JP2017199329A - 対象留置・拘束・保安システム - Google Patents

対象留置・拘束・保安システム Download PDF

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Abstract

【課題】 人、物品等の対象の管理に適した汎用性の高い留置・拘束・保安システムを提供する。
【解決手段】 第1扉5と第2扉7とを閉じることで閉鎖可能な空間9内に管理対象を留置しもしくは拘束しまたは前記空間内において管理対象を保安するシステム1であって、第1扉5の開動作及び閉鎖完了を感知するセンサー機構19と、第1扉5及び第2扉の開動作を規制するロック機構16,18と、第1扉5の開動作感知に応答して第2扉7のロック機構16に開動作を規制する信号を送り、その後の第1扉5の閉鎖完了を感知して第1扉5のロック機構18に第1扉5の開動作を規制するための信号を送る制御機構20とを備えたシステムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対象留置・拘束・保安システムに関するものである。
近年、認知症患者の徘徊、失踪やそれに伴う事故、幼児を管理する保育園の人員不足等が深刻な社会問題として顕在化しており、これらの人を管理する事業者や家族の負担はますます重くなりつつある。また、テロ等の危険が高まっていることから、医療関係における麻酔、劇薬等の保管や貴重品;核物質、爆薬等の危険物等の管理の重要性も増してきている。さらには、絵画、骨董等の一般家屋における財物の管理も大きな問題である。
人を管理する側において、まずとりうる有効策としては、管理対象となる人を一定空間内に留置しもしくは拘束しまたは管理対象となる人を一定空間内において保安することである。人の移動を物理的に一定空間内に制限すればその人の所在を発見しやすくなるからである。また、劇薬、貴重品、財物等のモノの管理においては、管理空間内に侵入した者をその空間内に留め置くことが対策の1つとして考えられる。
本発明の目的は、上記現状に鑑み、人、物品等の対象の管理に適した汎用性の高い留置・拘束・保安システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の1つの側面は、第1扉と第2扉とを閉じることで閉鎖可能な空間内に管理対象を留置しもしくは拘束しまたは前記空間内において管理対象を保安するシステム(以下、「対象留置・拘束・保安システム」または「本発明のシステム」とも称する)であって、第1扉の開動作及び/または閉鎖完了を感知するセンサー機構と、第1扉及び第2扉の開動作を規制するロック機構と、第1扉の開動作を行う者以外の者によるトリガー動作または第1扉の開動作感知に応答して第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送り、その後の上記空間に入った者の動作または第1扉の閉鎖完了の感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送る制御機構とを備えたシステムである。斯かる構成により、管理対象が生物である場合、管理対象は空間内に自然に誘導され、留置もしくは拘束され、保安される。また、管理対象が非生物である場合は、第1扉の開動作を行った者は、空間内に自然に誘導され対象が存在する空間内に留置もしくは拘束される。その結果、管理対象が外部に流出することなく保安される。このように本明細書において、「管理対象」とは、システムの利用者が管理または保護すべきと認識している対象を意味する。管理対象には、空間内に収容しうるものであればあらゆるものが含まれ、例えば、不法侵入者を除く人、動物等の生物のほか、劇薬、財物等の非生物であってもよい。本明細書において、「管理対象」と「第1扉の開動作を行う者」とは、同一であることもあるし、管理対象が非生物であれば開動作を行う者は生物であることから当然に異なる。また本明細書において、「開動作」には、人間が手動でドアを開閉する動作のみならず、自動ドアで人感センサーに感知される位置に近づく動作が含まれる。
上記システムにおいて、制御機構は、第1扉の開動作感知に応答して、第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送り、その後の第1扉の閉鎖完了を感知して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成することができる。本構成によれば、管理対象にストレスを与えることなく管理対象を空間内に誘導することができ、内側から解錠可能な従来の施錠システムと組み合わせることにより強力な移動制限効果が期待できる。
上記システムは、第1扉を挟んで上記空間とは反対側に第1のキースイッチ、第2扉を挟んで上記空間とは反対側に第2のキースイッチを備えていてもよく、その場合、上記制御機構が、第1のキースイッチの指示値と第2のキースイッチの指示値とを比較し、指示値が一致する場合または一致しない場合にのみ、ロック機構に開動作の規制を解除するための信号を送るように構成することができる。斯かる構成により、上記空間外に居るキーの保持者に対して、ロックを解除する権限を持たせることができる。
上記システムは、さらに上記空間への侵入を感知する第2のセンサー機構を備えていてもよく、その場合、上記制御機構は、前記空間の外側に設置されたトリガースイッチのオン動作に応答して、第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送る一方、上記第2のセンサー機構による上記空間への侵入感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成することができる。本構成によれば、非常時管理対象者の室外への逃走経路を前方で遮断し、次いで上記空間への対象者の侵入感知に応答して、逃走経路に沿って後方の扉をロックすることで上記空間からの退避も防止することができる。また非常事態を知らない者が室外から新たに上記空間内に入ろうとするのを防ぐことができる。
上記システムは、さらに第1扉の開放状態の維持を防止するための閉鎖強制機構を備え、トリガースイッチのオン動作を2段階として、第1段階のオン動作で、上記制御機構が第1扉の閉鎖強制機構を始動するとともに第1扉のロック機構に第1扉の上記空間から外側への開動作を規制するための信号を送り、第2段階のオン動作で、上記制御機構が上記第2のセンサー機構による上記空間への侵入感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成することができる。斯かる構成を備えることで、第1段階のON動作では、空間を経由して室内に入る人と、空間を経由して室外に出る人とで第1扉の開扉の方法(押すか引くか)が逆になるため、平時に第1段階をONしても第1扉の開扉に関する秩序が形成され、第1扉を挟んで向こう側の人間が引くと思って進んだところ逆に押してきてぶつかる事態を防止できる。
上記システムは、空間の内または外に設置されて設置場所周辺を撮像する撮像装置と、該撮像装置で撮像された画像を取得し外部に送信する通報手段とを備え、該通報手段は、第1扉の開動作または閉鎖完了の感知に応答して作動するように構成することができる。斯かる構成を備えることで、空間内または空間外における管理対象の状態を遠隔から直ちに確認することができる。送信先を携帯電話等にすれば、必要に応じて警察や関係各所等に画像を転送しつつ連絡することもできる。
上記システムにおいて、ロック機構は、エアコンプレッサと、制御機構の出力に応じてエアコンプレッサの空気の流通方向を切り替えるダブルソレノイド電磁弁と、電磁弁を経由した空気によって往復作動する複動シリンダとの組み合わせであってもよい。本構成により、第1扉および第2扉の開動作が規制された状態で電源を遮断されても、開動作を規制した状態が維持される。
上記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第1扉の開動作の感知に応答するか否かを切り替えるように構成されていてもよい。本構成により、居住者のライフスタイルの変化や時間に合わせた柔軟な設定変更が可能になる。
上記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第1扉の閉鎖完了の感知に応答するか否かを切り替えるように構成されていてもよい。本構成により、居住者のライフスタイルの変化や時間、管理対象に応じた柔軟な設定変更が可能になる。第1扉の閉鎖完了の感知に応答しないように設定すれば、管理対象に第1扉を開けて退避する自由が与えられる。したがって、管理対象は、第2扉より先へは行けないものの、第1扉と第2扉との間の空間に閉じ込められたという恐怖感や圧迫感を受けることがないという利点がある。
上記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第2扉を予め閉鎖しておくように構成されていてもよい。本構成により、管理対象が物品である場合に、第2扉を経由した不法侵入者の逃走が未然に防止され、第1扉の開閉のみによって物品を持ち去ろうとする不法侵入者の逃走が防止され、物品の保安が可能になる。
上記目的を達成するためになされた本発明の他の側面は、第1扉と屋内外を隔てる第2扉とを備えた屋内空間に管理対象を留置しもしくは拘束しまたは前記屋内空間内において管理対象を保安するシステムであって、第1扉の開動作及び/または閉鎖完了を感知するセンサー機構と、第2扉の開動作を規制するロック機構と、第1扉の開動作を行う者以外の者によるトリガー動作または第1扉の開動作感知に応答して第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送る制御機構とを備えたシステムである。斯かる構成により、第2扉のロック機構が作動して屋外への外出が未然に防がれた後も、管理対象に第1扉を開けて退避する自由が与えられる。したがって、管理対象は、第2扉より先へは行けないものの、第1扉と第2扉との間の空間に閉じ込められたという恐怖感や圧迫感を受けることがなく、例えば当該空間に設けられたトイレ等と個室との行き来の自由はシステム作動後も確保される。
本発明のシステムは、人、物品等の対象の管理に適した汎用性の高いシステムであり、屋外や室外に出ることにより不測の事態を招きうる対象者を一定空間内に留置しもしくは拘束しまたは当該対象者を一定空間内において保安することが可能になる。また、本発明のシステムを物品の管理のために利用すれば、当該物品が外部に流出することなく保安される。
第1の実施態様に係るシステムをマンション・アパートの住戸玄関に適用した配置図。 第1の実施態様における外扉を空間側から見た図(a),外扉を共同廊下側から見た図(b)、内扉を空間側から見た図(c)、内扉を部屋側から見た図(d)。 第1の実施態様における制御ボックスと各部材との接続図。 第1の実施態様における空圧回路の概略図。 第1の実施態様における制御ボックスの操作面構成。 第1の実施態様における屋内操作盤及び屋外操作盤の構成の一例を示す(a)正面図及び(b)右側面図。 第1の実施態様における状態チェック時の制御ボックスの判断の流れを示したフローチャート。 第1の実施態様におけるシステム作動時の制御ボックスの判断の流れを示したフローチャート。 第1の実施態様におけるシステム解除時の制御ボックスの判断の流れを示したフローチャート。 第2の実施態様に係るシステムを階段付き一般家屋の階段に適用した配置図。 第3の実施態様に係るシステムを共同廊下と刑務室内との間に風除室を有する刑務所に適用した配置図。 第3の実施態様における内扉とセンサー機構付きシリンダとの位置関係を示す(a)平面図、(b)正面図、及び(c)A−A断面図、並びに(f)シリンダの拡大断面図。 第3の実施態様における外扉とセンサー機構付きシリンダとの位置関係を示す(d)正面図、及び(e)B−B断面図。 第3の実施態様における内扉とノックシリンダとの位置関係を示す(a)平面図、(b)正面図、及び(c)A−A断面図、並びに(f)ノックシリンダの拡大断面図。 第3の実施態様における外扉とノックシリンダとの位置関係を示す(d)正面図、及び(e)B−B断面図。 第3の実施態様における内扉とシリンダとの位置関係を示す(a)平面図、(b)正面図、及び(c)A−A断面図、並びに(f)シリンダの拡大断面図。 第3の実施態様における外扉とシリンダとの位置関係を示す(d)正面図、及び(e)B−B断面図。 第3の実施態様における操作ボックスの構成の一例を示す(a)正面図及び(b)右側面図。 第4の実施態様に係るシステムを老人保健施設の共用スペースから外玄関につながる空間に適用した配置図。 第5の実施態様における制御ボックスの操作面構成。 第5の実施態様におけるシステム作動時の制御ボックスの判断の流れを示したフローチャート。
本発明を実施するための形態について以下に図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明のシステムをマンション・アパートの各住戸玄関に適用したレイアウト構成1を示しており、共同廊下2と各住戸玄関3とを隔てる外扉5と、玄関3の脇に設けられた下駄箱4と、玄関3から奥の部屋6に向かって延びる通路8と、通路8の途中に設けられた冷気遮断用の内扉7とを備え、内扉7と外扉5とを閉じることで玄関3を含む通路8に閉鎖可能な空間9が形成されるように構成している。ここで「閉鎖可能な空間」とは、人間がその空間から外部に抜け出すための経路がなくなる空間をいう。内扉7の玄関3に面する側とは反対側の通路8の壁面12には屋内操作盤13が、共同廊下2に面した住戸壁面14には屋外操作盤15が、内扉7の玄関3に面する側の回動軸近傍上端には内扉7を開いた際に接触圧を受け閉じた際に接触圧から開放される位置にマイクロスイッチA17が、外扉5の玄関3に面する側の回動軸近傍上端には外扉5を開いた際に接触圧を受け閉じた際に接触圧から開放される位置にマイクロスイッチB19がそれぞれ設けられている。空間内における玄関3から遠い方の天井にはカプセルカメラ36が設置され、玄関3の横の下駄箱4上には、制御ボックス20、その上にはエアコンプレッサ30がそれぞれ載置されている。
図2は開き戸とその周辺に配する部材との位置関係を示す。本実施形態では、一般的なマンション・アパートの各住戸で採用されているのと同様に、外扉5は、共同廊下2から見て押し開き、内扉7は、玄関3側から見て引き開きとなるようにヒンジ11を配置した開き戸を採用している。外扉5および内扉7は、押し開いた際にばね(閉鎖強制機構)がのび、復元力で自然に閉じるようになっている。内扉7の空間9に面する側の上枠における戸先近傍には、空気圧によってロッド部22aが鉛直下方に突出するように設けられたエアシリンダA16、外扉5の空間9に面する側の上枠における戸先近傍には、空気圧によってロッド部22bが鉛直下方に突出するように設けられたエアシリンダB18を備えている。
図3および図4は、制御ボックス20と上述した各部材との接続関係および空圧回路を示している。制御ボックス20は、電源ケーブル33を通じてエアコンプレッサ30に電源を供給しており、エアコンプレッサ30の吐出口31は、エアホース32と接続され、エアホース32は、二叉に分かれて電磁弁34,35の供給ポートに接続され、シリンダポートからエアシリンダA16及びエアシリンダB18に接続している。電磁弁34,35は、制御ボックス20の出力端子と出力ケーブル42を介して電気的に接続されている。制御ボックス20の電源は、家庭用100ボルト用プラグで供給され、電磁弁34,35、エアコンプレッサ30、カプセルカメラ36およびこれと通信ケーブル37を介して接続された映像通報装置38の電源は制御ボックス20内で賄っている。本実施形態では、エアコンプレッサ30として、タンク容量13Lのオイルレスエアコンプレッサ、電磁弁34,35として2位置5ポートのダブルソレノイド電磁弁、エアシリンダ16,18として複動シリンダをそれぞれ採用している。マイクロスイッチA17及びマイクロスイッチB19は、制御ボックス20の入力端子に入力ケーブル41を介して電気的に接続されている。
以下では、エアコンプレッサ30の吐出口31からの空気圧によるエアシリンダ16,18のロッド22a,22bの突出をロック機構の作動と称することがある。
以下、各部材について詳細に説明する。
図5の制御ボックス20は、操作面に、電源スイッチ21、システム作動の有効/無効を設定する有効無効スイッチ23、システム作動までの時間を設定する作動開始時間設定スイッチ25、システム作動までの時間を表示するカウント表示画面27、確定時照光押しボタン28、後述するモード設定スイッチ29を備え、それぞれの状態が制御ボックス20内部のスイッチング回路に電圧値として入力される。電源スイッチ21、有効無効スイッチ23及びモード設定スイッチ29は、全てその制御ボックス固有の鍵孔26を有し、鍵孔26に合う所定形状の鍵24によってのみ切り替え可能となっている。鍵24は、家の居住者に限定してスペアが配布されている。
電源スイッチ21は、制御ボックス20の電源オン/オフを切り替えるスイッチである。
有効無効スイッチ23は、システム1の有効化(作動)、無効化(強制解錠)を切り替えるスイッチである。
作動開始時間設定スイッチ25は、有効無効スイッチ23を有効にした後にシステム1が実際に作動するまでの時間を有効無効スイッチ23が無効の時に設定するスイッチである。
カウント表示画面27は、有効無効スイッチ23が無効の時に作動開始時間設定スイッチ25で設定された時間を表示するとともに、有効無効スイッチ23を有効にした後に、システム1が作動するまでの時間をカウントダウン表示するものである。
確定時照光押しボタン28は、有効無効スイッチ23が無効の時に作動開始時間設定スイッチ25によって設定された時間を確定するボタンであり、確定した際に点灯する。
モード設定スイッチ29は、内扉7と外扉5とで形成される空間9に内扉7から入る場合に限定してシステム1を作動させる内外モード、外扉5から入る場合に限定してシステムを作動させる外内モード、いずれから入る場合もシステムを作動させる両動作モードの3モードから1つを選択する3段スイッチである。内外モードは、内扉7の開動作感知に応答して外扉5のロック機構を、その後の内扉7の閉鎖完了を感知して内扉7のロック機構を作動するが、外扉5を開いても内扉7のロック機構を作動することはなく、その後外扉5を閉じても外扉5のロック機構を作動しないように構成されており、在宅していて夕刻に家族の帰宅を待つ時や、管理対象の玄関を経由した屋外への抜けだしを防ぎたい時に適したモードである。外内モードは、外扉5の開動作感知に応答して内扉7のロック機構を、その後の外扉5の閉鎖完了を感知して外扉5のロック機構を作動するが、内扉7を開いても外扉5のロック機構を作動することはなく、その後に内扉7を閉じても内扉7のロック機構を作動しないように構成されており、在宅していて朝の出勤時やゴミ出し等、短時間の外出時に適したモードである。両動作モードは、内扉7の開動作感知に応答して外扉5のロック機構を、その後の内扉7の閉鎖完了を感知して内扉7のロック機構を作動するとともに、外扉5の開動作感知に応答して内扉7のロック機構を、その後の外扉5の閉鎖完了を感知して外扉5のロック機構を作動するように構成されており、長期不在時に適したモードである。
図6の屋内操作盤13及び屋外操作盤15は、システム1の作動及び解除を切り替えるための2値のスイッチである屋内キーSW52並びに屋外キーSW54と、警報灯55,57を内蔵した状態強制変更ボタン56,58とを備える。屋内キーSW52、屋外キーSW54は、制御ボックス20の入力端子と入力ケーブル41を介して電気的に接続されている。警報灯55,57は、制御ボックス20の出力端子と出力ケーブル42を介して電気的に接続されており、屋内キーSW52の値と屋外キーSW54の値とが一致し、システム1が作動しているときに消灯、屋内キーSW52の値と屋外キーSW54の値とが一致せず、システム1が作動していないときに点滅し、外扉5及び内扉7のロック機構が作動したときに点灯する。状態強制変更ボタン56,58は、制御ボックス20の入力端子に接続されており、1秒間以上長押しすると、屋内キーSW52の値と屋外キーSW54の値との異同によらず、外扉5及び内扉7のロック機構を強制的に作動させる一方、屋内キーSW52の値と屋外キーSW54の値とを異なる値とした状態で5秒間以上長押しすると、外扉5及び内扉7のロック機構を強制的に解除する。屋内キーSW52及び屋外キーSW54は、いずれも制御ボックス20の電源スイッチ21、有効無効スイッチ23及びモード設定スイッチ29の切り替えに使用される鍵24と同じ鍵によって切り替え可能となっている。
以下に図7〜図9のフローチャートに基づいて制御ボックス20の判断の流れを説明する。
(状態チェックモード)
図7にあるように、制御ボックス20は電源オンの検出、有効無効スイッチ23、モード設定スイッチ29、屋内キーSW52または屋外キーSW54の値変化を検出すると、状態チェックモード(S1)に移行し、まず有効無効スイッチ23の状態を参照し(S2)、有効である場合に、屋内キーSW52の指示値と屋外キーSW54の指示値とを比較し(S3)、指示値が一致する場合は、電磁弁34,35の上昇側ソレノイドを励磁してエアシリンダA16及びエアシリンダB18のロッドを上昇させ(S4,初期化動作)、モード値を取得(S5)し、屋内外の操作盤13,15上の警報灯55,57を点滅(S6)させたうえでシステム作動モードに移行する(S7)とともに警報灯55,57を消灯する(S11)。すなわち、制御ボックス20が、屋内キーSW52の指示値と屋外キーSW54の指示値とを比較し、指示値が一致する場合に限り、システム作動モード(S7)に移行するように構成している。一方、電源オンの後、有効無効スイッチ23の状態が無効である場合は、直ちにシステム設定モードに移行し(S9)、有効無効スイッチ23の状態が有効である場合であっても、屋内キーSW52の指示値と屋外キーSW54の指示値が一致しない場合には、電磁弁34,35の上昇側ソレノイドを励磁してエアシリンダA16及びエアシリンダB18のロッドを上昇させ(S8)、システム設定モードに移行する(S9)。システム設定モードで有効無効スイッチ23(2値)、システム作動までの時間を設定する作動開始時間設定スイッチ25、及び/または、モード設定スイッチ29の設定を終えた後、有効無効スイッチ23を有効にすると、システム作動までの時間を表示するカウント表示画面27でカウントダウンが始まり(S10)、電源オン(S1)直後のシステムチェックルーチンに復帰する。
(システム作動モード)
システム作動モード(S7)において制御ボックス20は、モード設定スイッチ29のモード値を参照し、該モード値に応じて、内扉7及び外扉5の開動作の感知の各々に応答するか否かを切り替えるように構成している。図8を用いて、モード値が内外モードである場合における制御フローを代表例として説明する。管理対象が屋内から外出しようとして内扉7が開かれる(S21)と、マイクロスイッチA17がオフになる(S22)。オフを検知した制御ボックス20は、エアシリンダB18に連結された電磁弁35の下降側ソレノイドを励磁して(S23)、エアコンプレッサ30から電磁弁35を経由して流入する圧縮空気が動力となってエアシリンダB18のロッドを下降させることで外扉5がロックされる(S24)。これにより管理対象が内側ドアノブ付近にある施錠を解錠して共同廊下2に出ることが防がれる。次いで内扉7が人為的に閉じられるかまたは外扉5に向かうまでの間に内扉7を開いた際のバネの復元力が働き、内扉7が自然に閉じる際(S25)、マイクロスイッチA17がオンになる(S26)。オンを検知した制御ボックス20は、エアシリンダA16の電磁弁34の下降側ソレノイドを励磁して(S27)、エアシリンダA16のロッドを下降させることで内扉7がロックされ(S28)、同時に操作盤上の警報灯55,57を点灯させる(S29)。これにより後方への退避経路が遮断されるとともに、空間の外部の人間に対して、何者かの開動作に起因して外扉5および内扉7がロックされたことを知らせる。以上の2段機構によって管理対象の逃走が防止される。モード値が内外モードである場合、制御ボックス20は、システム作動モード(S7)において、マイクロスイッチA17のオフ検知にのみ応答し、マイクロスイッチB19のオフ検知には応答しないので、エアシリンダA16に連結された電磁弁34の下降側ソレノイドを励磁することはなく、結果としてエアシリンダA16のロッドを下降させることもない。モード値が外内モードである場合、制御ボックス20は、システム作動モードにおいて、マイクロスイッチB19のオフ検知にのみ応答し、マイクロスイッチA17のオフ検知には応答しないので、エアシリンダB18に連結された電磁弁35の下降側ソレノイドを励磁することはなく、結果としてエアシリンダB18のロッドを下降させることもない。モード値が両動作モードである場合、制御ボックス20は、システム作動モードにおいて、マイクロスイッチA17またはマイクロスイッチB19のいずれのオフ検知にも応答する。
(システム解除モード)
図9を用いて、システム解除(S40)の際の制御フローについて説明する。制御ボックス20は、有効無効スイッチが有効無効を判断することで(S41)、空間9に閉じ込められた人間による解除操作か、空間9外の人間による解除操作かを判断する。有効のままの場合、空間外の解除操作であるとみなして、屋内キーSW52と屋外キーSW54との値の不一致を監視し(S42)、不一致になったときに操作盤警報ランプ55,57の状態が点灯か点滅かを確認する(S43)。点灯している場合、状態強制変更ボタン56,58の所定時間の押下を監視し(S44)、所定時間の押下が確認された際に強制解錠を行い(S45)、操作盤警報ランプ55,57を消灯し(S46)、システム設定モード(S9)に移行する。点滅している場合は、状態強制変更ボタン56,58の押下の有無によらず無条件で強制解錠を行い(S45)、操作盤警報ランプ55,57を消灯し(S46)、システム設定モード(S9)に移行する。また有効無効スイッチが無効である場合、空間9内での解除操作であるとみなして、直ちに強制解錠し(S45)、操作盤警報ランプ55,57を消灯し(S46)、システム設定モード(S9)に移行する。
(第2の実施形態)
図10は、本発明のシステムを階段付き一般家屋の階段68に適用したレイアウト例60を示している。本実施形態では、階段68の最上部と最下部に階上扉67と階下扉65とを設け、これらを閉じることで階段68に閉鎖可能な空間69が形成されるように構成している。制御ボックス20及びエアコンプレッサ30は階下の踊り場63に配置している。階上操作盤73、階下操作盤75、エアシリンダA76、エアシリンダB78、マイクロスイッチA77、マイクロスイッチB79といった各構成要素の機能、作用等は、第1の実施態様で述べた通りであるので説明を割愛する。本構成は、例えば、2階の居室から外出するために1階の玄関に向かう管理対象の階段68での留置、1階に押し入った強窃盗犯から逃げるために階段68を上がって2階に逃げる管理対象の保安にも適している。
(第3の実施形態)
図11は、本発明のシステムを共同廊下102と刑務室内106との間に風除室108を有する刑務所に適用したレイアウト例100を示している。以下、第1及び第2の実施形態と同一名称の構成要素の機能等は、特に断らない限り上述した通りであるので説明を割愛する。
本実施形態では、共同廊下102と風除室108とを隔てる左右一対の外扉105、風除室108と刑務室内106とを隔てる内扉107を備え、内扉107と外扉105とを閉じることで風除室108を閉鎖可能な空間109とするように構成している。内扉107は、非自動開閉型の両開き戸、外扉105は、非自動開閉型の片開き戸であり、内扉107と外扉105にはいずれもドアノブの近くに「押」「引」等の表示があるが、現実には押し開きまたは引き開きのいずれも可能なものである。
風除室108内の構成として、外扉105の直下の床にはマットスイッチ141が載置され、マットスイッチ141の脇に制御ボックス120及びエアコンプレッサ30を配置している。制御ボックス120は、モード設定スイッチを有しない点を除いて、第1の実施形態と同様である。マットスイッチ141は、市販品を使用することができる。
外扉105及び内扉107の周辺に配置され、エアコンプレッサ30及び電磁弁(図示せず)によって駆動されるエアシリンダは6種類ある。図12に示すように、シリンダ81は、閉じた状態の外扉105の風除室108側であって回動軸の下端近傍及び内扉107の刑務室内106側であって回動軸の下端近傍に本体部81aが地面に埋設された状態で設置されるもので、ロッド部81bの先端には、検知部分をそれぞれ共同廊下102側及び風除室108側に向けて近接センサー82が固定されている。ノックシリンダ83(閉鎖強制機構)は、図13に示すように、開きっぱなし状態の外扉105または内扉107の戸先外側にノック部84がちょうど接触しうるような地面位置に本体部86を埋設されており、ノック部84は、先端内側の一部が切り欠かれた形状をしている。一対のシリンダ85は、図14(e)に示すように、1つが閉じた状態の外扉105の風除室108側であってかつ戸先近傍の地面位置に、ロッド部88aが鉛直上方に突出しうるように本体部90aを埋設されており、もう1つが外扉105の上枠112における風除室108に面する側面113の戸先近傍において、ロッド部88bが鉛直下方に突出しうるように本体部90bを取り付けられている。一対のシリンダ87は、図14(d)(e)に示すように、1つが閉じた状態の外扉105の共同廊下102側であってかつ戸先近傍の地面位置に、ロッド部92aが鉛直上方に突出しうるように本体部94aを埋設されており、もう1つが外扉105の上枠112における共同廊下102に面する側面115の戸先近傍において、ロッド部92bが鉛直下方に突出しうるように本体部94bを取り付けられている。二対のシリンダ89は、図14(a)(c)に示すように、1つが閉じた状態の内扉107の刑務室内106側であってかつ戸先近傍の地面位置に、ロッド部96aが鉛直上方に突出しうるように本体部98aを埋設されており、もう1つが内扉107の上枠116における刑務室内106に面する側面117の戸先近傍において、ロッド部96bが鉛直下方に突出しうるように本体部98bを取り付けられている。二対のシリンダ91は、図14(a)(b)(c)に示すように、1つが閉じた状態の内扉107の風除室108側であってかつ戸先近傍の地面位置に、ロッド部93aが鉛直上方に突出しうるように本体部95aを埋設されており、もう1つが内扉107の上枠116における風除室108に面する側面119の戸先近傍において、ロッド部93bが鉛直下方に突出しうるように本体部95bを取り付けられている。
刑務室内106には、服役者が作業する作業台121が設置され、壁123には操作ボックス125が設置されている。図15に示すように、操作ボックス125のスイッチは、オフ状態からのオン動作が2段階となっている。即ち、第1段階のオン動作は、鍵124によるキースイッチ126の切り替え、第2段階のオン動作は、作動ボタン128の押下によって行う。操作ボックス125の上記2段階のオン動作は、風除室108内の制御ボックス120に伝達される。
以下では、上記構成に基づく作用を説明する。
まず、平時、例えば刑務室内106で服役者に刑務作業を行わせている時に、刑務官が壁123の操作ボックス125のキースイッチ126を「入」にする(第1段階のオン)。これにより、制御ボックス120は、外扉105及び内扉107のシリンダ81のロッドを突出させるとともに、外扉105及び内扉107のノックシリンダ83のノック部84を突出させる。このとき、外扉105及び内扉107が開きっぱなしであると、ノックの切り欠かれた先端部が外扉105及び内扉107の戸先下端縁に接触して内側に押す力を加えて、外扉105及び内扉107の閉鎖をアシストする。外扉105は共同廊下102から風除室108に入ろうとする人が引き開きでしか入室できなくなる状態となるとともに、引き開きによる開きっぱなしも不可能となる。また内扉107は、風除室108から刑務室内106に入ろうとする人が引き開きでしか入ることができなくなる状態となるとともに、引き開きによる開きっぱなしも不可能となる。
次に、服役者が刑務室内106から逃走する緊急事態が発生したとする。このとき刑務官は、服役者が逃走しようとする瞬間を見極めて、操作ボックス125の作動ボタン128を押す(第2段階のオン)。これにより、制御ボックス120は、外扉105の上下一対のシリンダ85のロッド88a,88bを全て突出させ、同時にシリンダ81に付された近接センサー82がオン状態かオフ状態かを確認し、近接センサー82がオン状態である場合に限り、外扉105の上下一対のシリンダ87のロッド92a,92bを全て突出させる。この時点で外扉105は、共同廊下102から風除室108内に入ることができなくなる。
次に、服役者が逃走のため、内扉107を押して風除室108内に入り、外扉105手前のマットスイッチ141を踏む。このとき、制御ボックス120は、服役者の背後にある内扉107の上下一対のシリンダ89及びシリンダ91のロッド93a,93b,96a,96bを全て突出させる。
もし、上下一対のシリンダ85のロッド88a,88bを全て突出させた時点で近接センサー82がオン状態であれば、外扉105は、シリンダ87のロッド92a,92bの突出により、風除室108から共同廊下102への押し開きも不可能となっているはずであり、服役者は、留置されている。一方、近接センサー82がオフ状態であれば、上下一対のシリンダ87のロッド92a,92bを突出させても空振りとなるため、突出させておらず、風除室108から共同廊下102への服役者の逃走を許容するので徒に服役者を刺激することもない。いずれの状態であるかを映像通報装置38から送信されてきた画像で確認して逃走経路の封鎖等の次の行動に移ればよい。
(第4の実施形態)
図16は、本発明のシステムを老人保健施設の玄関扉205と個室扉207との間に適用したレイアウト例200を示している。
本実施形態では、共用スペース208と各老人に割り当てられた個室206とを隔てる個室扉207と、共用スペース208と屋外202とを隔てる両開き自動開閉型の玄関扉205と、玄関203の脇に設けられた下駄箱204とを備え、玄関扉205と個室扉207とを閉じることで玄関203を含む共用スペース208に閉鎖可能な空間209が形成されるように構成している。共用スペース208の一角にあるナースセンター50の壁面212には各個室206と対応付けられた屋内操作盤213が集約して配置されており、屋外202に面した施設外壁面214には屋外操作盤15が配置されている。
個室206内の天井にはカプセルカメラ36が設置され、同じく天井の隅にある映像通報装置38に接続され、個室扉207の共用スペース208に面する側の回動軸近傍上端には個室扉207を開いた際に接触圧を受け閉じた際に接触圧から開放される位置にマイクロスイッチA17が、個室扉207の個室206に面する側の上枠における戸先近傍には、空気圧によってロッド部22aが鉛直下方に突出するように設けられたエアシリンダA16が取り付けられている。玄関203の横の下駄箱204上には、制御ボックス220、エアコンプレッサ30がそれぞれ載置されている。
玄関扉205の共用スペース208側には人感センサー39が設けられている。人感センサー39は図示しない開閉コントローラおよびスイッチを介して図示しない開閉モータに接続されている。制御ボックス220の制御ボックス20との実質的な相違点は、その出力端子が開閉コントローラに接続されている点、および、各個室に取り付けられたマイクロスイッチA17からの入力を各個室に対応づけられた屋内操作盤213に出力するように配線されている点にある。
以下では、上記構成に基づく作用を説明する。
老人保健施設において深夜、個室206に居る管理対象53が個室扉207を開いたとする。そのとき、マイクロスイッチA17が接触圧を受けて信号が制御ボックス220に伝わり、制御ボックス220は、直ちに信号電圧を開閉コントローラに印加する。これにより、人感センサー39から開閉コントローラへの信号が無効化され、管理対象53が玄関扉205を出て徘徊することが未然に防止される。閉鎖強制機構により、個室扉207が自動で閉じると、それが制御ボックス220に伝わり、制御ボックス220は、個室206内のカプセルカメラ36を作動させ、個室内の状況を予め設定されておいた枚数分だけ撮影して、映像通報装置38に送り、映像通報装置38は、自身のID番号とともに撮影画像をナースセンター50の当直看護師51の携帯電話40に伝送する。それと同時に、ナースセンター50では、個室扉207が開いた個室206に対応する屋内操作盤213の警報灯55が点灯する。当直看護師51は、ナースセンター50に居る場合は警報灯55が点灯した屋内操作盤213に関連付けられた部屋番号によって誰が扉を開けたか把握することができ、別室に居る場合は携帯電話40に画像とともに送信されたID番号によって誰が扉を開けたか把握する。そのうえで、当直用携帯電話40に転送された画像を見て人気がないことを確認した場合、その人物が共用スペース208の部屋番号付近に徘徊していることを知る一方、画像を見て人の気配があることを確認した場合、老人が個室扉207を一旦開いたものの断念し、引き返したことを知る。当直看護師51は、状況に応じてナースセンター50に電話して他の当直者に状態強制変更ボタン56を押下してもらい、その部屋番号の個室206に行き、状況を確認する。
(第5の実施形態)
本実施形態は、図17に示すように制御ボックス320において、モード設定スイッチ29とは別に徘徊防止モードスイッチ129および金庫モードスイッチ229を設けている点で第1実施態様と異なっている。
(システム作動モード)
図18を用いて、モード値が内外モードである場合における制御フローを代表例としてシステム作動モード(S7)について説明する。まず、図18から明らかなように、徘徊防止モードスイッチ129および金庫モードスイッチ229がいずれもオフのときは、図8と同様のルーチンとなる。徘徊防止モードスイッチ129がオンのときは、内扉7の開動作感知に応答して外扉5のロック機構を作動するが、その後に内扉7の閉鎖完了を感知しても内扉7のロック機構を作動しないように構成されている。金庫モードスイッチ229がオンのときは、外扉5を予めロックしておき、単なる内扉7の開閉に伴って、内扉7の開動作が規制される機構が働くように構成されており、金庫として使用する場合に最適化したモードである。図18から明らかなように、各モードの優先順位は、徘徊防止モード(S61)>金庫モード(S62)>内外モードとなる。
徘徊防止モード(S61)をオンにすれば、管理対象が人である場合、元々居た場所に退避する自由が管理対象に与えられ、閉鎖空間に閉じ込められたという恐怖感や圧迫感を与えることがないという利点がある。また徘徊防止モード(S61)をオフにして金庫モード(S62)をオンにすれば、管理対象が例えば金庫である場合、進入方向にそって向こう側に金庫を配置することで金庫に取り付くまでの間に後方の扉がロックされ、一方前方の扉は常にロックされていることから、金庫の持ち運びやこじ開けによる財物の流出を防止できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態で実施することができる。例えば、総合病院の病棟のような階層がある広大な空間において本発明のシステムを入れ子にして設置することで、管理対象が居る場所を物理的に絞り込むことができ、捜索が容易になる。なお、上記実施形態でエアシリンダは、扉の上枠と扉の下枠に一対で設けており、これらそれぞれに電磁弁を設けるものとしたが、1個の電磁弁で一対を制御することも可能であり、現合いで決めてもよい。エアシリンダは、扉の上枠または扉の下枠のいずれかに1個設けるのみでもよい。開き戸における開動作の規制は、押し開き動作または引き開き動作のいずれかを不能にするものであってもよいが、両動作を不能にするものであればなおよい。また制御ボックスにおける有効無効スイッチは、操作面に配置せずに制御ボックス内に配置してもよいし、廃止して作動開始時間設定スイッチと確定時照光押しボタンとの組み合わせによる強制解錠方法のみによってもよい。空間に閉じ込められた者が何らかの工具を使って解錠することによって無効化されるのを避けるためである。
本発明は、第1扉と第2扉とを閉じることによって閉鎖可能な空間を有する場所、例えば、ビルの共同エントランスにある風除室空間、刑務室扉と非常口扉との間の共用廊下を含む空間、入院病棟の個室扉と玄関扉との間の通路の空間、アパート及び一般住宅における外扉と冷気の侵入を防止する内扉との間の空間等における服役者、認知症患者または幼児の管理に好適に利用できることから産業上の利用価値は高い。
1,60,100,200 システムのレイアウト
2,102,202 共同廊下(屋外)
3,203 玄関
4,204 下駄箱
5,105,205 外扉(玄関扉)
6,106,206 部屋(刑務室内または個室)
7,107,207 内扉(個室扉)
8,208 通路(共用スペース)
9,69,109,209 空間
11 ヒンジ
12,212 壁面
13 屋内操作盤
14,214 住戸壁面(施設外壁面)
15 屋外操作盤
16,76 エアシリンダA
17,77 マイクロスイッチA
18,78 エアシリンダB
19,79 マイクロスイッチB
20,120,220,320 制御ボックス
21 電源スイッチ
22a,22b,81b,88a,88b,92a,92b,93a,93b,96a,96b ロッド部
23 有効無効スイッチ
24,124 鍵
25 作動開始時間設定スイッチ
26 鍵孔
27 カウント表示画面
28 確定時照光押しボタン
29,129,229 モード設定スイッチ
30 エアコンプレッサ
31 吐出口
32 エアホース
33 電源ケーブル
34,35 電磁弁
36 カプセルカメラ
37 通信ケーブル
38 映像通報装置
39 人感センサー
40 当直用携帯電話
41 入力ケーブル
42 出力ケーブル
50 ナースセンター
51 当直看護師
52 屋内キーSW
53 管理対象
54 屋外キーSW
55,57 警報灯
56,58 状態強制変更ボタン
63 踊り場
65 階下扉
67 階上扉
68 階段
73 階上操作盤
75 階下操作盤
81,85,87,89,91 シリンダ
82 近接センサー
83 ノックシリンダ
84 ノック部
81a,86,90a,90b,94a,94b,95a,95b,98a,98b 本体部
108 風除室
112,116 上枠
113,115,117,119 上枠の側面
121 作業台
123 壁
125 操作ボックス
126 キースイッチ
128 作動ボタン

Claims (11)

  1. 第1扉と第2扉とを閉じることで閉鎖可能な空間内に管理対象を留置しもしくは拘束しまたは前記空間内において管理対象を保安するシステムであって、
    第1扉の開動作及び/または閉鎖完了を感知するセンサー機構と、
    第1扉及び第2扉の開動作を規制するロック機構と、
    第1扉の開動作を行う者以外の者によるトリガー動作または第1扉の開動作感知に応答して第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送り、その後の前記空間に入った者の動作または第1扉の閉鎖完了の感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送る制御機構とを備えたシステム。
  2. 前記制御機構は、第1扉の開動作感知に応答して、第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送り、その後の第1扉の閉鎖完了を感知して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成した請求項1に記載のシステム。
  3. さらに前記空間への侵入を感知する第2のセンサー機構を備え、
    前記制御機構は、前記空間の外側に設置されたトリガースイッチのオン動作に応答して、第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送る一方、前記第2のセンサー機構による前記空間への侵入感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成した請求項1に記載のシステム。
  4. 前記空間内または第1扉を挟んで前記空間とは反対側に第1のキースイッチ、第2扉を挟んで前記空間とは反対側に第2のキースイッチを備え、前記制御機構が、第1のキースイッチの指示値と第2のキースイッチの指示値とを比較し、指示値が一致する場合または一致しない場合にのみ、ロック機構に開動作の規制を解除するための信号を送るように構成した請求項1または請求項2に記載のシステム。
  5. さらに第1扉の開放状態の維持を防止するための閉鎖強制機構を備え、
    トリガースイッチのオン動作が、2段階であって、第1段階のオン動作で、前記制御機構が第1扉の閉鎖強制機構を始動するとともに第1扉のロック機構に第1扉の前記空間から外側への開動作を規制するための信号を送り、第2段階のオン動作で、前記制御機構が前記第2のセンサー機構による前記空間への侵入感知に応答して第1扉のロック機構に第1扉の開動作を規制するための信号を送るように構成した請求項3に記載のシステム。
  6. 前記空間の内または外に設置されて設置場所周辺を撮像する撮像装置と、該撮像装置で撮像された画像を取得し外部に送信する通報手段とを備え、該通報手段は、第1扉の開動作または閉鎖完了の感知に応答して作動するように構成した請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のシステム。
  7. 前記ロック機構は、エアコンプレッサと、前記制御機構の出力に応じて前記エアコンプレッサの空気の流通方向を切り替えるダブルソレノイド電磁弁と、前記電磁弁を経由した空気によって往復作動する複動シリンダとの組み合わせである、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシステム。
  8. 前記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第1扉の開動作の感知に応答するか否かを切り替えるように構成されている、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシステム。
  9. 前記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第1扉の閉鎖完了の感知に応答するか否かを切り替えるように構成されている、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシステム。
  10. 前記制御機構は、モードスイッチをさらに備え、システム作動時にモードスイッチの指示値を参照し、該指示値に応じて、第2扉を予め閉鎖しておくように構成されている、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシステム。
  11. 第1扉と屋内外を隔てる第2扉とを備えた屋内空間に管理対象を留置しもしくは拘束しまたは前記屋内空間内において管理対象を保安するシステムであって、
    第1扉の開動作及び/または閉鎖完了を感知するセンサー機構と、
    第2扉の開動作を規制するロック機構と、
    第1扉の開動作を行う者以外の者によるトリガー動作または第1扉の開動作感知に応答して第2扉のロック機構に開動作を規制する信号を送る制御機構とを備えたシステム。

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