JP2017187528A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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毅 笠原
Takeshi Kasahara
毅 笠原
一夫 諸橋
Kazuo Morohashi
一夫 諸橋
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Abstract

【課題】拡大ユニットに入射する外光を容易に制御可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、投射ユニット11と、拡大ユニット12と、を有する。投射ユニット11は、プロジェクタを有する。拡大ユニット12は、第2の凹面鏡と、第2の凹面鏡を内蔵する第2の外装と、を有する。第2の外装は、投射ユニット11から投射された映像光Lを通過させる第1の開口部12bと、第2の凹面鏡を反射した後の映像光Lを通過させる第2開口部12cと、を有する。第2の開口部12cから出射した後の映像光Lは、さらにフロントガラス2によって反射され、視認者にプロジェクタが生成した映像が提示される。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
車両用のヘッドアップディスプレイ(HUD;Head Up Display)装置が、特許文献1と2に開示されている。特許文献1に記載されている表示装置は、車両の天井に配置されたプロジェクタと、車両の天井に配置された第1非球面鏡と、車両のダッシュボード(インストルメントパネル)に配置された第2非球面鏡から構成されている。特許文献1に記載されている表示装置は、プロジェクタが投影する映像光を第1非球面鏡、第2非球面鏡、フロントガラスの順に反射することによって、運転者に映像を表示する。また、特許文献2に記載されている画像再生装置は、第1非球面鏡の代わりに、凸レンズを用いる。
特表2003−517971号公報 特開平01−208237号公報
しかし、特許文献1に記載の表示装置においては、インストルメントパネルに設けられる1つの開口部を通して第1非球面鏡からの映像光を第2非球面鏡に入射し、さらに第2非球面鏡で反射された後の映像光をフロントガラスに向けて出射する。特許文献2に記載の画像再生装置は、第1非球面鏡に代えて凸レンズを用い、中間像を形成して大型化を防止している。しかし、特許文献2においてもインストルメントパネルに設けられる開口部は1つであり、1つの開口部を通じてコリメータ等の光学素子への映像光の入射と光学素子からの映像光の出射を行っている。ここで、映像光をフロントガラスに向けて拡大して出射する拡大ユニットにおいては、拡大ユニット内に異物が侵入することを防止するために開口部を透明カバーで覆うことが考えられる。しかし、拡大ユニットの開口部に太陽光等の外光が入射すると、外光が光学素子を介してあるいは透明カバーで反射され、映像光を投射する投射ユニット側に入射してプロジェクタが損傷したり、運転者の視点に至って映像の視認性を損なったりするという問題がある。しかしながら、映像光の入射と出射を1つの開口部を通して行うと、映像光の入射と出射の双方を可能とした上で拡大ユニットに入射する外光を制御する必要が生じ、外光を制御することが困難となるという問題が生じる。
本発明は、前記問題点を解消し、投射ユニットと拡大ユニットが別体に設けられるヘッドアップディスプレイ装置において、拡大ユニットに入射する外光を容易に制御可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
投射ユニットと、拡大ユニットと、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記投射ユニットは、
映像を表示して映像光を投射する表示器を有し、
前記拡大ユニットは、
前記投射ユニットから投射された前記映像光が入射する光学素子と、
前記光学素子を内蔵する外装と、を有し、
前記光学素子は、前記表示器からの映像光を反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光によって前記表示器が生成した映像が視認者に提示され、
前記外装は、前記投射ユニットから投射された映像光を通過させる第1の開口部と、前記光学素子を反射又は透過した後の映像光を通過させる第2の開口部と、を有する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、拡大ユニットに入射する外光を容易に制御可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の全体構成図である。 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置の投射ユニットの内部構造を示す説明図である。 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置の拡大ユニットの内部構造を示す説明図である。 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置の液溜まり防止の説明図である。 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置を構成する光学部品の機能と光学経路を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の拡大ユニットを示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を、添付図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、図1に示すように、投射ユニット11と拡大ユニット12とを有し、フロントガラス2に画像を投影する装置である。
投射ユニット11は、例えば車両の天井に設置され、運転者に視認される映像の基となる映像光を拡大ユニット12に射出する。拡大ユニット12は、投射ユニット11とは別体に設けられ、例えば車両のインストルメントパネル内に設置され、投射ユニット11からの映像光をフロントガラス2に拡大して投影する。
投射ユニット11は、図2に示すように、プロジェクタ11cと、スクリーン11dと、平面鏡11eと、第1の凹面鏡(補正鏡)11fと、開口部11bを備える第1の外装11aと、を有する。
プロジェクタ11cは、表示器の一例であり、電源、発光ダイオード(LED; Light Emitting Diode)等の光源、透過液晶等の表示素子、レンズ群を有する。プロジェクタ11cは、光源の光を表示素子に照射して映像を生成し、レンズ群を介して、スクリーン11dに映像を投射する。表示器として、液晶ディスプレイや有機EL(electro-luminescence)ディスプレイを用いてもよい。
スクリーン11dは、プロジェクタ11cの投射光を、一定の角度範囲に拡散することにより、映像光Lを生成するものであり、例えば、ポリカーボネート製の拡散フィルムから構成される。
平面鏡11eは、スクリーン11dによって拡散され、生成された映像光Lを、第1の凹面鏡11fの方へ反射する。平面鏡11eは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第1の凹面鏡11fは、平面鏡11eが反射した映像光Lを、拡大ユニット12の後述する第2の凹面鏡12dに向けて反射する。すなわち、第1の凹面鏡11fは、光線を伝送するリレー光学系の一部として機能する。第1の凹面鏡11fは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第1の外装11aは、映像光Lを通過させる開口部11bを備える。開口部11bは、第1の外装11aにおいて、第1の凹面鏡11fから射出される映像光Lを遮らないような位置、大きさ、形状に設計される。また、開口部11bは、投射ユニット11の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板からなる透明カバー(図示せず)によって覆われている。
図1に示す拡大ユニット12は、図3に示すように、第2の凹面鏡12dと、第1の開口部12b及び第2の開口部12cを備える第2の外装12aと、を有する。
第2の凹面鏡12dは、光学素子の一例であり、投射ユニット11の第1の凹面鏡11fが反射した映像光Lを、第1の開口部12bから取り込んで反射し、第2の開口部12cからフロントガラス2に向けて再び投射する。第2の凹面鏡12dは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第2の外装12aは、投射ユニット11から投射された映像光Lを第2の凹面鏡12dに入射するための第1の開口部12bと、第2の凹面鏡12dで反射された後の映像光Lをフロントガラス2へ投射するための第2の開口部12cと、を備える。第2の外装12aは、例えば、光非透過性の材料から形成されている。第1の開口部12bは、投射ユニット11から投射された映像光Lを遮らずに通過させ、第2の凹面鏡12dに入射させるような位置、大きさ、形状となるように設計される。第2の開口部12cは、第2の凹面鏡12dによって反射された映像光Lを遮らずに通過させ、フロントガラス2に向けて出射させるような位置、大きさ、形状となるように設計される。
第1の開口部12bには、拡大ユニット12の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板からなる第1の透明カバー12eが配置されている。また、第1の透明カバー12eの表面(第2の外装12aの外側の面)には第1のルーバーフィルム12fが接着などによって配置されている。第1のルーバーフィルム12fは、第1の開口部12bを覆うように設けられ、投射ユニット11から投射されて第2の凹面鏡12dに向かう映像光Lを透過する一方、第2の凹面鏡12dに向かう映像光Lと異なる方向の光(外光E)を遮る第1の光制御部材として機能するものである。具体的に、第1のルーバーフィルム12fは、一対の透明フィルム間に第1のルーバーフィルム12fの厚さ方向に対して所定の角度を有するように複数が間隔を隔てて配置されるルーバー片(遮光部)を配置してなる。ルーバー片は、第2の凹面鏡12dに向かう映像光Lを遮ることなく通過させるように、角度、間隔、長さ、厚さなどが設計される。また、詳細には、第1の開口部12bに入射する映像光L及び外光Eのうち、ルーバー片によって定まる第1のルーバーフィルム12fの第1の光透過角度よりも大きい角度で入射する光がルーバー片によって遮られる。なお、第1のルーバーフィルム12fの表面には、反射防止(AR;Anti-Reflective)処理が施されることが望ましい。
第2の開口部12cには、第1の開口部12bと同様に、拡大ユニット12の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板からなる第2の透明カバー12gが配置されている。また、第2の透明カバー12gの表面(第2の外装12aの外側の面)には第2のルーバーフィルム12hが接着などによって配置されている。第2のルーバーフィルム12hは、第2の開口部12cを覆うように設けられ、第2の凹面鏡12dで反射されてフロントガラス2に向かう映像光Lを透過する一方、フロントガラス2に向かう映像光Lと異なる方向の光(外光E)を遮る第2の光制御部材として機能するものである。具体的に、第2のルーバーフィルム12hは、一対の透明フィルム間に第2のルーバーフィルム12hの厚さ方向に対して所定の角度を有するように複数が間隔を隔てて配置されるルーバー片(遮光部)を配置してなる。ルーバー片は、フロントガラス2に向かう映像光Lを遮ることなく通過させるように、角度、間隔、長さ、厚さなどが設計される。また、詳細には、第2の開口部12cに入射する映像光L及び外光Eのうち、ルーバー片によって定まる第2のルーバーフィルム12hの第2の光透過角度よりも大きい角度で入射する光がルーバー片によって遮られる。なお、第2のルーバーフィルム12hの表面には、反射防止処理が施されることが望ましい。
本発明の実施形態では、図1に示すように、拡大ユニット12は、運転者から見てメータフード3の奥に配置されている。メータフード3は、車両のメータ等を保護するために、車両のインストルメントパネル面に配置される。映像光Lや外光Eの反射を避けるために、図1に示した拡大ユニット12に対するフード表面3aは、反射防止材により成型される。また、フード表面3aは、反射防止塗装が施される。
図1に示すように、第1の開口部12bの付近には、映像光Lが通る空間が設けられる。拡大ユニット12をメータフード3に接近して設けることにより、インストルメントパネル周辺の空間を有効に活用することができる。しかし、雨の吹き込みや結露、飲料の滴等により、映像光Lが通るための空間に水その他の液体が溜まり、車両又はヘッドアップディスプレイ装置1の機能を害する可能性がある。
このような事態を避けるための手法を、図4を参照しながら説明する。液溜まり防止の一例として、拡大ユニット12に、液体を車両外部に排出する切欠き12iを設ける。切欠き12iは、拡大ユニット12内に液体が滞留しないような位置、大きさ及び形状で設計される。また、切欠き12iは、内部に侵入又は発生した液体が車両の加減速等により自然に排出されるように、又は、ファンによる吸排気により強制的に排出されるように設計される。さらに、拡大ユニット12ではなく、メータフード3に、排水孔3bや切欠き3cを設けることにより、メータフード3内に液体が滞留することを防止できる。
第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12dと第2の外装12aは、後述するように、第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12dとがその間に実像である第1の中間像を形成するよう、実験などに基づいて設計されている。また、第2の凹面鏡12dは、その焦点が拡大ユニット12の第2の外装12a内となるように設計されている。
また、第1の凹面鏡11f、第2の凹面鏡の12d、拡大ユニット12及びフロントガラス2は、これらが形成する光学経路が運転者、その他の障害物によって遮られることがないように設計される。
ここで、第1の凹面鏡11f及び第2の凹面鏡の12dの詳細な表面形状は、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータに依存する運転者の視点PがアイボックスB内で移動しても表示像の位置が変化しないという制約条件の下で、表示像の歪が最小となるように、例えば、光学設計ソフトに、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータを投入して、表示像の歪が最小となるように設計される。
次に、図5を参照して、投射ユニット11、拡大ユニット12を構成する光学部品、フロントガラス2、運転者の視点Pの位置関係及び映像光Lの進路を説明する。
理解を容易にするため、プロジェクタ11c、スクリーン11d及び平面鏡11eは、図5に図示していない。図5において、各光学経路における実像又は虚像の向きと大きさは、一例として、それぞれ、スクリーン上の像S、第1の中間像M1、第2の中間像M2、虚像Vを表す矢印の向きと長さによって示される。
プロジェクタ11cは、スクリーン11dに光を投影し、スクリーン上の像Sを生成する。スクリーン11dは、プロジェクタ11cの投射光を一定の角度範囲に拡散する部材から構成されている。そのため、スクリーン11d上の像Sから、散乱光として、映像光Lが射出される。映像光Lは、第1の凹面鏡11fで反射及び拡大され、第1の中間像M1として結像する。
第1の中間像M1として結像した映像光Lは、さらに、第2の凹面鏡12dで反射・拡大され、第2の中間像M2として結像する。第2の中間像M2として結像した映像光Lは、最後に、フロントガラス2で反射され、運転者の視点Pにおいて、虚像Vとして観察される。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置1によれば、映像光Lは、第1の凹面鏡11fによって反射される。凹面鏡は、入射する光線を内側、すなわち、光軸に集中しようとする性質を有するから、効率よく光を集めることができる。映像光Lは、第1の凹面鏡11fに反射され、第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12dとの間に第1の中間像M1を結像する。第1の凹面鏡11fは、第1の中間像M1を結像する凹面鏡であり、スクリーン11dの発した散乱光を効率よく集めることができる。
したがって、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、スクリーン11dが投射する散乱光を受ける第1の凹面鏡11fのサイズを小さくできる。また、これに伴って、ヘッドアップディスプレイ装置1の小型化を図ることができ、車内という限られたスペースを有効に活用できる上、ヘッドアップディスプレイ装置1を構成する投射ユニット11の配置の自由度も向上する。
以上のようにして、ヘッドアップディスプレイ装置1が構成されている。
本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置1は、投射ユニット11と、拡大ユニット12と、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
投射ユニット11は、
映像を表示して映像光Lを投射するプロジェクタ11cを有し、
拡大ユニット12は、
投射ユニット11から投射された映像光Lが入射する第2の凹面鏡12dと、
第2の凹面鏡12dを内蔵する第2の外装12aと、を有し、
第2の凹面鏡12dは、プロジェクタ11cからの映像光Lを反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光Lによってプロジェクタ11cが生成した映像が視認者に提示され、
第2の外装12aは、投射ユニット11から投射された映像光Lを通過させる第1の開口部12bと、第2の凹面鏡12dを反射又は透過した後の映像光Lを通過させる第2の開口部12cと、を有する。
これによれば、投射ユニット11から投射された映像光Lを第2の凹面鏡12dに取り込むための第1の開口部12bと、第2の凹面鏡を反射した映像光Lをフロントガラス2に向けて出射するための第2の開口部12cとをそれぞれ別に形成したことによって、それぞれ通過させるべき光の方向が1方向に定まるため、拡大ユニット12に入射する外光Eを容易に制御可能となる。
また、ヘッドアップディスプレイ装置1は、第1の開口部12bを覆うように設けられ、投射ユニット11から投射された映像光Lを透過し、当該投射された映像光Lと異なる方向の光を遮る第1のルーバーフィルム12fと、
第2の開口部12cを覆うように設けられ、第2の凹面鏡12dを反射又は透過した後の映像光Lを透過し、当該反射又は透過した後の映像光Lと異なる方向の光を遮る第2のルーバーフィルム12hと、を有する。
これによれば、拡大ユニット12内に入射しようとする外光Eの大部分を、第1,第2のルーバーフィルム12f,12hの各々で容易に遮ることができる。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前述の第1の実施形態と同一あるいは相当個所には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、第1の実施形態と同様に、投射ユニット11と、拡大ユニット12を備えるが、図6に示すように、拡大ユニット12の第2の外装12aに設けられる第1,第2の開口部12b,12cがそれぞれ外側から見て凹状に湾曲するように形成されており、第1,第2の透明カバー12e,12gがそれぞれ凹状の第1,第2の曲面12e1,12g1を有するように湾曲して形成されている点で異なる。なお、第2の実施形態では、第1,第2のルーバーフィルム12f,12hは設けられていないが、さらにこれらを設けてもよい。また、第1,第2の開口部12b,12cを湾曲させずに、第1,第2の透明カバー12e,12gを湾曲させてもよい。
第1の透明カバー12eは、第1の開口部12bを覆うように設けられ、本実施形態においては表面が凹状の第1の曲面12e1となるように湾曲して形成される。第1の曲面12e1は、入射した外光Eの少なくとも一部を第1の方向(例えばインストルメントパネルに向かう方向)に反射する。第2の透明カバー12gは、第2の開口部12cを覆うように設けられ、本実施形態においては表面が凹状の第2の曲面12g1となるように湾曲して形成される。第2の曲面12g1は、入射した外光Eの少なくとも一部を第1の方向と異なる第2の方向(例えばメータフード3に向かう方向)に反射する。反射された外光Eが向かう部材は、塗装等により反射防止処理が施され、また、耐熱性が高いことが望ましい。
以上のように、第2の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、第1の開口部12bを覆うように設けられ、入射した外光Eの少なくとも一部を第1の方向に向けて反射する第1の曲面12e1を有する第1の透明カバー12eと、
第2の開口部12cを覆うように設けられ、入射した外光Eの少なくとも一部を第1の方向とは異なる第2の方向に向けて反射する第2の曲面12g1を有する第2の透明カバー12gと、を有する。
これによれば、第1,第2の開口部12b,12cから拡大ユニット12内に異物が侵入することを防止しつつ、第1,第2の曲面12e1,12g1でそれぞれ外光Eが投射ユニット11や運転者の視点P以外の方向に反射されるように外光Eを容易に制御することができる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上の実施例の説明においては、車両用のヘッドアップディスプレイ装置1について説明したが、本発明によれば、投射ユニット11、拡大ユニット12及びガラスの配置には自由度があるため、車両以外の用途、例えば、航空機、船舶にも適用することができる。
ここで、本発明の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、典型的には、車両のフロントガラス2に映像光Lを反射させ、運転者に映像を提示するが、投射ユニット11又は拡大ユニット12の配置の柔軟性から、車両のフロントガラス2以外の反射部材(コンバイナと称される)に映像光Lを反射させ、又は、運転者以外の者に映像を提示することができる。
また、第1の凹面鏡11f又は第2の凹面鏡12dの一方又は両方を、正の焦点距離を有する他の光学素子、例えば、凸レンズで代替することができる。
凸レンズを用いた場合、凹面鏡を用いた場合と異なり、光を反射するのではなく、透過させることとなる。したがって、例えば、第1の凹面鏡11fを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズを透過した映像光Lが第1の中間像M1を結び、第2の凹面鏡12dで反射されるように、当該凸レンズ、平面鏡11e及び第2の凹面鏡12dの位置関係を定める。また、第2の凹面鏡12dを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズとフロントガラス2との間に映像光Lを反射する(光路を曲げる)平面ミラーをさらに設け、当該凸レンズを透過した映像光Lが当該平面ミラー及びフロントガラス2で反射され、運転者に到達するように、当該凸レンズ、当該平面ミラー及びフロントガラス2の位置関係を定める。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
11 投射ユニット
11a 第1の外装
11b 開口部
11c プロジェクタ
11d スクリーン
11e 平面鏡
11f 第1の凹面鏡(補正鏡)
12 拡大ユニット
12a 第2の外装
12b 第1の開口部
12c 第2の開口部
12d 第2の凹面鏡
12e 第1の透明カバー
12e1 第1の曲面
12f 第1のルーバーフィルム(第1の光制御部材)
12g 第2の透明カバー
12g1 第2の曲面
12h 第2のルーバーフィルム(第2の光制御部材)
12i 切り欠き
2 フロントガラス
3 メータフード
3a フード表面
3b 排水孔
3c 切欠き
B アイボックス
E 外光
L 映像光
M1 第1の中間像
M2 第2の中間像
P 運転者の視点
S スクリーン上の像
V 虚像

Claims (6)

  1. 投射ユニットと、拡大ユニットと、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記投射ユニットは、
    映像を表示して映像光を投射する表示器を有し、
    前記拡大ユニットは、
    前記投射ユニットから投射された前記映像光が入射する光学素子と、
    前記光学素子を内蔵する外装と、を有し、
    前記光学素子は、前記表示器からの映像光を反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光によって前記表示器が生成した映像が視認者に提示され、
    前記外装は、前記投射ユニットから投射された映像光を通過させる第1の開口部と、前記光学素子を反射又は透過した後の映像光を通過させる第2の開口部と、を有する、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記第1の開口部を覆うように設けられ、前記投射ユニットから投射された映像光を透過し、当該投射された映像光と異なる方向の光を遮る第1の光制御部材と、
    前記第2の開口部を覆うように設けられ、前記光学素子を反射又は透過した後の映像光を透過し、当該反射又は透過した後の映像光と異なる方向の光を遮る第2の光制御部材と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記第1の開口部を覆うように設けられ、入射した光の少なくとも一部を第1の方向に向けて反射する第1の曲面を有する第1の透明カバーと、
    前記第2の開口部を覆うように設けられ、入射した光の少なくとも一部を第1の方向とは異なる第2の方向に向けて反射する第2の曲面を有する第2の透明カバーと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記第2の開口部から出射した後の映像光は、さらに反射部材によって反射され、視認者に前記表示器が生成した映像が提示される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記反射部材が自動車のフロントガラスであり、前記視認者が当該自動車の運転者である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記拡大ユニットは自動車のインストルメントパネル内に設けられ、前記投射ユニットは当該インストルメントパネル外に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255982A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイの設計方法およびヘッドアップディスプレイ
WO2022270222A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 富士フイルム株式会社 画像投影システム
US11933981B2 (en) 2021-02-01 2024-03-19 Honda Motor Co., Ltd. Heads-up display unit with integrated protection system

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