JP2017189733A - 微細気泡生成装置 - Google Patents

微細気泡生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017189733A
JP2017189733A JP2016079739A JP2016079739A JP2017189733A JP 2017189733 A JP2017189733 A JP 2017189733A JP 2016079739 A JP2016079739 A JP 2016079739A JP 2016079739 A JP2016079739 A JP 2016079739A JP 2017189733 A JP2017189733 A JP 2017189733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main flow
air supply
gas
suction chamber
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016079739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169749B1 (ja
Inventor
克巳 青木
Katsumi Aoki
克巳 青木
克紀 加藤
Katsunori Kato
克紀 加藤
俊哉 奥津
Toshiya Okutsu
俊哉 奥津
尚也 篠原
Naoya Shinohara
尚也 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Kogyo KK
Original Assignee
Taisei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Kogyo KK filed Critical Taisei Kogyo KK
Priority to JP2016079739A priority Critical patent/JP6169749B1/ja
Priority to PCT/JP2016/069902 priority patent/WO2017179222A1/ja
Priority to CN201680000925.3A priority patent/CN107530650A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6169749B1 publication Critical patent/JP6169749B1/ja
Publication of JP2017189733A publication Critical patent/JP2017189733A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/30Injector mixers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【課題】微小気泡を効率よく生成させると共に、微小気泡を含有する液体の噴出効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】微細気泡生成装置は、液体が流れる主流路と、主流路に気体を導入する給気路とを備える。具体的には、主流路は、周囲よりも内径が小さくなった絞り部と、当該絞り部の下流側に設けられ液体と気体とを混合する吸い込み室とを備え、給気路は、吸い込み室と連通する給気孔を備え、給気孔は、微細気泡生成装置の縦断面視において液体の流れる方向に傾斜しつつ吸い込み室と接続され、且つ気体の導入により主流路においてらせん状の旋回流を生成するように給気孔の中心軸と主流路の中心軸とが交わらないように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細気泡生成装置に関する。
従来、いわゆるマイクロバブルと呼ばれる微小な気泡を生成する様々な技術が提案されている。例えば、気体吹き込み穴を、流路における液体の進行方向に対して鋭角に斜向させ、かつ、流路を包囲する壁面の接線方向の成分を持つように設けた循環流発生装置が提案されている(特許文献1)。本技術では、コンプレッサを接続し、気体吹き込み穴を通じて流路に気体を吹き込むことで、流路内に旋回流を発生させて循環流の発生と気液混合とを同時に行う。
また、マイクロバブル発生器においていわゆるベンチュリ管を採用し、主通路に導入させる気体は送風機等により気体導入孔に圧送してもよいし、主通路側に自然吸引させてもよいとする技術も提案されている(特許文献2)。その他にも、バブル発生ノズルやバブル発生器においてベンチュリ管を採用し、負圧を発生させる技術は提案されている(特許文献3、4)。
特許第3717767号公報 特許第5257819号公報 特許第4999996号公報 特開2014−33999号公報
従来、マイクロバブルを生成するための様々な技術が提案されている。一方、マイクロバブルの用途には、洗浄や水質浄化が挙げられる。洗浄に用いる場合、マイクロバブルを含む水流と洗浄対象物とを衝突させることでマイクロバブルが圧壊し、その衝撃圧力によって汚れを洗浄対象物から容易に剥離することができる。また、池沼等の水質浄化に用いる場合、浄化対象全体にマイクロバブルを供給するためには、水の噴射流量に対して気泡量が多いほど噴力が大きく、かつ撹拌も大きくできるため、浄化作用効果が大きくなる。
そこで、本発明は、微小気泡を効率よく生成させる装置の最適構造と共に、微小気泡を含有する液体の噴出効率を向上させることを目的とする。
本実施形態に係る微細気泡生成装置は、液体が流れる主流路と、主流路に気体を導入する給気路とを備える。具体的には、主流路は、周囲よりも内径が小さくなった絞り部と、当該絞り部の下流側に設けられ液体の液流へ気体を誘導する吸い込み室とを備え、給気路は、吸い込み室と連通する給気孔を備え、給気孔は、微細気泡生成装置の縦断面視において液体の流れる方向に向かって角度をつけて吸い込み室と接続され、且つ気体の導入により主流路においてらせん状の旋回流を生成するように給気孔の中心軸と主流路の中心軸とが交わらないように配置される。
このようにすれば、主流路内に設けられた絞り部からの水流は高速となり、いわゆるベンチュリ効果により負圧が生じ、絞り部の下流側に設けられた吸い込み室において給気孔
を介して気体をスムーズに吸引することができるようになる。また、給気孔は主流路における液体の流れる方向に角度をつけて吸い込み室と接続されているため、気体の導入による液流の流速のロスを低減することができる。したがって、微細気泡生成装置の噴出効率を向上させることができる。また、給気孔と主流路の中心軸をずらす構成により、主流路において種々の強さの旋回流を生成することができ、主流路内に生じるせん断力により微細気泡を効率的に生成することができる。
また、絞り部は、その下流側の端部が吸い込み室内に突出するようにしてもよい。このようにすれば、吸い込み室内における気液流の流動を制御することができる。
また、吸い込み室は、主流路の下流側に向けてその内径が徐々に小さくなるようにしてもよい。このようにすれば、液体と気体をスムーズにスロート部に誘導することができるようになる。
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。
微小気泡を効率よく生成させると共に、微小気泡を含有する液体の噴出効率を向上させることができる。
マイクロバブル生成ノズルを液体の流れる主流路方向に沿って切断した縦断面図である。 マイクロバブル生成ノズルの内部透過斜視図である。 マイクロバブル生成ノズルを液体の流れる主流路方向に沿って切断した断面斜視図である。 マイクロバブル生成ノズルの正面図である。 マイクロバブル生成ノズルの平面図である。 マイクロバブル生成ノズルの左側面図である。 マイクロバブル生成ノズルの、図5におけるB−B断面図である。 マイクロバブル生成ノズルの、図5におけるC−C断面図である。 上流側部材と下流側部材とを分解した状態を示す内部透過斜視図である。 マイクロバブル生成ノズル内の給気孔を正面から示した内部透過図である。 装置内の圧力と流速とをシミュレーションした結果を示すグラフである。 給気孔の軸心の延長線が主流路の中心軸とずれるように設けた場合と、給気孔の軸心の延長線が主流路の中心軸と交わるように設けた場合との水圧の大きさをシミュレーションした結果を示すグラフである。 給気孔の軸心の延長線が主流路の中心軸と交わるように設けた給気孔を説明するための図である。 マイクロバブル生成ノズルにより生成される微粒子数を、微粒子測定機により測定した結果を示すグラフである。 実施形態に係るマイクロバブル生成ノズルを用いて装置を運転した場合と、運転しない場合との溶存酸素量を示すグラフである。 縮径部の径の変化率が一定でない上流側部材を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るマイクロバブル生成ノズルについて、図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は装置の一例であり、本発明に係る装置は
、以下の構成には限定されない。
また、本実施形態では、直径100μm以下の気泡を「ファインバブル」と総称する。そして、ファインバブルのうち、直径1〜100μmのものを「マイクロバブル」と呼び、直径1μm以下のものを「ウルトラファインバブル(ナノバブル)」と呼ぶものとする。マイクロバブルは気泡としては目視できず、水中においては白濁として認識される。また、ウルトラファインバブルは、目視では確認できない大きさの気泡である。また、直径50μm以上の気泡は、すぐに拡大しつつ浮上する性質がある。一方、直径6μm〜50μmの気泡は、表面張力により収縮しながら約数mm/s〜数十μm/s程度の速度で浮上する。
本実施形態に係る装置は、主としてマイクロバブルを生成する。ただし、ウルトラファインバブルの生成を除外するものではなく、本実施形態に係る装置は、ウルトラファインバブルを含むファインバブルを生成するものであってもよい。また、ファインバブルを、本発明に係る「微小気泡」とも呼ぶものとする。
<構成及び作用>
図1は、本実施形態に係るマイクロバブル生成ノズル1を、液体の流れる主流路方向に沿って切断した縦断面図である。図2は、マイクロバブル生成ノズル1の内部透過斜視図である。また、図3は、マイクロバブル生成ノズル1を図1と同じ位置で切断した断面斜視図である。マイクロバブル生成ノズル1は、直線状に水等の液体が流れる主流路(図1における一点鎖線の矢印)と、主流路にその周囲から空気等の気体を供給する給気路(図1における二点鎖線の矢印)とを備えている。なお、一点鎖線の矢印及び二点鎖線の矢印は、それぞれ流体の流れる方向を表している。
本実施形態では、主流路に水が供給され、給気路からは空気が吸引されるものとして説明する。水はポンプ等を接続して圧送するようにしてもよいし、水道と連結して送水されるようにしてもよい。また、空気は、後述するようにベンチュリ効果により、圧送する必要なく吸引されるようになっている。そして、マイクロバブル生成ノズル1内において水と空気が混合されると共に、マイクロバブルが生成され、マイクロバブルを含有する水が噴射される。本実施形態では、便宜上、マイクロバブルを含有する水を噴射する方向を前、水が供給される側を後ろと呼ぶ。また、給気路が設けられた方向を上と呼ぶ。
図4は、マイクロバブル生成ノズル1を前から見た正面図である。図5は、マイクロバブル生成ノズル1を上から見た平面図である。図6は、マイクロバブル生成ノズル1の左側面図である。また、上述した図1は、図5におけるA−A断面図であり、マイクロバブル生成ノズル1をその幅方向の中央で切断した縦断面図に相当する。図7は、図5におけるB−B断面図であり、マイクロバブル生成ノズル1をその幅方向の中央よりも正面から向かって右寄りの位置で切断した縦断面図である。図8は、図5におけるC−C断面図であり、マイクロバブル生成ノズル1を給気路の中心で主流路と直交する面で切断した横断面図である。
上述した断面図及び内部透過図等に示すように、マイクロバブル生成ノズル1は、2つの部材を組み合わせることにより形成されている。具体的には、マイクロバブル生成ノズル1は、主流路の上流側に位置する第1の部材である上流側部材2と、主流路の下流側に位置する第2の部材である下流側部材3とを備える。上流側部材2及び下流側部材3は、例えばステンレス鋼のような金属、その他の材料を用いて形成することができる。
図9は、上流側部材2と下流側部材3とを分解した状態を示すマイクロバブル生成ノズル1の内部透過斜視図である。図9や上述した断面図等からわかるように、上流側部材2
と下流側部材3との接続箇所は、上流側部材2の内径と下流側部材3の外径とが同一である部分を有し、上流側部材2の内部に下流側部材3を挿入することで両者が接続される。具体的には、上流側部材2の下流側端部の内径が、下流側部材3の対応する部分の外径と同一になっている。
また、下流側部材3は、その外径が上流側部材2の内径よりも小さい部分を有し、上流側部材2と下流側部材3とを組み合わせた状態において両者の間に気体吸引室4が形成される。具体的には、下流側部材3の上流側端部の外径が、上流側部材2の対応する部分の内径よりも小さくなっている。気体吸引室4は、マイクロバブル生成ノズル1内に設けられた環状の空間である。吸引される空気は、気体吸引室4を介して、主流路の周囲から主流路内へ導入される。
また、縦断面図等からわかるように、主流路の径の大きさは、マイクロバブル生成ノズル1内において変化している。なお、径の大きさが変化しても主流路の流れ方向の軸の中心はほぼ直線状といえる。
マイクロバブル生成ノズル1の上流側部材2は、主流路の上流側に接続される給水管5(図1に内径のみを図示)から水が供給される給水路21を含む。給水路21は、その径が一定である円柱状の空間になっている。
そして、上流側部材2は、給水路21の下流側に、その径が徐々に小さくなっていく縮径部22を有する。すなわち、縮径部22は、円錐台状の空間になっている。主流路はいわゆるベンチュリ管になっており、縮径部22においては内部を通過する水の流速が上昇するとともに、圧力が低下する。
さらに、上流側部材2は、縮径部22の下流側に、最も内径が小さい円柱状の空間である絞り部23を有する。絞り部23の内径は、給水路21の内径に対して0.1〜0.4倍程度の大きさになっている。絞り部23の下流端には、円管が下流方向に突き出した突状管24を備えている。縮径部22において上昇した水の流速は、絞り部23においてより速くなる。また、絞り部23においては、流速に応じて圧力が真空近くまで低下する。また、圧力が飽和蒸気圧以下に低下すると、水中に存在していた気泡核を核として、溶解していた空気の遊離によってキャビテーション気泡が生じる。
また、上流側部材2は、上述した気体吸引室4と連通する位置に給気路25を有する。給気路25には、給気管6(図1に内径のみ図示)を介して空気が供給される。給気路25は、給気管6を介して例えば外気とつながっている。また、給気管6には、外気の流入量を調整するための調整弁7(図1に記号を図示)を設けるようにしてもよい。
また、マイクロバブル生成ノズル1の下流側部材3は、その上流側の端部に吸い込み室31を有する。吸い込み室31は、その径が下流側に向かって徐々に小さくなっている。すなわち、吸い込み室31も円錐台状の空間といえる。また、上流側部材2と下流側部材3とを接続した状態において、吸い込み室31内には上流側部材2の突状管24が突き出している。また、吸い込み室31と気体吸引室4との間には、空気を供給するための給気孔32が複数設けられ、吸い込み室31と気体吸引室4とは連通している。吸い込み室31では、ベンチュリ効果によって負圧が生じ、給気孔32から外気が吸引される。
縦断面図等からわかるように、給気孔32は、主流路の下流側に向かって傾斜している。換言すれば、給気孔32は、吸込み室31との接続部から、主流路の上流側にやや傾いて伸びている。すなわち、給気孔32は、主流路の水の流れに逆らわない方向に向かって主流路と合流している。この傾斜により、例えば主流路と給気孔32とが垂直に連結され
る場合よりも、水と空気との合流をスムーズに行うことができる。換言すれば、空気の供給により生じる水流の勢いのロスを低減することができるようになっている。給気孔32と主流路の中心軸とのなす角は50〜80度程度が好ましい。また、吸い込み室31に設けられたテーパは、水と空気との合流をスムーズにすると共に、縮径部22及び絞り部23で上昇した水流の速度を維持する役割を果たす。また、突状管24が吸い込み室31内に突出することにより、水流の逆流を防止することができる。逆流を防止するためには、突状管24の下流側端部が、給気孔32の延長線と交わる位置程度まで突出していることが好ましい。
図10は、マイクロバブル生成ノズル1内の給気孔32を正面から見た内部透過図である。図10や横断面図等からわかるように、給気孔32は、その軸心の延長線が主流路の中心軸とずれるように設けられている。具体的には、各給気孔32は、横断面視において主流路の内壁の接線にほぼ相当する位置に設けられている。すなわち、横断面視において給気孔32は主流路内に交わるように設けられており、給気孔32の内壁と主流路の内壁とがほぼ接するようになっている。ただし、製造の都合上、給気孔32は主流路の内壁よりも主流路の中心軸側に設けることが実際的である。このような角度で空気が導入されると、空気は吸い込み室31内においてらせん状に旋回して流れる。これに伴い、上流側部材2から流入する水も、吸い込み室31内においてはらせん状に旋回して流れるようになる。
また、下流側部材3は、吸い込み室31の下流側に、内径が一定の円柱状の空間であるスロート部33を有する。スロート部33では、内圧が吸い込み室31よりも上昇し、主流路を流れる水と吸い込み室31で吸引された空気とが混合される。また、下流側部材3は、スロート部33の下流側に、内径が徐々に大きくなるディフューザ部34を有する。吸い込み室31内において発生した旋回流は、スロート部33及びディフューザ部34内においても渦を形成し、強いせん断力を生じる。同時に、縮径部22及び絞り部23において生成したキャビテーション気泡と給気孔32から導入された空気とが衝突することによっても気泡が微細化する。以上のようにして、給気孔32から取り込まれた空気が微塵化されてマイクロバブルが生成される。そして、マイクロバブルを含むジェットがディフューザ部34から噴射される。
本実施形態に係るマイクロバブル生成ノズル1によれば、主流路に供給される水流の勢い(流速)のロスを低減し、噴射力の高いマイクロバブル含有ジェットを生成することができる。
マイクロバブル生成ノズル1において、負圧領域を適切な長さとするためには、絞り部23及びディフューザ部34を設けることが好ましく、これらを設けないと性能が低下する。また、スロート部33を設けないとディフューザ部34内に逆流する水流が生じることがある。縮径部22、絞り部23、給気孔32、スロート部33、及びディフューザ部34の比率を最適化することにより、マイクロバブル生成ノズル1は、供給される水圧が0.3MPaのとき、水量の80%の容量の空気を自吸することができるようになる。
<比較例>
図11は、装置内の圧力をシミュレーションした結果を模式的に示すグラフである。図11のグラフは、縦軸は圧力を示し、横軸は装置内の絞り部23の上流端からの距離を示す。実線は、図1の調整弁7を開放し、空気を導入する場合(空気ありモデル)の圧力の変化を示す。一点鎖線は、図1の調整弁7を閉じ、空気を導入しない場合(空気なしモデル)の圧力の変化を示す。なお、供給される水の水圧(大気との相対圧力)は同一である。また、キャビテーション気泡は、飽和蒸気圧(図11のキャビテーション生成圧力)以下になると生成が始まる。図11に示すように、空気を導入する場合と導入しない場合の
いずれも、外気が導入される吸い込み室31より手前の絞り部23内において、キャビテーション気泡の生成が始まっている。したがって、給気孔32からの空気の導入の有無にかかわらず、マイクロバブルを生成させられる構成になっているといえる。
図12は、給気孔32の軸心の延長線が主流路の中心軸とずれるように設けた場合(らせんあり)と、給気孔32を主流路の中心軸上に設けた場合(らせんなし)との水圧の大きさをシミュレーションした結果を模式的に示すグラフである。なお、供給される水の水圧(大気との相対圧力)は同一である。太い実線は、図10に示したような本実施形態に係る給気孔32を採用する場合の水圧を示すグラフである。また、細い破線は、図13に示すような、らせん状の旋回流を発生させないような給気孔32を採用する場合の水圧を示すグラフである。図13の例では、給気孔は、その軸心の延長線が主流路の中心軸と交わるように設けられている。本実施形態に係る給気孔32を採用する場合は、絞り部23内の水圧が、キャビテーション気泡が生成する飽和水蒸気圧(図12のキャビテーション生成圧力)以下になり、キャビテーション気泡がより多く生成されると考えられる。一方、図13に示すような給気孔32を採用する場合、キャビテーション気泡の生成量が少なくなり、これと同時にマイクロバブルの生成効率も低下すると考えられる。すなわち、供給される水の圧力が同一であっても、らせんなしの場合は流速が十分に上がらず、絞り部ではキャビテーション生成圧力に到達しない。
<効果>
図14は、マイクロバブル生成ノズル1により生成される微粒子数を、ディフューザ部34の下流側に設置した微粒子測定機(パーティクルカウンター HIAC Royco)により測定した結果を示すグラフである。図14のグラフは、横軸が駆動圧力(MPa)を表し、縦軸が1mL当たりの観測数を表す。駆動圧力が0.05MPa程度まで小さい場合は微粒子はほぼ観測されないが、それ以上の駆動圧力であれば観測されるようになる。なお、装置の観測域の都合上、直径4μm未満の気泡は計数されていないが、いわゆるウルトラファインバブル等も生成していると考えられる。
図15は、実施形態に係るマイクロバブル生成ノズル1を用いて装置を運転した場合と、運転しない場合との溶存酸素量を示すグラフである。図15のグラフは、横軸が溶存酸素量の割合を表し、縦軸が時刻を表す。また、太線は、マイクロバブル生成ノズル1をポンプに接続して池の水を循環させ、マイクロバブルを生成させた場合の、飽和量に対する溶存酸素量の割合(溶存酸素率)を示すグラフである。なお、装置の運転は、横軸に「MB運転」と示した初日の日中のみ行った。また、細線は、マイクロバブルを生成させない場合の、溶存酸素率を示すグラフである。開始前は酸素溶存率が90%弱であり、2日目においても装置運転をした場合の方が酸素溶存率は高かった。マイクロバブルやウルトラファインバブルは水中に長期間残存するため、生成されたマイクロバブルが残存しているものと考えられる。また、実施形態に係るマイクロバブル生成ノズル1は、噴射効率が良く、数メートル四方の池においても万遍なく行きわたらせることができた。本実験は比較的酸素溶存率が低下しない初冬に実施したが、夏場は温度上昇などにより酸素溶存率がより低下するため、本装置の有用性が高まると考えられる。
<変形例>
上述の実施形態では水中に空気のマイクロバブルを生成するものとして説明したが、主流路には水以外の液体を供給してもよい。また、給気路25からは空気以外の気体を導入するようにしてもよい。給気路25から空気以外の気体を導入する場合、給気路25は外気でなく対象の気体を保持するボンベ等に接続される。このようにすれば、例えば酸素、窒素、水素、二酸化炭素、オゾン等、様々な気体のマイクロバブルを生成することができる。
また、給水路21の径は、所望の流量が得られる所定の大きさ以上であれば、一定でなくテーパが付いていてもよい。また、縮径部22や吸い込み室31、ディフューザ部34等のテーパ角は、図示した例に限らず適切な値を採用することができる。
図16は、縮径部22の径の大きさの変化率が一定でない上流側部材2の例を示す縦断面図である。図16の例では、縦断面視において主流路の上流側部材の主流路の縮径部22と給水路21との境界、及び縮径部22と絞り部23との境界が滑らかになっている。上述の実施形態では給水路21、縮径部22、絞り部23等を便宜上、分けて説明したが、図15に示すように境界は曖昧であってもよい。このような態様であっても、例えば縮径部22の径が単調減少すれば(主流路の下流側に向けてその内径が徐々に小さくなれば)、上述の実施形態と同様に機能する。また、境界を滑らかにすることで、流速の低下を抑制することができる。径の変化率が一定でない縮径部22は、例えば切削等の金属加工や、3Dプリンティング等により形成することができる。なお、吸い込み室31、ディフューザ部34等のように径の大きさが変化する他の部分についても、径の大きさが滑らかに変化する形状にしてもよい。
また、給気孔32の主流路に対する傾斜角度も、適切な値を採用することができる。また、給気孔32の数も、図示した例には限定されない。吸い込み室31の周囲に設けられる給気孔32の数を1以上の任意の数に変更してもよく、また、主流路の流れ方向の前後に複数列の給気孔32を設けるようにしてもよい。
また、マイクロバブル生成ノズル1の大きさは特に限定されない。例えば、各部の大きさの比率を同一にして拡縮した相似形状のマイクロバブル生成ノズル1を採用するようにしてもよい。このようにすれば、用途の規模に応じた流量を処理するマイクロバブル生成ノズル1を提供することができる。よって、比較的小さな水槽から、より大きな池まで様々な用途に対応することができる。
1 :マイクロバブル生成ノズル
2 :上流側部材
21:給水路
22:縮径部
23:絞り部
24:突状管
25:給気路
3 :下流側部材
31:吸い込み室
32:給気孔
33:スロート部
34:ディフューザ部
4 :気体吸引室
5 :給水管
6 :給気管
7 :調整弁

Claims (3)

  1. 液体が流れる主流路と、
    前記主流路に気体を導入する給気路と、
    を備える微細気泡生成装置であって、
    前記主流路は、周囲よりも内径が小さくなった絞り部と、当該絞り部の下流側に設けられ、前記液体の液流へ前記気体を誘導する吸い込み室とを備え、
    前記給気路は、前記吸い込み室と連通する給気孔を備え、
    前記給気孔は、前記微細気泡生成装置の縦断面視において前記液体の流れる方向に向かって角度をつけて前記吸い込み室と接続され、且つ前記気体の導入により前記主流路においてらせん状の旋回流を生成するように前記給気孔の中心軸と前記主流路の中心軸とが交わらないように配置される
    微細気泡生成装置。
  2. 前記絞り部は、その下流側の端部が前記吸い込み室内に突出している
    請求項1に記載の微細気泡生成装置。
  3. 前記吸い込み室は、前記主流路の下流側に向けてその内径が徐々に小さくなる
    請求項1又は2に記載の微細気泡生成装置。
JP2016079739A 2016-04-12 2016-04-12 微細気泡生成装置 Active JP6169749B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079739A JP6169749B1 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 微細気泡生成装置
PCT/JP2016/069902 WO2017179222A1 (ja) 2016-04-12 2016-07-05 微細気泡生成装置
CN201680000925.3A CN107530650A (zh) 2016-04-12 2016-07-05 微细气泡生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079739A JP6169749B1 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 微細気泡生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6169749B1 JP6169749B1 (ja) 2017-07-26
JP2017189733A true JP2017189733A (ja) 2017-10-19

Family

ID=59384310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016079739A Active JP6169749B1 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 微細気泡生成装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6169749B1 (ja)
CN (1) CN107530650A (ja)
WO (1) WO2017179222A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109046792A (zh) * 2018-10-24 2018-12-21 中南大学 一种混流式微泡发生器及气泡分布器
WO2023008584A1 (ja) * 2021-07-26 2023-02-02 晴雄 森重 ピトー管効果を応用した二酸化炭素回収装置及びエアコン

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10933388B1 (en) 2017-07-07 2021-03-02 Jmf Watercraft Design Llc H20-oxygenation method and oxygenated live well
WO2019040055A1 (en) 2017-08-23 2019-02-28 Micro Motion, Inc. MULTI-CHANNEL FLOW TUBE WITH SUPPORTS
CN107737537B (zh) * 2017-09-26 2021-07-27 金锐荣贸易有限公司 微纳米气泡发生装置
JP6297740B1 (ja) * 2017-10-30 2018-03-20 株式会社福岡建設合材 人工ゼオライトの製造方法および製造装置
CN108261936A (zh) * 2018-02-09 2018-07-10 深圳市东亮环保科技有限公司 一种喷嘴、气泡机及喷嘴使用方法
CN108311308A (zh) * 2018-02-28 2018-07-24 李常德 一种微泡喷头
US11772057B2 (en) 2018-05-01 2023-10-03 Koyo Agriculture Inc. Fine bubble generating device
CN209005563U (zh) * 2018-08-21 2019-06-21 北京环域生态环保技术有限公司 一种双流对撞射流式微纳米气泡发生装置
CN109731491A (zh) * 2018-08-21 2019-05-10 北京环域生态环保技术有限公司 一种双流对撞射流式微纳米气泡发生方法及装置
JP7213126B2 (ja) * 2019-04-12 2023-01-26 Kyb株式会社 気泡含有液体製造装置
CN109985538A (zh) * 2019-04-17 2019-07-09 威海金盛泰科技发展有限公司 一种向流体中掺加微纳米级气泡的装置
JP6978793B2 (ja) * 2019-07-26 2021-12-08 株式会社シバタ ファインバブル発生装置及び水処理装置
CN110743717A (zh) * 2019-11-26 2020-02-04 武汉理工大学 一种基于空化射流原理的洗车喷嘴装置
JP6806941B1 (ja) * 2020-06-08 2021-01-06 株式会社エムテック 気液混合装置
KR102227796B1 (ko) * 2020-07-24 2021-03-15 주식회사 제이에스이엔지 라돈 저감 노즐 및 사수 예방 장치
CN113926601B (zh) * 2021-10-28 2022-11-04 重庆市生态环境科学研究院 微纳米气泡空化喷嘴
CN114749043B (zh) * 2022-06-13 2022-08-12 四川环钻星空能源科技有限公司 一种油田钻井液泡沫发生器
CN114849508B (zh) * 2022-07-08 2022-09-23 北京石油化工学院 一种文丘里管式微气泡发生器
CN115381317B (zh) * 2022-07-27 2023-08-04 广东万家乐燃气具有限公司 微气泡水生成***及热水器

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2020850A (en) * 1933-12-15 1935-11-12 New Jersey Zinc Co Apparatus for mixing liquids and gases
US4766001A (en) * 1986-04-15 1988-08-23 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Process for treating a food liquid with a gas
JPH0453437U (ja) * 1990-09-07 1992-05-07
JP2003275557A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Nittetsu Mining Co Ltd 流体搬送装置
JP3717767B2 (ja) * 2000-08-04 2005-11-16 福岡県 循環流発生装置
JP2007307450A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Yamaha Motor Co Ltd 気泡発生装置
WO2011105596A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 旭有機材工業株式会社 インライン型流体混合装置
JP5257819B2 (ja) * 2011-02-25 2013-08-07 成和工業株式会社 マイクロバブル発生器
JP2014033999A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ok Engineering:Kk バブル発生ノズル、及び、ループ流式バブル発生ノズル
JP2015085237A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 三菱電機株式会社 気液混合装置および風呂給湯装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2020850A (en) * 1933-12-15 1935-11-12 New Jersey Zinc Co Apparatus for mixing liquids and gases
US4766001A (en) * 1986-04-15 1988-08-23 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Process for treating a food liquid with a gas
JPH0453437U (ja) * 1990-09-07 1992-05-07
JP3717767B2 (ja) * 2000-08-04 2005-11-16 福岡県 循環流発生装置
JP2003275557A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Nittetsu Mining Co Ltd 流体搬送装置
JP2007307450A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Yamaha Motor Co Ltd 気泡発生装置
WO2011105596A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 旭有機材工業株式会社 インライン型流体混合装置
JP5257819B2 (ja) * 2011-02-25 2013-08-07 成和工業株式会社 マイクロバブル発生器
JP2014033999A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Ok Engineering:Kk バブル発生ノズル、及び、ループ流式バブル発生ノズル
JP2015085237A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 三菱電機株式会社 気液混合装置および風呂給湯装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109046792A (zh) * 2018-10-24 2018-12-21 中南大学 一种混流式微泡发生器及气泡分布器
WO2023008584A1 (ja) * 2021-07-26 2023-02-02 晴雄 森重 ピトー管効果を応用した二酸化炭素回収装置及びエアコン

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017179222A1 (ja) 2017-10-19
JP6169749B1 (ja) 2017-07-26
CN107530650A (zh) 2018-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6169749B1 (ja) 微細気泡生成装置
JP6310359B2 (ja) 微細気泡発生装置とその発生方法
JP2008086868A (ja) マイクロバブル発生装置
CN106660842B (zh) 微气泡喷嘴
TWM483123U (zh) 氣體溶解於液體的生成裝置及流體噴頭
KR20170104351A (ko) 미세기포 발생장치
JP4929874B2 (ja) 微細気泡発生装置
JP5573879B2 (ja) 微細気泡発生装置
JP6449531B2 (ja) 微細気泡発生装置
KR101667492B1 (ko) 미세기포 발생장치
US20210138410A1 (en) Microbubble generation device and microbubble generation method, and shower apparatus and oil-water separation apparatus having said microbubble generation device
JPH1094722A (ja) 微細泡沫供給装置
JP2013000626A (ja) 微細気泡発生装置
JP2017136513A (ja) 微細気泡発生装置及び微細気泡発生方法並びに前記微細気泡発生装置を有するシャワー装置及び油水分離装置
CN109157993B (zh) 一种微纳气泡产生器及产生方法
JP2018030094A (ja) 微細気泡発生装置
KR20170096674A (ko) 미세기포 발생장치
JP2019166493A (ja) 微細気泡発生ノズル
JP3747261B2 (ja) 気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置
JP6151555B2 (ja) 流体吸引混合装置
JP2006272091A (ja) 微細気泡発生装置
JP7092358B2 (ja) 超微細気泡発生器及び超微細気泡発生装置
KR100854687B1 (ko) 미세 기포 발생 장치
KR101530609B1 (ko) 나노 버블 장치
JP2010029774A (ja) 微細気泡発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250