JP2017191662A - 二次電池、電池パック、電動車両、電力貯蔵システム、電動工具及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
リチウム基準極に対して1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、該リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、該負極活物質が、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池をも提供する。
Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f (3)
(該式(3)中、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。)
LimCo1−nMnO2 (1)
(該式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1であり、
Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。)
LixNi1−y−zCoyMnzO2 (2)
(該式(2)中、xは0.9<x<1.1であり、yは0.1<y<0.4であり、
zは0.15<z<0.4)である。)
また、本技術では、本技術に係る二次電池と、該二次電池から供給された電力を駆動力に変換する変換部と、該駆動力に応じて駆動する駆動部と、該二次電池の使用状態を制御する制御部と、を備える、電動車両を提供する。
さらに、本技術では、本技術に係る二次電池と、該二次電池から電力が供給される1または2以上の電気機器と、該二次電池からの該電気機器に対する電力供給を制御する制御部と、を備える、電力貯蔵システムを提供する。
また、本技術では、本技術に係る二次電池を電力供給源として備える、電子機器を提供する。
1.二次電池の概要
2.第1の実施形態(二次電池)
3.第2の実施形態(二次電池)
4.二次電池の例
4−1.二次電池の例(円筒型のリチウムイオン二次電池)
4−2.二次電池の例(ラミネートフィルム型のリチウムイオン二次電池)
5.二次電池の用途
5−1.二次電池の用途の概要
5−2.第3の実施形態(電池パック)
5−3.第4の実施形態(電動車両)
5−4.第5の実施形態(電力貯蔵システム)
5−5.第6の実施形態(電動工具)
5−6.第7の実施形態(電子機器)
一般的に、二次電池の一つであるリチウム二次電池(リチウムイオン二次電池、リチウム金属二次電池等)は、正極および負極と共に電解液を備えている。この正極は、正極集電体上に正極活物質層を有しており、その正極活物質層は、充放電反応に寄与する正極活物質を含んでいる。正極活物質としては、一般的に、LiCoO2、LiNiO2またはLi(Ni0.0.5Co0.2Mn0.3)O2などの化合物が広く用いられている。
式(3)中、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。
[二次電池]
本技術に係る第1の実施形態の二次電池は、正極活物質を少なくとも含む正極と、負極活物質を少なくとも含む負極と、を備え、正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物とを含有し、1サイクル目で充電した後の、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3.5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、負極活物質が、少なくとも、SiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池である。
本技術に係る第1の実施形態の二次電池に備えられる正極は、少なくとも正極活物質を含む。
正極活物質は、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物とを含有する。リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物は、1サイクル目で充電した後の、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3.5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上である化合物である。
リチウムコバルト複合酸化物は、リチウムとコバルトとを含む複合酸化物であれば、特に限定されないが、下記の式(1)で表される平均組成を有する化合物であることが好ましい。
LimCo1−nMnO2 (1)
式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1である。Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。
リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物は、リチウムとニッケルとコバルトとマンガンとを含む複合酸化物であり、1サイクル目で充電した後の、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3.5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上である化合物であれば、特に限定されないが、下記の式(2)で表される平均組成を有する化合物であることが好ましい。
LixNi1−y−zCoyMnzO2 (2)
式(2)中、xは0.9<x<1.1であり、yは0.1<y<0.4である。また、zは0.15<z<0.4である。
本技術に係る第1の実施形態の二次電池に含まれる正極活物質の組成(モル比)を調べるためには、各種の分析法を用いて、リチウムコバルト複合酸化物粒子1及びリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物粒子1を分析すればよい。この分析法は、例えば、X線回折(XRD)法、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF−SIMS)法、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法、ラマン分光分析法およびエネルギー分散X線分光法(EDX)などのいずれか1種類または2種類以上である。
この正極活物質を用いた二次電池を充放電させる場合には、充電電圧(正極電位:対リチウム金属標準電位)を高電圧にすることが好ましく、具体的には4.4V以上にすることが好ましい。ただし、活物質の分解反応を抑制するために、初回充電時の充電電圧は、極端に高すぎないことが好ましく、具体的には4.7V以下にすることが好ましい。
この正極活物質は、例えば、以下の手順により製造される。
本技術に係る第1の実施形態の二次電池に備えられる負極は、少なくとも負極活物質を含む。
負極活物質は、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する。SiOX(0.2<X<1.4)及びSi合金は、Li(リチウム)と合金を形成することができる。
本技術に係る第1の実施形態の二次電池は、電解液を備えていてもよい。電解液は電解質及び溶媒を含む。電解質及び溶媒の詳細については、下記の<4.二次電池の例>の欄にて説明をする。
[二次電池]
本技術に係る第2の実施形態の二次電池は、正極活物質を少なくとも含む正極と、負極活物質を少なくとも含む負極と、電解質及び溶媒を含む電解液と、を備え、正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、下記式(3)で表される平均組成を有するリチウム含有化合物とを含有し、リチウム基準極に対して1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、負極活物質が、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池である。
式(3)中、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。
本技術に係る第2の実施形態の二次電池に備えられる正極は、少なくとも正極活物質を含む。
本技術に係る第2の実施形態の二次電池に含まれる正極活物質は、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、上記の式(3)で表される平均組成を有するリチウム含有化合物とを含有する。リチウム含有化合物は、リチウム基準極に対して1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上である化合物である。
リチウムコバルト複合酸化物は、リチウムとコバルトとを含む複合酸化物であれば、特に限定されないが、下記の式(1)で表される平均組成を有する化合物であることが好ましい。
LimCo1−nMnO2 (1)
式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1である。Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。
リチウム含有化合物は、上記の式(3)で表される平均組成を有する化合物であり、1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上である化合物である。
(FWHM003は、18.8°付近の回折角2θにおける(003)面に起因する回折ピークの半値全幅(full width at half maximum)であり、FWHMMは、20°〜23°の回折角2θにおける最大の回折ピークの半値全幅である。)
(Xは、リチウム基準で電圧4.6V、電流レート0.2Cの定電流定電圧条件で電流値が0.01Cとなるまで充電を行ったときの上記層状構造におけるc軸の格子定数である。Yは、この充電ののちリチウム基準で電圧2.0Vに至るまで電流レート0.2Cでの定電流放電を行ったときの上記層状構造におけるc軸の格子定数である。)
本技術に係る第2の実施形態の二次電池に含まれる正極活物質の組成(モル比)を調べるためには、各種の分析法を用いて、リチウムコバルト複合酸化物粒子1及びリチウム含有化合物1を分析すればよい。この分析法は、例えば、X線回折(XRD)法、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF−SIMS)法、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法、ラマン分光分析法およびエネルギー分散X線分光法(EDX)などのいずれか1種類または2種類以上である。
この正極活物質を用いた二次電池を充放電させる場合には、充電電圧(正極電位:対リチウム金属標準電位)を高電圧にすることが好ましく、具体的には4.5V以上にすることが好ましい。ただし、活物質の分解反応を抑制するために、初回充電時の充電電圧は、極端に高すぎないことが好ましく、具体的には4.7V以下にすることが好ましい。
この正極活物質は、例えば、以下の手順により製造される。
本技術に係る第2の実施形態の二次電池に備えられる負極は、少なくとも負極活物質を含む。
負極活物質は、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する。SiOX(0.2<X<1.4)及びSi合金は、Li(リチウム)と合金を形成することができる。
本技術に係る第2の実施形態の二次電池は、電解液を備えていてもよい。電解液は電解質及び溶媒を含む。電解質及び溶媒の詳細については、下記の<4.二次電池の例>の欄にて説明をする。
次に、本技術に係る第1の実施形態及び第2の実施形態の二次電池について、図1〜図4に記載されている二次電池を例にして説明する。
図1および図2は、二次電池の断面構成を表しており、図2では、図1に示した巻回電極体20の一部を拡大している。ここでは、例えば、二次電池用電極を正極21に適用している。
ここで説明する二次電池は、電極反応物質であるLi(リチウムイオン)の吸蔵放出により負極22の容量が得られるリチウム二次電池(リチウムイオン二次電池)であり、いわゆる円筒型である。
正極21は、正極集電体21Aの片面または両面に正極活物質層21Bを有している。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム、ニッケルおよびステンレスなどの導電性材料のいずれか1種類または2種類以上により形成されている。正極活物質層21Bに含まれる正極活物質に、Liを吸蔵放出可能である、上記した第1の実施形態の二次電池又は第2の実施形態の二次電池に含まれる正極活物質が含まれていてもよい。また、正極活物質層21Bに含まれる正極活物質が、上記した第1の実施形態の二次電池又は第2の実施形態の二次電池に含まれる正極活物質から構成されていてもよい。また、正極活物質層21Bは、さらに正極結着剤および正極導電剤などの他の材料を含んでいてもよい。
(Mは、Co、Mn、Fe、Al、V、Sn、Mg、Ti、Sr、Ca、Zr、Mo、Tc、Ru、Ta、W、Re、Yb、Cu、Zn、Ba、B、Cr、Si、Ga、P、SbおよびNbのうちの少なくとも1種である。zは、0.005<z<0.5を満たす。)
負極22は、負極集電体22Aの片面または両面に負極活物質層22Bを有している。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離することで、両極の接触に起因する電流の短絡を防止しながらリチウムイオンを通過させるものである。このセパレータ23は、例えば、合成樹脂およびセラミックなどの多孔質膜であり、2種類以上の多孔質膜が積層された積層膜でもよい。合成樹脂は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどである。
セパレータ23には、液状の電解質である電解液が含浸されている。この電解液は、溶媒および電解質塩を含んでおり、さらに添加剤などの他の材料を含んでいてもよい。
この二次電池は、例えば、以下のように動作する。充電時には、正極21から放出されたリチウムイオンが電解液を介して負極22に吸蔵される。一方、放電時には、負極22から放出されたリチウムイオンが電解液を介して正極21に吸蔵される。
この二次電池は、例えば、以下の手順により製造される。
この円筒型の二次電池によれば、正極21の正極活物質層21Bが正極活物質として上記した二次電池用活物質を含んでいる。したがって、エネルギー密度を向上させつつ、Liの吸蔵放出をよりスムーズに行うことができる。よって、より高い電池容量を得ることができる。
図3は、他の二次電池の分解斜視構成を表しており、図4は、図3に示した巻回電極体30のIV−IV線に沿った断面を拡大している。ただし、図3では、巻回電極体30と2枚の外装部材40とを離間させた状態を示している。以下では、既に説明した円筒型の二次電池の構成要素を随時引用する。
ここで説明する二次電池は、いわゆるラミネートフィルム型のリチウムイオン二次電池であり、例えば、図3に示したように、フィルム状の外装部材40の内部に巻回電極体30が収納されている。この巻回電極体30は、例えば、セパレータ35および電解質層36を介して正極33と負極34とが積層されてから巻回されたものである。正極33には正極リード31が取り付けられていると共に、負極34には負極リード32が取り付けられている。巻回電極体30の最外周部は、保護テープ37により保護されている。
電解質層36は、高分子化合物により電解液が保持されたものであり、いわゆるゲル状の電解質である。高いイオン伝導率(例えば、室温で1mS/cm以上)が得られると共に、電解液の漏液が防止されるからである。この電解質層36は、さらに添加剤などの他の材料を含んでいてもよい。
この二次電池は、例えば、以下のように動作する。充電時には、正極33から放出されたリチウムイオンが電解質層36を介して負極34に吸蔵される。一方、放電時には、負極34から放出されたリチウムイオンが電解質層36を介して正極33に吸蔵される。この場合においても、より多くのリチウムを放出させるために充電電圧を高くすることが望ましい。より具体的には、充電電圧を4.4V(対リチウム金属標準電位)以上の電圧(例えば4.6V)とすることが好ましい。
ゲル状の電解質層36を備えた二次電池は、例えば、以下の3種類の手順により製造される。
このラミネートフィルム型の二次電池によれば、正極33の正極活物質層33Bが正極活物質として上記した二次電池用活物質を含んでいるので、円筒型の場合と同様の理由により、優れた電池特性を得ることができる。これ以外の作用および効果は、円筒型の場合と同様である。
二次電池の用途について詳細に説明する。
二次電池の用途は、その二次電池を駆動用の電源または電力蓄積用の電力貯蔵源などとして利用可能な機械、機器、器具、装置およびシステム(複数の機器などの集合体)などであれば、特に限定されない。電源として使用されるイオン二次電池は、主電源(優先的に使用される電源)でもよいし、補助電源(主電源に代えて、または主電源から切り換えて使用される電源)でもよい。イオン二次電池を補助電源として利用する場合には、主電源の種類は二次電池に限られない。
本技術に係る第3の実施形態の電池パックは、本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池と、二次電池の使用状態を制御する制御部と、制御部の指示に応じて、二次電池の使用状態を切り換えるスイッチ部と、を備える、電池パックである。本技術に係る第3の実施形態の電池パックは、優れた電池特性を有する本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を備えているので、電池パックの性能向上につながる。
本技術に係る第4の実施形態の電動車両は、本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池と、二次電池から供給された電力を駆動力に変換する変換部と、駆動力に応じて駆動する駆動部と、多価イオン二次電池の使用状態を制御する制御部と、を備える、電動車両である。本技術に係る第4の実施形態の電動車両は、優れた電池特性を有する本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を備えているので、電動車両の性能向上につながる。
本技術に係る第5の実施形態の電力貯蔵システムは、本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池と、二次電池から電力が供給される1または2以上の電気機器と、二次電池からの該電気機器に対する電力供給を制御する制御部と、を備える、電力貯蔵システムである。本技術に係る第5の実施形態の電力貯蔵システムは、優れた電池特性を有する本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を備えているので、電力貯蔵の性能向上につながる。
本技術に係る第6の実施形態の電動工具は、本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池と、二次電池から電力が供給される可動部とを備える、電動工具である。本技術に係る第6の実施形態の電動工具は、優れた電池特性を有する本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を備えているので、電動工具の性能向上につながる。
本技術に係る第7の実施形態の電子機器は、本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を電力供給源として備える、電子機器である。上述したように、本技術に係る第10の実施形態の電子機器は、二次電池を駆動用の電源(電力供給源)として各種機能を発揮する機器である。本技術に係る第7の実施形態の電子機器は、優れた電池特性を有する本技術に係る第1及び第2の実施形態の二次電池を備えているので、電子機器の性能向上につながる。
[1]
正極活物質を少なくとも含む正極と、
負極活物質を少なくとも含む負極と、を備え、
該正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物とを含有し、
1サイクル目で充電した後の、該リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3.5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、
該負極活物質が、少なくとも、SiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池。
[2]
前記リチウムコバルト複合酸化物が、下記式(1)で表される平均組成を有する化合物である、[1]に記載の二次電池。
LimCo1−nMnO2 (1)
(該式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1であり、
Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。)
[3]
前記リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物が、下記式(2)で表される平均組成を有する化合物である、[1]又は[2]に記載の二次電池。
LixNi1−y−zCoyMnzO2 (2)
(該式(2)中、xは0.9<x<1.1であり、yは0.1<y<0.4であり、
zは0.15<z<0.4)である。)
[4]
前記リチウムコバルト複合酸化物と前記リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物との混合比率(質量比)が、70:30〜95:5である、[1]から[3]のいずれか1つに記載の二次電池。
[5]
前記負極活物質が炭素材料を更に含有し、
前記SiOX(0.2<X<1.4)又は前記Si合金と該炭素材料との混合比率(質量比)が、5:95〜30:70である、[1]から[4]のいずれか1つに記載の二次電池。
[6]
正極活物質を少なくとも含む正極と、
負極活物質を少なくとも含む負極と、を備え、
該正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、下記式(3)で表される平均組成を有するリチウム含有化合物とを含有し、
リチウム基準極に対して1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、該リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、
該負極活物質が、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池。
Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f (3)
(該式(3)中、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。)
[7]
前記リチウムコバルト複合酸化物が、下記式(1)で表される平均組成を有する化合物である、[6]に記載の二次電池。
LimCo1−nMnO2 (1)
(該式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1であり、
Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、
Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。)
[8]
前記リチウムコバルト複合酸化物と前記リチウム含有化合物との混合比率(質量比)が、70:30〜95:5である、[6]又は[7]に記載の二次電池。
[9]
前記負極活物質が炭素材料を更に含有し、
前記SiOX(0.2<X<1.4)又は前記Si合金と該炭素材料との混合比率(質量比)が、5:95〜30:70である、[6]から[8]のいずれか1つに記載の二次電池。
[10]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の二次電池と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、
該制御部の指示に応じて該二次電池の使用状態を切り換えるスイッチ部と、を備える、電池パック。
[11]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の二次電池と、
該二次電池から供給された電力を駆動力に変換する変換部と、
該駆動力に応じて駆動する駆動部と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、を備える、電動車両。
[12]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される1または2以上の電気機器と、
該二次電池からの該電気機器に対する電力供給を制御する制御部と、を備える、電力貯蔵システム。
[13]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される可動部と、を備える、電動工具。
[14]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の二次電池を電力供給源として備える、電子機器。
以下のように実施例1〜30及び比較例1〜5を実施して評価をした。
(リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物)
実施例1〜14及び比較例2で用いられるリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LixNi1−y−zCoyMnzO2、xは0.9<x<1.1であり、yは0.1<y<0.4であり、zは0.15<z<0.4である。)と、アモルファス性炭素粉(ケッチェンブラック)とポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを95:2:3の重量比率で混合して正極合剤を調製した。この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて正極合剤スラリーを作製した後、この正極合剤スラリーを帯状15μm厚のアルミニウム箔よりなる正極集電体の片面に均一に塗布した。得られた塗布物を温風乾燥した後、コインサイズに打ち抜き、プレス機で圧縮成型し、正極電極とした。上記正極電極を用い、対極をLiとしてコインセルを作製し、評価を実施した。初回充電電圧4.4Vまで0.1Cの定電流で充電し、電流値0.01Cに達するまで定電圧充電を行った後、放電深度(DOD)1%分の容量を0.1Cの定電流で放電し、その後1時間休止を行い、1時間後の電圧を放電深度(DOD)1%の開路電圧(OCV)とした。この操作を繰り返し、放電深度(DOD)100%となる3Vまで放電を行い、それぞれの開路電圧(OCV)をつなぎ合わせることで、開路電圧(OCV)放電曲線とした。この開路電圧(OCV)放電曲線を用いて3.5Vの放電容量から3.8Vの放電容量を差し引いた容量を3.5−3.8Vの放電容量とした。
実施例15〜30及び比較例4〜5で用いられるリチウム含有化合物(Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。)と、アモルファス性炭素粉(ケッチェンブラック)とポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを95:2:3の重量比率で混合して正極合剤を調製した。この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて正極合剤スラリーを作製した後、この正極合剤スラリーを帯状15μm厚のアルミニウム箔よりなる正極集電体の片面に均一に塗布した。得られた塗布物を温風乾燥した後、コインサイズに打ち抜き、プレス機で圧縮成型し、正極電極とした。上記正極電極を用い、対極をLiとしてコインセルを作製し、評価を実施した。初回充電電圧4.5Vまで0.1Cの定電流で充電し、電流値0.01Cに達するまで定電圧充電を行った後、上記と同様に開路電圧(OCV)放電曲線を取得し、その後も同様に3.5−3.8Vの放電容量を算出した。
以下の手順により、正極活物質であるリチウムコバルト複合酸化物(LimCo1−nMnO2)、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LixNi1−y−zCoyMnzO2)及びリチウム含有化合物(Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f)を得た。
正極活物質として上記リチウムコバルト複合酸化物とリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物とを80質量%と20質量%とで混合したものを用い(実施例1)、この混合物とアモルファス性炭素粉(ケッチェンブラック)とポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを95:2:3の質量比率で混合して正極合剤を調製した。この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて正極合剤スラリーを作製した後、この正極合剤スラリーを帯状15μm厚のアルミニウム箔よりなる正極集電体の両面に均一に塗布した。得られた塗布物を温風乾燥した後、ロールプレス機で圧縮成型し、正極シートを形成した。この正極シートを48mm×300mmの帯状に切り出して正極を作製した。続いて、正極の正極集電体露出部分に正極リードを取り付けた。
負極は、次のようにして作製した。Si合金粒子と黒鉛との混合物を負極活物質として90質量%、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)10質量%とを混合して負極合剤を調製した。Si合金粒子と黒鉛の混合比は、質量比で90質量%と10質量%とした(実施例1)。この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて負極合剤スラリーを作製した後、この負極合剤スラリーを帯状15μm厚の銅箔よりなる負極集電体の両面に均一に塗布した。得られた塗布物を温風乾燥した後、ロールプレス機で圧縮成型し、負極シートを形成した。この負極シートを50mm×310mmの帯状に切り出して負極を作製した。続いて、負極の負極集電体露出部分に負極リードを取り付けた。
次に、作製した正極および負極を、厚み25μmの微孔性ポリエチレンフィルムよりなるセパレータを介して密着させ、長手方向に巻回して、最外周部に保護テープを貼り付けることにより、巻回電極体を作製した。続いて、図1に示すように、この巻回電極体を外装部材の間に装填し、外装部材の3辺を熱融着し、一辺は熱融着せずに開口を有するようにした。外装部材には、最外層から順に25μm厚のナイロンフィルムと、40μm厚のアルミニウム箔と、30μm厚のポリプロピレンフィルムとが積層されてなる防湿性のアルミラミネートフィルムを用いた。図2は図1のIV〜VIのラインの断面図であり、巻回電極体の断面を示している。
続いて、質量比がエチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)=5:5となるようにして混合した溶媒に、電解質塩として六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/lとなるように溶解させて電解液を作製した。この電解液を外装部材の開口から注入し、外装部材の残りの1辺を減圧下において熱融着し、密封して二次電池を作製した。
以上のようにして、実施例1〜30及び比較例1〜5について、図3及び図4に示したラミネートフィルム型のリチウムイオン二次電池のそれぞれを作製した。
電池特性の評価を実施する前に、次のような準備実験を実施した。上記正極及び負極の片面塗布試料を別途作成し、各電極の対極Liコインセルにより評価を実施した。正極の場合は、表1の実施例1〜14及び比較例1〜2については、初回充電電圧4.4Vまで充電し、表2の実施例15〜30及び比較例3〜5については、初回充電電圧4.5Vまで充電し、負極の場合は定電流で0V後、電流値が定電流値の1/10となるまで定電圧充電をかけた場合の電気容量を測定し、各電極の合剤厚みあたりの充電容量を求めた。この値を用いて、正極の充電容量/負極の充電容量が0.9となるよう、各電極の厚みを電極スラリーの固形分、塗布速度等で調整した。
電池特性(放電エネルギー密度及びサイクル寿命)の評価を以下のように実施した。
実施例1〜30及び比較例1〜5の二次電池を、23℃の環境下において0.2Cの定電流で電池電圧が表1の実施例及び比較例については4.35Vに達するまで、表2の実施例及び比較例については、4.45Vに達するまで定電流充電を行ったのち、表1の実施例及び比較例については4.35Vの定電圧で、表2の実施例及び比較例については4.45Vの定電圧で電流値が0.01Cに達するまで定電圧充電を行った。この後、0.2Cの定電流で、電池電圧が3.0Vに達するまで放電を行った。このとき、正極活物質量あたりの放電容量と正極の電極密度の積を放電エネルギー密度とし、比較例1を100とした指数で表したとき、実施例1は102.1であった(表2については比較例3を100とした指数で表す)。
実施例1〜30においては、3.5〜3.8Vの放電容量が30mAh/g以上である実施例1〜30のそれぞれに記載の組成のリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LixNi1−y−zCoyMnzO2)(表1に記載)又はリチウム含有化合物(Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f)(表2に記載)を混合することで、初回充電時において負極で生じる不可逆容量を補填すると共に、初回の放電時において高い放電エネルギー密度を得ることができ、また放電末期において、負極電位を低電位に抑えることができるため、Si合金及びSiOx(0.2<X<1.4)の負極の膨張の影響は小さくなることが確認できた。
Claims (19)
- 正極活物質を少なくとも含む正極と、
負極活物質を少なくとも含む負極と、を備え、
該正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物とを含有し、
1サイクル目で充電した後の、該リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3.5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、
該負極活物質が、少なくとも、SiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池。 - 前記リチウムコバルト複合酸化物が、下記式(1)で表される平均組成を有する化合物である、請求項1に記載の二次電池。
LimCo1−nMnO2 (1)
(該式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1であり、
Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。) - 前記リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物が、下記式(2)で表される平均組成を有する化合物である、請求項1に記載の二次電池。
LixNi1−y−zCoyMnzO2 (2)
(該式(2)中、xは0.9<x<1.1であり、yは0.1<y<0.4であり、
zは0.15<z<0.4)である。) - 前記リチウムコバルト複合酸化物と前記リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物との混合比率(質量比)が、70:30〜95:5である、請求項1に記載の二次電池。
- 前記負極活物質が炭素材料を更に含有し、
前記SiOX(0.2<X<1.4)又は前記Si合金と該炭素材料との混合比率(質量比)が、5:95〜30:70である、請求項1に記載の二次電池。 - 正極活物質を少なくとも含む正極と、
負極活物質を少なくとも含む負極と、を備え、
該正極活物質が、少なくとも、リチウムコバルト複合酸化物と、下記式(3)で表される平均組成を有するリチウム含有化合物とを含有し、
リチウム基準極に対して1サイクル目を4.5V以上で充電した後の、該リチウム含有化合物のリチウム基準極に対する1サイクル目の放電時の開路電圧曲線において、3、5Vの放電容量と3.8Vの放電容量との差が30mAh/g以上であり、
該負極活物質が、少なくともSiOX(0.2<X<1.4)又はSi合金を含有する、二次電池。
Li1+a(CobNicMd Mne)1−aO2−f (3)
(該式(3)中、Mは、マンガン(Mn),コバルト(Co)およびニッケル(Ni)のいずれとも異なる1種以上の金属元素である。aは0.05<a<0.2であり、bは0.45≦b<0.7であり、cは0<c≦0.1であり、dは0≦d≦0.1であり、e≦bを満たし、b+c+d+e=1を満たし、fは−0.1≦f≦0.2である。) - 前記リチウムコバルト複合酸化物が、下記式(1)で表される平均組成を有する化合物である、請求項6に記載の二次電池。
LimCo1−nMnO2 (1)
(該式(1)中、mは0.9<m<1.1であり、nは0≦n<0.1であり、
Mは、Ni、Mn、Al、Mg、B、Ti、V、Cr、Fe、Cu、Zn、Mo、Sn、
Ca、Sr、W、Bi、Nb、及びBaから成る群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む。) - 前記リチウムコバルト複合酸化物と前記リチウム含有化合物との混合比率(質量比)が、70:30〜95:5である、請求項6に記載の二次電池。
- 前記負極活物質が炭素材料を更に含有し、
前記SiOX(0.2<X<1.4)又は前記Si合金と該炭素材料との混合比率(質量比)が、5:95〜30:70である、請求項6に記載の二次電池。 - 請求項1に記載の二次電池と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、
該制御部の指示に応じて該二次電池の使用状態を切り換えるスイッチ部と、を備える、電池パック。 - 請求項1に記載の二次電池と、
該二次電池から供給された電力を駆動力に変換する変換部と、
該駆動力に応じて駆動する駆動部と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、を備える、電動車両。 - 請求項1に記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される1または2以上の電気機器と、
該二次電池からの該電気機器に対する電力供給を制御する制御部と、を備える、電力貯蔵システム。 - 請求項1に記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される可動部と、を備える、電動工具。 - 請求項1に記載の二次電池を電力供給源として備える、電子機器。
- 請求項6に記載の二次電池と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、
該制御部の指示に応じて該二次電池の使用状態を切り換えるスイッチ部と、を備える、電池パック。 - 請求項6に記載の二次電池と、
該二次電池から供給された電力を駆動力に変換する変換部と、
該駆動力に応じて駆動する駆動部と、
該二次電池の使用状態を制御する制御部と、を備える、電動車両。 - 請求項6に記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される1または2以上の電気機器と、
該二次電池からの該電気機器に対する電力供給を制御する制御部と、を備える、電力貯蔵システム。 - 請求項6に記載の二次電池と、
該二次電池から電力が供給される可動部と、を備える、電動工具。 - 請求項6に記載の二次電池を電力供給源として備える、電子機器。
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