JP2017171422A - 広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム - Google Patents
広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017171422A JP2017171422A JP2016056951A JP2016056951A JP2017171422A JP 2017171422 A JP2017171422 A JP 2017171422A JP 2016056951 A JP2016056951 A JP 2016056951A JP 2016056951 A JP2016056951 A JP 2016056951A JP 2017171422 A JP2017171422 A JP 2017171422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- advertisement
- elevator
- mobile terminal
- distribution device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
Abstract
【課題】乗客が携帯端末を操作せずに行先階を指定しても、乗客の携帯端末に行先階に関する広告を送信することができるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステムを提供する。
【解決手段】本発明によるエレベーターは、乗かご4と、エレベーター制御部2と、乗かご4の内部に設置され、エレベーターの乗客が携帯する携帯端末30と無線通信をする広告配信装置10を備える。広告配信装置10は、携帯端末30との無線通信の電波強度を計測する電波監視部13と、広告データを格納する記憶部21とを備え、電波強度の値が規定値A以上であれば、記憶部21に格納された広告データを携帯端末30に送信する広告データ送信処理を行い、乗かご4が停車している着床階をエレベーター制御部2から取得し、乗かご4の停車中に電波強度の値が規定値B未満であれば、着床階を携帯端末30に送信する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明によるエレベーターは、乗かご4と、エレベーター制御部2と、乗かご4の内部に設置され、エレベーターの乗客が携帯する携帯端末30と無線通信をする広告配信装置10を備える。広告配信装置10は、携帯端末30との無線通信の電波強度を計測する電波監視部13と、広告データを格納する記憶部21とを備え、電波強度の値が規定値A以上であれば、記憶部21に格納された広告データを携帯端末30に送信する広告データ送信処理を行い、乗かご4が停車している着床階をエレベーター制御部2から取得し、乗かご4の停車中に電波強度の値が規定値B未満であれば、着床階を携帯端末30に送信する。
【選択図】図2
Description
本発明は、乗客が携帯している携帯端末に広告を配信するエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステムに関する。
エレベーターの乗客が携帯している携帯端末に広告を配信する従来のエレベーターシステムには、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1には、エレベーター利用者の携帯電話に、行先階に関する個別情報を例えばガイダンス方式で送信することが可能であり、Bluetooth(登録商標)技術によって、広告を携帯電話に送信することが可能なエレベーターシステムが記載されている。
特許文献1に記載のエレベーターシステムは、エレベーターを利用する乗客が携帯する携帯端末に対して、乗客の行先階に関する広告を送信する。このエレベーターシステムでは、乗客が携帯端末を操作して行先階を指定することが前提となっている。このため、特許文献1に記載のエレベーターシステムは、従来の一般的なエレベーターの行先階の指定方法である、乗客がエレベーターの乗かご内に設置された行先階釦を操作して行先階を指定したときには、行先階を把握することができず、携帯端末に行先階に関する広告を送信することができないという課題がある。
そこで、本発明は、乗客が、携帯端末を操作せずに、エレベーターの乗かご内に設置された行先階釦を操作して行先階を指定しても、乗客が携帯する携帯端末に乗客の行先階に関する広告を送信することができる、広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステムを提供することを目的とする。
本発明による、広告配信装置を備えるエレベーターは、乗かごと、エレベーター制御部と、前記乗かごの内部に設置され、前記エレベーターの乗客が携帯する携帯端末と無線通信をする広告配信装置とを備える。前記広告配信装置は、前記携帯端末との無線通信の電波強度を計測する電波監視部と、広告データを格納する記憶部とを備え、前記電波強度の値が第1の規定値以上であれば、前記記憶部に格納された前記広告データを前記携帯端末に送信する広告データ送信処理を行い、前記乗かごが停車している着床階を前記エレベーター制御部から取得し、前記乗かごの停車中に前記電波強度の値が第2の規定値未満であれば、前記着床階を前記携帯端末に送信する。
本発明によると、乗客が、携帯端末を操作せずに、エレベーターの乗かご内に設置された行先階釦を操作して行先階を指定しても、乗客が携帯する携帯端末に乗客の行先階に関する広告を送信することができる、広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステムを提供することができる。
本発明によるエレベーターシステムは、エレベーターの乗かご内に設置された広告配信装置が、広告配信装置と乗客が携帯する携帯端末との通信の電波強度を基に、乗客が乗かごを降車したことを把握し、乗客が乗かごを降車した階(行先階)に関する広告を乗客の携帯端末に送信する。このような構成により、乗客がエレベーターの乗かご内に設置された行先階釦を操作して行先階を指定する場合において、乗客が携帯端末を操作しなくても、乗客の携帯端末に乗客の行先階に関する広告を送信することができる。上記以外の本発明の解決する課題、構成及び効果は、以下の実施形態例の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施例によるエレベーターシステムを、図面を参照して説明する。本実施例において、広告は、広告データによって表されるものとする。広告データは、広告(例えば、ちらしや割引券などを含む)を表示するためのデータであり、以下の説明では、単に「広告」とも称する。
図1A、図1B、及び図1Cは、本発明の実施例によるエレベーターシステムのエレベーター乗り場及び昇降路の縦断面図であり、エレベーターを利用して1階から2階に移動する乗客の動きを示す図である。図1Aは乗客が乗かごに乗車前の状態を、図1Bは乗客が乗かごに乗車中の状態を、図1Cは乗客が乗かごから降車後の状態を、それぞれ示している。
エレベーター1は、エレベーター制御部2と、ロープ3と、乗かご4と、行先階釦5と、昇降路6とを備える。エレベーター制御部2は、図示しないモーターの回転制御を行う。また、エレベーター制御部2は、図示しないドアの開閉装置などのエレベーター1が備える各種装置の動作状態と、乗かご4の着床階を監視している。モーターが回転すると、モーターに連結した図示しないシーブが従動する。ロープ3は、シーブの溝にかけられており、シーブが回転するとロープ3も同時に上下に移動する。乗かご4は、ロープ3に吊り下げられており、ロープ3の上下移動と連動して上下に移動する。乗かご4は、箱型であり、複数の乗客を一度に運搬することができ、内部に広告配信装置10を備える。行先階釦5は、乗かご4の内壁面に設置されており、乗かご4を停止させることができる階床分の押し釦を備える。乗客8が行先階釦5を押下すると、エレベーター制御部2は乗かご4を行先階へ移動させる。昇降路6は、乗かご4が上下移動するための縦に伸びる筒状の空間である。
図1A〜図1Cには、エレベーター1の階床名7を示している。本実施例では、エレベーター1が3階の建物に設置されているとし、建物の最下階(1階)を1F、中間階(2階)を2F、最上階(3階)を3Fと表す。
乗客8は、エレベーター1の利用者で、携帯端末30を携帯している。携帯端末30には、乗かご4の内部に設置された広告配信装置10と通信し広告を表示するソフトウェアが、予めインストールされているものとする。
広告配信装置10は、携帯端末30とBluetooth(登録商標)やWiFiなどの無線通信をする。図1Aに示した電波強度Sは、広告配信装置10と携帯端末30との間の無線通信における電波の強さを数値で示したもので、広告配信装置10が常時計測している。この電波強度Sは、一般的に、電波の遮蔽物がなければ通信する装置間の距離に反比例する。すなわち、電波強度Sは、広告配信装置10と携帯端末30との距離が長いと小さくなり、短いと大きくなる。
図1A〜図1Cは、乗客8が携帯する携帯端末30と広告配信装置10の位置関係を時系列で表している。時間は、図1A〜図1Cの順に進んでいる。図1Aは、乗客8が1Fで乗かご4に乗車しようとする乗車前の状態を示している。図1Bは、乗客8が乗かご4に乗車した乗車中の状態を示している。図1Cは、乗かご4が行先階である2Fに着床し、乗客8が乗かご4から降りた降車後の状態を示している。図1A〜図1Cに示すように、乗客の位置に応じて広告配信装置10と携帯端末30との距離が変化する。
図2は、本実施例によるエレベーターシステムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施例によるエレベーターシステムは、エレベーター1と、携帯端末30と、センター装置40とを備える。図2では、エレベーター1のうち、エレベーター制御部2と広告配信装置10のみを示した。
まず、広告配信装置10について説明する。広告配信装置10は、制御部11と、送受信部12と、携帯端末電波監視部13、乗かご乗車判定部14と、乗かご降車判定部15と、乗かご着床階監視部16と、着床階送信部17、コンテンツ受信部18と、コンテンツ格納部19と、コンテンツ送信部20と、記憶部21とを備える。
制御部11は、広告配信装置10の動作を司り、主にエレベーター制御部2からエレベーター1が備える各種装置の動作状態を取得する。送受信部12は、携帯端末30と無線通信で接続され、広告配信装置10と携帯端末30との間でデータ通信を行う。携帯端末電波監視部13は、携帯端末30からの通信電波の信号を取得し、携帯端末30との無線通信の電波強度Sを常時計測している。
乗かご乗車判定部14は、携帯端末電波監視部13が計測した電波強度Sを順次取得し、電波強度Sが徐々に増加していけば、乗客8が乗かご4に乗車しようとしていると判断する。乗客8が乗かご4に近づくと、携帯端末30と広告配信装置10との距離が徐々に短くなり、電波強度Sは徐々に大きくなる。そこで、乗かご乗車判定部14は、携帯端末電波監視部13が所定の回数(例えば3回)連続して計測した電波強度Sが徐々に増加すれば、乗客8が乗かご4に乗車しようとしているものと判断する。さらに、乗かご乗車判定部14は、電波強度Sの値が予め設定した規定値A以上であれば、乗客8が乗かご4に乗車したと判断する。この規定値Aは、携帯端末30が乗かご4内に存在するときの携帯端末30と広告配信装置10との距離や電波強度Sの値を基に決めることができ、予めエレベーター1の保守作業者が実際に電波強度Sを計測することで決定できる。本実施例では、規定値Aを20dBと設定し、電波強度Sが20dB以上であれば、乗かご乗車判定部14は、乗客8が乗かご4に乗車したと判断する。
乗かご降車判定部15は、携帯端末電波監視部13が計測した、乗かご4に乗車中の乗客8の携帯する携帯端末30が発信する通信電波の電波強度Sの値が予め設定した規定値B未満であれば、乗客8が乗かご4を降車したと判断する。この規定値Bは、携帯端末30が乗かご4外(エレベーター乗り場)に存在するときの携帯端末30と広告配信装置10との距離や電波強度Sの値を基に決めることができ、予めエレベーター1の保守作業者が実際に電波強度Sを計測することで決定できる。本実施例では、規定値Bを10dBと設定し、乗かご乗車判定部14が乗客8が乗かご4に乗車したと判断した後、電波強度Sが10dB未満になれば、乗かご降車判定部15は、この乗客8が乗かご4を降車したと判断する。
乗かご着床階監視部16は、制御部11を介してエレベーター制御部2から乗かご4の現在の着床階、及び乗かご4の状態(例えば、移動中であるか停車中であるか)を常時取得する。着床階送信部17は、乗かご降車判定部15が電波強度Sが規定値B未満であると判定した場合(すなわち、乗客8が乗かご4を降車したと判断した場合)、乗かご着床階監視部16が取得した着床階の情報を携帯端末30に送受信部12を介して送信する。
コンテンツ受信部18は、センター装置40から送信された広告データを、広域ネットワーク(例えばインターネット)を介して受信する。コンテンツ格納部19は、コンテンツ受信部18が受信した広告データを記憶部21に格納する。コンテンツ送信部20は、乗かご乗車判定部14が電波強度Sが規定値A以上であると判定した場合(すなわち、乗客8が乗かご4に乗車したと判断した場合)、記憶部21に格納された広告データを携帯端末30に送受信部12を介して送信する。
記憶部21は、データの記憶領域であり、広告データ、規定値A、及び規定値Bなどの情報を格納する。
次に、携帯端末30について説明する。携帯端末30は、送受信部31と、制御部32と、スピーカー36と、バイブレーション部37と、記憶部38と、操作部33と、表示部34と、コンテンツ表示指令部35とを備える。携帯端末30には、広告配信装置10と通信し広告を表示するソフトウェアがインストールされている。
送受信部31は、広告配信装置10の送受信部12と無線通信で接続され、携帯端末30と広告配信装置10との間でデータ通信を行う。制御部32は、携帯端末30の動作を司る。
スピーカー36は、音声、音楽、及びアラーム音などの音を出力する装置であり、音により乗客8に広告の表示を通知することができる。バイブレーション部37は、携帯端末30を振動させる装置であり、振動により乗客8に広告の表示を通知することができる。記憶部38は、広告配信装置10の送受信部12から送信された広告データを格納する記憶領域である。
操作部33は、乗客8が携帯端末30を操作するための入力インターフェースであり、例えば釦やタッチパネル式のディスプレイである。表示部34は、各種情報を表示する画面であり、昨今の携帯端末ではタッチパネル式のディスプレイとなっている。乗客8は、操作部33を操作することによって、例えば、表示部34での広告の表示やスピーカー36からの音の出力やバイブレーション部37の動作を停止することができる。
コンテンツ表示指令部35は、記憶部38に格納された広告データを表示部34に表示する。
次に、センター装置40について説明する。センター装置40は、広告配信装置10の記憶部21に格納される広告データを登録又は更新する装置であり、コンテンツ送信部41と、コンテンツ送信指令部42と、配信コンテンツ登録部43と、記憶部44とを備える。センター装置40は、任意の位置に設置することができ、例えば、エレベーター1が設置された建物の管理会社やエレベーター1の監視センターや広告代理店などの、エレベーター1から離れた位置に設置することができる。
コンテンツ送信部41は、広告配信装置10のコンテンツ受信部18に広域ネットワークを介して広告データを送信する。コンテンツ送信指令部42は、広告データを広告配信装置10に送信する処理を司る。配信コンテンツ登録部43は、広告データを登録したり更新したりする操作画面を表示する。記憶部44は、配信コンテンツ登録部43にて登録又は更新された広告データを保存する記憶領域である。コンテンツ送信部41が広告配信装置10に広告データを送信する時期は、任意であり、例えば、配信コンテンツ登録部43で広告データが登録又は更新されたときに、コンテンツ送信部41は、広告配信装置10に広告データを送信する。
図3は、本実施例によるエレベーターシステムにおいて、広告配信装置10から携帯端末30に広告データを配信する方法のフローチャートである。図3では、広告配信装置10と携帯端末30のそれぞれの処理手順を対応させて示している。
なお、図3では、説明を簡単にするために、広告配信装置10が1台の携帯端末30に対して行う処理を示している。広告配信装置10が処理を行う携帯端末30が複数台ある場合には、広告配信装置10は、携帯端末30のそれぞれを、携帯端末30が所持するユニークな識別番号(例えばMACアドレス)によって区別し、それぞれの携帯端末30に対して図3に示す処理を行う。携帯端末30の識別番号は、携帯端末電波監視部13が携帯端末30との無線通信の電波強度Sを計測する際に、制御部11が携帯端末30から取得する。制御部11は、識別番号で携帯端末30を区別し、それぞれの携帯端末30に対して互いに異なる処理を行うように広告配信装置10を制御することができる。
以下、図1A〜図1Cに示すように乗客8が1Fの乗場から乗かご4に乗車して行先階である2Fで降車するまでの間に、広告配信装置10が乗客8の携帯する携帯端末30に広告データを送信し、携帯端末30が広告を表示する処理手順を、図2のブロック図と図3のフローチャートとを対応付けて説明する。
SA1で、乗かご4の停車中に、乗客8が乗かご4に乗車するために乗かご4に近づくと(図1A)、広告配信装置10の携帯端末電波監視部13は、携帯端末30の送受信部31から発信された通信電波を受信し、この通信電波の電波強度Sの計測を開始する。携帯端末電波監視部13は、この電波強度Sを周期的に連続して計測し、計測した値を記憶部21に格納する。乗かご乗車判定部14は、携帯端末電波監視部13が電波強度Sを計測するたびに、電波強度Sを記憶部21から取得する。
SA2で、携帯端末電波監視部13が電波強度Sを所定の回数(例えば3回)だけ計測すると(SA2でYes)、SA3で、乗かご乗車判定部14は、携帯端末電波監視部13が計測した、所定の回数連続した直近の電波強度Sを記憶部21から取得し、取得した電波強度Sが時間と共に増加しているかを判定する。この判定は、携帯端末電波監視部13が電波強度Sを所定の回数(例えば3回)連続して計測するたびに行われる。
なお、SA1での電波強度Sの計測周期とSA2とSA3での所定の回数(計測回数)は、予め任意に定めることができ、エレベーター1の敷設状況に応じて、最も精度が高くなるようにエレベーター1の保守作業者が決定する。
SA3で、乗かご乗車判定部14が、取得した電波強度Sが時間と共に増加していないと判定した場合は(SA3でNo)、SA1に戻る。この判定の要因には、携帯端末30と広告配信装置10との距離が一旦小さくなった後に大きくなったことが挙げられ、例えば、エレベーター1に他のエレベーターが併設されており乗客8が他のエレベーターに乗車した場合、乗客8が乗かご4への乗車を途中で中止した場合、及び乗客8が乗かご4の前を通り過ぎた場合などに、SA3でこの判定がされる。
SA3で、乗かご乗車判定部14が、取得した電波強度Sが時間と共に増加していると判定した場合は(SA3でYes)、SA4に進む。なお、後述のSA8のように、SA3の前に、乗りかご4の停車を把握した上で行えば、より判定精度は向上できる。
SA4で、乗かご乗車判定部14は、記憶部21から取得した電波強度Sの値が規定値A(例えば20dB)以上であるかを判定する。電波強度Sの値が規定値A以上であれば(SA4でYes)、乗客8が乗かご4に乗車した(図1B)と判断することができ、SA5に進む。乗客8が乗かご4に乗車すると、広告配信装置10と携帯端末30との距離がより小さくなり、電波強度Sの値が規定値A以上になるからである。電波強度Sの値が規定値A未満であれば(SA4でNo)、SA3に戻り、電波強度Sが増加するかを監視する。
SA5で、コンテンツ送信部20は、記憶部21に格納された広告データを、送受信部12を介して携帯端末30の送受信部31に送信する処理(広告データ送信処理)を行う。コンテンツ送信部20は、記憶部21に格納された広告データのうち、全ての階床についての広告データを携帯端末30に送信してもよく、エレベーター制御部2から取得する乗かご4の進行方向に基づいて選択した広告データを携帯端末30に送信してもよい。例えば、コンテンツ送信部20は、乗かご4の進行方向のみにある全ての階床についての広告データを携帯端末30に送信してもよい。
携帯端末30は、広告配信装置10からの広告データの配信を待ち受けている。
SB1で、携帯端末30の送受信部31が広告配信装置10から広告データを受信すると(SB1でYes)、SB2で、送受信部31は、受信した広告データを記憶部38に格納する。
SA6で、広告配信装置10の乗かご着床階監視部16は、制御部11を介したエレベーター制御部2との通信により、乗かご4が移動を開始したことを把握する。
SA7で、乗かご着床階監視部16は、エレベーター制御部2との通信により、乗かご4の着床階を監視する。
SA8で、乗かご着床階監視部16は、エレベーター制御部2との通信により、乗かご4が停車したことを把握すると、乗かご4が停車している着床階をエレベーター制御部2から取得し、SA9に進む(SA8でYes)。
SA9で、乗かご降車判定部15は、携帯端末電波監視部13が計測した最新の電波強度Sを記憶部21から取得する。
SA10で、乗かご降車判定部15は、乗かご4の停車中に、記憶部21から取得した電波強度Sの値が規定値B(例えば10dB)未満であるかを判定する。電波強度Sの値が規定値B未満であれば(SA10でYes)、乗客8が乗かご4を降車した(図1C)と判断することができ、SA12に進む。乗客8が乗かご4を降車すると、広告配信装置10と携帯端末30との距離が大きくなり、電波強度Sの値は規定値B未満になるからである。電波強度Sの値が規定値B以上であれば(SA10でNo)、乗客8が乗かご4を降車しなかったと判断し、SA11に進む。
SA11で、乗かご降車判定部15は、制御部11を介したエレベーター制御部2との通信により、乗かご4が移動を開始したかを判定する。乗かご4が移動していなければ(SA11でNo)、SA9とSA10を実行し続け、乗かご4が移動したら(SA11でYes)、SA7に戻る。
SA12で、着床階送信部17は、SA8で乗かご着床階監視部16が取得した乗かご4の着床階を取得し、この着床階についての広告データが、SA5でコンテンツ送信部20が携帯端末30に送信した広告データの中に含まれているかを判定する。着床階についての広告データが、携帯端末30に送信した広告データの中に含まれていれば(SA12でYes)、SA13に進む。
SA13で、着床階送信部17は、SA12で取得した乗かご4の着床階を、送受信部12を介して、携帯端末30(SA10で電波強度Sの値が規定値B未満であると判定された電波を発信した携帯端末30)の送受信部31に送信する。
広告データを受信した携帯端末30は、広告配信装置10から乗かご4の着床階が送信されるのを待ち受けている。
SB3で、携帯端末30の送受信部31が広告配信装置10から乗かご4の着床階を受信すると(SB3でYes)、SB4で、携帯端末30のコンテンツ表示指令部35は、記憶部38に格納された広告データのうち、乗かご4の着床階についての広告データを表示部34に表示する。
SB5で、コンテンツ表示指令部35は、乗客8に広告が表示されたことを通知するために、スピーカー36に音を出力させることと、バイブレーション部37を作動させて携帯端末30を振動させることのうち、少なくとも一方を行う。
以上の処理手順において、SA2とSA3の処理を行うことにより、広告配信装置10は、SA5で携帯端末30に広告データを送信する前に、広告データを送信するための準備を行うことができる。広告配信装置10は、SA2とSA3の処理により乗客8が乗かご4に乗車することを予想できるので、乗かご4に乗車すると予想される乗客8が乗かご4に乗車したときに配信する広告データを前もって準備することができ、SA5では短時間で滞りなく携帯端末30に広告データを送信することができる。
次に、センター装置40が、広告配信装置10の記憶部21に格納される広告データを、登録又は更新する方法を説明する。
図4は、本実施例によるエレベーターシステムにおいて、センター装置40の配信コンテンツ登録部43が表示する操作画面の一例を示す図である。配信コンテンツ登録部43は、広告データを新たに登録したり更新したりするときの操作画面を表示する。この操作画面は、エレベーター1毎に設定することができ、エレベーター1が設置された建物の階床のそれぞれに対して、1つ又は複数の広告データを登録できる。図4には、1F、2F、及び3Fのそれぞれに対して、1つの広告データを登録する操作画面を例示した。なお、この操作画面を用いた広告データの登録又は更新は、例えば、エレベーター1が設置された建物の管理会社やテナント賃貸者や広告代理店が定期的に行う。
配信コンテンツ登録部43が表示する操作画面は、階床欄43Aと、コンテンツ内容欄43Bと、ファイル更新欄43Cと、登録・更新釦43Dとを備える。
階床欄43Aは、エレベーター1が設置された建物の階床を示す欄である。コンテンツ内容欄43Bは、階床欄43Aの階床についての広告データの名称を入力及び表示する欄である。広告データには、広告データの登録又は更新を行う人が分かり易い名称を付けることができる。ファイル更新欄43Cは、登録又は更新する広告データが記録された電子ファイルを選択するための釦が配置された欄である。ファイル更新欄43Cには、例えば図4に示すように参照釦が表示され、広告データの登録又は更新を行う人が参照釦を押下すると、広告データが記録された電子ファイル(広告情報ファイル)を任意に選択できる。広告情報ファイルは、文字、画像、若しくは動画、又はこれらの結合などのデータが格納されたデータファイルであり、予め作成しておく。登録・更新釦43Dは、ファイル更新欄43Cで選択した広告情報ファイルを登録又は更新するための釦であり、押下されると選択した広告情報ファイルが広告データとして記憶部44に格納される。
図5は、本実施例によるエレベーターシステムにおいて、センター装置40が、広告データを登録又は更新し、広告配信装置10に広告データを送信する方法のフローチャートである。図5では、センター装置40と広告配信装置10のそれぞれの処理手順を対応させて示している。
SC1で、センター装置40の配信コンテンツ登録部43が表示する操作画面により広告データが登録又は更新され、登録・更新釦43Dが押下される。
SC2で、配信コンテンツ登録部43は、記憶部44に広告データを格納する。
SC3で、コンテンツ送信指令部42は、記憶部44に格納された広告データを、広告配信装置10のコンテンツ受信部18に、コンテンツ送信部41を介して送信する。既に説明したように、コンテンツ送信部41が広告配信装置10に広告データを送信する時期は、任意である。
SD1で、広告配信装置10のコンテンツ受信部18がセンター装置40から広告データを受信すると(SD1でYes)、SD2に進む。
SD2で、広告配信装置10のコンテンツ格納部19は、センター装置40から受信した広告データを記憶部21に格納する。
本実施例によるエレベーターシステムは、以上のような構成により、広告配信装置10と携帯端末30との間の電波強度Sを基に乗客8が乗かご4を降車したことを把握して、乗客8が携帯端末30を操作しなくても、乗客8が降車した階に関する広告データを携帯端末30に送信することができる。
また、本発明を複数の乗かごを備えたエレベーターシステムに適用してもよい。その場合、乗かご乗車判定部14の規定値Aは、乗客が乗った乗かごを間違えない程度に高い値に設定してもよい。その他、乗かごの着床情報や、各乗かごが備える複数の広告配信装置10の電波強度を、乗客が乗った乗かごの判定に用いてもよい。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。
1…エレベーター、2…エレベーター制御部、3…ロープ、4…乗かご、5…行先階釦、6…昇降路、7…階床名、8…乗客、10…広告配信装置、11…制御部、12…送受信部、13…携帯端末電波監視部、14…乗かご乗車判定部、15…乗かご降車判定部、16…乗かご着床階監視部、17…着床階送信部、18…コンテンツ受信部、19…コンテンツ格納部、20…コンテンツ送信部、21…記憶部、30…携帯端末、31…送受信部、32…制御部、33…操作部、34…表示部、35…コンテンツ表示指令部、36…スピーカー、37…バイブレーション部、38…記憶部、40…センター装置、41…コンテンツ送信部、42…コンテンツ送信指令部、43…配信コンテンツ登録部、43A…階床欄、43B…コンテンツ内容欄、43C…ファイル更新欄、43D…登録・更新釦、44…記憶部。
Claims (5)
- 乗かごと、
エレベーター制御部と、
前記乗かごの内部に設置され、前記エレベーターの乗客が携帯する携帯端末と無線通信をする広告配信装置と、
を備え、
前記広告配信装置は、
前記携帯端末との無線通信の電波強度を計測する電波監視部と、広告データを格納する記憶部と、を備え、
前記電波強度の値が第1の規定値以上であれば、前記記憶部に格納された前記広告データを前記携帯端末に送信する広告データ送信処理を行い、
前記乗かごが停車している着床階を前記エレベーター制御部から取得し、
前記乗かごの停車中に前記電波強度の値が第2の規定値未満であれば、前記着床階を前記携帯端末に送信する、
ことを特徴とする広告配信装置を備えるエレベーター。 - 前記広告配信装置は、
前記乗かごの停車中に、予め定めた所定の回数連続して計測した前記電波強度が時間と共に増加していれば、前記電波強度の値が前記第1の規定値以上であるかを判定し、
前記電波強度の値が前記第1の規定値以上であれば、前記広告データ送信処理を行う、
請求項1に記載の広告配信装置を備えるエレベーター。 - 前記広告配信装置は、
前記エレベーター制御部から取得する前記乗かごの進行方向に基づいて、前記広告データ送信処理で前記携帯端末に送信する前記広告データを選択する、
請求項1または請求項2に記載の広告配信装置を備えるエレベーター。 - エレベーターの乗かごの内部に設置された広告配信装置と無線通信をし、
表示部と、
前記広告配信装置が第1の規定値以上の前記無線通信の電波強度を計測した際に、前記広告配信装置から受信した広告データを格納する記憶部と、
前記広告配信装置が前記乗かごの停車中に第2の規定値未満の前記電波強度を計測した際に、前記記憶部に格納された前記広告データのうち、前記広告配信装置から受信した前記乗かごが停車している着床階についての前記広告データを前記表示部に表示するコンテンツ表示指令部と、を備える、
ことを特徴とする携帯端末。 - 乗かごとエレベーター制御部とを備えるエレベーターと、
表示部を備え、前記エレベーターの乗客が携帯する携帯端末と、
前記乗かごの内部に設置され、前記携帯端末と無線通信をする広告配信装置と、
を備え、
前記広告配信装置は、
前記携帯端末との無線通信の電波強度を計測する電波監視部と、広告データを格納する記憶部と、を備え、
前記電波強度の値が第1の規定値以上であれば、前記記憶部に格納された前記広告データを前記携帯端末に送信する広告データ送信処理を行い、
前記乗かごが停車している着床階を前記エレベーター制御部から取得し、
前記乗かごの停車中に前記電波強度の値が第2の規定値未満であれば、前記着床階を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記広告配信装置から送信された前記広告データのうち、前記広告配信装置から送信された前記着床階についての広告データを前記表示部に表示する、
ことを特徴とするエレベーターシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056951A JP2017171422A (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | 広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056951A JP2017171422A (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | 広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017171422A true JP2017171422A (ja) | 2017-09-28 |
Family
ID=59970293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016056951A Pending JP2017171422A (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | 広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017171422A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109896375A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-06-18 | 西子电梯科技有限公司 | 基于视频技术的电梯智能安全和广告*** |
WO2020245940A1 (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 三菱電機株式会社 | エレベーターのかご側無線通信機器、エレベーターシステムおよび携帯端末 |
JPWO2021245946A1 (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-09 | ||
JP7268209B1 (ja) | 2022-01-04 | 2023-05-02 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータシステム及び呼び登録方法 |
JP7425167B1 (ja) | 2022-12-05 | 2024-01-30 | 東芝エレベータ株式会社 | 広告配信方法、広告配信システム及び広告配信プログラム |
-
2016
- 2016-03-22 JP JP2016056951A patent/JP2017171422A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109896375A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-06-18 | 西子电梯科技有限公司 | 基于视频技术的电梯智能安全和广告*** |
WO2020245940A1 (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 三菱電機株式会社 | エレベーターのかご側無線通信機器、エレベーターシステムおよび携帯端末 |
JPWO2021245946A1 (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-09 | ||
JP7315100B2 (ja) | 2020-06-05 | 2023-07-26 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの利用判定システム、サーバ装置、およびエレベーターの利用判定プログラム |
JP7268209B1 (ja) | 2022-01-04 | 2023-05-02 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータシステム及び呼び登録方法 |
JP2023099904A (ja) * | 2022-01-04 | 2023-07-14 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータシステム及び呼び登録方法 |
JP7425167B1 (ja) | 2022-12-05 | 2024-01-30 | 東芝エレベータ株式会社 | 広告配信方法、広告配信システム及び広告配信プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017171422A (ja) | 広告配信装置を備えるエレベーター、携帯端末、及びエレベーターシステム | |
EP3492413B1 (en) | Sequence triggering for automatic calls & multi-segment elevator trips | |
EP3492412B1 (en) | Sequence triggering for automatic calls & multi-segment elevator trips | |
JP6210921B2 (ja) | エレベータ装置およびエレベータ予測配車制御方法 | |
CN106744090A (zh) | 使用通信桥启动电梯服务的***和方法 | |
JP6698853B2 (ja) | スマートウォッチならびにエレベータおよび案内システム | |
CN107298351B (zh) | 用于控制电梯***的方法、程序和移动设备 | |
JP6747380B2 (ja) | 携帯端末、プログラム、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステム | |
JP6039027B1 (ja) | エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 | |
JP2015013695A (ja) | エレベータの行先階登録装置 | |
JP2016141558A (ja) | エレベータ群管理システム及び乗場呼びの登録モード切替制御方法 | |
JP2014205561A (ja) | エレベーターの行先登録システム | |
CN107531446B (zh) | 用于分配目的地呼叫的装置和方法 | |
JP2015105189A (ja) | エレベータ制御システム | |
JP2015020853A (ja) | 昇降装置及び昇降装置の携帯端末器 | |
JP2020104953A (ja) | 携帯端末、プログラム、及びエレベータシステム | |
JP6194061B1 (ja) | エレベータシステム、およびエレベータ制御方法 | |
JP2017132588A (ja) | エレベータの群管理制御装置、群管理システム、及びエレベータシステム、並びにエレベータの群管理制御方法 | |
JP2008515742A (ja) | 色標識を用いた乗客誘導 | |
JP6608482B1 (ja) | 位置表示システム | |
JP6187046B2 (ja) | エレベータの群管理システム | |
JP2016183044A (ja) | エレベータシステム | |
JP6747379B2 (ja) | 携帯端末、プログラム、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステム | |
JP6687779B1 (ja) | エレベータシステム | |
JP2015214416A (ja) | 群管理エレベータ装置 |