JP2017208987A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017208987A
JP2017208987A JP2016101733A JP2016101733A JP2017208987A JP 2017208987 A JP2017208987 A JP 2017208987A JP 2016101733 A JP2016101733 A JP 2016101733A JP 2016101733 A JP2016101733 A JP 2016101733A JP 2017208987 A JP2017208987 A JP 2017208987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
capacitor
switching element
conductor pattern
snubber circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016101733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017208987A5 (ja
JP6602260B2 (ja
Inventor
慎也 中川
Shinya Nakagawa
慎也 中川
祐二 野尻
Yuji Nojiri
祐二 野尻
翔太郎 永渕
Shotaro Nagabuchi
翔太郎 永渕
高実 大月
Takami Otsuki
高実 大月
晴彦 村上
Haruhiko Murakami
晴彦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016101733A priority Critical patent/JP6602260B2/ja
Publication of JP2017208987A publication Critical patent/JP2017208987A/ja
Publication of JP2017208987A5 publication Critical patent/JP2017208987A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6602260B2 publication Critical patent/JP6602260B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】信頼性を向上させることができる電力変換装置を得ること。【解決手段】電力変換装置100は、第1および第2のスイッチング素子11a,11bが設置される第1の基板20と、第1および第2のスイッチング素子11a,11bに並列接続されるコンデンサ12aを含むスナバ回路が設置される第2の基板30と、第1および第2のスイッチング素子11a,11bとスナバ回路とを電気的に接続する第1および第2の接続導体41,42とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、パワーモジュールを備える電力変換装置に関する。
電力変換装置は、パワーモジュールを構成するスイッチング素子のスイッチング動作により、入力された直流電力を交流電力に変換、または入力された交流電力を直流電力に変換する。スイッチング素子のスイッチング動作時には電流の急激な変化と主回路配線のインダクタンスとによってサージ電圧が発生し、パワーモジュールが破壊される恐れがある。そこで電力変換装置では、スイッチング素子にコンデンサを並列接続することにより高周波電流を吸収してサージ電圧を低減する方法が採用されている。特許文献1に開示される電力変換装置は、パワーモジュールを搭載した絶縁基板上に、サージ電圧を抑制するためのコンデンサが設けられている。絶縁基板上にコンデンサを設けているのは、コンデンサがスイッチング素子の近くに配置されるほど主回路配線のインダクタンスが低減され、サージ電圧の低減効果が高くなるためである。
特開2014−187874号公報
しかしながら特許文献1に開示される電力変換装置では、パワーモジュールを搭載した絶縁基板上にコンデンサが配置されている。そのためスイッチング素子の動作時に発生した熱が絶縁基板に伝わり、この熱により絶縁基板が膨張してコンデンサに応力が加わるため、コンデンサの故障が生じ易く、コンデンサが溶断して短絡故障した場合、過大な電流によってパワーモジュールが破壊されて電力変換装置の信頼性が損なわれるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、信頼性を向上させることができる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、スイッチング素子が設置される第1の基板と、スイッチング素子に並列接続されるコンデンサを含むスナバ回路が設置される第2の基板と、スイッチング素子と前記スナバ回路とを電気的に接続する導体とを備える。
本発明の電力変換装置によれば、信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図 図1に示す第1および第2のスイッチング素子が設置される第1の基板と、図1に示すコンデンサが設置される第2の基板との斜視図 図2に示す第1の基板および第2の基板を上面側から見た平面図 実施の形態2に係る電力変換装置が備えるパワーモジュールの第1の基板および第2の基板を示す図 図4に示す第1の基板および第2の基板をそれぞれの基板面が対向するように配置された状態を示す図 SiCで形成された第1および第2のスイッチング素子を内蔵するパワーモジュールで発生する電圧振動を説明するための図
以下に、本発明の実施の形態に係る電力変換装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図である。実施の形態1に係る電力変換装置100はパワーモジュール10を備え、パワーモジュール10は、炭化珪素(Silicon Carbide:SiC)を用いて形成された第1のスイッチング素子11aとSiCを用いて形成された第2のスイッチング素子11bとを直列接続したスイッチング素子対11を備える。
またパワーモジュール10は、スイッチング素子対11に並列接続され、ノイズ除去用のコンデンサ12aを含むスナバ回路12と、溶断部材13とを備える。溶断部材13は、スイッチング素子対11とスナバ回路12とを接続する接続導体に配置され、スナバ回路に一定値以上の電流が流れたときに溶断する。溶断部材13としては、過電流で溶断するヒューズまたはワイヤを例示できる。
またパワーモジュール10は、直流電圧源1の正極線1aに接続され、スイッチング素子対11および溶断部材13に第1の電位を与える第1の端子14と、直流電圧源1の負極線1bに接続され、スイッチング素子対11および溶断部材13に第2の電位を与える第2の端子15とを備える。第2の電位は第1の電位よりも低い電位である。またパワーモジュール10は、第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとの接続点に接続される第3の端子16を備える。第3の端子16には負荷装置4が接続される。負荷装置4としては回転電機を例示できる。
第1の端子14には正極線1a、溶断部材13および第1のスイッチング素子11aが接続される。第2の端子15には負極線1b、スナバ回路12および第2のスイッチング素子11bが接続される。正極線1aと負極線1bとの間には、第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとが直列接続され、溶断部材13およびスナバ回路12が直列接続される。図1の例では溶断部材13とスナバ回路12が有するコンデンサ12aとが直列に接続されているが、スナバ回路12はコンデンサ12a以外にも、コンデンサ12aに直列接続されたスナバ抵抗を備える構成でもよい。
以下に電力変換装置100の動作を説明する。電力変換装置100が備える駆動制御回路は外部から与えられる電圧指令に基づき第1および第2のスイッチング素子11a,11bを駆動する駆動信号を生成し、生成された駆動信号が第1および第2のスイッチング素子11a,11bに与えられる。第1および第2のスイッチング素子11a,11bではスイッチング動作が行われることにより、一定の電圧および周波数の擬似正弦波が負荷装置4に供給される。第1および第2のスイッチング素子11a,11bのスイッチング動作時の電流の急激な変化と主回路配線のインダクタンスとによって生じるサージ電圧は、スナバ回路12により低減される。
本実施の形態に係るパワーモジュール10では、第1および第2のスイッチング素子11a,11bが設置される第1の基板と、スナバ回路12を構成するコンデンサ12aが設置される第2の基板とを備え、当該第1および第2の基板が、溶断部材13を含む接続導体により相互に接続されている点に特徴がある。
図2は図1に示す第1および第2のスイッチング素子が設置される第1の基板と、図1に示すコンデンサが設置される第2の基板との斜視図である。図2では、パワーモジュール10が有する第1の基板20および第2の基板30のそれぞれの端面22および端面32が対向するように配置されている。第1の基板20は、金属ベース板20A上に設けられた絶縁層25と、第1および第2のスイッチング素子11a,11bとを備える。第1および第2のスイッチング素子11a,11bは第1の基板20の基板面21に設けられている。第2の基板30の基板面31にはコンデンサ12aが設けられている。
第1の基板20および第2の基板30は、第1の接続導体41および第2の接続導体42により相互に接続される。第1の接続導体41は、第1のスイッチング素子11aとコンデンサ12aとを電気的に接続するための接続導体である。第2の接続導体42は、第2のスイッチング素子11bとコンデンサ12aとを電気的に接続するための接続導体である。このようにパワーモジュール10は、第1の基板20、第2の基板30、第1の接続導体41および第2の接続導体42を備える。
図3は図2に示す第1の基板および第2の基板を上面側から見た平面図である。絶縁基板である第1の基板20は、金属ベース板20A上に設けられた絶縁層25と、P側導体パターン23aと、N側導体パターン23bと、出力導体パターン23cとを備える。P側導体パターン23aの上面には第1のスイッチング素子11aおよび第1の端子14が配置されている。N側導体パターン23bの上面には第2の端子15が配置されている。出力導体パターン23cの上面には、第2のスイッチング素子11bおよび第3の端子16が配置されている。
P側導体パターン23aには、第1の端子14、第1のスイッチング素子11aおよび第1の接続導体41が接続される。第1のスイッチング素子11aおよび出力導体パターン23cは、導電性のワイヤ24aにより相互に接続される。出力導体パターン23cには、第2のスイッチング素子11b、第3の端子16およびワイヤ24bが接続される。N側導体パターン23bにはワイヤ24b、第2の端子15および第2の接続導体42が接続される。
制御基板である第2の基板30は、プリント基板で構成されており、コンデンサ12a、P側導体パターン32aおよびN側導体パターン32bを備える。
コンデンサ12aの一端はP側導体パターン32aに接続される。P側導体パターン32aには第1の接続導体41が接続される。P側導体パターン32aおよびP側導体パターン23aは第1の接続導体41を介して相互に接続されている。コンデンサ12aの他端はN側導体パターン32bに接続される。N側導体パターン32bには第2の接続導体42が接続される。N側導体パターン32bおよびN側導体パターン23bは第2の接続導体42を介して相互に接続されている。
絶縁層25、P側導体パターン23a、N側導体パターン23b、ワイヤ24a、ワイヤ24b、第1のスイッチング素子11a、第2のスイッチング素子11b、第1の接続導体41、第2の接続導体42、コンデンサ12aおよび基板面31は、ケース50の内部に配置されている。ケース50内部には樹脂51が封入されている。金属ベース板20Aの端部はケース50の外部に露出しており、第1の基板20の底面を構成している。
第1の端子14はP側導体パターン23aとの接続端の反対側がケース50の外部に露出している。同様に、第2の端子15はN側導体パターン23bとの接続端の反対側がケース50の外部に露出している。第3の端子16は出力導体パターン23cとの接続端の反対側がケース50の外部に露出している。
溶断部材13はコンデンサ12aが短絡故障したときに溶断するように断面積が設定されている。なお図3では第1の接続導体41に溶断部材13が設けられているが、溶断部材13の位置は図示例に限定されず、第1のスイッチング素子11aとコンデンサ12aとの間の導体内に配置されていればよい。すなわち溶断部材13は、溶断部材13は第1の接続導体41および第2の接続導体42の少なくとも一方に設けられていればよい。また溶断部材13は、P側導体パターン23aおよびN側導体パターン23bの何れかに設けてもよいし、P側導体パターン32aおよびN側導体パターン32bの何れかに設けてもよい。
本実施の形態におけるパワーモジュール10では樹脂51が封入された第2の基板30の熱膨張係数が、金属ベース板20Aを含む第1の基板20の熱膨張係数よりも小さい。このように実施の形態1に係る電力変換装置100は、スイッチング素子対11が設置される第1の基板20と、スイッチング素子対11に並列接続されるスナバ回路12が設置される第2の基板30と、スイッチング素子対11とスナバ回路12とを接続する導体である第1および第2の接続導体41,42とを備え、第2の基板30の熱膨張係数は第1の基板20の熱膨張係数よりも小さく構成されている。
スイッチング素子対11の動作時に発生した熱は、主に金属ベース板20Aに伝わり、金属ベース板20Aから放熱されるが、熱の一部は樹脂51、P側導体パターン23a、N側導体パターン23bおよび絶縁層25にも伝わる。前述した特許文献1に示す従来技術では、スイッチング素子の動作時に発生した熱が絶縁基板に伝わり、この熱により絶縁基板が膨張し、絶縁基板と同一の基板面に設置されたコンデンサに応力が加わるため、この応力に起因したコンデンサの短絡故障が生じ易いという問題点があった。これに対して実施の形態1に係る電力変換装置100は、コンデンサ12aを含むスナバ回路12が、スイッチング素子対11の設置される第1の基板20とは別の第2の基板30に設置されている。従って特許文献1に示す従来技術に比べて、スイッチング素子対11の動作時に発生した熱が第2の基板30に伝わり難く、第2の基板30からコンデンサ12aに加えられる応力が小さい。従って第2の基板30からの応力に起因したコンデンサ12aの短絡故障が抑制される。
さらに実施の形態1に係る電力変換装置100では、第2の基板30の熱膨張係数が第1の基板20の熱膨張係数よりも小さく構成されている。従ってスイッチング素子対11の動作時に発生した熱の一部が樹脂51、P側導体パターン23aおよびN側導体パターン23bを介して第2の基板30に伝わった場合でも、第1の基板20にコンデンサ12aが設置されている場合に作用する応力よりも小さい応力が第2の基板30上のコンデンサ12aに作用する。そのため、第2の基板30からの応力に起因したコンデンサ12aの短絡故障がより一層抑制される。
上記の熱膨張係数の違いによる効果を実現するため、例えば、第1の基板20は金属ベース板20Aを有するが、第2の基板30は、金属ベース板に代わって樹脂板を有していてもよい。なお、第2の基板30が第1の基板20よりも熱膨張係数の小さい金属ベース板を用いてもよいことは言うまでもない。
また実施の形態1に係る電力変換装置100では、スナバ回路12に一定値以上の電流が流れたときに溶断する溶断部材13が、スイッチング素子対11とスナバ回路12とを接続する導体内に配置されている。そのため、コンデンサ12aが短絡故障した場合でも電流によって発生する熱で溶断部材13が溶断されるため、過大な電流によってパワーモジュール10の周囲の装置である負荷装置4が故障するというような2次被害の発生を抑制できる。
また実施の形態1に係る電力変換装置100では、パワーモジュール10にコンデンサ12aが内蔵されているため、パワーモジュール10の外部にコンデンサ12aを配置する場合に比べて、コンデンサ12aからスイッチング素子対11までの配線によるインダクタンスを低減でき、インダクタンスに起因するサージ電圧を低減できる。
また実施の形態1に係る電力変換装置100では、第2の基板30の基板面31の内、第1の基板20と第2の基板30との対向面の近くにコンデンサ12aを配置することにより、コンデンサ12aから第1および第2のスイッチング素子11a,11bまでの配線長、特に第1および第2の接続導体41,42の長さを短くしている。例えば、第2の基板30の基板面31における中心点よりも第1の基板20側にコンデンサ12aを配置すれば良い。すなわち実施の形態1に係る電力変換装置100では、スイッチング素子対11の近くにコンデンサ12aが配置されている。これにより、コンデンサ12aからスイッチング素子対11までの配線によるインダクタンスをより一層低減でき、インダクタンスに起因するサージ電圧をより一層低減できる。
実施の形態2.
図4は実施の形態2に係る電力変換装置が備えるパワーモジュールの第1の基板および第2の基板を示す図である。図5は図4に示す第1の基板および第2の基板をそれぞれの基板面が対向するように配置された状態を示す図である。実施の形態1と実施の形態2の相違点は以下の通りである。
(1)実施の形態2のパワーモジュール10−2は、実施の形態1の第1の基板20および第2の基板30の代わりに第1の基板20−2および第2の基板30−2を備えること。
(2)第1の基板20−2は、実施の形態1の第1の基板20に設けられる構成に加えて、N側導体パターン23dおよびワイヤ24cを備えること。
(3)第1の基板20−2は、第2の基板30−2と同一平面上に配置されていないこと。すなわち、第1の基板20−2は第2の基板30−2と一定距離、離間して重なるように配置されること。
(4)第2の基板30−2は、第1の基板20−2との対向面とは反対側の基板面31、すなわち図4における上面側に、P側導体パターン32a、N側導体パターン32bおよびコンデンサ12aが設けられていること。
(5)第1の接続導体41とP側導体パターン32aは、第1の基板20−2の上面である基板面21と第2の基板30−2の裏面が対向した状態で、第1および第2の接続導体41,42が設けられていること。第2の基板30−2の裏面とは、基板面31とは反対側の面である。
図4および図5では、図2および図3に示す金属ベース板20A、ケース50および樹脂51の図示を省略しているが、絶縁層25、P側導体パターン23a、N側導体パターン23b、ワイヤ24a、ワイヤ24b、第1のスイッチング素子11a、第2のスイッチング素子11b、第1の接続導体41、第2の接続導体42、コンデンサ12a、基板面31、N側導体パターン23dおよびワイヤ24cは、ケース50の内部に配置されている。またケース50内部には樹脂51が封入されている。金属ベース板20Aの端部はケース50の外部に露出しており、第1の基板20−2の底面を構成している。
図6はSiCで形成された第1および第2のスイッチング素子を内蔵するパワーモジュールで発生する電圧振動を説明するための図である。左側の図は実施の形態1,2に係るコンデンサ12aを第1および第2のスイッチング素子11a,11bから遠ざけた位置に配置した場合の図である。右側の図は実施の形態1,2に係るコンデンサ12aを図3および図5に示す位置に配置した場合の図である。縦軸は電圧振動を表し、横軸は時間を表す。
遠ざけた位置とは、図3に示すパワーモジュール10では、第2の基板30の基板面31の内、第1の基板20と第2の基板30との対向面の反対側、すなわち図3の紙面上側にコンデンサ12aが配置されていることを例示できる。例えば、第2の基板30の中心点よりも第1の基板20と反対側にコンデンサ12aが配置されている場合があげられる。また遠ざけた位置とは、図5に示すパワーモジュール10−2では、第1の基板20−2と第2の基板30−2との離間距離を大きくすることで相対的に第1および第2のスイッチング素子11a,11bからコンデンサ12aまでの距離を大きくすることを例示できる。
なお実施の形態1,2ではSiCで形成された第1および第2のスイッチング素子11a,11bが用いられているが、SiCで形成された第1および第2のスイッチング素子11a,11bは、低損失な反面、リンギングという電圧振動が大きいことが知られている。それに伴いSiCで形成されたスイッチング素子を用いた電力変換装置では、配線パターンのインダクタンスに起因したリンギングによるノイズの増大が懸念される。
この対策として、実施の形態1のパワーモジュール10は、第2の基板30の基板面31の内、第1の基板20と第2の基板30との対向面の近くにコンデンサ12aを配置することにより、コンデンサ12aから第1および第2のスイッチング素子11a,11bまでの配線長、特に第1および第2の接続導体41,42の長さを短くしている。また実施の形態2のパワーモジュール10−2は、第1および第2の基板30−1,30−2のそれぞれの基板面21,31が対向した状態で第1および第2の接続導体41,42が設けられているため、第1および第2の接続導体41,42の長さを短くできる。第1および第2の接続導体41,42を短くすることにより図6に示すように電圧振動が低減してノイズが軽減される。そのため実施の形態1,2に係る電力変換装置は、SiCの低損失性を発揮しながら信頼性を確保できる。
本実施の形態に係るパワーモジュール10−2は、第1の基板20−2と第2の基板30−2が積層方向(上下方向)に順に配置されている。ここで、コンデンサ12aは、図5に示すように第2の基板30−2の上面側に設けられていてもよいが、第2の基板30−2の裏面側に設けられていてもよい。第2の基板30−2の裏面、すなわち第1の基板20−1と対向する面にコンデンサ12aを設けた場合、第1および第2の接続導体41,42の長さをより短くできる効果が得られ、信頼性の高い電力変換装置が得られる。
また、図5では第1の基板20−2の上面側に第2の基板30−2を設けたが、積層順を逆にしてもよいことは言うまでもない。ただし、発熱性の高い第1の基板20−2を放熱用部品の設置側に設けることが望ましい。
なお実施の形態1,2に係る第1および第2のスイッチング素子11a,11bはSic以外のワイドギャップ半導体を用いて構成して同様の効果を得ることができる。ワイドギャップ半導体としてはSiC以外にも窒化ガリウムを例示できる。
また実施の形態1,2に係る溶断部材はワイヤで構成してもよい。これによりヒューズを例示を用いる場合に比べて溶断部材を安価に製造可能である。
また実施の形態1,2に係るスナバ回路は、コンデンサと抵抗を備える構成でもよい。これによりコンデンサのみの場合に比べてサージ電圧をより一層抑制できる。
また実施の形態1,2に係る電力変換装置100は、コンデンサまたは抵抗の電極の一端がワイヤに接続され、コンデンサまたは抵抗の電極の他端が第2の基板の導体パターンに接続されている構成でもよい。例えば、コンデンサの電極の一つが表面側に形成されており、当該表面側の電極が接続導体であるワイヤに接続されていてもよい。これによりコンデンサまたは抵抗の電極が直接ワイヤと接続されるため、ワイヤと導体パターンとの接続箇所を減らすことができる。その結果、コンデンサまたは抵抗の実装面積を小さくできる。
なお第1の基板と第2の基板のそれぞれの構成は、本実施の形態に限定されず、また本実施の形態では、第1の基板と第2の基板を含むパワーモジュールについて記載したが、第1の基板以外の場所に設置されたパワーモジュールと第2の基板との組み合わせるほか、種々の実施の形態も可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 直流電圧源、1a 正極線、1b 負極線、4 負荷装置、10,10−2 パワーモジュール、11 スイッチング素子対、11a 第1のスイッチング素子、11b 第2のスイッチング素子、12 スナバ回路、12a コンデンサ、13 溶断部材、14 第1の端子、15 第2の端子、16 第3の端子、20,20−2 第1の基板、20A 金属ベース板、21 基板面、22 端面、23a,32a P側導体パターン、23b,32b N側導体パターン、23c 出力導体パターン、23d N側導体パターン、24a,24b,24c ワイヤ、25 絶縁層、30,30−2 第2の基板、31 基板面、32 端面、41 第1の接続導体、42 第2の接続導体、50 ケース、100 電力変換装置。

Claims (9)

  1. スイッチング素子が設置される第1の基板と、
    前記スイッチング素子に並列接続されるコンデンサを含むスナバ回路が設置される第2の基板と、
    前記スイッチング素子と前記スナバ回路とを電気的に接続する導体と
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第2の基板は、前記第1の基板よりも熱膨張係数が小さいこと
    を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の基板と前記第2の基板は同一平面内に配置され、前記コンデンサは前記第2の基板の上面における中心よりも前記第1の基板側に配置されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1の基板と前記第2の基板は積層方向に順に配置されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記スイッチング素子と前記スナバ回路とを接続する導体に配置され、前記スナバ回路に一定値以上の電流が流れたときに溶断する溶断部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記溶断部材はワイヤで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記スナバ回路は、前記コンデンサと直列に接続された抵抗を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記コンデンサまたは前記抵抗の電極の一端は前記ワイヤに接続され、
    前記コンデンサまたは前記抵抗の電極の他端は前記第2の基板の導体パターンに接続されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記スイッチング素子はワイドギャップ半導体を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の電力変換装置。
JP2016101733A 2016-05-20 2016-05-20 電力変換装置 Active JP6602260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016101733A JP6602260B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016101733A JP6602260B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 電力変換装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017208987A true JP2017208987A (ja) 2017-11-24
JP2017208987A5 JP2017208987A5 (ja) 2018-10-11
JP6602260B2 JP6602260B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=60416608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016101733A Active JP6602260B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6602260B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2019-10-24 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2019186983A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 株式会社豊田中央研究所 スナバコンデンサ内蔵半導体パワーモジュール
CN110890881A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 三菱电机株式会社 半导体装置
US10601307B1 (en) 2018-09-12 2020-03-24 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same
WO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電気回路装置
US11322436B2 (en) 2019-11-08 2022-05-03 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor module and method of manufacturing the same

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059925A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2011067045A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP2014053516A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Hitachi Automotive Systems Ltd パワー半導体モジュール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059925A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2011067045A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP2014053516A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Hitachi Automotive Systems Ltd パワー半導体モジュール

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019186983A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 株式会社豊田中央研究所 スナバコンデンサ内蔵半導体パワーモジュール
JPWO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2020-10-01 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2019-10-24 三菱電機株式会社 電力変換装置
CN110890881B (zh) * 2018-09-10 2023-09-19 三菱电机株式会社 半导体装置
CN110890881A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 三菱电机株式会社 半导体装置
JP2020043204A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 三菱電機株式会社 半導体装置
JP7006547B2 (ja) 2018-09-10 2022-01-24 三菱電機株式会社 半導体装置
US10601307B1 (en) 2018-09-12 2020-03-24 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same
DE102019213514B4 (de) 2018-09-12 2024-06-06 Mitsubishi Electric Corporation Halbleitervorrichtung und Verfahren zum Herstellen derselben
WO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電気回路装置
JP7142784B2 (ja) 2019-07-24 2022-09-27 日立Astemo株式会社 電気回路装置
JPWO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28
US11322436B2 (en) 2019-11-08 2022-05-03 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor module and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP6602260B2 (ja) 2019-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602260B2 (ja) 電力変換装置
US10153708B2 (en) Three-level power converter
US10134718B2 (en) Power semiconductor module
JP5351107B2 (ja) コンデンサの冷却構造およびインバータ装置
JPWO2015121899A1 (ja) 電力用半導体モジュール
JP4640213B2 (ja) 電力半導体装置及びそれを使用したインバータブリッジモジュール
JP2002373971A (ja) 半導体装置
JP2013219290A (ja) 半導体装置
JP2009027778A (ja) バスバー
JP6331294B2 (ja) 半導体装置
JP2020124030A (ja) パワー半導体モジュールおよびそれを用いた電力変換装置
JP2007173703A (ja) 半導体装置
JP2007329387A (ja) 半導体装置
WO2016047174A1 (ja) 電力変換装置
JP4842018B2 (ja) 電力変換装置
JP5429413B2 (ja) 半導体装置
WO2017179264A1 (ja) 半導体装置の放熱構造
JP6394459B2 (ja) 半導体装置
JP6766965B2 (ja) 電力変換装置
JP2005191233A (ja) パワーモジュール
JP2015018856A (ja) 半導体パワーモジュール
US20180233464A1 (en) Semiconductor module
WO2022013930A1 (ja) 半導体装置
JP7294289B2 (ja) 電力変換装置
US20230282561A1 (en) Power semiconductor module and power conversion device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6602260

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250