JP2017183051A - リチウムイオン二次電池用負極活物質、これを用いたリチウムイオン二次電池用負極、及び、これを用いたリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
電池用負極、及び、これを用いたリチウムイオン二次電池に関するものである。
軽量、高容量であるため、携帯電子機器用電源として広く応用されている。また、近年
ではハイブリッド自動車や、電気自動車用に搭載されている。そして、近年の携帯電子
機器の小型化、高機能化に伴い、これらの電源となるリチウムイオン二次電池への更な
る高容量化が期待されている。現在、リチウムイオン二次電池の負極活物質として、黒
鉛等の炭素材料の他に、黒鉛よりも放電容量の大きいシリコンや酸化シリコン等の合金
系負極活物質が数多く研究されている。
活物質の膨張収縮挙動が大きいため、充放電の繰り返しにより負極合剤層内における負
極活物質粒子間の導電パスの切断、負極合剤層と集電体間の剥離、などが発生し、サイ
クル特性の劣化が生じるとされている。そこで、負極活物質としてシリコン系負極活物
質を用いる場合は、ポリイミドなどの高強度のバインダーを用いるなどで電極構造を保
持する工夫がなされている。
り、さらなる改善が切望されている。
れたリチウムイオン二次電池用負極活物質、それを用いた負極及びリチウムイオン二次
電池を提供することを目的とする。
被膜が形成されているリチウムイオン二次電池用負極活物質を提供する。
正極10は、板状(箔状)の正極集電体12上に正極合剤層14が設けられたものである。
正極集電体12は、充電によって腐食しにくく電子導電性の材料であれば良く、例えば、アルミニウム、ステンレス、ニッケルなどの金属箔を用いることができる。
正極合剤層14は、正極活物質、バインダー及び導電助剤を含むものである。
正極活物質は、リチウムイオンの吸蔵・放出、挿入・脱離(インターカレーション・デインターカレーション)、または、該リチウムイオンのカウンターアニオン(例えば、PF6 −、BF4 −またはClO4 −)のドープ及び脱ドープを可逆的に進行させることが可能であれば特に限定されず、公知のリチウムイオン二次電池に用いられている正極活物質を使用できる。例えば、リチウム含有金属酸化物、リチウム含有金属りん酸化物、リチウム非含有フッ化物などが挙げられる。リチウム含有金属酸化物としては、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、リチウムマンガンスピネル(LiMn2O4)、及び、一般式:LiNixCoyMnzO2(x+y+z=1)で表される複合金属酸化物、リチウムバナジウム化合物(LiVOPO4、Li3V2(PO4)3)、オリビン型LiMPO4(ただし、Mは、Co、Ni、Mn又はFeを示す)、チタン酸リチウム(Li4Ti5O12)、FeF3などが挙げられる。
正極活物質と正極活物質、正極活物質と導電助剤、正極活物質と集電体とを接着させるために、正極合剤層にはバインダーを添加する。バインダーに要求される特性としては、電解液に溶解しないこと、耐酸化性があること、接着性が良いことが挙げられる。正極合剤層に用いられるバインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)またはそのコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレン(PP)、無水マレイン酸をグラフト化したポリエチレン(PE)、またはこれらの混合物などが挙げられる。中でも、特にPVDFが好ましい。
導電助剤は、正極合剤層14の電子導電性を良好にするものであれば特に限定されず、公知の導電助剤を使用できる。例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェンなどの炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄などの金属微粉、ITOなどの導電性酸化物、またはこれらの混合物が挙げられる。
負極20は、板状(箔状)の負極集電体22上に負極合剤層24が設けられたものである。
負極集電体22は、導電性の板材であれば良く、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、鉄などの金属箔を用いることができる。
負極合剤層24は、負極活物質、バインダー及び必要に応じた量の導電助剤を含むものである。
負極活物質は、リチウムイオンの吸蔵及び放出、リチウムイオンの脱離及び挿入を可逆的に進行させることができれば特に限定されず、公知のリチウムイオン二次電池に用いられている負極活物質を使用することができる。例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、メソカーボンファイバー(MCF)、コークス類、ガラス状炭素、有機化合物焼成体などの炭素材料、シリコン、シリコン合金、SiO、アルミニウム、すずなどのリチウムと化合することができる金属、これらの合金、これら金属と炭素材料との複合材料、チタン酸リチウム(Li4Ti5O12)、SnO2などの酸化物、などが挙げられる。特に、充電時の体積膨張率が大きく、バインダー、集電体または導電助剤からの剥離が問題となる、シリコン、シリコン合金、SiO、シリコン複合材料(これらのシリコンを含む活物質を以後、シリコン系負極活物質と呼ぶ)、すず、すず合金、などを負極活物質として用いる場合に、本発明は特に効果的である。
本実施形態の負極活物質は、その粒子の表面が、カテコール誘導体の重合体で被覆されたものである。
カテコール誘導体の重合体の例として、ポリドーパミンの構造式を下記化学式(2)に示す。
(1)カテコール誘導体の水溶液中の濃度
(2)水溶液中の緩衝剤の濃度
(3)水溶液中で負極活物質を分散(撹拌)する時間
(4)水溶液と負極活物質の比率
(5)水溶液中の溶存酸素濃度
(6)水溶液の温度
負極活物質と負極活物質、負極活物質と導電助剤、負極活物質と集電体とを接着させるために、負極合剤層にはバインダーを添加する。バインダーに要求される特性としては、電解液に溶解しないこと、耐還元性があること、接着性が良いことが挙げられる。負極合剤層に用いられるバインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)またはそのコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレン(PP)、またはこれらの混合物などが挙げられる。中でも、ポリアミドイミドが好ましい。尚、ポリイミドは、前駆体のポリアミック酸として添加し、電極形成後に熱処理してポリイミドとなる。
塗料を集電体12、22に塗布する塗布工程について説明する。塗料は、活物質、バインダー、導電助剤及び溶媒を含む。活物質、バインダー、導電助剤及び溶媒などの塗料を構成する成分の混合方法は特に制限されず、混合順序もまた特に制限されない。例えばまず、活物質、導電助剤を乾式混合し、得られた混合物に、バインダーを含む溶液を加えて混合し、塗料を調整する。上述した活物質、バインダー、導電助剤及び溶媒を、上記集電体12、22に塗布する。塗布方法としては、特に制限はなく、通常電極を作製する場合に採用される方法を用いることができる。例えば、スリットダイコート法、ドクターブレード法が挙げられる。
続いて、集電体12、22上に塗布された塗料中の溶媒を除去する。除去法は特に限定されず、塗料が塗布された集電体12、22を、例えば60℃〜150℃の雰囲気下で乾燥させればよい。そして、このようにして合剤層14、24が形成された電極を、その後、必要に応じて例えば、ロールプレス装置などによりプレス処理すればよい。ロールプレスの線圧は例えば、100〜1000kgf/cmとすることができる。
電解質は、正極合剤層14、負極合剤層24、及び、セパレータ18の内部に含有させるものである。電解質としては、特に限定されず、例えば、本実施形態では、リチウム塩を含む電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電解質水溶液は電気化学的に分解電圧が低いことにより、充放電時の耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。電解質溶液としては、リチウム塩を非水溶媒(有機溶媒)に溶解したものが好適に使用される。リチウム塩としては、例えば、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiC2F5SO3、LiC(SO2CF3)3、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2、LiN(SO2CF3)(SO2C4F9)、LiN(COC2F5)2、LiBC4O8などの塩が使用できる。なお、これらの塩は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
セパレータ18は、電気絶縁性の微多孔膜であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリオレフィンからなるフィルムの単層微多孔膜または積層微多孔膜、上記高分子の混合物フィルムの、乾式法または湿式法により作製される微多孔膜、または、セルロース、ポリエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる不織布が挙げられる。
外装体50は、その内部に積層体30及び電解質溶液を密封するものである。外装体50は、電解液の外部への漏出や、外部からの電気化学デバイス100内部への水分などの侵入などを抑止できる物であれば特に限定されない。例えば、外装体50として、図1に示すように、金属箔52を高分子膜54で両側からコーティングした金属ラミネートフィルムを利用できる。金属箔52としては例えばアルミニウム箔を、高分子膜54としてはポリプロピレンなどの膜を利用できる。例えば、外側の高分子膜54の材料としては融点の高い高分子例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミドなどが好ましく、内側の高分子膜54の材料としてはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などが好ましい。
リード60,62は、アルミニウム、ニッケルなどの導電材料から形成されている。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。各実施例及び比較例におけるカテコール誘導体の種類など実験条件、電池特性及び電池厚みを、表1〜6にまとめた。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
1000cm3の蒸留水にトリスヒドロキシメタン塩酸塩(純正化学株式会社製、以後trisと表す)1.211g及びドーパミン1.896g(東京化成工業株式会社製)をこの順序で投入し、溶解させた。tris及びドーパミンの濃度は約0.01Mとなる(メスアップして1000cm3にしたのでないので、約0.01Mとなる。)。ここで、M=molL−1である。この水溶液のpHは、8.0であった。ドーパミンは重合して負極活物質の表面に被膜を形成する。trisは、pHの緩衝剤である。
負極活物質として平均粒径(D50)10μmの黒鉛40gを用意した。この黒鉛は表面が疎水性であり、水に分散しにくい。上記の水溶液に撹拌子を入れ撹拌しながら、黒鉛40gを投入した。黒鉛を投入してから撹拌を停止するまでの時間を反応時間と呼ぶことにする。本実施例では、反応時間は220分とした。黒鉛は、水溶液に投入しされるとすぐに均一に分散した。この水溶液をフィルターでろ過し、黒鉛を取り出した。さらに、この黒鉛を新しい蒸留水250mlに分散し、ろ過した。この洗浄操作を3回繰り返した。次にこの処理した黒鉛を、60℃で12時間乾燥した。熱重量測定により、この処理した黒鉛のポリドーパミンの含有率は0.3質量%であった。また、TOF−SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析法)で、黒鉛上のポリドーパミンの厚みを測定したところ、約10nmであった。
上記のポリドーパミンを被覆した黒鉛、カーボンブラック(電気化学工業(株)製、DAB50)及びバインダーのポリアクリル酸の15質量%水溶液をそれぞれ10g、0.231g及び7.584g樹脂製容器に秤量し、自転公転する撹拌装置((株)キーエンス製 商品名:ハイブリッドミキサー)で混合して塗料を作製した。この塗料を集電体である銅箔(厚み10μm)にドクターブレード法で塗布後、90℃で乾燥し、線圧600kgf/cmで圧延した。この負極を、真空雰囲気下、150℃で20時間熱処理した。
なお、集電体には外部引き出し端子(リード)を溶接するために、塗料を塗布しない部分を設けておいた。この負極を赤外分光法で分析したところ、エステル結合が確認された。このエステル結合は、ポリドーパミンの水酸基とポリアクリル酸のカルボキシル基の水酸基とが、脱水縮合して生成したものである。つまり、ポリドーパミンとポリアクリル酸とが共有結合したものである。
正極活物質としてLiNi0.8Co0.15Al0.05O2を85g、カーボンブラック(電気化学工業(株)製、DAB50)を5g、黒鉛(ティムカル(株)製 、商品名:KS−6)を5g、及びバインダーのポリフッ化ビニリデン(PVDF)溶液(呉羽化学工業(株)製、商品名:KF7305、PVDFを5質量%含んだNMP溶液)を50g、樹脂製容器に秤量し、ハイブリッドミキサーで混合して塗料を作製した。この塗料を集電体であるアルミニウム箔(厚み20μm)にドクターブレード法で塗布後、90℃で乾燥し、圧延した。なお、集電体には外部引き出し端子(リード)を溶接するために、塗料を塗布しない部分を設けておいた。
上述のように作製した正極、負極及びセパレータ(ポリオレフィン製の微多孔質膜 )を所定の寸法に切断した。続いて、正極、負極、及びセパレータをこの順序で積層した 。積層するときには、正極、負極、及びセパレータがずれないようにホットメルト接着剤(エチレン−メタアクリル酸共重合体)を少量塗布し固定した。正極及び負極には、それぞれ、外部引き出し端子としてアルミニウム箔(幅4mm、長さ40mm、厚み100μm)、ニッケル箔(幅4mm、長さ40mm、厚み100μm )を超音波溶接した。外部端子と外装体とのシール性を向上させるために、この外部引き出し端子に、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレン(PP)を巻き付け熱接着させた。正極、負極、及びセパレータを積層した電池要素を封入する電池外装体はアルミニウムラミネート材料からなり、その構成は、PET(厚さ12μm)/Al(厚さ40μm)/PP(厚さ50μm)のものを用意した(PETは、ポリエチレンテレフタレートの略称である)。この時、PPが内側となるように製袋した。この外装体の中に電池要素を入れ電解質溶液(エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒(EC:DEC=30:70vol%)にLiPF6を1Mになるように溶解させた電解液)を適当量添加し、外装体を真空密封しリチウムイオン二次電池を作製した。
充放電試験は、25℃の恒温槽内にて行った。充放電電流の表記は、以降C(シー)レート表記を使う。nC(mA)は、公称容量(mAh)を1/n(h)で充放電できる電流である。例えば、公称容量70mAhの電池の場合、0.05Cの電流は3.5mA(計算式70×0.05=3.5)である。同様に、0.2Cの電流は14mA、2Cの電流は140mAである。本電池は、第1サイクルは、0.05Cで3h充電後、0.2Cで4.2Vまで定電流定電圧(CCCVと言う)充電した。放電は、0.2Cで3.0Vまで放電した。第2サイクル以降の充電は、全て0.5Cで4.2VまでCCCV充電を行った。第2サイクルから第9サイクルでは、放電電流を0.2C、0.5C、1C及び2Cで各2サイクルずつ放電し、電池の放電レート特性を調べた。0.2C放電容量の平均値を100として、各放電レートの放電容量を規格化した。表2に2C放電容量を記載した。
また、充放電を開始する前の電池厚み及びレート特性終了後すなわち第9サイクル後の電池厚みを測定し、下式(3)に定義される電池厚み変化率を求めた。
電池厚み変化率(%)=第9サイクル放電後の電池厚み/充放電を開始する前の電池厚み×100 (3)
その結果を表2に示した。
負極活物質をD50が10μmのシリコンに変更し、反応時間を5分にしたこと以外は実施例1と全て同様に行った。
反応時間を15分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を1時間40分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を3時間30分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を7時間10分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を18時間40分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を36時間30分にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を56時間にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を75時間にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
反応時間を79時間にしたこと以外は実施例2と全て同様に行った。
カテコール誘導体を没食子酸にしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を3−メチルカテコールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4−メチルカテコールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をカテコール−4−酢酸にしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をノルアドレナリンにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をアドレナリンにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を3−(3、4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニンにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を5、6−ジヒドロキシインドールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をカテキンにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をイソフラボンにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体をエラグ酸にしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4−tert−ブチルピロカテコールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を5−sec−ブチルピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4−フェニルピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4−メチル−1、2、3−ベンゼントリオールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4、5、6−トリクロロピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4、5、6−トリメチルピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4、5−ジメチルピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
カテコール誘導体を4、6−ジメチルピロガロールにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
負極活物質をSiOに変更した以外は、実施例5と全て同様に行った。このSiOは、平均粒径(D50)が5μmの粒子で、SiO2の中にnmサイズのSi粒子が分散している。また、SiOの粒子表面を非晶質炭素が被覆している。
ポリアクリル酸を水溶性ポリアミドにしたこと以外は実施例5と全て同様に行った。
ポリアクリル酸をポリイミドに変更し、及び負極の熱処理条件を真空下、350℃で3時間に変更した以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸をポリアミドイミドに変更し、及び負極の熱処理条件を真空下、350℃で3時間に変更した以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸をエチレン−アクリル酸共重合体に変更したこと以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸をエチレン−メタクリル酸共重合体に変更したこと以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸をエチレン−水酸化ビニル酸共重合体に変更したこと以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸をアクリル酸エステル−アミノエチルアクリレート共重合体に変更したこと以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。
負極を真空雰囲気下、150℃で20時間熱処理しなかったこと以外は、実施例5と全て同様の操作を行った。この負極を赤外分光法で分析したところ、水素結合が確認された。この水素結合は、ポリドーパミンの水酸基とポリアクリル酸のカルボキシル基の水酸基とが、生成したものである。
カテコール誘導体を被覆しない黒鉛を負極活物質として用いた以外は、実施例1と全て同様の操作を行った。
カテコール誘導体を被覆しないシリコンを負極活物質として用いた以外は、実施例1と全て同様の操作を行った。
カテコール誘導体を被覆しないSiOを負極活物質として用いた以外は、実施例1と全て同様の操作を行った。
ポリアクリル酸を水溶性ポリアミドに変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをポリイミドに変更し、及び負極の熱処理条件を真空下、350℃で3時間に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをポリアミドイミドに変更し、及び負極の熱処理条件を真空下、350℃で3時間に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをエチレン−アクリル酸共重合体に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをエチレン−メタクリル酸共重合体に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをエチレン−水酸化ビニル共重合体に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極のバインダーをアクリル酸エステル−アミノエチルアクリレート共重合体に変更した以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
負極を真空雰囲気下、150℃で20時間熱処理しなかったこと以外は、比較例2と全て同様の操作を行った。
特許文献1と同様の方法で、負極を作製した。
<負極の作製>
D50が10μmのシリコン、カーボンブラック(電気化学工業(株)製、DAB50)、バインダーのバインダ材料としてのポリアミック酸(Pyre−ML(登録商標)5019、数平均分子量100000)、結着性向上剤としてのピロメリット酸ジエチル(PMA−Et)をそれぞれ10g、0.231g、1.138g及び0.1gを樹脂製容器に秤量し、自転公転する撹拌装置((株)キーエンス製 商品名:ハイブリッドミキサー)で混合して塗料を作製した。この塗料を集電体である銅箔(厚み10μm)にドクターブレード法で塗布後、90℃で乾燥し、線圧600kgf/cmで圧延した。その後、真空条件下(酸素分圧26Pa)300℃で30分間熱処理することによって負極を作製した。なお、熱処理により上記ポリアミック酸はポリイミド(PI)に変換される。なお、集電体には外部引き出し端子(リード)を溶接するために、塗料を塗布しない部分を設けておいた。他は、実施例1と全て同様に行った。
Claims (11)
- 表面にカテコール誘導体の重合体を含有する被膜が形成されているリチウムイオン二次電池用負極活物質。
- 前記被膜の厚みが1nm〜200nmである請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質。
- 前記カテコール誘導体が、ドーパミン、没食子酸、ピロガロール、3−メチルカテコール、4−メチルカテコール、カテコール−4−酢酸、ノルアドレナリン、アドレナリン、3−(3、4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニン、5、6−ジヒドロキシインドール、カテキン、イソフラボンエラグ酸、4−tert−ブチルピロカテコール、5−sec−ブチルピロガロール、4−フェニルピロガロール、4−メチル−1、2、3−ベンゼントリオール、4、5、6−トリクロロピロガロール、4、5、6−トリメチルピロガロール、4、5−ジメチルピロガロール、4、6−ジメチルピロガロールの群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質。
- 前記負極活物質は、Siを主成分とする金属、Snを主成分とする金属、またはSiOのうちいずれか1種を含有している請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用負極活物質と、バインダーとを含有する合剤層が、負極集電体上に形成されたリチウムイオン二次電池用負極。
- 前記バインダーが、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基またはイミド基を有する高分子である請求項5に記載のリチウムイオン二次電池用負極。
- 前記バインダーが、ポリアクリル酸、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−水酸化ビニル共重合体、アクリル酸エステル−アミノエチルアクリレート共重合体、ポリアミック酸から成る群から選択される一つまたはそれらの混合物である、請求項5または6に記載のリチウムイオン二次電池用負極。
- 前記バインダーが、ポリアミド、ポリイミドまたはポリアミドイミドもしくはそれらの混合物である、請求項5または6に記載のリチウムイオン二次電池用負極。
- 前記カテコール誘導体の重合体と前記バインダーが共有結合している、請求項7に記載のリチウムイオン二次電池用負極。
- 前記カテコール誘導体の重合体と前記バインダーが水素結合している、請求項8に記載のリチウムイオン二次電池用負極。
- 請求項5〜10のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用負極、電解質、及び正極を備えたリチウムイオン二次電池。
Priority Applications (1)
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