JP2017183108A - 車両用バルブ駆動装置 - Google Patents

車両用バルブ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017183108A
JP2017183108A JP2016069317A JP2016069317A JP2017183108A JP 2017183108 A JP2017183108 A JP 2017183108A JP 2016069317 A JP2016069317 A JP 2016069317A JP 2016069317 A JP2016069317 A JP 2016069317A JP 2017183108 A JP2017183108 A JP 2017183108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
priority mode
lighting
drive device
bulb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016069317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6766406B2 (ja
Inventor
智 中井
Satoshi Nakai
智 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016069317A priority Critical patent/JP6766406B2/ja
Publication of JP2017183108A publication Critical patent/JP2017183108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6766406B2 publication Critical patent/JP6766406B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

【課題】点灯性と耐久性を両立した車両用バルブ駆動装置を提供する。【解決手段】この車両用バルブ駆動装置は、とくに電界緩和構造を有しバルブに流れる電流を制御するスイッチング素子と、スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、スイッチング素子の出力電流を検出する電流検出部と、を備える。制御部は、出力電流が所定の閾値電流以上のときにスイッチング素子をオフし、所定時間経過後に自動的にオンするオートリスタートの機能を有する。そして、スイッチング素子の動作モードとして、バルブの点灯を優先する点灯優先モードと、スイッチング素子の保護を優先する保護優先モードと、を有し、バルブの点灯が指示されたとき点灯優先モードにてスイッチング素子を駆動し、その後に保護優先モードに移行するものであり、点灯優先モードにおけるオートリスタートに至る時間間隔は、保護優先モードにおける時間間隔に較べて短く設定される。【選択図】図2

Description

本発明は、オートリスタート機能を有し、車両に搭載されたバルブ(ライト)を駆動するための車両用バルブ駆動装置に関する。
車両におけるヘッドランプやバックランプといった照明装置に利用されるバルブは、半導体スイッチング素子により通電が制御されている。近年、バルブを駆動するバルブ駆動装置に対しても省電力化や小型化が求められており、駆動制御用のスイッチング素子にも低オン抵抗化や微細化が要請されている。この要請に対して、スーパージャンクションやフィールドプレート、トレンチゲートにおける絶縁膜の一部厚膜化といった電界緩和構造を有するスイッチング素子が提案されている。
一方で、電界緩和構造が採用されたスイッチング素子の微細化に伴って単位面積あたりの発熱量が増大しており、発熱に対する信頼性が求められるようになっている。とくに、車両において用いられるハロゲンバルブは、一般的に家庭等で用いられるものに較べて高い突入電流が発生する。このため、例えば過電流検出時の熱損失が大きく、小型のスイッチング素子では発熱に対する信頼性がとくに求められる。特許文献1に記載のパック電池は、電流検出手段と、所定値以上の電流(過電流)が流れた際に電池からの電力供給を遮断するスイッチ手段とを備えている。スイッチ手段は過電流を検出してから所定時間後に自動的に通電状態とするように制御される、いわゆるオートリスタートの機能を有している。つまり、スイッチ手段による通電の停止とオートリスタートとを繰り返すことにより、通電を完全に停止することなく通電による発熱を抑制することができる。
特開2007−28858号公報
ところで、特許文献1においては、過電流による電池パックの過熱抑制およびスイッチ手段の保護、換言すれば、耐久性の確保を目的としてオートリスタートが実行されるまでの所定時間を決定すればよいので、比較的長い時間間隔(数百msec〜数secオーダー)でオートリスタート機能が動作する。これを車両用バルブの駆動に適用しようとすると、オートリスタートまでの時間間隔が長いためにバルブのフィラメントの暖機が十分に行われず、早期点灯性が確保できない虞がある。すなわち、スイッチ手段あるいは電池パックの耐久性は確保できるが点灯性を確保することができない。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、点灯性と耐久性を両立した車両用バルブ駆動装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、車両用のバルブを駆動する車両用バルブ駆動装置であって、電界緩和構造を有し、バルブに流れる電流を制御するスイッチング素子と、スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、スイッチング素子の出力電流を検出する電流検出部と、を備え、制御部は、出力電流が所定の閾値電流以上のときにスイッチング素子をオフし、所定時間経過後に自動的にオンするオートリスタートの機能を有するとともに、スイッチング素子の動作モードとして、バルブの点灯を優先する点灯優先モードと、スイッチング素子の保護を優先する保護優先モードと、を有し、バルブの点灯が指示されたとき点灯優先モードにてスイッチング素子を駆動し、その後に保護優先モードに移行するものであり、点灯優先モードにおけるオートリスタートに至る時間間隔は、保護優先モードにおける時間間隔に較べて短く設定される。
これによれば、バルブの点灯指示がされた直後は、動作モードとして、保護優先モードよりもオートリスタートの間隔が短い点灯優先モードでバルブへの通電が行われるため、仮に出力電流が過電流の状態、例えばバルブの突入電流によって過電流を検出した場合であっても、バルブの暖機を行いつつ点灯の可能性を高めることができる。加えて、保護優先モードにおいては、点灯優先モードに較べてオートリスタートの間隔が長いので、スイッチング素子の過熱を抑制することができる。
第1実施形態に係る車両用バルブ駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 車両用バルブ駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る車両用バルブ駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 車両用バルブ駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例2に係る車両用バルブ駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る車両用バルブ駆動装置の概略構成について説明する。
本実施形態における車両用バルブ駆動装置100は、車両に搭載されたハロゲンバルブへの通電を制御してハロゲンバルブの点灯、消灯および調光を行うものである。ハロゲンバルブが採用されているのは、例えばヘッドランプやバックランプ、その他ブレーキランプやフラッシャーなどである。ハロゲンバルブはフィラメントに通電されることによって発光する。
図1に示すように、車両用バルブ駆動装置100は、スイッチング素子10と、制御部20と、電流検出部30と、タイマ40と、カウンタ50と、を備えている。
スイッチング素子10は、一般的に知られたMOSFETやIGBTを採用することができるが、本実施形態におけるスイッチング素子10は、特に、電界緩和構造が形成されたMOSFETを例に説明する。電界緩和構造が形成されたMOSFETとは、例えばドリフト層にP導電型の領域とN導電型の領域とを交互に形成したp−nカラム構造を有する、いわゆるスーパージャンクション(SJ)構造を有するMOSFETである。SJ構造では空乏層がカラムの延設方向に対して直交する方向に延びるため、深さ方向に均一な空乏層を形成し耐圧を確保することができる。そのため、ドリフト層の不純物濃度を相対的に高くして低オン抵抗を実現することができる。同様に、フィールドプレートを形成することによってドリフト層内の電界を均一化することで耐圧を確保しつつ、ドリフト層の不純物濃度を相対的に高くして低オン抵抗を実現するものや、トレンチゲートの一部の絶縁膜を厚膜化してトレンチゲート間で電界緩和することにより低オン抵抗を実現するものを含む。以下では、これらの構造を含むMOSFETを電界緩和構造が形成されたMOSFETと総称する。なお、例えばIGBTの場合での電界緩和構造は、フィールドプレートを形成して耐圧を確保する構造や、トレンチゲートの一部の絶縁膜を厚膜化してトレンチゲート間における電界を緩和する構造を含む。
このスイッチング素子10は、電源VCCに対して、負荷となるバルブ200と直列に接続されている。後述の制御部20によりスイッチング素子10のゲート端子に所定のゲート電圧が印加されるとスイッチング素子10がオンしてバルブ200に電流が流れる。これによりフィラメントに通電されてバルブ200が点灯する。
図1に示すように、本実施形態においては、スイッチング素子10と並列に電流検出素子11が形成されている。電流検出素子11は例えばMOSFETであり、スイッチング素子10のドレイン−ソース間を流れる出力電流と対応するセンス電流を取り出すことができるようになっている。電流検出素子11はスイッチング素子10と同一の半導体基板に形成されるものであり、スイッチング素子10と同一のゲート電圧が制御部20から供給される。
電流検出素子11のソース端子はシャント抵抗12を介してスイッチング素子10のソース端子に接続されている。後述する電流検出部30はシャント抵抗12の両端の電位差と既知のシャント抵抗値とに基づいてセンス電流の電流値、ひいてはスイッチング素子10の出力電流の電流値を検出できるようになっている。そして、電流検出部30は、検出したセンス電流と所定の閾値とを比較することにより過電流を検出することができるように構成されている。
制御部20は、スイッチング素子10のオンオフを制御している。制御部20はスイッチング素子10のゲート端子にゲート電圧を印加することでスイッチング素子10をオンする。なお、本実施形態において、スイッチング素子10がオンするとは、ゲート電圧としてPWM制御されたパルス信号が入力された場合も含む。PWM制御に係るデューティ比を調整することでバルブの調光を行うことができる。
本実施形態における制御部20は、オートリスタート機能を有している。後述のように、スイッチング素子10に所定の閾値電流以上の出力電流が流れる過電流状態が検出されると、制御部20はスイッチング素子10をオフするように作用する。しかしながら、スイッチング素子10がオフになった後、所定時間経過後に自動的にスイッチング素子10をオンするようにゲート電圧の出力を再開する。自動的にスイッチング素子10をオンしてバルブ200に再通電する動作をオートリスタートと称し、その機能をオートリスタート機能と称する。つまり、上記の所定時間とは、スイッチング素子10がオフされてからオートリスタートに至る時間間隔に相当する。
そして、本実施形態における制御部20は、スイッチング素子10の動作モードとして、点灯優先モードと保護優先モードとを有している。点灯優先モードとは、オートリスタートに至る時間間隔が比較的短く設定された動作モードである。対して、保護優先モードとは、オートリスタートに至る時間間隔が点灯優先モードよりも長く設定された動作モードである。本実施形態では、一例として、点灯優先モードにおける時間間隔が例えば5msに設定され、保護優先モードにおける時間間隔が例えば20msに設定されている。
バルブ200を点灯させるための命令が制御部20に入力されると、制御部20はスイッチング素子10に対してゲート電圧を出力するが、点灯命令直後のスイッチング素子10は点灯優先モードで駆動される。すなわち、仮にオートリスタートが必要な状況である場合には、オートリスタートに至るまでの時間間隔は5msである。点灯優先モードにおいてバルブ200が正常に点灯されれば、制御部20はスイッチング素子10のオン状態を継続させてバルブ200の点灯を継続させる。一方、オートリスタートが必要な状況が継続して所定の条件を満たすと、制御部20はスイッチング素子10の動作モードを点灯優先モードから保護優先モードへと移行させる。
電流検出部30は、上記したように、センス電流に基づいてスイッチング素子10を流れる出力電流の電流値を検出している。電流検出部30は予め規定された閾値電流を内部に保持している。そして、検出されたスイッチング素子10の出力電流が閾値電流以上のとき、制御部20に対してスイッチング素子10をオフするように指示する。制御部20はこの指示に基づいてスイッチング素子10をオフする。
タイマ40は、制御部20に接続され、過電流状態によりスイッチング素子10の通電が停止されてから次回オートリスタートするまでの時間を計測している。制御部20は、過電流の検出によりスイッチング素子10をオフした後、タイマ40により計測された時間が所定時間に達した際にスイッチング素子10へのゲート電圧の供給を再開する。すなわち、オートリスタートを実行する。上記したように、動作モードが点灯優先モードにあっては、制御部20はタイマ40が5msをカウントしたことを条件にオートリスタートを実行する。同様に、動作モードが保護優先モードにあっては、制御部20はタイマ40が20msをカウントしたことを条件にオートリスタートを実行する。
カウンタ50は、制御部20に接続され、オートリスタートが実行された回数をカウントしている。カウンタ50は、特に、点灯優先モードにおいてオートリスタートの回数を計数しており、そのカウント数を制御部20に出力している。制御部20はオートリスタートの回数が所定の閾値回数に達すると、スイッチング素子10の動作モードを点灯優先モードから保護優先モードへ移行させる。すなわち、上記した、制御部20がスイッチング素子10の動作モードを点灯優先モードから保護優先モードへと移行させる所定の条件とは、カウンタ50が計数するオートリスタートの回数が所定の閾値回数に達すること、である。所定の閾値回数は任意に設定され得るが、例えば20回とすることができる。
なお、本実施形態では、一例として、点灯優先モードにおける時間間隔が例えば5msに設定され、保護優先モードにおける時間間隔が例えば20msに設定されているが、この限りではない。車両におけるバルブ200の過電流による発熱は家庭用のバルブに較べて大きいため、点灯優先モードにおけるオートリスタートの時間間隔が短すぎると過熱状態となる場合がある。よって、点灯優先モードおよび保護優先モードにおける時間間隔は適宜設定されるべきである。例えば、点灯優先モードにおけるオートリスタートの時間間隔は2.5ms以上10ms以下において適宜設定され、保護優先モードにおける時間間隔は10ms以上30ms以下において適宜設定される。
最初に、図2を参照して、本実施形態に係る車両用バルブ駆動装置の動作と作用効果について説明する。
図2に示す時刻t1にてバルブ200を点灯させる指示があったと仮定する。スイッチング素子10がオンされると出力電流が流れ、電力消費により素子温度が上昇していく。このときバルブ200自体の温度も上昇する。
時刻t1の時点で流れる出力電流は突入電流であり、電流検出部30の規定する閾値電流を超える電流になる虞がある。時刻t2において、出力電流が電流検出部30の規定する閾値電流以上となると、制御部20はスイッチング素子10をオフする。
制御部20は最初点灯優先モードで動作する。よって、制御部20は、スイッチング素子10のオフ後、タイマ40により時刻t2から5msが経過したことを検出すると、スイッチング素子10を再びオンする。すなわち、図2に示す時刻t3においてオートリスタートを実行する。これが1回目のオートリスタートであり、カウンタ50はオートリスタートの回数としてのカウント数をインクリメントする。その後、出力電流が再び閾値電流の達するとスイッチング素子10はオフされ、タイマ40が計測を開始する。そして、5ms後の時刻t4にオートリスタートが実行される。これが2回目のオートリスタートであり、カウンタ50はオートリスタート回数をインクリメントする。
そして、時刻t5において、20回目のオートリスタートが実行されると、制御部20は動作モードを点灯優先モードから保護優先モードへと移行させる。時刻t5におけるオートリスタートの後、出力電流が閾値電流に達すると、点灯優先モードと同様に、制御部20はスイッチング素子10をオフする。制御部20は、スイッチング素子10のオフ後、タイマ40により20msが経過したことが検出されると、スイッチング素子10を再びオンする。すなわち、図2に示す時刻t6においてオートリスタートを実行する。その後は、20msの時間間隔でオートリスタートを実行する。
点灯の指示がされた後、点灯優先モードで動作している期間は、バルブ200のフィラメントに比較的短周期で出力電流が流れる。このため、フィラメント温度が環境温度まで低下する前に再び通電が行われるので、バルブ200の暖機を効率的に行うことができる。すなわち、点灯性を向上させることができる。加熱によるフィラメントの高抵抗化によって突入電流が閾値電流に到達しない程度に低減されればバルブ200の継続的な点灯を実現することができる。
一方、図2に示すように、点灯優先モードの期間では、フィラメント温度だけでなく、スイッチング素子10の素子温度も上昇していく虞がある。したがって、本実施形態における車両用バルブ駆動装置100では、点灯優先モードにおいて20回のオートリスタートが実行されたことを条件として保護優先モードに移行する。保護優先モードではオートリスタートに至る時間間隔が点灯優先モードよりも長くされているので、スイッチング素子10の放熱に係る時間を確保することができる。よって、スイッチング素子10の過熱を抑制することができる。すなわち、耐久性を向上させることができる。
また、点灯優先モードおよび保護優先モードのいずれの動作モードであっても、オートリスタートによってバルブ200への通電が実行されるので、バルブ200が暖機されて点灯に至る可能性を残すことができる。これにより、例えばユーザーが修理のために車両を運搬する際も、バルブ200を点灯させた状態で車両の移動を行うことができる。
(変形例1)
点灯優先モードから保護優先モードへの移行に際して、上記した第1実施形態では、オートリスタートの回数に対する閾値回数を20回としたが、閾値回数は可変とされていてもよい。とくに、スイッチング素子10に接続されるバルブ200の種類によって閾値回数を可変とすることが好ましい。
バルブ200がフィラメントへの通電に対して暖まりにくい種類のものであれば閾値回数を20より大きく設定してもよいし、逆に、暖まり易い種類のものであれば閾値回数を20より小さく設定してもよい。
接続されるバルブ200が仕様により決められ、固定されるのであれば、閾値回数を種類ごとに予め設定すればよい。一方、ユーザーがある程度の自由度を以ってバルブ200の交換が可能な仕様であれば、例えばバルブ200に対応した閾値回数を設定するようにしても良い。あるいは、接続されたバルブ200のフィラメントの抵抗値を検出して、対応する閾値回数を自動的に設定するようにしても良い。
(第2実施形態)
本実施形態における車両用バルブ駆動装置110は、第1実施形態における車両用バルブ駆動装置100に加えて、図3に示すように、スイッチング素子10の近傍に、スイッチング素子10の素子温度を検出する素子温度検出部60を更に備えている。
素子温度検出部60は例えばPN接合ダイオードを利用した感温ダイオードを採用することができ、制御部20に接続されている。制御部20は検出される素子温度に基づいて、スイッチング素子10を制御する。例えば、点灯優先モードにおけるオートリスタートに至る時間間隔が、スイッチング素子の温度が高いほど長くなるように制御する。
以下、具体的に説明する。図4に示すように、点灯優先モードにおいて、時刻t21にスイッチング素子10の温度が閾値温度以上となったと仮定する。所定のフィルタ時間の間、スイッチング素子10の温度が閾値以上を維持することを条件に、制御部20は、オートリスタートに至る時間間隔を長くする。本実施形態の例では、5msであった時間間隔を時刻t22において7msに変更する。これにより、オートリスタートの頻度を減少させることができるので、素子温度の過度な上昇を抑制することができる。なお、点灯優先モードにおける延長された時間間隔も、保護優先モードにおける時間間隔よりも短く設定されることにより、可能な限りバルブ200の暖機を行うように制御されることが好ましい。
(変形例2)
上記した第2実施形態では、スイッチング素子10が閾値温度以上の素子温度を所定のフィルタ時間だけ維持したことを条件にオートリスタートに至るまでの時間間隔を長くする例について説明した。これに対して、本変形例では、時間間隔は変更せず、スイッチング素子10をオフする条件となっている閾値電流の値を下げる例について説明する。
図5に示すように、点灯優先モードにおいて、時刻t31にスイッチング素子10の温度が閾値温度以上となったと仮定する。所定のフィルタ時間の間、スイッチング素子10の温度が閾値以上を維持することを条件に、制御部20は、スイッチング素子10をオフする条件である閾値電流の電流値を低下させる。本変形例では、時刻t32以降の点灯優先モードによる動作期間において閾値電流を低下させる。これにより、一回のオートリスタートにおける通電電流値を減少させることができるので、素子温度の過度な上昇を抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した各実施形態では、スイッチング素子10として電界緩和構造が採用されたMOSFETを例に説明したが、同じく電界緩和構造が採用されたIGBTであっても良い。この場合、電流検出器部30は、電流検出素子11に設けられたセンスエミッタ端子において出力電流を検出する。
また、上記した実施形態では、点灯優先モードおよび保護優先モードにおけるオートリスタートの時間間隔をそれぞれ5msおよび20msとする例について説明したが、この例に限定されない。点灯優先モードにおける時間間隔が保護優先モードに較べて短く設定されていればよい。好ましくは、点灯優先モードにおける時間間隔は、バルブ200の点灯の指示以前の温度に較べて高い温度を維持するように設定されるべきである。
また、上記した実施形態では、点灯優先モードから保護優先モードへ移行する際の条件として、オートリスタートの回数が20回に達したことを条件にする例を示したが、その回数は20回に限定されない。オートリスタートの回数は20以外の値が設定されてもよいし、変形例1に記載のように可変とされていてもよい。
10…スイッチング素子,11…電流検出素子,12…シャント抵抗,20…制御部,30…電流検出部,40…タイマ,50…カウンタ,100…車両用バルブ駆動装置,200…バルブ

Claims (8)

  1. 車両用のバルブ(200)を駆動する車両用バルブ駆動装置であって、
    電界緩和構造を有し、前記バルブに流れる電流を制御するスイッチング素子(10)と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御部(20)と、
    前記スイッチング素子の出力電流を検出する電流検出部(30)と、を備え、
    前記制御部は、前記出力電流が所定の閾値電流以上のときに前記スイッチング素子をオフし、所定時間経過後に自動的にオンするオートリスタートの機能を有するとともに、
    前記スイッチング素子の動作モードとして、前記バルブの点灯を優先する点灯優先モードと、前記スイッチング素子の保護を優先する保護優先モードと、を有し、前記バルブの点灯が指示されたとき前記点灯優先モードにて前記スイッチング素子を駆動し、その後に前記保護優先モードに移行するものであり、
    前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は、前記保護優先モードにおける時間間隔に較べて短く設定される車両用バルブ駆動装置。
  2. 前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は、前記バルブの温度が、前記バルブの点灯の指示以前の温度に較べて高い温度を維持するように設定される請求項1に記載の車両用バルブ駆動装置。
  3. 前記スイッチング素子の温度を検出する素子温度検出部(60)を更に備え、
    前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は、前記スイッチング素子の温度が高いほど長く設定される請求項1または請求項2に記載の車両用バルブ駆動装置。
  4. 前記スイッチング素子の温度を検出する素子温度検出部を更に備え、
    前記点灯優先モードにおいて、前記スイッチング素子の温度が高いほど、前記スイッチング素子がオフされる前記閾値電流が小さく設定される請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用バルブ駆動装置。
  5. 前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートの回数を計数するカウンタ(50)を更に備え、
    前記制御部は、前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートの回数が所定の閾値回数に到達すると前記スイッチング素子の動作モードを前記保護優先モードに移行する請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用バルブ駆動装置。
  6. 前記閾値回数は、前記バルブの種類によって可変とされる請求項5に記載の車両用バルブ駆動装置。
  7. 前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は2.5ms以上10ms以下に設定され、前記保護優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は10ms以上30ms以下に設定される請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用バルブ駆動装置。
  8. 前記点灯優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は5msに設定され、前記保護優先モードにおける前記オートリスタートに至る時間間隔は20msに設定される請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用バルブ駆動装置。
JP2016069317A 2016-03-30 2016-03-30 車両用バルブ駆動装置 Active JP6766406B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016069317A JP6766406B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 車両用バルブ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016069317A JP6766406B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 車両用バルブ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017183108A true JP2017183108A (ja) 2017-10-05
JP6766406B2 JP6766406B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=60006279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016069317A Active JP6766406B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 車両用バルブ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6766406B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107889332A (zh) * 2017-12-15 2018-04-06 西安拓尔微电子有限责任公司 一种闪光器中电容的快速补电电路及方法
CN110677960A (zh) * 2019-11-05 2020-01-10 西安拓尔微电子有限责任公司 一种闪光器快速启动电路及控制方法
CN114501752A (zh) * 2022-01-26 2022-05-13 沈阳极迅科技有限公司 一种全彩智能灯光控制方法和装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234588A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Works Ltd 電力制御装置
JP2012015048A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Denso Corp ランプ駆動装置
JP2013192416A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Hitachi Appliances Inc モータ駆動装置、流体圧縮システム、及び空気調和機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234588A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Works Ltd 電力制御装置
JP2012015048A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Denso Corp ランプ駆動装置
JP2013192416A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Hitachi Appliances Inc モータ駆動装置、流体圧縮システム、及び空気調和機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107889332A (zh) * 2017-12-15 2018-04-06 西安拓尔微电子有限责任公司 一种闪光器中电容的快速补电电路及方法
CN110677960A (zh) * 2019-11-05 2020-01-10 西安拓尔微电子有限责任公司 一种闪光器快速启动电路及控制方法
CN114501752A (zh) * 2022-01-26 2022-05-13 沈阳极迅科技有限公司 一种全彩智能灯光控制方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6766406B2 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9602097B2 (en) System and method having a first and a second operating mode for driving an electronic switch
JP3966194B2 (ja) モータ制御装置
JP6051909B2 (ja) 電力供給装置
JP6766406B2 (ja) 車両用バルブ駆動装置
JP2006127455A (ja) 半導体素子制御装置
JP6623829B2 (ja) 過熱保護装置
JP2018050433A (ja) 半導体装置
WO2010122870A1 (ja) スイッチング装置及びその制御方法
US8541959B2 (en) System and method for providing a control signal
JP2011078228A (ja) 過電流保護回路
JP2018026908A (ja) 負荷駆動装置、電源供給回路の異常検出方法、及び、電源供給回路
JPH108959A (ja) 自動車用冷却システムに用いられる電動ファン装置
JP5646070B2 (ja) 電力用半導体素子のゲート駆動回路、および電力用半導体素子の駆動方法
JP5585514B2 (ja) 負荷駆動装置
JP2018156913A (ja) 点灯回路および車両用灯具
JP2015019489A (ja) 駆動制御装置
JP2006349417A (ja) ソレノイド駆動用トランジスタの温度異常検出装置
JP3891157B2 (ja) モータ駆動装置
JP6497081B2 (ja) 制動抵抗制御装置および制動抵抗制御方法
JP4794600B2 (ja) 電磁ブレーキ用直流電源装置
JP5326544B2 (ja) 誘導性負荷駆動方法および誘導性負荷駆動回路
JP2012015048A (ja) ランプ駆動装置
JP5469362B2 (ja) 調光用点灯装置
JP2015136231A (ja) 突入電流防止装置
JP5974989B2 (ja) パワーmosfetのスイッチング制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6766406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250