JP2017210933A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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【課題】点火プラグを指向するリード噴霧の噴孔もピストン側に向かって噴孔軸を配置することで吸気バルブ方向へ噴霧が向かわない様にすることで吸気バルブへの燃料付着を低減することを目的とする。【解決手段】弁体と、前記弁体が着座する座部と、前記弁体の下流側に設けられ、複数の噴孔を有する燃料噴射装置の噴孔形成部において、点火プラグ側に噴霧する噴孔の軸を含め、すべての噴孔の軸が前記弁体の軸方向に沿うようにまたは、噴孔形成部の中心軸よりピストン側に向かうように形成される燃料噴射装置を構成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料噴射装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2009−185687号公報(特許文献1)がある。この公報には、「成層燃焼により始動する際に、点火プラグ回りの空燃比を比較的長い時間範囲にわたって可燃状態に保ち、着火安定性を向上させる。」技術が開示されていると記載されている(要約参照)。
特開2009−185687号公報
前記特許文献1には、マルチホール式燃料噴射装置の仕組みが記載されている。しかし、特許文献1の燃料噴射装置は点火プラグに向かって噴霧が伸びているため、吸気バルブに燃料が付着し易く、かつ噴霧の到達距離がほかの噴霧と比べて同等の長さであり、シリンダ壁面に燃料が付着しやすいため、出力低下やすすが増加する場合がある。
そこで、本発明は、点火プラグを指向するリード噴霧の噴孔もピストン側に向かって噴孔軸を配置することで吸気バルブ方向へ噴霧が向かわない様にすることで吸気バルブへの燃料付着を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料噴射装置は、点火プラグ側に噴霧する噴孔の軸を含め、すべての噴孔の軸が前記弁体の軸方向に沿うようにまたは、噴孔形成部の中心軸よりピストン側に向かうように形成する。
本発明によれば、吸気バルブ方向へ向かう噴霧および噴霧を形成する噴孔軸をピストン側に向けることで、吸気バルブ方向へ噴霧が向かわない様にし、吸気バルブへの燃料の付着量を低減し、燃焼の高効率化を促進する燃料噴射装置を提供できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
燃料噴射装置の全体を示す断面図である。 燃料噴射装置を取り付けた直噴エンジンの断面図である。 従来の噴孔形成部の燃焼室側からみた正面図である。 従来の噴孔形成部の径方向からみた断面図である。 従来の噴孔形成部のリード噴孔の軸をピストン側に向けたときの断面図である。 本発明の噴孔形成部の径方向からみた断面図である。 本発明の噴孔形成部の燃焼室側からみた正面図である。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
図1から図7を用いて、本発明に係る燃料噴射装置204の一実施例の構成について説明する。図1は本発の実施形態による燃料噴射装置204の縦断面図である。図2から図7は図1の噴孔カップ116、弁体先端部114Bを中心とした部分拡大図で、本実施例における燃料噴射装置204の特徴となる部品に限定し、形状を簡略化して示したものである。図2から図5では動作や機能を分かり易くするために部品の大きさや隙間の大きさは実際の比率よりも誇張されており、機能を説明するために不要な部品は省略されている。各実施形態において同一の構成要素には同一の符号が与えられており、重複する説明は省略している。
図1において、噴孔カップ支持体101は直径が小さい小径筒状部22と直径が大きい大径筒状部23とを備えている。小径筒状部22の先端部分の内部に、案内部115、燃料噴射孔117を備えた噴孔カップ(燃料噴射孔形成部材)116が挿入または圧入され、噴孔カップ116の先端面の外周の縁部が全周溶接されることにより、小径筒状部22に固定される。案内部115は後述する可動子を構成する針弁114Aの先端に設けられた針弁114Aが燃料噴射装置204の軸方向に上下運動する際に、外周を案内する機能を有する。
噴孔カップ116には案内部115の下流側に円錐状の弁座シート部39が形成されている。この弁座シート部39には針弁114Aの先端に設けた針弁114Aが当接または離反することで、燃料の流れを遮断したり燃料噴射孔に導く機能を有する。噴孔カップ支持体101の外周には溝が形成されており、この溝に樹脂材製のチップシール131に代表される燃焼ガスのシール部材が嵌め込まれている。
噴孔カップ支持体101の大径筒状部23の内周下端部には可動子102を構成する針弁114Aをガイドする針弁案内部材113が大径筒状部23の絞り加工部25に圧入固定されている。針弁案内部材113は中央に針弁114Aをその軸方向にガイドする案内部127が設けられており、その周囲に複数個の燃料通路126が穿孔されている。細長い形状の針弁114Aは針弁案内部材113の案内部127によって径方向の位置を規定され、かつ軸方向にまっすぐに往復運動するようガイドされる。なお、開弁方向は弁軸方向の上、閉弁方向は弁軸方向の下に向かう方向である。
針弁114Aの弁体先端部114Bが設けられている端部とは反対の端部には針弁114Aの直径より大きい外径を有する段付き部129を有する頭部114Cが設けられている。段付き部129の上端面には針弁114Aを閉弁方向に付勢するスプリング110の着座面が設けられており、頭部114Cと併せてスプリング110を保持する。
可動部品は針弁114Aが貫通する貫通孔128を中央に備えた可動子102を有する。可動子102と針弁案内部材113との間に可動子102を開弁方向に付勢するゼロスプリング112が保持されている。
頭部114Cの段付き部129の直径より貫通孔128の直径の方が小さいので、針弁114Aを噴孔カップ116の弁座に向かって押付けるスプリング110の付勢力もしくは重力の作用下においては、ゼロスプリング112によって保持された可動子102の上側面と針弁114Aの段付き部129の下端面が当接し、両者は係合している。これによりゼロスプリング112の付勢力もしくは重力に逆らう上方への可動子102の動きあるいは、ゼロスプリング112の付勢力もしくは重力に沿った下方への針弁114Aの動きに対して両者は協働して動くことになる。しかし、ゼロスプリング112の付勢力もしくは重力に関係なく針弁114Aを上方へ動かす力、あるいは可動子102を下方へ動かす力が独立して両者に作用したとき、両者は別々の方向に動くことができる。
噴孔カップ支持体101の大径筒状部23の内周部には固定コア107が圧入され、圧入接触位置118で溶接接合されている。この溶接接合により噴孔カップ支持体101の大径筒状部23の内部と外気との間に形成される隙間が密閉される。固定コア107は中心に針弁114Aの段付き部129の直径よりわずかに大きい直径の貫通孔107Dが燃料導入通路として設けられている。
固定コア107の下端面や、可動子102の上端面及び衝突端面にはメッキを施して耐久性を向上させることがある。可動子に比較的軟らかい軟磁性ステンレス鋼を用いた場合においても、硬質クロムメッキや無電解ニッケルメッキを用いることで、耐久信頼性を確保することができる。
針弁114Aの頭部114Cに設けられた段付き部129の上端面に形成されたスプリング受け面にはスプリング110の下端が当接しており、スプリング110の他端が固定コア107の貫通孔107Dの内部に圧入される調整子54で受け止められることで、スプリング110が頭部114Cと調整子54の間に保持されている。調整子54の固定位置を調整することでスプリング110が針弁114Aを弁座シート部39に押付ける初期荷重を調整することができる。
噴孔カップ支持体101の大径筒状部23の外周にはカップ状のハウジング103が固定されている。ハウジング103の底部には中央に貫通孔が設けられており、貫通孔には噴孔カップ支持体101の大径筒状部23が挿通されている。ハウジング103の外周壁の部分は噴孔カップ支持体101の大径筒状部23の外周面に対面する外周ヨーク部を形成している。ハウジング103によって形成される筒状空間内には環状を成すように巻回されたコイル105が配置されている。コイル105は半径方向外側に向かって開口する断面がU字状の溝を持つ環状のコイルボビン104と、この溝の中に巻きつけられた銅線で形成される。コイル105の巻き始め、巻き終わり端部には剛性のある導体109が固定されており、固定コア107に設けた貫通孔より引き出されている。この導体109と固定コア107、噴孔カップ支持体101の大径筒部23の外周はハウジング103の上端開口部内周から絶縁樹脂を注入して、モールド成形され、樹脂成形体121で覆われる。かくして、コイル104、105の周りにトロイダル状の磁気通路が形成される。
導体109の先端部に形成されたコネクタ43Aには高電圧電源、バッテリ電源より電力を供給するプラグが接続され、図示しないコントローラによって通電、非通電が制御される。コイル105に通電中は、磁気回路に形成される磁束によって、可動子102と固定コア107通る磁束によって磁気吸引ギャップにおいて可動子114の可動子102と固定コア107との間に磁気吸引力が発生し、可動子102がスプリング110の設定荷重を超える力で吸引されることで上方へ動く。このとき可動子102は針弁の頭部114Cと係合して、針弁114Aと一緒に上方へ移動し、可動子102の上端面が固定コア107の下端面に衝突するまで移動する。その結果、針弁114Aの先端の弁体先端部114Bが弁座シート部39より離間し、燃料が燃料通路118を通り、噴孔カップ116先端にある噴射孔117から内燃機関の燃焼室内に噴出する。
針弁114Aの先端の弁体先端部114Bが弁座シート部39より離間し、上方に引き上げられている間、細長い形状の針弁114Aは針弁案内部材113の案内部127と、噴孔カップ116の案内部115の2箇所によって弁軸方向に沿って上下方向に復動するようガイドされる。
電磁コイル105への通電が断たれると、磁束が消滅し、可動子102に作用する磁気吸引力も消滅する。この状態では、針弁114Aの頭部114Cを反対方向に押す初期荷重設定用のスプリング110のばね力がゼロスプリング112の力に打ち勝って可動子114全体(可動子102、針弁114A)に作用する。その結果、可動子102はスプリング110のばね力によって、弁体先端部114Bが弁座シート部39に接触する閉弁位置に押し戻される。
針弁114Aの先端の弁体先端部114Bが弁座シート部39に接触し閉弁位置にある間、細長い形状の針弁114Aは針弁案内部材113の案内部127のみによりガイドされており、噴孔カップ116の案内部115とは接触していない。このとき、頭部114Cの段付き部129が可動子102の上面に当接して可動子102を、ゼロスプリング112の力に打ち勝って針弁案内部材113側へ移動させる。弁体先端部114Bが弁座シート部39に衝突すると、可動子102は針弁114Aと別体であるため、慣性力によって針弁案内部材113方向への移動を継続する。このとき針弁114Aの外周と可動子102の内周との間に流体による摩擦が発生し、弁座シート部39から再度開弁方向に跳ね返る針弁114Aのエネルギが吸収される。慣性質量の大きな可動子102が針弁114Aから切り離されているので、跳ね返りエネルギ自体も小さくなる。また、針弁114Aの跳ね返りエネルギを吸収した可動子102は自らの慣性力がその分だけ減少し、ゼロスプリング112を圧縮した後に受ける反発力も小さくなるため、可動子102自体の跳ね返り現象によって針弁114Aが開弁方向に再び動かされる現象は発生し難くなる。かくして、針弁114Aの跳ね返りは最小限に抑えられ、コイル104、105への通電が断たれた後に弁が開いて、燃料が不作為に噴射される、いわゆる二次噴射現象が抑制され、エミッション軽減効果が期待できる。
図2に図1の燃料噴射装置204を直噴エンジンへ取付け際の断面図を示す。本実施例における直噴エンジンは、燃料噴射装置204、吸気バルブ205、点火プラグ203、排気バルブ211、吸気管207、排気管212、ピストン209、ピストン209を内包するシリンダ220により構成される。燃料噴射装置204は、シリンダ204の円筒面に取り付けられ、燃料噴射装置204を中心として吸気バルブ205は左右に2個取り付けられている。図2では説明の関係上、吸気バルブ205は燃料噴射装置204と同一断面に取り付けられた図面で説明する。
図3に噴孔カップ116を弁体114Aの軸方向の吐出側から見た正面図を示す。図3の噴孔カップ116を備えた燃料噴射装置204は、エンジンのシリンダに横方向から取り付けられた状態であり、リード噴射孔39A側に点火プラグ203が配置される。ここでは一例として噴孔カップ116に5つの噴射孔が形成された場合を示しており、リード噴射孔39Aが点火プラグ203に近い位置、あるいは点火プラグ203を指向するように形成される。それ以外の噴射孔はリード噴射孔39Aを頂点として左右対称になるように形成される。
図4は図3の噴孔カップ116の経線500の断面における縦断面図を示す。なお図4には、弁体114Aは図示しないが、実際には図1と同様の構成とする。噴射孔軸50Aは噴射孔39Aの上流側の噴射孔入口の中心と下流側の噴射孔出口の中心とをつないだ軸線と定義する。本発明の第一実施例における燃料噴射装置204では、オリフィスカップ116の中心軸401と噴射孔軸50Aの2つの軸が燃焼室側すなわち、噴射孔39Aの出口側で交差しないように構成されており、さらに弁座シート部39を形成する面402と噴射孔軸50Aとが成す角度403が直角すなわち90°に近づくように配置される。その結果、噴射孔入口の中心と下流側の噴射孔出口の中心との噴孔長さ403を短くすることができる。結果、燃料の流れが噴孔39A内で整流される整流効果を抑制することができ、噴射孔軸50Aに対して径方向の流速ベクトルを維持することができるため、噴霧の到達距離(ペネトレーション)を短くできる。
図4におけるリード噴射孔39Aは点火プラグ203の方向を向いているため、吸気バルブ205に燃料が付着しやすい場合がある。吸気バルブ205は温度が低いため、吸気バルブ205に燃料噴射装置204から噴射した燃料が付着すると、燃料が気化しにくく混合気の均質度が低下することで、部分的に燃料が濃い部分が発生し、PNの発生原因となる。本発明によれば、点火プラグ203の方向を指向する噴射孔39Aのペネトレーションを短くできるため、燃料噴霧の吸気バルブ205またはボア壁面210への燃料付着を抑制することができ、PNを低減できる。
図5は噴孔カップ116Bを径方向から見た断面図でリード噴射孔の傾斜を変更した構成を示す。図5において、図3、4と同等の部品には同じ記号を用いる。
図5は、吸気バルブ205への燃料の付着を抑えるためにリード噴射孔の軸を噴孔カップ116Bの中心軸との交点を燃焼室側にしたものである。しかし図4では図3と反対にこれらの2つの軸が燃焼室側で交差するように構成されており、噴射孔軸の長さ(L)61B、つまり、噴射孔入口の中心と下流側の噴射孔出口の中心との長さが長くなってしまう。すると、噴孔内での燃料の整流効果が大きくなることで、噴孔内で燃料が噴射軸51の方向の速度ベクトルが大きくなり、ペネトレーションが長くなる場合があった。
すなわち、噴射孔軸の長さLと噴孔の内径Dとの比率であるL/Dが大きくなると、噴霧の整流効果が大きくなり、噴孔軸51に対して径方向の速度ベクトルが小さくなることで、噴霧が噴孔軸51に対して径方向に広がらず、ペネトレーションが伸びる場合がある。その結果、ボア壁面210やピストン209へ燃料が付着し、未燃炭化水素やススなどのエミッションが増加する場合があった。そこで本実施例では、これらの問題を解消できる噴孔カップの形状について図1、6を用いて説明する。
図6に、本実施例1における噴孔カップ116Cを弁体114Aの径方向から見た断面図を示す。図6において、図1、4と同様の部品については同じ記号を用いる。図6では、弁体114Aを図示しないが、実際は図1に示す構成とする。
図1に示すように本実施例の燃料噴射装置204は弁体114Aと、弁体114Aが着座する座部115と、弁体114Bの下流側に設けられ、少なくとも2つ以上の複数の噴孔を有する。そして点火プラグ204側に燃料を噴射する噴孔39Cの軸を含め、すべての噴孔の軸が前記弁体114Aの軸方向に沿うようにまたは、噴孔形成部の中心軸よりピストン側に向かうように形成されるように構成した。
すなわち、本実施例の構成によればリード噴霧を含むすべての噴孔軸をピストン側に向けるため、L/Dを小さくすることができ、整流効果を抑制し、ペネトレーションを短くできる。結果、吸気バルブ205への燃料付着を抑制でき、PNを低減できる。
なお、複数の噴孔のうち最もピストンに近い位置に形成される噴孔が噴孔形成部の中心軸に沿うように形成されることが望ましい。この構成によりエンジンに燃料噴射装置204を取り付けつけた際、最もピストン209に近い位置に形成される噴孔の軸と点火プラグ204との中心軸が交わるため、効率的に点火プラグ203の周辺近傍の混合気を部分的にリッチにできる。結果、弱成層燃焼が可能となり、エンジン燃焼の高効率化を促進する燃料噴射装置204を提供できる。
たとえば図7に示すように、5つの噴孔を構成する場合、第1噴孔70Aをピストン側の頂点として、第1噴孔70Aを基準に左右にそれぞれ2つずつの噴孔71A,72A、73A,74Aを形成し、燃料をエンジン筒内に左右均等に噴射させるとよい。左右均等に燃料を噴射することで、混合気の均質度を向上させて、PNを低減することができる。
一方で、6つの噴孔を構成する場合には、第1噴孔70Aをピストン209側の頂点とすると、残りの噴孔を左右に均等に配置することはできない。よって、噴霧形状が左右にばらつく課題がある。したがって、本実施例に示すように奇数の噴孔を有することが望ましい。
本発明の第1実施例における構成によれば、噴孔形成部の中心から点火プラグ204側に向かって360°を前記複数の噴孔の数で除算した角度で構成されるエリア以外に前記複数の噴孔70A〜74Aの全てが配置されるよう構成する。吸気バルブ205への燃料付着を抑制し、弱成層燃焼の実現を図るためには、すべての噴孔の軸が弁体114Aの軸方向に沿うようにまたは、噴孔形成部の中心軸よりピストン209側に向かうように形成されることが望ましい。しかし、この場合に、点火プラグ203に近い位置に噴孔が形成されると、噴孔形成部において弁体114Aの中心軸に対する噴孔軸の傾きが大きくなる。これは噴孔軸が長くなり、L/Dが大きくなることを意味するため、ペネトレーションの増加を招くことになり、ピストンに燃料が付着してPNが増加する場合がある。
そこで本実施例では、図7の構成を採用することで、噴孔形成部において弁体中心軸に対する噴孔軸の傾きを抑制することができ、吸気バルブ205への燃料付着を低減することが可能となる。結果、PNを低減可能な燃料噴射装置204を提供できる。
以上の通り本実施例の燃料噴射装置によれば、ピストン上部のキャビティに沿って巻き上げられた噴霧が点火プラグ付近で混合気を形成する燃料噴射装置を提供することが可能である。

Claims (6)

  1. 弁体と、
    前記弁体が着座する座部と、
    前記弁体の下流側に設けられ、複数の噴孔を有する燃料噴射装置の噴孔形成部において、点火プラグ側に噴霧する噴孔の軸を含め、すべての噴孔の軸が前記弁体の軸方向に沿うようにまたは、噴孔形成部の中心軸よりピストン側に向かうように形成される燃料噴射装置。
  2. 弁体と、
    前記弁体が着座する座部と、
    前記弁体の下流側に設けられ、複数の噴孔を有する燃料噴射装置の噴孔形成部において、前記複数の噴孔のうち最もピストンに近い位置に形成される噴孔が噴孔形成部の中心軸に沿うように形成される燃料噴射装置。
  3. 噴孔形成部において、噴孔形成部の中心から点火プラグ側に向かって360°を前記複数の噴孔の数で除算した角度で構成されるエリア以外に前記複数の噴孔を全てが配置された燃料噴射装置。
  4. 請求項1、2に記載の燃料噴射装置において、噴孔形成部の中心軸に最も近く噴射される噴孔の軸と水平な投影面において、少なくとも2つ以上の噴孔軸が公差する燃料噴射装置。
  5. 請求項1に記載の燃料噴射装置において、奇数の噴孔を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1に記載の燃料噴射装置の噴孔形成部において、噴孔の軸が噴孔出口からさらに先において噴孔形成部の中心軸と交差しない燃料噴射装置。
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