計上の制約が軽減されるとともに、ユーザによる手入れも楽になる。
また、発光素子81および受光素子82は、フロート25cと比べて非常に小さい。このため、本実施形態によれば、フロート25cを用いた場合と比較して、検出可能な液体の残量を少なくすることができる。すなわち、給水警告(給液警告)される、タンク31内の液面の位置を、より低い位置に設定することが可能となる。
さらに、発光素子81からタンク31内に光を照射することで、暗環境下であっても、覗き窓16から視認されるタンク31内の液体の量の視認性を高めることができる。
<変形例1>
図16は、本変形例にかかる霧化装置1における、タンクユニット30に搭載されたタンク31および該タンク31内の液体の有無を検出する液体検出部80の概略構成を示す断面図であり、タンク31内の液体の液面の位置が十分に高い状態(満水時)と、タンク31内の液体の液面の位置が低い、給水警告時(給液警告時)の状態とを並べて示している。
図15では、反射部71が、タンク31の外側に突出して設けられている場合を例に挙げて図示した。しかしながら、本実施形態は、これに限定されるものではない。
前述したように、霧化装置1は、霧化機構を有してさえいればよく、必ずしも空気清浄機構を有している必要はない。霧化装置1が、加湿器や薬液噴霧器等、単機能の霧化装置である場合等、図16に示すようにタンク31が矩形状であり、タンク31の外壁が傾斜面を有していない場合、反射部71は、タンク31の内側に突出して設けられていてもよい。この場合にも、図15で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
<変形例2>
図17は、本変形例にかかる霧化装置1における、タンクユニット30に搭載されたタンク31および該タンク31内の液体の有無を検出する液体検出部80の概略構成を示す断面図であり、タンク31内の液体の液面の位置が十分に高い状態(満水時)と、タンク31内の液体の液面の位置が低い、給水警告時(給液警告時)の状態とを並べて示している。
図15および図16では、発光素子81が、タンク31の側面側に配置され、受光素子82が、タンク31の底面側に配置される場合を例に挙げて図示した。しかしながら、本実施形態は、これに限定されるものではない。
例えば、図17に示すように、発光素子81を、タンク31の底面側に配置し、受光素子82を、タンク31の側面側に配置することで、給水警告(給液警告)される、タンク31内の液面の位置を、さらに低い位置に設定することができる。
<変形例3>
上述したように、本実施形態では、タンク31内の液体の有無を検出するために、発光素子81を用いて、入射光の一部を、タンク31内に貯留された霧化用の液体との境界面で反射させる反射部71に、光を照射する。
このため、本実施形態によれば、前述したように、暗環境においても、覗き窓16からのタンク31内の液体の視認性を向上させることができる。
本変形例では、この発光素子81による発光並びに視認性の向上を利用し、発光素子81に対し、調光もしくは調色を使うことで、タンク31内に液体が貯留されている状態において、タンク31内の液体を表示媒体として利用し、タンク31を、表示部として活用する。すなわち、本変形例において、タンク31は、発光素子81からタンク31内に貯留された液体に入射される光による表示を行う表示部を兼ねている。
図18は、本変形例にかかる霧化装置1における要部の概略構成を示す図である。
図18に示すように、霧化装置1は、制御部として例えばマイコン92を備えるとともに、発光素子81を駆動する駆動回路91(発光素子駆動部)を備えている。また、霧化装置1は、例えば、環境センサ等のセンサ93(環境検出部)を備えている。
駆動回路91は、発光素子81をパルス駆動する。駆動回路91は、マイコン92に接続されており、マイコン92からの点灯、消灯、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)調光についての制御信号を受けて、作動する。
駆動回路91は、マイコン92からの制御信号に基づいて、例えば、点灯および消灯が交互に繰り返されるように発光素子81を駆動したり、発光素子81の光強度を調整したりする。
マイコン92は、例えば、環境センサ等のセンサ93によって検出された検出結果(例えば、霧化装置1の使用環境)に基づいて、駆動回路91に、発光素子81を駆動するための制御信号を送る。
センサ93としては、例えば、湿度センサ、温度センサ、においセンサ、異物センサ(ほこりセンサ)、照度センサ、気圧センサ、COセンサ等、公知の各種環境センサを用いることができる。
また、マイコン92は、例えば、空気浄化作用を有する活性種(あるいは該活性種を生成するイオン)の発生の有無や、運転モード、充電状況等、マイコン92により制御されておる、霧化装置1の製品状態(使用状況)に基づいて、駆動回路91に、発光素子81を駆動するための制御信号を送る構成であってもよい。
なお、霧化装置1内における各部間のデータ通信は、有線による通信であってもよく、無線による通信であってもよい。
このような製品状態あるいは環境状態の表示と、タンク31内の液体の有無の検出とは、同時に行ってもよく、別々に行ってもよい。
タンク31内の液体の有無の検出は、常時行う必要はなく、タンク31内の液体の有無の検出に用いられる時間は、ごく僅かである。また、本実施形態では、上述したように、タンク31内の液体の有無の検出に、発光素子81を使用する。このため、マイコン92からの制御信号に基づいて、タンク31内の液体の有無の検出時にのみ、受光素子82で受光した受光量からタンク31内の液体の有無の検出を行えばよく、タンク31内の液体の有無の検出と、製品状態あるいは環境状態の表示とは、同時に行うこともできるし、別々に行うこともできる。
したがって、タンク31内の液体の有無の検出と、製品状態あるいは環境状態の表示とには、同じ波長の光を用いてもよく、異なる波長の光を用いてもよい。
例えば、タンク31内の液体の有無の検出には赤外光を使用し、製品状態あるいは環境状態の表示には可視光を使用してもよい。また、タンク31内の液体の有無の検出と、製品状態あるいは環境状態の表示とに、それぞれ可視光を使用し、液体の有無の検出時にだけ、製品状態あるいは環境状態の表示に使用している色とは異なる色の光を、ユーザに検知できない、ごく短い時間だけ、発光素子81から照射することもできる。
また、霧化装置1は、図示しない記憶部を備えていてもよい。例えば、記憶部に、色毎の補正係数を記憶させておくことで、タンク31による表示のために、タンク31内の液体の有無の検出毎に、発光素子81から異なる色の光が照射されたとしても、受光素子82で受光する光の受光量を補正し、該受光量から、タンク31内の液体の有無の検出を行うことが可能となる。
但し、この場合、マイコン92による処理が複雑化する。タンク31内の液体の有無の検出と、製品状態あるいは環境状態の表示とを、単色の可視光を使用して、同時に行うことで、マイコン92による処理を、簡素化することができる。
本変形例によれば、上述した発光素子81の調光もしくは調色による表示機能を、液体検出機能に付帯して、実現することができる。このため、余分なコストアップ無しに、タンク31を、表示部として活用することができる。このように、本変形例によれば、上記発光素子81から出射される光の調光または調色を行うことで、タンク31を利用して、例えば製品状態や環境状態等、種々の表示を行うことができる。
<変形例4>
なお、本実施形態では、図6の(b)に示すように、後側上部筐体11bに覗き窓16が設けられており、該覗き窓16からタンク31およびタンク31内が視認できるようになっている場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本実施形態は、これに限定されるものではなく、後側上部筐体11b全体が透明または半透明であってもよい。また、タンク31が外部に露出した状態で霧化装置1に取り付けられていてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1にかかる霧化装置1は、複数の貫通孔(細孔45)を有する振動板43および該振動板43に固定され、通電によって上記振動板43を振動させる圧電振動子42を有する霧化部材44と、上記振動板43の下面(給液端43b)に接触して上記振動板43に霧化用の液体を供給する給液体(吸液棒32a)と、を備え、上記振動板43の下面と上記給液体の上端面(上端面32a1)とが、その一方が他方に対して傾斜した状態で接触している。
上記の構成によれば、振動板43の下面と給液体の上端面との接触面積が小さく、振動板43の下面と給液体の上端面とが平面同士で接触する場合と比較して、接触位置のばらつきを抑制することができる。このため、上記の構成によれば、振動板の変位が安定し、噴霧量が安定する。また、上記の構成によれば、給液体を細くして、振動板の下面と給液体の上端面とを、平面同士で接触させた場合のように、給液体の給液能力が低下し、噴霧量が減少することもない。このため、簡素な構成でありながら、十分な噴霧量を確保することができる。
本発明の態様2にかかる霧化装置1は、上記態様1において、上記給液体は、上記給液体の周縁部の一部で、上記振動板43の下面に接触していてもよい。
上記の構成によれば、上記給液体は、上記給液体の周縁部の一部で、上記振動板43の下面に接触するので、接触位置が規制され、接触位置のばらつきが抑制される。
本発明の態様3にかかる霧化装置1は、上記態様1または2において、上記圧電振動子42は、配線取付部42aを有し、上記霧化部材44は、上記給液体の上端面に対し、上記配線取付部42aが上記振動板43よりも上方に位置するように傾斜して配置されていてもよい。
上記の構成によれば、上記振動板43の上面から上記液体が配線取付部42a側に向かって流れることがない。このため、上記振動板43の上面から流れ出した液体により上記配線取付部42aにおいて配線がショートすることを防止することができる。
本発明の態様4にかかる霧化装置1は、上記態様1または2において、上記振動板43は、上記圧電振動子42の表面に対して傾斜した傾斜面を有していてもよい。
上記の構成によれば、上記振動板43のみを傾斜させればよく、上記霧化部材44全体を傾斜した状態で保持する場合に比べ、上記霧化部材44の一端を基点とする水平面に対する霧化部材44の高さを小さくすることができる。したがって、上記の構成によれば、上記霧化装置1内において、上記霧化部材44が上下方向に占める空間の高さを、小さくすることができるので、上記霧化部材44全体を傾斜した状態で保持する場合と比較して、上記霧化装置1を小型化することができる。
本発明の態様5にかかる霧化装置1は、上記態様1〜4の何れかにおいて、上記霧化部材44は、平面視で、当該霧化装置1の中央よりも外周側に偏って配置されており、上記振動板43は、該振動板43における、上記中央側の端部が、上記外周側の端部よりも上方に位置するように傾斜して配置されており、上記振動板43で霧化された液体は、上記振動板43の上面から、該振動板43の上面の法線方向に沿って、斜め上向きに噴霧されてもよい。
上記の構成によれば、上記振動板43で霧化された液体(ミスト)は、平面視で、当該霧化装置1の中央側を経由せずに当該霧化装置1の外側に向かう方向に向けて噴霧される。したがって、上記の構成によれば、上記霧化装置1の天面に、霧化された液体が落下し、該天面が濡れたり、該天面に落下した液体が乾燥して、該天面に、上記液体の痕が残ったりすることを、防ぐことができる。
本発明の態様6にかかる霧化装置1は、上記態様5において、上記給液体の上端面の法線Bと上記振動板43の下面の法線Cとが交差する点を中心とする一つの円60が、上記給液体の上端面の法線Bと交差する点62から、上記振動板43の法線Cと交差する点63に向かう方向を上記振動板43の傾斜方向とすると、上記振動板43の傾斜方向と、平面視で当該霧化装置1の中央から外周方向に向かう方向とが、非平行で、かつ、平面視で同じ方向を向いていてもよい。
上記の構成によれば、上記霧化装置1の中央よりも外周側に偏って配置された振動板43で霧化された液体(ミスト)は、該振動板43が設けられた位置のさらに外周側に向かう方向(つまり、上記中央とは反対方向)に向けて噴霧される。したがって、上記の構成によれば、上記霧化装置1の天面に、霧化された液体が落下し、該天面が濡れたり、該天面に落下した液体が乾燥して、該天面に、上記液体の痕が残ったりすることを、防ぐことができる。
本発明の態様7にかかる霧化装置1は、上記態様1〜6の何れかにおいて、内部に、上記霧化部材44を振動可能に保持する霧化部材保持部(霧化部材保持部材54a・54b)を有するとともに、上記給液体が挿入される開口部53bを有する霧化部材収容部(内部筐体50)をさらに備え、上記霧化部材44は、上記霧化部材収容部内において、上記振動板43が傾斜した状態で保持されていてもよい。
上記の構成によれば、上記霧化部材収容部全体を傾斜させる場合と比較して、上記霧化部材収容部の一端を基点とする水平面に対する霧化部材44の高さを小さくすることができる。したがって、上記の構成によれば、上記霧化装置1内において、上記霧化部材44が上下方向に占める空間の高さを、小さくすることができるので、上記霧化部材収容部全体を傾斜させる場合と比較して、上記霧化装置1を小型化することができる。
本発明の態様8にかかる霧化装置1は、上記態様1〜6の何れかにおいて、内部に、上記霧化部材44を振動可能に保持する霧化部材保持部(霧化部材保持部材54a・54b)を有するとともに、上記給液体が挿入される開口部53bを有する霧化部材収容部(内部筐体50)をさらに備え、上記霧化部材収容部は、上記給液体に対し傾斜して配置されていてもよい。
上記の構成によれば、上記霧化部材収容部の取り付け姿勢を変更するだけで、上記霧化部材収容部並びに上記霧化部材44として、例えば既存の霧化部材収容部並びに霧化部材を利用することが可能となる。
本発明の態様9にかかる霧化装置1は、上記態様1または2において、上記給液体は、上記振動板43に対し傾斜して配置されていてもよい。
上記の構成によれば、上記給液体を傾斜配置することで、上記振動板43の下面と給液体の上端面とが平面同士で接触する場合と比較して、接触位置のばらつきを抑制することができる。また、上記の構成によれば、上記霧化部材44として、例えば既存の霧化部材を利用することも可能となる。
本発明の態様10にかかる霧化装置1は、上記態様1において、上記振動板43の下面と上記給液体の上端面とのなす角度が、2.5°〜7.5°の範囲内であってもよい。
上記の構成によれば、振動板43の下面と給液体の上端面とが平面同士で接触する場合と比較して、噴霧量を、例えば1.5倍〜2倍と、大幅に増加させることができる。
本発明の態様11にかかる霧化装置1は、上記態様1〜10の何れかにおいて、上記霧化用の液体を貯留する貯液部(タンク31)と、上記貯液部内の液体の有無を検出する液体検出部80と、をさらに備え、上記貯液部は、該貯液部の壁面の一部に設けられ、入射光の一部を、該貯液部内に貯留された上記霧化用の液体との境界面で反射させる反射部71を有し、上記液体検出部80は、上記反射部71に光を照射する発光素子81と、上記反射部71で反射した光を受光する受光素子82と、を備え、上記受光素子82で受光した光の光量の変化により、上記発光素子81から照射された光が上記反射部71を介して入射する液体の有無を検出してもよい。
上記液体検出部80は、液面の揺れの影響を受け難いことから、振動環境下における誤検出が発生し難い。
また、発光素子81および受光素子82は非常に小さく、上記貯液部内の液体の有無の検出に、例えばフロートを用いた場合と比較して、検出可能な液体の残量を少なくすることができる。
また、上記貯液部内に、例えばフロートのような、上記貯液部とは別の部品が存在しないため、上記貯液部の構造設計上の制約が軽減されるとともに、ユーザによる手入れも楽になる。
本発明の態様12にかかる霧化装置1は、上記態様11において、上記反射部71は、上記発光素子81から上記反射部71に照射される光および上記反射部71で反射される光が、上記反射部71の外郭に対し垂直となり、かつ、上記境界面が、上記貯液部内の気体に対し、全反射する角度に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、上記受光素子82による光量検出精度を向上させることができる。
本発明の態様13にかかる霧化装置1は、上記態様1において、上記反射部71は、上記反射部71以外の上記貯液部の材料と同じ材料で形成されていてもよい。
上記の構成によれば、上記反射部71を、例えば射出成型等により、上記貯液部と一体的かつ同時に成型することができる。
本発明の態様14にかかる霧化装置1は、上記態様11〜13の何れかにおいて、上記貯液部は内部が視認可能に設けられており、上記発光素子81から上記反射部71に照射される光が可視光を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子81から上記貯液部内に光を照射することで、暗環境下であっても、上記貯液部内の液体の量の視認性を高めることができる。
本発明の態様15にかかる霧化装置1は、上記態様14において、上記発光素子81の駆動を制御する制御部(マイコン92)をさらに備え、上記制御部は、上記発光素子81から出射される光の調光または調色を行うとともに、上記貯液部は、上記発光素子81から上記貯液部内に貯留された液体に入射される光による表示を行う表示部を兼ねていてもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子81から出射される光の調光または調色を行うことで、上記貯液部を利用して、種々の表示を行うことができる。
本発明の態様16にかかる霧化装置1は、上記態様15において、当該霧化装置1の使用環境を検出する環境検出部(センサ93)をさらに備え、上記制御部は、上記霧化用の液体が貯留された上記貯液部に、上記環境検出部の検出結果に基づく表示を行ってもよい。
上記の構成によれば、上記貯液部に、当該霧化装置1の使用環境をユーザに知らせるための表示等を行うことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 霧化装置
1c 中心線
10 下部筐体
11 上部筐体
11a 前側上部筐体
11b 後側上部筐体
12 蓋体
13 空気吸込部
14 イオン風吹出部
18 ミスト放出部
19 操作表示部
20 本体ユニット
21 送風機
22 風路
23 イオン発生部
24 ダクト
24a、31b 傾斜面
25、80 液体検出部
30 タンクユニット
31 タンク(貯液部)
32 吸液機構
32a 吸液棒(給液体)
32a1 上端面
41 超音波霧化部
42 圧電振動子
42a 配線取付部
43 振動板
43a 霧化端(上面)
43b 給液端(下面)
43c、43d 端部
44 霧化部材
45 細孔(貫通孔)
46 給電線
47 リング状弾性部材
50 内部筐体(霧化部材収容部)
50a 配線用穴部
51 上側内部筐体
51a 天板部
52 下側内部筐体
52a 底板部
53 貫通口
53a、53b 開口部
54a、54b 霧化部材保持部材(霧化部材保持部)
55a、55b 弾性部材保持部
71 反射部
81 発光素子
82 受光素子
91 駆動回路
92 マイコン(制御部)
93 センサ(環境検出部)

Claims (8)

  1. 複数の貫通孔を有する振動板および該振動板に固定され、通電によって上記振動板を振動させる圧電振動子を有する霧化部材と、
    上記振動板の下面に接触して上記振動板に霧化用の液体を供給する給液体と、を備え、
    上記振動板の下面と上記給液体の上端面とが、その一方が他方に対して傾斜した状態で接触していることを特徴とする霧化装置。
  2. 上記給液体は、上記給液体の周縁部の一部で、上記振動板の下面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の霧化装置。
  3. 上記圧電振動子は、配線取付部を有し、
    上記霧化部材は、上記給液体の上端面に対し、上記配線取付部が上記振動板よりも上方に位置するように傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の霧化装置。
  4. 上記振動板は、上記圧電振動子の表面に対して傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の霧化装置。
  5. 上記霧化部材は、平面視で、当該霧化装置の中央よりも外周側に偏って配置されており、
    上記振動板は、該振動板における、上記中央側の端部が、上記外周側の端部よりも上方に位置するように傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の霧化装置。
  6. 内部に、上記霧化部材を振動可能に保持する霧化部材保持部を有するとともに、上記給液体が挿入される開口部を有する霧化部材収容部をさらに備え、
    上記霧化部材は、上記霧化部材収容部内において、上記振動板が傾斜した状態で保持されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の霧化装置。
  7. 内部に、上記霧化部材を振動可能に保持する霧化部材保持部を有するとともに、上記給液体が挿入される開口部を有する霧化部材収容部をさらに備え、
    上記霧化部材収容部は、上記給液体に対し傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の霧化装置。
  8. 上記給液体は、上記振動板に対し傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の霧化装置。
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