JP2017196335A - 折り畳み椅子を有する鞄及びこれを構成するベースフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で椅子を使用状態にし、また折り畳み可能とする。【解決手段】鞄は鞄本体2とベースフレーム1とを備え、ベースフレーム1が一対の支柱5を連結している水平台3と、支柱5に連結している折り畳み椅子7とを備える。折り畳み椅子7は、水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みできる座台8と、座台8の第1の端部8Aに上端を連結している折畳脚9と、座台8の第2の端部8Bと折畳脚9に連結している第1リンク31と、折畳脚9の中間と支柱5の下端部に連結している第2リンク32とを備える。ベースフレーム1は、折畳脚9と座台8が水平方向に開かれ、座台8と支柱5との連結部の降下が座台ストッパ34で停止され、第1リンク31の可動端31Aが降下して中間ストッパ35で停止されて、第2リンク32が折畳脚9の開度を制限する状態で展開されると共に、第1リンク31、折畳脚9、及び第2リンク32を介して座台8が水平姿勢に保持される。【選択図】図5

Description

本発明は、折り畳みできる椅子を設けている鞄及びこれを構成するベースフレームに関し、とくに椅子を簡単に使用状態とし、また折り畳みできるようにして便利に使用できる折り畳み椅子を有する鞄及びこれを構成するベースフレームに関する。
折り畳みできる椅子を有する鞄は開発されている(特許文献1参照)。この鞄は、図17と図18に示すように、鞄の背面に連結されて、座台191を開いて椅子190に使用できることから、休憩するときに椅子として便利に使用できる。ただ、この椅子190は、使用状態としたり、折り畳むのに手間がかかる欠点がある。それは、使用するときは、座台191を水平に開いた後、折畳脚192を開いて座台191を水平に支持してロックし、さらに折り畳みするには、折畳脚192を閉じて座台191を支柱195と水平な姿勢に折り畳みするからである。
以上の問題点を解決するために、本出願人は、図19と図20に示す折り畳みできる椅子を有する鞄を出願した(特許文献2参照)。この鞄は、水平台201に下端を連結している一対の支柱205と、この支柱205に折り畳みできるように連結している座台231と、この座台231の降下位置を制限する座台ストッパ237と、上端を傾動できるように座台231に連結している折畳脚232と、一端を折畳脚232の中間に連結し、他端を座台231の下面において、支柱205に接近し、又離れる方向に移動できるように連結している第1リンク233と、一端を折畳脚232の中間に、他端を水平台201に連結して折畳脚232の開度を制限する第2リンク234とを備えている。
この鞄は、座台231と支柱205との連結部240を上昇させて、座台231と折畳脚232と第1リンク233と第2リンク234とを支柱205と平行な姿勢として折り畳み、座台231を垂直姿勢から水平方向に開き、座台231と支柱205との連結部240を降下させて座台ストッパ237に停止させて、折畳脚232を開脚し、第1リンク233を支柱205から離れる方向に移動させて、第2リンク234が折畳脚232の開度を制限する状態で、座台231を第1リンク233と折畳脚232とを介して水平姿勢に保持する。さらに、この鞄は、第1リンク233と第2リンク234を、折り畳み位置で弾性力の作用しない弾性ロッド239を介して連結しており、この弾性ロッド239の弾性力が、支柱205に対して傾動される第2リンク234でもって、第1リンク233を座台231に沿って移動できるようにしている。
以上の鞄は、座台を開いて椅子として使用する状態では、弾性ロッドが第1リンクを座台の支持位置に移動させ、座台を閉じて椅子を折り畳む状態にすると、弾性ロッドが第1リンクを折り畳み位置に移動させる。このため、第1リンクと第2リンクとを弾性ロッドで連結する極めて簡単な構造としながら、簡単かつ容易に、しかも速やかに折り畳み椅子を使用状態にでき、また速やかに折り畳みして便利に使用できる。
特開2004−344355号公報 特開2009−297177号公報
ただ、以上の鞄は、座台を開いて椅子とする際には、弾性ロッドが第1リンクの先端を座台の支持位置に移動させようとする方向と、座台の水平角度がずれていると、第1リンクの先端を速やかに座台の支持位置に移動できず、座台を速やかに水平姿勢として定位置に配置できない問題点がある。また、座台を折り畳む際にも、第1リンクの先端を支柱に接近する方向に移動させる必要がある。
また、第1リンクと第2リンクとを弾性ロッドで連結し、この弾性ロッドを介して第1リンクを所定の方向に付勢するので、弾性ロッドが必要となり、製造コストが高くなる問題点がある。また、弾性ロッドは、弾性変形する硬質プラスチックで成形するので経時的な劣化により、長期間にわたって所定の弾性力を保持するのが難しい問題点もある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の目的の一は、簡単な構造としながら、簡単かつ容易に折り畳み状態にある椅子を展開して使用状態にでき、また折り畳みできる折り畳み椅子を有する鞄及びこれを構成するベースフレームを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するため、本発明の第1の形態に係る折り畳み椅子を有する鞄によれば、鞄本体2と、鞄本体2を搭載してなる走行可能なベースフレーム1とを備える鞄であって、ベースフレーム1が、下面に走行用のキャスター4を固定して、上に鞄本体2を配置してなる水平台3と、水平台3に下端を連結している一対の支柱5と、支柱5に折り畳み自在に連結している折り畳み椅子7とを備えている。折り畳み椅子7は、支柱5に水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みでき、かつ上下に移動できるように連結している座台8と、座台8の降下位置を制限する座台ストッパ34と、座台8の支柱側の第1の端部8Aに上端を傾動できるように連結している折畳脚9と、一端を固定端31Bとして座台8の第1の端部8Aと対向する第2の端部8Bに傾動自在に連結し、他端を可動端31Aとして折畳脚9に沿って上下に移動できるように折畳脚9に連結している第1リンク31と、折畳脚9の中間部に固定されて第1リンク31の可動端31Aの降下位置を制限する中間ストッパ35と、一端を折畳脚9の中間に、他端を支柱5の下端部または水平台3に傾動できるように連結して折畳脚9の開度を制限する第2リンク32とを備えている。ベースフレーム1は、座台8、折畳脚9、第1リンク31、及び第2リンク32が支柱5と平行な垂直姿勢となるように傾動されると共に、座台8と支柱5との連結部が上昇されて折り畳み椅子7が折り畳まれる。また、ベースフレーム1は、折畳脚9が開脚されると共に、座台8が垂直姿勢から水平方向に開かれ、座台8と支柱5との連結部が降下されて座台ストッパ34で停止され、第1リンク31の可動端31Aが降下して中間ストッパ35で停止されて、第2リンク32が折畳脚9の開度を制限する状態で折り畳み椅子7が展開されると共に、第1リンク31、折畳脚9、及び第2リンク32を介して座台8が水平姿勢に保持される。
上記構成により、ベースフレームに設けられた折り畳み椅子7は、垂直姿勢に折り畳まれた座台を水平方向に開く際には、座台と支柱との連結部を降下させて座台ストッパで停止位置としながら、第2リンクで開度が制限される状態で開脚される折畳脚に沿って第1リンクの可動端を降下させて中間ストッパで停止位置に停止させて畳み椅子を簡単かつスムーズに展開できる。また、水平姿勢に開かれた座台を、第1リンク、折畳脚、及び第2リンクを介して安定して水平姿勢に保持できる。
以上の鞄の折り畳み椅子が展開される状態を図7に、折り畳まれる状態を図8に示す。図7Aで示すように、折り畳まれた状態にある折り畳み椅子7は、図7Bで示すように、折畳脚9が開脚されると共に、座台8が水平方向に開かれると、図7Cで示すように、第2リンク32が支柱5から離れるように傾動して折畳脚9の開度を制限すると共に、開脚される折畳脚9に沿って第1リンク31の可動端31Aが降下して中間ストッパ35で停止位置に停止する。可動端31Aが降下して中間ストッパ35で停止位置に保持される第1リンク31は、座台8を下から支持する状態に保持される。したがって、水平姿勢に開かれた座台8は、支柱5との連結側を座台ストッパ34で、支柱5から離れる端部側を第1リンク31と折畳脚9とで支持して、水平な姿勢に保持される。また、折り畳み椅子7を折り畳む際には、図8Aに示すように、第1リンク31を座台8に向かって傾動させて可動端31Aを上昇させる状態で座台8の第2の端部8Bを自重により降下させると、第1リンク31の可動端31Aは折畳脚9に沿って上昇して座台8と第1リンク31が平行な姿勢となる。この状態で折畳脚9が支柱5側に折り畳まれ、座台8に連結している折畳脚9の上端が引き上げられて、支柱5と平行な垂直姿勢に傾動される。この状態で、座台8と折畳脚9と第2リンク32と第1リンク31とが支柱5と平行な姿勢となって、折り畳み椅子7は支柱5に沿って折り畳まれる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、第1リンク31が、折畳脚9に沿って上下に摺動する摺動筒51と、一端が座台8の第二の端部8Bに、他端が摺動筒51に回動自在に連結されたリンク本体50とを備えて、折り畳み椅子7を展開する際に、摺動筒51を第1リンク31の可動端31Aとして、折畳脚9に沿って自重で降下させることができる。
上記構成により、摺動筒を折畳脚に沿って自重で降下させて中間ストッパで定位置に配置できるので、第1リンクを速やかに所定の姿勢に配置して折り畳み椅子を展開しながら、座台を安定して支持できる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、座台8が、水平姿勢において座面となる座面プレート40を備え、座面プレート40を略矩形状とすると共に、座面プレート40の横幅(W)を一対の支柱5の間隔(D)よりも大きくすることができる。
上記構成により、座台の座面プレートを矩形状として横幅を広くすることで座面を広くでき、ユーザーが快適に、しかも安定して座ることができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、座台8が、水平姿勢において下方に突出する周壁41を座面プレート40の周囲に沿って備え、座台8の第1の端部8A及び第2の端部8Bに沿って形成される周壁41には、支柱5を案内する切欠部42を形成することができる。さらに、鞄は、座台8の垂直姿勢において、座台8の両側の周壁41を一対の支柱5の外側に配置し、支柱5を切欠部42に案内して、一対の支柱5の一部を座台8の内側に収納することができる。
上記構成により、座面プレートの周囲に沿って下方に突出する周壁を設けることで、座台の強度を高めながら、座り心地をよくすることができる。さらに、座台の前後に位置する周壁には支柱を案内する切欠部を設けることで、座台を垂直姿勢とする状態においては、座台の両側の周壁を一対の支柱の外側に配置しながら、支柱を切欠部に案内することで、互いに平行な姿勢に折り畳まれる一対の支柱と座台とを省スペースに折り畳みできる。具体的には、一対の支柱の一部を座台の内側に収納する状態で省スペースに折り畳みできる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、座台8と支柱5とを連結してなる第3リンク33を備えることができる。この第3リンク33は、一端を座台8の第1の端部8Aに連結し、他端を支柱5の中間部に連結して、垂直面内で回動できるように配置することができる。この鞄は、水平姿勢の座台8を垂直姿勢とする際に、第3リンク33が垂直姿勢となるように傾動しながら第1の端部8Aを押し上げて、座台8と支柱5との連結部を上昇させることができる。
上記構成により、水平姿勢にある座台を垂直姿勢に折り畳む際に、垂直面内で傾動する第3リンクが座台の第1の端部を押し上げることにより、座台と支柱との連結部を上昇させて座台をスムーズに垂直姿勢に折り畳みできる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、座台8と第1リンク31との連結部分に弾性体65を備えることができる。弾性体65は、第1リンク31を座台8に対して、第1リンク31の可動端31Aを座台8から離す方向に付勢することができる。
上記構成により、座台を水平姿勢に展開する際に、垂直姿勢において座台と平行な姿勢にある第1リンクを座台から拡開する方向にスムーズに傾動させて、座台を速やかに展開することができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、弾性体65が第1リンク31の固定端31Bを座台8に連結する回動軸54に挿通されたコイルバネとして、コイルバネの一端を接線方向に延長して座台8に連結し、他端を接線方向に延長して第1リンク31に連結することができる。
上記構成により、簡単な構造で安価な弾性体を使用して、第1リンクを所定の方向に付勢することができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、座台8を垂直姿勢に係止するロック機構60を備えて、ロック機構60が垂直姿勢から水平姿勢に傾動するときにロック状態を解除するロック解除ボタン61を座台8の先端側に備えることができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、ロック機構60が、第2リンク32に設けてなる係止部62と、座台8の内側に配置されて係止部62の係止位置に弾性的に突出する弾性突出部63と、弾性突出部63をロック解除ボタン61に連結して、該弾性突出部63を係止位置から係止解除位置に移動させる駆動機構64とを備えることができる。
この鞄は、ロック解除ボタンを操作して座台を椅子の使用状態にでき、またロック機構でもって、座台を折り畳み位置に係止できる特徴がある。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、支柱5に、上下に移動できるように上下台30を連結して、上下台30に座台8と折畳脚9とを折り畳みできるように連結することができる鞄。
この鞄は、簡単な構造としながら、座台を支柱に上下に移動でき、かつ傾動できるように連結して、折畳脚を座台に傾動できるように連結できる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、第2リンク32の一端を、折畳脚9に設けられた中間ストッパ35に連結することができる。
上記構成により、折畳脚と第1リンクの連結位置と、第2リンクと折畳脚との連結位置を接近させることができ、水平姿勢に展開された座台を、第1リンクと折畳脚と第2リンクとにより安定して確実に支持することができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄は、水平台3が、底面視を略四角形状とすると共に、底面の四隅部に水平面内で回転自在な4個の首振り自在なキャスター4を固定して、4個のキャスター4でベースフレーム1を自立状態とし、キャスター4を水平面内で回転できる状態として、ベースフレーム1を移動できるようにすることができる。さらに、4個のキャスター4の水平方向の向きを、前記水平台3の移動を停止するストップ方向に停止して、ベースフレーム1の移動を停止するようにしてなるストッパ機構を備え、ストッパ機構が、4個のキャスター4の水平方向の向きをストップ方向に停止した状態に保持して、ベースフレーム1の移動を停止状態とすることができる。
上記構成により、水平台の底面の四隅に水平面内で回転自在な4個のキャスターを設けてベースフレームを自立姿勢としながら、ストップ機構で4個のキャスターの水平方向の向きを水平台の移動を停止するストップ方向に停止して、ストッパ機構で4個のキャスターの水平方向の向きをストップ方向に停止した状態に保持して、ベースフレームの移動を停止状態とすることができる。この構造は、ストッパ機構で4個のキャスターの水平方向の向きをストップ方向に停止してベースフレームの移動を停止できるので、折り畳み椅子を開いた状態で、ベースフレームを移動させることなく安定して椅子に座ることができる。
本発明のベースフレームは、鞄本体2を搭載して走行可能なベースフレームであって、下面に走行用のキャスター4を固定して、上に鞄本体2を搭載可能な水平台3と、水平台3に下端を連結している一対の支柱5と、支柱5に折り畳み自在に連結している折り畳み椅子7とを備えている。折り畳み椅子7は、支柱5に水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みでき、かつ上下に移動できるように連結している座台8と、座台8の降下位置を制限する座台ストッパ34と、座台8の支柱側の第1の端部8Aに上端を傾動できるように連結している折畳脚9と、一端を固定端31Bとして前記座台8の前記第1の端部8Aと対向する第2の端部8Bに傾動自在に連結し、他端を可動端31Aとして折畳脚9に沿って上下に移動できるように折畳脚9に連結している第1リンク31と、折畳脚9の中間部に固定されて第1リンク31の可動端31Aの降下位置を制限する中間ストッパ35と、一端を折畳脚9の中間に、他端を支柱5の下端部または水平台3に傾動できるように連結して折畳脚9の開度を制限する第2リンク32と備えている。ベースフレーム1は、座台8、折畳脚9、第1リンク31、及び第2リンク32が支柱5と平行な垂直姿勢となるように傾動されると共に、座台8と支柱との連結部が上昇されて、前記折り畳み椅子が折り畳まれ、折畳脚9が開脚されると共に、座台8が垂直姿勢から水平方向に開かれ、座台8と支柱5との連結部が降下されて座台ストッパ34で停止され、第1リンク31の可動端31Aが降下して中間ストッパ35で停止されて、第2リンク32が折畳脚9の開度を制限する状態で折り畳み椅子7が展開され、第1リンク31、折畳脚9、及び第2リンク32を介して座台8が水平姿勢に保持することができる。
上記構成により、ベースフレームは、垂直姿勢に折り畳まれた座台を水平方向に開く際には、座台と支柱との連結部を降下させて座台ストッパで停止位置としながら、第2リンクで開度が制限される状態で開脚される折畳脚に沿って第1リンクの可動端を降下させて中間ストッパで停止位置に停止させて畳み椅子を簡単かつスムーズに展開できる。また、水平姿勢に開かれた座台を、第1リンク、折畳脚、及び第2リンクを介して安定して水平姿勢に保持できる。
本発明の一実施例にかかる折り畳み椅子を有する鞄の分解斜視図である。 図1に示す鞄の折り畳み椅子の使用状態を示す斜視図である。 図2に示す鞄の側面図である。 図1に示す鞄のベースフレームの背面図である。 図2に示すベースフレームのV−V線一部拡大断面図である。 図2に示すベースフレームのVI−VI線断面図である。 図5に示すベースフレームの折り畳み椅子を展開する状態を示す断面図である。 図5に示すベースフレームの折り畳み椅子を折り畳む状態を示す側面図である。 図1に示すベースフレームのIX−IX線断面図である。 支柱に設けた支柱ストッパの構造を示す拡大断面図である。 図10に示す支柱の支柱ストッパを解除した状態を示す拡大断面図である。 水平台の底面断面図である。 水平台にキャスターを連結する部分を示す拡大断面図である。 4個のキャスターのストップ方向の一例を示す概略底面図である。 4個のキャスターのストップ方向の他の一例を示す概略底面図である。 4個のキャスターのストップ方向の他の一例を示す概略底面図である。 従来の折り畳み椅子を有する鞄の斜視図である。 図17に示す鞄の折り畳み椅子の使用状態を示す底面斜視図である。 本出願人が先に出願した折り畳み椅子を有する鞄の使用状態を示す底面斜視図である。 図19に示す鞄の折り畳み椅子を展開する工程を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための折り畳み椅子を有する鞄及びこれを構成するベースフレームを例示するものであって、本発明は鞄とベースフレームを以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明の一実施の形態に係る折り畳み椅子を有する鞄(以下、単に「鞄」と記載することもある。)を図1〜図3に示す。図1は折り畳み椅子を有する鞄の斜視図を、図2は図1に示す鞄の折り畳み椅子の使用状態を示す斜視図を、図3は図2に示す鞄の側面図をそれぞれ示している。図1〜図3に示す鞄は、鞄本体2と、この鞄本体2を搭載してなる走行可能なベースフレーム1とを備えている。
(鞄本体2)
鞄本体2は、例えば、可撓性シートを縫製して製作することができる。鞄本体2は、ファスナーなどで開放して内部の空間に物品を収納できる。また、必要に応じて、取っ手やスリングといった携行時に把持、肩掛け等するための部材を設けてもよい。この鞄本体2は、ベースフレーム1に載置して自立できるよう、底面を平面状に形成している。好ましくは、図1〜図3に示すように、外形を箱形とする。この鞄本体2は、ベースフレーム1に搭載できる形状と大きさとすることができる。図1〜図3の鞄は、鞄本体2を脱着できるようにベースフレーム1に装着している。この鞄は、鞄本体2を簡単に交換できる特長がある。ただ、鞄本体は、脱着できないようにベースフレーム1に固定することもできる。なお、鞄本体2をベースフレーム1に脱着自在に装着する構造については、詳細には後述する。
(ベースフレーム1)
ベースフレーム1は、下面に走行用のキャスター4を固定して、上に鞄本体2を配置してなる水平台3と、水平台3に下端を連結している一対の支柱5と、この支柱5に折り畳み自在に連結している折り畳み椅子7とを備えている。
(水平台3)
水平台3は、プラスチックを成形して製作される。水平台3は、底面視を略四角形状とすると共に、底面の四隅部に水平面内で回転自在な4個の首振り自在なキャスター4を固定している。水平台3は、4個のキャスター4でベースフレーム1を自立状態とすると共に、キャスター4を水平面内で回転できる状態として、ベースフレーム1を移動できるようにしている。
水平台3は、片側に、上方に延長して自立するように一対の支柱5を固定している。水平台3は、全体の底面形状を四角形、図にあっては長方形としている。水平台3は、長方形の長辺の片側に、2本の支柱5を垂直姿勢であって互いに平行に固定している。水平台3は、支柱5を垂直姿勢で支持するために、長辺の片側の両端に支持台11を設けている。支持台11は、支柱5の下端部を挿通して支持する角筒状で、水平台3に対して垂直姿勢で起立する形状に形成されている。支柱5は、下端部をこの支持台11に挿通して支持されている。
水平台3と支持台11は、プラスチックで一体的に成形される。水平台3と支持台11とをプラスチックで一体的に成形しているベースフレーム1は、水平台3と支持台11との連結強度を強くできる。ただ、ベースフレーム1は、水平台3と支持台11とを別々のプラスチックで成形して接着やネジ止等の構造で固定することもできる。支持台11は、支柱5を挿入して連結する垂直穴(図示せず)を設けており、この垂直穴に支柱5を入れて連結している。図のベースフレーム1は、支柱5を角柱状としているので、垂直穴を角柱状としている。垂直穴に入れた支柱5は、支持台11を貫通して先端を支柱5に押し付けている止ネジで固定される。ただ、支柱5を垂直穴に接着して固定し、あるいは抜けない嵌合構造で連結することもできる。この構造で支柱5を水平台3に連結する構造は、支柱5を極めて強靭な構造で水平台3に固定できる。
水平台3は、上面を平面として、その下面には、縦横に対して斜め方向に交差する補強リブ28(図12参照)を一体的に成形して設けている。この水平台3は、全体を薄くして軽量にしながら補強リブ28で強靭な構造にできる。さらに、水平台3は、交差して設けている補強リブ28の間に、水平台3を上下に貫通する貫通孔29を設けて、全体の重量をより軽くしている。
さらに、図1〜図3の水平台3は、支柱5を固定している側部、図において左側に、水平台3の幅を広くする方向に突出する突出部12を設けている。この突出部12の上には支持台11を設けて支柱5を固定し、下面にはキャスター4を固定している。突出部12を設けている水平台3は、その両側に固定するキャスター4の間隔を広くして安定できる。長方形の水平台3は、その横幅(H)を狭くすると横に倒れやすくなるが、突出部12を設けて水平台3の横幅方向におけるキャスター4の間隔を広くして横方向の安定性を向上できる。キャスター4は水平台3の四隅部に固定されるので、突出部12は支柱5を連結する側の両端部に設けられる。突出部12を設けている水平台3は、その幅を14〜16cmとして、長さを20〜35cmとしている。ただし、幅は12〜35cmとすることもできる。
(支柱5)
支柱5は、上方に引出し自在な伸縮ロッドであって上端にグリップ6を設けている。伸縮ロッドである支柱5は、詳細には後述するが、伸長位置と収縮位置に停止させる支柱ストッパ15(図10及び図11参照)とを備えている。支柱5は、図3の鎖線で示すように、伸長されてグリップ6が引き上げられると、水平台3に固定している片側から中央に向かってグリップ6を移動させるように湾曲している。この支柱5は、引き上げられたグリップ6を、水平台3の側部から中央に接近する方向に移動できる。ただ、この支柱は、グリップを引き上げた状態で、グリップを必ずしも水平台3の中央に位置させる必要はない。
さらに、支柱は、図示しないが、伸長されてグリップが引き上げられると、水平台に固定している片側から中央に向かってグリップを移動させるように支柱を傾斜して水平台に固定することもできる。たとえば、水平台の左側に固定される支柱は、グリップが引き上げられると、グリップを水平台の左側から右側に向かって移動させるように、支柱を傾斜させる。傾斜する支柱も、湾曲する支柱と同じように、グリップを引き上げた状態で、グリップを必ずしも水平台の中央に位置させる必要はない。
さらに、図示しないが、鞄は、湾曲する支柱を傾斜して水平台の片側に固定して、グリップを引き上げて、水平台の片側から中央に向かって移動させることもできる。この鞄は、湾曲する曲率半径を大きくすると共に、傾斜角を直角に近くして、グリップを引き上げて水平台の中央に接近できる。それは、傾斜させることと湾曲させることの両方で、引き上げたグリップを水平台の側部から中央に移動できるからである。
以上の支柱5は、伸長されてグリップ6が引き上げられると、水平台3に固定している片側から中央に向かってグリップ6を移動させる構造としている。ただ、支柱は、必ずしもグリップを水平台の片側から中央に向かって移動するように配設する必要はなく、水平台の片側に垂直に固定して、伸長されてグリップが引き上げられると、水平台の片側の真上に向かってグリップを移動させる構造とすることもできる。
支柱5は、収縮状態、いいかえるとグリップ6を最も押し下げた状態では、グリップ6が鞄本体2の上部ないし上方に位置して支柱ストッパで停止される。支柱5は、収縮されてグリップ6を最も低くする位置で、キャスター4の底面からグリップ6の上面までの距離を約50cmとする。ただし、支柱5は、収縮されてグリップ6を最も低くする位置で、キャスター4の底面からグリップ6の上面までの距離を、好ましくは30〜80cm、さらに好ましくは35〜70cmとすることもできる。支柱5を収縮してグリップ6を最も低くする状態で、グリップ6を掴みやすいように、鞄本体2をグリップ6よりも低くする。支柱5は、伸長状態、いいかえるとグリップ6を最も高く引き上げた状態では、キャスター4の底面からグリップ6の中心までの高さが60〜100cm、好ましくは65〜85cmとなる位置で支柱ストッパ15で停止される。
支柱5は、水平台3に上下方向に伸びるように固定しているガイド筒5Bと、このガイド筒5Bに出し入れできるように挿入している引出ロッド5Aとを備え、引出ロッド5Aの上端にグリップ6を固定している。ガイド筒5Bと引出ロッド5Aは、太さの異なる金属筒とすることができる。ただし、ガイド筒と引出ロッドは、プラスチックを角筒状に成形して製作することもできる。
図1と図2のベースフレーム1は、水平台3の片側に2本の支柱5を固定して、2本の支柱5の上端にグリップ6を連結している。さらに、図のベースフレーム1は、水平台3の片側の両端部に位置して2本の支柱5を固定している。すなわち、2本の支柱5の間隔を、長方形である水平台3の長辺の長さとほぼ等しくしている。このように、2本の支柱5を水平台3の両端部に固定する構造は、支柱5をより強靭な構造でしっかりと自立できる特長がある。それは、2本の支柱5と水平台3とグリップ6とで構成される長方形状の枠を大きくできるからである。この構造は、支柱5を伸長させて鞄を走行させる状態において、鞄の進行方向にグリップ6を押す力が、支柱5を倒す方向に作用するのを極減できる。したがって、グリップ6を握って歩行する時、あるいは杖に併用しながら押して移動する時においても、伸長された支柱5が倒れるのを防止しながら、安定して走行させることができる。また、支柱5と水平台3との連結部分にかかる負荷を極減できるので、この部分が損傷するのを有効に防止できる特長もある。
さらに、2本の支柱5を水平台3の長辺の両端に固定する構造は、鞄をキャスター4で走行させるときのベースフレーム1の進行方向に対して、先端側の端部と後端側の端部とに支柱5を固定することになる。このため、先端側の支柱5では水平台3を引く方向に力を作用させ、後端側の支柱5では水平台3を押す方向に力を作用させて、水平台3を軽い力でスムーズに走行させることができる。とくに、この構造は、水平台3を優れた方向性で舵取りしながら走行できる。このため、底面の四隅部に自由な方向に走行可能なキャスター4を設けている水平台3を、優れた方向性で安定して走行できる特長が実現できる。
さらに、2本の支柱5は、ガイド筒5Bの上端を連結ロッド13で連結している。ガイド筒5Bは、下端を水平台3に固定して、上端部分を連結ロッド13で連結している。このように、ガイド筒5Bの上端を連結ロッド13で連結する構造は、2本の支柱5を補強して、より安定して自立できる。図1で示すように、最も降下したグリップ6と連結ロッド13との間には、手を入れる挿入隙間14を設けている。降下したグリップ6を掴みやすくするためである。図のグリップ6は、プラスチックで全体をコ字状に成形して、両端の折曲部分を引出ロッド5Aに連結して、挿入隙間14を設けている。
(折り畳み椅子7)
さらに、図1〜図3の鞄は、一対の支柱5に折り畳み自在に折り畳み椅子7を連結している。折り畳み椅子7を備える鞄は、たとえば、順番待ちのときや疲れたときに、椅子を開いて座って楽に休憩できる。とくに、自立状態において四隅部に設けたキャスター4で走行できる鞄は、グリップ6を引き上げた状態では、杖として使用しながら移動できるので、折り畳み椅子7を設けることにより、移動するときと移動しないときの両方を極めて安楽にできる特長がある。
折り畳み椅子7は、図1〜図6に示すように、支柱5に水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みでき、かつ上下に移動できるように連結している座台8と、座台8の降下位置を制限する座台ストッパ34と、座台8の支柱側の第1の端部8Aに上端を傾動できるように連結している折畳脚9と、一端を固定端31Bとして座台8の第1の端部8Aと対向する第2の端部8Bに傾動自在に連結し、他端を可動端31Aとして折畳脚9に沿って上下に移動できるように折畳脚9に連結している第1リンク31と、折畳脚9の中間部に固定されて第1リンク31の可動端31Aの降下位置を制限する中間ストッパ35と、一端を折畳脚9の中間に、他端を支柱5の下端部に傾動できるように連結して折畳脚9の開度を制限する第2リンク32とを備えている。
(座台8)
座台8は、支柱側の第1の端部8Aを傾動の中心として水平姿勢(図2参照)と垂直姿勢(図1参照)とに傾動できると共に、上下に移動できるように支柱5に連結している。図1〜図5のベースフレーム1は、支柱5の上部に、支柱5に沿って上下に移動できるように上下台30を連結しており、この上下台30に座台8の第1の端部8Aを傾動できるように連結している。上下台30は、両端を支柱5のガイド筒5Bに摺動できるように連結している。ガイド筒5Bは四角筒であるから、上下台30はその両端に四角形の貫通孔を設けて、この貫通孔にガイド筒5Bを摺動できるように挿通している。上下台30は、ガイド筒5Bの上端部であって、座台ストッパ34と連結ロッド13の間を上下に移動できるように配置されている。上下台30は、折り畳み椅子7を開閉するとき、水平な姿勢で支柱5のガイド筒5Bに沿って上下に移動する。この上下台30は、支柱5に固定された座台ストッパ34に当接して降下が停止される。座台ストッパ34は、支柱5を挿通できる筒状で、上下に移動しないように支柱5に固定している。
座台8は、図6に示すように、第1の端部8Aの内側に水平姿勢で固定された傾動軸36を介して上下台30に傾動自在に連結されている。図に示す傾動軸36は金属シャフトで、座台8の第1の端部8Aに設けた複数の軸受リブ46を貫通する状態で配設されると共に、金属シャフトである傾動軸36の両端部を上下台30に連結している。
図に示す座台8は、水平姿勢に開かれた状態で座面となる座面プレート40を備えている。座台8は、座面プレート40を略矩形状としている。さらに、図4に示す座台8は、略矩形状の座面プレート40の横幅(W)を一対の支柱5の間隔(D)よりも大きくしている。この構造は、座台8の座面プレート40を矩形状として、その横幅(W)を広くすることで座面を広くでき、ユーザーが快適に、しかも安定して座ることができる。
座台8はプラスチックで製作されており、水平姿勢において下方に突出する周壁41を座面プレート40の周囲に沿って一体的に成形している。このように、座面プレート40の周囲に沿って周壁41を設けることで、座台8の強度を高めながら、座り心地をよくすることができる。図2と図4に示す座台8は、支柱5の間隔よりも広い座台8を支柱5に沿って収納するために、第1の端部8A及び第2の端部8Bに沿って形成される周壁41に、折り畳み状態で支柱5を案内する複数の切欠部42を形成している。図4に示す座台8は、第1の端部8A側の周壁41の両端部に、支柱5のガイド筒5Bを案内する第1切欠部42Aを設けて、第2の端部側の周壁41の両端部に、支柱5のガイド筒5Bと折畳脚9と第2リンク32とを収納する第2切欠部42Bを設けている。
この座台8は、図1と図4に示すように、垂直姿勢に折り畳まれた状態で、座台8の両側の周壁41を一対の支柱5の外側に配置すると共に、支柱5を切欠部42に案内して、一対の支柱5の中間部分を座台8の内側に収納している。図4に示す座台8は、水平姿勢から垂直姿勢に折り畳む状態で、第1切欠部42Aに支柱5を案内し、第2切欠部42Bに支柱5と折畳脚9と第2リンク32とを案内して、これらを座台8の内側の定位置に収納している。いいかえると、座台8は、第1切欠部42Aに支柱5を、第2切欠部42Bに支柱5と折畳脚9と第2リンク32とを収納する状態で、支柱5と平行な姿勢に折り畳まれる。座台8は、座面プレート40を一対の支柱5に対して平行な姿勢としながら、一対の支柱5を両側縁に設けた周壁41の内側に収納して垂直姿勢に折り畳まれる。以上の座台8は、折り畳み椅子7を折り畳んだ状態では、垂直姿勢に傾動される座台8が支柱5に沿って収納される。
さらに、図1、図2、及び図5に示す座台8は、座面プレート40の表面であって中央領域に座面カバー43を脱着自在に配設している。座面カバー43は、軟質プラスチックやウレタン等のクッション材である。表面に、クッション材である座面カバー43を備える座台8は、座り心地をよくできる。また、座面カバー43を脱着自在とすることで容易に交換できる。
(折畳脚9)
折畳脚9は、図1〜図5に示すように、一対の金属パイプ37の下端部を連結部材38で連結して全体の形状をコ字状として、その上端を、座台8の支柱側の第1の端部8Aに傾動できるように連結している。折畳脚9の上端は、座台8の第1の端部8Aに配設された傾動軸36を介して、上下台30に傾動できるように連結している。折畳脚9は、支柱5に対して傾斜する方向に開閉される。開かれた折畳脚9は、その下端が支柱5から離れるので、開かれた折畳脚9と支柱5とで安定して、座台8を支持することができる。折畳脚9は、開かれた状態で、座台8をほぼ水平な姿勢とするように支持する。ここで、折畳脚9の全長は、図1に示すように、折り畳み椅子7が折り畳まれた状態では、上昇位置にある上下台30からキャスター4の下面までの距離より短く設定される。折畳脚9を支柱5と平行な姿勢となるように収納しつつ、折畳脚9の下端が地面に接触するのを防止するためである。また、折畳脚9は、図2に示すように、折り畳み椅子7を展開した状態では、降下位置にある上下台30から、折畳脚9の下端が支柱5から離れる方向に傾斜する姿勢として、下端を地面に接触させて水平姿勢に開かれた座台8を支持するようにしている。
折畳脚9の連結部材38は、例えば、プラスチックで製造されている。図2と図4に示す連結部材38は、2本の金属パイプ37の下端を連結しており、下方に突出する脚部38Aを両端部に設けている。この折畳脚9は、脚部38Aを地面に接触させて、折畳脚9にかかる荷重を支持する構造としている。折畳脚9は、脚部38Aをプラスチック製とすることで、地面との接触抵抗を大きくして安定して折畳脚9を支持できる。さらに、図4に示す連結部材38は、隣接するキャスター4が水平面内で回転する際に、連結部材38の両端面に接触して干渉しないように、両端部に非接触凹部38Bを形成している。この折畳脚9は、図4の鎖線で示すように、水平面内で回転するキャスター4を連結部材38の非接触凹部38Bに通過できるので、キャスター4の水平面内での首振り動作を制限することなく、安定して首振りできる。
図1のベースフレーム1は、水平台3の突出部12の間に折畳脚9を収納すると共に、垂直姿勢に折り畳まれる座台8の周壁41の内側に折畳脚9を収納している。図4に示す座台8は、第2の端部8B側に設けた周壁41の第2切欠部42Bに折畳脚9を収納している。これにより、折畳脚9と座台8とを垂直姿勢に折り畳んだ状態では、折畳脚9及び座台8を一対の支柱5の外側に大きく突出させることなく、言い換えると、ベースフレーム1の外形を大きくすることなくコンパクトに折り畳みできる。このベースフレーム1は、突出部12の間に折り畳み椅子7の折畳脚9を収納して、全体の横幅を広くすることなく、折り畳み椅子7を配置している。この鞄は、突出部12で横幅方向の安定性を向上しながら、突出部12によってできるスペースに折畳脚9を収納できる特長がある。
(第1リンク31)
第1リンク31は、一端が座台8の第2の端部8Bに連結されると共に、他端が折畳脚9に沿って上下に移動できるように折畳脚9に連結されている。図3〜図5に示す第1リンク31は、折畳脚9に沿って上下に摺動する摺動筒51と、一端が座台8の第二の端部8Bに、他端が摺動筒51に回動自在に連結されたリンク本体50とを備えている。摺動筒51は、折畳脚9の金属パイプ37が挿通される筒体で、金属パイプ37に沿って上下に移動できるようにプラスチックで成形されている。図4の第1リンク31は、2本の金属パイプ37にそれぞれ摺動筒51を挿通している。
リンク本体50は、プラスチックで成形されており、図4に示すように、平面視において両側縁を中央凹に湾曲する形状のプレート状とすると共に、図5に示すように、一方の面(図5では座台8との対向面)において、周囲には周壁52を設けて、中央部には複数のリブ53を形成して補強している。リンク本体50の一端は、回動軸54を介して座台8の第2の端部8Bの内側に連結されている。図5に示す回動軸54は金属シャフトで、リンク本体50の一端を水平方向に貫通すると共に、両端部を、座台8の内面に突出して設けた軸受部44に連結してリンク本体50を垂直面内で回動自在に連結している。さらに、リンク本体50の他端は、回動軸55を介して摺動筒51に連結されている。図5に示す回動軸55は金属シャフトで、リンク本体50の他端を水平方向に貫通すると共に、両端部を、対向する摺動筒51に垂直面内で回動自在に連結している。以上のように、摺動筒51とリンク本体50とをプラスチックで形成する第1リンク31は、安価で軽量にできる特徴がある。ただ、第1リンクは金属製とすることもできる。
この第1リンク31は、折り畳み椅子7を開閉する際に、リンク本体50の一端である回動軸54側を固定端31Bとして座台8に連結し、摺動筒51を可動端31Aとして、折畳脚9に沿って上下に移動できるようにしている。とくに、この第1リンク31は、折り畳み椅子7を展開する際に、固定端31B側の回動軸54を中心として回動する第1リンク31の可動端31Aを折畳脚9に沿って自重で降下させるようにしている。このため、第1リンク31を速やかに所定の姿勢に配置して折り畳み椅子7を展開しながら、座台8を安定して支持できる。折畳脚9に沿って降下する摺動筒51は、折畳脚9の中間部に固定された中間ストッパ35に当接して降下が停止される。中間ストッパ35は、折畳脚9の金属パイプ37を挿通できる筒状で、上下に移動しないように折畳脚9に固定している。中間ストッパ35により可動端31Aの降下位置が特定される第1リンク31は、座台8の第2の端部8Bと折畳脚9の中間部との間を橋渡しして、座台8を水平な姿勢に支持する。
(弾性体56)
さらに、図5に示す折り畳み椅子7は、座台8と第1リンク31との連結部分に弾性体56を備えている。この弾性体56は、第1リンク31を座台8に対して拡開する方向であって、第1リンク31の可動端31Aを座台8から離す方向に付勢している。この構造は、座台8を水平姿勢に展開する際に、可動端31Aを座台8から離す方向に第1リンク31をスムーズに傾動させて、座台8を速やかに展開することができる。図5に示す弾性体56は、第1リンク31の固定端31Bを座台8に連結する回動軸54に挿通されたコイルバネとしている。コイルバネである弾性体56は、一方の端部を接線方向に延長して座台8に連結すると共に、他方の端部を接線方向に延長して第1リンク31のリンク本体50に連結している。この構造は、簡単な構造で、しかも安価な弾性体56を使用して、第1リンク31を所定の方向に付勢することができる。ただ、折り畳み椅子7は、必ずしも弾性体を備える必要はなく、これを省略することもできる。
(第2リンク32)
第2リンク32は、折畳脚9の中間部と支柱5の下端部とを連結する連結部材で、支柱5から離れる方向に傾斜される折畳脚9の開度を制限している。図4と図5に示す第2リンク32は、所定の厚さと長さを有する金属バーとしている。金属バーである第2リンク32は、一方の端部を折畳脚9の中間部に固定された中間ストッパ35の外側面に、連結具57を介して回動できるように連結している。また、第2リンク32は、他方の端部を支柱5の下端部であって、支持台11の上方に固定された固定部材39の内側面に、連結具57を介して回動できるように連結している。中間ストッパ35及び固定部材39に固定される連結具57は、中心軸を水平方向として互いに平行としており、第2リンク32を垂直面内で傾動できるようにしている。
さらに、図4に示す第2リンク32は、離間して配置される折畳脚9と支柱5とを互いに連結しながら、垂直面内で傾動できるように、折畳脚9と支柱5に連結される両端部を逆方向に折曲して互いに平行な姿勢としている。すなわち、第2リンク32は、図4に示すように、中間部を傾斜姿勢として、その両端に連結される両端部を互いに平行な連結部としてそれぞれ折畳脚9と支柱5に連結する構造としている。図4に示す折り畳み椅子7は、2本の第2リンク32を折畳脚9の両側に備えている。2本の第2リンクは、左右対称な姿勢で配置されており、一対の支柱5の下端部と折畳脚9の両側面とを垂直面内で回動できるように連結している。
以上の第2リンク32は、支柱5側の端部を固定端32Bとし、折畳脚9側の端部を可動端32Aとして、可動端32Aが支柱5から離れ、あるいは接近する方向に傾動する。第2リンク32は、折り畳み椅子7を展開する際には、可動端32Aが支柱5から離れる方向に傾動して、折畳脚9の下部を支柱5から離れる方向に傾動させる。折畳脚9は、上端が連結された上下台30を降下させながら開かれて、上下台30が降下するにしたがって、折畳脚9の開角度は大きくなる。上下台30は、座台ストッパ34に当接して降下が停止される。この状態で、第2リンク32は折畳脚9が開くのを停止させる。折畳脚9は、上下台30が座台ストッパ34に当接することで降下位置が特定されると共に、下部の傾動が第2リンク32により制限されて所定の展開姿勢に保持される。
なお、以上の第2リンクは他端を支柱の下端部に固定しているが、第2リンクの他端は水平台に固定することもできる。この構造は、例えば、第2リンクの他端を水平台の側面や突出部に回動自在に連結して、第2リンクを垂直面内で傾動自在に配置することができる。
(第3リンク33)
さらに、図5に示す折り畳み椅子7は、座台8と支柱5とを連結してなる第3リンク33を備えている。図5の折り畳み椅子7は、座台8の第1の端部8A側であって傾動軸36から中央側に後退した位置と支柱5の中間部との間を第3リンク33を介して連結している。図4と図5に示す第3リンク33は、所定の厚さと長さを有する金属バーとしている。金属バーである第3リンク33は、一端を座台8の下面に突出して設けた固定リブ45に連結具58を介して回動自在に連結すると共に、他端を支柱5の座台ストッパ34に回動自在に連結して、垂直面内で傾動できるようにしている。
以上の第3リンク33は、支柱5側の端部を固定端33Bとし、座台8側の端部を可動端33Aとして、可動端33Aが支柱5から離れ、あるいは接近する方向に傾動する。第3リンク33は、折り畳み椅子7を展開する際には、可動端33Aが支柱5から離れる方向に傾動して、座台8の第1の端部8Aを降下させる。座台8は、上下台30が降下するにしたがって水平姿勢に開かれ、上下台30が座台ストッパ34に当接して停止される。また、第3リンク33は、水平姿勢の座台8を折り畳む際には、可動端33Aを支点として座台8の第1の端部8Aを押し上げて、上下台30を上昇させる。したがって、第1リンク33を備える折り畳み椅子7は、水平姿勢から折り畳まれる座台8に連動して上下台30を上昇させて、座台8をスムーズに垂直姿勢に傾動できる。ただ、折り畳み椅子は、必ずしも第3リンクを備える必要はなく、第3リンクを省略することもできる。
以上の構造の折り畳み椅子7は、垂直姿勢の座台8を水平姿勢に展開する際には、支柱5から離れる方向に傾動される折畳脚9に連動するように座台8が開かれる構造としている。この構造を図7の概略図で詳述する。図7Aは、座台8、折畳脚9、第1リンク31、第2リンク32、及び第3リンク33を支柱5と平行な姿勢として折り畳む状態を示している。この状態から、図7Bの矢印Aで示すように、折畳脚9を支柱5から離れる方向に傾動させようとすると、第1リンク31を介して連結された座台8が、矢印Bで示すように、折畳脚9の傾動に連動して展開方向に傾動される。さらに、折畳脚9の上端が連結された上下台30が、矢印Cで示すように支柱5に沿って降下する。この状態で座台8は、さらに水平姿勢に展開される。さらに、図7Cの矢印Dで示すように、水平姿勢に近づいた座台8の先端である第2の端部8Bを持ち上げる。この状態で、図7Dに示すように、座台8の第1の端部8Aが連結された上下台30が座台ストッパ34に当接して降下が停止されると共に、第2リンク32が折畳脚9の開度を制限する状態で折畳脚9の開脚位置を特定する。さらに、図7Dの矢印Eで示すように、第1リンク31の可動端31Aである摺動筒51が折畳脚9に沿って自重で降下する。降下する摺動筒51は、折畳脚9の中間に固定された中間ストッパ35に当接して降下が停止される。この状態で、図5に示すように、畳み椅子7が展開されて、座台8が、第1リンク31、折畳脚9、及び第2リンク32を介して水平姿勢に保持される。
さらに、折り畳み椅子7は、水平姿勢の座台8を折り畳む際には、垂直姿勢に傾動される座台8に連動して折畳脚9が折り畳まれる構造としている。この構造を図8の概略図で詳述する。図8Aの矢印Aで示すように、第1リンク31のリンク本体50を座台8の内側に向かって傾動させる。この状態で、第1リンク31の摺動筒51が、矢印Bで示すように、折畳脚9に沿って上昇する。さらに、図8Bの矢印Cで示すように、座台8の第2の端部8Bを降下させて、支柱5に向かって傾動させる。このとき、座台8は、第3リンク33の可動端33Aを支点として傾動し、矢印Dで示すように、第1の端部8Aが連結された上下台30を上昇させる。上昇する上下台30は、折畳脚9の上端を上昇させるので、これに連動して折畳脚9が引き上げられて、折畳脚9が矢印Eで示すように支柱5側に折り畳まれる。さらに、図8Cの矢印Fで示すように座台8が傾動されることで、上下台30が上昇され、折畳脚9が矢印Gで示すように支柱5に接近する方向に折り畳まれる。図8Dで示すように、座台8、折畳脚9、第1リンク31、第2リンク32、及び第3リンク33が支柱5と平行な姿勢として折り畳まれる。
以上の構造の折り畳み椅子7は、座台8を開くときには、折畳脚9を手で開くことで、これに連動して座台8を開くことができ、また、第1リンク31の可動端31Aである摺動筒51を折畳脚9に沿って自重で降下させることで、簡単かつ速やかに第1リンク31を傾斜姿勢として座台8を支持することができる。また、折り畳み椅子7は、座台8を垂直姿勢に折り畳む際には、第3リンク33の可動端33Aを支点として傾動する座台8が上下台30を上昇させるので、上下台30や座台8を手で上方に持ち上げることなく、座台8を傾動させることで、これに連動して上下台30を上昇させて、座台8と折畳脚9とを簡単かつ速やかに支柱5と平行な姿勢に折り畳むことができる。
(ロック機構60)
さらに、図4と図9に示すベースフレーム1は、座台8を垂直姿勢に係止するロック機構60を備えている。このロック機構60は、図9に示すように、座台8を垂直姿勢から水平姿勢に傾動するときにロック状態を解除するロック解除ボタン61と、第2リンク32に形成している係止部62と、座台8の内側に連結されて係止部62の係止位置に弾性的に突出している弾性突出部63と、ロック解除ボタン61の操作により、弾性突出部63を係止位置から係止解除位置に移動させる駆動機構64とを備える。
(ロック解除ボタン61)
ロック解除ボタン61は、座台8の第2の端部8Bに設けている。図9の折り畳み椅子7は、座台8の第2の端部8Bの中央部に貫通穴40Aを設けて、ここにロック解除ボタン61を配置している。ロック解除ボタン61は、座台8の上面から大きく突出しないように、座台8の上面と同一面、あるいは座台8からわずかに突出する位置にあって、座台8に座るときに違和感がない状態としている。ロック解除ボタン61は、弾性体65で弾性的に座台8の表面に突出するように押圧されている。図9に示すロック解除ボタン61は、平面視を略長円形状の柱状としており、座台8の内面側の両端に、座台8の内側に向かって延びる凸部61Aを一体成形している。図に示す凸部61Aは、先端に向かって次第に断面積を小さくする形状に成形されており、対向する内面側に傾斜面61aを設けている。図9のロック解除ボタン61は、一対の凸部61Aを両端から突出させてフランジ部61bを設けており、このフランジ部61bを座台8の貫通穴31Aの開口縁部に当接させてロック解除ボタン61の座台8に対する上昇位置を特定している。いいかえると、弾性体65がロック解除ボタン61を押し上げて、座台8から上方に抜けない構造としている。
(係止部62)
係止部62は、ロック解除ボタン61を操作して駆動される弾性突出部63の先端部が案内されて、弾性突出部63を係止する。図9に示す係止部は、第2リンク32を貫通して開口された係止穴62Aとしている。すなわち、第2リンク32は、支柱5に対して平行な姿勢に折り畳まれた状態で、弾性突出部63の先端と対向する位置に係止穴62Aを開口して係止部62としている。図に示す係止穴62Aはスリット状としており、折り畳み椅子7が折り畳まれた状態で、弾性突出部63の先端部を案内できる形状としている。このように、第2リンク32に係止部を設ける構造は、ロック解除ボタン61から係止部62までの距離を短くしながら、座台8を垂直姿勢に係止できる。座台8は、第2リンク32に設けた係止穴62Aに弾性突出部63が挿入されて垂直姿勢に係止される。
(弾性突出部63)
弾性突出部63は、座台8の下面に、互いに両側に離間し、また反対に接近する方向に往復運動できるように連結している。図4の座台8は、第2の端部8B側の中央部に一対の弾性突出部63を配置する収納部47を形成しており、この収納部47に配置される一対の弾性突出部63を、収納部47から両側に突出するように設けている。一対の弾性突出部63を座台8の裏面に沿って往復運動できるように配置するために、座台8は、往復運動方向に伸びる一対のリブ48(図5参照)を設けている。このリブ48の間に弾性突出部63を配置して、弾性突出部63を往復運動できるようにしている。一対のリブ48の先端縁には、カバー部材67が固定されており、リブ48の間に配置される一対の弾性突出部63が脱落するのを防止している。
図9に示す弾性突出部63は、プラスチックを柱状に成形して、その先端部に係止穴62Aに挿入される係止凸部66を設けている。さらに、弾性突出部63は、係止凸部66より後退した位置に、折畳脚9の金属パイプ37を案内する凹部63Bを形成している。この凹部63Bは、往復運動する弾性突出部63が金属パイプ37に干渉しない形状としている。さらにまた、弾性突出部63は、後端部に、往復運動方向に延びるスリット63Aを開口しており、このスリット63Aの内部に座台8の裏面側に突出するガイド凸部49を案内するようにしている。スリット63Aに案内されるガイド凸部49は、カバー部材67を固定する止ネジ69をねじ込むボスに兼用されている。
弾性突出部63は、図9に示すように、座台8のガイド凸部49との間に配設している押しバネの弾性体68でもって、係止凸部66を両側に弾性的に押し出す構造としている。押しバネである弾性体68は、弾性突出部63に形成されたスリット63Aの内部であって、座台8に一体的に成形して設けているガイド凸部49と、スリット63Aの内面との間に案内されて、弾性突出部63の係止凸部66を弾性的に押し出している。一対の弾性突出部63は、ロック解除ボタン61が操作されない状態では、互いに離れる方向に移動するように弾性体68で付勢されている。弾性突出部63は、弾性体68で外側に押し出される状態で先端に設けた係止凸部66が係止部62に案内されて係止状態となる。
弾性的に押し出されて係止部62に案内される係止凸部66は、座台8を垂直姿勢とする状態で、係止部62に案内される先端部の対向面を傾斜面66Aとしている。図9に示す係止凸部66は、座台8の内面と対向する側を平面状とし、反対側である表出面を先端に向かって傾斜する傾斜面66Aとしている。この係止凸部66は、座台8を水平姿勢から垂直姿勢に折り畳むときに、傾斜面66Aが第2リンク32の表面に沿って摺動してスムーズに係止穴62Aに押し込まれ、係止穴62Aに案内されると、弾性体71で弾性的に押し出される。このため、ロック解除ボタン61を押すことなく、座台8を垂直姿勢に折り畳んで、係止凸部66をスムーズに係止部62に案内して座台8を折畳位置に係止できる。ただ、係止凸部は、必ずしも傾斜面とすることなく、ロック解除ボタンを押してロックを解除する状態として、座台8を垂直姿勢に折り畳むこともできる。
(駆動機構64)
駆動機構64は、ロック解除ボタン61の操作により、一対の弾性突出部63を係止位置から係止解除位置に移動させる。駆動機構64は、ロック解除ボタン61の下面に突出する凸部61Aと弾性突出部63に設けたスリット63Aで構成されている。正確には、駆動機構64は、凸部61Aに形成された傾斜面61aと、この傾斜面61aに対向してスリット63Aの内面に形成された傾斜面63aとで構成されている。弾性突出部63は、ロック解除ボタン61で操作されて係止状態が解除されるように、ロック解除ボタン61の下面に突出する凸部61Aをスリット63Aに案内する構造としている。スリット63Aは、ロック解除ボタン61の凸部61Aに設けた傾斜面61aと対向する内面に傾斜面63aを備えており、ロック解除ボタン61が押し下げられる状態で、移動する凸部61Aの傾斜面61aに沿ってスリット63Aの傾斜面63aを摺動させて、一対の弾性突出部63を互いに接近する方向に移動できるようにしている。一対の弾性突出部63は、ロック解除ボタン61が押し下げられる状態で、互いに接近する方向に移動されて係止解除位置に移動し、先端の係止凸部66が係止穴62Aから引き抜かれて係止状態が解除される。ロック解除ボタン61が解放されると、弾性体65で押し上げられると共に、一対の弾性突出部63が弾性体68で外側に押し出されて、係止凸部66が係止位置まで移動する。
以上の構造の折り畳み椅子7は、以下の動作をして開閉される。
[座台8の折り畳み状態]
図1、図7Aに示すように、上下台30は上昇位置にあり、座台8、折畳脚9、第1リンク31、第2リンク32、及び第3リンク33は、支柱5と平行な姿勢で折り畳まれている。支柱5、折畳脚9、及び第2リンク32は、図4に示すように、周壁41の切欠部42に案内される。第1リンク31も支柱5と平行に折り畳まれる。この状態で、折り畳み椅子7は、折り畳み状態に保持される。ベースフレーム1をキャスター4で移動させるとき、あるいは折り畳み椅子7を使用しないときは、この状態として折り畳み椅子7を支柱5と平行な姿勢とする。
[座台8を開いて椅子として使用するとき]
ロック解除ボタン61を押してロック機構60のロック状態を解除する。ロック解除ボタン61が押されると、図9に示すように、凸部61Aの傾斜面61aが、弾性突出部63のスリット63Aの内面に形成された傾斜面63aを滑って、一対の弾性突出部63を互いに接近させる方向に移動させる。互いに接近する弾性突出部63は、係止凸部66を第2リンク32の係止穴62Aから引き抜いて、係止部62との係止状態を解除する。
ロック解除ボタン61を押してロック状態を解除した後、図7Bの矢印Aで示すように、折畳脚9を垂直姿勢から水平姿勢に傾動させる。折畳脚9を支柱5から離れる方向に傾動させようとすると、第1リンク31を介して連結された座台8が、矢印Bで示すように、折畳脚9の傾動に連動して展開方向に傾動される。さらに、折畳脚9の上端が連結された上下台30が、矢印Cで示すように支柱5に沿って降下する。さらに、図7Cの矢印Dで示すように、座台8の先端である第2の端部8Bを持ち上げて、上下台30が座台ストッパ34に当接するまで降下させて停止させる。この状態で、第2リンク32が折畳脚9の開度を制限して折畳脚9の開脚位置を特定する。さらに、図7Dの矢印Eで示すように、第1リンク31の摺動筒51を折畳脚9に沿って自重で降下させて中間ストッパ35に当接するまで降下させて停止させる。この状態で、座台8は、第1リンク31、折畳脚9、及び第2リンク32に支持されて、水平ないしほぼ水平の姿勢に配置される
[座台8を閉じて折り畳み状態に収納するとき]
図8Aの矢印Aで示すように、第1リンク31のリンク本体50を座台8の内側に向かって傾動させて、摺動筒51を矢印Bで示すように折畳脚9に沿って上昇させる。その後、図8Bの矢印Cで示すように、座台8の第2の端部8Bを降下させて座台8を傾動させる。座台8は、第3リンク33の可動端33Aを支点として傾動し、矢印Dで示すように、上下台30を上昇させる。上昇する上下台30は、折畳脚9の上端を上昇させ、これに連動して折畳脚9が矢印Eで示すように支柱5側に折り畳まれる。さらに、図8Cの矢印Fで示すように座台8が傾動されることで、上下台30が上昇され、折畳脚9が矢印Gで示すように支柱5に接近する方向に折り畳まれる。図8Dで示すように、座台8、折畳脚9、第1リンク31、第2リンク32、及び第3リンク33が支柱5と平行な姿勢として折り畳まれる。
この状態で、座台8は、垂直姿勢に折り畳まれて、図4と図9に示すように、両側の周壁41の間に一対の支柱5が収納されると共に、折畳脚9、第1リンク31、第2リンク32、及び第3リンク33が支柱5の間に収納される。さらに、この状態で、座台8の両側に突出する弾性突出部63の係止凸部66が座台ストッパ34の係止部62に係止されて、ロック機構60により座台8が垂直姿勢に保持される。
(支柱ストッパ15)
支柱ストッパ15は、支柱5の伸縮を停止できる全ての機構を利用できる。支柱ストッパ15の一例を、図10と図11に示す。これらの図の支柱ストッパ15は、引出ロッド5Aの下端部に配設されて、ガイド筒5Bに向かって弾性的に突出する突出ピン16と、ガイド筒5Bに設けられて、突出ピン16が挿入される係止部17と、突出ピン16を係止部17から強制的に引き抜く解除機構18とを備える。
突出ピン16は、ガイド筒5Bに向かって弾性的に突出するように、弾性部材19を介して引出ロッド5Aの下端部に装着されている。この突出ピン16は、弾性部材19に押圧されて引出ロッド5Aから弾性的に突出している。係止部17は、突出ピン16が挿入される貫通孔または凹部である。図に示すガイド筒5Bは、突出ピン16を挿入させる貫通孔を開口して係止部17としている。係止部17を貫通孔とする構造は、ここから突出ピン16をガイド筒5Bの外側に突出させて、支柱5を確実に停止できる特長がある。このことは、とくに、支柱5を杖代わりに使用して、いいかえるとグリップ6に体重をかける姿勢として体を支えるときに極めて安全に使用できる。それは、突出ピン16が不意に係止部17から外れて、支柱5が押し込まれるのを有効に防止できるからである。また、グリップ6を持って鞄全体を持ち上げるときにも、支柱5が不意に引き出されるのを防止できる特長もある。このように、引出ロッド5Aの位置を確実に固定できる支柱ストッパ15は、グリップ6を上昇位置とする場合においても、また降下位置とする場合においても、極めて安全に使用できる特長がある。ただ、係止部は、突出ピンの先端部を挿入させる凹部とすることもできる。
ガイド筒5Bに設けた係止部17は、図示しないが、引出ロッド5Aを最も引き上げた状態と、中間まで引き上げた状態と、最も降下させた状態とで突出ピン16を挿入する位置に係止部17を設けている。引出ロッド5Aが最も引き上げられた状態では、最も上の係止部17に突出ピン16が挿入され、引出ロッド5Aが最も降下された状態では、最も下の係止部17に突出ピン16が挿入され、さらに、引出ロッド5Aが中間まで引き上げられた状態では、突出ピン16が中間の係止部17に挿入されて支柱5の伸縮が停止される。このように、ガイド筒5Bの中間に係止部17を設けた支柱5は、複数の段階に分けて引出ロッド5Aを伸縮できる特長がある。ただ、支柱は、必ずしも中間位置で停止できる構造とする必要はなく、上昇位置と降下位置に停止させることもできる。さらに、支柱5は、ガイド筒5Bの中間に複数の係止部17を設けて、中間まで引き上げた引出ロッド5Aを複数の引き上げ位置で停止できる。この支柱5は、グリップ6の位置を少しずつ上下させて最適な位置を選択できる。
解除機構18は、グリップ6に設けている押しボタン20と、この押しボタン20に連結されて、押しボタン20で上下に移動される駆動ロッド21と、駆動ロッド21の下端に押圧されて、突出ピン16を強制的に引き込む方向に回動する回動片22とを備える。
押しボタン20は、グリップ6の上面の中央部分に、上下に移動できるように配設している。押しボタン20は、弾性体23を介してグリップ6の下面に連結しており、この弾性体23を介して弾性的に押し出されている。この押しボタン20は、下面に駆動ロッド21を連結しており、押しボタン20が指で上下に移動されると、駆動ロッド21を上下に駆動するようにしている。
駆動ロッド21は、グリップ6と引出ロッド5Aの内部に配設されており、押しボタン20で上下に駆動されて回動片22を回動させる。図に示す駆動ロッド21は、グリップ6の下面に連結された水平ロッド21Aと、引出ロッド5Aに挿通された垂直ロッド21Bとを備える。水平ロッド21Aの両端は、垂直ロッド21Bの上端の上方に位置しており、水平ロッド21Aが下方に押圧されると垂直ロッド21Bを下方に押し下げるようにしている。垂直ロッド21Bは、上端を、引出ロッド5A内を上下に移動する挿入キャップ24に挿通しており、垂直ロッド21Bを引出ロッド5A内で正確に上下に移動できるようにしている。ただ、水平ロッドの両端は、垂直ロッドの上端に連結することもできる。たとえば、駆動ロッドは、コ字状に折曲してなる1本のロッドとすることもできる。駆動ロッド21の下端は、引出ロッド5Aの下端まで延長されている。
回動片22は、引出ロッド5Aの下端に連結されており、駆動ロッド21の下端に押圧されて突出ピン16を強制的に引き込む方向に回動する。図に示す引出ロッド5Aは、下端にガイドキャップ25を連結しており、このガイドキャップ25の内部に、垂直面内で回動できるように回動片22を装着している。このガイドキャップ25は、駆動ロッド21の下端部を正確に上下動できるように、引出ロッド5Aに挿入される連結筒部26に、駆動ロッド21を挿通する挿通孔26Aを開口している。回動片22は、一端を回転軸27を介してガイドキャップ25に連結すると共に、他端の両側には、突出ピン16に向かって突出するピン22Aを設けている。この回動片22は、駆動ロッド21で押圧されて回動するとき、ピン22Aの先端を突出ピン16の両側に設けた突出部16Aに当接させて、回動するピン22Aで突出ピン16を押圧して強制的に後退させる。駆動ロッド21の押圧が解除されると、突出ピン16は回動片22のピン22Aに押圧されなくなり、弾性部材19で弾性的に押し出されて回動片22を元の姿勢に回動させる。
以上の解除機構18は、押しボタン20が押されると駆動ロッド21が押し下げられて、駆動ロッド21の下端に配設された回動片22が回動される。回動する回動片22は、ピン22Aの先端で突出ピン16を引き抜く方向に移動させて、突出ピン16を係止部17から引き抜く。この状態で、支柱ストッパ15は解除されて、引出ロッド5Aがガイド筒5Bの内部を上下に移動できる状態となる。押しボタン20を離すと、突出ピン16が弾性部材19に押圧されてガイド筒5Bに向かって突出できる状態となる。
この支柱ストッパ15は、グリップ6に設けている解除機構18の押しボタン20を押して、突出ピン16を強制的に引き込んで、支柱ストッパ15を解除する。支柱ストッパ15を解除して、引出ロッド5Aを引き上げ、あるいは降下させる。突出ピン16が引き込まれた引出ロッド5Aは、ガイド筒5Bの内部を上下に移動する。押しボタン20を離した後、グリップ6を所定の高さに調整すると、突出ピン16が係止部17に案内され、支柱5の伸縮が停止されて、グリップ6の上昇と降下が停止される。
以上の構造の支柱ストッパ15は、簡単な構造で、支柱5を決められた位置に停止できる。ただし、支柱ストッパは、以上の構造に特定しない。支柱ストッパには支柱を所定の位置で停止できる全ての機構とすることができる。
(鞄本体2の脱着構造)
以下に鞄本体2をベースフレーム1に装着する方法を説明する。図1〜図3は、水平台3の上面であって、支柱5に隣接して鞄本体2を搭載している。図に示す鞄本体2は、ベースフレーム1に設けた連結フック71に、鞄本体2を脱着できるように装着する構造としている。したがって、図1〜図3に示す鞄本体2は、ベースフレーム1の支柱と対向する側面であって、上下左右の四隅部に、連結フック71を挿入する連結部2Aを設けている。図に示す連結部2Aは、帯状の連結バンドの両端部を鞄本体2に縫着して設けている。ただ、連結部は、ベースフレームの連結フックを案内できる他の全ての構造とすることができる。
連結フック71は、支柱5に連結している。図3のベースフレーム1は、ガイド筒5Bの上端部に設けた連結ロッド13の両端部に連結フック71を設けると共に、支柱5の下部に沿ってスライド自在に設けられた一対の固定具70に連結フック71を設けている。連結ロッド13は、プラスチックでもって連結フック71を一体的に成形して設けている。連結ロッド13に設けた連結フック71は上方に延長され、鞄本体2の上部に設けられる連結部2Aに挿入されるようにしている。
固定具70は、その正面側には、下方に突出された連結フック71を、背面側には、回動式のロック片72を設けている。ロック片72は、回転軸を中心に上下に旋回可能としており、上側に旋回させるとロック状態を解除して、固定具70が支柱5に沿って上下にスライドできるスライド状態となる。また、ロック片72を下側に旋回させると、その位置で固定具70が支柱5上で固定されるロック状態となる。
以上のベースフレーム1は、鞄本体2を固定する際には、図3の鎖線で示すように、固定具70のロック片72を上側に旋回させてスライド状態として、上方に移動させる。この状態で、鞄本体2の上側の連結部2Aに連結ロッド13に設けた連結フック71を通し、鞄本体2の底面を水平台3に乗せる。さらに、図3の実線で示すように、固定具70を下方にスライドさせて、フック71を鞄本体2の下側の連結部2Aに通す。最後にロック片72を下側に旋回させて固定具70をロック状態とし、鞄本体2をベースフレーム1に固定する。なお鞄本体2をベースフレーム1から分離させるには、上記と逆の手順を経る。ただ、鞄本体2の連結構造は以上の構造には限定されない。ベースフレーム1は、鞄本体2を脱着自在に連結する他の全ての構造が採用できる。
(ストッパ機構80)
さらに、図12に示すベースフレーム1は、水平台3の底面の四隅部に固定してなる水平面内で回転自在な4個の首振り自在なキャスター4の水平方向の向きを、ベースフレーム1の移動を停止するストップ方向に停止して、ベースフレーム1の移動を停止するようにしてなるストッパ機構80を備える。
(キャスター4)
水平台3は、四隅部に首振り自在なキャスター4を固定している。図13の断面図は、水平台3にキャスター4を連結する部分を示している。この図の水平台3は、キャスター4を連結する固定部90を四隅部に固定している。固定部90は、キャスター4を挿入して固定する円筒形の嵌着凹部90Aを下方に開口するように設けている。さらにまた、固定部90は、後述するストッパ機構80の突出ピン81を出入りさせる貫通孔90Xを設けている。
首振り自在なキャスター4は、水平台3に固定するために、嵌着凹部90Aと同径の円柱形の基礎台91を備え、この基礎台91を嵌着凹部90Aに挿入して接着剤等で固定部90に、すなわち水平台3に固定している。さらに、基礎台91は、固定部90の貫通孔90Xに挿入される突出ピン81を出入りさせる開口孔91Xを設けている。後述するストッパ機構80の突出ピン81は、固定部90の貫通孔90Xと、基礎台91の開口孔91Xに出入りできるように挿通されて、キャスター4をストップ方向に停止する。
キャスター4の基礎台91は、垂直軸92とベアリング93を介して、ヨーク94を水平面内で回転できるが抜けないように連結している。ベアリング93は、内輪93Aと外輪93Bとの間に複数の剛球93Cを介在させている。基礎台91は、その中心に垂直軸92を固定して、垂直軸92の下部にベアリング93の内輪93Aを固定している。垂直軸92は、上下の両端の鍔部92A、92Bで、基礎台91とベアリング93の内輪93Aを挟んで、内輪93Aを基礎台91に固定している。ベアリング93の外輪93Bは、ヨーク94に固定され、ヨーク94はベアリング93を介して水平面内で回転できるように、基礎台91と固定部90を介して水平台3に固定される。ヨーク94を水平面内で回転できるように、基礎台91はヨーク94の上部を回転自在に挿入する連結開口91Aを設けている。ヨーク94は、連結開口91Aに接触することなく、基礎台91に回転できるように連結される。ヨーク94は、連結開口91Aへの挿入部94Aを円柱状とし、連結開口91Aは、円柱状の挿入部94Aの外形よりも大きな内径の円柱状としている。
ヨーク94は、その下端部に、水平姿勢のシャフト96を介して、車輪95を回転できるように連結している。車輪95は、凹凸のある路面をスムーズに移動できるように、外周をゴム状弾性体としている。この車輪95は、全体を弾性変形できるウレタンで成形し、あるいは、外周縁に沿って弾性変形するウレタンなどを固定して、外周をゴム状弾性体とする。車輪95もベアリング(図示せず)を介してシャフト96に連結されて、よりスムーズに回転できる。
以上のベースフレーム1は、4個のキャスター4で自立する状態とし、グリップ6を長手方向に押して移動される。また、ストッパ機構80で首振り自在なキャスター4の水平方向の向きをストップ方向に停止して、ベースフレーム1の移動を停止状態とする状態とすることもできる。
ストッパ機構80は、キャスター4の水平方向の向きを、図14〜図16に示す方向に停止して、ベースフレーム1を停止状態とし、また、キャスター4を水平面内で自由に回転できる状態として、移動できる状態、すなわち移動状態とする。
ストッパ機構80は、4個のキャスター4の水平方向の向きを、連動してストップ方向に停止して、移動状態と停止状態とに切り換える。このストッパ機構80は、図1、図2、及び図12に示すように、支柱5の連結ロッド13に設けている操作部83と、この操作部83にワイヤー84で連結しているロック部85とからなる。ユーザーが操作部83を操作すると、ロック部85がキャスター4の方向をストップ方向に停止して、停止状態とする。また、操作部83を操作して、移動状態に切り換えられる。
操作部83は、ワイヤー84を引っ張って、キャスター4の方向をストップ方向に停止して停止状態とし、ワイヤー84を引っ張らない状態でキャスター4を移動状態とする。ワイヤー84は、ワイヤーチューブ84Aの内部に挿通されており、一端を操作部83に、他端をロック部85のスライドブロック(図示せず)に連結している。ワイヤーチューブ84Aは、連結ロッド13から水平台3まで延長されており、内部のワイヤー84をスムーズに往復運動できるようにしている。ワイヤー84は、操作部83が、引っ張り方向にスライドされるとスライドブロックへ牽引力を伝達する。逆に、ワイヤー84は、操作部83が、復帰方向にスライドされるとスライドブロックを復帰させ、あるいは、スライドブロックが復帰方向に付勢されることにより操作部83を復帰させる。
ロック部85は、図12に示すように、水平台3の下面に配置されて、ワイヤー84で往復運動されるスライドブロック(図示せず)と、このスライドブロックの往復運動でキャスター4のヨーク94に向かって出入りされる突出ピン81とを備える。
スライドブロックは、水平台3の下面を往復運動して、スライドブロックの両側に配置された突出ピン81をキャスター4のヨーク94に向かって出入りさせる。スライドブロックは、ワイヤー84の一端が連結されており、ワイヤー84で駆動されて往復方向に移動される。スライドブロックは、ワイヤーで引っ張られると、突出ピン81を突出させる方向にスライドし、反対に、ワイヤー84で押されて、あるいは、スライドブロックを逆方向に付勢する弾性体を介して、突出ピン81を後退させる方向にスライドする。
突出ピン81は、キャスター4のヨーク94に向かって、正確には、ヨークの中心である垂直軸92に向かって出入りされて、キャスター4のヨーク94をストップ方向に停止する停止状態とし、あるいは、ヨーク94を停止しない移動状態とする。突出ピン81は、固定部90と基礎台91を貫通するロッド部が、キャスター4のヨーク94に向かって押し出されて、先端部がヨーク94に設けた係止凹部82に挿入される状態で、ヨーク94をストップ方向に停止させる。ロッド部が後退されて、先端部がヨーク94の係止凹部82から引き出される状態では、キャスター4のヨーク94は停止されることなく自由に回転できる状態となる。
キャスター4のヨーク94は、外周面に突出ピン81の先端部が挿入される係止凹部82を設けている。この係止凹部82は、ロッド部の先端と対向する位置であって、ロッド部の先端部を案内してヨーク94の回転を阻止できる深さと形状に設けている。4隅のキャスター4は、図14〜図16に示すストップ方向でヨーク94を停止できるように、各々のキャスター4のヨーク94に係止凹部82を設けている。図のヨーク94は、方向が180度異なるふたつのストップ方向に停止できるように、ヨーク94の直径の両端に位置して二つの係止凹部82を設けている。このヨーク94は、キャスター4が半回転する状態では、いずれかの係止凹部82に突出ピン81の先端を案内できるので、速やかにキャスター4の回転を停止できる。ただ、キャスター4は、必ずしも二つの係止凹部を設ける必要はなく、一つの係止凹部を設けて一つのストップ方向に停止できる構造とすることもできる。
以上のストッパ機構80は、4個の首振り自在なキャスター4のストップ方向を、以下の(A)又は(B)の方向として、ベースフレーム1の移動を停止する。
(A)4個のキャスター4のストップ方向が、4個のキャスター4の連結位置を四隅とする四角形のいずれか一つの辺にほぼ平行であって、隣に配置するキャスター4の水平方向の向きが互いに直交する方向にあって、互いに対角位置にある一対のキャスター4の水平方向の向きが互いに平行な方向。
以上の状態を図14の概略底面図に示している。この停止状態において、4個のキャスター4は、互いに隣接するものが直交する方向を向くので、ベースフレーム1が矢印Aで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95aと車輪95cが移動を停止する。また、矢印Bで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95bと車輪95dが移動を停止する。また、ベースフレーム1が回転しようとするときは、全ての車輪95が回転を停止する。
(B)4個のキャスター4のストップ方向が、4個のキャスター4の連結位置を四隅とする四角形のいずれか一つの辺にほぼ平行であって、互いに対角位置にある一対のキャスター4の向きが互いに直交する方向。
以上の状態を図15と図16の概略底面図に示している。この停止状態において、4個のキャスター4は、互いに対角に位置するものが直交する方向を向く。したがって、図15のベースフレーム1は、矢印Aで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95cと車輪95dが移動を停止し、矢印Bで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95aと車輪95bが移動を停止する。また、ベースフレーム1が回転しようとするときは、車輪95aと車輪95bが回転を停止する。図16のベースフレーム1は、矢印Aで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95bと車輪95cが移動を停止し、矢印Bで示す方向に移動しようとするときは、移動方向に直交する車輪95aと車輪95dが移動を停止する。また、ベースフレーム1が回転しようとするときは、車輪95bと車輪95cが回転を停止する。
なお、以上の図14〜図16に示すキャスター4のストップ方向は、4個のキャスター4の連結位置を四隅とする四角形のいずれか一つの辺に平行としている。ただし、ベースフレーム1は、4個のキャスター4のストップ方向を、四角形のいずれか一つの辺に対して多少角度のある状態とすることもできる。ベースフレーム1は、キャスター4のストップ方向と、四角形のいずれか一つの辺となす角度を30度以内、好ましくは15度以内とすることができる。
本発明の折り畳み椅子を有する鞄及びこれを構成するベースフレームは、旅行用、ビジネス用、買い物用などのキャリングケース等として、さらに荷物搬送用の台車等としても好適に利用できる。
1…ベースフレーム
2…鞄本体
2A…連結部
3…水平台
4…キャスター
5…支柱
5A…引出ロッド
5B…ガイド筒
6…グリップ
7…折り畳み椅子
8…座台
8A…第1の端部
8B…第2の端部
9…折畳脚
11…支持台
12…突出部
13…連結ロッド
14…挿入隙間
15…支柱ストッパ
16…突出ピン
16A…突出部
17…係止部
18…解除機構
19…弾性部材
20…押しボタン
21…駆動ロッド
21A…水平ロッド
21B…垂直ロッド
22…回動片
22A…ピン
23…弾性体
24…挿入キャップ
25…ガイドキャップ
26…連結筒部
26A…挿通孔
27…回転軸
28…補強リブ
29…貫通孔
30…上下台
31…第1リンク
31A…可動端
31B…固定端
32…第2リンク
32A…可動端
32B…固定端
33…第3リンク
33A…可動端
33B…固定端
34…座台ストッパ
35…中間ストッパ
36…傾動軸
37…金属パイプ
38…連結部材
38A…脚部
38B…非接触凹部
39…固定部材
40…座面プレート
40A…貫通穴
41…周壁
42…切欠部
42A…第1切欠部
42B…第2切欠部
43…座面カバー
44…軸受部
45…固定リブ
46…軸受リブ
47…収納部
48…リブ
49…ガイド凸部
50…リンク本体
51…摺動筒
52…周壁
53…リブ
54…回動軸
55…回動軸
56…弾性体
57…連結具
58…連結具
60…ロック機構
61…ロック解除ボタン
61A…凸部
61a…傾斜面
61b…フランジ部
62…係止部
62A…係止穴
63…弾性突出部
63A…スリット
63a…傾斜面
63B…凹部
64…駆動機構
65…弾性体
66…係止凸部
66A…傾斜面
67…カバー部材
68…弾性体
69…止ネジ
70…固定具
71…連結フック
72…ロック片
80…ストッパ機構
81…突出ピン
82…係止凹部
83…操作部
84…ワイヤー
84A…ワイヤーチューブ
85…ロック部
90…固定部
90A…嵌着凹部
90X…貫通孔
91…基礎台
91A…連結開口
91X…開口孔
92…垂直軸
92A…鍔部
92B…鍔部
93…ベアリング
93A…内輪
93B…外輪
93C…剛球
94…ヨーク
94A…挿入部
95…車輪
95a…車輪
95b…車輪
95c…車輪
95d…車輪
96…シャフト
190…椅子
191…座台
192…折畳脚
195…支柱
201…水平台
205…支柱
231…座台
232…折畳脚
233…第1リンク
234…第2リンク
237…座台ストッパ
239…弾性ロッド
240…連結部

Claims (13)

  1. 鞄本体と、
    前記鞄本体を搭載して走行可能なベースフレームと
    を備える鞄であって、
    前記ベースフレームは、
    下面に走行用のキャスターを固定して、上に鞄本体を配置してなる水平台と、
    前記水平台に下端を連結している一対の支柱と、
    前記支柱に折り畳み自在に連結している折り畳み椅子と
    を備え、
    前記折り畳み椅子が、
    前記支柱に水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みでき、かつ上下に移動できるように連結している座台と、
    前記座台の降下位置を制限する座台ストッパと、
    前記座台の支柱側の第1の端部に上端を傾動できるように連結している折畳脚と、
    一端を固定端として前記座台の前記第1の端部と対向する第2の端部に傾動自在に連結し、他端を可動端として前記折畳脚に沿って上下に移動できるように該折畳脚に連結している第1リンクと、
    前記折畳脚の中間部に固定されて前記第1リンクの可動端の降下位置を制限する中間ストッパと、
    一端を前記折畳脚の中間に、他端を支柱の下端部又は水平台に傾動できるように連結して折畳脚の開度を制限する第2リンクと
    を備え、
    前記座台、前記折畳脚、前記第1リンク、及び前記第2リンクが前記支柱と平行な垂直姿勢となるように傾動されると共に、前記座台と前記支柱との連結部が上昇されて、前記折り畳み椅子が折り畳まれ、
    前記折畳脚が開脚されると共に、前記座台が垂直姿勢から水平方向に開かれ、前記座台と前記支柱との前記連結部が降下されて前記座台ストッパで停止され、前記第1リンクの可動端が降下して前記中間ストッパで停止されて、前記第2リンクが折畳脚の開度を制限する状態で前記折り畳み椅子が展開され、前記第1リンク、前記折畳脚、及び前記第2リンクを介して前記座台が水平姿勢に保持されるようにしてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  2. 請求項1に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記第1リンクは、前記折畳脚に沿って上下に摺動する摺動筒と、一端が前記座台の前記第二の端部に、他端が前記摺動筒に回動自在に連結されたリンク本体とを備えており、
    前記折り畳み椅子を展開する際に、前記摺動筒を前記第1リンクの可動端として、前記折畳脚に沿って自重で降下させるようにしてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  3. 請求項1または2に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記座台が、水平姿勢において座面となる座面プレートを備えており、前記座面プレートを略矩形状とすると共に、該座面プレートの横幅を前記一対の支柱の間隔よりも大きくしてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  4. 請求項3に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記座台が、水平姿勢において下方に突出する周壁を前記座面プレートの周囲に沿って備えており、該座台の前記第1の端部及び前記第2の端部に沿って形成される前記周壁には、前記支柱を案内する切欠部を形成しており、
    前記座台の垂直姿勢において、前記座台の両側の周壁を前記一対の支柱の外側に配置し、前記支柱を前記切欠部に案内して、該一対の支柱の一部を該座台の内側に収納してなる折り畳み椅子を有する鞄。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記座台と前記支柱とを連結してなる第3リンクを備えており、
    前記第3リンクは、一端を前記座台の前記第1の端部に連結し、他端を前記支柱の中間部に連結して、垂直面内で回動できるように配置されており、
    水平姿勢の前記座台を垂直姿勢とする際に、前記第3リンクが垂直姿勢となるように傾動しながら前記第1の端部を押し上げて、前記座台と前記支柱との前記連結部を上昇させるようにしてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記座台と前記第1リンクとの連結部分に弾性体を備えており、前記弾性体が、前記第1リンクを前記座台に対して該第1リンクの可動端を前記座台から離す方向に付勢してなる折り畳み椅子を有する鞄。
  7. 請求項6に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記弾性体が前記第1リンクの固定端を前記座台に連結する回動軸に挿通されたコイルバネで、前記コイルバネの一端を接線方向に延長して前記座台に連結し、他端を接線方向に延長して前記第1リンクに連結してなる折り畳み椅子を有する鞄。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記座台を垂直姿勢に係止するロック機構を備えており、前記ロック機構は垂直姿勢から水平姿勢に傾動するときにロック状態を解除するロック解除ボタンを座台の先端側に設けてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  9. 請求項8に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記ロック機構が、前記第2リンクに設けてなる係止部と、前記座台の内側に配置されて前記係止部の係止位置に弾性的に突出する弾性突出部と、前記弾性突出部を前記ロック解除ボタンに連結して、該弾性突出部を係止位置から係止解除位置に移動させる駆動機構とを備える折り畳み椅子を有する鞄。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記支柱に、上下に移動できるように上下台を連結しており、前記上下台に前記座台と前記折畳脚とを折り畳みできるように連結している折り畳み椅子を有する鞄。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記第2リンクの一端が、前記折畳脚に設けられた前記中間ストッパに連結されてなる折り畳み椅子を有する鞄。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載される折り畳み椅子を有する鞄であって、
    前記水平台は、底面視を略四角形状とすると共に、底面の四隅部に水平面内で回転自在な4個の首振り自在なキャスターを固定して、4個の前記キャスターで前記ベースフレームを自立状態とすると共に、前記キャスターを水平面内で回転できる状態として、該ベースフレームを移動できるようにしており、
    さらに、4個の前記キャスターの水平方向の向きを、前記水平台の移動を停止するストップ方向に停止して、該ベースフレームの移動を停止するようにしてなるストッパ機構を備え、
    前記ストッパ機構が、4個の前記キャスターの水平方向の向きをストップ方向に停止した状態に保持して、該ベースフレームの移動を停止状態とする折り畳み椅子を有する鞄。
  13. 鞄本体を搭載して走行可能なベースフレームであって、
    下面に走行用のキャスターを固定して、上に鞄本体を搭載可能な水平台と、
    前記水平台に下端を連結している一対の支柱と、
    前記支柱に折り畳み自在に連結している折り畳み椅子と
    を備え、
    前記折り畳み椅子が、
    前記支柱に水平姿勢から垂直姿勢に折り畳みでき、かつ上下に移動できるように連結している座台と、
    前記座台の降下位置を制限する座台ストッパと、
    前記座台の支柱側の第1の端部に上端を傾動できるように連結している折畳脚と、
    一端を固定端として前記座台の前記第1の端部と対向する第2の端部に傾動自在に連結し、他端を可動端として前記折畳脚に沿って上下に移動できるように該折畳脚に連結している第1リンクと、
    前記折畳脚の中間部に固定されて前記第1リンクの可動端の降下位置を制限する中間ストッパと、
    一端を前記折畳脚の中間に、他端を水平台又は支柱の下端部に傾動できるように連結して折畳脚の開度を制限する第2リンクと
    を備え、
    前記座台、前記折畳脚、前記第1リンク、及び前記第2リンクが前記支柱と平行な垂直姿勢となるように傾動されると共に、前記座台と前記支柱との連結部が上昇されて、前記折り畳み椅子が折り畳まれ、
    前記折畳脚が開脚されると共に、前記座台が垂直姿勢から水平方向に開かれ、前記座台と前記支柱との前記連結部が降下されて前記座台ストッパで停止され、前記第1リンクの可動端が降下して前記中間ストッパで停止されて、前記第2リンクが折畳脚の開度を制限する状態で前記折り畳み椅子が展開され、前記第1リンク、前記折畳脚、及び前記第2リンクを介して前記座台が水平姿勢に保持されるようにしてなるベースフレーム。
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