JP2017179720A - パネル体におけるエッジ材の位置決め用治具及びエッジ材の取付け方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで内エッジの幅をパネル体の厚さよりも小さいものとし、この内エッジに、幅をパネル体の厚みと同寸法に設定した外エッジを被せながら無理嵌め嵌合することで組付ける構成にし、これによりエッジ材の幅がパネル体の厚さと同じになるようにして平滑感を発揮するようにしたものが知られている(例えば特許文献2参照)。
これに対し、予め内エッジをビスを介してパネル体端縁に固定し、しかる後、外エッジを取付けるようにすることが提唱されるが、内エッジの幅がパネル体の厚さよりも小さいものであるため、内エッジをパネル体に対して正確に位置決めした状態で取付けないと、外エッジがパネル体の表裏面に対して凸凹した状態で取付けられて外観性が損なわれ、これがひどいときには組付け不良になってしまうという問題がある。しかしながら内エッジをパネル体端縁に正確に位置決めするため、いちいち定規を当てがう等の作業をすることは煩わしいだけでなく、作業性を損なうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、位置決め用治具には、位置決めされた内エッジをビス固定するためのビス貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具である。
請求項3の発明は、位置決め用治具の幅方向外端面の少なくとも一方の面には、該位置決め用治具をパネル体端縁に当てがった状態でパネル体表裏面の少なくとも一方の面に当接して位置決め用治具の幅方向端面とパネル体の表裏面とが面一になるよう調整するための調整部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具である。
請求項4の発明は、位置決め用治具は、無理嵌め嵌合部が内エッジ側の無理嵌め嵌合部とは干渉しないよう処理された外エッジであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具である。
請求項5の発明は、パネル体の端縁に、幅が該パネル体の厚さと同寸法のエッジ材を取付けるパネル体におけるエッジ材の取付け方法であって、エッジ材は、幅がパネル体の厚さよりも小さい内エッジを、ビスを介してパネル体端縁に取付け固定した後、該固定された内エッジに、幅がパネル体の厚さと同寸法で、幅方向内面が内エッジの幅方向外端に摺接する外エッジを被せながら無理嵌め嵌合することで該内エッジに外エッジを取付け固定するように構成するにあたり、内エッジをパネル体端縁に当てがった状態で、パネル体の厚さと同寸法の幅を備え、幅方向内面が内エッジの幅方向外端縁に摺接する位置決め用治具を内エッジに被せた状態で、該位置決め用治具の幅方向外端とパネル体の表裏面とを面一状にすることで内エッジのパネル体に対する位置決めをした後、位置決め用治具に設けた貫通孔から挿入したビスを内エッジに螺入して内エッジをパネル体に取付け固定し、しかる後、該取付け固定された内エッジに外エッジを被せながら無理嵌め嵌合するようにして取付けることを特徴とするパネル体におけるエッジ材の取付け方法である。
請求項6の発明は、位置決め用治具の幅方向外端面の少なくとも一方の面にパネル体の表裏面側に向けて設けられた調整部材を、パネル体の表裏面の少なくとも一方の面に当接させることにより内エッジのパネル体に対する位置決めを行うことを特徴とする請求項5記載のパネル体におけるエッジ材の取付け方法である。
請求項2の発明とすることにより、位置決め用治具で内エッジを位置決めした状態で該内エッジのビス固定ができることになって、作業性が向上する。
請求項3または6の発明とすることにより、内エッジに位置決め用治具を被せた状態で調整部材をパネル体の表裏面に当接することにより簡単に内エッジの位置決めができることになって作業性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、外エッジが位置決め用治具として利用できるため、部品の兼用化が図れることになる。
さらに正面パネル体3は床面Fとのあいだに隙間があるが上端部は天井面Hまで至るようになっている。またドアパネル体4は、天井面Hとのあいだに欄間Rスペースが形成されるようになっているが、欄間Rは、本実施の形態では、正面視において左側のものが空間になったオープン仕様(汎用仕様)、中央部のものがドアパネル体と同じ厚さの欄間パネル体5が取付けられたパネル仕様、右側のものがガラス板6等の板材が嵌め込まれた板材仕様になっているが、これに限定されるものでなく、これらの組合わせは自由に設定することができる。
さらに外エッジ13は、前記ビス11を介してドアパネル体4の端縁4bに取付けられた内エッジ12に対し、脚片13aの幅方向内面13eが、内エッジ脚片12bの幅方向外端縁12fに摺接する寸法設定になっている。
そしてビス11を介してドアパネル体4の端縁4bに固定した内エッジ12に、外エッジ13を被せるようにして脚片13bの先端13fがドアパネル体4の端縁4bに当接させるべく押しやると、係止受け片13cに設けた係止凸部13dが、内エッジ12の係止片12cに無理嵌め状に嵌合して係止凹溝12eに係止し、これにより外エッジ13の内エッジ12への取付け固定ができるようになっており、この係止受け片13cと係止凸部13dが本発明の外エッジ13側の無理嵌め嵌合部を構成している。
また位置決め用治具14としては、本実施の形態ではエッジ材7用の外エッジ13を用いて構成しているが、他のエッジ材8、9においても内エッジの形状は同じであるので、これらの外エッジ8b、9bを利用しても実施することができることは言うまでもない。
このようにして内エッジ12のドアパネル体4に対するビス固定が終了した後、位置決め用治具14を取外し、外エッジ13を内エッジ12に無理嵌め嵌合することでエッジ材7のよく位置決めされた組立てが完了する。
そしてこのものを用いて内側エッジ12を位置決めするには、内エッジ12をドアパネル体4の端縁に載置し、位置決め用治具15の脚片15bをドアパネル体4の何れか一方の表裏面4aに当てがった状態で、幅方向内面15eを、内エッジ12の幅方向外端縁12fに外嵌するよう当接させることで内エッジ12の位置決めができ、この状態で位置決め用治具15および調整部材17に設けた貫通孔15h、17bからビス11を螺入して内エッジ12をドアパネル体4に固定することで、内エッジ12の正確に位置決めされた固定が簡単にできることになる。
この場合に位置決め治具15は、調整部材脚片17aによるドアパネル体4に対する支持ができるため、脚片15bの先端15fがドアパネル体4の端縁に当接するまで押し込む必要がないから、前記位置決めされた状態で係止受け片15cに設けられる係止凸部15dが内エッジ係止凹溝12eに嵌合係止することがなく、この結果、係止受け片15cを折曲して係止片12cに干渉しないように配慮する必要がない。
さらにこの場合、ドアパネル体4の厚さに誤差がある場合、調整部材17の脚片17aの内面に粘着テープ等の調整材17cを貼着する等することで誤差吸収ができることになって都合が良い。
そしてこのものも、第二の実施の形態と同様、脚片16bの先端がドアパネル体4の端縁に当接しない状態での位置決めができ、このため、係止片16cを第一の実施の形態のように折曲するような必要がない。
4 ドアパネル体
4a 表裏面
4b 端縁
7 エッジ材
11 ビス
12 内エッジ
12c 係止片
12e 係止凹溝
12f 幅方向外端縁
13 外エッジ
13b 脚片
13c 係止受け片
13d 係止凸部
13e 幅方向内面
13f 脚片先端
14 位置決め用治具
14b 脚片
14e 幅方向内面
14f 脚片先端
14g 幅方向外端
14h 貫通孔
15、16 位置決め用治具
17、18 調整部材
17b 脚片
Claims (6)
- パネル体の端縁に、幅が該パネル体の厚さと同寸法のエッジ材を取付けるためのパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具であって、
エッジ材は、幅がパネル体の厚さよりも小さく、ビスを介してパネル体端縁に取付け固定される内エッジと、幅がパネル体の厚さと同寸法で、幅方向内面が内エッジの幅方向外端に摺接する状態で内エッジに被せながら無理嵌め嵌合させることで内エッジに取付けられる外エッジとを備えて構成されるものであり、
位置決め用治具は、幅がパネル体の厚さと同寸法で、幅方向内面が内エッジの幅方向外端に摺接する状態で内エッジに被せるものであり、
パネル体端縁に当てがった状態の内エッジに被せた位置決め用治具を、幅方向外端がパネル体の表裏面に面一状になるようパネル体端縁に当てがうことで内エッジのパネル体に対する位置決めがなされるように構成されていることを特徴とするパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具。 - 位置決め用治具には、位置決めされた内エッジをビス固定するためのビス貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具。
- 位置決め用治具の幅方向外端面の少なくとも一方の面には、該位置決め用治具をパネル体端縁に当てがった状態でパネル体表裏面の少なくとも一方の面に当接して位置決め用治具の幅方向端面とパネル体の表裏面とが面一になるよう調整するための調整部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具。
- 位置決め用治具は、無理嵌め嵌合部が内エッジ側の無理嵌め嵌合部とは干渉しないよう処理された外エッジであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のパネル体におけるエッジ材の位置決め用治具。
- パネル体の端縁に、幅が該パネル体の厚さと同寸法のエッジ材を取付けるパネル体におけるエッジ材の取付け方法であって、
エッジ材は、幅がパネル体の厚さよりも小さい内エッジを、ビスを介してパネル体端縁に取付け固定した後、該固定された内エッジに、幅がパネル体の厚さと同寸法で、幅方向内面が内エッジの幅方向外端に摺接する外エッジを被せながら無理嵌め嵌合することで該内エッジに外エッジを取付け固定するように構成するにあたり、
内エッジをパネル体端縁に当てがった状態で、パネル体の厚さと同寸法の幅を備え、幅方向内面が内エッジの幅方向外端縁に摺接する位置決め用治具を内エッジに被せた状態で、該位置決め用治具の幅方向外端とパネル体の表裏面とを面一状にすることで内エッジのパネル体に対する位置決めをした後、位置決め用治具に設けた貫通孔から挿入したビスを内エッジに螺入して内エッジをパネル体に取付け固定し、しかる後、該取付け固定された内エッジに外エッジを被せながら無理嵌め嵌合するようにして取付けることを特徴とするパネル体におけるエッジ材の取付け方法。 - 位置決め用治具の幅方向外端面の少なくとも一方の面にパネル体の表裏面側に向けて設けられた調整部材を、パネル体の表裏面の少なくとも一方の面に当接させることにより内エッジのパネル体に対する位置決めを行うことを特徴とする請求項5記載のパネル体におけるエッジ材の取付け方法。
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