JP2013192416A - モータ駆動装置、流体圧縮システム、及び空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流検出器20から入力される電流値が、インバータ回路11における短絡を防止するための短絡保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる素子短絡保護手段12を備え、インバータ制御手段40は、電流検出器20から入力される電流値からモータMに流入するモータ電流を推定し、当該モータ電流が、スイッチング素子の温度保護及び/又はモータMの減磁保護に関する他の電流閾値を超える場合にスイッチング素子の駆動を停止させる処理を実行し、素子短絡保護手段12の処理はマイコンを介在することなく実行され、インバータ制御手段40の処理はマイコンを介在して実行される。
【選択図】図1
Description
ところで、空気調和機が使用される環境において、圧縮機内部のモータ周囲の温度は、冬季の暖房運転開始時には外気温度とほぼ等しく非常に低温になり、夏季の冷房運転時には高温の外気中で運転するため非常に高温になる。
また、減磁以外にもインバータ回路に設置されるスイッチング素子の破壊を防止するために、スイッチング素子に流れる電流を所定の許容電流値以下に抑制する必要がある。
例えば、特許文献1には、DC電流検出回路(電流検出器)の出力に基づき相電流演算部(電流再現部)にてモータ相電流を演算し、当該モータ相電流が所定の閾値以上となった場合にブラシレスモータ(モータ)の周波数を下げる電流制限機能を備えた圧縮機用ブラシレスモータ駆動装置について記載されている。
特許文献1に記載の技術では、電圧比較回路によって決定される過電流保護停止閾値を、減磁電流未満である所定の値に変更することによって、永久磁石の減磁を防止している。
しかしながら、特許文献1,2に記載の技術では、インバータ回路への停止指示がマイコンを介して行われるため、マイコンのサイクルタイム(概ね、10〜数百μsec)の遅れが生じる。そのため、サイクルタイムを見越して過電流保護手段の動作閾値を本来の閾値よりも低く設定する必要があった。なお、マイコンのサイクルタイムが短いものを使用すれば当該問題を回避することができるが、サイクルタイムが数μsecのマイコンは通常の家電製品に使用されるものに比べて高価である。したがって、このようなマイコンを空気調和機に搭載すると、製品の価格競争力が低下してしまう。
<システム構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置を含むシステム構成図である。
交流電源200は、発電所(図示せず)などから送配電される交流電力の電源を示している。
コンバータ回路300は、交流電源200から入力される交流電圧を直流電圧に変換する回路であり、ダイオードD1,D3を順方向に直列接続し、その相互接続点をコンバータ入力端とするイオードブリッジを備えている。なお、ダイオードD2,D4についても同様である。また、当該直流電圧に含まれる脈動成分を平滑化するための平滑コンデンサCが、前記したダイオードブリッジと並列に接続されている。
そして、交流電源200と、当該交流電源200に接続されるコンバータ回路300とによって、「直流電源」を構成している。
モータMは、例えば、永久磁石型同期モータであり、三相巻線を介してインバータ回路11と接続されている。つまり、モータMは、三相巻線に流入する交流電流がつくる回転磁界によって、回転子である永久磁石(図示せず)を吸引することにより回転する。なお、モータMは、例えば、空気調和機(図示せず)のヒートポンプサイクルを構成する圧縮機(図示せず)に用いられる。
図1に示すように、モータ駆動装置100は、パワーモジュール10と、電流検出器20と、増幅器30と、インバータ制御手段40と、を備えている。
パワーモジュール10は、モータMに所定の交流電圧を出力するための複数のスイッチング素子(図示せず)を含むインバータ回路11と、スイッチング素子を保護するための素子短絡保護手段12と、スイッチング素子を駆動させるためのインバータ駆動回路13と、が集約的に一体化された構成となっている。
電流検出器(電流検出手段)20は、コンバータ回路300とインバータ回路11との間の母線に直列に接続され、インバータ回路11に供給される直流電流を検出して増幅器30及び素子短絡保護手段12に時々刻々と出力する。
インバータ制御手段(制御手段)40は、増幅器30から入力される検出信号とモータMの回転速度指令値ωとに基づいて、モータMに印加すべき交流電圧を演算し、駆動信号に変換して出力する。
なお、回転速度指令値ωは、リモコン(図示せず)から入力される設定温度情報や、室内機(図示せず)のサーミスタ(図示せず)によって検出される室内温度などに基づいて決定される、モータMの回転速度指令値である。
パワーモジュール10は、インバータ回路11と、素子短絡保護手段12と、インバータ駆動回路13と、を備えている。
インバータ回路11は、複数のスイッチング素子(図示せず)を有し、インバータ駆動回路13から入力されるPWM信号に従って、それぞれのスイッチング素子のON/OFFを切り替え、所定の三相交流電圧をモータMに出力する。そして、当該三相交流電圧に応じた三相交流電流がモータMに流入し、前記した回転磁界を発生させる。
なお、インバータ回路11が有するスイッチング素子として、例えば、IGBTを用いることができる。
なお、素子短絡保護手段12の処理は、マイコンを介在させずに実行される。
インバータ駆動回路13は、駆動信号発生部44から入力される駆動信号に従って、インバータ回路11が有するそれぞれのスイッチング素子(図示せず)にPWM信号(Pulse Width Modulation:パルス幅変調波信号)を出力する。また、素子短絡保護手段12から停止指令信号が入力された場合、インバータ駆動回路13はPWM信号の出力を停止する。
インバータ制御手段(制御手段)40は、モータ電流再現部41と、速度指令部42と、過電流判定部43と、駆動信号発生部44と、を備えている。なお、インバータ制御手段40の処理は、マイコン(Microcomputer)により(又は、マイコンを介在させて)実行される。マイコンは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェースなどの電子回路(図示せず)を含んで構成され、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
速度指令部42は、モータ電流再現部41から入力されるモータ電流と、外部から入力される回転速度指令値ωとに基づいて、モータMに印加すべき三相交流指令電圧、及び、PWM周波数指令値を算出し、駆動信号発生部44に出力する。
駆動信号発生部44は、速度指令部42から入力される前記指令値に基づいて駆動信号を生成し、インバータ駆動回路13に出力する。また、過電流判定部43から前記した停止指令信号が入力された場合、駆動信号発生部44は、当該指令に従って駆動信号の生成処理を停止する。
ちなみに、過電流判定部43は、異常の予兆を検出してから、数msec以上経過後に実際の異常が生じるもの(モータMの脱調など)について判定処理を行う。一方、素子短絡保護手段12は、数μsec経過後に実際の異常がでるもの(インバータ回路11の短絡など)について判定処理を行う。
過電流判定部43は、前記したように、モータ電流再現部41から入力されるモータ電流と、マイコン内に記憶されている過電流閾値とを比較し、モータ電流が過電流閾値(他の閾値)を超えている場合に駆動信号発生部44の処理を停止させる。
過電流判定部43の処理は、マイコン(図示せず)が実行する。したがって、過電流判定部43は、複雑な計算式を用いて高精度の判定を行うことができる。なお、本実施形態で行う判定処理に要するマイコンの演算時間は、10μsec〜数百μsecである。
すなわち、前記時間Δtpは、電流検出器20からの信号がインバータ制御手段40に入力されるまでの時間Δtp1と、インバータ制御手段40内で過電流と判定して駆動信号発生部44を停止させるまでの時間Δtp2と、インバータ制御手段40の駆動信号停止を受けてインバータ回路11が実際にオフ状態となるまでの時間Δtp3と、の合計であり、以下に示す(式1)のようになる。
したがって、マイコンを用いる過電流判定部43の処理は、例えば前記した脱調のように、異常(の予兆)を検出してからその影響が出るまでに数msec以上かかる特性についての判定に適している。
また、室温サーミスタ(図示せず)、外気温サーミスタ(図示せず)、着霜サーミスタ(図示せず)、吐出温サーミスタ(図示せず)、人検知センサ(図示せず)、サーモパイル(図示せず)などから取得されるセンサ情報を用いてもよい。
前記したように、同期モータは、交流電流がつくる回転磁界によって回転子(永久磁石)を吸引することにより回転する。しかし、過負荷や急な速度変化などの際に、インバータ駆動回路13から入力されるPWM信号とモータMの回転との同期が失われて脱調する場合がある。
ちなみに、過電流判定閾値は、予め設定された一定値であってもよいし、過電流判定部43がモータMの印加電圧と誘起電圧との位相のずれなどに基づいて最適な過電流判定閾値を算出することとしてもよい。
ステップS101において過電流判定部43は、処理開始から所定時間ΔtAが経過したか否かを判定する。なお、所定時間ΔtAは、過電流判定部43の処理を実行するマイコンのサイクルタイムであり、予め設定された値である。
処理開始から所定時間ΔtAが経過している場合(S101→Yes)、過電流判定部43の処理はステップS102に進む。一方、処理開始から所定時間ΔtAが経過していない場合(S101→No)、過電流判定部43はステップS101の処理を繰り返す。
モータ電流値IMが、過電流閾値IEより大きい場合(S102→Yes)、過電流判定部43の処理はステップS103に進む。一方、モータ電流値IMが、過電流閾値IE以下である場合(S102→No)、過電流判定部43の処理はSTARTに戻る。
ステップS103において過電流判定部43は、スイッチング素子の駆動を停止させる。その結果、モータMへの電力供給が止まり、モータMは停止する。
図2(b)は、素子短絡保護手段が行う処理の流れを示すフローチャートである。なお、当該フローチャートの開始時において、インバータ回路11のスイッチング素子が駆動しているものとする。
ステップS201において素子短絡保護手段12は、処理開始から所定時間ΔtBが経過したか否かを判定する。なお、所定時間ΔtBは、素子短絡保護手段12のサイクルタイムであり、予め設定された値である。
処理開始から所定時間ΔtBが経過している場合(S201→Yes)、素子短絡保護手段12の処理はステップS202に進む。一方、処理開始から所定時間ΔtBが経過していない場合(S201→No)、素子短絡保護手段12はステップS201の処理を繰り返す。
電流検出値ISが素子短絡保護閾値IDより大きい場合(S202→Yes)、素子短絡保護手段12の処理はステップS203に進む。一方、電流検出値ISが素子短絡保護閾値ID以下である場合(S202→No)、素子短絡保護手段12の処理はSTARTに戻る。
ステップS203において素子短絡保護手段12は、インバータ駆動回路13に停止指令信号を出力する。なお、素子短絡保護手段12から停止指令信号を入力されると、インバータ駆動回路13のスイッチング素子の駆動が停止し、その結果、モータMの駆動も停止する。
本実施形態に係るモータ駆動装置100によれば、異常予兆が検出されてから実際にその影響がでるまでに数msec以上の時間がかかる特性(脱調など)についてはマイコンを用いた比較判定処理を行い、必要に応じてスイッチング素子の駆動を停止させる。したがって、モータMに関する制御情報やセンサ情報を用いてマイコンにより複雑な計算を実行できるため、高精度な判定処理を行うことができる。
つまり、マイコンの演算処理が終了するタイミングよりも脱調が起こるタイミングの方が遅いため、脱調が起こる前にモータMの駆動を停止させることができる。
なお、図3に示す素子絶対定格IRとは、モータ電流が一瞬たりとも超えてはならない電流値として予め設定されている値である。
これに対して、仮にマイコンで素子短絡保護閾値の判定処理を行った場合には、時刻t1から時間Δtp(=10μsec〜数百μsec)後である時刻t3にスイッチング素子の駆動が停止されるため、素子絶対定格IRを超えるモータ電流I3が流れて(図3の破線矢印を参照)、スイッチング素子の破壊に至ってしまう。
第2実施形態に係るモータ駆動装置100Aは、第1実施形態で説明した過電流判定部43に代えてモータ減磁保護過電流判定部46を備え、さらに、モータ巻線温度検出器50と、モータ減磁保護閾値設定部45とを備える点が異なるが、その他の点は第1実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、重複部分については説明を省略する。
図4は、モータ駆動装置を含むシステム構成図である。
モータ巻線温度検出器(巻線温度検出手段)50は、モータMのモータ巻線温度を検出し、モータ減磁保護閾値設定部45に時々刻々と出力する。
モータ減磁保護閾値設定部45は、モータ巻線温度検出器50から入力されるモータ巻線温度に応じて、永久磁石の減磁を防止するための減磁保護閾値(他の閾値)を設定する。なお、モータ減磁保護閾値設定部45が行う処理については後記する。
(1.モータ減磁保護閾値の設定)
以下の記載において、モータMが有する永久磁石において減磁が起こる際のモータ電流値を、「モータ減磁電流」と記す。
永久磁石は過度の逆磁界に曝されると減磁を起こして磁性が弱くなり、磁石の特性が劣化する。すなわち、モータMに使用されている永久磁石に過大な電流が流れると、当該電流によって生じる逆磁界で減磁が起きる。したがって、モータMに、モータ減磁電流以上の過電流が流入しないようにする必要がある。
ちなみに、モータ減磁保護閾値設定部45の処理はマイコンで実行される。
図5に示すように、低温減磁特性を有する永久磁石(例えば、フェライト磁石)は、その温度が低くなるにしたがってモータ減磁電流の値が小さくなる(つまり、減磁しやすくなる)。
また、モータ減磁保護閾値は、任意のモータ巻線温度においてモータ減磁電流の値よりも小さくなるように設定される。ちなみに、図5に示す例では、マイコンソフトの処理を簡略化するために、モータ減磁保護閾値の温度特性を複数の線分で表している。
素子短絡保護手段12は、インバータ回路11のスイッチング素子の短絡を防止するための素子短絡保護閾値IDを、素子絶対定格IRよりも低い所定値に設定する(図5参照)。なお、素子短絡保護閾値IDは、モータ巻線の温度によらず一定値として設定されている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、素子短絡保護手段12はマイコンを介在することなく処理を実行し、モータ電流が素子短絡保護閾値IDを超えるとスイッチング素子の駆動を停止させる。
ちなみに、モータ減磁保護閾値が素子短絡保護閾値を超える温度領域(例えば、高温領域)を有し、その他の温度領域(例えば、低温領域)では、モータ減磁保護閾値が素子短絡保護閾値以下となるように設定してもよい。
図6は、高温減磁特性を有する永久磁石を用いたモータにおいて、モータ巻線温度に対する素子絶対定格、モータ減磁電流、モータ減磁保護閾値、及び素子短絡保護閾値の変化を示すグラフである。
図6に示すように、高温減磁特性を有する永久磁石(例えば、ネオジム磁石)は、温度が高くなるにしたがってモータ減磁電流の値が小さくなる(つまり、減磁しやすくなる)。
ちなみに、図6に示す例では、モータ減磁保護閾値の温度特性を複数の線分として表し、モータ巻線温度T2以下の領域では、モータ減磁保護閾値を素子温度保護閾値IDよりもΔI2(=I2−ID)だけ高い所定値として設定している。そして、モータ巻線温度が温度T3より高い領域では、素子短絡保護閾値がモータ減磁保護閾値より大きくなるように設定している。
なお、高温減磁特性を有する永久磁石はネオジム磁石に限らず、その他の希土類磁石であってもよい。
モータ減磁保護閾値設定部45は、モータ巻線温度検出器50から入力されるモータ巻線温度に応じて、図5に示す特性モータ減磁保護閾値を設定し、モータ減磁保護過電流判定部46に対して、時々刻々と前記閾値の情報を出力する。
そして、モータ減磁保護過電流判定部46は、モータ電流再現部41から入力されるモータ電流と、モータ減磁保護閾値設定部45から入力されるモータ減磁保護閾値とを比較する。
一方、モータ電流がモータ減磁保護閾値以下である場合、モータ減磁保護過電流判定部46は、前記の比較処理を所定時間ごとに繰り返す。
本実施形態に係るモータ駆動装置100Aによれば、フェライト磁石などの低温減磁特性、又は、ネオジム磁石などの高温減磁特性を有する永久磁石を備えるモータMについて、モータ巻線に流れる電流をモータ減磁電流未満にすることができ、永久磁石の減磁を確実に防止することができる。すなわち、時定数が比較的大きい減磁特性については、マイコンの制御によって精度の高い判定処理を行った上で、スイッチング素子の駆動を停止させる。
一方、スイッチング素子が短絡したときのように、短時間で回路を遮断しなければならない場合にはマイコンを介在させない回路(素子短絡保護手段12)でスイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、モータMが備える永久磁石の減磁を防止すると共に、インバータ回路11のスイッチング素子を適切に保護することができる。
第3実施形態に係るモータ駆動装置100Bは、第1実施形態で説明した過電流判定部43に代えて素子温度保護過電流判定部48を備え、さらに、素子温度検出器60と、素子温度保護閾値設定部47とを備える点が異なるが、その他については第1実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図7は、モータ駆動装置を含むシステム構成図である。
素子温度検出器(素子温度検出手段)60は、インバータ回路11が備えるスイッチング素子の温度を検出し、検出した素子温度を素子温度保護閾値設定部に時々刻々と出力する。
素子温度保護閾値設定部47は、素子温度検出器60から入力される素子温度に応じて素子温度保護閾値(他の閾値)を設定する。なお、素子温度保護閾値設定部47が行う処理の詳細については後記する。
ちなみに、素子温度保護閾値設定部47の処理はマイコンにより実行される。
図8に示すように、素子短絡保護閾値が、素子絶対定格よりも低い電流値で設定されている。また、素子温度破壊電流値は、その電流値以上の電流が流れた場合にスイッチング素子の破壊に至る電流値である。素子温度保護閾値は、素子温度破壊電流値よりも所定値だけ小さい電流値として設定されている。また、電流制限閾値は、モータMを減速させる際の閾値であり、素子温度保護閾値よりも所定値だけ小さい電流値として設定されている。
ステップS301において素子温度保護過電流判定部48は、処理開始から所定時間ΔtCが経過したか否かを判定する。なお、所定時間ΔtCは、素子温度保護過電流判定部48の処理を実行するマイコンのサイクルタイムであり、予め設定された値である。
処理開始から所定時間ΔtCが経過している場合(S301→Yes)、素子温度保護過電流判定部48の処理はステップS302に進む。一方、処理開始から所定時間ΔtCが経過していない場合(S301→No)、素子温度保護過電流判定部48はステップS301の処理を繰り返す。
ステップS303において素子温度保護過電流判定部48は、駆動信号発生部44の処理を停止させる。すなわち、素子温度保護過電流判定部48は、スイッチング素子の駆動を停止させる。
ちなみに、モータ電流が素子短絡保護閾値以下であり、かつ、素子温度保護閾値より大きい場合は、ハード回路で構成された素子短絡保護手段12は作動しない。
ステップS305において素子温度保護過電流判定部48は、モータMを減速させるために、駆動信号発生部44に対して所定の指令信号を出力する。
本実施形態に係るモータ駆動装置100Bによれば、異常(予兆)を検知してから実際に異常がでるまでに数msec以上の時間がかかるスイッチング素子の温度特性についてはマイコンを用いた比較判定処理を行い、必要に応じてスイッチング素子の駆動を停止させる。また、前記比較処理を行う際に用いる素子温度保護閾値は、素子温度検出器60から入力される素子温度に応じて決定するため、高精度に過電流を判定できる。
なお、スイッチング素子は所定の熱容量を有するため、温度上昇によってスイッチングが破壊される前にモータMの駆動を停止させることができる。
第4実施形態に係るモータ駆動装置100Cは、第3実施形態と比較して、モータ巻線温度検出器50と、モータ減磁保護閾値設定部45と、モータ減磁保護過電流判定部46と、が追加されている点が異なるが、その他については第3実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、第3実施形態と重複する部分については説明を省略する。
モータ巻線温度検出器(巻線温度検出手段)50は、モータMの巻線温度を検出し、モータ減磁温度保護閾値設定部45に時々刻々と出力する。
モータ減磁温度保護閾値設定部45は、モータ巻線温度検出器50から入力されるモータ巻線温度に応じて減磁保護閾値を設定し、モータ減磁保護過電流判定部46に出力する。
モータ減磁保護過電流判定部46は、モータ電流と減磁保護閾値とに基づいて、モータ電流が減磁保護閾値を超えている場合に、駆動信号発生部44の処理を停止させる。
なお、モータ巻線温度検出器50、モータ減磁保護閾値設定部45、及びモータ減磁保護過電流判定部46が実行する処理については、第2実施形態と同様であるから詳細な説明を省略する。
一方、素子短絡保護手段12の処理は、マイコンを介在させずに実行される。これによって、素子短絡保護手段12は、モータ電流が素子短絡保護閾値を超えたことを検出してから数μsecでインバータ回路11の駆動を停止させる。
本実施形態に係るモータ駆動装置100Cによれば、マイコンを用いてインバータ制御手段40Cの処理を実行する。したがって、素子温度検出器60から入力されるスイッチング素子の温度に応じて適切な素子温度保護閾値を設定し、かつ、モータ巻線温度検出器50から入力されるモータ巻線の温度に応じて適切な減磁保護閾値を設定できる。すなわち、スイッチング素子の温度破壊や、モータMが備える永久磁石の減磁を防止しつつ、最大限の電流によりモータMを駆動させることができる。
また、素子短絡保護手段12による処理を、マイコンを介在させずに行うことによって、過電流を検知してから数μsecでインバータ回路11の駆動を停止させることができる。これによって、インバータ回路11が備えるスイッチング素子が過電流により破壊されることを確実に防止できる。
以上、本発明に係るモータ駆動装置について各実施形態により説明したが、本発明の実施態様はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更などを行うことができる。
例えば、前記した第3実施形態及び第4実施形態では、素子温度検出器60がスイッチング素子の温度を検出していたが、これに限らない。すなわち、素子温度検出器60(図7参照)に代えて、パワーモジュール10(図7参照)の表面温度を検出するパワーモジュール温度検出手段(図示せず)を備え、スイッチング素子の温度を間接的に検出することとしてもよい。
すなわち、インバータ制御手段40は、前記したパワーモジュール温度検出手段から入力される温度に対応して素子温度保護閾値を設定し、モータ電流が素子温度保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、パワーモジュール10を使用する形態でもスイッチング素子の温度保護を確実に行うことができ、温度検出器(パワーモジュール温度検出手段)の取付構造や信号線の引出構造が簡単になり、製造コストを低減できる。
この場合、インバータ制御手段40は、前記した基板温度検出手段から入力される温度に対応して素子温度保護閾値を設定し、モータ電流が素子温度保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、基板温度検出手段を使用する形態でも素子の温度保護を確実に行うことができ、温度検出器の取付構造や信号線の引出構造が簡単になり、製造コストを低減できる。
この場合、インバータ制御手段40は、前記した放熱フィン温度検出手段から入力される温度に対応して素子温度保護閾値を設定し、モータ電流が前記素子温度保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
すなわち、インバータ回路11が有するスイッチング素子の少なくとも1個をMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)とし、素子温度保護閾値との相関を、当該MOSFETの温度に基づいて設定することとしてもよい。
ちなみに、MOSFETは、電流が増大するとIGBTに比べて損失(つまり、発生する熱量)が大きい。特に、MOSFETの中でもスーパージャンクション構造をもつMOSFETについては電流値が小さい場合には高効率であるが、電流値が大きくなると損失が大きいために熱暴走にいたりやすい。
この場合、インバータ制御手段40は、前記した外郭温度検出手段から入力される温度に対応して減磁保護閾値を設定し、モータ電流が減磁保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
したがって、モータMが備える永久磁石の減磁を適切に防止できる流体圧縮システムを提供することができる。
この場合、インバータ制御手段40は、前記した吐出配管温度検出手段から入力される温度に対応して減磁保護閾値を設定し、モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、モータMの減磁保護を確実に行うことができると共に、温度検出器(吐出配管温度検出手段)の取付構造や信号線の引出構造が簡単になり、製造コストを低減できる。
モータMの巻線温度は、電流が流入することに伴う発熱(モータ損失)によって、圧縮機の外郭温度よりも高い状態にある。したがって、モータMの巻線温度が圧縮機の外殻温度に対してどの程度高いかを、電流検知器20から入力される電流検出値をパラメータとして補正する。
さらに、インバータ制御手段40は、推定したモータ巻線温度に対応して減磁保護閾値を設定し、モータ電流が減磁保護閾値を超える場合に、スイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、モータMの巻線温度を精度良く再現でき、モータMの運転可能範囲を拡げると共に、モータMの減磁保護をさらに確実に行うことができる。
なお、インバータ制御手段40の処理は、前記した場合と同様であるから説明を省略する。
このように、圧縮機用のモータMとして直流ブラシレスモータを用いることにより、高いエネルギ効率を実現することができる。また、インバータ回路11のスイッチング素子を適切に保護すると共に、モータMの減磁を確実に防止することができる流体圧縮システムを提供することができる。
この場合、暖房運転時においては、室外機に設置される着霜検出手段によってモータMの巻線温度を間接的に検出する。そして、インバータ制御手段40は、着霜検出手段から入力される温度に対応して減磁保護閾値を設定し、モータ電流が減磁保護閾値を超える場合にスイッチング素子の駆動を停止させる。
これによって、モータMの減磁を確実に防止できると共に、温度検出器(着霜検出手段及び室内温度検出手段)の取付構造や信号線の引出構造が簡単になり、製造コストを低減できる。
これによって、スイッチング素子の保護及びモータMの減磁保護を確実に行うことができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。また、当該空気調和機は、空調負荷の大きい低温又は高温の環境において大きな能力を要求された場合でも、その空調能力を最大限に発揮することができる。
また、アクティブ回路(図示せず)を用いて直流電圧を能動的に制御してもよい。
10 パワーモジュール
11 インバータ回路
12 素子短絡保護手段
13 インバータ駆動回路
20 電流検出器(電流検出手段)
30 増幅器
40,40A,40B,40C インバータ制御手段(制御手段)
41 モータ電流再現部
42 速度指令部
43 過電流判定部(制御手段)
44 駆動信号発生部(制御手段)
45 モータ減磁保護閾値設定部(制御手段)
46 モータ減磁保護過電流判定部(制御手段)
47 素子温度保護閾値設定部(制御手段)
48 素子温度保護過電流判定部(制御手段)
50 モータ巻線温度検出器(巻線温度検出手段)
60 素子温度検出器(素子温度検出手段)
200 交流電源
300 コンバータ回路
M モータ
Claims (19)
- スイッチング素子を有し、直流電源から入力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路に供給される直流電流を検出する電流検出手段と、を備え、前記変換に応じて前記インバータ回路から出力される交流電力によってモータを駆動するモータ駆動装置であって、
前記スイッチング素子のオン/オフを制御する制御手段と、
前記電流検出手段から入力される電流値が、前記インバータ回路における短絡を防止するための短絡保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させる素子短絡保護手段を備え、
前記制御手段は、前記電流検出手段から入力される電流値から前記モータに流入するモータ電流を推定し、当該モータ電流が、前記スイッチング素子の温度保護及び/又は前記モータの減磁保護に関する他の電流閾値を超える場合に前記スイッチング素子の駆動を停止させる処理を実行し、
前記素子短絡保護手段の処理はマイコンを介在することなく実行され、
前記制御手段の処理はマイコンを介在して実行されること
を特徴とするモータ駆動装置。 - 前記モータの巻線温度を直接的又は間接的に検出する巻線温度検出手段を備え、
前記他の電流閾値は、前記モータが有する磁石の減磁特性に基づいて設定される減磁保護閾値を含み、
前記減磁保護閾値の温度特性は、前記短絡保護閾値が前記減磁保護閾値よりも大きい温度領域を有し、
前記制御手段は、前記巻線温度検出手段から入力される巻線温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - 前記スイッチング素子の温度を直接的又は間接的に検出する素子温度検出手段を備え、
前記他の電流閾値は、前記スイッチング素子の素子特性に基づいて設定される素子温度保護閾値を含み、
前記素子温度保護閾値の温度特性は、前記短絡保護閾値が前記素子温度保護閾値よりも大きい温度領域を有し、
前記制御手段は、前記素子温度検出手段から入力される前記スイッチング素子の温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記素子温度保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータの巻線温度を直接的又は間接的に検出する巻線温度検出手段と、前記スイッチング素子の温度を直接的又は間接的に検出する素子温度検出手段と、を備え、
前記他の電流閾値は、前記モータが有する磁石の減磁特性に基づいて設定される減磁保護閾値と、前記スイッチング素子の素子特性に基づいて設定される素子温度保護閾値と、を含み、
前記減磁保護閾値の温度特性は、前記短絡保護閾値が前記減磁保護閾値よりも大きい温度領域を有し、
前記素子温度保護閾値の温度特性は、前記短絡保護閾値が前記素子温度保護閾値よりも大きい温度領域を有し、
前記制御手段は、前記巻線温度検出手段から入力される巻線温度に対応して前記減磁保護閾値を設定すると共に、前記素子温度検出手段から入力される前記スイッチング素子の温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定し、前記モータ電流が、前記減磁保護閾値及び前記素子温度保護閾値のうち少なくとも一方を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータが有する磁石は、当該磁石の温度が低温になるにしたがって減磁電流値が小さくなる減磁特性を有し、
前記制御手段は、前記磁石の減磁特性に基づいて、前記巻線温度検出手段から入力される前記巻線温度が低温になるにしたがって前記減磁保護閾値を小さくするように設定すること
を特徴とする請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータが有する前記磁石は、フェライト磁石であること
を特徴とする請求項5に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータが有する磁石は、当該磁石の温度が高温になるにしたがって減磁電流値が小さくなる減磁特性を有し、
前記制御手段は、前記磁石の減磁特性に基づいて、前記巻線温度検出手段から入力される前記巻線温度が高温になるにしたがって前記減磁保護閾値を小さくするように設定すること
を特徴とする請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記モータが有する前記磁石は、希土類磁石であること
を特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。 - 前記スイッチング素子の温度を間接的に検出する前記素子温度検出手段は、前記インバータ回路を含むパワーモジュールの表面温度を検出するパワーモジュール温度検出手段であり、
前記制御手段は、前記パワーモジュール温度検出手段から入力される温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記素子温度保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記スイッチング素子の温度を間接的に検出する前記素子温度検出手段は、前記インバータ回路を搭載している基板の表面温度を検出する基板温度検出手段であり、
前記制御手段は、前記基板温度検出手段から入力される温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記素子温度保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記スイッチング素子の温度を間接的に検出する前記素子温度検出手段は、前記インバータ回路を冷却する放熱フィンの温度を検出する放熱フィン温度検出手段であり、
前記制御手段は、前記放熱フィン温度検出手段から入力される温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記素子温度保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記インバータ回路が有する前記スイッチング素子のうち少なくとも1つはMOSFETであり、
前記素子温度検出手段は、前記MOSFETの温度を検出して前記制御手段に出力し、
前記制御手段は、前記素子温度検出手段から入力される前記MOSFETの温度に対応して前記素子温度保護閾値を設定すること
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置と、
前記モータによって駆動する圧縮機と、を備え、
前記モータの巻線温度を間接的に検出する前記巻線温度検出手段は、前記圧縮機の外郭温度を検出する外郭温度検出手段であり、
前記制御手段は、前記外郭温度検出手段から入力される温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする流体圧縮システム。 - 請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置と、
前記モータによって駆動する圧縮機と、を備え、
前記モータの巻線温度を間接的に検出する前記巻線温度検出手段は、前記圧縮機の吐出配管温度を検出する吐出配管温度検出手段であり、
前記制御手段は、前記吐出配管温度検出手段から入力される温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする流体圧縮システム。 - 請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置と、
前記モータによって駆動する圧縮機と、を備え、
前記モータの巻線温度を間接的に検出する前記巻線温度検出手段は、前記圧縮機の外郭温度を検出する外郭温度検出手段、及び、前記インバータ回路に供給される直流電流を検出する前記電流検出手段であり、
前記制御手段は、
前記外郭温度検出手段から入力される温度と、前記電流検出手段から入力される電流値と、に基づいて前記モータで発生する熱量であるモータ損失を算出し、
算出した前記モータ損失に対応して前記モータの巻線温度を推定し、
推定した前記巻線温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、
前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする流体圧縮システム。 - 請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置と、
前記モータによって駆動する圧縮機と、を備え、
前記モータの巻線温度を間接的に検出する前記巻線温度検出手段は、前記圧縮機の吐出配管温度を検出する吐出配管温度検出手段、及び、前記インバータ回路に供給される直流電流を検出する前記電流検出手段であり、
前記制御手段は、
前記吐出配管温度検出手段から入力される温度と、前記電流検出手段から入力される電流値と、に基づいて前記モータで発生する熱量であるモータ損失を算出し、
算出した前記モータ損失に対応して前記モータの巻線温度を推定し、
推定した前記巻線温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、
前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする流体圧縮システム。 - 前記モータは、永久磁石を用いた直流ブラシレスモータであり、
前記圧縮機は、前記直流ブラシレスモータによって駆動する高圧チャンバの圧縮機であること
を特徴とする請求項13から請求項16のいずれか一項に記載の流体圧縮システム。 - 請求項2又は請求項4に記載のモータ駆動装置と、
前記モータによって駆動する低圧チャンバの圧縮機と、を備え、
前記モータは、永久磁石を用いた直流ブラシレスモータであり、
暖房運転時においては、室外機に設置される着霜検出手段によって前記モータの巻線温度を間接的に検出し、
冷房運転時においては、室内機に設置される室内温度検出手段によって前記モータの巻線温度を間接的に検出し、
前記制御手段は、
前記着霜検出手段又は前記室内温度検出手段から入力される温度に対応して前記減磁保護閾値を設定し、前記モータ電流が前記減磁保護閾値を超える場合に、前記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする流体圧縮システム。 - 請求項13から請求項18のいずれか一項に記載の流体圧縮システムを備えること
を特徴とする空気調和機。
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