JP2017177845A - エアバッグ - Google Patents

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Tomoari Saito
智有 斉藤
智貴 高橋
Tomoki Takahashi
智貴 高橋
梅原 寿一
Juichi Umehara
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Abstract

【課題】排気孔の調整がより確実になされるようにする。【解決手段】袋体3の裏面部9に折り畳み部15を形成し、折り畳み部15の折り目15ai,15bi,15ciを含む位置に排気孔17を設けている。折り畳み部15の上部の裏面部9と袋体3の表面部7とをテザー19により連結する。袋体3の大容量展開状態では、テザー19に張力が発生し、折り畳み部15は折り畳まれた状態を維持して排気孔17が閉塞される。大容量展開状態の袋体3の表面部7に乗員が当接すると、テザー19が緩み、折り畳み部15は折り畳まれた状態が解除されて排気孔17が開放される。【選択図】図1

Description

本発明は、袋体が膨張展開することで乗員を保護するエアバッグに関する。
自動車に適用されるエアバッグとして、膨張展開する袋体に排気孔を設けたものが知られている(特許文献1,2参照)。特許文献1のエアバッグは、袋体の本体布と、排気孔の内側に位置する排気規制布とに、排気孔をそれぞれ設けている。本体布の排気孔周囲に形成した拡開縫合部が、乗員の袋体への当接時に拡開することにより、二つの排気孔相互に位置ずれを発生させて、排気孔の有効面積を変化させている。特許文献2のエアバッグは、排気孔を備える袋体の本体布に対し、袋体の膨張展開時にスライド布をスライド移動させることで、本体布の排気孔の開閉を行っている。
特開平11−227549号公報 特開2005−14863号公報
特許文献1に記載されたエアバッグは、拡開縫合部が拡開する際に縫い糸が破断するが、縫い糸の破断のタイミングは不安定となりやすく、排気孔の調整が困難である。特許文献2に記載されたエアバッグは、スライド布が本体布に対してスライド移動するときに、摩擦抵抗によって移動が阻害される恐れがあり、排気孔の調整が困難である。
そこで、本発明は、排気孔の調整がより確実になされるようにすることを目的としている。
本発明は、乗員側の表面部及び前記乗員と反対側の裏面部を有し、ガスが供給されることで収縮状態から膨張展開して前記乗員を保護する袋体と、前記袋体の前記裏面部に設けられる排気部と、を備える。前記排気部は、折り畳み部と、前記折り畳み部の折り目を含む位置に設けられ当該折り畳み部が折り畳まれた状態で閉塞する一方、当該折り畳み部の折り畳まれた状態が解除された状態で開放する排気孔と、前記折り畳み部の折り畳み方向一方の端部に一端が連結され、他端が前記表面部に連結されるテザーと、前記折り畳み部に設けられ前記テザーを移動自在にガイドするテザーガイドと、を備える。前記折り畳み部は、前記袋体が膨張展開して前記テザーが伸張した状態で折り畳まれた状態となる一方、前記テザーが緩んだ状態で折り畳まれた状態が解除される。
本発明によれば、折り畳み部の折り目を含む位置に設けた排気孔が、袋体の膨張状態や袋体への乗員の当接に起因する、折り畳み部の折り畳み状態の変化によって開閉するようにしている。このため、排気孔の調整は、縫合部の破断やスライド布が移動するときの摩擦抵抗のような不確定要素が除外されてより確実に実施される。
本発明の第1の実施形態に係わるエアバッグが大容量展開状態となったときの内部構造を示す斜視図である。 図1に対し折り畳み部の折り畳み状態が解除されたときの斜視図である。 図1に対応するエアバッグの断面図である。 図2に対応するエアバッグの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わるエアバッグが大容量展開状態となったときの裏面側から見た斜視図である。 図5のエアバッグの図3に対応する断面図である。 図5のエアバッグの図4に対応する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係わるエアバッグが大容量展開状態となったときの裏面側から見た斜視図である。 図8のエアバッグの図3に対応する断面図である。 図8のエアバッグの図4に対応する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係わるエアバッグが大容量展開状態となったときの裏面側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるエアバッグ1の袋体3が大容量展開状態となったときの内部構造を示している。なお、図1は、エアバッグ1の右側の一部を省略している。エアバッグ1は、例えば自動車に搭載され、袋体3は、通常時は折り畳まれるなどして収縮状態であり、自動車が衝突などによって衝撃を受けたときに膨張展開して乗員を保護する。上記した袋体3の大容量展開状態とは、袋体3にガスが供給されて最大限に膨張展開した状態である。
袋体3は、乗員に正対する側の表面部7と、表面部7と反対側の裏側に位置する裏面部9とを備えている。表面部7は表側基布を構成し、裏面部9は裏側基布を構成している。これら表側基布と裏側基布とは、互いの外周縁部が縫い合わせされて縫い合わせ部11が形成されている。裏面部9のほぼ中央にはインフレータ13を取り付けてある。インフレータ13は、自動車が衝撃荷重を受けたときのセンサ入力を受けて作動し、袋体3の内部にガスを充填する。
インフレータ13に対して図1中で上部側の裏面部9には、折り畳み部15を設けている。折り畳み部15は、上下方向に沿って、裏面部9の基布の一部が複数に折り返されて重ね合わされる折り返し部15a,15b,15cを備えている。図1は、折り畳み部15が折り畳まれた状態を示している。図2は、折り畳み部15の折り畳まれた状態が解除された状態を示している。
各折り返し部15a,15b,15cは、折り畳み部15が折り畳まれた状態で袋体3の内部に位置する折り目15ai,15bi,15ciが折り返し部15a,15b,15cの下端縁に位置するように、折り返されている。各折り返し部15a,15b,15cは、折り畳み部15が折り畳まれた状態で袋体3の外部に位置する折り目15ao,15bo,15coが折り返し部15a,15b,15cの上端縁に位置するように、折り返されている。
袋体3の内部に位置する折り目15ai,15bi,15ciの延設方向ほぼ中央には、基布を貫通する貫通孔で構成される排気孔17を形成している。すなわち、排気孔17は、折り畳み部15の折り目15ai,15bi,15ciを含む位置に設けられている。
図1に示すように、排気孔17は、折り畳み部15が折り畳まれた状態で閉塞される。これにより、袋体3内のガスが外部へ放出されるのを抑制する。一方、図2に示すように、排気孔17は、折り畳み部15の折り畳まれた状態が解除されたときに開放する。これにより、袋体3の内部と外部とが排気孔17を通して連通し、袋体3内のガスが外部へ放出される。
袋体3の内部において、裏面部9に設けてある折り畳み部15の最上部に位置する折り返し部15aと表面部7とを、紐状の2本のテザー19によって連結している。2本のテザー19は、排気孔17の左右両側に位置している。テザー19の裏面部9側の一端19aは、最上部の折り目15aiよりも上方近傍の裏面部9に取り付けている。一方、テザー19の表面部7側の他端19bは、表面部7の内側に取り付けている。
テザー19は、折り畳み部15において、三つの折り返し部15a,15b,15cの上下方向に向かう配列方向に沿って配置してある。すなわち、テザー19は、折り畳み部15において、折り目15ai,15bi,15ciの左右方向に延びる折れ線とほぼ直交する方向に延設されている。
三つの折り返し部15a,15b,15cのうち中央の折り返し部15bと下部の折り返し部15cには、テザー19をガイドするテザーガイド21を取り付けている。2本のテザーガイド21は、図1に示すように、折り畳み部15が折り畳まれた状態で、袋体3の内部側に露出し、折り目15bi,15ciの近傍に位置している。最下部の折り返し部15cの下方近傍の裏面部9には、もう一つのテザーガイド23を取り付けている。テザーガイド23も折り畳み部15が折り畳まれた状態で、袋体3の内部側に露出している。
上下方向に配置される三つのテザーガイド21,23とテザー19の一端19aは、折り目15ai,15bi,15ciの左右方向に延びる折れ線とほぼ直交する方向に沿って配置されている。上記した折り畳み部15と排気孔17とテザー19とテザーガイド21,23とで排気部を構成している。
テザーガイド21は、左右両端を裏面部9に固定し、裏面部9との間に形成される隙間にテザー19が移動自在に挿入される。テザーガイド23は、左右両端を裏面部9に固定し、裏面部9との間に形成される隙間にテザー19が移動自在に挿入される。したがって、テザー19は、裏面部9に連結される一端19aからテザーガイド21,23にガイドされた状態で、他端19bが表面部7に連結される。
図1に示す袋体3の大容量展開状態では、テザー19はほぼ伸びきった状態であって張力が発生している。このため、テザー19は、一端19aの裏面部9に対する取付部と、最下部のテザーガイド23に支持される部位との間で、折り畳み部15が折り畳まれた状態を維持するような力を付与することになる。また、このとき、袋体3の内部圧力によって、折り畳み部15が折り畳まれた状態となるような力が付与される。折り畳み部15が折り畳まれた状態を維持すると、排気孔17周縁の基布が密着するため、排気孔17が閉塞される。すなわち、折り畳み部15は、袋体3が膨張展開してテザー19が伸張した状態で折り畳まれた状態となる。
次に、作用を説明する。
エアバッグ1は、袋体3が収縮状態のときに、図示しないエアバッグケースに収容されて、例えば運転席であればステアリングホイールの中央部に格納され、助手席であればインストルメントパネルの内部に格納される。このとき、折り畳み部15は折り畳まれた状態を維持していて、排気孔17が閉塞されている。
この状態で、自動車が衝突などにより衝撃を受けると、インフレータ13がセンサ入力を受けて作動し、袋体3内にガスを放出することで袋体3が膨張展開する。袋体3が膨張展開し、図1及び図3のように大容量展開状態になると、前述したように、テザー19には張力が発生する。このため、折り畳み部15はテザー19により折り畳まれた状態が維持され、排気孔17は閉塞された状態となる。その結果、袋体3内のガスの排気孔17からの放出は抑えられ、ガスの無駄な排気ロスを抑えながら、速やかに大容量展開状態に移行して大容量展開状態が維持される。
図4は、図3に示す大容量展開状態で、乗員Mが袋体3の表面部7に当接して押圧力Fを付与している状態を示す。乗員Mが袋体3の表面部7に押圧力Fを付与すると、表面部7が凹み、表面部7は裏面部9に接近して裏面部9との間隔が狭くなるので、テザー19は緩んだ状態となる。
テザー19は、緩むことによって、折り畳み部15に対し折り畳んだ状態が維持されるように付与する力が弱くなる。このため、折り畳み部15は、図1、図3の折り畳まれた状態から、図2、図4のように折り畳まれた状態が解除される。すなわち、折り畳み部15は、テザー19が緩んだ状態で折り畳まれた状態が解除される。
折り畳み部15の折り畳まれた状態が解除される際には、三つの折り返し部15a,15b,15cが広げられる。このため、折り目15ai,15bi,15ciを含む位置に設けてある排気孔17が、袋体3の内部と外部とを連通するように開口し、開放状態となる。その結果、袋体3内のガスが、矢印Aで示すように、排気孔17から外部に放出排気され、乗員Mの袋体3に当接したときの衝撃が緩和される。
袋体3が収縮状態から膨張展開する途中の小容量展開状態で、乗員Mが表面部7に当接して押圧力Fを付与した状態は、図4とほぼ同様である。袋体3が膨張展開する途中の小容量展開状態は、図3の大容量展開状態に至る途中である。
袋体3は、上記したような小容量展開状態では充分に膨張展開していないので、テザー19は緩んだままである。このような小容量展開状態で、乗員Mが表面部7に当接するのは、乗員Mが、図3に示した場合に比較して、より前方に位置し、エアバッグ1により近接している状況である。
テザー19が緩んだままで、袋体3が膨張展開する途中では、袋体3は内圧が高まることによって、図4のように折り畳み部15の折り畳まれた状態が解除される。このとき、排気孔17は、図4のときと同様に、袋体3の内部と外部とを連通するように開口し、開放状態となる。その結果、袋体3内のガスが排気孔17から外部に放出され、より前方に位置している乗員Mが袋体3に当接したときの衝撃が緩和される。
このように、本実施形態では、乗員Mが袋体3の表面部7に当接したときの衝撃値は、大容量展開状態であっても、小容量展開状態であっても、排気孔17が開放されて内部のガスが外部に排出されるので、より低いものとなる。
本実施形態によれば、折り畳み部15の折り目15ai,15bi,15ciを含む位置に設けた排気孔17が、袋体3の膨張状態や、袋体3への乗員Mの当接に起因する、折り畳み部15の折り畳み状態の変化によって開閉するようにしている。このため、排気孔17の開閉等の調整は、縫合部の破断やスライド布が移動するときの摩擦抵抗のような不確定要素が除外されてより確実に実施することができる。
本実施形態によれば、折り畳み部15は、袋体3の裏面部9の一部が折り畳まれることによって形成されている。このため、折り畳み部を袋体とは別部材として設ける必要がなく、別部材として設ける場合に比較して、部品点数の増大を抑制でき、エアバッグ1の製造作業もより簡素化できる。また、折り畳み部15の折り畳み状態の解除によって排気孔17が開放される構成なので、袋体3の膨張展開時に袋体3の外部に何らかの障害物があっても、排気孔17を開放できる。
本実施形態によれば、テザーガイド21,23は、折り畳み部15の表面に取り付けられている。このため、折り畳み部15に形成したスリットにテザー19を挿入してテザーガイドとする場合に比較して、テザー19の動きが円滑となるうえ、スリットを設けない分ガス漏れを抑制できる。また、テザー19をテザーガイド21,23に組み付ける際には、テザー19をスリットに挿入する場合に比較して容易である。
図5〜図7は、本発明の第2の実施形態に係わるエアバッグ1Aを示しており、図5は、袋体3Aの裏面部9A側から見た斜視図である。折り畳み部15Aは、三つの折り返し部15Aa,15Ab,15Acが図1のものとは表裏が逆となるように折り返されている。すなわち、袋体3の内部に位置する折り目15Aai,15Abi,15Aciが、折り返し部15Aa,15Ab,15Acの上端縁に位置し、袋体3の外部に位置する折り目15Aao,15Abo,15Acoが、折り返し部15Aa,15Ab,15Acの下端縁に位置している。
排気孔17Aは、折り畳み部15Aの外部の折り目15Aao,15Abo,15Acoを含む位置に形成されている。袋体3Aの外部において排気孔17Aの左右両側に、テザー19Aの一端19Aaを取り付けている。テザー19Aの一端19Aaは、最上部の折り目15Aaoよりも上方の裏面部9Aの外側に取り付けている。一方、テザー19Aの他端19Abは、裏面部9Aのスリット27を通して袋体3Aの内部に引き込まれ、第1の実施形態と同様に表面部7Aの内側に取り付けている。
スリット27は、折り畳み部15Aが折り畳まれた状態で、最下部に位置する折り目15Acoの下方近傍の裏面部9Aに形成してある。スリット27の長手方向(左右方向)の寸法は、テザー19Aの幅寸法より大きくしてある。
テザー19Aは、一端19Aaとスリット27との間において2本のテザーガイド21Aにガイドされている。2本のテザーガイド21Aは、折り目15Abo,15Acoの近傍に取り付けてあり、折り畳み部15Aが折り畳まれた状態で外部に露出している。テザーガイド21Aと裏面部9Aとの間に形成される隙間に、テザー19Aが移動自在に挿入される。
2本のテザーガイド21Aとスリット27とテザー19の一端19aは、折り目15Aao,15Abo,15Acoの延設方向に延びる折れ線とほぼ直交する方向に沿って配置されている。スリット27は、2本のテザーガイド21Aとともに、テザー19を移動自在にガイドするテザーガイドを構成している。
図5〜図7に示した第2の実施形態によるエアバッグ1Aにおいても、第1の実施形態とほぼ同様な作用効果が得られる。すなわち、図5、図6に示すエアバッグ1Aの袋体3Aが大容量展開状態では、テザー19Aに発生する張力によって、折り畳み部15Aの折り畳まれた状態が維持されて排気孔17Aが閉塞される。当該大容量展開状態で、図7のように乗員Mが袋体3Aの表面部7Aに当接すると、テザー19Aが緩み、折り畳み部15Aの折り畳まれた状態が解除されて排気孔17Aが開放され、内部のガスが矢印Aのように外部に排出される。
小容量展開状態でも第1の実施形態と同様に、テザー19Aは緩んだ状態であり、折り畳み部15Aは折り畳まれた状態が解除され、排気孔17Aが開放される。
したがって、第2の実施形態においても、乗員Mが袋体3Aの表面部7Aに当接したときの衝撃値が、大容量展開状態であっても、小容量展開状態であっても、排気孔17Aが開放されて内部のガスが排気されるので、より低いものとなる。
第2の実施形態においても、折り畳み部15Aに設けた排気孔17Aが、袋体3Aの膨張状態や、袋体3Aへの乗員Mの当接に起因する、折り畳み部15Aの折り畳み状態の変化によって開閉するようにしている。このため、排気孔17Aの開閉等の調整は、縫合部の破断やスライド布が移動するときの摩擦抵抗のような不確定要素が除外されてより確実に実施することができる。
第2の実施形態は、テザー19Aの裏面部9A側への取付部となる一端19Aaを袋体3Aの外部に設定している。このため、折り畳まれた状態の折り畳み部15Aは、大容量展開状態で張力が発生しているテザー19Aによって、袋体3Aの外側から内側に向けて押し付けられることになり、折り畳まれた状態がより確実に維持できる。このため、排気孔17Aの閉塞状態もより確実に維持でき、無駄な排気ロスもより確実に抑えることができる。
図8〜図10は、本発明の第3の実施形態に係わるエアバッグ1Bを示しており、第2の実施形態の図5〜図7にそれぞれ対応している。第3の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態と異なる部分は、第2の実施形態の1本のテザー19Aに対する二つのテザーガイド21Aに代えて二つのスリット29を設けた点である。
スリット29は、三つの折り返し部15Ba,15Bb,15Bcのうち中央の折り返し部15Bbと下部の折り返し部15Bcにそれぞれ形成している。なお、スリット29は、各折り返し部15Bb,15Bcにおいて、互いに重ね合わされる2枚分の基布を貫通するようにして設けている。
テザー19Bは、一端19Baを、第1の実施形態と同様に、袋体3Aの外部に露出している最上部の折り目15Baoに対して上方の裏面部9Bに取り付け、二つのスリット29及び一つのスリット27に順次挿入し、他端19Bbを表面部7Bの内側に取り付けている。なお、図8に示すように、折り畳み部15Bが折り畳まれた状態で、折り目15Bai,15Bbi,15Bciは袋体3Bの内部に位置し、折り目15Bao,15Bbo,15Bcoは袋体3Bの外部に位置している。
図8〜図10に示した第3の実施形態によるエアバッグ1Bにおいても、第1の実施形態とほぼ同様な作用効果が得られる。すなわち、エアバッグ1Bの袋体3Bが大容量展開状態では、テザー19Bに発生する張力によって、折り畳み部15Bの折り畳まれた状態が維持されて排気孔17Bが閉塞される。当該大容量展開状態で、図10に示すように、乗員Mが袋体3Bの表面部7Bに当接すると、テザー19Bが緩み、折り畳み部15Bの折り畳まれた状態が解除されて排気孔17Bが開放される。
小容量展開状態でも第1の実施形態と同様に、テザー19Bは緩んだ状態であり、折り畳み部15Bは折り畳まれた状態が解除され、排気孔17Bが開放される。
したがって、第3の実施形態においても、乗員Mが袋体3Bの表面部7Bに当接したときの衝撃値が、大容量展開状態であっても、小容量展開状態であっても、排気孔17Bが開放されてガスが排気されるので、より低いものとなる。
第3の実施形態においても、折り畳み部15Bに設けた排気孔17Bが、袋体3Bの膨張状態や、袋体3Bへの乗員Mの当接に起因する、折り畳み部15Bの折り畳み状態の変化によって開閉するようにしている。このため、排気孔17Bの開閉等の調整は、縫合部の破断やスライド布が移動するときの摩擦抵抗のような不確定要素が除外されてより確実に実施することができる。
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、テザー19Bの裏面部9B側への取付部となる一端19Baを袋体3Bの外部に設定している。このため、折り畳まれた状態の折り畳み部15Bは、大容量展開状態で張力が発生しているテザー19Bによって、袋体3Bの外側から内側に向けて押し付けられることになり、折り畳まれた状態がより確実に維持できる。このため、排気孔17Bの閉塞状態もより確実に維持でき、無駄な排気ロスもより確実に抑えることができる。
第3の実施形態は、折り畳み部15Bの折り返し部15Bb,15Bcを貫通して設けた貫通孔としてのスリット29を、テザーガイドとしている。このため、第1、第2の実施形態で使用していたようなテザーガイド21,23,21Aが不要であり、これらテザーガイド21,23,21Aを使用した場合に比較して、部品点数の削減及び、部品点数の削減による製造作業の簡素化を達成できる。
図11は、本発明の第4の実施形態に係わるエアバッグ1Cを示している。エアバッグ1Cは、図5の折り畳み部15Aに代えて、袋体3Cの裏面部9Cとは別部材で構成した折り畳み部材150を備えている。折り畳み部材150は、袋体3Cの裏面部9Cの外側に、上端部150a及び下端部150bをそれぞれ取り付けている。折り畳み部材150は、三つの折り返し部15Ca,15Cb,15Ccからなる折り畳み部15Cを備えている。
三つの折り返し部15Ca,15Cb,15Ccは、裏面部9Cに近い側に位置する折り目15Cai,15Cbi,15Cciが折り返し部15Ca,15Cb,15Ccの上端縁に位置するように、折り返されている。三つの折り返し部15Ca,15Cb,15Ccは、裏面部9Cから離れた側に位置する折り目15Cao,15Cbo,15Ccoが折り返し部15Ca,15Cb,15Ccの下端縁に位置するように、折り返されている。
折り返し部15Ca,15Cb,15Ccには、外側の折り目15Cao,15Cbo,15Ccoを含む位置に排気孔17Cを設けている。折り返し部15Cb,15Ccの折り目15Cbo,15Cco近傍には、テザーガイド31を取り付けている。テザーガイド31は、排気孔17Cの左右両側に設けている。最下部の折り目15Ccoの下方近傍の折り畳み部材150にはスリット33を形成し、スリット33に対応する位置の裏面部9Cにもスリットを設けている。
2本のテザー19Cは、一端19Caを、折り畳み部材150の幅方向両端付近における折り返し部15Caに取り付け、二つのテザーガイド31及び一つのスリット33(裏面部9Cのスリットを含む)に順次挿入し、他端19Cbを表面部7Cに取り付ける。
裏面部9Cは、折り畳み部材150の上端部150aと下端部150bとの間に対応する部位に、たるみ部9Caを備えている。たるみ部9Caは、折り畳み部材150を中心として左右両側に対応する部位にわたり形成してある。たるみ部9Caは、折り畳み部15Cの折り畳み状態を解除できるように裏面部9Cにたるみを持たせたもので、折り畳み部15Cの折り畳み状態が解除されるときに、たるんだ部分が引き伸ばされるようにして伸長する。
折り畳み部15Cの折り畳み状態が解除された状態で、三つの排気孔17Cに整合する位置の裏面部9Cのたるみ部9Caに、裏面部排気孔9Cbを設けている。裏面部排気孔9Cbは、三つの排気孔17Cを包含するような大きな一つの孔でもよく、三つの排気孔17Cそれぞれに整合するような三つの孔でもよい。
図11に示した第4の実施形態によるエアバッグ1Cにおいても、第1の実施形態とほぼ同様な作用効果が得られる。すなわち、エアバッグ1Cの袋体3Cが大容量展開状態では、テザー19Cに発生する張力によって、折り畳み部15Cの折り畳まれた状態が維持されて排気孔17Cが閉塞される。このとき、裏面部排気孔9Cb周辺のたるみ部9Caは、袋体3Cの内圧によって折り畳み部材150の内面に押し付けられ、裏面部排気孔9Cbは閉塞された状態となる。このため、袋体3Cの内部のガスの放出は抑制されている。
上記袋体3Cの大容量展開状態で、乗員が袋体3Cの表面部7Cに当接すると、テザー19Cが緩み、折り畳み部15Cの折り畳まれた状態が解除されて排気孔17Cが開放される。これに伴い、ゆるみ部9Caは引き伸ばされるようにして伸長し、裏面部排気孔9Cbが排気孔17Cに整合して連通する。これにより、袋体3Cの内部のガスが外部に放出されて、乗員が表面部7Cに当接したときの衝撃が緩和される。
小容量展開状態でも同様に、テザー19Cは緩んだ状態であり、折り畳み部15Cは折り畳まれた状態が解除され、排気孔17Cが開放されて裏面部排気孔9Cbと連通状態となる。
したがって、第4の実施形態においても、乗員が袋体3Cの表面部7Cに当接したときの衝撃値が、大容量展開状態であっても、小容量展開状態であっても、排気孔17Cが開放されてガスが排気されるので、より低いものとなる。なお、図11のテザーガイド31に代えてスリットを設けてもよい。
第4の実施形態においても、折り畳み部15Cに設けた排気孔17Cが、袋体3Cの膨張状態や、袋体3Cへの乗員の当接に起因する、折り畳み部15Cの折り畳み状態の変化によって開閉するようにしている。このため、排気孔17Cの開閉等の調整は、縫合部の破断やスライド布が移動するときの摩擦抵抗のような不確定要素が除外されてより確実に実施することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、上記した各実施形態では、折り畳み部15,15A,15B,15Cが三つの折り返し部を備えているが、三つに限るものではない。また、折り畳み部15,15A,15B,15Cは、裏面部9,9A,9B,9Cにおいて、左右方向のほぼ全域に設けてもよく、左右方向の中央部付近のみに設けてもよい。
上記した各実施形態の排気孔17,17A,17B,17Cは、袋体3,3A,3B,3Cの外側の折り目を含む位置に設けてもよく、内側の折り目を含む位置に設けてもよい。排気孔17,17A,17B,17Cは、裏面部9の基布に対してほぼ円形としているが、円形ではなく、例えば楕円形や矩形でもよく、あるいは一つの折り目に複数設けてもよい。
M 乗員
1,1A,1B,1C エアバッグ
3,3A,3B,3C 袋体
7,7A,7B,7C 袋体の表面部
9,9A,9B,9C 袋体の裏面部
15,15A,15B,15C 折り畳み部(排気部)
17,17A,17B,17C 排気孔(排気部)
19,19A,19B,19C テザー(排気部)
21,21A,23,31 テザーガイド(排気部)
27,29,33 スリット(テザーガイド、貫通孔、排気部)

Claims (4)

  1. 乗員側の表面部及び前記乗員と反対側の裏面部を有し、ガスが供給されることで収縮状態から膨張展開して前記乗員を保護する袋体と、
    前記袋体の前記裏面部に設けられる排気部と、を備え、
    前記排気部は、
    折り畳み部と、
    前記折り畳み部の折り目を含む位置に設けられ当該折り畳み部が折り畳まれた状態で閉塞する一方、当該折り畳み部の折り畳まれた状態が解除された状態で開放する排気孔と、
    前記折り畳み部の折り畳み方向一方の端部に一端が連結され、他端が前記表面部に連結されるテザーと、
    前記折り畳み部に設けられ前記テザーを移動自在にガイドするテザーガイドと、を備え、
    前記折り畳み部は、前記袋体が膨張展開して前記テザーが伸張した状態で折り畳まれた状態となる一方、前記テザーが緩んだ状態で折り畳まれた状態が解除されることを特徴とするエアバッグ。
  2. 前記折り畳み部は、前記袋体の前記裏面部の一部が折り畳まれることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記テザーガイドは、前記折り畳み部の表面に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ。
  4. 前記テザーガイドは、前記折り畳み部に貫通して設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ。
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