JP2017192668A - マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の身体の部位ごとに横臥の感触を変更可能であるとともに、“ヘタリ(凹み)”が生じたときには当該部分のみを取り替えることができ、さらには、使用時の湿気籠もりを防止し、内部まで洗浄し易く、洗濯後においても水切れが容易で乾燥し易いマットレスを提供する。【解決手段】体圧を分散可能なマットレス1は、長手方向に分割され、各別に表裏利用可能な複数のマットレス部材10を備え、各マットレス部材10が、低硬度の第1外側表面40aを有する第1層部40と、第1層部40に対向して設けられ、高硬度の第2外側表面50aを有する第2層部50と、を有し、第1層部40及び第2層部50の少なくとも一方が、他方の側に位置する内側表面において、長手方向に交差する幅方向に延在して両端で開口する第1逆溝部43及び長手方向に延在して両端で開口する第2逆溝部44の少なくとも一方を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、マットレス、特に、体圧分散式のマットレスに関する。
従来、自身で動けるものの身体に何らかの障害又は不自由さを有する人や、寝起きに一部介助が必要な人に供するベッドについて、体圧を分散し、床ずれを防止するマットレスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、体重の重い人も軽い人も適度な柔らかさが得られ、また、長時間寝ていても褥瘡(床ずれ)を起こしにくく、さらには介護者等が頻繁にマットレスの端に座っても復元性が損なわれず、長期間に亘って使用することができるベッド用マットレスを提供することを目的とし、マットレス本体の表裏の一方を低硬度側発泡体層、他方を高硬度側発泡体層として表裏の発泡体層を積層したものからなり、体重に応じて表裏を逆にして使用可能(リバーシブル)とするものを開示している。
しかしながら、特許文献1のマットレスは、その全体の表裏を逆にするものであるため、使用者が身体の部位、例えば頭部、殿部、足部などごとに横臥の感触を変えたいと思っても対応できず、また、身体の部位ごとにマットレスの“ヘタリ(凹み)”が生じたときに全体を取り替える必要が生じ、費用的に嵩むという問題があった。さらには、単体のマットレスでは清潔さを維持するために洗浄することが難しいという問題があった。
特開2002−223901号公報
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、使用者の身体の部位ごとに横臥の感触を変更可能であるとともに、“ヘタリ(凹み)”が生じたときには当該部分のみを取り替えることができ、さらには、使用時の湿気籠もりを防止し、内部まで洗浄し易く、洗濯後においても水切れが容易で乾燥し易いマットレスを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、体圧を分散可能なマットレスであって、長手方向に分割され、各別に表裏利用可能な複数のマットレス部材を備え、各マットレス部材が、低硬度の第1外側表面を有する第1層部と、前記第1層部に対向して設けられ、高硬度の第2外側表面を有する第2層部と、を有し、前記第1層部及び前記第2層部の少なくとも一方が、他方の側に位置する内側表面において、前記長手方向に交差する幅方向に延在して両端で開口する第1逆溝部及び前記長手方向に延在して両端で開口する第2逆溝部の少なくとも一方を有することを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記複数のマットレス部材が、使用者の頭部、殿部及び足部に対応する3つのマットレス部材から構成される。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1層部の前記第1外側表面が前記幅方向に所定の間隔で延在する凹凸部によって構成され、前記第2層部の前記第2外側表面が平面によって構成される。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記第1逆溝部が前記幅方向において略M字状の断面を有して複数設けられており、前記長手方向の中央領域における第1逆溝部がその周辺領域の第1逆溝部よりも前記第2層部の側に位置する第1内側表面に対して低い溝高さを有する。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記第2逆溝部が前記幅方向の中央領域を挟む周辺領域に前記長手方向において複数設けられている。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、さらに、前記第1層部及び前記第2層部の前記幅方向の各端部に挟まれるように設けられ、前記第1逆溝部に対応する位置にあって前記幅方向に両端に開口して延在する第3逆溝部を有する端座位支持部を備える。
(7)上記(6)の構成において、前記端座位支持部が前記第1層部及び前記第2層部よりも硬度の高い素材を含むように構成されている。
(8)上記(1)から(7)のいずれか1つの構成において、さらに、各マットレス部材をそれぞれ包むインナーカバーと、前記インナーカバーに包まれた各マットレス部材を前記長手方向に並べて入れる本体カバーを備える。
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、前記第1層部及び前記第2層部が単層構造又は多層構造を有している。
本発明によれば、使用者の身体の部位ごとに横臥の感触を変更可能であるとともに、“ヘタリ(凹み)”が生じたときには当該部分のみを取り替えることができ、さらには、使用時の湿気籠もりを防止し、内部まで洗浄し易く、洗濯後においても水切れが容易で乾燥し易いマットレスを提供することができる。
本発明の実施形態に係るマットレスについて、分割された複数のマットレス部材の配置の一例を示す斜視図である。 1つのマットレス部材を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 マットレス部材を構成する第1層部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 マットレス部材を構成する第2層部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 マットレス部材を構成する端座位支持部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 端座位支持部に使用者が腰掛けた状態を示す図である。 マットレス部材をインナーカバーに包んだ状態を示す図である。 マットレスを本体カバーに収納して折り畳んだ状態を示す図である。 図1に対応して、分割された複数のマットレス部材の配置の他例を示す斜視図である。 分割されたマットレス部材を部分的に取り替えることを説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、使用者が横臥したときの頭部から足部にかけての上下方向を長手方向と、長手方向と交差し、使用者が横臥したときの左右方向を幅方向という。
(マットレスの全体構成)
本実施形態に係るマットレス1は、体圧を分散可能なものであって、複数に分割されたマットレス部材10を各別にインナーカバー20に包み、そのマットレス部材10を1つの本体カバー30に長手方向に並べて入れた状態で構成されている。図1では、説明の都合上、インナーカバー20及び本体カバー30を省略して図示している。インナーカバー20及び本体カバー30については、項をあらためて後述することとする。
各々のマットレス部材10は、表裏利用可能(リバーシブル)に使用することができ、後述するように、硬度の異なる表裏面を有している。図1では、マットレス部材10が、上部マットレス部材10a、中部マットレス部材10b、下部マットレス部材10cの3つに分割された例を示しており、それぞれのマットレス部材10の横臥面について、上部マットレス部材10a及び中部マットレス部材10bでは相対的に低硬度の第1外側表面40a、下部マットレス部材10cでは相対的に高硬度の第2外側表面50aとされている。
マットレス部材10の分割の数は3分割に限られるものではなく、2分割でも、4分割以上であってもよい。例えば、ここで示したように3分割した場合には、使用者を標準的な成人とすると、上部マットレス部材10aが主に頭部に、中部マットレス部材10bが主に殿部に、下部マットレス部材10cが主に足部に、それぞれ対応する。因みに、4分割したような場合には、4つのマットレス部材10は、上から順に、頭部、腹部、殿部、足部に対応するようにすることができる。本実施形態では、分割されたマットレス部材10がそれぞれ同様の構成を有しているが、以下にマットレス部材10の構成について説明する。
(マットレス部材の概要)
マットレス部材10は、図1及び図2に示すように、第1層部40と、第1層部40に対向する第2層部50とを備えている。また本実施形態では、さらに、第1層部40の幅方向の両方の端部41と、第2層部50の幅方向の両方の端部51の間に、端座位支持部60が挟まれるように設けられている。第1層部40、第2層部50、端座位支持部60は、それぞれの当接面において、接着されている。
第1層部40は、相対的に低硬度の第1外側表面40aを有しており、第2層部50は、相対的に高硬度の第2外側表面50aを有している。第1層部40の第1外側表面40aを横臥面とした場合には使用者に柔らかな質感を与え、第2層部50の第2外側表面50aを横臥面とした場合には使用者にしっかりした質感を与えることができ、表裏利用可能に構成されている。本実施形態では、詳しくは後述するように、第1外側表面40aを凹凸状(スリット形状)に、第2外側表面50aを平面状に形成することによって、硬度の相対化を図っている。
端座位支持部60は、使用者がベッドの左右に腰掛けたときに腰が落ちた姿勢になって立上り難くなることを避けるため、第1層部40及び第2層部50よりも硬度の高い素材を含んで構成されている。以下に、マットレス部材10の構成要素ごとに説明する。
(第1層部)
まず、図1、図2に加えて図3(a)(b)(c)を参照して、第1層部40について説明する。第1層部40は、第1外側表面40aに、所定の間隔で幅方向に延在する凹凸部42を有する。第1層部40は、中硬度のウレタンフォームから形成されているが、この凹凸部42によって、第1外側表面40aは相対的に低硬度となっており、使用者の身体を優しく包み込むような横臥面を提供することができる。
図3(b)では、凹凸部42は、22個の凸部42aと、その間の21個の凹部42bとから構成された例を示しているが、凸部42aと凹部42bの数や配置のレイアウト、凸部42a及び凹部42bの幅及び高さなどは、所望の低硬度を得られるように設定すればよい。ここでは、凹凸部42の両端を除き、凸部42aと凹部42bを均一に配置している。両端においては、マットレス部材10の幅方向の全長と凹凸部42の幅とのバランスを考慮して、凹凸部42の最先端の凸部42aは他よりも厚く、最先端よりも1つ中央寄りの凸部42aは他よりも薄く、それぞれ形成されている。
第1層部40の第1外側表面40aの反対側の面、すなわち第2層部50の側に位置する第1内側表面40bには、幅方向に延在して両端で開口する第1逆溝部43が設けられている。第1逆溝部43は、使用者が横臥してマットレス1を使用する際に湿気が籠もり難くし、また乾燥し易いという効果を奏する。さらに、マットレス1をマットレス部材10ごとに洗濯する際にも、内部まで洗浄し易くし、洗濯後においても水切れが容易で乾燥し易いという効果を奏する。
ここでは、第1逆溝部43として、略M字状の断面を有する溝を複数設けた例を示している。ここでは第1逆溝部43を6個設けているが、その数は6個に限られることなく、所望の数とすることができる。第1逆溝部43の断面は略M字状に形成されており、M字の中央部によって体圧の一部を支持し、マットレス部材10が沈み込み過ぎることを抑制するようにしている。また、長手方向の中央領域における第1逆溝部43(図中、中央寄りの2個)は、周辺領域の第1逆溝部43(図中、左右の2個ずつ計4個)よりも第1内側表面40bに対して低い溝高さを有するように構成されている。これについても、マットレス部材10が、長手方向の中央領域において、長期間の使用に起因して変形して元に戻らなくなる“ヘタリ”を抑制する方向に寄与する。
図3(c)に示すように、第1層部40の第1内側表面40bには、長手方向に延在して両端で開口する複数の第2逆溝部44が設けられている。第2逆溝部44は、第1逆溝部43と相まって、使用時の通気孔、洗濯時の水抜きに寄与する。ここでは、第2逆溝部44として、逆U字状の断面を有する溝を複数設けた例を示している。図中、第2逆溝部44を10個設けているが、その数は10個に限られることなく、所望の数とすることができる。第2逆溝部44は、幅方向の中央領域を挟む周辺領域に設けられており、これは、使用者の正中線に対応する中央領域が沈み込み過ぎる(いわゆる「底付き」)ことを防止するものである。
第1層部40の幅方向の両端にはそれぞれ、第1外側表面40aの側において、幅方向に延在する端部41が設けられている。端部41の下面には、後述する端座位支持部60が取り付けられる。第1外側表面40aの端部41の中央寄りには、凹凸部42を横切って長手方向に延在する第4溝部45が設けられている。第4溝部45は、端部41の下方に端座位支持部60に設けられていることを視覚的に示す目印として役立つとともに、第1層部40と、第1層部40の端部41に覆われた端座位支持部60との硬度の相違に、メリハリを付けることに寄与する。第4溝部45を設けた場合、設けない場合に比較し、第1層部40の端部41に覆われた端座位支持部60の硬度を、全体として、10%程度高くすることができる。
(第2層部)
次に、図1、図2に加えて図4(a)(b)(c)を参照して、第2層部50について説明する。第2層部50は、第2外側表面50aが平面によって構成されている。第2外側表面50aは、第1層部40の第1外側表面40aが凹凸部42によって構成されているのに対し、中硬度のウレタンフォームの平面によって構成されていることから、第1外側表面40aに対し相対的に高硬度となっている。これにより、第2外側表面50aは、横臥する使用者の身体の沈み込みを抑制し、寝返りのし易いしっかりした横臥面を提供することができる。
第2層部50の第2内側表面50bには、長手方向に延在して両端で開口する複数の第5溝部52が設けられている。第5溝部52は、第1層部40の第2逆溝部44のうち左右両端のものに対向して設けられている。第5溝部52は、第2逆溝部44と相まって、使用時の通気孔、洗濯時の水抜きに寄与するとともに、第1層部40と第2層部50との間に接着剤を塗布する場所の目印としても有用となる。ここでは、第5溝部52として、U字状の断面を有する溝を第2逆溝部44の左右両端に対応して2個設けているが、その数は2個に限られることなく、所望の数としてもよい。
第2層部50の幅方向の両端にはそれぞれ、第2外側表面50aの側において、幅方向に延在する端部51が設けられている。端部51の上面には、後述する端座位支持部60が取り付けられる。なお、ここでは、図示していないが、第1層部40に設けられた第4溝部45と同様の役割を果たすため、第2外側表面50aの端部51の中央寄りに、第2外側表面50aを横切って長手方向に延在する逆溝部を設けるようにしてもよい。
(端座位支持部)
次に、図1、図2に加えて図5(a)(b)(c)を参照して、端座位支持部60について説明する。本実施形態では、第1層部40と第2層部50に加えて、それらの左右端に、第1層部40の幅方向の端部41と第2層部50の幅方向の端部51に挟まれるように設けられた端座位支持部60を備えるようにしてもよい。端座位支持部60は、基層61と、基層61の上面に接着された支持層62とから構成されている。基層61は、高硬度のウレタンフォームや不織布等から形成されてもよい。
基層61の下面61aには、第1層部40の第1逆溝部43に対応する位置にあって幅方向に延在して両端で開口する第3逆溝部63が設けられている。第3逆溝部63は、第1層部40の第1逆溝部43に連通しており、端座位支持部60をマットレス部材10に装着した場合にも、使用者が横臥してマットレス1を使用する際に湿気が籠もり難くし、また乾燥し易いという効果を奏する。さらに、マットレス1をマットレス部材10ごとに洗濯する際にも、内部まで洗浄し易くし、洗濯後においても水切れが容易で乾燥し易いという効果を奏する。
第3逆溝部63は、ここでは第1層部40の第1逆溝部43に対応して6個設けられており、第1逆溝部43の数によって増減することになる。第3逆溝部63は、第1逆溝部43の開口の幅方向をカバーするように設けられている。
基層61の上面には、支持層62が設けられている。支持層62は、基層61や、第1層部40及び第2層部50よりも硬い素材となるように、不織布を圧縮加工して形成されている。例えば、厚さ30mmの不織布層を熱プレスによって厚さ10mmに圧縮する。これにより、図6に示すように、使用者がマットレス部材10の左右端に腰掛けても腰が沈み込むことが抑制され、端座位が安定し、使用者が立ち上がる際に体重を支えることにより立上りが容易になる。
(インナーカバー及び本体カバー)
次に、図7及び図8を参照して、インナーカバー20及び本体カバー30について説明する。インナーカバー20は、マットレス部材10を各別に包む袋状に形成されており、ポリエステル等の合成樹脂から形成されている。インナーカバー20は、メッシュ状のように通気性のある素材に形成することが使用時の蒸れを防止するうえで好ましい。マットレス部材10は、インナーカバー20に包むことによって滑りが良くなり、本体カバー30への出し入れが容易となる。
インナーカバー20は、マットレス1の長手方向の一辺に開口(不図示)を有しており、マットレス部材10を開口から出し入れする。開口については、留め具を設けずに重ね合わせ状にして開放状態に形成してもよいし、留め具を設けて閉鎖可能に形成してもよい。なお、留め具を設ける場合、その態様は、ファスナー、紐、ホック、安全ピンなどのいずれであってもよい。
複数のマットレス部材10は、例えば図1に示したような配列で、各別にインナーカバー20に包まれた状態で本体カバー30に長手方向に並べて入れられている。本体カバー30は、ウレタン合皮によって形成されており、完全防水が可能であり、使用者が嘔吐、吐血、失禁、薬剤漏れなどが生じた場合であっても、これらが内部に浸透することを防ぐことができ、感染防止などの安全対策や悪臭防止などの衛生対策を実現できる。また、アルコールなどによる清拭消毒も可能である。
本体カバー30は、マットレス1の長手方向の一辺に開口(不図示)を有しており、複数のマットレス部材10を開口から出し入れする。開口については、留め具を設けて閉鎖可能に形成されており、留め具の態様は、ファスナー、紐、ホック、安全ピンなどのいずれであってもよい。また、マットレス1の長手方向の少なくとも一辺には、マットレス1をマットレス部材10ごとに折り畳んだり、また、持ち運びやベッド上での配置の調整などの便宜のために取っ手31が設けられている。図8は、マットレス部材10が3分割されている場合において、中部マットレス部材10bを本体カバー30から取り出し、中部マットレス部材10bを挟んで上部マットレス部材10aと下部マットレス部材10cを折り畳んだ状態を示している。このように折り畳めることから、マットレス1は、不使用時にコンパクトにすることができ、省スペースを図ることができる。
(マットレス部材の組合せ)
上記したように、マットレス部材10は、第1層部40の第1外側表面40aが相対的に低硬度の柔らかな横臥面を提供し、第2層部50の第2外側表面50aが相対的に高硬度のしっかりした横臥面を提供することから、複数のマットレス部材10の配列を変更することにより、使用者の好みや身体の状態に応じた部位ごとの横臥面を提供することができる。例えば、図9(図1と同様にインナーカバー20及び本体カバー30の図示は省略している)は、図1に対して、それぞれのマットレス部材10の横臥面について、上部マットレス部材10a及び下部マットレス部材10cを相対的に低硬度の第1外側表面40aとし、中部マットレス部材10bを相対的に高硬度の第2外側表面50aとした例を示している。このように、本実施形態のマットレス1は、使用者の希望に応じて、身体の部位ごとにマットレス部材10の質感の異なる横臥面を自在に選択することができる。
なお、既に述べたように、ここでは、上/中/下の3つに分割されたマットレス部材10の場合について説明しているが、分割の数は3つに限られることはなく、上/下の2分割としたり、上/中上/中下/下の4分割以上としたりすることも、もちろん可能である。
分割されたマットレス部材10は、それぞれ単独で取り扱うことが可能であるので、汚れや臭いが付着した場合、そのマットレス部材10のみを洗濯すればよく、マットレス1全体を洗濯することに比べて、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥などの洗濯の一連のプロセスが極めて容易となる。これにより、常にマットレス1の清浄を維持することが可能となる。
また、図10に示すように、マットレス1が長期間使用されると、特に殿部に対応する部分がどうしても“ヘタリ(凹み)”が生じてくるが、従来の単体のマットレス1’の場合(図10(b))、殿部の周りから周辺に“ヘタリ(凹み)”が広がっていき、結果として、マットレス全部を取り替える必要が出てくる。これに対し、本実施形態のマットレス1(図10(a))は、分割されたマットレス部材10(ここでは、中部マットレス部材10b)のみを取り替えることによって、マットレス1の全体を新品と同様に使用することが可能となる。また、分割されたマットレス部材10をローテーションを組んで上/中/下で位置を変化させていくことにより、“ヘタリ(凹み)”の進行を遅らせることができ、ひいては、マットレス1全体の寿命(耐用性)を延ばすこともできる。
(変形例)
以上の説明では、第1逆溝部43及び第2逆溝部44を第1層部40の第1内側表面40bに設けた例を示したが、第1逆溝部43及び第2逆溝部44は、第2層部50の第2内側表面50bに設けてもよいし、第1層部40の第1内側表面40bと第2層部50の第2内側表面50bの双方に設けてもよい。要するに、第1層部40及び第2層部50の少なくとも一方が、他方の側に位置する内側表面(第1内側表面40b又は第2内側表面50b)において、第1逆溝部43及び第2逆溝部44の少なくとも一方を有するように構成すればよい。このように構成しても、前述した第1逆溝部43及び第2逆溝部44と同様の効果を奏することができる。
なお、第2逆溝部44を第2層部50の第2内側表面50bに設けた場合には、第5溝部52は、第1層部40の第1内側表面40bに設けることとなる。また、第2逆溝部44を第1層部40の第1内側表面40bと第2層部50の第2内側表面50bの双方に設けた場合には、第5溝部52は、互いに対向することとなる第2逆溝部44の1つとして吸収されることとなる。
また、以上の説明では、第1層部40及び第2層部50を単層構造として説明したが、各層部を多層構造としてもよい。例えば、第1層部40を2層に区分し、一方の層の外側の面を第1外側表面40aと、他方の層の第2層部50の側に位置する内側の面を第1内側表面40bとしてもよい。さらに、第1層部40を3層以上に区分したような場合には、1つの外側の層の外側の面を第1外側表面40aと、反対側の外側の層の第2層部50の側に位置する内側の面を第1内側表面40bとしてもよい。第2層部50についても同様である。したがって、第1層部40及び第2層部50は、それらの組合せについて、単層構造/単層構造、単層構造/多層構造、多層構造/単層構造、多層構造/多層構造の中から選択することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、上記の実施形態では、第1層部40の第1外側表面40aと、第2層部50の第2外側表面50aとの硬度の相対化をそれぞれの表面形状によって達成しているが、各層部の材質を異ならせることによって達成してもよい。
1…マットレス
10…マットレス部材
20…インナーカバー
30…本体カバー
40…第1層部
40a…第1外側表面
40b…第1内側表面
41…端部
42…凹凸部
43…第1逆溝部
44…第2逆溝部
45…第4溝部
50…第2層部
50a…第2外側表面
50b…第2内側表面
51…端部
52…第5溝部
60…端座位支持部
61…基層
62…支持層
63…第3逆溝部

Claims (9)

  1. 体圧を分散可能なマットレスであって、
    長手方向に分割され、各別に表裏利用可能な複数のマットレス部材を備え、
    各マットレス部材が、
    低硬度の第1外側表面を有する第1層部と、
    前記第1層部に対向して設けられ、高硬度の第2外側表面を有する第2層部と、を有し、
    前記第1層部及び前記第2層部の少なくとも一方が、他方の側に位置する内側表面において、前記長手方向に交差する幅方向に延在して両端で開口する第1逆溝部及び前記長手方向に延在して両端で開口する第2逆溝部の少なくとも一方を有することを特徴とするマットレス。
  2. 前記複数のマットレス部材が、使用者の頭部、殿部及び足部に対応する3つのマットレス部材から構成されることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記第1層部の前記第1外側表面が前記幅方向に所定の間隔で延在する凹凸部によって構成され、前記第2層部の前記第2外側表面が平面によって構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 前記第1逆溝部が前記幅方向において略M字状の断面を有して複数設けられており、前記長手方向の中央領域における第1逆溝部がその周辺領域の第1逆溝部よりも前記第2層部の側に位置する第1内側表面に対して低い溝高さを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のマットレス。
  5. 前記第2逆溝部が前記幅方向の中央領域を挟む周辺領域に前記長手方向において複数設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマットレス。
  6. さらに、前記第1層部及び前記第2層部の前記幅方向の各端部に挟まれるように設けられ、前記第1逆溝部に対応する位置にあって前記幅方向に両端に開口して延在する第3逆溝部を有する端座位支持部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のマットレス。
  7. 前記端座位支持部が前記第1層部及び前記第2層部よりも硬度の高い素材を含むように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のマットレス。
  8. さらに、各マットレス部材をそれぞれ包むインナーカバーと、前記インナーカバーに包まれた各マットレス部材を前記長手方向に並べて入れる本体カバーを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のマットレス。
  9. 前記第1層部及び前記第2層部が単層構造又は多層構造を有していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のマットレス。
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