JP2017180941A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室内12の空気調和を行なう室内機13と、室内機13とは別に設けられ、室内12の温度及び風速を検出するセンサユニット34と、センサユニット34と共に設けられ、センサユニット34で検出した温度情報及び風速情報を、室内機13に送信する送信部37と、を備える。室内機13は、暖房運転時に、センサユニット34で検出する風速の変化量が所定の値となるように、風量を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明の課題は、ユーザにとって快適な環境を実現する空気調和機を提供することである。
図1は、空気調和機の構成図である。
空気調和機11は、室内12の壁面に取り付けられた室内機13と、戸外に設置された室外機14と、を備える。空気調和機11は、リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称す)15を介した無線通信により、ユーザによって遠隔操作される。
図2は、空気調和機の機能ブロック図である。
室内機13は、受信部21と、室内機制御部22と、メインファン23と、左サイドファン24と、右サイドファン25と、を備える。
受信部21は、リモコン15からの各種信号を受信する。
室内機制御部22は、リモコン15からの各種信号を受け、室外機14、メインファン23、左サイドファン24、及び右サイドファン25を駆動制御する。ここで、メインファン23が「第一のファン」に対応し、左サイドファン24、及び右サイドファンが「第二のファン」に対応する。
図3及び図4は、室内機のイメージ図である。
メインファン23は、室内機13に設けられ、冷媒回路を経て供給される冷気や暖気を吹き出す。つまり、冷媒と熱交換した空気を送風する。メインファン23により吹き出された空気は、筐体の吹出口に設けられた上下風向板、及び左右風向板の各々の風向板の向きによって、吹き出し方向を調整できる。
図4は、暖房運転の一例を示している。ここでは、破線で示すように、メインファン23により吹き出された暖気は真下に吹き出し、点線で示すように、左サイドファン24、及び右サイドファン25による送風は斜め下方向に吹き出している。このようにして、暖気の吹き上がりを送風によって押さえ込むことにより、暖気が室内12の奥まで広がり、床面全体を暖めることができる。
暑いボタン31は、ユーザが暑いと感じているときに操作するボタンである。
寒いボタン32は、ユーザが寒いと感じているときに操作するボタンである。
いいねボタン33は、ユーザが温度、湿度、及び風速について快適であると感じているとき、つまり室内12の空気調和環境に満足しているときに操作するボタンである。
記憶部35は、ユーザによってなされた運転設定、つまり温度設定、風量設定、及び風向設定等、各種情報を記憶する。
リモコン制御部36は、各ボタンからのボタン信号、及びセンサユニット34からのセンサ信号を受け、送信部37へ送る。具体的には、暑いボタン31が押されたときのボタン信号、寒いボタン32が押されたときのボタン信号、いいねボタン33が押されたときのボタン信号(満足信号)、センサユニット34で検出した温度信号、風速信号である。
各種信号を受けた送信部37は、各種信号を室内機13へ送信する。また、送信部37は、所定の間隔で随時センサ信号を室内機13へ送信している。
ここでは、本発明に係る処理を中心に説明しており、冷媒回路の制御等の一般的な処理は省略する。
図5は、暖房運転時の風速検出処理を示すフローチャートである。
風速検出処理は、ユーザが室内機13に対して運転開始を指示する操作が行われたら開始され、以後、所定の演算周期に従って繰り返し実行される。
ステップS101では、センサユニット34の温度センサで検出した温度tが、設定されている設定温度tsに到達したか否かを判定する。ここで、温度tが設定温度tsに到達していないときには(S101−No)、ステップS103に移行する。一方、温度tが設定温度tsに到達しているときには(S101−Yes)、温度tがひとたび設定温度tsに到達してから、予め定めた時間(例えば数十分)が経過したか否かを判定する(S102)。予め定めた時間(例えば数十分)が経過していれば(S102−Yes)、ステップS104へ移行し、経過していなければ(S102−No)、ステップS103へ移行する。
ステップS104では、予め定めた期間T(例えば2〜3分)における風速uの推移を分析する。尚、センサユニット34は随時風速uを検出しており、検出結果を時系列で記憶部35に記憶させている。
続くステップS105では、送信部37を介して、いいねボタン33の操作情報、温度情報、及び風速情報を、室内機13へ送信し、ステップS101に戻る。
上記が風速検出処理である。
ここでは、本発明に係る処理を中心に説明しており、冷媒回路の制御等の一般的な処理は省略する。
図6は、暖房運転時の運転制御処理を示すフローチャートである。
運転制御処理は、ユーザが室内機13に対して運転開始を指示する操作が行われたら開始され、以後、所定の演算周期に従って繰り返し実行される。
ステップS111では、いいねボタン33が操作されたか否かを判定する。ここで、いいねボタン33が操作されていないときには(S111−No)、ステップS112に移行する。一方、いいねボタン33が操作されたときには(S111−Yes)、ステップS116に移行する。
続くステップS113では、風速情報を受信したか否かを判定する。ここで、風速情報を受信しているときには(S113−Yes)、ステップS114に移行する。一方、風速情報を受信していないときには、そのままステップS111に戻る。
ステップS114では、暖房運転であるか否かを判定する。ここで、暖房運転であるときには(S114−Yes)、ステップS115に移行する。一方、暖房運転ではない、つまり冷房運転、除湿運転、送風運転の何れかであるときには、そのままステップS111に戻る。
上記が運転制御処理である。
次に、作用効果について説明する。
人にとっての快適さは風速によっても左右されるため、単に暑いか寒いかだけでは、それが真に快適かどうかを判断できない。特に、暖房時に空気調和機から吹出される風がユーザに当たると、ユーザにとって隙間風が当たったようなドラフト感となり、風速の変動が大きいほど、不快に感じさせる要因の一つとなりやすいため、従来の空気調和機ではユーザにとって快適な環境を実現することが難しい。
センサユニット34で検出する風速uは、メインファン23からの送風、左サイドファン24からの送風、及び右サイドファン25からの送風が合わさったものである。一つのファンだけを用い、一定の回転数を維持させても、風速には様々な理由から乱れやムラが生じるものであり、まして複数のファンを用いると、センサユニット34で検出する風速uには、図のような変動が生じてしまう。
風量制御では、例えば、風速uの変化量Δuが所定値(例えば、0.5m/s)を超えた場合、風速uが増加しているのであれば、メインファン23、左サイドファン24、及び右サイドファン25の風量を所定量下げ、風速uが減少しているのであれば、メインファン23、左サイドファン24、及び右サイドファン25の風量を所定量下げる。
図8は、送風制御後の風速を示すグラフである。
ここでは、風量制御を何度か繰り返し実行したことで、センサユニット34で検出する風速uの変動が抑制されている様子を示している。これにより、風速変動による不快感を抑制することができる。
このように、暖房運転時に、センサユニット34で室内12風速uを検出し、風速の変化が少なくなるように、室内機13の風量を制御することにより、ユーザにとって快適な環境を実現することができる。
そして、室内機13は、いいねボタン33が操作されていないときには(ステップS111の判定が“No”)、現在の運転設定、つまり温度設定、風量設定、及び風向設定を維持したままにする(ステップS112)。一方、いいねボタン33が操作されたときには(ステップS111の判定が“Yes”)、そのときの温度及び風速に応じて、温度設定、風量設定、及び風向設定を更新する(ステップS116)。
本実施形態では、センサユニット34で検出する風速の変化量が所定の値となるように、左サイドファン24、及び右サイドファン25の風量を制御しているが、これに限定されるものではない。風量の他にも、例えば風向を制御するようにしてもよい。このように、風量のみならず、さらに風向を制御することにより、センサユニット34で検出する風速の変化を少なくすることが一層容易になる。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
12 室内
13 室内機
14 室外機
15 リモコン
22 室内機制御部
23 メインファン
24 左サイドファン
25 右サイドファン
31 暑いボタン
32 寒いボタン
33 いいねボタン
34 センサユニット
35 記憶部
36 リモコン制御部
37 送信部
Claims (6)
- 室内の空気調和を行なう室内機と、
前記室内機とは別に設けられ、前記室内の温度及び風速を検出するセンサユニットと、
前記センサユニットで検出した温度情報及び風速情報を、前記室内機に送信する送信部と、を備え、
前記室内機は、
暖房運転時に、前記センサユニットで検出する風速の変化量が所定の値以下となるように、風量を制御することを特徴とする空気調和機。 - 前記センサユニットは、
前記室内の温度が予め設定された温度に到達してから、前記室内の風速を検出することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記室内機は、
熱交換した空気を送風する第一のファンと、
熱交換していない空気を送風する第二のファンと、を備え、
前記センサユニットで検出する風速の変化量が所定の値以下となるように、前記第二のファンの送風のみを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記室内機は、
熱交換した空気を送風する第一のファンと、
熱交換していない空気を送風する第二のファンと、を備え、
前記センサユニットで検出する風速の変化量が所定の値以下となるように、前記第一のファンの送風のみを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記センサユニットは、
前記室内機の持ち運び可能なリモートコントローラに設けられることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和機。 - 前記センサユニットと共に設けられ、ユーザが前記室内の空気調和環境に満足しているときに操作する満足操作部を備え、
前記送信部は、
前記満足操作部が操作されたときに、前記満足操作部の操作情報、並びに前記センサユニットで検出した温度情報及び風速情報を、前記室内機に送信し、
前記温度情報及び前記風速情報を受信した前記室内機は、
前記満足操作部が操作されたときに、前記センサユニットで検出した温度及び風速を維持するように空気調和を行なうことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の空気調和機。
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- 2016-03-30 JP JP2016067973A patent/JP2017180941A/ja active Pending
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